JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

思い出の書き換えは良い?

2016年07月27日 | m-o

なんともかんともとんでもない悲惨な事件が相模原で起きてしまいました。
自分勝手な思想?いやいやこれは思想とは言いませんね、単なる愚念?愚心?とでも言いましょうか、まぁまぁどんな考えを持とうとそれは個人の自由ですけど、他の生命を脅かす事は論外であります。
まして自分の意思を表現できぬ事を否とし、容赦なく一方的考えだけで弱者の命を奪うなど許される事ではありません。じつに腹の立つ事件です。
人間というのは、私も含め何処かに「弱者は淘汰される、それが自然の摂理」的考えがあるんでしょうか?
このバカ犯人を見て、自身が人間である誇りと単なる獣と化さない心を、改めて確認する必要があると思いました。

話は変わりまして
昨晩、何気にNHKのBSを点けたら『モスラ対ゴジラ』をやっておりまして、ついつい見てしまいました。(笑)
 ♪ モスラ~~ヤモスラ ドゥンガンカサクヤン インドゥム~~ン ・・・・♪
おそらくですが、私がゴジラ・シリーズのなかで、最初の明確な記憶がある映画がこの『モスラ対ゴジラ』だと思います。
ところがねぇ、夕べ見ていていかに幼児期の記憶というものが曖昧であるかを痛感させられました。

モスラの卵が鉄骨のビニールハウスみたいな物に入っているシーンや、ゴジラがモスラの吐き出す糸でグルグル巻きにされて海に落ちるシーン、最後モスラが海を泳いで帰るシーン、これらは完全に記憶に残っているのですが、

「あれ?どっかで繭かなんか作んなかったっけ?」
って、これは『モスラ対ゴジラ』よりかなり前に公開された『モスラ』のワンシーン、あの東京タワーに繭玉を作るシーンがごっちゃになっているんですねぇ
というか、『モスラ』の劇場公開は1961年ですから、私が映画館でリアルタイムで見たとしても(実際は見ていません。)記憶に残るはずは無いのです。

こうなると『モスラ対ゴジラ』の記憶も、劇場で見たそれでは無いかも知れない・・・・・
人間の記憶というものは、その後に見た映像や経験で自分に都合の良いように書き換えられた、じつに曖昧なもんなんでありますよね、きっと。

そうそう、かの『ローマの休日』だってテレビで初放映されるまで私はカラー作品だと思い込んでおりました。(むろん、初めて劇場で見たときも初公開の時じゃありませんよ。)

冒頭に書いた「モスラと言えばあの歌」ザ・ピーナッツの「モスラの歌」(って言うのか?)だって、『モスラ対ゴジラ』じゃそれほど唄われてないんですよね、昨日見た限り一、二シーンだけだったと思います。むしろ今見ると「マハラ モスラ」の方が耳に残ったりして
それがこれほど印象的に頭に残っているのは、記憶の書き換えにそういありません。

「考えてみたらさぁ、毎日イイ事なんてそうそう無いジャン、どっちかっちゃぁ悪い事の方がだんぜん多いのに、思い出ってイイ事ばっかりが浮かぶもんねぇ・・・」

我が良き思い出が事実とどれほどかけ離れているのか・・・・
「んなこたぁエエジャン!それで他人に迷惑かけるわけでも無く、イイ思い出にしといた方が幸せだって」
「そだね」

さて、今日の一枚は、ドド・マーマローサです。もちろん以前紹介済みの一枚です。
40年代、バードとの共演が印象的なドドは病によって戦線離脱、その後復帰を果たし吹き込んだのがこのアルバムなんですが、直ぐにまた引退をしてしまいました。

昨日『モスラ対ゴジラ』を見た後、風呂上がりに先日のみ残したワインを飲んどりましてね。(ドクターの言う事も聞かずにまた飲んだの?ってですか?だってほら、先日一本空けなかったというところで、酒量は確実に減らしているでしょ)
何故か急にこのアルバムが聴きたくなったんです。

「EVERYTHING HAPPENS TO ME」不幸な男の物語、
「自分のことしか考えてなかった。彼女の気持ちを考えてなかった」
んなこたぁ今さら今さら、それでも思い出が残るだけエエじゃ無いですか、ねぇ
嫌な思い出もイイように書き換えればエエんですってばさ。

「YOU CALL IT MADNESS」の歌詞「I can't forget the night I met you」
「あなたに会った夜を忘れることはできない。」
そんな素敵な思い出は残るんですから

「シクシク」
「って、泣いてんじゃねぇよ!」(笑)

DODO'S BACK ! / DODO MARMAROSA
1961年5月9,10日録音
DODO MARMAROSA(p) RICHARD EVANS(b) MARSHALL THOMPSON(ds)

1.MELLOW MOOD
2.COTTAGE FOR SALE
3.APRIL PLAYED THE FIDDLE
4.EVERYTHING HAPPENS TO ME
5.ON GREEN DOLPHIN STREET
6.WHY DO I LOVE YOU ?
7.I THOUGHT ABOUT YOU
8.ME AND MY SHADOW
9.TRACY'S BLUES
10.YOU CALL IT MADNESS


医師薄弱?

2016年07月25日 | s-u

涼しかったこの何日間も、今日は暑さが追い払ってしまったようです。

医者に「酒・タバコ・刺激物はしばらく我慢するように」と釘を刺された私は、
しばらくおとなしくしていようと心に決めました。いや、決めたはずでした。

二人そろって大酒飲みの親子、
「オレはもう先も短い身、だが息子はこれからだ、酒で間違いでも起こしたら大変だよ」
てんで、親父は息子に禁酒の提案をします。
「おとっさぁんがそこまで考えてくれて好きな酒を止めるってんだ、そりぁあたしも止めるに決まってるじゃありませんか」
と、禁酒の約束を交わします。
ところが、
互いに必死に禁酒を続けていたある日のこと、せがれがお呼ばれに出掛けることになりまして、家にはお上さんしかいない
「昼間用足しに出て、くたくたなんだが、何かこう、疲れの抜けるものはないかい」と、親父
「じゃ唐辛子」
「金魚が目をまわしたんじゃねえんだよ。ひさびさだからその、一杯ぐらい……」
息子に言い訳が立たないというお上さんの制止も聞かず、お銚子一本をクイッと
これで済むくらいなら酒好きとは言いません。
「あと一本」・・・「もう一本」・・・
ペロペロになるまで飲みたくなるのが酒好きのサガってやつであります。
するとそこへ息子が帰ってきました。
「こいさぁイカン」てんで座り直し息子を迎えると、その息子もベロンベロン
ひいきの旦那が勧める酒を「男の約束」と断ると、
「偉い!そりぁてぇしたもんだ、その心意気でまず一杯」
・・・結局は二人で二升五合をペロリ
「なぜそうお前は酒をのみたがる。困ったもんだ、それに母さん、こいつの顔がさっきから三つに見えますよ。化け物だねこりゃ。こんなヤツに身代は渡せません」
と親父、すると息子も
「あたしだって、こんなぐるぐる回る家は欲しくない」

落語『親子酒』のあらましでありますが・・・・

昨日7月24日、つまり我が『聖なる日』からちょうど一週間というキリの良い日が、なんと○ークママの誕生日という、忘れようにも忘れられない日なんであります。
「まぁ、毎年の事だから、一応お祝いにね、いやもちろん飲みませんよ。」
てんで、お店がお休みの昨日では無くその前に、お伺いしたわけです。

「へぇ~~、そんじゃ今日は飲めないんだね」
とママ
「いや、飲めないんじゃ無くて、極力控えるようにと・・・・それに喉も渇いてるしビールを一杯くらいなら・・・ねぇ」
ママも心配して
「少しずつ飲みなよ」
と言ってはくれたのですが・・・・・


この花束は私からのプレゼントではございません。

まったくねぇ、私ゃ『親子酒』のせがれといっしょ、いやそれ以下(ん?それ以上に酒好き?)
「先生すいません。私『医師薄弱』いや『意志薄弱』なもんで」
「アンタはいずれ酒で死ぬね、いや、きっと死んでも飲むね、そのへんの意思だけは強いんだから」
「・・・・・」

ということで『料理当番、本日の一品』ですが、
一度解禁しちゃえば「後は野となれ山となれ」たまには自分専用プレートもよろしいかと、こんなんを作りワインなんぞをいただきました。

いや、言い訳なんですけど(って、誰への言い訳?)、いちおう酒量は以前より抑えていますよ。

弁当には変化無し(笑)

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーです。

彼の初リーダーアルバムですね。
コルトレーンの下を去り、右往左往していた時期とは明らかに違いますよね(この後そんな時期を迎えるんですけど)。メロディアスでありながら、やはり力強さも備えた、マッコイってやっぱりそんなピアニストなんですよ。
表題曲の「INCEPTION」も、美しい「SUNSET」も良いんですが、私はいつも「SPEAK LOW」が、いかにもマッコイっぽいなんて思いながら聴いています。
好きなアルバムです。

INCEPTION / McCOY TYNER
1962年1月10.11日録音
McCOY TYNER(p) ART DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)

1.INCEPTION
2.THERE IS NO GREATER LOVE
3.BLUES FOR GWEN
4.SUNSET
5.EFFENDI
6.SPEAK LOW


シャバダバ シャバダバ ・・・?

2016年07月21日 | g-i

夕べちょっとだけ窓を開けたまま寝たら、今朝はクシャミで目が覚めました。
何日か前の地獄のような暑さが嘘のようです。
こんだけ気温が上がったり下がったりするからでしょうか、しょっちゅう訃報を耳にします。
永六輔の次は大橋巨泉ですか・・・(これは気候には関係ないかな?)

 ♪パッパパヤパヤパヤパパー パ パヤーパヤーパー
  パッパパヤパヤパヤパパー パ パヤーパヤーパー
  何処かで 誰かに 名前をよばれたような
  そんな夜が あったみたい    ・・・・・・♪

こんな歌、知らんでしょうなぁ、木元泉(現、木本いず美)の「どこかでだれかに」てぇ歌なんですが・・・・シングル「お願いがあるの」のB面ね、って、ますます分からんかな(笑)

 

「『11PM』金曜日のエンディングは、大橋巨泉とザ・サラブレッズ(大橋巨泉は演奏しませんよ)のジャズ演奏でしめる」てなパターンを覚えている年代も少数になり果てているでしょうか?
そして、ザ・サラブレッズの二代目ボーカルが木元泉であり、この「どこかでだれかに」という曲のバックももちろん、そのザ・サラブレッズだったと、まっそんなわけです。(おっと忘れてた、作詞は大橋巨泉です。)
ボサ調でなかなかエエ歌ですんで機会があったらお聴きいただきたいと思います。

大橋巨泉といえば、私らの年代じゃ間違いなく『11PM』、親の目を盗みよく見ましたねぇ、ボリュームを極力下げてね、時には音はラジオ流してごまかすみたいな(ある意味、オッパイさえ見えたらラッキーってヤツですか、じつはそうそう出てこなかったんですけどね。笑)

いやいや、エッチに飢えていただけじゃありません。私は『金曜イレブン』で麻雀を覚えたくちですから
「小島武夫先生!」
なんてね。(『金曜イレブン』はエッチは無しでしたから、ボリュームを下げずに見られたんですよね、だからザ・サラブレッズの演奏も聴けたわけですよ。笑)

おっと話が逸れました。「大橋巨泉とジャズ」てなこととなると、学生時代にジャズコンサートの司会をしていた(タモリみたいですけど)ことはもちろん、最初の嫁はマーサ三宅ですしねぇ
杉原淳(ts)なんかに声をかけてザ・サラブレッズを結成できたのも、その道にいかに関わっていたかの証であります。

 

私が、彼とジャズの結びつきを一番感じたのは、この本ですかねぇ、油井正一とともに翻訳したビリー・ホリディの自伝『奇妙な果実』であります。
私が持っているのは、初版じゃありません一年以上後で増刷された20刷ですけど、こうして見ると、けっこうボロボロになるまで読んどりますなぁ(笑)

「不幸以外の何物をも期待しないでいると、わずかながら、幸福の日がめぐってくるかもしれない」とビリーはいう。
いかなる人生にも絶望はない - 通読してうける異常なまでの感銘は、人生の最底辺を出発点として、茨の道をきりひらき、自分だけを頼りに頂上まで登りつめた、たくましい精神力によるものであろう。

訳者あとがきは、油井との連名になっとりますが、どちらが草稿したんでしょうねえ?
そんなことを、大橋巨泉の訃報に思ったのでありました。
またしてもですけど、ご冥福をお祈りいたします。(やっぱり昭和は終わったかな?) 

さて、今日の一枚は、ビリー・ホリディです。
そうそう考えてみりゃ先日の『我が聖夜』は、「レディ・ディ」の命日でもあったのですよね。

しかしまぁ私のアルバム選択はイイカゲンです。
大橋巨泉→『奇妙な果実』→ビリー・ホリディ
この連想は良しとして
大橋巨泉→『11PM』→女性の裸
で、この素敵なデヴィッド・ストーン・マーチンのジャケを選ぶてぇのは、どう考えても、レディにもデヴィッドの奥様(このジャケのモデルは彼の奥様だそうです。)にも失礼なような気がします。

ノーマン・グランツが仕掛けたJATPのお話しは、以前にも何度か書きましたんでここではお休み、
そのJATPに、レディが参加した時のロサンゼルスとニューヨークでのライブ録音アルバムです。
バックのメンツは割愛させていただきます。
まぁまぁ今日は大橋巨泉とレディを偲びながら聴きましょうか。

BILLIE HOLIDAY AT JAZZ AT THE PHILHARMONIC
1945年2月12日、1946年6月3日、10月7日録音
BILLIE HOLIDAY(vo)

1.BODY AND SOUL
2.STRANGE FRUIT
3.TRAV'LIN' LIGHT
4.HE'S FUNNY THAT WAY
5.THE MAN I LOVE
6.GEE BABY, AIN'T I GOOD TO YOU
7.ALL OF ME
8.BILLIE'S BLUES


儀式無き聖夜

2016年07月19日 | a-c

一気に東海地方まで梅雨明けだそうで、いよいよ夏本番てぇところ?
っていうかぁ・・・我が田舎も梅雨明けこそ無いもののこの3日間くらいは真夏の日差しと強烈な暑さが「来てます来てます」

そんな熱い中、私は謹慎状態で聖なる日「7月17日」(コルトレーンの命日ね)を過ごしたのでありました。
謹慎状態とはいかなることか?
じつは、前回ちょっと触れた体調の方がどうも思わしくなくて、このクソ暑い3日間をほぼ何もせずに過ごしたのでありました。
まぁおかげで、聖なる日にはゆっくりと我が聖人の叫びを聴き尽くす事が出来たわけで、結果良しとしましょう。ただねぇ儀式自体は残念ながらお休みになってしまいました。

さても、巷では「ビートルズ来日50周年」と騒いでおりますが、ならば今年は「コルトレーン来日50周年」でもあるわけです。(こちらも忘れてもらっゃこまる。笑)

「あなたにとってジャズとは何でしょうか?」
「私はジャズという単語をよく理解していないのです。つまり、私たちはジャズ・ミュージシャンとして売れているわけですが、自分としては『ジャズ』という単語は存在しません。ただ、ジョン・コルトレーンの音楽を演奏しているだけです。」
1966年7月9日、東京プリンスホテルのマグノリアルームで行われた記者会見で、彼はこう答えました。
そして
「(愛とは)結局どれをとっても、イエスの愛であり、釈迦の愛であり、あるいはその全てかもしれない。どれも愛に変わりはありません。全ての愛は、同じ一つの愛を言っているのです。全てはそこから生まれる・・進むべき道も、自分の作品への愛も、全てが一つの愛の表れであると、私は考えます。」

「わたしゃ、あんたから愛を受け取っとるよぉ~~~~!!」(なんじゃそりゃ!笑)


来日のさい、コルトレーンは長崎で原爆犠牲者に花束手を向けしました。
そして、日本公演全てで「地球の平和(PEACE ON EARTH)」
というオリジナル曲を演奏しました。(「
LIVE IN JAPAN」参)

何度も繰り返すようですけど、私は今までの人生で何度彼の愛(演奏)に救われてきたことでしょうか
事実、一昨日の聖夜も、我が身体の不甲斐なさを彼の愛が、どれほど癒やしてくれたことか。(詳しい事は言えないんですが、まぁたいしたことじゃない。笑)

ともかく、今年の彼の命日(我が聖夜)は、酒も飲まずひたすらインパルス以降の彼を聴き続けたのでありました。
あはは、正直ちょっと疲れましたけどね。(笑)

しかるに『料理当番、本日の一品』は、日曜日では無く昨晩の一品を

暑かったんですがスペアリブを煮込みました。今回はマーマレードではなく、和風出汁と醤油、甘みは蜂蜜を使ってみました。

さて、今日の一枚は、もちろんトレーンなんですが、そろそろ彼のレコードも品切れで、再度紹介物になってしまいます。(再度ところじゃない、おそらく4回目くらいになる一枚です。あしからず)

以前紹介したときも言ったとおり、これは私がジャズのレコードとして初めて手にした一枚であります。
トランペットの音が聴きたいと行きだしたジャズ喫茶、それが、トレーンに出会い、手に入れた最初のアルバム。
そりゃ思い入れがあって当然だと思いません?(笑)
ですから、たとえ世間一般の評価はどうあれ、私がトレーン教に入信した原点の一枚なのであります。(笑)

CRESCENT / JOHN COLTRANE
1964年4-7月録音
JOHN COLTRANE(ts) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds)

1.CRESCENT
2.WISE ONE
3.BESSIE'S BLUES
4.LONNIE'S LAMENT
5.THE DRUM THING


人間同士として・・・・

2016年07月15日 | j-l

昨日はちょっくら体調を崩しまして、まぁ月に一回くらいこんな事があります。以前お話しした『オンス』みたいなもんで気にしないようにしましょう。
一夜明け、夕べいただいた寝酒が良かったのでしょう、体調も戻りこうしてログの更新までしております。

さても、フランスではまたしても大規模テロが勃発、多くの死傷者が出たようですね。なんとも、不意に襲ってくる死なんてぇもんは、事故か天災でまにあってるって言うに、いかなる理由があろうと、会津人じゃありませんけど「ならぬものはならぬ」のでありますよ。

 ♪ エンヤァ~~ 会津磐梯山は 宝の山よ ・・・・♪

会津・天災というと、今日7月15日は、1888年、近代日本における最初で最大の火山噴火災害、会津磐梯山の大噴火が起きた日であります。

7時ごろに地震が発生、それが次第に強くなり、ついに7時45分噴火が始まりました。
爆発的噴火は15回から20回くらい続き、最後の噴火で小磐梯山の北側の山林が崩壊、山津波のような岩屑なだれとなって、北側にあった5村11集落をあっという間に飲み込んだのです。その結果、死者477名、負傷者28名という犠牲者を生んだのでした。
また、その岩屑なだれは、集落だけで無く、川(長瀬川)をも埋没させ、今や景勝地となった裏磐梯の檜原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼なんかを作っちゃっいましたが、同時に川の崩壊で幾度となく土石流や火山泥流を起こし、被害を広げました。

と、見てきたような話をしていますけど、もちろん受け売りです。それでも遠く太平洋側の今のいわき市ですらうっすらと火山灰が降ったそうですから、噴火のすさまじさがうかがえるっちゅうもんですよね。

ともかく、阪神大震災しかり、中越沖地震しかり、今年の熊本地震しかり、数々の河川の氾濫しかり、台風・ゲリラ豪雨に竜巻、そしてあの東日本大震災・・・・
今後心配される南海トラフに首都直下型地震、富士山だって噴火するかもしれません。
天災で幾人の犠牲者を生んだか、そしてこれからも生み出すか
「ほんと、日本人はテロなんてやってる暇無いんだって」

テロばかりじゃありませんよ。戦争だのなんだの、わざわざ人間同士が殺し合わなくたって、不幸な犠牲者は必ず生まれるし、人間黙ってたって死ぬときは死ぬんです。(あはは、ちょっと熱くなりすぎた?)

現在の五色沼の一つ毘沙門沼の近くにこんな石碑があるのをご存じでしょうかねぇ
「日本赤十字社・平時災害救護発祥の地」と書かれたデカイ石碑。

そもそも赤十字社てぇのは、スイス人の実業家アンリー・デュナンが、1859年イタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノで悲惨なありさまを目の当たりにし、
「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」
この言葉が共感を生み、1864年にはジュネーブ条約が調印・・・・
って、歴史の授業みたいですが
ともかく、戦争犠牲者の救済を目的として設立された国際機関でした。
それが、戦争・紛争以外の「平時災害救護」にあたった初めての事例が、この会津磐梯山の大噴火の時であったという記念すべき石碑なんであります。

願わくば、「人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」の精神で、戦争・紛争・テロではなく、日本赤十字社も自衛隊も「平時災害救護」だけに専念していただきたいし、それ以外にしゃしゃり出るような事が無いように、日本という国があって欲しい、そう思うのでありました。

さて、今日の一枚は、ハンク・ジョーンズです。
といっても、じつを言えば前回紹介した「TOOTS THIELEMANS EUROPEAN QUARTET LIVE」といっしょにネット配信で手に入れたもので、アルバムとして所持しているものではありません、あしからず。

「セント・ピータース・エピスコパル教会で演奏し、ワンポイントマイクで録音した」との売りでありますが、ネット配信物ではたしてその良さが伝わるのか?
私の駄耳は
伝わっていると信じてる?信じたい?そうだとイイなぁ?そういうことにしよう。
と判断しています。(笑)

というか、ライブに行ってですよ、爺ーに(失礼)これほどの演奏を聴かせてもらえれば、それだけで満足かなと思うわけで
まぁまぁそれでよろしいじゃないですか。

私的には十分満足できるアルバムだと思っています。

WEST OF 5TH / HANK JONES
2006年録音
HANK JONES(p) CHRISTIAN MCBRIDE(b) JIMMY COBB(ds)

1.ON GREEN DOLPHIN STREET
2.MR.WALER
3.SPEAK LOW
4.A CHILD IS BORN
5.IF I WERE A BELL
6.BILLIE'S BOUNCE
7.LOTUS BLOSSOM
8.CONFINMATION
9.WE'LL BE TOGETHER AGAIN
10.STELLA BY STARLIGHT
11.ELEANOR


我が相棒にも冥福を

2016年07月13日 | s-u

  ♪ 知らない街を 歩いてみたい
       どこか遠くへ 行きたい ・・・♪

ザ・ピーナッツの伊藤ユミさんの訃報に続き、永六輔さんも・・・
昭和という時代がまた少し遠くなったような気がします。
まぁねぇ、小渕さんが『平成』の文字を高らかに掲げたあの日から、私なんざぁもう何年経ったかも分からなく・・
「えっ?平成何年か分からない?」
へえへえ、最近はもっぱら西暦で数える癖がついて、平成何年かは手帳を見たり、娘の歳から数えたりしていますので、忘れがちなのは事実です。
そんな調子ですので、昭和が遠のくのも仕方の無い事だと思っておりますし、彼らの死も素直に受け入れるべきかとも感じています。

昔、永六輔さんの講演を聞きに行った事がありました。じつに楽しいお話しだった事を覚えています。
というか、やはり私の耳に残るのは、『遠くへ行きたい』が主題歌であったラジオ番組『永六輔の誰かとどこかで』ですかねぇ(当初は曲名そのままの『遠くへ行きたい』が番組名だったそうですが)
正直、「毎回必ずチェックして聴く」といった習慣はありませんでしたけど、あの曲が流れると遠藤泰子さんとの絶妙なやり取りに耳を傾けた覚えがあります。

もちろん、そればかりじゃありませんよ。
『上を向いて歩こう』や『見上げてごらん夜の星を』てな六八コンビの名曲を忘れる事は出来ませんし

 ♪ 雨に濡れてた たそがれの街 あなたと逢った 初めての夜
   ふたりの肩に 銀色の雨  あなたの唇 濡れていたっけ  ・・・・♪

この歌はエエ(前にも言いましたね。笑)

ともかく、時代の流れとはいえ、また大きな才能がこの世から消えた事は残念です。ご冥福をお祈りいたします。

ご冥福と言えば・・・・

それは昨日、仕事先で携帯での電話を済ませた直後でありました。
パラァ~~ン
足下に何かが落ちた、その瞬間
「左目の視力が!」
実を言いますと、ときおり視力が落ちるちょっとした持病がございましてね。それかな?とも思ったのですが
違いました。足下に落ちたのはメガネのレンズ
「えっ?」
何かの弾みでフレームからレンズが外れたのかと思い、レンズを拾いフレームにはめ込もうと
「ゲゲゲのゲ!」

「♪チーーン♪ 南無妙法蓮華経 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 (無茶苦茶だ) ご愁傷様です。」

これを金属疲労と言うんでしょうねぇ、何とレンズを押さえているフレームの縁がポッキリ折れた状態で、復旧の見通しは全くありません。

しかたありません、急遽作ってきましたよメガネ、(イタイ、あまりにもイタイ出費だ!)
それがね、どうせなら老眼も少々進んでいるようだし、しっかり検眼して作る事にしたまでは良かったんですけど
「お客様、申し訳ございませんが、遠近両用レンズですと少々お時間をいただく事に・・・余裕を持って一週間ほどみていただけると」
「いっ一週間?・・・お代官さまぁ、代わりのメガネがろくなもんがねぇんでゲスよ。そこんとこ何とか早めにおねげぇしますだぁ」
と嘆願。
早まったら電話連絡しますとの約束はもらいましたが、しばらく不便をしそうです。

我が相棒のメガネにも冥福を

さて、今日の一枚は、話の流れでケニー・ボールの「SUKIYAKI」
とは行きませんで、(どっかに音源はあったとは思うのですけどね)

「見上げてごらん夜の星を」をカバーしたソフィアの「A GIRL MEETS BOSSANOVA BLUE MOON」や、マーク・ヴァン・ローンひきいるEUROPEAN JAZZ TRIOの「JAPANESQUE」なんてぇのも考えたんですが止めました。 (特にEUROPEAN JAZZ TRIOの日本制作アルバムてぇのはどうにも好かん。)
なんとなく夕べ聴いたトゥーツ・シールマンにします。(笑)

以前、「MAN BITES HARMONICA」や「THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS」を紹介したときに言ったと思いますが、私は何処かで「ハモニカの音が好き」という心を持っとります。
彼の名前がトゥーツ・シールマンであろうと、ジーン・シールマンスであろうと、はたまたジャン・バティスト・フレデリク・イジドール・ トゥーツ ・シールマンスであろうと、たま~~に聴きたくなるんでありますねぇ。

とはいえ、「AFFINITY」はもちろんビル・エバンス、「MAN BITES HARMONICA」はケニー・ドリューを、「THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS」はレイ・ブライアントを聴くという邪な考えがあった事もたしかです。

そこで、先日ネット配信でこのアルバムを手に入れました。(「CD購入では無いところが、失礼じゃないか」と言われそうですけど)
2006, 2007, 2008 年のライブ盤です。
ベストテイク集なので、彼らを好きな方にはお得盤なんでしょう。

いかにもヨーロッパのミュージシャンといったキッチリさ?つまり私の好きな泥臭さは全くありません。それでも
「じいちゃんのハモニカは味がある」
それだけはたしかだと思いますよ。
ついでですけど、ピアノのカレル・ボエリーはEUROPEAN JAZZ TRIOの初代ピアニストでありますねぇ(皮肉か!笑)

TOOTS THIELEMANS EUROPEAN QUARTET LIVE
2006~2008年録音
TOOTS THIELEMANS(harmonica) KAREL BOEHIEE(p,synth) HEIN VAN DE GEYN(b) HANS VAN OOSTERHOUT(ds)

1.I LOVE YOU PORGY
2.SUMMERTIME
3.COMEAR DE NOVO
4.THE DAYS OF WINE AND ROSES
5.CIRCLE OF SMILE(THEME FROM BAANTJER)
6.ROUND MIDNIGHT
7.LES FEUILLES MORTES
8.THEME FROM MIDNIGHT COWBOY
9.ON GREEN DOLPHIN STREET
10.NE ME QUITTE PAS
11.BLUESETTE
12.FOR MY LADY


若駒のごとく

2016年07月11日 | s-u

参院選の結果に納得いく方いかぬ方様々でございましょうけど、みんなが選んだ結果ですので従うしかありません。これからは自分が投じた一票の責任を一国民として考えていかねばならないのでしょうし、これから日本がどんな方向へ向かうかは、自分たちが選んだ結果が招いた事実として受け止めねばならないのでしょう。
どこぞの国民投票のように『大後悔時代』を迎えるてぇな事は、まさか無いだろうと信じています。

選挙の「お祭り騒ぎ」も終わり、京都祇園祭も14日からは『宵山』、我が聖なる日17日に『山鉾巡行』が行われるそうですねぇ、我が地からは遠く離れた都のお祭りですので、なかなか参加するまでには至りませんが、「さすが都の祭りは雅ぞ」と、♪コンチキチン♪の祇園囃子を聞くたびに感じるもんでございます。

鉾にのる人のきほひも都かな

春の『葵祭』、夏の『祇園祭』、秋の『時代祭』と、京都のお祭りは離れていても季節を感じる行事です。

そうそう、昔、俳句の世界じゃ『祭』てぇのは『葵祭』のことだけを指すものだったそうですね
『葵祭』には『加茂競馬』(かもうまくらべ)てな、競馬の元祖みたいな催しがありますけど、馬に関しては福島県も負けちゃいません。
まっ、方や公家、方や戦国武士てな違いはあれど、それ故に勇猛さに関しては福島県を代表するお祭り『相馬野間追』に分があるのではないかと勝手に思い込んでいます。

7月23日土曜日には『宵乗り競馬』、翌日曜日には『甲冑競馬』そして最大の見せ場『神旗争奪戦』が行われる予定ですが、震災やら原発事故やらいろいろあった中で「伝統だけは絶やすものか」と踏ん張ったみなさんの心意気には、感服するばかりです。
若駒のごとく立ち上がり、今は確実に歩み始めたその姿を見に、ぜひとも遠い都の方々も、わりと近い都の方々も、そして全国の方々に足をお運びいただければと思います。

相馬と言えば、『相馬(駒)焼』『大堀相馬焼』てぇ全国的にも有名な陶器がございます。
こちらも、原発事故の影響で大きな変革を余儀なくされておりますねぇ、残念です。

 

私は、お茶が冷めにくく持っても熱くない、伝統の青ひびの入った二重構造の物は今一つ好きになれず、その代わりと言っちゃ何ですが、こちらも伝統の走り駒が描かれたこんなぐい飲みを愛用しています。

こちらの伝統も苦境に負けず、ぜひとも後世に残していただければと祈っております。

とまぁそんなとこで『料理当番、本日の一品』です。

そのぐい飲みで日本酒を一杯とも思ったのですが、どうにも暑くてねぇ・・・チベタイビールとウイスキーのロックに逃げました。

またまたいただき物がありましてね、
「刺身の端っこ盛り合わせ」はシーフードサラダに、ハーブの利いたウインナーはトマト煮にしてみました。

お弁当は、余り物のピーマンの肉詰めやら何やら入りのこんなんです。

さて、今日の一枚は、ソニー・スティットです。

暑いときは自分が暑くなるものを聴いちゃいけません。(んなこたぁありませんが、笑)
さらりと聴ける歌もん(歌は入っていませんが)のスタンダードてぇのは、選択として間違っていないと思います。
バードが去って四年、この頃のスティットはどんな想いでいたのでしょうかねぇ?
まっ西海岸のメンズを従えワンホーンで歌い上げる彼は、十分魅力的であります。

お茶にも合う、酒にも合う、昼下がりもイイ、夜もイイ、こういうアルバムはある意味貴重なわけで、取り上げて名盤とは言わずとも、耳に心地よさを残すのは良盤でありましょう。
夕べ、けっきょく器を使う事をあきらめず、寝酒とばかり台所から盗み飲んだ日本酒でも受け入れてくれる寛容さがこのアルバムにはあるのでした。

SAXOPHONE SUPREMACY / SONNY STITT
1959年12月21, 23日録音
SONNY STITT(as) LOU LEVY(p) LEROY VINNEGAR(b) MEL LEWIS(ds)

1.I COVER THE WATERFRONT
2.LAZY BONES
3.SUNDAY
4.JUST FRIENDS
5.ALL OF ME
6.TWO BAD DAYS BLUES
7.IT'S YOU OR NO ONE
8.BLUE SMILE


珍列罪で逮捕だ!

2016年07月07日 | g-i

天気予報というもんは・・・・
今日は終日曇天の予報、

これは曇天とは言いません。まぁねぇ予報が外れるのは良しとして、朝のニュースを見ていたら、その段階で気温が28.8度、なのに予想最高気温が27度って、
「朝は今日じゃねぇんかい!」
と、おもわずツッコミを入れてしまいました。(笑)
ちなみに現在は予報どおり曇天になっています。

最近また先生達の不祥事が多く聞かれる中、我が田舎の公立高校の教頭がパチンコ屋さんでわざわざ自分の台まで女性店員を呼び出し、珍物を披露するという事件が起こりました。
教頭としてかなりのプレッシャーとかストレスがあったのでしょうけど・・・・
「51にもなって、なぁ~~にしてんだかまったく・・・家族がかわいそうに」
とは、母
まったくですよねぇ、奥さんも子供達も(いらっしゃるかどうかは知りませんが)「もうこの土地には居られない」てな感じになっておられることでしょう。

そんなチン列事件のすぐ後のこと、Mさんのお店で、
「ちょっとトイレ行ってくるね」
そうですねぇ、家を出て3時間は経っていたでしょうか
小用をしようとジーパンのチャックを・・・
「ゲゲゲ、開いとるよ、チャック全開よ

そうなんです、いわゆる社会の窓を、私は約3時間近く開放し、お店の手伝いをしていたと・・・・
『バブ、コンビニで珍物をチン列!(これは売り物ではありません。)』
てな事になりかねなかったわけで、幸いトランクスが可愛らしい珍物を保護していてくれて、大事にはいたらなかったんですけどね。
「でも、もし珍物が顔を出したとしても、不可抗力だから罪にはならないよねぇ?」
「う~~~~ん、罪にはならんかもしれんけど、もうMさんのお店は手伝えないと思うよ。」

歳を取るといろんな所の締まりが悪くなります。みなさん、不可抗力でも珍物披露はそりぁいけません。お互い注意しましょうね。
「って、そんなんは、アンタだけだよ」

話は変わって、今日のお昼は久しぶりに表でラーメンをいただきました。
昔、同じ職場で働いていたKちゃんという女性が、結婚後パートをしているラーメン屋さんです。

このラーメン屋さん、ランチ時には+180円でサイドメニュー(けっこうなボリュームの)が付けられます。

私も若いフリして蟹クリームコロッケのサイドメニューを頼んだんですが・・・・ちと食べ過ぎですよね。(笑)
それにしても、最近ジャズを流すラーメン屋って多くありません?このお店もしかり、ズートを聴きながらスープをズズーット飲んでまいりました。

さて、今日の一枚は、前回「SOMETHING FOR LESTER」がらみで、ふと思いついて聴いたマーク・へムラーとレイ・ブラウンのディオです。

私にとってはじつに新しいアルバムということになりますが、しっかりとしたレイのベースが、マークのピアノをじつによく引き立て、落ち着きがあって味わいある一枚になっていると思います。

一昨日ちと飲み過ぎたせいで、昨晩はビール一杯にウイスキー三杯ほどで抑えたのですが、このアルバムがなんだか浸みてくる感じがしました。
「反省だけなら猿でも出来る。本当の社会の窓を開いて世の中を見渡し、自分の愚かさを悟り、改善すべく動きなさい」
と・・・・・
「それが出来るくらいなら、ウイスキー一杯に抑えますよ。」
って、ダメだねぇ(笑)

FOR BETTY / MARC HEMMELER
1982年10月27日録音
MARC HEMMELER(p) RAY BROWN(b)

1.GIRL TALK
2.DANY BOY
3.TAKE THE "A" TRAIN
4.I'M GLAD THERE IS YOU
5.GIVE ME SOMETHING
6.LOVE WALKED IN
7.BRYAN'S SONG
8.WATCH WHAT HAPPENS
9.A PORTRAIT OF JENNY


結局オッパイか~~い

2016年07月04日 | a-c

いやぁ蒸し暑いです。身体が怠いったらありゃしない。特に昨日の午前中は・・・・・・・
まぁ言ってもしようがないことですけどね。

そういえば、昨日の『題名のない音楽会』に小野リサさんが出ておられましたが、50代になっても相変わらずのお美しさ、よろしいですなぁ
そんなこともあって、蒸し暑い時期にボサは一服の清涼剤になろうかと、昨日の午前中は小野リサを聴き続けておりました。

ちょっと前のこと、
○ークがお休みだってんで、最近遠のいていた別の飲み屋街に行ったときのお話しです。
同席したとあるお客さんと、これはいつもと変わらずどうでもいい酔っ払い話を語り合っておりました。
「バブさん、この流れでカラオケでも行こうか?」
「いやいや、カラオケは勘弁して下さいよ。歌は苦手だし」
(って、マイク持ったら離さないくせに)
まぁ、その気分でも無かったし、スナックになだれ込んで「飲めや唄えや」するには少々懐も心配であっただけなんですけど
「残念だなぁ、オレの津軽海峡冬景色を聴かせたかったのに」
(正直、私は聴きたくありません。笑)

そんなこんなで、何故か話題は石川さゆりに
「いやぁ、あれ(石川さゆり)はイイ!歌は上手いしもうすぐ60だろ、そんであの美しさね、オレはデビュー当時からファンだったんよ。」
すると、もう一人のお客さんが
「へぇ~~、それじゃやっぱりオッパイをわざわざ見に行ったほうですか?」
ほらほら、完全におっさん会話になってきましたよ。
「えっ?石川さゆりは、まだ脱いじゃねぇだろう?」
これには私も一言
「いや、脱いどりますよ。映画で」

みなさんはご存じでしょうかねぇ?『中三トリオ』が大々的に世に出るという頃、ホリプロ自ら制作した『としごろ』(山口百恵のデビュー曲ですな)という、アイドル映画があったんでございます。
ここで、若き日の石川さゆりは胸をあらわにレイプされるという、アイドルとは思えない役を演じておりましてね。
「私も見ました。」

ここで補足、アイドルてな者に全く興味が無かった当事の私が、何故この映画を見に行ったのかは、自身最近まで謎でした。それがどうも姉のつきあいで行った事が判明・・・良かったのか悪かったのか(笑)

「へぇ~~脱いだんだぁ、(オッパイが)見られたんだぁ・・・・その映画ってレンタルとか、ネットで流れてるとか、無いのかなぁ」
「オイオイ、今さら見たいんかぁ~~い!」
「そりぁ、サユリストとしては・・・・見たいだろ」
って、オヤジのイヤラシい目にはさらしたくないし、そもそもサユリストのさゆりは違うさゆりだろってぇの。

くだらないお話しでしたね。(笑)
おっと、石川さゆりと言えば、前回の『老耳はバブの耳』の続きみたいで恐縮ですが、「ちゃんと言わなきゃ愛さない」という歌をご存じでしょうかねぇ?

 ♪ やめて やめないで ちょっと待って
   ちゃんと 星空に 誓って ・・・・・♪

この歌の石川さゆりの声がじつに可愛らしい、あはは、これも補足でした。

『料理当番、本日の一品』は、

まずは、私専用の刺盛りです。鯛は昆布で締めてみました。もちろんお供は日本酒、えっ?冷酒?何をおっしゃいます、常温のぬるまっこいコップ酒、これが一番です。(笑)

 

こちらは、母専用小鉢セット(笑)です。サラダは供用ですよ。

今週のお弁当は豪華(?)鰻弁当です。今年も義理の兄の実家から届きましてね。またまた、何とか消費できる我が口へと回ってきたのでありました。

さて、今日の一枚は、レイ・ブラウンです。
ピアノはシダー・ウォルトン、ドラムはエルビン・ジョーンズというトリオ構成ですが、レイとエルビンという何とも強力というか前に出がちというか、そんなリズム隊を地味なシダーが受け止められるか?

前にも言いましたかねぇ、私はシダーのピアノてぇのをもう少し評価して良いと思っています。
ここでも十分、いやそれ以上に頑張っています。
アルバムとしても知名度としては今一つパッとしない感はありますけど、ピアノトリオとしての魅力は他の名盤に劣る物では無いと、私は思っています。

SOMETHING FOR LESTER / RAY BROWN
1977年6月22~24日録音
RAY BROWN(b) CEDAR WALTON(p) ELVIN JONES(ds)

1.OJOS DE ROJO
2.SLIPPERY
3.SOMETHING IN COMMON
4.LOVE WALKED IN
5.GEORGIA ON MY MIND
6.LITTLE GIRL BLUE
7.SISTER SADIE