JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

睡眠読は、親父の呪文

2006年04月28日 | g-i


今日は、久々に「晴れ~!」という、気持ちの良い一日でありました。海岸近くで昼食時を迎えたので、遠足の小学生といっしょに、コンビニ弁当を海岸で食べてきました。楽しい昼食でしたが、この話は、明日にでもということで

皆さんは、意識的に習慣づけていることってあるでしょうか?
毎朝必ず窓を開けて深呼吸するとか、100回の腹筋を欠かさないとか、朝食後に梅干しでお茶を飲むとか・・・・・・・

私は、今、習慣づけしようとしていることが一つあります。
それが「睡眠読」。
寝る前の読書なら、わりと誰でもやっていることだと思うのですが、毎晩飲み呆けている私にとって、床に入っての読書を毎日行うということは、けっこうたいへんなのであります。
難しく、複雑な内容の本だと、特に続きません。そこで考えたのが、「詩の一編を毎晩一つ読んで寝よう」ということです。
(もちろん、時間があるときの読書は、時間にまかせ、別なものを読みますが)

若い頃、本屋さんで詩集を手にするというのは、なんとも恥ずかしくて、「エロ本」とは言わなくとも、買うのにそれなりの勇気が必要なものだった気がします。
その点、この歳になってしまえば、恥ずかしいもへったくれもありません。あらためて詩集をひもとき、「一晩に一遍」をここ1ヶ月ほど実行しております。


今、読んでいるのは「戦後名詩選 Ⅱ」という本。20名以上の作者の詩を抜粋した特選集であります。たまに、「もう一遍読もうかな」と思う日もあるのですが、グッと我慢します。「毎晩、一遍」これが、私にとって習慣という意味で大切なことだからです。

   夜が幾重もの層となって砂漠に倒れ
   瀬戸びきの喪の幟があちこちではためき
   そのあたりに河が薄ぐろく照りはじめる  ・・・・・・・・・

昨晩読んだ、天沢退二郎氏の「朝の河」という詩ですが、意味を考えているうちに深い眠りに入れる、それは難解な一遍でありました。
最近、寝付きがあまり良くなかった私、この習慣は有効でありました。

しかし、良いことばかりでもありません。
ついつい声が出ちゃうんです、気がつくと音読になってしまっているのですよ。
夜中に、酔っぱらいオヤジがお経のように読む詩の一編、まわりにとっちゃあんまり気分の良いものじゃありませんよね。(笑)

私の習慣は、自分の快眠のために、他人の睡眠を邪魔する、それは恐ろしい呪文なのであります。

さて、私の呪文なんかより、気分の良いジャズを聴きましょう。
レッド・ガーランドは、いかがでしょうか?
どうも、この時期のガーランドというと「GROOVY」が、ついつい頭に浮かんでしまいますが、この「RED GARLAND'S PIANO」も、なかなかの一枚だと私は思います。
少なくとも、私の呪文を聴くよりは、何千倍も心が和む一枚です。

RED GARLAND'S PIANO
1956年12月14日、1957年3月22日録音
RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) ARTHUR TAYLOR(ds)
1.PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE
2.STOMPIN' AT THE SAVOY
3.THE VERY THOUGHT OF YOU
4.ALMOST LIKE BEING IN LOVE
5.IF I WERE A BELL
6.I KNOW WHY
7.I CAN'T GIVE YOU ANYHING BUT LOVE
8.BUT NOT FOR ME