JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ここに来てバブがおる?

2015年12月28日 | g-i

昨日の朝
「こりゃ寒いわ、こりゃ今年一番か?」
今日の朝
「昨日より寒いよね、絶対寒いよね、今年一番だよね」
って、いやいや今年一番の冷え込みはおそらく2月頃だったと思いますけどね。(笑)
毎回のように「寒暖差で風邪などひかぬよう」と呼びかけていた私が、一昨日から少々風邪気味で、一部地域で言うところの「がおってます」(笑)

ともかく、いよいよ年の瀬、お正月の準備は進んでおりますでしょうか?
私は、先週の金曜日に『外飲み収め』を済ませ、内飲みのための仕込みを昨日辺りから始めました。
「正月も何にもねぇなぁ、今年は簡単にすっぺ」
と宣っていた母も、やれお飾りはいつだの、雑煮の材料は買ってあるかだの、ここに来て私を責め立てます。(ちっとも簡単じゃ無かろうが)
今日も朝から
「九餅はダメだ」
と餅をつき、鏡餅作りです。って、私が作るんですけどね。

 

毎年の事ながら形良くできんのですよねぇ、これが。
なんとかサトウの鏡餅みたいな・・・・
「いやいや、そもそも鏡餅とはあの丸い銅鏡に似せて、年神様に宿っていただく物ですから、多少平べったい方がエエんでありますよ。」
と、都合の良いウンチクだけを口にしながら、上新粉が手にへばり付けつつ作りました。
まっ、こんなもんでしょ

それにしても、これも毎年のこととはいえ、上野のアメ横や築地の場外市場なんかの混みようは凄まじいものであります。
私なんざぁ、あんな所へ出かけたら二、三日寝込んでしまいそうでありますが、
買い物目的では無い見物客、いわゆる『うろ前』(お客さんを『前主』と呼ぶ風習があるそうで、そこからウロウロする前主、『うろ前』と呼ぶそうです。)もかなりの率を占めているそうですな。
いやはや、年明けの福袋争奪戦もそうですけど、わざわざ疲れに行く必要も無いと思うんですけどね。
その点、我が家の正月準備なんざぁほぼほぼ近くのスーパーで済ましてしまいますし、『うろ前』大嫌い人間ですから、心配なのはちょっと燻る風邪の気配だけです。

いずれにしても、みなさんも何かと忙しい日々をお過ごしでござんしょう。
くれぐれもご自愛の上、風邪など召されず、新年を迎えられることを願っております。

さても、今年最後の『料理当番、本日の一品』でありますが、何度も言うようにいくぶん風邪気味の私、夕べは飲み過ぎを特にいさめられ、ビール一杯と日本酒一合ほどに止めおきましてね。
そうなるってぇと、そもそもが「腹っぺらしのバブ」でありますから、酒の分の米を補給せねばなりません。

つまみにと思って用意した安売りの刺身を、急遽得意の手まり寿司にいたしました。

付け合わせは、厚揚げの炙り・・・・本当はこれだけで二合はいけるんですけどねぇ

弁当は相変わらずです。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのハンプトン・ホーズです。

この人も、麻薬で何年間かを棒に振った口でありますが、このアルバムは復帰後一年ほど経ってのトリオ演奏ということになります。
やはりポイントはチャック・イスラエルの参加ということになるんでしょうかねぇ
確かにイスラエルのベースですわな「WHAT KIND OF FOOL AM I ?」あたりは、「あれ?エバンス?」みたいな(笑)

いやいや、枯れてもホーズ(失礼、枯れちゃいません。)、夕べ寝る前に家人にそっと隠れて飲んだウイスキーにピッタリのアルバムでありました。

HERE AND NOW / HAMPTON HAWES
1965年5月12日録音
HAMPTON HAWES(p) CHUCK ISRAELS(b) DONALD BAILEY(ds)

1.FLY ME TO THE MOON
2.WHAT KIND OF FOOL AM I ?
3.THE GIRL FROM IPANEMA
4.RHONDA
5.DEAR HEART
6.PEOPLE
7.CHIM CHIM CHER-EE
8.THE DAYS OF WINE AND ROSES


聖夜には誠意と真心と強引さ

2015年12月24日 | a-c

今夜はクリスマスイブ、
「おっ?何持ってんだ?」
昨日、Mさんのお店の常連さん(といっても、小さいときから来ている高校生の男の子なんですがね。)が、何やら大切そうにポリ袋に無造作に入ったプレゼントらしきものを持っています。
「えっ?プレゼントっすよ。」
と、真っ赤な顔。
「なんだ、相棒へのクリスマスプレゼントか?」
彼には、これまた小さいときからいつも一緒に悪さをするダチがおります。
「違いますよぉ!彼女っす、彼女」
さらに真っ赤な顔。
そこには、翌日(今日ね)彼女に渡す、小さな包みに入った香水が入っていると言います。
「香水??、まぁまぁ、喜んでくれるとエエなあ、雨に濡らさないように気をつけて帰れよ。」
カワイイもんでありますなぁ。ついこの間までギャーギャー騒いでいた悪ガキが、
「そうかい、彼女に香水のクリスマスプレゼントねぇ・・・」

そういやぁ、子供達が大きくなって、クリスマスプレゼントなんてぇもん、あげたことも、もらったことも、「望郷の彼方」?これは間違った日本語ですね。「過去の遺物」?これも違うか。ともかく遠い記憶になりつつあります。
その点、母親ってぇもんはエエもんですな。
えっ?だって、子供達も母親へのクリスマスプレゼントは忘れなかったりしますから、オヤジは二の次でしょ、だから
「いまさらクリスマスプレゼントなんてなぁ」
てなこと言うんでありますよ。(寂)

クリスマスイブの過ごし方も、年々貧弱になってまいります。
若い頃は街に繰り出して大騒ぎ、子供が生まれてからはケーキを囲んで家族パーティー????
ともかく、それなりにイベント的ことがありましたけど、今じゃ
「なんでキリスト教徒でも無いのにクリスマスを祝わにゃイカンのじゃい」
なんてね。まっ、ほぼほぼ年寄りのヒガミですよ。(笑)

ところで、クリスマス当日より何故にイブが盛り上がるのか?
そもそもこれは「一日がいつからいつまでか」っちゅう事らしいですな。
ユダヤ暦の日付の捉え方でゆうと、一日というのは日没から翌日没までなんだそうで、つまり今晩日が沈めば、そこからがクリスマス当日ということ
クリスマスイブとはクリスマスの前日という意味では無く、その朝?直晚?????何でもいいや、ともかくその日を迎えた夜これを祝おうとそういう事ですわ。
そこの人、だから「イブ」は今日日が沈んでからですよ、前の日を「イブ」、その前の日を「イブイブ」なんてぇのは、おバカをさらけ出しているようなもんですんで、お気をつけ召され。

おい若者!「イブに乗じて何とか彼女を」なんて考えてんだろ。
エエよエエよ、それでこそ健全な男子。
しかしまぁ成功するか否かは時の運だぁねぇ
一つアドバイスするとすればだ、
「私の数少ない経験からすると、あまり綿密に計画を立てない方が成功率は上がる気がするよ。計画じゃ無い、懸ける金額じゃ無い、その場の雰囲気かな?そうそう『誠意と真心と強引さ』これを忘れちゃイカンよ。」
「って、その結果がアンタだろ」
「そのとおり!」
「ダメだこりゃ」

さて、今日の一枚は、オーネット・コールマンです。
こりゃまた、イブには全く不似合いな一枚だとおっしゃる方も多いでしょう。
しかしですなぁ、街を歩けばそこかしこから同じようなクリスマスソングが聞こえ、Mさんのお店に半日ぐらい立っててみなさいよ。

 ♪ 真っ赤なお鼻の トナカイさんは ペッペ
   いつもみんなの 笑いもの ピッピ ・・・♪

頭の中がそんなんで渦巻いて・・・・・
だからね、あえてオーネットなんであります。
「こんなんを聴いて、その渦巻きが消える?逆に違うんで渦巻くんじゃね?」
まぁまぁまぁ

アトランティク時代の未発表曲集、「FREE JAZZ」の別テイクを筆頭に「THE SHAPE OF JAZZ TO COME」「ORNETTE !」「THIS IS OUR MUSIC」のアウトテイクを集めたアルバムで、聴き応えは十分です。
こうして聴いていると、特に各自のソロは、昔聴いたほど「わけわからん」と思わないんですねぇ。(当事もフリーに何の違和感も無かった私ですが)
だからね、ズ~~~っとクリスマスソングを聴かされているより、頭はスッキリするんですって、ほんと。
ただね、これを高音量のヘッドホンで聴いている姿をクリスマスイブに彼女に見られたら・・・・・男の野望は間違いなく崩れ落ちます。

TWINS / ORNETTE COLEMAN
1959~1961年録音
ORNETTE COLEMAN(as) DON CHERRY, FREDDIE HUBBARD(tp) ERIC DOLPHY (bcl) CHARLIE HADEN, SCOTT LAFARO(b) BILLY HIGGINS, ED BLACKWELL(ds)

1.FIRST TAKE
2.LITTLE SYMPHONY
3.MONK AND THE NUN
4.CHECK UP
5.JOY OF A TOY


冬至南瓜作ったんだからさぁ

2015年12月23日 | s-u

今日も冬晴れ(?)、スキー場では心待ちにしているまとまった雪が未だ降らず、頭を抱えているようですけど、スキーが趣味の姉夫婦は、今から毎年夫婦で行くスキー旅行の心配をしています・・・・脳天気や(笑)

さても冬至の今日(正確には昨日?)、私はお休み、午前中は正月用の練り物なんぞを親戚に送り、我が家の正月用にと酒を仕入れてまいりました。

今年は、福島市唯一の酒蔵金水晶酒造店さんの『純米金水晶』にしてみました。

正月用ですから、もちろん今日は飲みませんよ・・・・・

ところで、みなさんはゆず湯に入りました?冬至南瓜は?
我が家は、母がゆずに肌が負けるということで、ゆず湯はペケだったものの、冬至南瓜は、叔母が送ってくれましたので・・・
「作ってね」
「はぁ~~?おれがぁ?」

作りましたよ(作ったというほど手間ではありませんでしたが)
しかしねぇ、私が甘いものて・・・自分がよう喰わんものを作らされるというのは、味見をすることすらためらうわけですから出来上がりの保証などあるわけも無く。
「どう?」
「ああ、美味いよ」
そっと胸をなで下ろしたのでありました。

「冬至南瓜作ったんだからさぁ、オレも一つイイ思いしてもえがんべ?」
と、純米金水晶の栓をキュキュッと
いやいやいやいや、もちろん正月用ですから一杯だけね

「あれ?何でブリの刺身があるわけ?」
どうせ最初から飲むつもりでいたんだろうと疑ってるわけで・・・・

「ごめんなさい。許して!正月用というのは言い訳で・・・あっでもほんと一杯だけにして、後はいつもの安酒で済ますからさぁ」

美味しゅうございましたよ、ええ、ブリの脂にもマッチして、日本酒本来の臭いもするし、もう少しドンという力強さがあってもいいかな?なんても思いましたが、私が普段飲用している安酒に比べりゃアンタ、「月とすっぽん」「天と地」「雲と泥」「提灯と釣鐘」・・そんなとこですよ。

「もう一杯だけ・・・・」
ペシ!
問屋が卸すのは、いつもの安酒でありましたとさ、チャンチャン。

さて、今日の一枚は、ソニー・スティットです。
絶頂期の一枚ですねぇ、一音一音に自信がみなぎっている感じがします。
アルトにこれほどの図太さがあるのか?
音だけでは無く、気持ちそのものが図太い?
そんな感じでしょうか。
これだけグイグイ来られると、どことなくイヤミな感じもするものですけど、それはありませんねぇ
まぁ、スティットの名盤の一つと言えると、私は思います。

SONNY STITT WITH THE NEW YORKERS
1957年6月28日録音
SONNY STITT(as) HANK JONES(p) WENDELL MARSHALL(b) SHADOW WILSO (ds)

1.THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE
2.ENGOS , THE BLOOS
3.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
4.CHEROKEE
5.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
6.BODY AND SOUL
7.PEOPLE WILL SAY WE'RE IN LOVE
8.BLOOSEY
9.BIRD'S EYE

追伸、
福井県の西川一誠知事が、高浜原発3、4号機の再稼働に同意したようでありますが、この「原発再稼働」という文言を聞くだけで、私はじつに腹立たしく、吐き気すら覚えます。
喉元過ぎればOKなんでしょうか?
すでに福島は忘れられているのでしょうか?
いや、風評だけは残っていますから、不の福島は忘れられていないのでしょう。
先日、森林地帯の除染は行わない政府の方針が示されました。
福島第一原発の廃炉作業は続けられているものの、未だいつ終了できるかも分かりません。
ここに至って福島第二原発の廃炉の明言も無く、原発事故の恐ろしさを知る者だけが、届かぬ声を上げているだけです。
まるで広島、長崎の市民が原爆反対をいかに訴えようとも、世界はそれを聞き入れない・・・
まさに福島の現状を訴えようとも再稼働を勧めるその姿に同じジレンマを感じます。
どうぞ、福島の現状を教訓として下さい。さもなくば悲劇はまた繰り返されると私は思います。


若くて愚かの何が悪い

2015年12月21日 | d-f

ここ何日かの冷え込みはまさに突然やってきた冬てな感じ、それでも今年の暖冬傾向はこれからも続くそうで、私のような貧乏人にはその後の物価が影響を受けないかと心配しております。

今日は久々に朝日新聞土曜版beの話題です。
SEALDsメンバーの奥田愛基君の記事が掲載されていました。
今年成立した安保改正法に反対を主張した若者達の先頭に立った青年であります。

振り返れば、「物言わぬ物起こさず」の若者世代を作り上げてきたのは、まさに我々世代に大きな責任があると感じていた私が、今年彼らの活動に少しだけ救われた思いをしたのですが、みなさんはいかがでしょうか?

ヒップホップにラップ調のコール、SNSで拡散、横文字グループ名など、角棒ヘルメット時代を知るおじさんにはいささか違和感も禁じ得ませんが、平和裏に自分の主張を訴える彼らの行動に、「何も知らないバカ者が何言ってんだ」と上目線で押さえるオヤジにだけは成るまい「若者をバカにしちゃイカン」と、少なくとも私は感じました。

記事によればSEALDsを来年の参院選で解散し、14日に立ち上げたシンクタンク「ReDEMOS」(また横文字かい!)で「市民が参加し、安保法や特定機密保護法の改正を求める、本当の立憲民主主義を実現する法の整備」を求める活動を今後はしていくようです。
彼自身も大学院に進む勉強をしているとか、

そういえば、あの夏のデモを見たとき
どうにもこうにもきな臭い世界情勢の中、あえてそこに顔を突っ込もうとするのか?それとも・・・・・
そんなことを本当に決めていくのは、老い先短い我々ロートルではなく、当事者である若者達であるべきではないか?
そんな事を少しだけ感じたのを、改めて思い出した記事でありました。

とはいえ、我々ロートルが増え続ける中、孤独死や介護疲れによる死傷事件、貧困による無理心中、そんな事が頻発する社会も何とかして欲しいんですけどね・・・・・・って、そうか、我々も「自分たちで何とかせにゃイカン」のですよね。
そのためにはまず声を上げる、彼らに教わることは多そうですよね。

んなことで『料理当番、本日の一品』です。
年末、何かと出て行く物も増えますが、いただく物も増えたりします。昨日も「クリスマスにどうぞ」てな感じで、ローストチキン用の骨付きもも肉とワインなんぞをいただきましてね。
「クリスマスイブは仕事だし、今日がクリスマスでもイイか」
すると母が
「焼いた鶏肉はいらねぇなぁ・・」
と、水を差しました。
「なら何食うんだよ」
「夕べやってた煮た鶏肉だったら食ってもイイ」
前日の土曜日、「チュウボウですよ」かなんかでチキンのトマトソース煮をやっていたそうで、
「トマト煮はよく作んじゃん」

けっきょく、もも肉を解体して「チュウボウですよ」でやっていたという、いつもよりオリーブ臭の強いトマトソース煮を作りました。
「美味いけど、いつもと味がちょっと違うなぁ・・」
オイオイ、あんたがこういうのを食いてぇって言ったんだろが!(笑)

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、エバンスとトニー・ベネットという、特に私の得意分野(笑)男性ボーカルものです。

 ♪ 若くて愚かだということ
  それの何が悪いというのだろう?
  若くて愚かだということ
  僕たちもかつてはそうだったのに ♪

まぁまぁこれは恋のお話しですが、本日のテーマにも合うかなぁなんてね。

エバンスと言えば、「なんたってア~タ、ピアノトリオでしょ」との言い分は、ファンタジー時代には通じません。
それは、ライブ録音「SYMBIOSIS」を最後にマーティー・モレルが、トリオを去ったからです。
どうも、エバンスはモレロが去った後、急いでドラマーを探すことが無かったようで、これは、彼に匹敵するドラマーがいなかったことも確かですが、ゴメスとのディオに可能性を感じていたからという説もあります。
さらにこのアルバムは、そのゴメスも加えず、男性ボーカルとのディオという・・
トニーとエバンスは古いつきあいだったそうですが、最初エバンスはトニーの歌声が好きじゃなかったとか、それをトニーが一緒にアルバムを作ろうと何度もアタックしたんだそうです。
それが、この時期、つまりトリオを離れたエバンスに初めて通じたと、そういう事らしいです。
もちろん、このアルバム制作後は、エバンスもトニーの歌声が好きになった・・・・・あはは、ホントかいな。

まぁまぁ、「クリスマス時期にエバンスと男性ボーカル(クリスマスソングではありませんが)のディオはアリじゃないかな」などと思うバブでありました。

THE TONY BENNETT - BILL EVANS ALBUM
1975年6月10~13日録音
BILL EVANS(p) TONY BENNETT(vo)

1.YOUNG AND FOOLISH
2.THE TOUCH OF YOUR LIPS
3.SOME OTHER TIME
4.WHEN IN ROME
5.WE'LL BE TOGETHER AGAIN
6.MY FOOLISH HEART
7.WALTZ FOR DEBBY
8.BUT BEAUTIFUL
9.THE DAYS OF WINE AND ROSES


もどきの勧め

2015年12月18日 | p-r

いよいよ今年もあと二週間を切りましたですねぇ
昨日今日と冬らしい寒さも戻ってきましたが、株価ならぬ気温の乱高下で風邪が流行っているようです。年越しの風邪てぇのは、なんともいただけませんからご注意下さい。

私もここ一週間なにかと気忙しくて少々疲れ気味、毎日の酒量が増えてきていることに家人が心配しておりました。
「だけどねぇ・・疲れるほどに美味いんだよねぇこれが」
とうぜん私に反省の意はございません。(笑)

さても、古屋の修繕もボチボチ進んどりますし、年賀状書き・・いや印刷も終わり、クリスマスはほぼ関係ないので、あとは正月準備でありますかねぇ
「今年の正月は簡単にすまそ」
毎年そうは言うんですけど、
「餅もつかなくちゃいけんし、神棚と玄関くらいは正月飾りしなくちゃなんねぇしなぁ・・・・」
いちばん面倒だと宣う母が、じつはいちばんうるさかったりします。

まぁまぁ、掃除や修繕、飾りなんかは面倒ですが、お節もどき作りは『我が趣味』とも思えるわけで、「今年はどんなメニューにしようか」てなことを日々考えております。とか言って、去年とそうそう変わるとは思いませんがね。

「バブさん、今年もお節作るんですか?」
「ああ、お節もどきね、作るよぉ」
「面倒だから頼んじゃお、なんては思わないんですか?」
「思わんね、だって、自分で作ったほうが安いし、なんたって好きなもんを喰えるじゃん。」

たしかに、今時、コンビニから有名料理屋まで、あらゆるところにお節を注文することは可能です。
見た目も華やかで美味そうなもんもありますからイイっちゃイイんですけどね。
メニューが豊富なおかげで、全部が小盛りじゃないですか
「一回無くなったら補充がきかんのだぜ」

みなさんのご家庭じゃお節の位置づけっちゃどんな感じなんですかねぇ?

まずは元旦の朝、家内で
「明けましておめでとうございます。」
てんで、重箱の蓋を開けますわな、するてぇと
「ワァ~~~!」
と、子供達が喜ぶ。
「それじゃいただきましょうか」
チョイチョイつまみながら、オヤジ達は酒を、子供達は雑煮をほおばるわけですわ。
「オイオイ、栗きんとんばかり食べずに、昆布巻きもなますも田作りも食べないといけないよ。お節にはそれぞれにおめでたい意味が込められてるんだから・・・」
オヤジがうんちくをいかに語たろうとも、そんな話は誰も聞いちゃいない。
「おかあさ~~ん、栗きんとんもっと無いの?」
ふと見ると、子供達が好きそうな物だけがペロッと無くなっている・・・

ここですよここ
二日以降に来られるお客様、ここにもお節は付きもんでありますよね。
それが、歯抜けになったお重を出すわけにもいきませんわいな。残った物で体裁を施すか、あるいは、別もんでもう一つお節を頼んでおくか・・・
我が家なんざぁお客さんもそうそうありませんからそんな心配も無いんですが、
いずれにしても、人気の無いもんだけが最後に残るんでありますよ。

その点、自分で作れば、種類は豊富じゃ無くとも、それぞれそこそこの量が出来上がります。
お重が開けば補充をすればエエわけ、ね、それにほぼほぼ好きなもんで構成されていますから、ダメにするほど残すことも無いと・・・
「エエことだらけじゃござんせ・ん・か」(笑)

いやいや、私とて、Mさんのお店でお節の予約を取っている立場でござんすから、胸を張っては申せませんが、「今年は手作りのお節もどきで済ませる」てぇのも
「ええんとちゃう?」

んなわけで、いつもより少々遅れましたが、『料理当番、本日の一品』です。

メインはピーマンの肉詰めだったんですが、ちょいと力を入れて作ったのが蕪のポタージュです。蕪は完全につぶさずに半殺し状態、見た目は良くありませんけど味はその方がよろしいかと思います。

お弁当は、ちょっと豪華でしょ、土用の丑の日でも無いのに鰻って・・・頂き物です。

さて、今日の一枚は、あら珍しい、オスカー・ピーターソンです。

ピーターソン全盛期のロンドン・ハウスでのライブ盤ですね。
「THE TRIO」「SOMETHING WARM」「PUT ON A HAPPY FACE」それに今日のこれと、この時のライブアルバムは計4枚あるのかな?
なにしろ、ずっと敬遠してきたピーターソンのことを語れる私ではございません。
しかし、意味不明の敬遠は過去のこと、今は私の変なツッパリも無く、彼の演奏を素直に素晴らしいと感じています。

THE SOUND OF THE TRIO / OSCAR PETERSON
1961年8月録音
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b)ED THIGPEN(ds)

1 TRICROTISM
2 ON GREEN DOLPHIN STREET
3 THAGS' DANCE
4 ILL WIND
5 KADOTA'S BLUES


応急的恒久処置

2015年12月11日 | y-その他

朝から天気は荒れ模様、
「今朝暖かいねぇ」
それもそのはずです。気温15度以上って、
「以上じゃ無くて異常だよこりゃ」

ところで
私だけでなく我が家も老朽化が進み、あの震災は乗り越えたものの、至る所ガタが来ています。
「かあちゃん、トイレのドアノブがついに壊れたよ。」
なんと、トイレのドアノブがロックして内側から開かない状態に・・・
しかも、そのドアノブが古いタイプのため、単に交換では取り付けられそうもありません。
「○○、なんとかせよ!」
って、そんなミッション与えられてもねぇ
まぁまぁ、宝くじを買う資金でさえ惜しむ我が家に業者を依頼する余裕などあるわけもなく
「出来るだけの努力は致します。」(笑)

てな事で、仕事の合間を見ながらホームセンターへ行ってまいりました。
「そうさねぇ、ドアもさることながら、流しの混合水栓も取り替えたいし・・・」
けっきょく、ドアノブと混合水栓、ついでとばかり年末に向けて蛍光灯を仕入れてまいりました。
「あれ?障子は?」
「オイオイ、そこは、いろいろ大変だねじゃねぇ?」(笑)

まずは、緊急を要するトイレのドアノブであります。
久々にノミと金槌を用意して、

何故にドアノブ交換にノミが必用か?
想像つかないでしょ?
つまり旧型からの変更のために、ドアそのものと受けの穴、二つにそれようの穴を新たに作らにゃならんわけですよ。
 カンカンカンカン
「大丈夫かぁ?やっぱ業者さん頼んだ方が・・・」
「うるさい!今さら業者って・・・成し遂げてみせるわいな!」

 

格闘すること一時間強、なんとか取り付けましたよ。
若干の曲がりはご愛敬、とりあえず開閉が出来て鍵はかかるようになりました。

「流しもやるのか?」
「だから、まずはご苦労さんじゃねぇ?」

とはいえ、間髪入れずに全てやってしまわないと、どうにも気が収まらない性格ですので、水道の元栓を止めて混合水栓取り付けに・・・
ところが、そこでハタと気が付いたのでありました。
「やべ、パイプレンチねぇや」
そりゃそうだ、配管工でも何でも無い我が家にパイプレンチがあるわけがない。
こんな時は「何は無くとも便利屋一級建築士」であります。
「S君、パイプレンチ持ってる?都合のイイ時で良いんだけど、貸してくんね?」

ということで、混合水栓の交換は後日となりました。
「どうせだから、S君にも手伝わせるか」
密かに悪巧んどります。(笑)

さて、今日の一枚は、リーダーは誰になるんでしょ?(笑)
メンフィス出身、期待のジャズメンを集めてジャムらせた、そんなアルバムです。
私としては、ブッカー・リトル、フィニアス・ニューボーンJr.の名があるだけで買いなんでありますが。

ジャムセッションと言っても、頭に浮かぶジャムとは少し違うように感じるのは、何故なんでしょ?
それが、東でも西でも無いメンフィスの味・・・・
っちゃって、わかりもしないくせにねぇ

ともかく、私はそこそこ聴いても良いかなというアルバムであります。
メンフィスの風は知りませんが、「東京の飲み屋で偶然会った同郷の人と、一夜盛り上がる」そんな経験は地方出身者には必ずあるはず。メンフィスだってきっとそんなことがありますって。

DOWN HOME REUNION - YOUNG MEN FROM MEMPHIS
1959年4月15日録音
BOOKER LITTLE, LOUIS SMITH(tp) FRANK STROZIER(as) GEORGE COLEMAN(ts) PHINEAS NEWBORN Jr.(p) CALVIN NEWBORN(g) GEORGE JOYNER(b) CHARLES CROSBY(ds)

1.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
2.BLUE 'N' BOOGIE
3.AFTER HOURS
4.STAR EYES

追伸、そんなことを書いていると、噂のS君から電話が
「今からパイレン(パイプレンチ)届けるから」
「エッ 今日はやってる暇ないんだけど・・・・」
「ああいいよ、しばらく使う予定無いし」
こうして、手伝ってもらうという悪巧みはもろくも崩れ去ったのでありました。

ということで、昼飯に蕎麦なんぞすすりながら、

「パイプレンチゲットだぜ!」


買わなきゃ夢も見られず

2015年12月09日 | m-o

ここ数日の乾燥注意報と冬晴れのおかげで、私の下着のサイクルが変化しております。
「あれ?これ昨日はいてたパンツじゃね?」
てなもんです。これが続くと特定の下着が傷むという・・・
「違うの選んではきゃいいでしょ」
ごもっとも(笑)

先日、『毎年聞く母の悩み』のお話をしましたが、もう一つ毎回耳にする『母のノリツッコミ?』的口癖があります。
「ほんと、宝くじでも当だってみねぇがなぁ・・・買ってねぇげど」
テレビのCMを見るたびにこれですから
「だったら買えよ」
と、本ツッコミを入れる気にもなれません。
まぁまぁ、今年の年末ジャンボは前後賞含めて10億円だそうで、そりゃねぇ当たるものなら半分だってイイですわいな。

「おまえさん、そこの若いおまえさんも、千両当てたいだろ」
「えっ?私ですか、あたしゃ千両は当たらない」
「当たらないじゃ無くて、当てたいだろうてぇの」
「いや、ですから、あたしゃ千両は当たらない。」
「話が分からないねぇ、当たるか当たらないかてぇ話じゃない、当たりてぇだろうてぇ・・・」

若いの曰く
そりゃ自分も千両当たって欲しいと願っていて、毎日、神様に祈っていたそうで、すると夕べ枕元にその神様が立って、「おまえに千両を当てさせる事になっていたのだか、都合によって反故になった。」と言われたという。
「そりゃないだろう。あんた神様なんだから何とかしろ」とごねると、神様が「しょうがない、それでは二番の五百両を当てさせよう。」

「そんなわけでね、あたしゃ二番の五百両が当たるんすよ。」
「このひと五百両当たるってさ、神さんが言ったてんだから間違いない、いいねぇ、こういう人は幸せだ。ところでおまえさん五百両当たったらどうすんの?」
「そうですねぇ、まずはさらしを一反買いましてね、こいつを紺に染めまして、真ん中からコーンと割って財布をこさえる。その大きな財布に当たった五百両細かくしてザ~~と入れちゃう・・・」

その金を持って吉原に、そこには馴染みの女郎がいて、こいつが自分にぞっこんなんだそうで、そうそうに身請けをして所帯を持つ

「所帯持ったって、あんた方の前ですけどね、景気がようござんすよ、まずお膳から違う、ひょいっと見るってぇと、お銚子が一本乗ってますよ、ねぇ、刺身があって天麩羅があって鰻があってお椀がある、女が向こうに座ってね、ちょいとしなだれながら、ア~タどうぞなんてお酌をしてくれて、おっすまねぇなぁてんでクイッと飲み干すてぇと、杯を返しましてね、おまえもやんねぇ、えっあたしゃ・・酔っちゃうじゃないかい、ばかやろう酔うからいいだよぉ、あらヤダ、イイだろ、おまえさんたらぁん・・・・・・」

落語『宿屋の富』の一節でありますが、
昔の庶民の膳なんてぇもんは、香の物に野菜の煮付け、それに飯と汁、そんなもんをさらに「三食に分けて食った」てな感じだったそうで、刺身に天麩羅、鰻、まして一本付けなんてぇ膳は、そりゃもう高級フレンチかイタリアンのフルコース?老舗割烹の懐石みたいなもんですわいな
しかもイイ女の酌で・・・・・

「笑うな!そんな目先のちっぽけな贅沢だって、庶民にゃ夢のまた夢なんだよ。」(寂し~~~~い)
だいたいね、「宝くじに当たったらどうする」なんて話の中身は、大なり小なり『さもしい夢』ばかりなもんであります。

あれ?まてよ。そういやぁ我が母には、「宝くじが当たったらどうする」てなこと訊いたことも無かったなぁ。まっ考えてもないだろうけど。

「軽減税率云々って、8%と10%ってどれほどの軽減?」
そんなことも考えずに品目でもめているお上に、こんな貧乏人の気持ちを理解する頭は、最初から無いんでしょうねぇ

10億円かぁ・・・まずは買わなきゃ当たらんし・・・でも買う金がねぇ・・・
そんなことを考えながら、貧乏人の師走は過ぎていくのでありました。

「オレだってね、10億の半分でも当たりゃ、10%の消費税払った新品のパンツを毎日使い捨てではいてやるよ。」(涙)

さて、今日の一枚は、ディック・モリシーです。
純粋ヨーロッパ系(笑)の方に対し、私はいくぶん差別をしていると昔から反省しておりますが、いまだその傾向は消えていないように思います。ましてイギリスとジャズというと私的にはかなり馬鹿にしている感は歪めません。
ことモリシーにしても「IF」や「MORRISSEY & MULLEN」のようなジャズ・ロック・グループってぇ方が「イギリスらしいジャン」との穿った目で見てたりして・・・・

これはじつにイカン考えですねぇ、
もともと彼は、ロリンズやジョニー・グリフィンなんかを手本としてたって言うだけあって、野太いブファブファテナーなんでありまして、こういったオーソドックスながらもいかにもといったアルバムがあるのです。

夕べ、ウイスキーを飲みながら聴いてますと、「ジャズに国境は無い!」などと自分に言い聞かせたりしてね、ちと酔っとりましたかね。(笑)

余談ですが、彼に対する偏見は顔立ちからも私なんざぁ来ていますねぇ。だってこのジャケの顔で野太いブファブファテナーを想像できます?
人間、見た目じゃござんせん。私が顔からは想像できないほど繊細でナイーブな心を持つ男であるように・・・(なんのこっちゃ)

HERE AND NOW AND SOUNDING GOOD / DICK MORRISSEY
1966年9月23,25録音
DICK MORRISSEY(ts) HARRY SOUTH(p) PHIL BATES(b) BILL EYDEN(ds)

1.OFF THE WAGON
2.CORPUS
3.DON'T FALL OVER THE BRIDGE
4.SUNDAY LUNCH
5.LITTLE MISS SADLY
6.EL SCHTUCK


オレの歌を聴かせたい(拷問だ!)

2015年12月07日 | s-u

昨日は風が少し強かったもののここ数日冬晴れが続いています。これでこそ「この辺りの冬」ってな感じでしょうか。

「バブさんはカラオケなんて行かないでしょ」
忘年会の季節になると、誰とはなしによくこんな事を言われたりします。
まぁまぁ、私をよく知るお方は
「何バカこいてる、こいつぁねぇマイク持ったら離さないんだから」
そう答えるでありましょう。
そもそも、ギターかき鳴らして、独り自室ライブを開いている私が、カラオケをやらない訳が無い(笑)

しかし、そんな質問をする若者の『カラオケ』には、カラオケボックスの意も含まれているわけで、ならば答えは「イエス」であります。

いわゆるカラオケボックスの類いに行ったのは何年?いや何十年?(それはオーバーか)前の事でありましょう?
今、カラオケをすると言えば、ほぼほぼスナック系?完全にオヤジ化しています。

以前なら、若者との宴会の後、
「レッツ、カラオケボックス!」
てなこともあったんですよ。
しかし、最近はとんとありませんねぇ・・・というか、そういう宴会が無くなったということでもあります。

「バブさんって、カラオケで何歌うんですか?」
「そりゃまぁいろいろ・・・」
「やっぱり演歌?」
オヤジと言えば『演歌』ってねぇ、
「若者の思考は単純すぎる」(笑)

そりゃま、ゲスの何とかとか、西野なんとかとか、スーパーフ???とか、シングルだかダブルだかトリプルだかわからんAとか・・・
「そもそも日本人なのにアルファベットの名前ってどうなのよ?」
みたいな、たしかにオヤジ臭プンプンなのではありますけどね。

「失礼しちゃうなぁ、中島みゆきの『糸』も歌うし、コブクロの『未来』だって、秦基博の『ひまわりの約束』だって歌ってみたいなぁ・・なんて思うしさあ」

 ♪ 空の声が 聞きたくて
    風の声に 耳すませ
    海の声が 知りたくて
    君の声を 探してる ・・・・♪

「浦島太郎・・・歌ってみてぇ~~~!」
ほんとかいな?(笑)

それでも、一番ピッタリ・シットリくるのは、懐かしのフォークソングだったり、GSだったり、もちろん、演歌だったりするわけで、あながち彼らの言うことも間違っちゃいない

「イイんだよ!オヤジなんだから・・・へへへんだ、お前らだってねぇ、カラオケボックスなんてぇところから早く脱出して、スナックのオネイチャンをうっとりさせるような器量を持ちなさいよ。」
完全に開き直っておりますねぇ、彼らがスナック系で横文字歌手の歌を懐かしげに唄う頃、私は土の下か、良くて健康センターのカラオケ大会に出てるか、だろうにね。

ともかく、忘年会シーズン、若者の前でカラオケを披露する機会も増えるでありましょう。ここは一つ、見栄を張らずに素直に好きな歌を歌おうじゃござんせんか。
「あっ!AKBの『365日の紙飛行機』歌っちゃおうかなぁ」
オイオイ(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。
週末、叔母からまたしても野菜と餅米が届きました。そこで、ここは一つ野菜中心の・・・・

発想が貧困ですねぇ、野菜炒めになっちゃいました。(笑)

まぁまぁ、メインはこちらの中華鶏団子スープでありまして、白菜がとても甘くて美味しゅうございました。

お弁当は、こんなんです。

さて、今日の一枚は、サル・サルヴァドールです。

まず、このアルバムが面白いのは「INSIDE HILARIOUS INSTRUCTION BOOKLET ON HOW TO STOP SMOKING」(「禁煙方法の取扱説明書ついてまっせ」)と、ジャケに書いてあること。つまりそれがおまけのように付いていたと?
これは、当事のこのアルバムが、じつにポピュラーで万人が手にするだろうとの確信があったとも言えるわけで、「ジャズで禁煙運動」てな発想は現代では考えられません。

ところで、このアルバムを聴くと禁煙効果があるのか?あるなら、先日「タバコを止めることを止めた」Oちゃんに聴かせたいものですが・・・
んなわけないでしょ(笑)

じつにリラックスした演奏で悪かぁないんですが、印象が薄い気がするのは、個人的見解でしょうね。
スラーッと流れていきます。演奏するサルだけで無く聴いている方もリラックスしちゃって、へたすりゃ
「タバコでも吸わないと眠気が・・・って、オイオイ逆効果じゃん。」(笑)
まっ、たまにはこんなアルバムもエエでしょう。

MUSIC TO STOP SMOKING BY / SAL SALVADOR
1963年録音
SAL SALVADOR(g) RAY STARLING(p) JOHN BEAL(b) LENNIE McBROWNIE(ds)

1.STOP SMOKING OR ELSE BLUES
2.I'LL NEVER BE FREE
3.I CAN'T GET STARTED
4.YOU DO SOMETHING TO ME
5.YOU GO TO MY HEAD
6.YOU IRRITATE ME SO
7.I GOT IT BAD (AND THAT AIN'T GOOD)
8.THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
9.MY OLD FLAME
10.I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT


女将はやっぱり長火鉢

2015年12月01日 | d-f

今日から師走、いよいよ今年もあと一ヶ月ですか。町中はやれイルミネーションだなんだかんだと、年末の行事に向け慌ただしさをあおっておりますが、心の持ちようで忙しく感じるだけだったりもします。
えっ?実際にやることが増えるって?
そんなん増やさなきゃエエじゃないですか・・・・アハハ、そんなこと言うと怒られますわな。
そりゃま、私みたいに「年末だからといって普段と何も変わらない」という輩でも、「不思議と忙しくなってしまう」これが師走でありますからね。

そんな師走の始まり、我が母最大の悩みは、庭の鉢植えをどうするか、そして暖房をどうするか、ということらしいです。(そもそも、この時期まで暖房をどうするか決めていないってぇのもどうなのよ?)

それこそ毎年のことなんだから悩む必要も無いと思うのですけど
「あ~~ヤダ、あの鉢、何処に入れっぺ、駄目になったら駄目になったでいいからそのまんまにしとぐが。」
全く同じ台詞を去年も聞いたと思うのですけど、気のせいでしょうか?
「今年は、こたつ出すかな・・・んだげど、こたつだと動かなくなるからなぁ」
これもまた同様であります。

「そういえば、ここ何年こたつに入っていないだろう?」

まぁまぁ、このあたりは「こたつ無しでも十分生活できる良い季候だ」という証でもあるのですけど、母の言うとおりこたつにしちゃうとどうなってしまうかが頭に浮かんでしまうことが、こたつを躊躇する原因でもあります。

ともかく、根っ子が生えますもんねぇ、必用な物はなんでもかんでも手の届く範囲に集中させて、こたつの上には新聞、本、雑誌が重なり、各種リモコンね、お菓子にみかん、マグカップまであって、座椅子の脇にはティッシュでしょ、
始末悪いのはゴミですよ。
みかんの皮、お菓子の袋、ティッシュ・・・・
背面伸ばしでゴミ箱に届きゃいいけど、ロングシュートが必用だったりすると失敗したときの虚しさ。
終いにゃティッシュとゴミ箱を両角に置いたりしてね。
そうそう、普段飲まないインスタント珈琲とポットも必要になりますしね。

「かあちゃん、やっぱ今年もこたつはやめんべ」

庭のマンリョウも赤い実をつけました。

実用的かどうかは別として、私なんざぁ憧れるのは火鉢であります。
どてら羽織って火箸で遊びながらちょいと一杯。
そういうときは、高い酒じゃいけませんな。
冷や酒をそじた湯飲みかなんかでいただく、一回ブルっとふるえてから、また火鉢に手をかざす姿なんざぁ、私にピッタリだと思うんですがねぇ

長火鉢に座る女将てぇのもエエですなぁ
「バブ、なにしけた顔ぶらさげてんだい。えぇ?旦那にまた叱られたって、だからそういうときはそうおいいって、そっ言ったじゃないかぁ、なのにあんたときたら・・・まぁ、そんな角の方に居ないでこっちおいでな、そんでもねぇあんたも今年はよく働いてくれたよ、ご苦労だったね」
てんで、脇に付いた引き出しからご祝儀袋取り出してスッと渡す。
「カッケェ」(笑)

なんのこっちゃかよくわからん話になってしまいましたが
ともかく、ここ一週間ほど毎年恒例の悩みに母は頭を使い、去年と同じような師走を過ごすのでありましょう。

さて、今日の一枚は、バディ・デフランコです。
まぁまぁ私の選曲としてはじつに珍しいとも言えますが、クラリネットのバラードてぇのもたまにはよろしいし、オルガンを弾くソニー・クラークてぇのもちょっとばかし興味が湧くでしょ

そうですねぇ、バディは・・というよりクラリネットは、安い日本酒やウイスキーのイメージじゃありませんね。やはりカクテルてな感じ?
だから、私には似合わないと誰もがおっしゃる。もちろん否定はしませんが、エッジの効いた「これこそジャズだ!」なんて意気込む演奏より、こういった演奏の方が「じつは大人なのかもしれない」なんて最近思ったりします。

そうそう、ジャケの女性ですけど、私の大嫌いな厚化粧ですねぇ、でも、見開けばさぞかし大きいであろう目を半開きにし、真っ赤なルージュの口元をちょっとだけとんがらかしたような表情は、いたずらっぽくて・・・
「たまにはイイんじゃねぇ」
私のポリシーなど、女性の前では何の意味も持たないのであります。

COOKING THE BLUES / BUDDY DeFRANCO
1955年8月26日録音
BUDDY DeFRANCO(cl) TAL FARLOW(g) SONNY CLARK(p,org) GENE WRIGHT(b) BOBBY WHITE(ds)

1.I CAN'T GET STARTED
2.COOKING THE BLUES
3.STARDUST
4.HOW ABOUT YOU
5.LITTLE GIRL BLUE
6.INDIAN SUMMER

追伸、
先日、私の大の苦手『牡蠣フライ』を食するS君を見て、どうしても牡蠣が食べたくなりました。(牡蠣フライ以外の牡蠣は大好物です。)

今夜の酒の友は生牡蠣でした。