JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

私のためのバトン?

2006年04月17日 | m-o


今日は、帰宅時間もそこそこ早く、野球が無いぶん風呂も早く入れました。
あとは飲みながら、あずきさんより頂いた「お酒バトン」なるものにお答えしましょうか。
しかしまぁ「お酒バトン」とは、「私が答えずして誰が答えるのだ!」みたいなバトンであります。

どれどれ、

Q.1 酔うと基本的にどうなりますか?
これは、あずきさんと同じような答えになってしまうなぁ、ほとんど、変わりありません。
幾分口数が増える程度でしょうか。
(とか言いながら、人から見るとえらい酒乱だったりして・・・・ははは)

Q.2 酔っぱらった時の最悪の失敗談は?
う~む、失敗もあまりないのですが・・・・・・
大学1年の新入生歓迎コンパの一次会で、日本酒を飲み過ぎ(どうも2升以上飲んだらしい)酩酊、3次会以降まったく記憶を無くし、気がついたら先輩の家で寝ていました。先輩曰く「しかしお前は、あんだけテロテロになっても、5次会までしっかり酒は飲むんだな」とあきれられました。以降、約1年間日本酒を受け付けない体になりました。

Q.3 最悪の2日酔いはどんな感じですか?
う~む、これも困った。基本的に頭が痛かったり、気持ち悪かったりとかが無いので、しいて言えば、まわりの女の子に「酒クサー!」と言われることでしょうか。
飲み過ぎの翌朝、しっかりビールで喉を潤せるタイプです。(笑)

Q.4 今、冷蔵庫に入っているお酒の量は?
冷蔵庫には、ビール2本位しか入ってませんね。日本酒も、蒸留酒も常温が主ですから。

Q.5 好きな銘柄は?
基本的にエチル・アルコールまで飲んだ経験のある私ですから、何でも飲みますが・・・・・・
最近は、バーボンですかね、ターキー、ハーパー、ローゼス、12年だったらハーパーが良いかな。
日本酒は、最近「真澄」をよく飲みますね。
スコッチは、島ものが好きですね。「ボウモア・ダーケスト」とか
焼酎、ブランデー、カクテルはあまり好みません。(他に無ければ飲みますよ)

Q.6 最近飲んだ店は?
あららら、全部あげないと駄目でしょうか?
先週は、延べではとても言いにくいですが、店舗数でいうと8軒ほど利用いたしました。(笑)

Q.7 よく飲む、もしくは思い入れのある5品
Q.5とかなり似かよってますね。
上に書いた以外ですと
1.「ジャックダニエル」これは、初めて飲んだアメリカの酒でしたね。
2.「月桂冠」の蔵元で飲んだ原酒、これは旨かった。
3.「マッカラン」友人が好きでよく飲みます。
4.8年ワイルドターキーとタンカレー・ジンを1×1でステアーした、名店「ラジオ」のオリジナル・カクテル「フランシス・アルバート・シナトラ」これはききます。
5.「サントリー・ホワイト」高校生の時、いつも飲んだくれていた酒です。

Q.8 ジョッキを渡す5人
これが難しい・・・・・
「朝焼けを見るために」のるなさん
「JAZZ,ROCK,そして帆船」のturuさん
「猫花JAZZごよみ」のblueroseさん
答える答えない、回す回さないは自由ですので、よければ受け取ってください。

さて、今日は、ウエス・モンゴメリーとウイントン・ケリーのこの1枚にしてみました。A面の2曲はライブ、B面の3曲はスタジオ録音。どれもウエスの魅力たっぷりの演奏だと思います。

SMOKIN' AT THE HALF NOTE
1965年6月24日, 9月22日録音
WES MONTGOMERY(g) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.NO BLUES
2.IF YOU COULD SEE ME NOW
3.UNIT 7
4.FOUR ON SIX
5.WHAT'S NEW

電波が・・・・・

2006年04月16日 | s-u


いやはや、なんだか忙しい一週間でした。飲むこともさることながら、毎日帰りが遅くなり、ちょっとお疲れモード。今日の花見も「風が寒いから」と理由を付け、車中で缶コーヒーを飲みながら眺めるという無粋なものに終わってしまいました。

そんな忙しい中、母がやってくれました。
私の携帯は、高く宙に舞い、安藤選手もビックリするような回転技をきめ、床に着地、成功・・・・・・・・ならず、選手生命を絶たれる致命的な負傷をおったのであります。
「そんなとこに置いとくから」

私が携帯を使うようになってから、はや十年、当時はNTTしか無かったので、番号変更がいやで、未だにドコモを使用しています。
ドコモさんは、これからすべてをFOMAにする予定だとかで、その使用地域の狭さに買い換えを我慢し、秋まで待って他社の携帯に替えようかと(電話番号を替えずに)考えていた矢先でした。

住所録等のデータは、バックアップを取ってありましたので、心配なかったのですが、FOMAに替えることだけが、どうも踏ん切れません。
「FOMA以外だと、どんなのがあるの?」 ドコモ・ショップで訊ねると
「こちらぐらいですかね」 となんだかデカくて不格好なものばかり

「使用範囲も、この4月からずいぶん広がりましたので、FOMAでも、それほど支障ないかと思いますが、なんでしたら住所を言っていただければ、使用可能かどうか詳しくお調べできますけど」
って、おいおい、それほどってどれほど?
住所で調べるって、 固定電話じゃないんだから、まして、どっかに出かけるたびに住所を連絡して調べてもらえってか?
携帯の意味がなかろうが!!!
と思いつつも、けっきょくFOMAになってしまいました。
はたして問題なく使えるでありましょうか、心配です。


さて、今日は久しぶりにスタンリー・タレンタインです。
以前も書きましたれど、彼のサックスの音は、いかにもカンサスって感じの響きがあって、私好みです。
このアルバムは、1970年代になってから始まった、ブルー・ノートお蔵入り大放出アルバムの1枚であります。
タレンタイン兄弟の共演アルバムですけど、トミー・タレンタインはやっぱり今ひとつでしょうか、演奏家というよりやっぱり作曲家ということなのかもしれません。だからお蔵入りになってしまったのか? そんなこともないでしょうね。
ケニー・バレルも、ソニー・クラークもそんなに悪いわけもなく、とうぜんスタンリーのサックスも「いかにも」といった感じ、理由を探すのは困難です。
しいて言えば、アルフレッド・ライオンの基準が、いかにも高かったというのが、最大の理由でしょうか。

たしかに、「「THAT'S WHERE IT'S AT」より、ぜんぜんこっちが良いよ」とは言い難い1枚ですが、私は聴いていて、そこそこ楽しめる1枚だと思っています。

JUBILEE SHOUT / STANLEY TURRENTINE
1962年10月18日録音
STANLEY TURRENTINE(ts) TOMMY TURRENTINE(tp) KENNY BURRELL(g) SONNY CLARK(p) BUTCH WARREN(b) AL HAREWOOD(ds)
1.JUBILEE SHOUT
2.MY SHIP
3.YOU SAID IT
4.BROTHER TOM
5.COTTON WALK
6.YOU BETTER GO NOW (LITTLE GIRL BLUE)

カラーの季節

2006年04月13日 | a-c


今日も雨模様の一日を覚悟していましたが、そこそこの日差しもあって、まあまあの一日でありました。
ようやく、桜も8分咲き、こんな日はやはり公園で昼食がいちばんです。花を愛でながら食べると、わびしいコンビニのお弁当も、高級店の折り詰めに負けないくらい美味しく感じるのは、花がふりまくエッセンスのおかげでしょう。


ついこの間まで頬をつねるように冷たく乾いていた風も、しっとりと暖かいそれに替わりました。
豪雪地方では、墨絵の世界が、いっきに総天然色カラーへと変わっていくのでしょうね。苦しい冬を乗り越えた安堵の季節は、私など考えられないほど、素敵で柔らかな世界なのでしょうか。


我が家のカメ太君も、ようやく春を感じ取ったらしく、最近はガツガツ餌を食べるようになりました。週末は水槽の掃除をして、ついでに彼にも花見をさせてあげましょう。

昨日は、休肝日、今日は何を飲みましょうか。
とはいっても、おもてで飲むと、春雷が直撃しそうですので、家でおとなしく飲むことにします。
BGMは、これにきめました。
これからの季節、ボサノバも良いですよね。でも、この「TRES PALABRAS」は、ちょっとイモっぽい、そこがいいんだなぁ、とっても暖ったかな雰囲気があって。
ケニー・バレルのアルバムとしては、私のなかでかなり上位ランクの1枚です。

BLUESY BURREL / KENNY BURRELL WITH COLEMAN HAWKINS
1962年9月14日録音
KENNY BURRELL(g) COLEMAN HAWKINS(ts) TOMMY FLANAGAN(p) MAJOR HOLEY(b) EDDIE LOCKE(ds) RAY BARRETTO(cong)
1.TRES PALABRAS
2.NO MORE
3.GUILTY
4.MONTONO BLUES
5.I THOUGHT ABOUT YOU
6.OUT OF THIS WORLD
7.IT'S GETTING DARK

おまけ、
ただ今、S君より電話が入りました。
「ゴルフの打ちっぱなし行こう」
ムムムムム、自宅で飲む予定が....まさか!?


癒しのイス

2006年04月12日 | j-l


いやはや、酔っぱらい2連チャンであります。一昨日は12時前に帰宅しましたので良しとしても、昨晩は自宅に着いたときは、すでに3時近くになっておりました。
今朝は、さすがに眠かったのか、自力起床ができずに、たたき起こされてしまいました。(笑)

ということで、今日は寄り道もせずに帰宅、いつものように『マイ・リスニング・チェア』に腰掛け、音楽鑑賞であります。
「・・・・・・・・・!? あれ?」
ふと気がつくと、1時間ほど居眠りをしていました。


この、チャッチイ『マイ・リスニング・チェア』ですが、以前は1人掛けのソファーを使っておりました。ところが、リクライニング機能が無いと、ついつい床に寝そべってしまい、すぐに用をなさなくなってしまうのです。
そこで登場したのがこれ、キャンプで使う折りたたみの椅子です。
若干パイプが足にあたって、太ももあたりが痛くなるので、枕付の長い座布団を敷いてみました。これが思った以上に心地良いのですよ。

この『マイ・リスニング・チェア』に座って、音楽を聴きながら本でも読んでいると、誰にも邪魔されたくない「私的癒し時間」が過ぎていきます。
「そのうち、この椅子も変型して終わりだね」
そんな、心ない言葉を浴びせられながらも、酒疲れの私を優しく包んでくれる『マイ・リスニング・チェア』。
「イス買ってもいいわよ」と言われても、お前のことは、ぜったいに見捨てないからね。

さて、今日の一枚は、先ほど居眠りしている間、ずっとながれていた、このアルバムにしてみました。
オスカー・ペティフォードのベースで始まる1曲目「TOPSY」が、何とも都会的というか、垢抜けているというか(アルバム全体がそんな感じではありますけど)、カッコ良い一曲だと私は思います。

LEE KONITZ WITH WARNE MARSH
1955年6月録音
LEE KONITZ(as) WARNE MARSH(ts) BILLY BAUER(g) SAL MOSCA, RONNIE BALL(p) OSCAR PETTIFORD(b) KENNY CLARKE(ds)
1.TOPSY
2.THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
3.I CAN'T GET STARTED
4.DONNA LEE
5.TWO NOT ONE
6.DON'T SQUAWK
7.RONNIE'S LINE
8.BACKGROUND MUSIC

追伸、
バー「オーク」のママさん、昨晩は、おもわぬところで遇ってしまいましたね。
あの後、何時まで飲まれたのでしょうか?
休みの日とはいえ、深酒は体調を害しますよ。じゅうぶんに御自愛あれ。
えっ?あんたにだけは言われたくないって?
う~ん、ごもっとも・・・・・・・ごめんなさい。

逝ってしまった上司

2006年04月09日 | g-i


今朝、訃報が届きました。
東京に勤めていたときの上司が、一昨日の晩に亡くなったそうであります。
会社勤めをしていて、理想の上司という人には、滅多に遇わないものです。ところがこの上司ときたら、私が未だに超えられない大きな器を持った理想の上司でした。
今夜は、彼の冥福を祈りながら、1人グラスを傾けています。

私は、彼にほぼ1年間、怒られ続けました。
出勤すれば1時間の指導、外出から帰社すれば、これまた2時間の指導。
なんど、その不合理な怒りに反発を覚えたことか。

ところがこの男、公私のけじめはムチャクチャはっきりしています。
2時間怒り続けた後、指摘された仕事を私が片付けるまで、必ず、難しい顔をしながら帰らずに待っていました。そして、会社を一歩出るなり、
「よし、飯喰ってくぞ」と飲みに連れ出され、飲み屋に行くと、役職名では返事もしない。名前で呼ばないとダメなんです。
まるで同僚のように酒を飲み、「こりゃ明日は怒られないな」なんて思うと、会社ではビシバシであります。

もう一つ、部下に約束したことは、自分の上司をも必ず説得し、守るという姿勢がありました。

一年後、私を係長に登用してくれた彼、以降は、一度も彼の不合理な怒りをかうことは無くなりました。(今おもえば、彼の怒りは、けして不合理なものではありませんでした。)

そんな彼は、ジャズをよく聴く方ではありませんでしたが、エラの「MISTY」が大好きだという話を飲み屋の席できいたことがありました。
「課長、もといSさん、作曲者のピアノ演奏を私持ってますよ。今度、録音してきましょうか?」
「いいね、録音してきてよ」

けっきょくは、その録音を彼にわたすことはありませんでした。
今夜は、そのエロール・ガーナーの演奏を聴いています。
もちろん、エラの歌も先ほど聴きました。どこかで彼が聴いていることを信じながら。

PLAYS MISTY / ERROLL GARNER
1954年7月録音
ERROLL GAENER(p) WYATT RUTHER(b) EUGENE "FATS" HEARD(ds)
1.MISTY
2.EXACTLY LIKE YOU
3.YOU ARE MY SUNSHINE
4.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
5.FRANTENALITY
6.AGAIN
7.WHERE OR WHEN
8.LOVE IN BLOOM
9.THROUGH A LONG AND SLEEPLESS NIGHT
10.THAT OLD FEELING

追伸、
演奏も作曲もまったくの独学で、しかも譜面もろくに読めなかったエロール・ガーナー、どうしてこんな素敵な曲を作れたのでしょうか?


このアルバムは、「CONCERT BY THE SEA」「PARIS IMPRESSIONS」を購入した後、しばらくたってから買った一枚です。じつはあまり興味を持っていなかったアルバムでした。それでも、たまに作曲者本人の「MISTY」を聴くのもおつなものであります。



彼女の忘れ物

2006年04月08日 | m-o

 
  - 足ぶみ -

  わらびみたよな雲が出て
  空には春がきましたよ。

  ひとりで青空みていたら、
  ひとりで足ぶみしましたよ。

  ひとりで足ふみしていたら、
  ひとりでわらえてきましたよ。

  ひとりでわらってしていたら、
  だれかがわらってきましたよ。

  からたちかきねが芽をふいて、
  小みちにも春がきましたよ。

突然の金子みすずさんの詩で始まってしまいました。
詩集「わたしと小鳥とすずと」に掲載されている詩であります。
じつはこの詩集、私が娘に贈った本なのですが、なんとあのバカたれが、忘れて行ってしまったのです。


今日は、天候も芳しくないので、『お出掛け』をとりやめ、本の片付けを始めました。息子や娘の残していった本もついでに整理しようと頑張っていたら、これが出てきたのです。さっそく本人に電話をかけました。
「なんだよ、せっかくお父さんが贈った詩集なのに、持っていかなかったの?」
「ごめん、やっぱりそっちにあった?荷物に入れ忘れちゃった。」
と素っ気ないもの
我が恋人は、もはや他の興味に心を奪われているようであります。それでも私が贈ったCDだけは、すべて持って行ったようですから、寛大な父は彼女を許してしまうのでありました。

ということで、コーヒー飲みながら、ジャズをながして、金子すずさんの詩を読み直したというしだい。
以前にも彼女の詩は紹介したことがありました、じつに暖かくて、素朴で、素敵な詩が多いのです。ただ、酔っぱらいおやじが口ずさむには、ちと可愛すぎますが(笑)

さて、今日の1枚は、モンクのソロとしては最も古いアルバムであります。
金子すずさんの詩とセロニアス・モンク、まったくかけ離れたように思うかもしれません。
ところが私の中では大いに共通点があります。
見解は人それぞれでしょうが、モンクのソロには、何とも言えない暖かさを感じます。私の心は彼のソロ・ピアノで確実に癒されるのです。
私にとって、この『癒し』が、金子すずの詩との共通点。
初っぱなの「'ROUND ABOUT MIDNIGHT」の出だしを聴くだけで、まさにモンクス・ワールドへと、私を誘ってくれるこのアルバム、大好きです。

このアルバムは、フランスのピアニスト兼プロデューサーだったアンリ・ルノーが、モンクのプレイにショックを受け、シャルル・ドロネーと二人で彼をフランスに連れて行ったことから、録音できた1枚であります。
フランスでの公演は、あまり良い反応では無かったようですが、この録音を残してくれたことに私は感謝しています。
それともう一つ、このフランス公演のおかげで、モンクの生涯の恩人ニカ夫人に、彼は出会うことができました。彼女がいなかったらその後のモンクは無いでしょうから、このことにも私は感謝をしております。

THELONIOUS MONK (SOLO ON VOGUE)
1954年6月7日録音
THELONIOUS MONK(p)
1.'ROUND ABOUT MIDNIGHT
2.EVIDENCE
3.SMOKE GETS IN YOUR EYES
4.WELL YOU NEEDN'T
5.REFLECTIONS
6.WE SEE
7.ERONEL
8.OFF MINOR


女性と二人で.......

2006年04月07日 | g-i


昨日、突然以前私の部下だった女性Uちゃんから電話が入りました。
「お財布に160円しか入っていない可愛い女の子に、お酒をおごってくれるステキなおじさまはあなたですか?」
「なんじゃいそりぁ」

話を聞けば、なにか私に報告したいことがあるとのこと『女の子』と呼ぶには、いささか歳がいっていますが、それでもまだ独身の彼女、(「これは結婚の報告か」)との期待もあり
「それじゃ、飲みにでも行くか」
「でも、お金がないのも本当なんですけど」
「そんなの、いつものことでしょ」
ということで、昨晩は、若い(?)Uちゃんと二人っきりの飲み会でありました。

残念ながら本人の結婚報告ではなく、同時期にやはり私の部下だった『男の子』Eくんの結婚話、
「なんだよ、だったら本人が報告してくりゃいいだろに、...そっか、ついにあの二人も結婚するか」
「それがね、あの二人じゃないんですよ」
「えっ?」

じつは、この二人というのがいろいろあった二人なのです。
高卒で入社してきたEくんは、当時まだ19歳の若者で、付き合いだした相手が問題でした。
年齢は32歳、さらに2人の子持ちバツイチときてる。
Eくんは一気に燃え上がってしまい、すぐにでも結婚したいと言い出すしまつ。もちろんご両親は大反対で大騒ぎ。
「おまえな、そういうことは早急に結論を出さないほうがいいよ。お前が好きなのはわかるけど、一生、彼女だけでなく、子供の面倒も見なくちゃいけないんだからね」
と私も含め周囲がたしなめたのでありました。

それでも、ついこの前まで二人は交際を続けていたと聞いていた私、
「なんだよ、あの彼女といっしょになるんじゃないの?」
「別の同い歳の女(こ)と結婚するんだって......... それでこの前、彼女の方が荒れちゃって、大変だったんですよ」
「それで、本人が報告できないってか?なんともまぁ..........ところでおまえは結婚しないの?」
「いいんです、男なんて面倒くさいから」

Uちゃんの話を聞いていて、大好きな女優ミア・ファローの言葉を思い出しました。
「結婚なんてつまらない。死ぬまで、夫婦の約束を守らなくちゃならないんだもの。そんなバカげた約束を、誰ができて?あした、どんな風が吹くか、神様だってご存じ無いわ。」

とりあえず、「Eくん結婚おめでとう。『バカげた約束』をしちゃったんだから、前の彼女とは綺麗な別れ方をしろよ。Uちゃん、私は面倒な男ではありませんので、また飲みいこうね」

さて、今日の1枚は、以前に紹介した、コンテンポラリーのハンプトン・ホーズ「TE TORIO」最後の1枚です。もっともポピュラーなVol.1、Sugarさんから、チャップリンに似てるとコメントいただいたタバコを持ったホーズのVol.2、そして今日のVol.3であります。


それにしても、どうしてこんなにジャケット・デザインがバラバラなんでしょうか?

このワニ君みたいな人、昔のジャズ喫茶にたくさんいましたね。目を閉じて、手足でリズムを取って、みょうに難しい顔をしていたかと思うと、突然ニタニタっとしたりして
この3枚、私はどれも好きなアルバムです。

THE TRIO Vol.3
1956年1月25日録音
HAMPTON HAWES(p) RED MITCHELL(b) CHUCK THOMPSON(ds)
1.SOMEBODY LOVE ME
2.THE SERMON
3.EMBRACEABLE YOU
4.I REMEMBER YOU
5.NIGHT IN TUNISIA
6.LOVER, COME BACK TO ME !
7.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
8.BILLY BOY
9.BODY AND SOUL
10COOLIN' THE BLUES

おまけ、
Uちゃんと飲みに行ったバーのマスターが
「あら、パブさん、こちら娘さん?」と第一声
「私の娘に見えるほど若くみえるよ」という、彼女への心遣いでしょうが
いかに私が早熟であったとしても、あそこまで年増の娘は無いでしょう。
常連の私にも、心遣いお願いしますよ。(笑)


母のために

2006年04月05日 | s-u

今日は一日雨模様、この時間には足下から冷えてきて、昨日の暖かさをすっかり忘れてしまいそうです。
そうはいっても、卒業の季節も終わり、春まっさかり、明日は小中学校の入学式であります。天候も回復するようですので一安心ですね。
我が友人で中学校のPTA会長を務めるMさんは、明日の祝辞の練習を、一生懸命やっている最中でしょうか。頑張ってください。

ここ何日間か、私の入浴時間が遅くなったような気がしていたのですが、原因はジャイアンツにありました。(もちろん飲みに行って帰るのが遅くなったこともありましたけど)
以前にもお話ししましたが、私の母は父の影響で熱烈なジャイアンツ・ファン、昨年は、毎日のように「もう見てらんない!」と怒って、早い時間に入浴をしていたのが、今年は今のところ怒る試合もなく、野球中継が終わってからの入浴のため、おのずと私の入浴時間が遅くなるというわけです。

しかし、そんな母も最近はボケてきたのか、ジャイアンツの選手でも名前がわからない選手がでてきたらしく
「あら?こんな子見たこと無いなあ」とか、
「4番の人は何ていう人だっけ?」のありさま
「そんなんで、よくジャイアンツ・ファンだなんて言ってること」と言うと
「何だっていいだよ、巨人が勝てば」だって
今日も楽しそうに
「なんだか古田がかわいそうだね」とか言っちゃって
お茶を飲みながらテレビの前を離れません。

まだまだ、長生きもしてもらはないと困るし、ジャイアンツの皆さん、母のためにも今の調子を維持してください。私の入浴時間は我慢しますので
「原!がんばれよ」
(ちなみに、原監督は我が同級生、向こうは憶えていないでしょうが、2,3回酒席もともにいたしました。)

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーを選びました。
コルトレーン時代のマッコイとはひと味違う、このアルバムのマッコイ、彼の想いはブルースの源流へと、止めどなく広がっていきます。

NIGHTS OF BALLADS & BLUES / McCOY TYNER
1963年3月4日録音
McCOY TYNER(p) STEVE DAVIS(b) LEX HUMPHRIES(ds)
1.SATIN DOOL
2.WE'LL BE TOGETHER AGAIN
3.'ROUND MIDNIGHT
4.FOR HEAVEN'S SAKE
5.STAR EYES
6.BLUE MONK
7.GROOVE WALTZ
8.DAYS OF WINE AND ROSES

追伸、
67camperさんのブログでも、報告されておりましたが、去る3月31日ジャッキー・マクリーンが死去されたそうであります。享年73歳、心よりご冥福をお祈りいたします。

楽しみな夜桜

2006年04月04日 | m-o

今日は本当に暖かい(暑い?)一日でした。やっと開花した我が地区の桜も、今日一日でずいぶんひらいたのではないでしょうか。
桜といえば、やっぱり夜桜を愛でながらの一杯、これですよね。今から花見酒が楽しみです。

夜桜見物は灯りがあってこそのもの
現代は、どこの桜の名所でもライトアップをしていますので、夜に花見はあたりまえですけど、行灯やら提灯しかなかった江戸時代は、昼の花見が普通だったそうです。ところが、お江戸で一箇所だけ夜桜を楽しめる場所がありました。

植木屋さんが丹精込めて育てた桜の木、数千本を、もうじき咲くぞという時にとある場所に運び込むのです。
下草に黄金色の山吹、まわりに青竹の垣根をめぐらせ、その中に立てた雪洞に灯りがともります。
今より数段暗かった江戸時代、雪洞の明かりに浮かび上がる桜の花は幻想的であったことでしょう。
そして、美しい桜の中を華やかに着飾った花魁道中が、行ったのであります。
そう、そこは吉原の仲の町でありました。
あまりの美しさに、男性ばかりでなく、多くの女性も見物におとづれたそうです。

私の願望としては、夜桜の下でドンチャン騒ぎをするのではなく、美しいお方が酌してくれた盃に、桜を散らせて、しっとりと夜桜を楽しんでみたいものです。
そんな静かに桜を楽しめる場所をご存じの方、教えていただけませんか?
できれば、美しいお方もいっしょに紹介していただけると、嬉しいのですが(笑)

さて、昨晩は(も)飲み過ぎましたので、今日は休肝日。ジャズを聴きながら本でも読むことにしましょう。
今日の1枚は、ブルー・ミッチェルです。ホレス・シルバーのクインテットに加わった年の暮れに録音されたアルバムです。
5曲目の「MISSING YOU」なんか聴いちゃうと、お酒が欲しくなってしまうかもしれません。私が大好きな1曲です。

OUT OF THE BLUE / BLUE MITCHELL
1958年12月録音
BLUE MITCHELL(tp) BENNY GOLSON(ts) WYNTON KELLY(p) SAM JONES, PAUL CHAMBERS(b) ART BLAKEY(ds)
1.BLUES ON MY MIND
2.IT COULD HAPPEN TO YOU
3.BOOMERANG
4.SWEET-CAKES
5.MISSING YOU
6.WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN

みんながヘンなおじさん?

2006年04月02日 | a-c

今日は、昨日のなれない大掃除のせいか「お疲れモード」、体がだるくてしかたありません。この疲れが風邪につながらないよう注意しようっと

ここ何日間か、トップニュースになっている「川崎マンション小3男子突き落とし殺害事件」、
夕方のTBS報道特集を見ながら母が
「まったく、いい年こいて、なに考えてんだか。・・・考えてるくらいだったら、こんな事しないか。」と独り言で変型乗り突っ込みをしていました。

昨晩、ウフフマンさんもログでこの事件に触れられていましたが、この事件を犯した犯人の犯行理由が、なんともわからない。
「同じような子供を持つ父親が、どうしてこんな犯行を犯せるんだろう?」
「追い詰められていたなら、何故自殺でなく、他殺に走ったのだろう?」
ウフフマンさんは、「自殺の時代」から「自殺もできない時代」への変化の時代がきてしまったのかと嘆かれておられました。まったく同感であります。

そんなことを考えていたら、またまた母が
「ところで、栃木だか茨城だかであった、女の子の連れ去り殺人の犯人は、まだ捕まらないのかね」とポロリ

そうであります、一時はニュースのトップをしばらく独占していたあの事件、最近は報道もありません、いったいどうなってしまったのでしょうか?

それにしても、大好きな子供達に、中年オヤジは挨拶もできない、そのな時代なんて最低ですよね。我が家の近くの通学路に「元気に挨拶をしましょう」と書いた看板が立っていました。なんだかとても虚しく見えてしまう。
「挨拶は良いことだけど、相手を選んでしましょう」なんて看板が立ったらどうしましょ
あらあら、体調といっしょで話が暗くなってしまいました。

さて、今日の1枚は、ビブラフォン奏者でもある白人ピアニスト、エディ・コスタの代表作であります。
この人も早死にで31歳の時、交通事故を起こし、亡くなってしまいました。
ヴァーヴでのタル・ファロウ、リーダー盤でのタルとの絶妙なコンビネーションも良いですが、今日のアルバムもなかなかのものですよ。

THE HOUSE OF BLUE LIGHTS
1959年1月29日, 2月2日録音
EDDIE COSTA(p) WENDELL MARSHALL(b) PAUL MOTIAN(ds)
1.THE HOUSE OF BLUE LIGHTS
2.MY FUNNY VALENTINE
3.DIANE
4.ANNABELLE
5.WHEN I FALL IN LOVE
6.WHAT'S TO YA

おまけ、
「JAZZ四方山話」を更新しました。よろしければご覧下さい。