かなぁしぃ ことぉがぁ あるぅとぉ~♪ ひらぁくぅ かわぁのぉ ひょおうしぃ~♪
ユーミン不滅の名曲とともに、ハチローのN高校時代の淡い思い出話を一つ・・・。右下写真はN高校章です。
あれは2年生のころ、残暑厳しかった季節。ハチローは、いつものようにどぅしぐわぁたぁ数名 と授業をサボり、近くのJ公園の階段でゆんたく(方言で会話、暇つぶしなどの意)をしていました。リーダー格のタラゾールと怖いもの知らずの砂吉がいつものようにタバコを吸い出しました。善良で心優しいハチローは学校が目の前だということもあり「おいおい君たちぃ、体に悪いことはやめなよぅ」と注意しましたが、反抗期真っ盛りで長渕剛&尾崎豊に陶酔していた彼らは聞く耳を持たず、当時流行っていたウンコ座りでスパスパ。当時大学進学が一番濃厚といわれていたジャジャーンと、親が吸わなきゃ子も吸わんを実践するキトー、そして何度もいいますが善良で心優しいハチローの3人は、100円のミルクコーヒー(473ml)で喉を潤していました。
そこへ、何と生徒指導の先生らが、いきなり現れたのです!
先生らはものすごい剣幕で走り寄ってくると、真っ先に砂吉をビンタしました! 彼はあまりにも堂々とし過ぎていました。二枚目で通していた顔が、瞬間的に恐ろしいほどゆがんだのを今でも覚えています。と、同時にタラゾールがそのスキをぬって、さっと階段の手すりの下からタバコを投げ捨てるのも見ました。それはまさに神業と呼ぶにふさわしいテクニックでした。
先生は怒鳴りました。「てめーら、他にタバコ吸っていたのはいないのか!」。ハチローとジャジャーン、キトーは首を振りました。タラゾールも頬を引きつらせ首を振りました。砂吉はもちろん余計なことはいいませんでした。男らしいヤツです。とにかく、全員職員室に連行されることに・・・。
「一人だけ吸っていたなんておかしい。確かめてやる」。極悪ツラをした先生はそういうと、付箋紙のような紙を差し出し「これを舐めろ」といいました。ニコチンに反応する試験紙だったのです! ハチローはタラゾールの横顔を見ました。彼が一瞬にして青ざめるのが分かりました。これでおしまいだ・・・ハチローは悲しみと同時に、腹の底からこみ上げてくる笑いをこらえるのに必死でした。しかし彼の結果は陰性、まさに強運の持ち主です。「口に含んでも唾液つけなければいいばーよぉ。それがテクニックどぉ」(タラゾール後日談)。ところが、何と吸っていないはずのジャジャーンが陽性反応!!! ハチローは笑いをこらえるのに必死でした。親が高校教師、推薦入学も視野に入れていたはずのジャジャーンは、ブチ切れました。「俺は吸ってない。この試験紙おかしい。さっき食べてたチョコレートの色だはずぅ。ファック・ユー」と叫びまくりました。その勢いに先生らも腰が引けていました。
結局、ジャジャーンの疑いは見事に晴れ、砂吉だけが懲罰を受けることに・・・。とは言え、ハチローもそれまで積み重ねてきた遅刻、欠席の数が親に報告されました。呼び出されたハチロー父と、久しぶりに並んで歩いたとき感じた父の小ささ・・・今でも脳裏から離れません。
とにもかくにも、高校時代のつまらない・・・いや大切な思い出です。下写真は、さまざまな思い出が詰まったN高校舎です。あの渡り廊下では、あわや殺人事件に発展しかねない出来事もありましたなぁ・・・。
人に向かってダーツ投げたのはだーれだー。ところで、ところで! 急にそんな高校時代を思い出したのには訳あって・・・。
実はハチロー、母校N高で、何の因果か「講演」なるものをやるはめに! N高OBらが作る同窓会から依頼があったのです。本来は先輩あてに委嘱状が来ていたのですが、うまく逃げられ、ハチローのもとへと・・・。ハチローも慌ててN高の後輩を探そうとしましたが、時すでに遅し・・・。18日にその運命が待っています(泣)。講演といっても、1クラス1OBということで、35名の教室で延々50分しゃべることになります。「高校時代を含めあなたの自分史を語ってください」とのこと・・・。頭がパニックになり、あれやこれやと記憶の引き出しを開けていたら、上記のように、笑い話しか出てこないのですよ! 困ったことになりました。一応、業務というのがせめてもの救いです。こうなったら、今どきの高校生の夢を奪うほどのダメ出し(もうこの国に未来なんてないんだよぉ)を食らわせてやろうかと思いますが、それも大人げなしで(当たり前じゃ)。
もう正直に語ってくるしかありませんな。「人間は一人では生きていけないのじゃ」と(10秒で終わります)。どなたか、よきアイデアがあれば、教えてくださーい。
※上記の思い出話はすでに17年ほど前のこと・・・。ハチローの記憶違いがあれば訂正の方を。