JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

襲来!ザ・小姑ズ

2017年08月30日 | m-o

「今日の涼しさは何なんだ!」
怒っているのか、嬉しいのか、自分でも分かりませんが、先週から今週にかけての気温の変動は上がったり下がったり、身体に良いとは思えませんね。

身体に悪いと言えば、昨日の目覚めもです。
地震が頻繁に起きていたあの頃に聞き慣れた携帯の警戒音でたたき起こされました。
「なんだなんだ、地震かぁ?!」
急いで携帯を充電器から外してみると地震にあらず、『jアラート』の警戒通報でありました。
まっ簡単に言えば『現代版空襲警報』でありますな、さりとて防空壕も無けりゃアラートの指示に従うべき頑丈な建物も近くにはありません。
身構えようにも構えようは無いわけで
「どっちにしても落ちてきたら不運と言うしかなかんべさ」
てなもんで
「北朝鮮のくそったれ王子様はろくなことしてくんねぇなぁ、おかげで眠いよ」

でも実際に日本の何処かに落ちてきたら、そんな事も言っちゃいられんのでしょうねぇ、なればこそ、それなりの気構えは必要なんでしょうけど・・・
いずれにしても戦争なんていう最低で最もくだらない役立たずの行為にだけは、どの国も走らないでいただきたいと願うばかりです。

脅威と言えば、先週末我が家にも台風並の脅威が上陸いたしました。
最近、ゴジラやキングギドラの扱いはそれなりに勉強をさせていただいておりますが、この『超弩級台風』は『jアラート』並に扱いが難しいんでありまして
「二晩泊まりの予定で、二人だけで行くから」

二人・・・・一人でもやっかいなのに
二人だけ・・・・せめて緩衝材(家族)をともなえば
まさに我が心のjアラートが鳴り響きました。
はたしてその正体とは・・・・
それは『ザ・小姑ズ』であります。
つまり我が実姉二人。
この世で一番口うるさく、この世で一番私をさげすみ、私の言うことなど何一つ聞かない・・・・・・・・・・・・「恐ろしや恐ろしや」(笑)

まっね、母はとても嬉しそうだったので、
「オレさえ耐えれば・・・」(笑)

それにね、二晩の予定が「一日は母と三人で近くの温泉旅館に泊まる」という、『ザ・小姑ズ』なりのサプライズがありましてね。私の被害は最小限に抑えられたと、台風一過は意外にも早くやってまいりました。

「そうだそうだ、○○(私です)、アンタにもお土産があったんだ、ほれ」

二番目の姉が焼いたグラス?です。
さっそく安酒をロックで注いでみましたが
「やっぱウイスキーは、ガラス越しに見える色が・・・」
「ん?何だって?」
「いや、ありがたく使わせていただきます。」

てな事で、『料理当番、本日の一品』は、姉たちに喰わそうかと一応用意した品の余り物です。(魚系は姉たちがペロッと食べてしまいました。)

メインはコロステーキ、それにポテサラ、イチジクの生ハム巻き、インゲンのチーズ焼き、トマトのネギごま油和えです。
もちろん、姉の手作りグラスでウイスキーをいただきました。
お弁当は『ザ・小姑ズ』上陸でお休みです。

さて、今日の一枚は、モンゴメリー兄弟です。
『ザ・小姑ズ』にうってつけでしょ(笑)

モンゴメリー三兄弟はどうしても真ん中のウエスが目立ってしまうのはしかたありませんが、モンクもバディも実力はお墨付き、このブラザースが悪かろうはずはありません。
とか言いながら、私は「GROOVE YARD」の方が好きだったりするんですがね。では何故今日はこのアルバムなのか?
このジャケですよ、なんだか暗くておどろおどろしくありません?
つまり『ザ・小姑ズ』の恐ろしさをそこに表してみようかと(笑)

ところで、ウエスは楽譜が苦手で有名ですけど、モンクとバディはどうだったんでしょ?

THE MONTGOMERY BROTHERS IN CANADA
1961年12月録音
WES MONTGOMERY(g) BUDDY MONTGOMERY(vib) MONK MONTGOMERY(b) PAUL HUMPHREYS(ds)

1.JEANNINE
2.SNOWFALL
3.ANGEL EYES
4.BARBADOS
5.THIS LOVE OF MINE
6.ON GREEN DOLPHIN STREET
7.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
8.BEAUX ARTS


古いヤツだとお思いでしょうが・・・

2017年08月23日 | m-o

遅ればせながら?やっと?『処暑』を迎えて夏の暑さが戻ってくるという何だか変な感じです。
「アジィー・・・・先週の涼しさが懐かしい」
夏が恋しいと言っていた事はすっかり忘れています、勝手なものですな。(笑)

歳をとった話はもう聞き飽きたでしょうけど、ちょっくらお付き合いを。

毎度毎度申しますが、昔はジャズ喫茶にでも通わないとそうそう多くの演奏を聴くわけにはいかなかったのが、最近は容易に音源を入手し、自宅でもジャズ喫茶なみの選曲が可能となりました。
これに対する賛否は他の機会として、それでも古い人間は物欲てぇもんがあって、「レコードがダメならCDででも集めてやる」的思考がどうしても捨てられないという、これは以前お話ししましたよね。
さりとて、私なんざぁ今でさえ「なんとかしろ!」と言われる枚数のCDを所有しており、これ以上増やすことに無言のプレッシャーを・・・・
いやいや、じつはこれ言い訳でしてね。

最近の新譜リリースの枚数ときたら半端じゃありませんでしょ、それにジャンルだって単純じゃない「そのスピードと複雑さにオヤジはついて行けない」というのが本音のような気がします。
いやいやいやいやこれも言い訳か?昔はジャズ喫茶に行ってもラジオを聴いても姿勢が違いました。気になるものは何でも手に入れたい、もちろん手に入れる資金は乏しかったものの意欲がありましたもんねぇ。

それでいて
「古いヤツだとお思いでしょうが 古いヤツこそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。♪何から何まで真っ暗闇よ・・・♪」
心境は鶴田浩二?
「そりぁ古いわ」
そう、私ゃ古いヤツでござんすからね、新しいものも欲するのでありますよ。(笑)

ありがたいのか?迷惑なのか?そんな私に「こんなんあるよ」と、音楽を進めてくれるお方もけっこういらっしゃいます。
そんなお一人から先日お借りしたのが、セシル・マクロリン・サルヴァントという南仏に住むジャズボーカリストのアルバムです。

 

2010年『セロニアス・モンク・コンベンション』のボーカル部門で優勝したほどの実力ですから、まぁ悪いはずは無いんですがね。
最近はジャズ・ボーカルといっても明確なジャンル分けも難しいし、「えっ?こりぁジャズかぁ?」と疑いたくなるような演奏も多々あります。
まぁねぇ「基本好きか嫌いか」につきるわけで、「ジャンルなど関係ねぇ!」

「よし、ほんじゃまぁセシル・マクロリン・サルヴァントの「FOR ONE TO LOVE」をここは一つ買ってみようか・・・」

ここからですよ問題は。
自分の直感に自信が無いんでしょうな、突然保守的な自分が動き出すんであります。

自由が丘のジャズ喫茶『ALFEE』で直もんの「FORCE」を聴いて、日本発売になったら直ぐに買った、あんな・・・
1987年でしたかねぇ『Mt.フジ・ジャズフェス』で、ダイアン・リーブスを初めて聴いた時、翌日には彼女のアルバムを買ってましまった、あんな・・・
そんな思いっ切りが無いんですなぁ歳を取ると
「いや、待てよ、セシル・マクロリン・サルヴァントはこのお借りしたアルバム2枚をコピーすりゃイイじゃん。」
ってね。

「いやだいやだ、真っ暗闇なのは世間じゃ無くて歳を取った自分自身じゃん。」

とまぁ、「歳を取ったなぁ」というお話しでありました。

さて、今日の一枚は、流れでボーカルもの、カーメン・マクレエです。
しかも、つい最近入手したCDです。(ほらね、前々から買おうと思っていたアルバムしか買わんのですよ。)

いわゆるモンクのトリビュート・アルバム的一枚で、モンクの曲を歌ったライブとスタジオ録音が収録されています。

元々歌詞があったもの、そしてわざわざ歌詞を付けたものが混在しておりますが、そのおかげで「PANNONICA」は「LITTLE BUTTERFLY」てな題名に変わっておりますですな。

モンク好きの私としては、じつに興味深い?いやありがたい一枚です。というのも難解であるはずの曲に歌詞を付けて、さらにそれを歌い上げる・・・・歌詞の意味はよう分かりませんが(笑)、それを難なくこなすカーメンの実力を改めて感じる思いです。

さらに、ベースですよ、私の大好きなジョージ・ムラーツ
ライブ録音の「GET IT STRAIGHT (STRAIGHT NO CHASER)」の出だしを筆頭にカッコ良すぎるでしょ

このアルバムは買って良かった。(笑)

CARMEN SINGS MONK / CARMEN McRAE
1988年1月20日, 2月1日, 4月録音
CARMEN McRAE(vo)
CLIFFORD JORDAN(ts,ss) CHARLIE ROUSE(ts)ERIC GUNNISON, LARRY WILLIS(p) GEORGE MRAZ(b) AL FOSTER(ds)

1.GET IT STRAIGHT
2.DEAR RUDY
3.IT'S OVER NOW
4.MONKERY'S THE BLUES
5.YOU KNOW WHO
6.LITTLE BUTTERFLY
7.LISTEN TO MONK
8.HOW I WISH
9.MAN. THAT WAS A DREAM
10.'ROUND MIDNIGHT
11.STILL WE DREAM
12.SUDDENLY
13.LOOKING BACK
14.SUDDENLY(Studio)
15.GET IT STRAIGHT(Studio)
16.'ROUND MIDNIGHT(Alternat)
17.LISTEN TO MONK(Alternat)
18.MAN. THAT WAS A DREAM(Alternat)


追伸、
近々に買ったCDは、桑田佳祐の『がらくた』です。Mさんのお店にもう届いているはずで、今晩持って帰ります。

♪ 愛の言葉をリル シャイなハートがドキドキ ・・・・♪
ちょっくら楽しみ。


真っ黒なシロクマ

2017年08月20日 | a-c

夏の甲子園も東北勢が今日で全て敗退、一生懸命やった結果ですから文句はありませんよ、ただちょっと力が抜けた気はしますけど。
だからというわけではありませんが、くだらないお話しを一つ。

先週ちょっとした用事で街中を歩いているとO氏に偶然出会いました。
って、そもそも「O氏っちゃ誰だいな?」てぇ話ですわいねぇ。

O氏とは以前私が勤めていた会社の同僚で、今はとある安全用品?ユニフォーム?防災用品??????ともかく全国的に良く名の知れた会社の営業職(・・・以前名刺をいただいた時は課長でしたが、今回は名刺をいただきませんでしたので役職不明ということで、笑)についております。

「いやぁ久しぶりですねぇ、何年ぶり?」
「そうさねぇ、よく分からんぶりぐらい、どう思いだしても震災より前だもん」
私的にはそれほど積もる話も無いんですが(笑)、珈琲をおごってくれるてんでその辺りのお店へ
一通りの近況を語り合い、そして・・・・・だから、それ以上の話題には盛り上がらないって(笑)

「ところでバブさん、村上春樹の『騎士団長殺し』は読みました?」
こいつの場を持たせようとするこういう唐突な話が私はあまり好きじゃありません。それに『騎士団長殺し』は読んでないし
「村上春樹の小説って出るたんびにレコード会社、CD販売店のクラシック音楽担当者がザワツクって話知ってます?」
「はぁ」
「例えば、『1Q84』ならヤナーチェクのシンフォニエッタ、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ならロシアのベルマン、『海辺のカフカ』だとルービンシュタイン、ハイフェツ、フォイアマンの三人によるベートーベン」
(だから、『1Q84』も読んでないし、そんなんどうでもイイし)
「なにしろそのたんびに、それらの演奏が売れるらしいんですよ、ね、そんで今回の『騎士団長殺し』、ここにはどんな曲どんな演奏が入っているか」
「へぇ~~(一応興味は無くとも反応せんとイカンでしょ)、そんで答えは何だったの?」
「いや、私は今読んでいる最中ですから」
(って、知らんのカ~~イ!)
「だから、バブさんが読んでいればその答えを知っているかと思ってね。」

やっぱりくだらん話でした。(彼にとっては重要なのか?)それでも、珈琲をおごってもらった手前
「村上春樹は音楽通だからねぇ、若い頃、水道橋の『SWING』ってジャズ喫茶でバイトしてたのは知ってるかい?」
出ました、私お得意の「こっちペースにおいで作戦」であります。

「スイングっていうジャズ喫茶はね、これがまたユニークでさぁ・・・・・・・」

左右非対称のアールテックのスピーカーから流れるジャズは、カサカサとザーといういわゆるノイズがまるで楽器のように聞こえる、レコード盤でも私が聴いていたそれよりさらに古そうな音。
私も四、五回?いや三、四回かな(笑)行ったでしょうかねぇ、当事私が良く聴いていたジャズなんぞいっさい流れない
その選曲にちょっとしたカルチャーショックを受けたと言っても過言では無いと思います。

おっと、ここで話を長くしてもしょうがない。ともかくこの話題は間違いなくO氏の興味とはかけ離れていたようで
「まっともかく二人とも元気で良かった、またいつか・・・」
互いに連絡先も交換せず別れたとそういうことです。

これを称して『真っ黒なシロクマ』と言いますな。
そのこころは・・・
「尾も白くない」
お後がよろしいようで
ちなみに『騎士団長殺し』に出てくるクラシック音楽は、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」とリヒャルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」だそうでございますよ。

ということで、『料理当番、本日の一品』です。
天候不順で野菜の高騰がささやかれる折、れいによって叔母が野菜を送ってくれました。
大変嬉しいんですが、ダメにしないよう使い切らなくてはいけません。

たしか先週も魚介のマリネだった気がしますけど・・・・まっいいか、刺身で食べると野菜が減りません。そこで今週もマグロのマリネです。
もちろん先週とはドレッシングが違いますよ。ゆず胡椒をオリーブオイルで溶いて、塩とレモン汁、これはこれでけっこう美味しいもんです。

さらに母には竹輪の揚げ焼きお好み焼き風味野菜添え

 

さらにさらに、ジャガイモと茄子を消費するために、ベーコン煮っ転がしと塩もみを添えました。

お弁当はホットモットののり弁を意識しました。(笑)

さて、今日の一枚は、和田誠・村上春樹の『ポートレイト・イン・ジャズ』の中で、村上春樹がジャズ喫茶『SWING』の思い出とともに紹介していたビックス・バイダーベックです。

『ポートレイト・イン・ジャズ』では「BIX BEIDERBECKE 1927-1929」というアルバムが紹介されておりましたが、私は所有しておりません。
ちょっと前のログ「シカゴ、カンザスシティーにジャズは飛ぶ」で紹介したように音源所有ですが、アマゾンでも購入できるCDを紹介します。

ジャズ史上初めて白人ジャズを確立した天才コルネット奏者・・・・・

詳しい説明は私には無理です。(笑)ともかく、この音源ならネット配信でも手に入れることが出来ますので、ご自分の耳でどんなもんかお聴き下さいませ。ただし、ネット配信にカサカサとザーはほぼありません。残念(笑)

BIX BEIDERBECKE 1924-1929

1.RIVERBOAT SHUFFLE
2. DAVENPORT BLUES
3.SINGIN' THE BLUES
4.FOR NO REASON AT ALL IN C
5.THREE BLIND MICE
6.KRAZY KAT
7.IN A MIST
8.ROYAL GARDEN BLUES
9.GOOSE PIMPLES
10.WRINGIN' AN' TWISTIN'
11.SORRY
12.SINCE MY BEST GAL TURNED ME DOWN
13.THOU SWELL
14.LOUISIANA
15.THE LOVE NEST
16.OL' MAN RIVER
17.FUTURISTIC RHYTHM
18.SOMEBODY STOLE MY GAL


♪ ・・・ああ栄冠は 君に輝く ♪

2017年08月18日 | m-o

お盆が終わっても天候不順は続いております。昨日はちょっとだけ青空も見えたんですけどねぇ・・・・

夏の高校野球もベスト16が出そろい、いよいよ佳境へと近づいてまいりました。
今年は東北6県の内、青森、岩手、宮城、福島の代表校が残っております。まぁ春の大会は別として、近年夏の大会は「ベスト16に4校残る」てなことは間々あることなんですが、ここから先がどうにも難しい、
過去、準優勝はあれど『深紅の優勝旗』は東北を飛び越えて北海道に行っちゃいましたからねぇ、なんとか悲願の「東北勢優勝」の姿を見てみたいのは、東北人であれば誰もが思うところでしょう。

「もう十何年も連続で出てんだから、優勝でもしてみろや」

と、つぶやく母は、福島代表の聖光学院をやはり応援しているようです。
あまりにも毎年毎年代表なんで県大会の時には「聖光負けろ!」と念じていたくせにね。(笑)

1971年(昭和46年)の夏、私が福島市からこの地に移り住んだまさにその夏であります。
その時、いわきの街は閑散としておりました。それは何故か?この年閉山した常磐炭鉱のせいじゃありません。

8月16日、東北代表(当事は東北から3校しか出場できませんでした。)磐城高校は神奈川代表桐蔭学園と『深紅の優勝旗』を懸けた大一番、決勝戦を迎えておりました。

先発は、当事「小さな大投手」と呼ばれた磐城の田村と桐蔭は大塚、両エースが持ち味を出し緊迫した投手戦が繰り広げられました。
そりゃねぇ、お盆もへったくれもありゃしない、ほとんどの市民がこの決勝戦に釘付けとなり、街は閑散としていたというわけです。
結果は0対1で桐蔭学園が勝利、惜しくも優勝を逃したもののその雄志に市民一同感動を満喫したと、てなことですね。

私が上京した頃は、いわきと言っても「福島県の」と付けないとよく分からない人が多くて、「福島だと雪が凄いんだろうねぇ」なんて大きな勘違いをされることが多かったんですが、「磐城高校のいわき」って言うと「あ~~~」って、この決勝の影響はしばらく続きました。

ともかく、福島代表聖光学院はもちろん、青森山田も盛岡大付属も、仙台育英も
「がんばってちょうだい!東北人の悲願『深紅の優勝旗、白河の関越え』お願いします。」

さて、今日の一枚は、チャールズ・マクファーソンです。

何でこんなアルバムを引っ張り出してしまったのか?
夕べ聴きながらそんなことを思ってしまいました。酷い話です。

1964年、すでに私はこの世に生を得ていました。つまりですね「バップ時代は今や昔」という時代ですよ。
「その時代にあえてバップを前面に」この姿勢は嫌いじゃありません。ありませんが、ならば・・・・・
なんであります。
ソニー・スティットやマクリーンのような個性というか特徴というか、それはあまり見えず、ただバード風?
いやそれでもスラーッと聴けるし、バリー・ハリスのピアノも悪くないし、どこがどうだと言うんじゃ無いんですよ。
ただ、お好きな方がいれば本当に申し訳ないんですが
「バップを聴くなら他にもっとイイのがあるよ」って、私的にはそういう評価です。

と言いながら、夕べは全曲聴きましたけどね。(笑)

BEBOP REVISITED ! / CHARLES McPHERSON
1964年11月20日録音
CHARLES McPHERSON(as) CARMELL JONES(tp)[5] BARRY HARRIS(p) NELSON BOYD(b) ALBERT HEATH(ds)

1.HOT HOUSE
2.NOSTALGIA
3.VARIATIONS ON A BLUES BY BIRD
4.WAIL
5.EMBRACEABLE YOU
6.SI SI

追伸、
年々甲子園に出てくる選手も、一生懸命応援をする高校生も、どんどん可愛く思えてくるのは・・・・歳のせいでしょうね。(笑)
東北の高校だけじゃなく、どこの高校の子も
「みんな頑張れ!栄冠は君に輝くでよ!」


酒そなえけり魂まつり

2017年08月14日 | d-f

8月14日、まさにお盆真っ只中ですが(7月がお盆だという地域の方には怒られますかね)、ちぃ~~っとも夏らしからぬ天気が続いています。
いわゆる山背(これも基本的には7月下旬くらいまでなんですがね)の影響ですか?過ごしやすいっちゃ過ごしやすいんですけど、何だかジメッとして、気分的にはよろしくありません。さらに農作物、海産物への影響も気に掛かるところであります。

そんなお盆も、私の場合「お盆もへったくれもねぇよ」といつも通り仕事の毎日です。
それでも迎え盆の昨日は日曜日ですから私もお休み、
「ゆっくり羽でも伸ばそうか」
そんな上手くいくわきゃござんせん。

 

まずは墓参り、春の彼岸からほったらかしにした報いですねぇ、草むしりやら掃除やら大変でした。
なんとか親友の墓ともどもお参りを済ませ、午後からは新盆のお宅に・・・・
ハッと気付けばもう夕方四時を回っとりました。
「なんだよ、もう晩飯の支度ジャン!」

我が姉弟どもはお盆の混雑を避け24日辺りに来るんだそうで、私が楽しみにしているお餅もその時につくことにしましたので、べつに「お盆だから」という料理は作らずに済んだんですがね。
「とうちやん、まっ元旦と今日くらいは一杯付き合えや」
と、仏壇に酒を供え、線香の香りをアテに一杯いただきました。
父は酒より餅が欲しかったでしょうけどね。

 遺言の酒そなえけり魂まつり

炭太祇の句じゃござんせんけど、私にはお盆も正月も饅頭やら焼き菓子やら供えず、
「そうねぇ、歳を取って量は確実に減ってきているから、ビール一杯とコップ酒一杯、それに美味いウイスキーを一杯でいいや、供えてくんな」

ともかく、父と一杯の酒を交わし、その後やっと休日らしい時間を味わったと、そんなわけですわ。

てなことで、お盆らしからぬ『料理当番、本日の一品』です。

まずは、イカとキュウリとトマトを、タマネギ、茗荷、ニンニク、カシューナッツ入りの手作りドレッシングでマリネしてみました。

 

そんでもってちょっと贅沢な(お盆だから。笑)牛の肉を炙り、牛嫌いの母にはひじき煮を。

お弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、以前紹介済みですね、ケニー・ドーハムです。
私がジャズ喫茶でバイトをしていた頃、この盤も人気の一枚でした。
哀愁ジャズてなジャンルは存在しませんけど、ドーハムとマクリーンが吹くと、なんとなくそんなジャンルがあったかのように感じたりするのは私だけでしょうか?
例えば「SMILE」のような明るい曲でも哀愁を感じさせる、二人はそうじゃなきゃいけません。(笑)
そんな中、ティモンズもイイ感じでおます。

ただねぇ、このジャケどう思います?
「なんかイイじゃん」という人と「内容にともなわない」という人と、私の周りでは極端なんですが・・・・・私は後者です。

なんか疲れて部屋でホットする、一杯のウイスキーと哀愁ジャズは心に染みるのでありました。

MATADOR / KENNY DORHAM
1962年4月録音
KENNY DORHAM(tp) JACKIE McLEAN(as) BOBBY TIMMONS(p) TEDDY SMITH(b) J.C.MOSES(ds)

1.EL MATADOR
2.MELANIE PART1〜3
3.SMILE
4.BEAUTIFUL LOVE
5.PRELUDE
6.THERE GOES MY HEART


他人の身になって考える美徳

2017年08月09日 | a-c

天気予報にもの申すつもりは毛頭ありませんが、というか天気予報に文句を言っても仕方が無い訳で・・・・・

「ドジでのろまなカメ」?堀ちえみのような台風は各地に爪痕を残し熱帯低気圧になってもなお北日本に影響を与えているようですねぇ
我が地でも進路が東にズレるたびに「なんか、影響ありそうだよねぇ」と心配しました。
しかし、蓋を開ければ、昨日の早朝?未明?に少し強い雨が降っただけで、それからはほぼ曇り空、今日の予報も一日曇りというもの・・・・
「くもり?!嘘つくでねぇ、晴れてんぞ!」
朝の晴天にそんな文句も言いましたが、その後確かに雲が多い空模様となったものの今は晴れています。
天気はともかく問題は気温です。
「予想最高気温32℃・・・さんじゅうにど?!」
おもわず予報を二度見しちゃいましたよ。

いやね、「猛暑日あたりまえ、へたすりゃ体温以上」てな地域の方には申し訳ないんですが、この辺りは30℃にもなれば「年間で一二の暑さ」ということになるんでありまして・・・・
「それが32℃って、しかも湿っぽいし・・・・死んじゃうよ」
この予報は外れて欲しい。(笑)

さても、
府中市のミニストップで無断駐車への注意喚起のために、店側が用意した車にタイヤをロックし「はずしてほしかったら4万ください」などと貼り紙をしてたんだそうで、この車の写真ががツイッターに投稿されると、同社のコールセンターに「不快」「やりすぎ」などの批判が寄せられ、翌日までに車を撤去したという話題がございました。

まぁまぁ、これは確かにやり過ぎだとは思いますがね、Mさんのお店を手伝っていたりすると店側のいたたまれない心情に同情したりします。

「なんだか、店ん中にあんまりお客さん居ないよねぇ、車止めるのに苦労したよ、なんとかすれば」
と言ってくるお客さん。
逆に「ご利用以外のお客様の駐車はご遠慮いただいています。」とのメッセージをワイパーに挟んでおくと
「いつも使ってんだし、一、二時間ぐらいイイだろう。もう二度と来ねぇ!」
と、捨て台詞をわざわざ言いに来たり・・・・まぁこういうお客さんは懲りずに又買い物に来たりするんですけどね。(こっちとしては「来なくてもイイのに」と思ったりして、笑)
私なんざぁ
「やり過ぎんなよ!」
なんて、訳の分からんこと言われた時もありましたっけ

ともかく、この問題は個人のモラルの問題でありましてね。
「一台ぐらい止めといたって分かりゃしないって」
「罰金取るったって実際は取れねぇんだから」
と思う気持ちもわからんじゃありません。でも、そんなことで平気に無断駐車するヤツに限って
「なんだよ、この店は客が止める駐車場もねぇのかよ」
なんて、言ってたりするんですよ、きっと。

スパーの車いすマークの駐車スペースに平気で車を止める健常者、「運転手が乗ってんだからイイだろ」と出入り口の真ん前に車を止めるヤカラ・・・・・
「恥を知れ!」
と、心の中で叫んでいます。

ともかく「他人の身になって考える」、これこそ日本人の美徳であることを、そういったヤカラの皆様に私は学ばせていただいておりますですよ。

てなことで『料理当番、本日の一品』
ともかく暑いと「火をあんまり使いたくない」というのが本音です。


お稲荷さんや卵巻きも作ったんですけど、私は食べませんでした。(笑)

こういうときは寿司がイイ。付け合わせは酢味噌和えとお新香でね。

お弁当はそぼろ弁当です。

さて、今日の一枚は、カーティス・アミーです。

以前も言いましたが活動拠点が西海岸であったことが、彼をメジャーにしなかった最大の理由であります。
演奏は堅実・王道、しょっぱじめの「GONE INTO IT 」を聴いただけで
「これを嫌いだという人の顔を見てみたい。」
まっそれは言い過ぎとしても、けっこうカッコイイんでありますねぇ
特にラスト、アミーのソロで終わるあたり「コンチクショウ!」みたいなね。(笑)
もちろんハッチャーソンのバイブも一役を買ってはおるんですよ。

ともかく、私としてはカッコエエアルバムだと思って聴いています。

GROOVIN' BLUE / CURTIS AMY
1961年1月10日録音
CURTIS AMY(ts) FRANK BUTLER(ds) CARMELL JONES(tp) BOBBY HUTCHERSON(vib) FRANK STRAZZERI(p) JIMMY BOND(b)

1.GONE INTO IT
2.ANNSOME
3.BOBBLIN'
4.GROOVIN' BLUE
5.BEAUTIFUL YOU
6.VERY FRANK


大人の女を背中に感じ

2017年08月01日 | m-o

今日は曇り空で、とても風が涼しい感じです。

ここ一週間、理由はともかくPCを極力開かないようにしておりました。
そんなこんなで書きたいことは、いっぱい?少々?ちょっとだけ?溜まってはおります、おりますが、まずはフランスからの訃報をお話しせねばならんでしょう。

女優ジャンヌ・モローがお亡くなりになりましたですねぇ
「フランス映画好き」を公言していた元映画少年として、そして「ジャズと映画」を語る上で、最も思い出深い女優がお亡くなりになったことは、時代の流れを感じずにはいられません。
まずは遠い日本の地からご冥福をお祈りいたします。

 

『死刑台のエレベーター』『危険な関係』もちろんジャズつながりで見た作品も、ジャン・ポール・ベルモンドと共演した『雨のしのび逢い』、ビビ様と共演した『ビバ!マリア』・・・・・思い出す作品は数多くあります。

 

私が好きだったのは『突然炎のごとく』かなぁ?

三角関係の美?『明日に向かって撃て』の原点とも言われてますが・・・・
私は『明日に向かって撃て』より後でこの映画を観たんですけどね(時代が逆転していますが)、キャサリン・ロス(エッタ)とジャンヌ・モロー(カトリーヌ)は全く別人格ですしねぇ・・・・
いわゆるヨーロッパ映画と米映画の根本的違いなのかなぁ?

ともかく、ジャンヌ・モロー(カトリーヌ)の「つむじ風(Le Tourbillon)」あの歌声は忘れられません。

ヨーロッパ映画といえば
朝ドラ『ひよっこ』の展開が、私の最も好きな映画『ひまわり』に近い感じになっていると思ってしまったのは私だけでしょうか?

『ひまわり』も関わった人間に悪い人は誰もいないし、『ひよっこ』だって、輪をかけていい人ばっかっしょ、
悪人を探すなら『ひまわり』では「悪いのは戦争」だし、『ひよっこ』だと「お父ちゃんを襲った犯人」かな?
まぁまぁ今後の展開が楽しみです。
最近、時子(佐久間由衣)がときおり見せるハの字眉を「めんこい!」と思うようになったバブでありました。

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

私は鰹のお刺身で一杯ひっかけたんですがね、なにしろ生ものは全く口にしないお方がおりますんで、アジフライとトンカツの盛り合わせです。
ミソは茗荷と大葉入りの和風タルタルですかね。

お弁当は、豆ご飯です。

さて、今日の一枚は、映画『危険な関係』
アート・ブレーキーか?はたまたデューク・ジョーダンか?
いえいえ、セロニアス・モンクです。

もちろん、「危険な関係のブルース(NO PROBLEM)」ではござんせん。
みなさんは同映画をご覧になったことがありますかねぇ?
ラスト顔に火傷を負ったジャンヌ・モローがフッと消えて ♪ジャジャジャ ジャジャジャジャー・・・・♪「NO PROBLEM」とともにFainの文字が、
って、まぁまぁそれはそれとして、かしこにモンクがイイ感じで流れていたでしょ
ところが、同映画のサントラはアート・ブレーキーの音源のみ、

この時のモンクの音源がモンクの遺産管理人の正式許諾のもとリリースされたのが、今日のアルバムです。

曲目自体はレイのごとく「モンクのアルバムどこにでも収録された」的、まっこれは仕方が無い。
それでも映画『危険な関係』の中で流れていた演奏は、まさにこれなんでありまして・・・

黒い(白黒なんで実際はどんな色なんか分かりません。笑)背中の大きく空いたドレス?
「あのジャンヌ・モローに大人の色気を感じぬ者はいない!」と、私ゃ思うんですけどねぇ

LES LIAISONS DANGEREUSES 1960 / THELONIOUS MONK
1959年7月27日録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE, BARNEV WILEN(ts) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)

Disc 1
1.RHYTHM
2.CREPUSCULE WITH NELLIE
3.SIX IN ONE
4.WELL, YOU NEEDN'T
5.PANNONICA(solo)
6.PANNONICA(solo)
7.PANNONICA(quartet)
8.BA
9.LIGHT BLUE
10.BY AND BY

Disc 2
1.RHYTHM
2.CREPUSCULE WITH NELLIE
3.PANNONNICA(45 master)
4.LIGHT BLUE(45 master)
5.WELL, YOU NEEDN'T
6.LIGHT BLUE(making of)