いやぁ、まいりました。
やはり神様は、最近の私の無茶苦茶な行動を見逃してはくれなかったようです。昨日の朝からどうにも体がだるく、「風邪っぽいな」とは、思っていたのですが、「アルコールで消毒だ!」とばかりに雨の中、飲み歩いてしまった私。
今日の午後になって、目のまわりがみょうに熱く、アルコール消毒したはずの喉もゴロゴロ言い出しました。完璧な風邪です。
これで週末はおとなしく自宅謹慎となりそうです。まさに天罰ですね(トホホホホ)
早く帰ろうとは思ったものの、我が家の珈琲が切れてしまったので、帰宅途中いつも豆を買っている珈琲屋さんへ
この珈琲屋さん、その場で珈琲こそ飲めませんが、店内は珈琲の甘い良い香り、しかも、そこそこのオーディオでジャズがながれています。
「ポールチェンですか、いいですね」
今日ながれていたのは、ポール・チェンバースの「BASS ON TOP」
「すぐわかるんですね」と旦那さん
「いやぁ、好きなアルバムはわかります」
この店は、友人S君もごひいきで
「Sさんがおっしゃってました。ジャズが好きならバブさんと話があいますよって」
こうなってしまうと、風邪のことなどしばし忘れ、ジャズ談義であります。
「ありきたりですけど、ピル・エバンスが大好きなんです。何度聴いても飽きないし、邪魔にならないんです、どんな時も」
「ありきたりなんて、エバンスいいじゃないですか、私も好きですよ。」
珈琲屋の旦那さん、楽しいお話しだけでなく、美味しい珈琲までいただいちゃって、本当にありがとうございました。
ということで、今日は、エバンス、27歳にして初のリーダー・アルバム「NEW JAZZ CONCEPTIONS」にしてみました。
「新しいジャズの概念」とは、たいそうなアルバム名です。もちろんエバンス本人が付けたタイトルではなく、リヴァーサイドのオリン・キープニュースの発案でしょうか。
評論家の皆さんは、「まだ、ありきたりの1ピアニストとも思えるエバンズであったが、いまだ見えぬスタイルへの挑戦を感じる」なんて、わかったようなわからないようなことをおっしゃっておりますが、私は単純に珈琲屋の旦那さんの言葉「何度聴いても飽きないし、邪魔にならないんです、どんな時も」という感覚が、インター・プレー、バリバリではないこの時期でも、じゅうぶんにエバンスには感じられる、そんなアルバムだと思います。
レコード初演の「WALTZ FOR DEBBY」も、じつに短いバージョンですが、ソロでこのアルバムに収録されています。
NEW JAZZ CONCEPTIONS / BILL EVANS
1956年9月18,27日録音
BILL EVANS(p) TEDDY KOTICK(b) PAUL MOTIAN(ds)
1.I LOVE YOU
2.FIVE
3.I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
4.CONCEPTION
5.EASY LIVING
6.DISPLACEMENT
7.SPEAK LOW
8.WALTZ FOR DEBBY
9.OUR DELIGHT
10.MY ROMANCE
11.NO COVER, NO MINIMUM
おまけ、
いまごろ、みんなイイ気分で飲んでるんだろうなぁ、うらやましいなぁ・・・・・
(天罰がくだってもなお、反省のないバブ君でありました。)