JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

死神に手を貸すな

2015年04月28日 | m-o

突然の夏、こうなってくると寒暖差が比較的小さい我が地域は「さすが季候がイイねぇ」となるわけですねぇ。
ただし、そこで住んでいると実感が伴いにくいという事はありますが・・・いわゆる麻痺ですかね。

麻痺と言えば、
千葉の生き埋め?ありゃなんですか?完全に思考回路が何処か麻痺しておりますなぁ、というか、麻痺していて欲しい?だって正常でアンナンやらかす若者が増えてきたらまさに世も末ですって。
先日の川崎の事件といい、今回の千葉の事件といい・・・なんだかなぁ
ほんとやるせない

やるせないと言えば、
ネパールの大地震。
とんでもなく多くの死傷者が出てしまい、さらにその数は増えていくのでしょう。
余震に恐怖する人々の姿を見ると、あの3.11に庭の真ん中で小さくうずくまっていた母の姿を思い出します。
戦争への荷担はぜったいに許せませんが、救出、復旧への支援は大いにやっていただきたいし、今こそ地震国日本の底力を示すべき時でしょう。早く現地に入れると良いのですがねぇ
一人でも多くの人命が救われることを祈っております。

人命と言えば、
オダギリジョーさんの息子さんがお亡くなりになりましたねぇ、一歳ですかぁ・・・・・
おそらくはご両親とも自分を責めていらっしゃることでしょう。言葉もありません。


庭のツツジがこの陽気に慌てて咲き始めました。

とまぁ、『命』というものは、いつ何処でどうなってしまうのか分からないものです。
誰しもが、ろうそくの炎のごとく、静かに消えていくことを望みますけど、実際は「死神それを許さず」てぇのが多数ですよね。
人間、いずれは死を迎えなくてはいけません。ただそれがどういう原因で迎えることになるかは、死神のさじ加減一つということです。

だからこそ、千葉や川崎の若者に、何処ぞで聖戦と称して訳の分からんことをやっている輩に、正義を語って戦争に荷担しようとしている輩に、
「死神に手を貸す愚かさを知れ!」
と、そんな事を言いたいバブ君でありました。

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

 

日曜日はどうしても日本酒が飲みたくなって、こんなんを作ってみました。はんぺんの肉詰め&納豆詰め焼きです。
まっそれに「これさえあれば飯が食える」と母が言い張るニシン出汁の煮物。

お弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、大好きなモンクです。
もちろん紹介済みの一枚ですが、何度も言うとおり私はモンクのソロ演奏が大好物なんであります。

若い頃はモンク好きということに対して、「お前やっぱ変わってるよなぁ」てな誹謗中傷(笑)を宣った友人も多かったのですよ。というか、ジャズを聴くそれ自体が変わり者みたいな感はありましたけどね。(大笑)

モンクのソロは、やはり好きなフィニアス・ニューボーンJr.やレイ・ブライアント、ダラー・ブラントのソロに比べ派手さが全く無く、さりとてキース・ジャレットみたいな感じもさらに無く、マル・ウォルドロンのようなドロ~~ン感も無く、ジョン・ルイスやサー・ローランドみたいでも無い、
モンクだけのあの演奏には、ホワホワっと包んでくれる優しさを感じたり、何かを語りかけてくる説得力があったり、何処か懐かしさがあったり・・・・エエんですよねぇ(笑)

私にとってソロピアノのベストはセロニアス・モンク、あなたですよ。(笑)

THELONIOUS ALONE IN SAN FRANCISCO / THELONIOUS MONK
1959年10月21日22日
THELONIOUS MONK(p)

1.BLUE MONK
2.RUBY,MY DEAR
3.ROUND LIGHTS
4.EVERYTHING HAPPENS TO ME
5.YOU TOOK THE WORDS RIGHT OUT OF MY HEART
6.BLUEHAWK
7.PANNONICA
8.REMEMBER
9.THERE'S DANGER IN YOUR EYES, CHERIE
10.REFLECTIONS


男々しい?

2015年04月22日 | a-c

久々に快晴です。やはり気持ちがよいものですよね。
先日、○-クママに
「バブ、オンス(分かりますかねぇ?)は治った?」
と言われてしまいましたが、確かにここ何週間か、お天気同様ダークサイトに呼ばれているような自分がおりました。
このブログを見直しても、思い出話やらなんやらでなんとなくダークでありましたねぇ、反省しております。
「今日の天気のように明るく元気にまいりましょう!」

とか言いつつ、今日の話題もダーク方面に向かいそうではあります。
もとビートルズ、ポール・マッカートニーが一年越しのお詫びライブツアー開始のその日、ザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦氏がお亡くなりになったそうで、しかも自殺であるとか、
「なにも74にもなって・・・」
と思われる方も多いと思いますけど、病気やらなんやらで彼もまたダークサイトに心を捕らわれておったのでしょうねぇ、そこにポール・マッカートニーの来日公演というものが引き金となって、身までもダークサイトに落ちていったのかもしれません。
男なんてぇもんは、しょせん弱っちい生き物なんでありまして、歳や病気で大きな痛手を被ると、空元気を気取って明るく振る舞っているヤツほどダークサイトに落ち込みやすいものなんでありますよ・・・きっと。

 ♪ なにげなさそうに 別れましょうと
   あなたは言うけど 心の底に
   なみだ色した 二人の思い出
   ア-ア-無理して 消そうとしている ・・・・♪

『危険なふたり』、これも加瀬さんの作曲でありましたね。
ジュリーがかっこよく唄っていましたが、
考えてみりゃ、年上の女性が大人の対応で別れようと言っているのを、聞き分けの無い男が「ヤダヤダァ!」と駄々をこねている歌ですよねぇ
いやぁ女々しい(男々しいと書くべきか)

虚勢を張った小動物が、虚勢を失ったとき・・・・
世代が若干違うとはいえ、同性として何となく分かる気がします。
とにもかくにも、ご冥福をお祈り致します。

「オイオイ、明るい話題はないんかい!」

おっと、一つありました。
昔、職場がいっしょだった(と言っても、親子ほどの歳の差がありますが)Y子ちゃんがLINEデビューしまして、愛息子の写真をアップしておりまた。
「あらま、わがまま顔がY子そっくりじゃん(笑)」

若干わがままなところがあって、頑固で、そのくせ涙もろい、まん丸顔のY子ちゃん。恋愛も泣いたり笑ったり、当時はいろいろあったようですよ。私はいっしょに飲みに行っても「そんな話は知らんよ」てな顔をしてましたけどね。
それでも娘を見るような目で彼女を見ておりましたので、結婚し幸せな家庭を持ったと聞いたときは嬉しく思っていました。

素敵な旦那(会ったことはありませんが、笑)と、分身のような愛息子と、どうぞいつまでもお幸せに

さて、今日の一枚は、ソニー・クリスです。
加瀬邦彦→ビートルズ→ポール・マッカトニー→ELEANOR RIGBYというじつに安直な選び方ですね。まぁ許してくりゃさんせ。

「ELEANOR RIGBY」は、ポール・マッカトニーが「クラシックっぽい歌を」てんで出来上がった曲だそうで、そういや本家は弦楽四重奏的伴奏でしたね。(リンゴ・スターは不参加であったとか。)

さても、このアルバムは、以前に紹介済みですねぇ、
「ELEANOR RIGBY」には申し訳ないんですど、穏やかな休日の午後「MISTY ROSES」を聴きながらのティータイムなんざぁいかがでしょうかねぇ?
って、穏やかな午後もティータイムも私には無縁のような気がしますが(笑)

このアルバムは、選曲からしてかなり一般ウケを意識しているように感じられます。(まっクリスの全体の流れから言って、それもアリかなという気もしますけど)
ただ、「ウケ狙いだから悪い」なんて法則は何処にも無いわけで
私なんぞが「暗いジャズ喫茶で、難しげな顔しながら、目を閉じて聴き入る」という一枚では無いものの(正直、この聴き方が良いとも思っていません。)、
今日みたいな日に、ホワホワ~~ンと聴くには、じつに適当な一枚だと思います。

ROCKIN IN RHYTHM / SONNY CRISS
1968年7月2日
SONNY CRISS(as) EDDIE GREEN(p) BOB CRANSHAW(b) ALAN DAWSON(ds)

1.ELEANOR RIGBY
2.WHEN THE SUN COMES OUT
3.SONNYMOON FOR TWO
4.ROCKIN' IN RHYTHM
5.MISTY ROSES
6.THE MASQUERADE IS OVER


ポールにテトラにジンジロゲ

2015年04月20日 | g-i

今夜から明日にかけて大荒れの天気になるとか。
通勤途中、ボーガンで撃たれるのもですが(矢だけに、なんちゃって)、風雨で不運(風雨ん)に天国行きてぇのもいただけません。
「はいはい」

天国といえば、愛川欽也氏がお亡くなりましたねぇ、まさに突然の訃報でありました。まずはご冥福をお祈り致します。

キンキンというと、一般的には『出没!アド街ック天国』?映画『トラック野郎』シリーズ?あたりが頭に浮かぶんでしょうか?
我々の年代ですとやはり『パックインミュージック』それからジャック・レモンね、そうそうロバくんなんてぇのもピンと浮かんできます。

「パックインミュージック 今夜のお相手は愛川欽也です。スカンバラスカンなんとかかんとか松葉でなんとかきんぱっぱ」

スカンバラの後はよく覚えておりませんが(笑)、『マンボNo.5』はしっかりと覚えています。と言っても今や何の事だかわからん人も多いのでしょうけど。

 ♪松葉でチョン ポールをチョン・・・・

ポールにテトラにジンジロゲ・・・そんな表現に心躍らされた純真無垢な少年(?)が、ダジャレをかますオヤジになっているのですから、時の流れというものは早いもの、2010年10月にアランドロンのナッチャンが逝き、2015年4月にジャック・レモンのキンキンが逝く、私の青春時代はやはり遠く過去へと去り行くのであります。

 ♪誰もがみんな静かに眠ってる 夜のしじまを抜けて飛んでくる
  素敵な仲間達に ダイヤルを合わせてた
  遠い町の誰かの言葉に 泣いたり笑ったり 時には怒ってみたり
  雑音ばかりのラジオから ほんの時々だったけど 僕の名前も流れた・・♪

我が下宿時代(高校時代)、テレビなどという文明の利器は手元には無く、あったのはラジカセ一台、もっぱらバイト先で聴くJazzだけが楽しみではありましたが、それだけじゃ友人達との話題について行けません。
自室にいる時間はほぼラジオが流れておりましたねぇ。
考えてみりゃそれで友人達との話題にそこそこ不自由しなかったんですから、エエ時代だったんですよね。
やれドラマだ、アニメだ、漫画だ、ラインだ、ツイッターだ、メールだ何だかんだと、今の子は忙しくてかわいそうです。

今、深夜放送の現状は知るよしもありませんが、深夜放送こそが最先端であったあの時代、あれはあれで楽しい時代でした。

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

 

写真からすると手前のミルク野菜カレーがメインのように見えますが、本当は奥のタンドリーチキンもどきがメインです。
ご近所さんからパンと牛乳の差し入れがあったので、こんなんにしました。
タンドリーチキンのレシピはありふれていますので、簡単ミルク野菜カレーのレシピを
まずはタマネギの千切りとカレー粉、小麦粉をバターでよく炒め、牛乳を投入、ベシャメル状態にします。
別鍋で野菜(冷蔵庫にある余り野菜、何でもよいと思います。ちなみに夕べはジャガイモ、ニンジン、アスパラ、スナップエンドウでした。)を、ブイヨンで煮て、その煮汁でベシャメルを適当な堅さに緩め、塩こしょうで味を調整した後、野菜を投入して完成です。
余ったブイヨンは、酒、みりん、醤油、塩を適量入れて、三つ葉を投入、卵を流し入れて和風スープに仕立てました。

お弁当は珍しくおにぎりです・・・が、手が大きいからでしょうねぇ、少々多すぎました。(笑)

さて、今日の一枚、本文からして「ペレス・プラード楽団『マンボNo.5』!」と行きたいところだったのですけど、音源はあっても何時何から録音したものなのかも分からず、紹介できる代物ではありません。

そこで、ディジー・ガレスピーです。

「アフロ」といえばアフリカンなイメージですが、中身は完全に南米、いわゆる『アフロ・キューバン・ジャズ』(私はこの節奏の無い言い方が大嫌いですけど)です。
まぁまぁ同じマンボつながりで『マンテカ』もエエだろうと・・・

正直言いまして、私はそう聴かない一枚です。(ビッグバンドもボーカルに負けず劣らず好きな分野ですから。笑)
ですから評はご勘弁いただくとして、キューバとアメリカも雪解けに進んでおることですし、マンボで盛り上がってまいりましょう。

AFRO / DIZZY GILLESPIE & His Orchestra

1954年5月24日(1-4), 6月3日(5-7)録音
DIZZY GILLESPIE(tp)
1-4
Quincy Jones, Jimmy Nottingham, Ernie Royal(tp) Leon Comegys, J.J. Johnson, George Matthews(tb) George Dorsey, Hilton Jefferson(as) Hank Mobley, Lucky Thompson(ts) Danny Bank(bs) Ray Concepcion, Wede Legge(p) Lou Hackney, Robert Rodriguez(b) Charlie Persip(ds) Jose Mangual(bgo) Candido Camero, Ramon Santamaria(cga) Ubaldo Nieto(timbales) Chico O'Farrill(cond)
5-7
Gilberto Valdes(fl) Alejandro Hernandez(p) Robert Rodriguez(b) Jose Mangual(bgo) Rafael Miranda, Candido Camero(cga) Ubaldo Nieto(timbales)

1.MANTECA THEME
2.CONTRASTE
3.JUNGLA
4.RHUMBA-FINALE
5.NIGHT IN TUNISIA
6.CON ALMA
7.CARAVAN


哲学者バブバブ?

2015年04月13日 | a-c

しばらく気温も上がらずぐずついていた空が昨日はパッと晴れ渡り、「こりゃエエやん」と思ったのもつかの間、今はもう雨が降っていて、なんだかモヤモヤしております。
天候だけじゃござんせん。先週からどうにも私自身体調が優れず、PCすら開くのがおっくうな日々が続いています。
全てが生きる力にまっしぐらという春に、老いを感じる自分がじつに情けないったらありゃしません。(笑)

浮き世の果ては皆小町なり

芭蕉はこんな句を残しておりますが、歳を取りゃ小野小町もそのへんの小町も変わりゃしませんやねぇ・・・いやいや、小野小町しかり「若気の何とか」を気取りすぎたヤツはさらに老体が身に染みたりしますかね。

そこいくてぇと、若いときに悪さがそうそう過ぎなかったS君あたりが、今私から見るとじつに精力的に感じるのは「さもあろう」てな事なんでしょうか
おっとイカン、私がこういう表現をするといかにもS君の精力的が性に偏ったものにとらわれがち?ちゃうちゃう、そういう意味じゃありませんからね、S婦人誤解めさるな。

ひとつ「自分の音楽がいつまでも新鮮に響くこと。今の私はカビ臭いから」
ふたつ「けして病気にならない体を手にすること」
みっつ「今の三倍の性力を持つこと。それともう一つ、もっと自然に人を愛すること。それをどこかに付け足しておいてくれ。」

「お前は桃太郎侍か!っていうか四つジャン」
てなツッコミは置いといて、かのコルトレーン『三つの願い』であります。

我が神コルトレーンが「もっと自然に人を愛すること。それをどこかに付け足しておいてくれ。」と、付け加えているところが人間臭くて私は好きなんですがね。

「う~~~ん、僕も性力が欲しい!愛が欲しい!」(笑)

ちょっとでも老いを感じたり、体調が崩れたりすると、何処かで過去の悪行を反省する心が芽生えたりします。
「そりゃあ今更遅すぎるだろ」
まぁまぁ
それと同時に「なんのために今まで生きてきたのだろう?」といった精神世界に哲学者バブバブは入り込んで・・・・
「ほんとお前はアホかいな!バブはそういうんが一番似合わないだろが」
いやはや、まさにそうなんですけどね。

こうみえて、私なりに精一杯ツッパッテ生きて来た自信はあるんですよ。そしてそのツッパリが崩れていくのが老いだということも十分に理解しています。
ただあまりにそのツッパリに頼りすぎていたのでしょうかねぇ、崩れていくことが寂しくて悲しくてしょうがないんですわ。(笑)

とまぁ、天候のごとく不安定な状態を過ごしているバブでありました。
「大丈夫、春だよ春、これから輝く夏がやってくるんよ!」
「まぁねぇ、・・・・でも、秋も冬もやってくるで」
ダメだこゃ

てなことで、いかに不安定でも料理当番は休ませていただけません、『料理当番、本日の一品』です。

 

先週に引き続き、「日本酒に合うように」てんで、こんなんになりました。付け合わせに使ったネギはご近所さんからの頂き物、これが立派なネギでしてね、炙ったら甘くて甘くて、下手すりゃ今日の一番はこのネギだったかもしれません。

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、ジョルジュ・アルヴァニタスです。
ここ何枚かヨーロッパ色に彩られておりますが、まさにヨーロピアン・ハード・バップ?
「ティモンズ、モンク、パウエル、ローチの曲をヨーロッパのパッパーはこう奏でます。」
てな一枚であります。

録音が1960年ですから、大きな流れではちと時代遅れ?
いやいや、そんなこたぁありませんよ。へたすりゃ本場よりハード・バップ!みたいな良さを秘めています。(笑)
でもね、そこはヨーロッパ、本場物よりどことなく品があるように感じます。
しかしそれは、例えばローチの「MISTER X」の背景だとかを、「ヨーロピアン・パッパーに分かるか!」的事を日本人が言う矛盾を感じながら聴くからかもしれません。

いずれにしても、なかなかの代物ですから一度お聴きになってもよろしいんじゃないでしょうか。

SOUL JAZZ / GEORGES ARVANITAS

1960年録音
BERNARD VITET(bugle) FRANCOIS JEANNEAU(ts) GEORGES ARVANITAS(p) MICHEL GAUDRY(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.THIS HERE
2.BEMSHA SWING
3.OBLIVION
4.SONNY MOON FOR TWO
5.MISTER X
6.POCO LOCO
7.BOHEMIA AFTER DARK
8.MONK'S MOOD
9.BOUNCIN' WITH BUD


二階の女が気にかかる

2015年04月06日 | s-u

二階の女が気になるのも一時、ハッと気付けば消えてしまう、一年経てばまた逢えるとはいえ、ついつい後追いしたくなるような、そんな女・・・・

えっ?なんの話かって?
そりゃア~タ、「二階(貝)の女が気(木)になる」といえば、『櫻』に決まっておりまんがな
このあたりの二階の女も、今日明日が盛り、まさにアラフォー?といったところでしょうかねぇ、
「二十、三十なんざぁしょんべんくせぇ!」
散り始め間近、一輪二輪ソジたりして・・・そこがまたたまらんのよって、なんのこっちゃ(笑)

『パソコン教室もどき』でお付き合いのあるご近所さんは、先週末、お孫さんの誕生会で上京されまして、息子さんご夫婦のお宅が渋谷、目黒川の近くだということで、『目黒のさんま』ならぬ『目黒川の二階女』をちょっとだけ楽しみに行かれたそうですが、
「残念ながら、もう私と同じ婆~になっちゃってた」
と、そんな様子だったようです。

「目黒川近辺で、ちょっと変わったようなお土産ってあるかしらねぇ?」
先々週の『パソコン教室もどき』で、そんなことをおっしゃるので
「MTさん、そういう時こそ『パソコン検索』ですよ。」
てんで、いろんな物を検索いたしまして、
「あらま、この店の住所は、たぶん息子の家の近くだよ」

 
柿の木坂 キャトル「うふプリン」ちゅう代物です。

ご帰宅早々、我が家にも届きました。

まっ「花より団子」とは言いますが、私的には団子より、見頃のピンク・アラフォーより、もっと何年も成熟して、アルコール臭とスモーク臭漂う琥珀色の婆ぁのほうが・・・・
んっんっ、頂き物に文句を言っちゃいけません。

「あらま、面白いプリン」
と、「プリンはちょっとだけ苦手」の母が満足そうでしたから、よろしいんじゃないでしょうか(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

今週も手がかかっておりませんねぇ(笑)
鯛カマの塩焼きに豚汁、箸休めは厚揚げと小松菜のごま油炒めです。でもね、手がかかっちゃいないとはいえ、日本酒にはこういうんがエエんですよ。

弁当は相変わらずです。

さて、今日の一枚は、マーシャル・ソラールです。
フランス(とは言っても、北アフリカ,アルジェの生まれだそうですが)を代表するピアニスト、マーシャルのアメリカ初録音盤であります。
このログに彼の名が出たのはいつ?いやひょっとして無い?
いや、あったあった、リー・コニッツの「EUROPEAN EPISODE」で一度紹介しましたねぇ

マーシャルのピアノは、やはりアメリカもんとは一線を画すように思います。それが、コニッツをも立ち直らせたヨーロッパの深い伝統なんでしょうか?

先日「ヨーロッパ・レーベルは・・・・」てな話をしましたが、ヨーロッパの伝統を侮ってはイカンのでありまして、
えっ?そんなことはとうに承知だって?まぁまぁ
ともかく、アメリカのそれより品がイイ感じは私でも思うところです。
そして、それがマーシャルの独特感であり、アメリカンミュージシャン従えようとそれは変わらない、そこがこのアルバムの聴き所であると思います。

ただね、私の所有盤はCDでありまして、
一言言わせていただければ、LP(A面がジャンゴの「CLOUDS」, そして「SUITE POUR UNE FRISE」といった、いかにもヨーロッパ調、B面はまさにスタンダード集みたいな)良いんであって、CDは曲が多すぎる・・・そう思うのであります。

AT NEWPORT '63 / MARTIAL SOLAL
1963年7月11,15,16日録音
MARTIAL SOLAL(p) TEDDY KOTICK(b) PAUL MOTIAN(ds)

1.POINCIANA (THE SONG OF THE TREE)
2.CLOUDS (NUAGES)
3.SUITE POUR UNE FRISE
4.STELLA BY STARLIGHT
5.WHAT IS THIS THINGS CALLED LOVE
6.'ROUND MIDNIGHT
7.BOPLICITY
8.ALL GOD'S CHILLUN GOT RHYTHM


年寄りは思い出ばかり

2015年04月01日 | m-o

ここ数日続いたバカ陽気も今日は一休み、それにしてもこのバカ陽気に「春を飛び越えて夏てな事に今年もなるんじゃね」などと心配しております。だって、秋にしても春にしてもここ数年「ちょうどイイ」が少なすぎません?
いずれにしても、このあたりの桜は開花に向けまっしぐら、我が家の狭い庭にも花々がそこそこ咲き始め、季節の移ろいを感じちゃったりしています。

  

「あっ!」
昨日、携帯プレーヤーを聴きながらプラプラ歩いていると(いつものようにランダム再生です)、チャック・マンジョーネの「FEELS SO GOOD」が流れてきました。
「これだこれ」

何の意味か分かりませんよね。
いつの何を思い出したのかは後にとして、間違いなくその時の気温と風の雰囲気が、昔何処かでこの曲を聴いた時と同じだったのです。
そういうのって皆さんはありますかねぇ?

音楽と思い出のシチュエーションが明確に結びつく場合もありますよ。
例えば私の場合、

MJQの「THE COMPLETE LAST CONCERT」の「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」を聴くと、暑い夏の友人の部屋
サザンオールスターズの「愛しのエリー」を聴くと、生ゴミの臭いと24時間テレビ(よく分からんでしょ、笑)
渡辺真知子の「カモメが飛んだ日」を聴くと喫茶店のブロック崩し
拓郎の「ともだち」を聴くと謝恩会
シュガーの「ウエディングベル」を聴くとベランダの洗濯物
五輪真弓の「恋人よ」を聴くと横浜の今にも雨が降ってきそうな空
松任谷由実の「稲妻の少女」を聴くとメガネをかけた背の低い女の娘
陽水の「あどけない君のしぐさ」を聴くとスポットライト

まだまだ

中島みゆきの「時代」を聴くと富士山とツツジの坂
寺尾聰の「ルビーの指輪」を聴くと湘南モノレールとスターサファヤ
マックス・ローチの「FORCE」の「SWEET MAO Preparation」を聴くとジャズ喫茶「アルフィー」
フィル・ウッズの「EUROPEAN RHYTHM MACHINE」を聴くとジャックダニエル
ジャニス・ジョプリンの「ベンツが欲しい」を聴くとワインとピアス
城之内ミサの「ASIAN WIND」を聴くと炭火と牛タン
・・・・・・・・きりが無い(笑)

変わったところでは逆パターンですが、水たまりに降る雨を見ると、何故か近藤真彦の「ケジメなさい」を思い出します。(私ゃマッチに何の興味も無いんですけどね。)

いったい私は何を言いたいんだろ?
自分でも訳分からなくなっておりますが・・・・
つまりですねぇ、それほど音楽というものは日常生活に不可欠だと・・・・
違うなぁ(笑)
「ときおり、ス~~ッと耳に入ってきた音楽が、とても懐かしい思い出を脳裏に蘇らせてくれる、そんな事が皆さんにもあるでしょ」
てなはなしかな(笑)
ともかく、偶然きこえてきた「FEELS SO GOOD」と、その時頬をかすめた風が、懐かしい思い出を連れてきた。とまぁそんな話ですわ。

ところで、けいさんより「母がペロッと食べた「ミートビーンズ」の作り方は簡単か?」てなありがたいコメントをいただきましたので、レシピをザックリ

材料はいたってシンプルです。タマネギ、挽肉(私は合い挽きを使いました)、ホールトマト缶、それにビーンズ(キドニービーンズの水煮缶なんかが良いと思いますけど、近くのスーパーにはそんなカッコいいものが無いので、袋入りのミックスビーンズ使いました。)
香辛料は、ニンニク、チリペッパー、シナモン、クミンシード(肉に合いそうで家にある物を使いました。)
味付けは、固形コンソメ、トマトケチャップ、塩・こしょう、バター、隠し味に蜂蜜

1. オリーブオイルにニンニクの香り付けをしたら挽肉、タマネギの順に炒めます。
2. いい(良い)加減に水を加え(本当は赤ワインが良いんですよ、がしかしここにワインを使ってしまうと飲む量が減るんで・・・笑)
3. 一煮立ちしたら、ホールトマトを潰し入れ、ビーンズも加えます。
4. 固形コンソメを崩し入れ、かなりトロッとするまで煮詰めます。
5. トマトケチャップ、香辛料、蜂蜜を加えさらに煮込みます。(焦げ付きに注意)
6. イイ感じに煮込めたら、味見をしながら塩こしょう、OKのタイミングでバターを一かけ入れて完成です。

香辛料の種類と量でヨーロッパ風、アジアン風、南米風と変えられるのがミソ、というか、「何でもイイから煮込んじゃえ!」みたいな思いっきりイイカゲン料理ですから、時々の味見が重要かもしれません。あとはご自分の舌を信じて。

一昨日は残りのでこんなんのを作りつまみにしました。

さて、今日の一枚は、やっぱりチャック・マンジョーネでしょう。
このアルバムを以前紹介したとき、「昔、ドライブの良いお供で、女性が隣に乗っていても、そこそこ違和感なく聴いてくれた一枚として重宝しました。」などと駄弁りましたが、昨日明確に思い出したのは、季節は夏の朝、隣にいたのは婚姻届を出す寸前か直後の愚妻であったと思います。信号で止まったときに全開の窓から入り込み、そっと頬を撫でたあの風。
すでにいっしょに住んでいて、その日もべつに朝帰りの車中を伴にする必要性は無かったはずですが・・・・・
じつは、恥ずかしい話、我が長男をおそらくは仕込んだであろう翌朝の車中だったと・・・・
なにバカなこと言わせるんですか。(オイオイ、自分で言ってるだけ)
ともかく、そんな事を明確に思い出したのでありましたとさ。やだやだ年寄りは

FEELS SO GOOD / CHUCK MANGIONE
1977年録音
CHUCK MANGIONE(flh,p) CHRIS VADALA(bs,ts,ss,piccolo,fl,afl) GRANT GEISSMAN(g) CHARLES MEEKS(b) JAMES BRADLEY Jr.(ds,conga,timbale)
1.FEELS SO GOOD
2.MAUI - WAUI
3.THEME FROM "SIDE STREET"
4.HIDE & SEEK
5.LAST DANCE
6.THE ⅩⅠth COMMANDMENT