JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

泣かせんじゃねぇよ、子役め

2018年01月15日 | m-o

雪に苦しむ皆様には「なに贅沢こいてやがる!」と怒られそうですが、この辺りは気温は低いものの毎日晴天が続き乾燥の局地、一昨日の晩ちょっとちらついた雪なんざぁ水蒸気になる間もなく何処ぞへ飛び去り、潤いを無くした我がお手々はガッサガサであります。(歳のせいもありますが)
明後日あたりに雨マークが出ていますけど我が肌の救世主とはならんでしょうねぇ

さても、ドラマのお話しを一つ。
以前は欠かさず見ていたNHKの大河ドラマも、前シリーズの『おんな城主 直虎』はほとんど見ず、
「もうオレは一話完結ものしか見られんのかもしれん」
と、思っておったんですがね。
「いやいや、『精霊の守り人』は、全シリーズ録画してまで見てるじゃないか」
と、気を引き締め(そんな覚悟必要?)今シリーズ『西郷どん』は見続けようと心に決めております。

私ね主演の鈴木亮平はそこそこ好きな男優さんでしてね(『精霊の守り人』にも出てますけどね)、糸役の黒木華ちゃんも相変わらず可愛いし、妹琴役の桜庭ななみちゃんもめんこいしねぇ・・・・
って、そうじゃなくて、
昨日の第二話をご覧になりました?
柿原りんかちゃん
「えっ?ついにいたいげな少女にまで手を伸ばすか?犯罪者!」
って、チャイますよぉ、演技!あのすんばらしい演技!

借金の形に売られる百姓の娘ふき。目を真っ赤にして
「りっぱなお侍さんに会えて、嬉しゅうございもした。」
思わず泣きそうになっちょりもした。(使い方間違ってる?笑)
その娘のオヤジ役の鈴木拓の芋さが・・・・まっそれはいいとして

「まったくまぁ、最近の子役は完全に主役を喰ってんなぁ、たいしたもんだ」
以前、何かのドラマを見ながらそうつぶやく母に、
「まぁなぁ、小っちゃい頃からいろんな意味で仕込まれてるから、何だか大人をぶった切ったような感じで、オレはあんまり好きじゃないけどね。」
なんて答えておったんですがねぇ・・・・

まぁ、あの娘の演技で、唾を飛ばしながら続く鈴木亮平の台詞が、芝居がカッコエエこと

ともかく、今年『西郷どん』を見続けようと改めて思ったバブでありました。

そんなこんなで(どんなこんな?)『料理当番、本日の一品』です。

鮭のタルタル焼きでして、それにしても野菜が高いですねぇ、思わず付け合わせのサラダは袋入りを買ってしまいました・・・って、お前は主婦か?!

それに豚汁、メインにはちと不似合いですが体が温まればイイということで
ちなみに弁当は写真を撮り忘れました。

さて、今日の一枚は、ミンガスです。

ところで、みなさんは『アメリカの影』という映画をご覧になったことがありますかねぇ?
ごめんなさい、私は見てないんです。
音楽担当はミンガス、そして、このアルバムの一曲目と四曲目がこの映画のスコアによるものだそうで(アルバム「MINGUS AH UM」の「SELF-PORTRAIT IN THREE COLORS」もそうだそうですが)
どんな時に、どんな場面で使われた曲かは分かりません。(笑)

一つだけ確かなのは「ALICE'S WONDERLAND」(アリスの不思議な国)は、この映画のために書かれたスコアであったのに映画には使われなかったということ
ラブシーンに使うつもりだったらしいですよ。
でも、ミンガスはどんなラブシーンを想像したんでしょ?私は曲を聴いてラブシーンはイメージしないんですけどぉ・・・なんとなく二人で何処かをさまよってる感じ?(笑)

ジャズと映画というとどうしても『死刑台のエレベーター』や『大運河』といったヌーベルバーグというイメージが直ぐ浮かびますけど、『アメリカの影』のようにいわゆるニューヨーク派の映画、例えば『拳銃の報酬』や『クール・ワールド』といった映画でも注目すべき演奏があったりして
「映画って本当にいいものですねぇ」
なんじゃそりゃ(笑)

JAZZ PORTRAITS / CHARLIE MINGUS
1959年1月16日録音
CHARLIE MINGUS(b) JOHN HANDY(as) BOOKER ERVIN(ts) RICHARD WYANDS(p) DANNIE RICHMOND(ds)

1.NOSTALGIA IN TIMES SQUARE
2.I CAN'T GET STARTED
3.NO PRIVATE INCOME BLUES
4.ALICE'S WONDERLAND

追伸、
このログにも何度か出演いただいたSaちゃんの結婚が決まりました。
「おめでとう!幸せになって下さい。」


なずなぁ なずなぁ ナズナはいらんか~~い

2018年01月08日 | d-f

「なずなぁ、なずなぁ」
今日は八日『成人の日』、昨日は七日『人の日』春の七草粥を喰らう日、昔江戸の頃には一昨日の六日に貧しい人や近郊の小農がナズナを売り歩いて小銭を稼いだんだそうで
 人の日の薺摘んでも人の口
一日売り歩いても一人分の生活費がやっと、それでも貴重なアルバイトであったそうです。
現代じゃナズナ売りはもとより、若菜摘みをしている姿など全く見なくなりました。その代わりに、スーパーの棚には「春の七草」と仰々しく書かれたパック詰めの七草が売られ、コンビニに行けばレンジでチンで(これを「レンチン」というそうですが)
「はい召し上がれ」
なんとも風情はございません。

 籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この丘に菜摘ます児 家聞かな 名告らさね
 そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ しきなべて われこそ座せ われこそは 告らめ 家をも名をも

万葉集に、大泊瀬稚武尊、つまりは雄略天皇のこんな御歌がございます。
まぁ、簡単に言えば若葉摘みをする若い娘に
「アンタはどこの娘だ?あたしゃこの大和の国を治める者やけん、教えんさい」
とまぁ、職権乱用のゲスいナンパ?
いやいやその姿に風情があったということでありましょう。

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」
と、囃子詞を唱えながら、七草を七回ずつ七度、合計49回叩き粥に入れる、江戸幕府じゃ公式行事だったそうで、将軍をはじめ諸大名がこれをすすったんだそうですな。
その習慣が庶民にも広がり

 七草を打ってそれから寝役かな 一茶

ほんとに49回叩いたんかいな?

昨日は49回叩いたかどうかは別として、七草粥を食された方は多いのでしょう。そこで『料理当番、本日の一品』
えっ?「とうぜん七草粥だろう」ってですか?
残念!ここまで語っておきながら我が家に七草粥を食す習慣はございません。(笑)

昨日の昼で元旦についた餅も綺麗さっぱり無くなりました。あとは正月用の酒がまだ残っておりますんで(何本仕入れたんじゃい!)

お久しぶりのメヒカリの唐揚げです。

ひじき煮も添えて
他にネギトロ巻きを食しながら珍しくも熱燗をやっつけてみました。

年明け初のお弁当は、焼肉弁当でした。

さて、今日の一枚は、アート・ファーマーです。

成人の日に合わせて、帰省された若者も多いんでしょうねぇ・・・・
でも年末年始に帰省して間もないでしょ?学生ならともかく働く人だったら大変ですねぇ
 ♪ 花摘む野辺に日は落ちて みんなで肩を組みながら 唄をうたった帰り道 幼なじみのあの友この友 あゝ誰か故郷を想わざる・・・♪
ともかく「HOMECOMING」
新成人の皆様、おめでとうございます。

おっと肝心の中身ですが、王道のジャズとは一線を画すものの、元気が出ます。
ちなみにアルバムタイトルの「HOMECOMING」は、ゴードンとっさぁんの同名曲とは違います。
たぶん、新成人にも南米のノリが似合うんじゃないですかねぇ
有り余るエネルギーをとんでもない方向に向かわせず、このノリで踊って発散するなんてぇのもエエかもしれません。
「HOMECOMING」「CASCAVELO」と盛り上がった心を「SOME OTHER TIME」のフリューゲルがなんとなく鎮めてくれて・・・

じつを言えば、当初頭の固かった私は、心でノリノリだったにもかかわらず、邪道と宣っておりました。
でも、何度となく聴いているし、今こうして聴けば、なかなかの一枚だと素直に言えてしまうんですなぁ

HOMECOMING / ART FARMER
1971年録音
ART FARMER(flh) JIMMY HEATH(ts,ss,fl) CEDER WALTON(p) SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds) WARREN SMITH(prc) JAMES FORMAN-MTUME (conga)

1.HOMECOMING
2.CASCAVELO
3.SOME OTHER TIME
4.BLUE BOSSA
5.HERE'S THAT RAINY DAY

おまけ、

先日煮物にも入れた打ち豆ですが、私が一番好きなのは、この大根とジャガイモと打ち豆の味噌汁。
おばちゃんが愛情込めて打ってくれたお豆さん、これ一杯でごはんも一杯食べられます。(笑)


盗人になって見せやしょう!

2018年01月05日 | m-o

三が日も終わり、箱根駅伝も終わり、仕事始めを迎え、正月気分をどう払拭するか?
切り替えが大変ですよね。

ところで、みなさんは初夢をご覧になりましたですかねぇ?
私は、歳のせいか最近めっきり夢を見なくなりまして、というより覚えていられないでありましょうな。
ですから、二日の晩、三日の朝ですか?この日も夢は見ませんでした。かわりといっちゃぁなんですけど、昨日の朝、久しぶりに夢を見ましてね、私にとっての初夢であります。
「茄子を咥えた鷹が富士山バックに空を悠々と飛んでいた。」
まっそこまでの夢を見なくてもイイんですがね・・・・・

最悪といいましょうか、私、夢の中で泥棒をしてしまいました。

「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」
「・・・?」
「・・あなたの心です。」
「・・・はい!」

こんなんだったらそれはそれでイイんですが、マジな財布泥棒です。そしてその財布の中身は子供銀行のお札のような?いや、使えそうもない商品券のような?
ともかくそのせいで私は追われる身になるという・・・・・

初夢がこれって・・・・私の2018年はいったいどうなってしまうのでしょうか?!
まっ、忘れる事にしましょう。
「私は何も見なかった、まだ今年の初夢は見ていない!」(じっさい今朝も見ていませんし・・・笑)

さても話は変わって(無理矢理変えて。笑)
我がログを母親のごとく優しく見守っていただいているけいさんが、新春のログで年末の『NHK紅白歌合戦』の話題を取り上げておられました。

三浦大知が入ったとき得意げに
「ほら! この人山口百恵の息子だよ」と母に言うと、母が首をかしげ
「んだが? もっと百恵ちゃんとだんなに似ていると思ったけどなあ。こんな顔じゃなかったよ。歌手だろ?」
 「あれ? そうだっけ。この人だと思ったんだけど・・・(ちょっと自信がなくなっていくわたし)」
チラッとスマホを出して検索。
・・・すまん。嘘教えました。しかも得意げに。
                (けいさんのログ『心の色を探して』より)

と、いかにもけいさんらしい可愛らしいお話しでありまして
彼女のログにコメントも残したのですけど
私もね、一時期まで三浦祐太朗と三浦大知がごっちゃになっとりました。さらに恥をさらせば、かなり昔、芸人の宮川大輔が大介花子の息子だと・・・・
そういう事ってありますよね、これはけして歳のせいじゃありませんて(笑)

おっとそうじゃなくて話は『NHK紅白歌合戦』でした。
昨年の31日は私も珍しくお休みで、けいさんのように通しで見るてなことは無かったものの、時折テレビを点けて、つまみ食いのように視聴しました。
けいさんは「えっ?椎名林檎ってこんなに綺麗な人だったの?」とおっしゃっておられましたが、
私はね、短髪のSuperflyが妙に可愛く見えて・・・・
いえね、意外かも知れませんけどもともと彼女の歌は好きなんですよ。彼女のベスト盤を持っているくらいですから

ところが「長髪でお目々バッチリメイク」というのが私の彼女に対するイメージで、「可愛い」という感覚はほぼ無かったんですねぇ、エエ。
ところが、短髪で歌う彼女のお顔
「なんかすっごく可愛いくねぇ?!?!」
って

まぁまぁ、したたかに酔って、蕎麦をすする目に狂いが生じたのかも知れませんけどね。
「ん?だとすれば、飲み屋のねぇちゃんがちょっと可愛く見えるあれといっしょか?」
なんと失礼な、短髪のSuperflyはたしかに可愛いですよね、そうでしょ、アンタもそう思うっしょ?

とにもかくにもそんなことを思った『NHK紅白歌合戦』でした。

「そっかぁ、今年はオレも何処かのカワイコチャンの心を盗むんだな、昨日の夢はその正夢、そうだ、そうにきまっとる!忘れるのヤ~~メた。短髪のSuperflyだろうが、綾瀬のはるかちゃんだろうが、誰でもおいで、心を盗んじゃうどう!!」

脳天気なバブに今年も進歩は無さそうです。

さて、今日の一枚は、ジャッキー・マクリーンです。
ブルーノートお得意の未発表抱き合わせ盤。
これが他のレーベルでの企画物であれば期待も出来ないのですが、ブルーノートでの未発表、しかも「JACKNIFE」(4223)「HIGH FREQUENCY」(4236)というアルバム名まで決定していた演奏となると話は別ものです。

と言っても、私はLPはもとよりCDも持っていません。じつはネットでダウンロードした音源です。
ですからジャケ写真はそのままダウンロード先の映像ですし、アルバム名も本来は違ったはずです。

ブルーノートでは、「RIGHT NOW」(4215)と「'BOUT SOUL」(4284)の間の録音ということになるでしょうか

「JACKNIFE」(4223)がお蔵入りとなったのは、リー・モーガンのノリがイマイチだったからでしょうかねぇ?何故二人のトランペッターを使い分けたのか?そこも疑問ではありますが。

注目点は、ドラムスのジャック・ディジョネットなんですかねぇ?
マクリーンとジャックといえば「DEMON'S DANCE」(どうにも私はジャケットが好きになれんのですが、中身はそれとは違います。)

このアルバムでの共演がそこへの出発点だったのか?

いろんな思いを持ちつつ聴いてみるのも一興であります。

JACKNIFE / JACKIE McLEAN

1965年9月, 1966年4月録音
JACKIE McLEAN(as)
LEE MORGAN, CHARLES TOLLIVER(tp) LARRY WILLIS(p) LARRY RIDLEY(b) JACK DEJOHNETTE(ds)
LARRY WILLIS(p) DON MOORE(b) JACK DEJOHNETTE(ds)

1.ON THE NILE
2.CLIMAX
3.SOFT BLUE
4.JACKNIFE
5.BLUE FABLE
6.HIGH FREQUENCE
7.COMBINED EFFORT
8.MOONSCAPE
9.JOSSA BOSSA
10.THE BULL FROG


2018年 平凡でもイイ、いや平凡がイイ

2018年01月01日 | a-c



明けましておめでとうございます。恒例の年賀状を用意しましたので下の表書きをプチッとして下さい。

旧年中は相変わらずくだらない我がログにお付き合いいただき誠にありがとうございました。
今年も又くだらなさは続きますが、よろしければお付き合い下さい。
今年こそ大きな災害や人災もなく、ましてや戦争なんて事にならないよう祈りつつも、個人的には、マンネリであっても毎日一杯の酒に癒やされる、そんな平凡な毎日が続きますことを願っております。

毎年のこととは言え、本日は『料理当番、本日の一品』の特別編、「おせちもどき」のお披露目から

今年はお重を離れ皿盛りにしてみました。

まずはメイン皿

次は甘い物を集めた二の皿

煮付けは、先日送られてきた打ち豆入りなので見た目は少し綺麗ではありませんが、味はグ-!です。

そして、私の酒の肴皿

 

雑煮?は、こちらも先日送られてきた鬼ぐるみをたっぷりかけた「つゆ餅」ってヤツですね。
他に納豆餅と母がテレビでそれを見るたびに
「美味そうだなぁ、喰いてぇなぁ」
とうるさかったずんだ餅を作ってみました。

「これで三日は保たせんだからな」
保管用のタッパァを指さしそう私は宣言したのでありましたとさ(笑)

話は前後しますが、去年の暮れの様子も少し

 

「いつもありがとう!」
従兄弟から届いた檜枝岐蕎麦で年越しでした。

さて、新年とっ初めの一枚は、恒例のトレーンです。

このアルバムが新年向けか?と問われれば
「いいえ」
と答えますけど
私は夕べ(正確には早朝?)酔いに任せて年明け一番にこれを聴いてしまいました。
「年が明けても我が混沌とする心は晴れず」
そんな感じですかね?(笑)
一曲目「父なる神・御子キリスト・聖霊」、いわゆるキリスト教の教え「三位一体」という意味らしいですけど、左右から聞こえるトレーンとファラオの凄まじいまでのテナーの響きが、不思議と私まで一体してくれるような・・・・陶酔

いかにも夢見が悪そうですよねぇ、でも不思議とぐっすり眠れました。
無理にとは申しませんが毛嫌いせず聴いてみて下さい、
「私のような邪気の塊でも聴き終えた後ふと真っ白になれる」そんな効果はあるのではないかと・・・・?

MEDITATIONS / JOHN COLTRANE
November 23, 1965年11月23日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) PHAROAH SANDERS(ts) McOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES, RASID ALI(ds)

1.THE FATHER AND THE SON AND HOLY GHOST
2.COMPASSION
3.LOVE
4.CONSEQUENCES
5.SERENITY