JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『東京JAZZ 2011』その1

2011年10月24日 | j-l

昨日と一昨日のあのみょうに気持ちの悪い暑さは何だったのでしょうか?我々の体調もですが、トルコではまた大きな地震があったりして、地球全体が体調を崩しているようにしか思えませんよね。

今日は毎年恒例となりました『東京JAZZ』テレビ放送分勝手なバブ的寸評を行いたいと思います。
放送から一週間以上、あいかわらず何故か忙しい私は、金曜日の夜中にやっと全編を見終わることができました。

まず前提として、今年の出演メンバーを見て私としては大きな期待は持っていませんでした。また、NHKの放映時間が年々減少気味にあることもじつに残念に思っているしだいです。

てな事で、どこから始めますかねぇ。

前編のダイジェスト的内容は本編と共に話題とさせていただくとして、まずはラウル・ミドンからまいりましょうか。
正直私、この方をよく存じておりません。アコギをパーカッシブルに弾くのを聴いて映画『奇跡のシンフォニー』を思い出したりしておりましたが、この方の演奏を聴くとまさにジャンルなんてぇものは後付の何ものでもないという気分になりますよね。アコギとマウストランペット、聴き入る要素はおおいにありました。「もっと狭い会場で生ライブを聴いたら良いかもしれない」なんて思いました。

次は菊地成孔・DCPRGですか。
う~~~ん・・・・私としてはここは寸評を避けたいと思います。ぶっちゃけ言いますと、完全に私の好み外です。ごめんなさい。

お次は「JAZZ FOR JAPAN "LIVE"」
日本に対するメッセージとしてはじつにありがたい主張はあったのですが、アル・ジャロというひとは、ライブを生で観ると良さがもっと伝わってくるんでしょうか?その魅力がイマイチ私には伝わってきませんでした。
それより、なんだか良い感じの爺さんになったフューバート・ローズをもう少し前面に聴いてみたかったかな?

じつに短い放映でしたがミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘いろんなバージョン」、これは面白かったですねぇ、ライブハウスかなんかで、チャチャッとこんな楽しい演奏を聴かせてくれたら、ウケルでしょう。他の演奏も聴いてみたかった。

カウント・ベイシー楽団、なんかホッとしますね。正直これもまた私の主流範疇ではないのですが、二曲と言わずもう少し放送枠を増やしていただきたかった。

リシャール・ガリアーノと寺井尚子の「THE PIAZZOLLA PROJECT」、これは楽しみにしていた演奏です。
「ストリングス系は嫌いだろ」と言われるとグーの根も出ないのでありますが、ピアソラ好きの私としましてはここは許せるんでありまして(笑)、ピアソラのようにおもわずのめり込んで「あっいう間に時間が過ぎてしまう」といった感覚は無かったものの、全体に物語を感じるようなじつに良い演奏だったように思います。

次は上原ひろみ
いやいや助かりました。(?)ちょっくらジャズフェスということを忘れかけていましたから(笑)
今放送で私にとっての最大のヘソ、いや、最大の中心、お気に入りはやはりこのトリオでした。特に「BEETHOVEN'S PIANO SONATA No.8, PATHETIQUE」。おなじみの主旋がブルージーに色づけされていって、その色が様々な風景を作りだしていく・・・・紅葉みたい?
とても楽しい演奏だったように思います。

おっと、時間が無くなってしまいました。(って、ラジオ番組じゃないっちゅうの。笑)
この続きは次回ということで、今回はここまで

さて、今日の一枚は、バーニー・ケッセルです。
じつはね昨日、「東京JAZZ」に感化されて、珍しく上原ひろみのアルバム「VOICE」を買ってしまったのですが、まだ聴き込んでいないので、今日のところは紹介を諦めました。
それで「何故にバーニー・ケッセルなの?」ちゅうはなしですが、
先日、とある方と「マリリン・モンローが好きか嫌いか」という、どうでもいい話をしていまして、ふと「お熱いのがお好き」を見たくなったんです。
すると我が家にテレビから録画したんでしょうねぇ(よく覚えていない)、ビデオテープからDVD化したものが出てきたんですが、これがア~タ、無茶苦茶な映像になってまして・・・・これぞまさしく地デジ化の弊害ですよね「ちょっと前なら見られたが、今となってはちと見てられねぇ」てなもんですよ。
けっきょく見るのを諦めて、このアルバムを引っ張り出してきたという、まっそんなわけです。

このアルバム、コンテンポラリーというレーベルからも、ジャケットからも、そしてハリウッド映画題材という点からも、いかにも西海岸ってな雰囲気プンプンのアルバムなんですが、なかなかしっかりした出来であります。もちろん「ウエストコースト・ジャズはちと」という方にはどうかとは思いますけど、そうですねぇ、やっぱアート・ペッパーがミソでしょうか、しっかりと作り込まれた中にもキラリと光る部分はある、そんなアルバムだと思うのですがいかがでしょうか。

ところで、このジャケをどう思います?コンテンポラリーらしいっちゃらしいんですが、私にはなんともチープな感じがします。いや、逆にそそわれる方もいるのかな?
どちらにしても一つ言えるのは、ジャケと内容がマッチした一枚とは言い難い気がします。そこが良いんですけどね。

ちなみに、私は昔からマリリン・モンローはあまり好きくありませんでした。しかし最近、みょ~~~にあの唇が・・・・・中年のイヤラシサは知らぬ間に態度に出るものです。気を付けねば。

SOME LIKE IT HOT / BARNEY KESSEL
1959年3月30,31日, 4月3日録音
BARNEY KESSEL(g) JOE GORDON(tp) ART PEPPER(as,ts,cl) JACK MARSHALL(g) JIMMIE ROWLES(p) MONTY BUDWIG(b) SHELLY MANNE(ds)

1.SOME LIKE IT HOT
2.I WANNA BE LOVED BY YOU
3.STAIRWAY TO THE STARS
4.SWEET SUE
5.RUNNIN' WILD
6.SWEET GEORGIA BROWN
7.DOWN AMONG THE SHELTERING PALMS
8.SUGAR BLUES
9.I'M THRU WITH LOVE

おまけ、
先週は『麺ズ・ドライブ』でお休みしましたが、『料理当番、本日の一品』です。

まずは、秋の味覚栗です。いつもは白米に餅米を混ぜて『栗ご飯』にするのですが、今回は『おこわ』にしました。

『おこわ』と合うかどうかは「?」ですが、母のリクエストで豚すきです。
「もっとキノコが入っていると良かった」
とは、母の弁です。(キノコ嫌いで悪かったですねぇ~~だ)

 


麺ズ・ドライブ 蔵の町喜多方編

2011年10月18日 | a-c

今日も話題は昨日に続きまして『麺ズ・ドライブ』であります。

新蕎麦を味わうという目的は達成したものの「はるばるここまで来てそれだけで帰るのはもったいない」ってんで、喜多方市の中心街も回ってみることに。
とはいえ、同じ県内といいながらも何が何処にあるのかまったく知らない『麺ズ』二人は、「まずは観光マップでも手に入れようぜ」ってんで『喜多方プラザ』へ、そのまま隣にある『喜多方蔵の里』へと入っていきました。

  

移築建造された蔵や藁葺き屋根の農家の中に、写真や資料が展示してある施設なのですが、ボランティアなんでしょうかねぇ、いや、職員かな?まっなんでもいいけどわざわざ説明しながらいっしょに施設内を歩いてくださるこれまた「ミス喜多方か」っちゅうくらいの女性がおりましてね。『麺ズ』二人は鼻の下ダラ~~~・・・・・チャウチャウ、分かりやすい説明に感心しきりでした。
それよりなにより藁葺き屋根の農家では、おそらくこちらは間違いなくボランティアでしょ、ばあちゃんとじいちゃん、それに(ご本人は勉強中とおっしゃる)女性が囲炉裏端で昔話を語ってくださるんでありまして・・・・・これがエエんですわぁ

  


ばあちゃん、めんこいでしょ

「会津みしらず柿のお話し」「妖怪朱の盆」「万里姫伝説」の三題を会津弁で聞かせていただくと、なんて言いますかねぇ、ホンワカした気持ち?あったかな気持ち?ホッとする気持ち?になるんですよねぇ、特にばあちゃん、ばあちゃんがエエ。
これからも元気でより長く昔話を語り続けていただきたいと思いました。

思わぬエエ話に出会えて満足した『麺ズ』二人は、新蕎麦二枚を平らげたことも忘れ
「やっぱ喜多方っちゃラーメンかい」(オイオイ)
てんで、かの有名店『坂内食堂』へ向かいました。

 

さすが有名店、すでに4時近いというのに長蛇の列です。『麺ズ』一人なら絶対に別の店に行きますが、二人だと何故か並ぶ気になるから不思議です。

いただいたのは「肉そば」、いやいやいや中年胃袋にはパンチのあるボリュームでした。
えっ?お味?
「女性とラーメンほど好みが分かれるものはない」
私の持論です。(笑)

以上、『麺ズ・ドライブ』の報告は終了ですが、帰りに4キロの渋滞にはまり、「やっぱ、男二人は辛い」これが、我々の結論でありましたとさ、チャンチャン。

さて、今日の一枚は、キング・カーティスです。
彼の場合、ジャズミュージシャンというよりは、やはりR&B奏者?との表現が正しいように思うのですが、まっそんな理屈はいいでしょう。(そういやぁこの方、アンディ・ウイリアムスなんかともいっしょにやってましたよね。)
何をやっていようとも音を聴けば「ハハ~~ン、テキサスっぽいね」なんて、分かったフリをしたくなるほどブウォ~~~ン・ブロブローみたいなテナーなんでありまして、嫌いじゃない。(笑)ただ、どうしても商業的だったり電気音が加わったりすると例によって私のアレルギーがチロチロ反応してしまうのではありますけどね。

そんな中、今日のこのアルバムは、じつにジャズっぽい(変な言い方ですかね)。そりゃそうですよね、相手がいかにノリのいいナットにケリーとはいえプレスティッジですしそうしてもらわなくちゃ(笑)
それでもキングのテキサス魂は衰えることはありません。最初っからブリブリ来ますんで、「音的にそれがダメ」という方は避けた方がよろしいでしょう。
だって、ジャズ・スタンダードだってキングはブウォ~~~ン・ブロブローなんですから。

SOUL MEETING / KING CURTIS
1960年9月18日録音
NAT ADDERLEY(cor) KING CURTIS(ts) WYNTON KELLY(p) SAM JONES(b) BELTON EVANS(ds)
1.SOUL MEETING
2.LAZY SOUL
3.ALL THE WAY
4.JEEP'S BLUES
5.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
6.DO YOU HAVE SOUL NOW


麺ズ・ドライブ 蕎麦の里山都編

2011年10月17日 | a-c

またしても更新をサボって言うことではありませんが、ここ一週間、特に先週末は「東京JAZZ 2011のテレビ放映」、「O-クママのひとり旅宣言」、「もらい物秋の収穫」等々話題に事足りませんで、二、三回分の更新はそれだけでも可能なのであります。
まっ、それについてはオイオイ紹介するとして、今日はまず昨日突然実行となった「麺ズ・ドライブ」のお話しを一つ

「いやぁ僕は○○好きでしてね」
てなこと言うと
「あらま、あなたもですか、趣味が合いますねぇ」
なんてことになったりして。
ところが、こんないいかげんな会話は他にないってぇくらいこれがいいかげんでして、
例えば、「女好き」という表現をすればたいていの男はこれに当てはまるもんでありますが、それじゃあ好きな女性の趣味が合うかというと全く違うもんであります。「○○好き」なんてぇもんは、何を基準にするかが問題で、ほとんどが「趣味が合う」とまでは言えないものです。

我が友S君と私も「趣味が合う」なんてぇことはそうそうはありません。そんな中でもしいて探すとすれば、「女好き」は別として、「酒好き」「麺好き」・・・・特に「蕎麦好き」ってぇ点では「趣味が合う」かもしれません。
「バブ、山都ってぇところで『新蕎麦祭り』があるらしいんだけど」
昨日はそんなS君の一言から、新蕎麦食べたさに『麺ズ』二人のドライブとあいなったのでありました。

山都というのは、あのラーメンで全国区となった喜多方市西部の町で、『飯豊とそばの里』てなキャッチフレーズで売り出しておる地区であります。
同じ県内とはいえ高速を使っての2時間半、『麺ズ』二人のドライブってぇのは昨日の空模様のように微妙な感じではありましたねぇ、ついつい「やっぱ助手席は女性がイイやね」何回ぼやいたでありましょうか。

 

おそらくは、この地区のメインストリートなのでありましょう、500メートルくらいでしょうかねぇ通行止めになった道には、所狭しと露店が建ち並んでおりました。
「どれどれお目当ての新蕎麦はと・・・・」
この地区の蕎麦店、8店舗がズラッと並んでいます。
いかに蕎麦好きとはいえ蕎麦8食を食べるにはいささか胃が老化しすぎておりますから
「ちょいとオネェちゃん、お勧めするとしたらどこかいな?」
マスクで全貌は明かされておりませんでしたが、おそらくはミス山都クラスの美人であろう食器返却テントで頑張っていた女性に訊ねると
「『萬長』と『飯豊龍胆そば』かなぁ?」
「それいただきます。」

まずは『山都そば処萬長』さんのもりそばをズルズルっと
「ん、なるほど、喉ごしはすこぶる良い、ただ蕎麦の香りが・・・・・」
後からプ~~~ンとやってきました。

つぎは『飯豊龍胆そば』さん
「おうおう、ここのはいかにもそば粉百パー手作り感が出ておる蕎麦でござんすなぁ」
写真で分かりますかねぇ?『山都そば処萬長』と比べて太さがまちまちなんです。蕎麦の香りはこちらのほうが強かったかな?

二人の感想としては、できれば露店ではなくキチンとそれぞれの店舗で味わいたかったというのが本音でしたが、それでも新蕎麦を食べられただけで満足でした。


こちら売店の看板娘?気さくなお嬢様??でした。

「嫁にお土産でも」
「あらら、S君、へんに優しいじゃござんせんの」
けっきょく買ったのは地酒と鬼ぐるみ(胡桃)って
「嫁じゃなくて、自分ジャン!」

中年男『麺ズ・ドライブ』は、まだまだ続くのでありました。
次回、「蔵の町喜多方編」こうご期待(なんじゃそりゃ)

さて、今日の一枚は、アーチー・シェップです。
コルトレーンとシェップとの関係は、いまさらここで語る必要もないと思いますので省くとして、ともかく、コルトレーン推薦のもとインパルスと契約したシェップが最初に出したアルバム、それが今日の一枚です。

後ろからコルトレーンが見守っておりますねぇ、じつに良い雰囲気のジャケットと取るか、ちょっと怪しいジャケット取るか、後者の方は心が病んでいますからお気を付け下さい。(笑)

題名のごとく5曲中4曲がコルトレーンのオリジナルですし、ある意味当時のシェップとしては聴きやすい部類の演奏内容、コルトレーン好きの私にはさぞかし好みの一枚のように思われる方もいるかと思います。が、以前言いましたよね「私は当時のシェップの音がどうしても好きになれない」というトラウマを持っておりまして、それは前衛前衛したスタイルを嫌っていたものではないのです。ですからこのアルバムも以前はほとんどターンテーブルに乗ることはありませんでした。

それがある程度の歳になると、当時のシェップの心境というか、つまり、師と仰ぐコルトレーンの存在と、師とはいえその次にある世界を見てみたいという野心と、それをどう演奏にぶつけていくかという若さとが音の一つ一つに見て取れるような、そんな興味が湧いてくるのです。(あいかわらず音には不満があるんですけどね)
ともかく、以前より聴く回数は確実に増えた一枚です。(朝一とか、ロックグラス傾けながらは聴きませんけどね。笑)

FOUR FOR TRANE / ARCHIE SHEPP
1964年8月10日録音
ARCHIE SHEPP(ts) JOHN TCHICAI(as) ROSWELL RUDD(tb) ALAN SHORTER(flh) REGGIE WORKMAN(b) CHARLES MOFFETT(ds)

おまけ、
中年男二人にもちょっとした出会いはあったわけで、ミス山都クラスの美人も売店の看板娘もそうではありましたが、同じ我が田舎からおこしになったという女性と偶然出会いまして、『山都そば処萬長』さんでは、ご一緒させていただきました。
名前も聞かずに分かれてしまいましたが、素敵な方でしたよ。
そのへんでもしまた会ったら声をかけてくださいね。


彼女は鶏南蛮そばをめしあがっていました。


愚痴です。

2011年10月06日 | g-i

昨日の朝の寒さは半端じゃありませんでしたが、今日は一転、ところによっては気温が25度以上あったんだそうで、最近の気温の乱高下は、株価以上に気になります。(そもそも、株はやっていませんけど。笑)

今日はちょっとした愚痴?独り言?を聞いていただきたいと思います。
今、東京都で宮城、岩手両県の瓦礫受け入れ云々が問題となっていますよね。その問題の根底は瓦礫の量ではなく放射能にあるようですが、(だからとうぜん福島県は含まれていないのでしょうけど)私なんかに言わせりゃ「それってどういうこと?」みたいな。
いやいや、小さな子供さんをお持ちのお母さんの気持ちは良く分かるんですよ、分かるんですが・・・・・

以前、京都の送り火に被災地の薪を使おうとして中止になったり、愛知県で福島県産の花火が打ち上げ中止になったりしましたよね。今回の瓦礫問題もこれと同様の意味合いで取り上げられていたテレビ番組もありましたが、もっと根本的なことを忘れちゃいませんかっちゅう話なんであります。

そもそもの原因である福島第一原発は、何処の誰のための電気を作っていたところなのか?ちゅうことですわ。
京都や愛知県に福島原発の恩恵を受けていた方はまずいらっしゃらないでしょう、でも、東京はどうなの?
何故報道はそのあたりを強く主張していただけないのでしょう?
宮城県や岩手県の瓦礫でこの騒ぎじゃ、福島県の瓦礫はどうなってしまうんでしょ?

瓦礫ばかりじゃありません。これから福島県はもとより他県でも多くの放射性廃棄物が出てくるでしょう。それら全て電気を使用していた方々に押しつけようっちゅう話じゃないんです。
そもそも原発を受け入れた地元に責任がないなんて思っていませんし、互いに責任を分かち合おうという事なんだと、私は思っています。
それが一方的に他方へ責任を押しつけるようなことがもし仮に起きれば、「てめぇ喧嘩売ってんのか!」ってことになるんじゃありませんかねぇ?
「「てめぇらの便利な生活のつけじゃい!喰らいやがれ!」てんで、空からまいてやろうか」てなことは言いませんが、思いだけでもそんなことになったら、恨み節の泥試合、泣きわめくただっ子みたいにならないとも限らない、そうは思いませんか?
そうじゃなくても、甲状腺異常の子供たちが確認されたり、家族離散のうきめにあったり、子供をつくることすら諦めている夫婦がいたり・・・・・・「なにが○○地区避難解除じゃい!」確実に責任の比率は不均等に進んでいます。

昨日、久しぶりに津波の被害が大きかった薄磯地区に立ち寄りました。
残念ながら以前入れた場所も進入禁止の看板に阻まれ入ることは出来ませんでしたが、瓦礫は一ヶ所に集められ、おそらく残った建物の取り壊しも行われているのでしょう。

震災後初めてここを訪れたとき、中学生時代に毎日のように来ていた海水浴場沿いのその街は無惨な瓦礫の山となり、あのどうしても忘れようのない一枚の写真を私の心に焼き付けさせました。


この写真です。

あれから半年以上、瓦礫の撤去、建物の解体、水族館、スパリゾート・ハワイアンズの再開等々震災復興は確かに進んでいます。しかし、未だ先の見えぬ放射能問題、どうぞ、これ以上の責任の不均等はカンベンしていただきたいのです。福島県人が少しでも分かち合いの心を持っている間に、どうか分かち合うべき責任をお考えいただきたい。

愚痴です。独り言です。なにぶん他にぶつける場所がなかったので、ここでぶちかましてしまいました。お許し下さい。

さて、今日の一枚は、ハロルド・ランドです。
録音の出所までは良く知りませんが、カナダのヴァンクーヴァーにある「The Cellar」を訪れた際のライヴ音源です。面子がじつに面白いですよね。
一曲一曲が長い演奏時間ということもあって(「THE SCENE IS CLEAN」は短いですけど)それぞれのソロはなかなか聴きものなんでありますが、若干メンバーの組み合わせに翻弄される感はあります。
とはいえ、私のように「好きなプレーヤーが集まれば、それだけで嬉しい」そんな思いにはじゅうぶんに答えてくれる演奏だと思います。
なにより、当時カナダで、こんな面子のライブがスコット聴けるっちゅうのが、なにより羨ましく思えるのは私だけではないと思いますよ。(説明しますと、スコット・ラファロからスコットっていう・・・・・・・すいません。)

JAZZ AT THE CELLAR 1958 / HAROLD LAND
1958年11月
HAROLD LAND(ts) ELMO HOPE(p) SCOTT LaFARO(b) LENNIE McBROWNE(ds)
1.CHEROKEE
2.JUST FRIENDS
3.THE SCENE IS CLEAN
4.BIG FOOT
5.COME RAIN OR COME SHINE

追伸、
福島第一原発の作業員(50代下請け作業員)が今朝亡くなったそうで、東電は、被曝は死因に無関係とみているようですが、仮に被曝が原因じゃなくとも半年少々で3人の死亡者ってぇのは、それだけで異常じゃないかと私は思うのですけど、いかがでしょう?


居酒屋バブ、本日開店?

2011年10月02日 | a-c

先日まで朝起きるとタオルケットすら掛けていなかったのが、今朝はしっかりと布団を掛け、
「いやぁ涼しくなりましたなぁ」
って、寒いジャン(笑)
この気温差が体調に響かないよう気をつけねばいけません。

てなことで、朝起きてまずはトイレに駆け込むと、何やら甘~~い香りが、そうです毎年紹介させていただいておりますが、不浄の香りを和らげるトイレ前の天然消臭剤、キンモクセイが今年も咲いたのでありました。

考えてみると毎年「私がキンモクセイに気付くのはトイレで」ってぇのは、あんまりよろしくないですよね。「謙遜」「真実」「陶酔」「初恋」てな花言葉を真っ向からけがしておるようで、
「地震にも放射能にも負けずにキンモクセイは今年も咲いたんだねぇ」
けなげなキンモクセイにはほんと申し訳ない思いです。(ペコリ)

しばしトイレでキンモクセイの香りに秋を感じていたかったのですが、(だから、トイレで感じてること無いって)
「・・・・ブルブル、やっぱ寒いわ」
生理現象処理のみに集中して、暖ったか珈琲へ飛びついたのでありました。

「なんでまた急に寒くなったの?」
最近少々耳が遠くなってきた感のある母は、人の話も聞かずに
「○○、今晩はなんとなく豚汁が食いてぇ気分だなぁ」
って、朝から夕飯のリクエストかい!(笑)

とはいえ、急に気温が下がると暖かいものが食べたくなるのは、母ならずとも思うところですよね。私とて、気温が下がれば「日本酒の季節かなぁ」なんて・・・・・えっ?「夏っちゃ日本酒だろ」って言ってなかったかって?まぁまぁ、母のその一言で、今晩は居酒屋バブの開店を決めたのでありました。

ならばと
「今日はオレが買い物に行くから」
それにしても、野菜がお高いですなぁ、ネギなんぞなんちゅう値段なんですか、
「こりゃ、居酒屋バブはたいした料理を出せないかな」

てなことで、居酒屋バブ『料理当番、本日の一品』であります。

まずは母のリクエストに応え豚汁です。本当はジャガイモより里芋の方が好きなんですが、我が家にジャガイモが大量にあったものですから。

こちらはつくね焼きです。鶏ミンチに、卵、山芋、ネギ、胡麻、大葉を加えて焼きました。甘めに作ったタレと黄身を絡めて食べると、「オヤオヤ、居酒屋バブの看板料理にしてもいいジャン」くらいの美味しさでしたよ。

こちらは烏賊のげそ揚げ、ズルして身も揚げましたけどね(笑)

それになんとなく私には居酒屋のイメージがあるポテサラです。
おかげさまで、居酒屋バブは好評でいつもより減りの早かった日本酒にも文句をつけられずに済みました。
良かった良かった。(なんじゃそりゃ)

さて、今日の一枚は、レイ・ブライアントです。
私の大好きなブライアントですが・・・・・・このアルバムはいけません。じつはこのアルバム、何処でも聴かずに買ってしまったある意味後悔の一枚でありまして、考えてみりゃCADETのブライアントには始めから注意すべきだったんでありますよねぇ。

ともかく、表題曲がイカン。
なんとなく間の抜けた8ビートに「ヘイ!」って、「ちっともヘイじゃねぇよ」初めて聴いたときに思わずツッコミをいれた記憶があります。
「AFTER HOURS」に唯一の救いは感じるものの、それもこの中だからということで、「CADETのブライアントに魅力無し」の決定打となる一枚です。
聴いているうちに味が出るという方もいらっしゃいますが、私はダメですねぇ。
だったら紹介するなっちゅう話ですけど、いや、ブライアント好きであればこそ酷評もまた必要だと紹介させていただきました。

電化マイルスやバリバリのフュージョン?????ともかく、ありとあらゆる我が所有盤で、最も敬遠するアルバムがブライアントであることに私は悲しささえ感じるのであります。

UP ABOVE THE ROCK / RAY BRYNAT
1968年9月録音
RAY BRYNAT(p) RON CARTER(b) GRADY TATE(ds) DOBBIE HIQUES, SNOOKIE YOUNG[1,3,4,8-10], DANNY MOORE[2,5-7](flh,tp)

1.UP ABOVE THE ROCK
2.DAG NAB IT
3.QUIZAS , QUIZAS , QUIZAS
4.IF I WERE A CARPENTER
5.LITTLE GREEN APPLES
6.I SAY A LITTLE PRAYER
7.AFTER HOURS
8.WHERE THE WIND BLOWS
9.FIVE , SIX AND SEVEN
10.MRS. ROBINSON


カミンバッ~~~ク I

2011年10月01日 | p-r

一昨日は久々の大きな揺れにチョッチビビリました。幸いにも何事もなく無事にやり過ごすことができましたけどね。いや正直、津波もイヤだし、部屋の片付けや外壁チェック、ライフラインが止まったり、原発の爆発が・・・・あんなんはもう二度とごめんですから、ホッとしています。

話はコロッと変わって、
完徹、オール?・・・・・・老体に鞭打ちやってしまいました。
というのも、Mさんのお店の深夜担当者が緊急手術を受けることになったからでありまして、病名は網膜剥離

網膜剥離というと、ボクサー、老人、事故、ん~~~~あとは糖尿病?そんなんしか頭に浮かばないんでありますが
「いやぁ、医者にも転んで激しく打ったとかそんなことはなかった?って訊かれたんですけど身に覚えがないんですよねぇ」

Iさんは40代前半、酒も煙草もやらず、体型もじつにスマート、もちろん糖尿病てな持病もなく、しいて身体に悪そうといえば週三回深夜勤務を行っている事くらいなんであります。さらに大きな衝撃を目に受けた覚えもない・・・・・・それでも、網膜剥離なんてぇことになるんですねぇ
私なんぞ、イヤって言うほど酒も煙草もやり、体型は「肉襦袢何枚着てんだい!」常態、糖尿だって充分な予備軍ですし、この前転んでメガネも壊しましたしねぇ・・・・・・
「オレもひょっとして網膜剥離かも・・・・だって最近ますます物が見えにくくなってきたもん。」
「それは老眼が進んでるだけです。」
とはいえ、いかにイジメがいのあるありがたい身体とはいえ、気をつけなければいけませんな。

ともかく、Iさんには手術がうまいこといって、順調に回復していただいて、はやく現場復帰をしていただかないと、老体の「完徹、オール?」はそうそう保ちませんて。
「カミンバッ~~~ク I」
であります。


先日、姉が母のために花束を送ってきました。
そういえば、ひまわりに期待した除線効果は
得られなかったようで・・・残念ですねぇ

さて、今日の一枚は、セルダン・パウエルです。
いやいやいや、前回の「FLY WITH THE WIND」からはとんでもないすっ飛びでありますが、そこは反動ということも考慮してお許しいただきたい。

とは言いつつ、私的にはこのアルバム「FLY WITH THE WIND」との共通点が一つありまして、それは「滅多に聴かないけど嫌いじゃない」という点です。
もちろん「FLY WITH THE WIND」とは違い、今日のこのアルバムは私的身勝手認識の範疇、つまりまさしくジャズではあるのですが・・・・・
それは、私が好んでしょっちゅう聴くアルバムというのは、「ジャズの中でもいかに狭いこぢんまりとした範囲なのか」という証のようでもありますよね。

ともかく、なんて言ったらいいかなぁ、昔懐かしい映画?しかも何かを強く訴える映画や難解なミステリー、サスペンス、そんな類じゃなくて、ハッピーエンドの疲れていても画面を見ているだけで心地よいような、そんな古い映画ですかね。すくなくともマイルスが流れるフランス映画じゃないかな。(笑)
たとえば、しっとりとした「SOMEONE TO WATCH OVER ME」を聴いても何故か笑みとともに小さな幸せを感じる、悲しみなんてぇものは何処にも感じないんでありまして、全体がそんな感じのアルバムかなぁ。

私はセルダンのテナーってぇのは、まさにこんな演奏にピッタリな味わいがあるんだと、決めつけている感はあります。
スタイルがそうなのか?音がそうなのか?そんなことはどうでもよくたまに見たくなるハッピーエンドの懐かし映画は、私に安らぎを届けてくれます。
それって「滅多に聴かないけど嫌いじゃない」まさにそれにピッタリ当てはまるアルバムだと私は思っていますが、さて皆さんにとってはどうでしょうかねぇ。

SELDON POWELL PLAYS
1955年録音
SELDON POWELL(ts) JIMMY NOTTINGHAM(tp) BOB ALEXANDER, JIMMY CLEVELAND(tb) PETE MONDELLO(cl,ts) HEYWOOD HENRY(cl,bs) TONY ALESS, ROLAND HANNA(p) BILLY BAUER, FREDDIE GREEN(g) ARNOLD FISKIN, ARRON BELL(b) DON LAMOND, OSIE JOHNSON(ds)

1 GO FIRST CLASS
2 WHY WAS I BORN
3 LOVE IS JUST AROUND THE CORNER
4 SOMEONE TO WATCH OVER ME
5 COUNT FLEET
6 AUTUMN NOCTURNE
7 SWINGSVILLE, OHIO
8 SUMMERTIME