JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

上手い!は認める

2017年03月31日 | g-i

昨日はとても暖かい一日でしたが、今日はそれより寒く、明日は今日以上に気温が下がっちゃうんだそうで、まぁ春なんてぇもんはそんなもんなんですかね。
桜も東京で開花してもう日も経つというのに、この辺りではつぼみが膨らむ様子も無く、来週に持ち越しみたいです。

そんなさなかじつは諸事情で3日ほど全くテレビを見ておりませんでね。
ちょっとだけ楽しみにしていた一昨日のBSプレミアム『チック・コリア&ハービー・ハンコック ライブ・イン・ニューヨーク』
「見られねぇジャン!」
とはいえ、録画という便利なもんがありますんで、夕べ帰宅後、スケート観戦をせずにそれを見ながらの晩酌とあいなりました。

チック・コリアとハービー・ハンコックというと、私がもっともジャズを聴いていたであろう高校時代はかなり毛嫌いしているところがありまして、もちろんその原因はいわゆる電化にあったわけですが・・・・
それでいて彼らの技量を否定するものではありませんでした。(言い方がちょっと偉そうですな)

ナマのハンコックを初めて聴いたのは、あのV.S.O.P.の田園コロシアム公演での事です。
ハンコックの頭が笑福亭鶴瓶(今のじゃありませんよ)みたいではあったものの、黄色いカブトムシに乗り移られたバスドラみたいじゃなかった事に安心し、いつの間にか熱狂の中にいたことを思い出します。


こんな頭ね(笑)

ナマ音を聴くとかなり感化されるというのは、私もご多忙に漏れぬところでありまして、
「それを他人はミーハーと呼ぶ」(笑)
以降、口では「好かん」と言いつつ、ハンコックを聴くことに抵抗を感じることはありません。
さらに、コリアに関しても高校時代の先入観はいつの間にやら払拭されていたのも確かだと思います。
何故なら今日紹介するアルバムを発売直ぐに手に入れたこと、ね、そういうことでしょ。

さても、そんな二人のディオなら、あのアルバムと同じディオなら、さらには、ブルーノートというこぢんまりした空間での演奏なら・・・・・
そりゃ見てみたいですわな。

1.CANTALOUPE ISLAND
2.GREEN DOLPHIN STREET
3.SONRISA
4.SPAIN

演奏曲はそんなもんでしたかね、面白かったのは合間にあった即興での二人のビアノバトル?的演奏でした、ありゃぁあの場に居たら楽しかったでしょうねぇ
そうそう、ピアノの真ん前でカレーみたいなんを食べていた女性、羨ましいねぇ(笑)

いつも思うんですがね、NHKさんに一つもの申させていただくと、
「二人の経歴やら小曽根さんのインタビューやらはいらんから、全ての演奏を放送してくれ」
「まぁまぁ、テレビだから、演出だから・・・・」

まっエがったんじゃねぇですかね、そして、他にもジャズ演奏の番組がもう少し多くてもエエんじゃないかと思う私でありました。

さて、今日の一枚は、さっきも言った二人の2枚組ディオ・アルバムです。

「V.S.O.P.以降、ハンコックは「純ジャズ復古」(何が純ジャズなのかは置いといて、笑)的方向へ向かっていったよね」
みたいなことを言われても、
「そぉ?」
V.S.O.P.以降、私自身のハンコックへの想いも変わっていたにも関わらず、そんなな態度であった私
「ハンコックとコリア?しかもディオ?」
このあり得そうも無い(もちろん、マイルスつながりは分かっていても)組み合わせに感じた興味を隠すことは出来なかったんですねぇ

改めて聴くと、上手いですねぇ二人とも、それだけは間違いない。
聴き所は・・・やっぱラスト2曲ハンコックの「処女航海」とコリアの「LA FIESTA」かな?
って、「あれ?アルバム『処女航海』を私は紹介してない?んなバカな」

IN CONCERT / HERBIE HANCOCK & CHICK COREA
1978年11月録音
 HERBIE HANCOCK, CHICK COREA(p)

disc 1
1.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
2.LIZA
3.BUTTON UP
disc 2
1.INTRODUCTION
2.FEBRUARY MOMENT
3.MAIDEN VOYAGE
4.LA FIESTA


狸は狸、ゴジラはゴジラ

2017年03月27日 | m-o

夕べから春の嵐(気温は冬ですが)が吹き荒れ、何とも凄い天気になっています。

 ♪ 春だというのに 北風にあおられ 街の声にせきたてられ・・・♪

私の場合嵐が来なくてもさすらっておりますが(笑)

昨日は突然やって来た姉夫婦にビックリ、そのおかげで先日行ったばかりの墓参りにまた付き合わされたり、姉のカメラに保存された孫達の写真を母に見せたり印刷したり・・・急に忙しい日曜日になりました。
姉たちが帰った後は、稀勢の里の優勝にもらい泣きしながらの料理当番、まっいつもの日曜日に戻ったのですけどね。

稀勢の里の優勝も9歳女児の遺体発見も栃木の雪崩も気になるニュースではありますけど、ここ何週間も世間の注目を集めているのは「森友学園問題」ですわね。
私なんぞ思うんですけどね、全てのお方が責任逃れというか「私は知らない関係ない」とおっしゃっているのをムリクリ追求しても、狸や狐が突然ウサギに変身するわけも無く、「話をそらされてウヤモヤ」てぇのが悔しいかな結論か、なんてあきらめもあったりして
ただね
役所でも何でも、通常の処理だとお答えなんですから、いろんな申請を行っている方は、これを機にさっさと進めてもらえるというお墨付きをいただいたということになるんじゃないかと
そんでもってそうならなければ、財務省でも何省でも電話すればですな、翌日には局長クラスの方が対応していただけると、そういうことでしょ?
みなさんどんどん電話してみたらいかがでしょうか?(笑)

そもそもさすらっている私には、そんな抵抗も出来ませんがね。イカンイカン変なこと言ってると『テロ等準備罪』で捕まっちゃうか?

話は変わりまして
先日、作曲家の船村徹氏がお亡くなりになりましたですね。
もう一昔以上も前、仕事の関係で船村氏とは酒席を囲んだことがあります。
酒好きのなまったエエオッサンでありました、って失礼な言い方ですね、それだけ親しみのある方であったということです。
そんな酒席の思い出を話すと、今でも演歌歌手の夢を捨てきれぬK太郎は
「へぇ~~~」
と、うらやんでおりましたけどね。

 ♪ 髪のみだれに 手をやれば 紅い蹴出しが 風に舞う・・・♪

まぁ、美空ひばりの『みだれ髪』つながりで、我が田舎は船村氏とは縁浅からぬ地域でありまして、船村氏自身も何度となくこの地を訪れておられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

美空ひばりと言えば、

 ♪ 夜ごとに見る夢は 虹の端のデートの夢・・・・・♪

ひばりの「虹の彼方に」、つまり「OVER THE RAINBOW」の日本語版です。
これをたまたま入っていた携帯プレーヤーで○-クママに聴かせると
「バブ、これ録音して持ってきな」
そりぁアンタ、ゴジラ命令は絶対ですので「美空ひばりJAZZ & STANDARDS」を録音して持ってってあげましたよ

「うん、エエねぇ」
「あれ?ゴジラもたまにはモスラになるか?だとすれば狸や狐もウサギに・・・」
ナイナイ

ということで(どういうことで?)『料理当番、本日の一品』です。

まずは、大量にいただいた水菜を使ったおひたし????
えーとねぇ、牛のコマ肉を炒めて皿に取って、同じ鍋で水菜としらたきを炒めましてね、これをすりゴマ、醤油、酒、みりんで作ったタレ(甘くないヤツね)であえるという・・・・何故かこれは牛嫌いの母も食べました。

 

それに、煮物、春の香りの菜の花です。もちろんお供は日本酒でした。

御弁当はこんなもんでしょ

さて、今日の一枚は、シェリー・マンです。

『PETER GUNN』は、昔アメリカで人気だったテレビドラマでありまして(映画化もされたとか)・・・・とか言いつつ、私は見たことが無いんですけど
音楽を担当していたのは、私にとって最高の映画と評価する『ひまわり』と同じ、あのヘンリー・マンシーになのでありますよ。
しかしまぁ私がこの「PETER GUNN」という曲を最も意識して聴いたのは、映画『ブルース・ブラザース』であったでしょうねぇ

 ♪ ジャカジャカジャカジャカ ジャカジャカジャカジャカ
     ジャカジャカジャカジャカ ジャカジャカジャカジャカ
   プーーーウァ プーープウァ パパパププププププププフゥァプー・・・♪
「それじゃわからんて」(笑)

ともかく、そのドラマ『PETER GUNN』の曲を、カバーしたのがこのアルバムであります。
ところが、「PETER GUNN」なんか、全くテンポが違います。
しかも黒さ全く無し(考えてみりゃ、マンシーニに黒さも無いですが)、泥臭さも無し、ある意味私が嫌っても不思議では無いのですが
「何か何かなぁ」(朝ドラのヒロイン気取りで)
悪くないんですねぇ、

JAZZ GUNN / SHELLY MANNE
1967年6月19,20日録音
SHELLY MANNE(ds) CONTE CANDOLI(tp,flh) FRANK STROZIER(as,fl) MIKE WOFFORD(p) MONTE BUDWIG(b)

1.A BLUISH BAG
2.SILVER TEARS
3.SWEET
4.THEME FOR SAM
5.A QUIET HAPPENING
6.NIGHT OWL
7.PETER GUNN


過去最もどうでもイイ話

2017年03月20日 | d-f

昨日は暖かくなるとの予報を信じ、墓参りやら何やら朝から動き回りましたが、
「何だよぉ、今日の方が暖かいジャン」
春本番を思わせる今日は、そんな昨日の疲れでインドアに徹しております。(もったいない)

その疲れのせいでしょうかねぇ、夕べ(今朝か)は、はっきりと覚えている夢を見ました。

最初は、駅の珈琲屋さん(間違いなくドトールコーヒーでした。笑)友人らしき人物と珈琲を飲んでおります。
「今日は何処に飲みに行こうか」
すると、飲みの誘いをまず断らないはずの私が
「今日はダメなんだ、○○(誰だか分からない)に逢う約束してるから」
携帯電話が鳴りました、しかもなぜかガラ系
「今どこ?まっいいやともかくそこにいて、直ぐに行くから」
と、店を出る・・・もう友人の存在はありません、夢ですから

やはり駅前っぽいのですけど、新宿のアルタ前辺りをこぢんまりとしたような感じ?大勢の人が行き交っています。
そこで○○に逢おうと電話を・・・
ところが、着信記録はおろか電話帳も開けない
若い女の子に
「今日のサッカー凄かったねぇ、家で見直さない?」(何故にサッカー?)
と、素敵なお誘い、それでも
「○○に逢わなくちゃいけなくてね・・・でも電話が・・・」

すると若い女の子が、何故か若い男の子になっていて
「僕が見てあげますよぉ・・・げっ!ガラ系じゃん、無理っす」
結局どうしても逢えないという

なんか虚しいような夢なんですが、あんがい見ている間は楽しかったような感じがするんです。

夢占いによれば、「逢いたい人に逢えない」という夢は、あまりよろしくないようで
「運気が下がっている」とか、「アテにしていたお金が入らない」とか、「現実世界でも会うべき人に会えない」とか、「恋愛が煮え切らない」とか・・・

でも、あのなんとなく楽しかった感じは何だったのでしょう?
そして、私はいったい誰に逢おうとしていたのでしょう?
「ねぇねぇ、何でだと思う?誰だと思う?」
「そんなん分かるわけないジャロが、それに他人の夢などどうでもエエわい」
そりゃそうだ

友人らしき人物も、若い女の子も、男の子も、じつは全く誰だか分かりません。
「そこのアンタ、オレに隠れて出演したんじゃないの?・・・許すから名乗り出なさい!」
なんのこっちゃ

我が頭の中身も、なんとなく春っぽくなっているようだという、そんなお話しでした。
こりゃ過去最もどうでもイイ話だね。

気を取り直して『料理当番、本日の一品』です。

メインはタコのバジル風味でしたが、母用に残りのタコで煮物も作りました。



こちらは牛丼の具みたいなもんです。

御弁当は相変わらず。

さて、今日の一枚は、アート・ファマーとジム・ホールのライブ盤です。

しばらく聴いていなかったのですが、夕べウイスキーをいただきながらなんとなく聴きました。
イイ気分に酔っ払った時のライブ盤てぇのは、「イケイケゴーゴー、イヤー!」みたいんはいけません。
その点、派手さ全面というイメージがけしてないファーマーとホールの組み合わせは、よろしいんじゃないでしょうかねぇ。
リスナーの声が所々で聴かれるライブ盤の臨場感を酔いが好い感じで増してくれるような・・・・

ファーマー抜きの「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」を聴く頃には、夕刻から飲み出した酒と昨日の疲れでけっこう酔っ払っていました。

LIVE AT THE HALF-NOTE / ART FARMER
1963年12月5~7日録音
ART FARMER(flh) JIM HAII(g) STEVE SWALLOW(b) WALTER PERKINS(ds)

1.STOMPIN' AT THE SAVOY
2.SWING SPRING
3.WHAT'S NEW?
4.I WANT TO BE HAPPY
5.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU


老いらくじゃ無い!乙女チックオヤジの恋

2017年03月17日 | m-o

昨日あたりから少しだけ暖かくなった気もしますけど、「暑さ寒さも彼岸まで、春分の日が過ぎればいよいよ春本番!」となっていただきたいものです。

そんな3月17日、恥ずかしながら私はまた一つ歳を取りました。
「バブさん、いくつになるんですか?」
「え~~とねぇ・・・教えない」
なんて、可愛く答えてみたりして
じつは自分でも「西暦の足し引きで歳を思い出す」そんな状態でしてね、まっそれほど歳を取ってしまったという事です。(笑)

先日の火曜日には、同じく3月生まれのキングギドラ・・もとい、お嬢様いやお姉様(と言っても年下ですけど)いやいや女王様とともに、ゴジラ・・もとい○-クママに祝っていただきました。
「ごちそうさまでした。」

 ♪ 歌をうたいましょう 今宵はあなたと
   瞳を見つめあえば ほらやってくる幸わせ ・・・・♪

思えばそんな気持ちをもう味わう事は無いでしょうなぁ・・・(笑)
「何でこんな歌を思い出したんだろ?」
遠藤京子(響子)さんの『とても幸わせ』というじつに短い歌なんですが、そうそう、彼女も今日誕生日なんですよ。だから思わず歌っちゃったんですかね
昔、『Be Love』っていう彼女の歌が好きでね、隠れファンでした。(笑)

「いや、願望だろ、無いものねだり?」
「何を言うか、こうみえて、あたしゃねぇ、乙女チックな、夢見る少女的ところがあるんだよ。」
「キモチワリィ!」

キモチワリィのはともかく、我が地で昨夕「67歳の男性が60歳の交際相手を包丁で刺す」という事件が起きました。
本人曰く、「別れ話を持ちかけられ殺そうと思った。」そうで・・・・
まぁまぁ刺されたお相手の命には別状は無さそうなんですけどね。
「お前は18,9のバカ者かぁ!」
と、ツッコミを入れたくなるような

 墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし

と詠んだのは、川田順でありますねぇ、
『老いらくの恋』というのは、へんにタチが悪い?
私のような『乙女チックオヤジ』は気を付けなければいけないのかもしれません。(笑)

「でも・・・恋かぁ・・あと一、二回してもいいなぁ・・・・」
「オイオイ、ヤメなさい!」
「S君・・・・だってよ。」(イカン、また余計なことを言って怒られる)

さて、今日の一枚は、ディビット・ニューマンです。
先日とある知人が、
「(映画)『Ray』を見たんだけどね、レイ・チャールズのジャズ演奏って何か持ってる?」
今さら『Ray』ってねぇ、まぁまぁ、そこをツッコンでもなんですから
「なんかはあると思うよ」
そこで引っ張り出したのがこのアルバムです。

基本、ソウル・ジャズとかジャズ・ファンクみたいに「節操が無い」のはあまり好みとしなかった私、それも若かったからでありまして
今改めてこのアルバムを聴いたりすると
「そこそこエエよね」
と、素直になれる。

「そっかぁ、『老いらくの恋』だからこそ素直になれる?」
「はいはい、もういいから、それにね恋は一人じゃ出来ないんだよ。綾瀬はるかでも想いながら泣いてなさい。」

FATHEAD / DAVID NEWMAN
1958年11月5日録音
DAVID NEWMAN(as,ts) MARCUS BELGRAVE(tp) BENNIE CRAWFORD(bs) RAY CHARLES(p) EDGAR WILLIS(b) MILTON TURNER(ds)

1.HARD TIMES
2.WEIRD BEARD
3.WILLOW WEEP FOR ME
4.BILL FOR BENNIE
5.SWEET EYES
6.FATHEAD
7.MEAN TO ME
8.TIN TIN DEO


今年も生きてます。

2017年03月13日 | a-c

今日は朝から曇り空が広がっています。夜には雨になるのかな?

まずは、侍ジャパンのおかげで、昨晩は風呂上がりのビールを飲む頃にはすでに今朝の1時を回っておりました。まっ勝ったからイイですけどね。

先週の土曜日は、あの『東日本大震災』から6年、テレビを点ければ否応なしにあの時のことを思い出させられます。


やっと手に入れた食料品がこんなんでした。

「今日は13日でしょ、あの時は給水所の長い列に並んでいた頃かな?」
そうでした、水道は出ないし、何処へ行っても水はもとよりジュースすら売り切れで・・・いやいや飲み物ばかりじゃありません、食べ物もコンビニやスパーの棚にはほとんど無く、アルミを敷いた皿に乗せた冷凍のアメリカンドッグをかじりながら
「家も残ってるし、食べるものがあるだけイイ」
と、互いに言い聞かせていましたっけ・・・

津波の惨状を目の当たりにした時・・・・あの時の衝撃は一生忘れることは無いでしょう。

ともあれ、今現在、こうして貧しいながらも、我が家で水にも食べ物にも不自由せず生きている事に、感謝せねばイカンでしょうね。
そして、あの時以降いろんな面で頑張っている方々を見るに、自分の不甲斐なさを感じつつも、亡くなったり不幸を背負われた方々の分も
「生き残ってやる!」
との意地だけは持たねばならぬのでしょう。

「廃炉まで40年」
  ところでわたしの言葉の
  原子炉を廃炉にするには
   何年かかる
のだろう
 この地球を この虹を この雲を
  この指先の棘を
   廃炉にするには どれぐらいか
エネルギーのささやきを耳にしながら惑うばかりだ
ああ
今日の言葉を廃炉にするには
 何十年かかるのだろうか
  水平線はいつも真っ直ぐなままだ
   しだいに明るくなる
  夜の廃炉が終わったのだ

   <以下略>

和合亮一の『廃炉誌篇』の冒頭であります。

津波の被害ですらまだまだ、原発事故はさらに尾を引くことは間違いありませんが・・・・
とにもかくにも、何は無くとも、何も出来なくても、生きている事が肝心なんでありまして、あの時誰もが心に持った感謝と慈しみ合いをもう一度思い出して、それだけは風化させないよう・・・生きていきましょうや

てなことで『料理当番、本日の一品』ですけど
昨日はけっこう夕方まで忙しいふりをしておりましてね。たいしたもんを作っとりません。

ちょっと春らしいかと若竹煮

 

そして私はタコとサーモンの刺身、刺身ダメ人間には、烏賊フライと冷凍の海老フライ(御弁当用ね、笑)、おっとタルタルは手作りしましたよ。

御弁当はこんなもんです。

さて、今日の一枚は、ペッパー・アダムス?ドナルド・バード?
どちらでもイイんですが、私のリストでは、レコードのラベルがアダムスになっているし、ジャケのトップもアダムスですから、いちおうアダムス名義になっています。

私が初めてデトロイトという都市を知ったのは、アメリカは五大湖工業地帯の車の街として小学生の社会科で教わったように覚えています。
ドナルド・バード、ケニー・バレル、トミー・フラナガン、ルイス・ヘイズ(クレジットでは"ヘイ"ルイスなるわけの分からん名前になっとますが)は、そのデトロイト出身、そしてアルバム名も小学校の時に教わったデトロイトそのものなのであります。

が、しかし・・・・・
まぁまぁここで「トランプ大統領当選の要因」の一つを語っても仕方ありませんよね。
ただ、彼は「MOTOR CITY SCENE」を復活するとおっしゃっておりますですな。

ドナルド・バードのゆったりとした雰囲気ある「STARDUST」から始まるこのアルバムも、現在のデトロイトからはイメージ出来ないスマートな都会感があるとでも言いましょうか、衰退した姿はみじんも感じられません。

はたしてトランプはこんなイメージのデトロイトを取り戻すことが出来るのか?!

そんなことを考えながら聴かなくてもエエですよ。


MOTOR CITY SCENE / PEPPER ADAMS
1960年録音
PEPPER ADAMS(bs) DONALD BYRD(tp) KENNY BURRELL(g) TOMY FLANAGAN(p) ROY HAYES(ds) PAUL CHAMBERS(b)

1.STARDUST
2.PHILSON
3.TRIO
4.LIBECCIO
5.BITTY DITTY


寿限無 寿限無・・・・キャパ一杯で~~す

2017年03月08日 | s-u

いやはや今朝は寒かったですねぇ、『寒の戻り』?まぁまぁ何でもイイですけど、お互い体調には注意しましょう。

連日流れるニュースは、北朝鮮関連森友学園関連、スポーツでは昨日から始まった(正確には一昨日からなんですかね)W.B.C.、特集は震災関連と、まるでそれを中心に日本は回っているかのようでありますねぇ

まぁまぁ、震災関連に関しては、3.11.が近づくにつれ未だ廃炉の見通しも立たない福島第一原発問題も含めてある意味私は当事者でありますから、再度現状をみなさんに把握していただくことはけっこうなことだとは思います。
W.B.C.も母が見るテレビ番組が増えた事に感謝もしましょう。
ただ世間の最大関心事、北朝鮮関連と森友学園関連のニュースは、聞くたびに不快感を感じるのは、私だけでは無いと思います。
私なんぞあの『教育勅語』を唱える幼稚園児の姿に、思わずテレビのスイッチを切りたくなるような嫌悪感を感じてしまいますが、これは人それぞれの考え方の問題ですから深くはツッコみません。
ただ、神教を尊ぶ考えの基、儒教の精神を基礎とした『教育勅語』をまるで聖書のごとく扱うのには、いささか矛盾を感じるというか・・・・・
いやいや、そんなことは勉強不足の私が思うべき事でも、申すべき事でもありませんな。

宅配ドライバーの長時間労働が問題となっているヤマト運輸が、運賃全体の値上げに乗り出す。個人の送り主にとっては27年ぶりの値上げになる見通しだ。

さても、ヤマト運輸さんが値上げを検討されているそうで、その理由にはある程度納得させられる気がしますねぇ
なにしろ世の中、何から何まで便利になっちゃって、さらにはその便利なサービスがあたりまえのように感じている、もちろんかく言う私も同様であります。
しかし、いかに便利になろうと末端でそれを扱うのは人間でありますから、その分の負担がトド~~ンとのしかかる、これも現実でありますよね。

いやいや運送業界だけじゃありませんよ。Mさんのお店のようなコンビニでも、販売アイテムはもちろん、提供サービスがとんでもなく増えちゃって、それ全てを把握している店員がいかほどいるか?アルバイトになんかとうてい教えきれませんて。
サービスを増やすことは便利を増やすこと、そりゃまぁけっこうなことでありますけど、サーズスを行う人間にもキャパの限界があるわけで・・・・・

そんな愚痴をこぼしている人が運送業界、コンビニ業界、いやそれ以外の業界でも増えてるんじゃないでしょうかね。

「寿限無 寿限無 五劫のすり切れ 海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」

いくらお目出たい(便利な)言葉を詰め込んだ名でも、この名を普通の氏名欄には書き切れない。今、世の中の多くがそんな風になっているんじゃないかと・・・・・
ちょっと、偉そうでござんした。

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。

「エリントンのとこの」という言い方がどうしても抜けないテリーですけど、地味なイメージが強いようには思います。
その最大の理由は、アレンジ重視、つまりビッグ・バンド色をどうしても感じ取ってしまうせいかもしれません。
このアルバムもアレンジがかなり重視されている感はあります。

夕べ一っ風呂浴びた後、ビール片手に聴いておったのですけど、じつはあまりよく聴くアルバムでは無いんです。(すいません。)
でも、夕べはそこそこ心地良く聴きました。偉そうですが悪くない。
だって、結局ウイスキーも飲み直しましたもん。(笑)

COLOR CHANGES / CLARK TERRY
1960年11月19日録音
CLARK TERRY(tp,flh) JIMMY KNEPPER(tb) JULIUS WATKINS(french horn) YUSEF LATEEF (ts,fl,english horn,oboe) SELDON POWELL(ts,fl) TOMMY FLANAGAN(p) JOE BENJAMIN(b) ED SHAUGHNESSY(ds)

1.BLUE WALTZ (LA VALSE BLUE)
2.BROTHER TERRY
3.FLUTIN' AND FLUGLIN'
4.NO PROBLEM
5.LA RIVE GAUCHE
6.NAHSTYE BLUES
7.CHAT QUI PECHE (A CAT THAT FISHES)


ケッケッケ かかったな!?

2017年03月06日 | j-l

「バブさん、パソコン買ったんだけど何をどうしたら何を使えるようになる?」
先週SNちゃんがこんな事を言ってきましてね。
最大の目的は「先日生まれた甥っ子の動画を両親に見せてあげたい」(持っているパソコンが古くて固まっちゃうだそうです。)なんだそうで
「イイよ、うちに持ってくれば立ち上げ設定してやるよ。」

てな事で昨日の日曜日、彼女が我が家にやって来ることに。
「アンタの部屋でヤルの?」
「ヤルって、何だか変な言い方だねぇ
「そうじゃなくて、あんな汚い部屋に・・・女の子が嫌がるでしょ」
まぁそりゃ言えなくもありませんが、いろんな意味で趣味部屋の方が都合がイイ
「そこは、我慢してもらうしかないね。」

ともあれ、趣味部屋で設定を
「なに?まだ梱包も解いてないのかい?」
「ハイ」

開けて仕様を見ると、
「ゲゲゲ、こりゃかなりのハイスペックパソコンじゃん」
昨年11月のモデルで今から一つ前の型落ちだそうですが、
「SNちゃんが思っている以上に利用しないともったいないかもよ。」

「何からやったらイイでしょう?」
「ともかく電源を入れましょう。そんでもってワイファイをつないで・・・」
OSはWindows 10、
「そういえば、かなり今までに更新プログラムが出ているから・・・・」
案の定、OSの更新だけでかなりの時間がかかりそうです。
「ともかく待とう」
すると、
「バブさん、あれが尊敬する人ですか?」
壁に鎮座するコルトレーンのパネルを見て、そんなことを言い出しました。
「違う、崇拝する人(笑)」
さらに本棚にあった『Coltrae Chronicle』を見つけ、
「これ見てもイイですか?」

その場に私をよく知る人が居れば、仮に○ークママでも居れば
「SNちゃん、そこだけは触れちゃダメ!バブの話が更新時間以上に長くなるよ」
と忠告をしたことでしょう。
でも、そこには誰も居ません。
「ケッケッケッケ、かかったなぁ」

って、私だってねぇ良識ある大人でっせ、更新状況を見ながらコルトレーンの話を・・・・
「ヤッパしたんだ、SNちゃんは聞かされたんだ、かわいそう」

ともかく、立ち上がったパソコンで、マイクロソフトのID設定・メール設定・iTunesのダウンロード(彼女はiPhoneユーザーですから)等々諸々行い、旧パソコンの必要データを入れ替えて
「ほんでは、一つの目的であった動画再生をやってみますか」

あたりまえですが、綺麗に再生出来ます。
「やったぁ!お父さんも喜ぶわ」
最後に、iCloud、OneDriveと、Windows 10の説明をザックリして
「あとはマニュアル本でも参考に勉強しな」
で終了でありました。

「間違いなくパソコンの説明より、コルトレーンの話の方が長かったろうねぇ・・・・SNちゃんよく我慢したね、偉い偉い。」
「コラ!」

ともかく、私とほぼ同い歳のSNちゃんのお父さんは、動画を見て喜んでくれたでしょうかねぇ

まっ そんなこんなで『料理当番、本日の一品』です。

SNちゃんの件で買い物時間が少し遅れ、あまり手間のかかる物は作れませんでしたが、SNちゃんがどうしてもお礼にと買ってくれたジン・ビームのアテには十分でした。

御弁当はいつものごとく。

さて、今日の一枚は、クリフォード・ジョーダンです。
が、なんでまた夕べはこんなんを引っ張り出して聴いたのか?
ジン・ビームで気分を良くしたから?
それにしても、昔からあまり私好みの一枚とは言えないところがあって・・・・

しかし夕べは
A面は避けB面を聴いたんですけどね。
「うん、B面はいけるかもしれない」(じつはA面を聴いても同じ事を言ったりして)
私の耳はやはり大きく変化してきているのでしょうか?それとも初訪問の若い女の子の空気が残ってた?
けっこうノリノリだったりして(笑)

まぁまぁ、これぞソウル・ジャズ・・・なのか?

SOUL FOUNTAIN / CLIFFORD JORDAN
1966年10月12,25日録音
CLIFFORD JORDAN(ts,fl,p) JIMMY OWENS(tp,flh) JULIAN PRIESTER(tb) FRANK OWENS(p,org)[1-5] EN TUCKER(b)[1-5] BOB CRANSHAW(b,el-b)[1-5] BOBBY DURHAM(ds)[1-5] JOE WOHLETZ(bongo,perc) ORESTES VILATO(perc)[1-5] JOHN PATTON(org)[6-8] BILLY HIGGINS(ds)[6-8] RAY BARRETTO(conga)[6-8]

1.T.N.T.
2.I'VE GOT A FEELING FOR YOU
3.H.N.I.C.
4.I GOT YOU (I FEEL GOOD)
5.CARIBBEAN CRUISE
6.SENOR BLUES
7.EEH BAH LICKEY DOO
8.RETRIBUTION


桃の節句に端午の節句を想う

2017年03月03日 | g-i

  ♪ 明かりをつけましょ雪洞に
    お花をあげましょ桃の花 ・・・・♪

全国津々浦々、今日はひな祭り、桃の節句ですねぇ
私にとっては娘の誕生日という特別な日でもあります。
それにしても我が家の雛人形は、もう何年箱入りのまま押し入れに放置されておるんでしょうか?
「箱入り娘」ならまだしも「箱入り雛人形」はいただけないと思いつつも月日は過ぎて行くもんでございます。

  更けまさる 火かげやこよい 雛の顔 (芥川龍之介)

龍之介の家でも雛人形を飾っておったのでしょうが、場に似合わぬ段飾りだったのでしょうねぇ、寝ている目の前にひな壇があったのでしょうか?
我が家で言えば、

  雛人形 主人の床を 居間流し

狭いアパート暮らしのあの頃を思い出してしまいます。

ここ一週間ほどは「やれ幼稚園で」とか「やれ町興しで」とか「やれ○○博物館では」とか、雛人形の話題がローカルニュースなんかで多く伝えられます。
先日どこぞの博物館からの中継を見ていた母が
「あれ?こっちは左だ、こっちは右だねぇ」
と、ブツクサ言っとります。
「何?右翼か左翼か?」
「違う違う、お内裏様の位置が左だったり右だったりするからさぁ・・・うちはどっちだったっけ?」
って、ここで雛人形を飾ったのは、娘が一歳の誕生日の時くらいだったくせに、家ではって(笑)
「あのね、京都では左がお内裏様、関東では右がお内裏様・・・そんなん気にしなくてもイイんじゃねぇ?今やここでは飾んないんだから」

そもそも、日本では二人並ぶ時に「左が格上」が通例だったそうで、それからすると左側が男雛、つまり向かっては右男雛となり、京風が正解。
しかしですなぁ
明治以降西洋かぶれした日本では、西洋風、つまり「右が格上」方式を採用いたしましてですね、大正天皇の即位の礼で、洋装の天皇陛下が右(向かって左)に立たれたそうでありまして、以降、この位置関係が全国に広まったという・・・・
そういやぁ結婚披露宴の位置もそんな感じですわな

そうそう、話はコロッと変わりましてね、去年その位置関係で披露宴をあげた甥っ子の嫁さんが、母待望の曾孫を妊娠したお話しはしましたよね。
近々の情報によりますと、お腹の子は男の子で、何と予定日が5月5日端午の節句という・・・・
「○○ちゃん(我が娘)が3月3日で、曾孫の男の子が5月5日だったら、なんかめでたいねぇ」

桃の節句に端午の節句を待ちわびる母でありました・・・とさ。
「まっ、予定日に生まれるとは限りませんがね」
とは、言いませんでしたよ。(笑)

さて、今日の一枚は、バリー・ハリスです。

テッド・ダメロン作品集、まっテッド・ダメロンのお話しはひとまず置いておいて
安心して聴けるピアノトリオだと思います。
歳を経て『安心』このキーワードが益々重くなっている今日この頃(笑)、飲んでいる時でも、静かな午後のティータイムにも・・・いやもとい、ティータイムは私には無いな(笑)珈琲片手にボケタ~~ンと雑誌を斜め読んでいても、『安心』は心に健康を与えてくれるのであります。
そういう意味で、こういったピアノトリオは貴重です。

目を閉じて静かに聴き入るか、はたまた会話に盛り上がって聴いているのか疑わしいか、どんな状態でもハリスはハリスであり続ける、これってやっぱ素晴らしい事なんじゃないかなぁと、夕べ聴きながら思いました・・・・とさ。(また「・・・とさ」かい)

PLAYS TADD DAMERON / BARRY HARRIS
1975年6月4日録音
BARRY HARRIS(p) GENE TAYLOR(b) LEROY WILLIAMS(ds)

1.HOT HOUSE
2.SOULTRANE
3.THE CHASE
4.LADYBIRD
5.CASBAH
6.IF YOU COULD SEE ME NOW
7.THE TADD WALK
8.OUR DELIGHT


アイツに言われて安酒を飲む

2017年03月01日 | g-i

最近、火曜日の夜自宅に居ることが珍しい私。つまりほぼ毎週飲みに出かけているということなんでありますけど・・・・

「大丈夫だった?」
昨日の夕刻4時50分頃に大きな揺れが
「大丈夫だけど今晩は出かけないようにね。」
6年目の3.11を前にちょっと大きな地震がありました。
最大震度5弱、まっこの辺りは震度4だったようですが、けっこう長い間揺れていたような感じで
「分かった分かった、今日は家に居るから」

まったくもってあの大地震の余震は、未だ安心をさせてくれません。ちょっと大きな揺れがあるたびに母などはあの日を思い出してしまうようで
「やだやだ、地震はやだ、いつになったら治まんだろ」
「まぁまぁ、余震は何十年単位で続くそうだし、「あの日を忘れるな」っていう警告なんじゃないの」
「警告なんかいんねぇは、しっかり覚えてるから」
あの寒空のもと、庭の真ん中で小さくなっていた母をふと思い出します。


エビマヨです。

てなわけで、昨晩は家飲みでした。

先日、いわゆる「モダン以前のJAZZ聴き直し」みたいなことを紹介しましたけど
「バブ、ピアノはどうした?ピアノとジャズの関係はどうした?」
と、とあるアイツ
ピアノはどうしたって、別にジャズの歴史を語るつもりは毛頭無かったわけで、そこをツッコまれてもねぇ・・・
「アート・テイタムだって、エリントンだって、ベイシーだって、ジェリー・ロール・モートンだって入ってたじゃないですか」
「いや、ストライド・ピアノのジェームズ・P・ジョンソン、ウィリー“ザ・ライオン”スミス、ラッキー・ロバーツ、ファッツ・ウォーラー、ブギウギのジミー・ヤンシー、パイン・トップ・スミス、ミード・ルクス・ルイス、アルバート・アモンズ、そもそもジャズ・ピアノの父と呼ばれるアール・ハインズだって名前出てたか?」
「アール・ハインズは、以前に紹介したことがあったと思いますよ・・・それにそんなの全部やってたら大変じゃないっすか」
「イイから書け!」
嫌ですねぇ、こういう変に知ってるアイツのツッコミてぇのは
「アンタもね」

まっそんなわけで、飲みに出かけなかった昨晩は、これらのピアノをアテに安酒を飲んどりました。
さりとて、またラグタイムまでさかのぼり・・・となるとチト面倒ですから、言われた名前を順に

そもそも全員の音源が手元にあるかも分かりません。

ジェームズ・P・ジョンソンね、え~~と「YOU'VE GOT TO BE MODERNISTIC」「CAROLINA SHOUT」
「ウィリー“ザ・ライオン”スミス???たしかサマータイムかなんかあったような?」
「SUMMERTIME」「THE STUFF IS HERE」

そもそも、モンク好きの私がストライドピアノを嫌う理由は無いわけで・・・
セロニアス・モンクは高校生の頃、近所の住人であり地元の英雄であったジェームズ・P・ジョンソンに憧れを持っていたし、その影響は、後の彼のピアノに如実に表れとるわけですよ、ハイ。
ともかく
けっこうイイ気分になってきました。(笑)

「NOTHIN」「RAILROAD BLUES」ラッキー・ロバーツもエエじゃないですか
「IT'S A SIN TO TELL A LIE」「BABY BR」ファッツ・ウォーラーはどっかに映像もあったしね。

さてさて、ブギウギね。
ジミー・ヤンシー「P.L.K. SPECIAL」「VANCEY STOMP」
「ノッテきたノッテきた・・・けど短け!」(笑)
「JUMP STEADY BLUES」パイン・トップ・スミスの音源はこれくらいしかない。ミード・ルクス・ルイスも「HONKY TONK TRAIN BLUES」だけかぁ・・・
                                       
アルバート・アモンズはけっこうありますよ。
「BOOGIE WOOGIE STOMP」「BASS GONE CRAZY」「THE BOOGIE ROCKS」

「??????!!」

ここに至って、私はふと思い出しました。
「そうだ、アイツにクリント・イーストウッド監督の『ブルース・ピアノ』を見せてやろう」

さて、今日の一枚は、残りの一人アール・ハインズです。
以前、「HERE COMES」を紹介しましたが、これも同じ60年代の録音ですから、アイツの意図する録音では無いかもしれません。

ジャズ・ピアノの父と称されたハインズ、「トランペット・スタイル」と呼ばれた右手のタッチは年老いても健在でありますし、今聴いても新鮮みを感じる・・・・・・・それは私が歳を取ったからでしょうか?(笑)
正直、歌に関してはコメントを控えますけど、「St.JAMES INFIRMARY BLUES」は、浅川マキの歌の方が好きかな?(笑)


FATHA / EARL HINES
1960年代録音
EARL HINES(p,vo) AHMAD ABDUL MALIK(b) OLIVER JACKSON(ds)

1.FRANKIE AND JOHNNIC
2.THE GIRL FROM IPANEMA
3.BELIVEVE IT BELOVED
4.LOUISE
5.St.JAMES INFIRMARY BLUES
6.AVALON
7.BREEZIN' ALONG WITH THE BREEZE
8.FRENESI
9.BROADWAY
10.TRAV'LIN ALL ALONE
11.AT SUNDOWN
12.RUNNIN' WILD