JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

同伴、アフター??ちゃうちゃう

2016年09月29日 | p-r

  秋霖の 音の畳の 翳とあり  [長谷川素逝]

秋の長雨、これが『秋霖』ってやつですか?
我が家なざぁ翳どころか季節に似合った『さるまたけ』(古い!)でも生えてくるんじゃないかと心配しております。
まぁいざとなれば松本零士よろしく、「ラーメンにでも入れて、茸好きと豪語する輩に喰わせてやろうか」なんて思っとりますが(笑)

まぁまぁ、茸は好きな奴に喰わせておいて、
「ママ、今週のお休みは月曜?それとも火曜?」
私ゃ、夏だろうが秋だろうが、梅雨だろうが秋霖だろうが、お酒があれば幸せなわけで
「バブが来るってんなら、いつでもお開けしますのことよ」(ウソつけ!)
「よぅ~~し、しからば火曜日は呑むぞ!」(「火曜日も」の間違え?)
てんで、
「火曜日行くから、あちきのためにお開けになって」(笑)
「エエよ・・・・だけど、たまにはうちで飲む前にどっかで一杯やっつけてみる?」

「これは世に言う『同伴』?」
って、相手が○ークママじゃねぇ・・・・・・・
「いやいや、とんでもございません。そりゃもう嬉しゅうて嬉しゅうて涙が・・・誰か目薬持ってきて(笑)」

まぁこれが高級クラブの色っぽいお姉様との同伴でもあれば、フレンチかイタリアンか、はたまた高級料亭か、てなところでしょうが、相手は○ークママだし(しつこい!)私ゃ庶民だし
「リーズナブルな『おじさんの店』(店名ではありません)でエエか」

秋刀魚刺に鶏の唐揚げ、おでんをつまみに、隣の先輩(どっかのおじさん)とお話ししながら、ビール一本、浦霞をもっきりで3杯?4杯?
まっすでに同伴のイメージはかき消されましたが

「ほんじゃま、ウイスキーに切り替えようか」
バー○ークで飲み直して・・・・・

「よう~~し、歌いにいこう!」
「寿司じゃ無くて歌?これって?アフター?????」

今度は焼酎あおりながら、またまたお隣の先輩(一軒目とは違うおじさんね)を巻き込んでのカラオケ大会であります。
あはは、
「こりゃどう見ても『アフター』じゃねぇやね。」

「ところでママ、今日はお店を開けたことになるんかい?」

まっ私は楽しかったからエエでしょう。(笑)

さて、今日の一枚は、ほんと久しぶりですねぇソニー・ロリンズです。
もちろん、以前紹介済みの一枚ですが、何故にこれにしたか?
以前この盤を紹介したのは、旧友S君とMA君、三人で飲み歩いたお話しの時でした。
あの時も、鯨の店で飲み食いし、バーへ行き、最後はスナックで歌いまくるという、なんとなく今日のお話に似た一晩だったような・・・・・
まさに歳は取ってもやってるこたぁいっしょ進歩のかけらも無い、変わったのは、白髪の数と飲む量という・・・「なんだかなぁ」ってヤツですか?

しかも、この盤、ある意味プレスティッジ黄昏の一枚とも言える代物でありまして、まさに今の私みたいなもんですかね。

過去の栄光的発想にも似た「TOUR DE FORCE」と「SONNY ROLLINS PLAYS FOR BIRD」の2枚をもとに、未発表を加えて再販した、つまりこの後ファンタジーに買収されるまでのプレスティッジ黄昏の時代を、昔の2枚で逃げよう的感じが今の私にも重なる気がすると、そんなとこでしょうか。

いずれにせよ、50年代のロリンズは他の追随を許さない勢いがあります。
若さが全面に出ているようなサックスは、そりゃ魅力ありますよ。
「トレーン神様仏様」みたいなことを言う私でも、この頃のロリンズを聴くと唸ってしまうのでありました。

SONNY BOY / SONNY ROLLINS
1956年10月5日[4], 12月7日[1-3,5]録音
SONNY ROLLINS(ts) KENNY DORHAM(tp)[4] KENNY DREW[1-3,5], WADE LEGGE[4](p) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)

1.EE-AH
2.B.QUICK
3.B.SWIFT
4.THE HOUSE I LIVE IN
5.SONNY BOY


頑張ったねおめごちゃん

2016年09月25日 | j-l

暑さ寒さも彼岸まで
と言いながら、今日は久々の晴れ間に喜んこんでいたら、まぁ暑いこと暑いこと・・・
へぇへぇ気温は夏のそれじゃ無いんですがね、暑いのは暑い、この気温を暑いと感じること自体秋だと言うことなのかも知れません。

彼岸と言えば墓参りでありますが、雨模様だったり私の仕事が少々忙しかったりと父の墓参りが延び延びとなり、結局は彼岸明けの今日になってしまいました。
まぁ彼岸に間に合ったということで父も許してくれると勝手に思っておりますよ。


墓の敷地内にある(放射線量)モニタリングポストの値は
0.14μSV/h  これは市内でもけっこう高い数値です。

さても、今日はちょっとだけ重たいお話しでございまして・・・・・

我がログにも時折出演いただくSAちゃんが、先週伯母さんになりましてね。つまり、妹さんに赤ちゃんが生まれたと・・・・
帝王切開ではあったものの生まれた直後は元気な産声を上げ、家族みんなが大喜び
こりゃまぁお目出たい話であります。
ところが、
生まれて二日目、左心房左心室、右心房右心室、何処であったかは聞いていませんけど、その一室の機能が停止するという事態が起きましてね、2時間あまり離れた大きな病院へ緊急搬送、緊急手術とあいなりました。

「バブさん、そんなわけでバイト休みますけど・・・・」
「なんのなんの、んなこたぁ何とでもなるから、ともかくおめごちゃんが助かることを祈っとるよ。」

明けて昨日連絡が入りまして
「どうだった?おめごちゃんは?」
「はい、なんとか手術は成功して、一ヶ月くらいはこちらの病院に、その後は地元の病院でも対応できるだろうって・・・」
「エガッタエガッタ、とりあえずはエガッタ、伯母さんでも疲れたろうけど、妹さんもお婿さんも、お父さんお母さんも大変だったろうから、励ましてやってよ・・・・まぁまぁエガッタ」

生まれて直ぐにそんな手術を耐え抜いたおめごちゃんに、こっちまで涙が出そうになりました。

こんな時ですよねぇ・・・命の尊さというか、素晴らしさというか
我が息子、娘は、そりゃまぁこの父の子ですから、出来が良かろうはずもありませんが、それでも大病もせずに今元気に生きている、それってどれほど素晴らしい事か・・・・
震災のあの時も感じたことではありますが、そんなことを心より思うのであります。

「もう、何をどうすりゃ良いんだか分からなくて、疲れました。」
「いやいや、一番頑張ったのはおめごちゃん本人だし、母である妹さんだと思うよ、しっかり支えててあげな・・・おっと、旦那のことも忘れずにね、ともかく、おめごちゃんは生まれて直ぐにそんだけの事を耐えたんだから、とんでもなく丈夫な強い子になるよきっと。」

一つの命とは、どれほどの尊さを持って生まれるものか・・・・
簡単に人の命を奪ったりすることが、いかに罪深きことか・・・・
「戦争にテロ??????お・ま・えはアホか!」
ありきたりですが、そう叫びたい気分です。

てなことで『料理当番、本日の一品』ですが、
母が、ポン酢の宣伝かなんかを見て、
「美味そうだなぁ」
てなことを申しましたんで
「ほんとに鶏肉食うんだろうねぇ?」

手羽のさっぱり煮です。

 

それに私はタコ刺しで一杯、それ以外は『板わさ』ならぬ『板ショウガ』を喰わせました。(我が家ではかまぼこをショウガで食べる習慣があります。)

お弁当は、枝豆ご飯です。

さて、今日の一枚は、サド・ジョーンズです。
いわゆる「デトロイト野郎どものジャムセッション」てなアルバムですけど、一杯飲んだ後、部屋で聴いているのにじつに良く合った一枚だと、思いながら聴いています。
ともかく、難しくなくてイイ(笑)
個々が平均以上で超絶以下のアドリブを気軽にやってるみたいなところがほろ酔いの私には心地良いのであります。
その心は、サドメル楽団にも通じるものがあったりして・・・・
久しぶりに聴きましたが、私は好きなアルバムです。

MOTOR CITY SCENE / THAD JONES
1959年10月24,31日録音
THAD JONES(cor,flh) BILLY MITCHELL(ts) AL GREY (tb) TOMMY FLANAGAN(p) PAUL CHAMBERS(b) ELVIN JONES(ds)

1.LET'S PLAY ONE
2.MINOR ON TOP
3.LIKE OLD TIMES
4.NO REFILL


「?????」なBGM

2016年09月19日 | s-u

三連休最終日『敬老の日』はみなさんいかがお過ごしでしょうか?
私はもちろん連休などございませんし、日本列島に近づく台風も、秋雨前線が時折落としてくる雨にも秋の憂鬱を感じております。
とはいえ、今日は夕刻まで仕事はお休み、今はウエスの「FULL HOUSE」なんぞをBGMに、PCに向かっているという次第です。

BGMといえば、
ジャズを流すラーメン屋も、斉藤和義にはまっている何処ぞのバーも(笑)違和感は無くなってきましたが、Mさんのお店で流れるBGMにちょっとばかりもの申したく・・・・
まぁねぇ、コンビニのBGMに深く耳を澄ます方はそうそういらっしゃいませんでしょうから、どうでもイイっちゃどうでもイイんですけどね。

みなさんあまりご存じないかもしれませんけど、Mさんのお店は全店共通のBGMが、本部から一括して流れるシステムになっておりましてね。各店舗で選ぶことは出来ません。
まっいわゆる著作権の関係で、各店舗が勝手にやってはいろいろ問題もあるだろうし、いらぬ金もかかるだろうという趣旨と、店内案内を一度に流せるというメリットもある、そういう事でしょうから合理的ではありますがね。

流れる曲は、歌ものはありません。今時あるのかは分かりませんが、昔私が放送部で使っていたような「BGM全集」的音楽が繰り返し流れます。もちろん時々内容は変わるんですけどね。
ジャンルも多種多様、カーペンターズにビートルズ、クラシックの名曲にジャズのスタンダードもあります(むろんジャズ演奏ではありませんが)。

長く聴いていて苦痛を感じるのは、クリスマスとかお正月みたいな、いわゆる世の中がイベント気分になる時期のもの。

 ♪ ツン ツクツクツク ツン プア~~・・・♪(何だか分かりますかねぇ?笑)

と、正月らしさは分かるんですよ、でもね、これを繰り返し長時間聴いているのは、正直辛いものがあります。

おっと、話を戻しましょう。
最近流れるBGMで違和感?いや、ちょっとビックリ?しているのが

 ♪ ジャジャジャー ジャジャッジャジャー ジャジャジャー ジャジャー ・・・・♪(こりゃ、さっきより分かりづらいですよね。)

ディープ・パープルの「SMOKE ON THE WATER」です。

レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、グランド・ファンク・レイルロードといった大物ロックスター達が突然続々と日本マネーの力でやって来始めた1971年、翌年、1972年の夏に彼らもやって来ました。

当初、日本でだけ発売する予定であった「LIVE IN JAPAN」は、出来がイイってんで世界リリースされ(日本以外ではアルバム名は違ったはずです・・たしか?)、むろん日本じゃ大ヒット
このアルバムを抱いて寝てたんじゃないかってくらい好きだったのが、友人A夫でありました。
まぁ飽きるほど彼の家で聴かされましたっけ・・・・
って、思い出話はどうでもいいんだった(笑)

ともかく、その中でも最も印象的だった「SMOKE ON THE WATER」が、コンビニのBGMって・・・・・・・

私はちょっとだけ「?????」なんであります。

お近くの七の付くコンビニに買い物に行かれた際は、ぜひご自分の耳でお確かめ下さい(って、そこまで長居しないか・・・いや、立ち読みでもしているときに)
「?????」を感じるか感じないかは、あなた次第です。(笑)

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

たしか先週も秋刀魚でしたっけ?
まぁまぁ母も喜んで食べる数少ない魚ですので、よろしいでしょう。
秋刀魚の蒲焼き風です。

こちらは、すでに購入していたのに卵をいただきましてね。ほんじゃまと作った巾着です。

お弁当のメインは、見えにくいですがミルフィーユカツです。

『料理当番、本日の一品』のおまけです。先週平日に一日お休みがあったので、その日に作ったチキンソテー茄子トマトソースとでも言っときましょうか。

さて、今日の一枚は、サヒブ・シハブです。
二度目の紹介ですが、アルバム名とジャケを変えてみました。(笑)

まぁ何が凄いってニール・ペデルセンでしょ、この時17歳ですよ。まったく世の中にはこういう輩が居るから凡人は困るのであります。
ライブ録音でその若造は、あがるどころか、失敗もしやしない、
「かわいげねぇーーー!」
てなもんでさぁね(笑)

それとね、この演奏ピアノレスなんですが、何て言うかなぁそれに対する物足りなさは全く感じない気がします。

つまり、「モンマルトル」では、こんな演奏が日々行われていたのかという、うらやましさと妬みを感じるアルバムなのでありました。

CONVERSATIONS / SAHIB SHIHAB
1963年10月3日録音
SAHIB SHIHAB(as,bs,ss,fl) ALLAN BOTSCHINSKY(fgh) OLE MOLIN(g) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALEX RIEL(ds) BJARNE ROSTVOLD(snare drums)

1.4070 BLUES
2.BILLY BOY
3.NOT YET
4.CONVERSATIONS PART-1
5.CONVERSATIONS PART-2
6.CONVERSATIONS PART-3
7.CHARADE
8.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME


月々に月見る月は・・・

2016年09月15日 | m-o

月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月

今夜は『中秋の名月』、『望月夜』、『三五の月』って、なんでもいいんですが『十五夜』お月見の日でありますね。
天気予報によれば、この辺りで観られるかは微妙な感じです。

ところで『中秋の名月』に限らず『月』で思い浮かべる歌って多くありません?

♪ 十五夜お月さん 御機嫌さん・・・♪
♪ 雨降りお月さん 雲の蔭・・・♪
は、もとより
ユーミンの『月夜のロケット花火』、陽水の『水無月の夜』『月が笑う』なんてぇのも懐かしい、題名には入りませんが拓郎の『旅の宿』でも月は重要ですよねぇ、
先日ちょっと話題に上げたザ・ピーナッツの『月影のナポリ』なんてぇのもありました(私は森山加代子のイメージが強いのですが)、もちろん菅原都々子の『月がとっても青いから』も、東海林太郎の『名月赤城山』・・・

「って、どんどん古くなってくじゃん!?」(笑)

♪ 遠く遠く海へと下る 忍ぶ川のほとりを歩き
  果ての街にたどり着くころ 空の色が悲しく見える ・・・・・♪

桑田佳祐の『月』、まさにこれは私の「カラオケ十八番」であります。

もちろんジャズにもありますよ。
『HOW HIGH THE MOON』『MOONLIGHT BECOMES YOU』『THE MOON』『VELVET MOON』『FLY ME TO THE MOON』『FULL MOON AND EMPTY ARMS』『NO MOON AT ALL』『OLD DEVIL MOON』『IT'S ONLY A PAPER MOON』『SONNY MOON FOR TWO』『MOONLIGHT IN VERMONT』『POLKA DOTS AND MOONBEAMS』『OH , YOU CRAZY MOON』『MOON AND CYPRESS』『MOON RAYS』『BLUE MOON』『MOONLIGHT IN VERMONT』・・・・
そうそう『MOON RIVER』や『MOONLIGHT SERENADE』も忘れちゃイカンかな?
ともかくキリが無い

「月光には何か不思議な魔力でもあると云うの?」
「伽噺じゃあるまいし。月は太陽の光を反射しているだけさ。だからね、太陽の光は動物や植物に命を与えてくれるけれども、月の光は一度死んだ光だから、生き物には何も与えちゃあくれないのさ」
「それじゃあ無意味じゃない」
「意味があればいいってもんじゃない。生きるってことは衰えて行くってことだろ。つまり死体に近づくってことさ。だから太陽の光を浴びた動物は、精一杯に幸せな顔をして、力一杯に死んで行く速度を早めているんだ。だから私達は、月に反射した、死んだ光を体中に浴びて、少しだけ生きるのを止めるのさ。月光の中でだけ、生き物は生命の呪縛から逃れることが出来るんだ」

京極夏彦の『魍魎の匣』にこんなやり取りがありましたねぇ
さすが売れっ子小説家でありますが
月光に生命の呪縛から逃れる力が有るか無いかは分かりませんけど、太陽の光とは間違いなく違う力を私たちに与えてくれているようには思います。

今宵私は『中秋の名月』に何を得、何を悟るのか?

「馬鹿!撃つ奴があるか。拳銃は最後の武器だ。我々は忍者部隊だ!!」

って、それは『忍者部隊月光』!(また古いねぇ・・・笑)

さて、今日の一枚は、『月』関係で、ウエス・モンゴメリーのこの名盤を選んでみました。(むろん、過去紹介済みです。)

私はとても好きな一枚ですが、この「POLKA DOTS AND MOONBEAMS」は、ちとボケーッとしているところがあるようにも思うんですよねぇ
ということは選択ミスか?
まぁまぁ、他の曲でその分を埋め合わせるには十分でありますので、ご容赦下さい。

THE INCREDIBLE JAZZ GUITAR OF WES MONTGOMERY
1960年1月23,28日録音
WES MONTGOMERY(g) TOMMY FLANAGAN(p) PERCY HEATH(b) ALBERT HEATH(ds)

1.AIREGIN
2.D-NATURAL BLUES
3.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
4.FOUR ON SIX
5.WEST COAST BLUES
6.IN YOUR OWN SWEET WAY
7.MISTER WALKER
8.GONE WITH THE WIND


秋の酒

2016年09月13日 | d-f

秋雨前線がもたらした雨が朝から降り続け、気温も一段階低くなりました。あとは天高き秋の空を期待するばかりであります。

そんな秋の夜長を癒やしてくれるのは、やはり酒ですかね

「いよいよ酒が美味い季節だねぇ」

まぁまぁ、「アンタの場合、年中『美味い季節』だろ」と言われりぁ、もちろん反論はござんせんよ。

  白玉の歯にしみとおる秋の夜の
     酒は静かに呑むべかりけり

牧水じゃありませんが、秋の酒は、秋の味覚を楽しみながらパッと騒ぐ宴会もよろしいですけど、静かに独り酒てぇのが合うように思いますねぇ
そして、不思議と独り酒でも酒量が進むんですなぁ
「アンタはいつでも進む」
だから、そうじゃなくてあくまで一般論ね、一般論としてそうは思い・ま・せん・か?と

ちょっとした肴をつまみながら、手酌で酒を流し込みますてぇと
「クゥ~~うめぇ」
って感じじゃ無いんですよ、秋の酒は
ス~~っと喉を通っていくというか、己の心を相手に静かに呑む酒がジワジワと旨味を増すとでも申しましょうかね
牧水とまではいかなくとも、ちょっとした歌人や詩人になったりして・・・

「秋の酒ってぇのは、そういうもんよ。」

と、
・・・・・分かったようなことを言っとりますが、私はやはり凡人なんでしょうな、歌人にも詩人にもなれず、量が進めば「行く末を静かに考え・・・」なんてぇこたぁ何処の空(秋の空?)
「秋もへったくれもあるもんかい」
てんで、ただ呑むに徹して終わるんであります。

  どす黒い腹にしみとおる秋の夜の
       酒は春夏冬と変わりなし

お粗末。

さて、今日の一枚は、超久々のマイルスです。

根っからのマイルスファンとは言い難い私ですから、このアムステルダムでの録音盤を是が非でも欲しいと思ったことはありません。
というか、探すにも「見かけたことが無かった」つまり、聴いたこともほとんど無かった一枚です。

それが時代は進みCD化され、「今回は、たいへんお買い求め安くなっとります。」てなテレビショップ感覚で買えるようになると、一応は手にしてみようみたいな感じで手元にあるアルバムです。
(というか、私はネットでダウンロードしたんで、所有盤というのは、ちとはばかられるのですが)

1957年暮れのヨーロッパ、マイルスと聞けば、当然のごとく『ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD 死刑台のエレベーター』と、こうなるわけですが
かの録音が、12月4,5日録音、今日のアルバムが同年月8日、つまり三日後の同一メンバーによるセッションというわけです。

ということは、『死刑台のエレベーター』的、緊張感のあるマイルスに期待してしまいます。
が、しかぁ~し、
その流れでこのアルバムを聴くと完全に期待を裏切られる感は歪めません。
それは、モノラルだから、録音状況が、てな事では無く、普通(?)だからです。普通のジャズ演奏です。
「それの何処が悪いんじゃ~~い!」
と、ツッコまれますと困るんですけど
「同時期なら、キャノンボール、コルトレーン、ガーランド、ポルチェン、フィリージョーの方がエエんちゃう」
と、そう思うのはしごく当然だと・・・
まぁまぁまぁまぁ、素直に『死刑台のエレベーター』でのマイルスが、それだけ素晴らしいという裏返しだと思って、私の言い分も聞いてくださいな。

なんかイヤミですけど、マイルスだからハードルが上がるだけで、普通のジャズとしてはけして悪くない演奏だとは思います。

AMSTERDAM CONCERT / MILES DAVIS
1957年12月8日録音
MILES DAVIS(tp) BARNEY WILEN(ts) RENE URTREGER(p) PIERRE MICHELOT(b) KENNY CLARKE(ds)

1.WOODY'N YOU
2.BAGS' GROOVE
3.WHAT'S NEW ?
4.BUT NOT FOR ME
5.A NIGHT IN TUNISIA
6.FOUR
7.WALKIN'
8.WELL YOU NEEDN'T
9.'ROUND ABOUT MIDNIGHT
10.LADY BIRD


「なんでも」は難しい

2016年09月12日 | m-o

「バブさん、歌の入ったジャズでイイのってあります?」
唐突にK太郎がそんな事を言ってきました。
私がボーカルものを得意とすることを彼はしっとるんでしょうか?(笑)
とはいえ、彼よりはいくぶん多く聴いているのは確かではありますので
「どんな感じの曲がエエの?」
「感じって言うか・・・知り合いが聴いてみたいって言うだけでそこまでは・・・・」
「いやいや、ほら弾き語りがイイとか、少人数バックがいいとか、ビックバンド的のがいいとか・・・スタ録がいいとか、ライブがいいとか・・・悲しげなのがいいとか、明るいのがいいとか・・・・」
「なんでもいいんですよぉ」
「なんでもって、ア~~タ」

「今日の夕飯何にする?」
「なんでもいいよ」
このての「なんでも」てぇのは一番やっかいなんでありますよね(笑)

「そうねぇ、レディにエラ、サラ、カーメン、ニューヨークのため息・・・」
「?????ちょっと待って下さい。メモりますから」
「って、まじめか!」

 しかたがないので、
「ボーカルものの所有はそう多くないけど、有名どころを何曲か録音してきてやるよ」
ということになりましてね。

しかしねぇ、こういう頼み事をされるといつも思うのが、CD一枚ぐらいに選曲を行うという難しさですよね。
いくら有名どころと言っても、決まった録音時間に何をツッコむか悩みます。
「アレを入れたら、アレもねぇ・・・・」
まるで、結婚披露宴に誰を呼ぼうか的?(笑)

それこそ「なんでもいい」と言われれば、極力いろんな感じのものを入れてやりたいし、さりとて私の所有品ですから、そう多くも無いし新しいのは無いし・・・・・
とりあえずはリストを見ながらアルバムを選択してみました。

次は曲ですね
「有名どころで、スタンダードで、バライティにとんだ・・・・・ゲゲゲ、直ぐに容量オーバーじゃん」
『特選!JAZZ○○曲』みたいなのを企画プロデュースするお方を尊敬してしまいます。(笑)
最後は
「もうこれでいいや」
と投げやりに

1. YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO / HELEN MERRILL
2. ONCE I LOVED / ELLA FITZGERALD
3. LULLABY OF BIRDLAND / SARAH VAUGHAN
4. LOVE COME BACK TO ME / DINAH WASHINGTON
5. THEY SAY IT'S WONDERFUL / JOHNNY HARTMAN
6. SATIN DOLL / CARMEN McRAE
7. MACK THE KNIFE / ELLA FITZGERALD
8. I LOVE YOU / JULIE LONDON
9. SWEET GEORGIA BROWN / ANITA O'DAY
10. MY FUNNY VALENTINE / CARMAN McRAE
11. SOMETHING COOL / JUNE CHRISTY
12. BODY AND SOUL / BILLIE HOLIDAY
13. THAT OLD FEELING / CHET BAKER
14. SUMMERTIME / VI REDD
15. BLACK COFFEE / PEGGY LEE
16. APRIL IN PARIS / ELLA FITZGERALD & LOUIS ARMSTRONG
17. FALLING IN LOVE WITH LOVE / SHEILA JORDAN

こんな構成にいたしました。エラが3曲も入っておりますが、それはエラ好きな私のこととしてお許しいただきましょう。
「明日持って行って、ありがとうの一言が無かったら、首を絞めてやる」(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

季節ですから秋刀魚の塩焼きですが、秋刀魚の塩焼きを我が家で食すときに問題が二点あります。
その一 :秋刀魚一本を乗せる皿が無い
その二 :母が腑を食べられない
「炭火で焼いた一本秋刀魚が食いてぇよぉ!」(笑)

こちらは得意のニシンの入ったごった煮です。
こりゃ日本酒ですよね。ところが、こんなバジルソースサラダも作っちゃいました。(笑)

お弁当は鶏飯です。

さて、今日の一枚は、ケン・マッキンタイヤーです。
このお方、博士号まで持つ秀才でございましてね。こういう方の頭の構造てぇのは凡人には計り知れないものがあるんだと思います。
同様に音楽もそのヘロヘロピュロピョロが理解できない人も多いかもしれません。
ただ、このアルバムは前回紹介した「STONE BLUES」と比べると、いくぶん抑え気味ではないかと感じます。
嫌いな人でも聴きやすさでは、こちらに手を上げられると思いますよ。(私?私はもともと嫌いじゃないから)

おっと、
「アバンギャルドだのヘロヘロピュロピョロだのと聞かされたら、無茶苦茶なアルバムなんじゃねぇか」
と思われたアナタ
それは私の伝え方が悪い。ある意味、普通に聴ける内容ですので敬遠めさるな。

ちなみに、アルバムタイトルは、チベットの干支からきてんだそうで、マッキンタイヤーの生まれた年を表しているとか・・・まぁこのタイトルの付け方は普通じゃないかもしれませんけどね。

YEAR OF THE IRON SHEEP / KEN McINTYRE
1962年6月11日, 8月31日, 9月4日録音
KEN McINTYRE(as,fl)
JOHN M. LEWIS(tb)[6] JAKI BYARD[1-5], ED STOUTE[6](p) RON CARTER[1-5], AHMAD ABDUL-MALIK[6](b) BEN RILEY[1-4], LOUIS HAYES[5], WARREN SMITH[6](ds)

1.SAY WHAT
2.ARISIN'
3.LAURA
4.96.5
5.COSMOS
6.SOMEDAY


QQには、この妙薬

2016年09月09日 | g-i

先日の『焼肉の日』『防災の日』つながり?
まぁまぁ今日9月9日は、Q月Q日で『チョロQの日』なんだそうで、
「『オバQの日』でもいいじゃないかぁ!」

と、そんな話はどうでもいいんですが
「なんじゃいチョロQの話じゃないんかぁ~~い!」(笑)

いやいや、QQの話ではあるんですよ救急な
昨日の昼食後に突然の腹痛が・・・・
これほど明らかな腹痛というものをしばらく感じていなかったので、
「ついに内蔵に来たか?」
こういう時に口にする薬は昔っから決まっています。
超超チョー久々に『正露丸』をのみました。
おかげで早々に治まりましたけどね。

私ねぇこう見えてけっこう神経質でありまして、(「ウソつくな!」
部活の大会の直前や苦手なテストの直前・・・ともかく昔っからちょっと緊張すると直ぐに腹痛を起こす体質でありました。
ですから『正露丸』には、ほんと数えきれぬほど助けられてきたのであります。

あの何とも言えない香り、アレを嫌う方もいますけど、あれもね、なれるとコーラの香り?ドクターペッパーの香り?みたいなもんで、ちょっと心地良い香りに感じたりして・・・・(異論はあるでしょうけど、今は聞きません。笑)

いろんな腹痛薬を試したんですけど、私はあの香りが一番効くと今でも思っています。まぁこれも私の場合神経性腹痛が多いから、安心感がそうさせるものなのかもしれませんけどね。
「ともかく、主成分『クレオソート』に発癌性があろうと無かろうと、んなこたぁ関係ない、私の腹痛には『正露丸』が一番効くんだから」
と、何怒ってんだかよくわかりませんが(笑)

ところで、『正露丸』が正しいのか、『征露丸』が正しいのか?
そもそも『征露丸』は、日ロ戦争中に開発された薬だったのでこういう名前になったそうで、第二次大戦後、ロシアに気を遣ったために「正」の字に変更になったんだそうですな。
そういやぁ、
「『ラッパのマークの正露丸』の大幸薬品が「正露丸」を商標登録して独占使用権を主張」
てなニュースがいつぞやか流れましたですね。
まっ今でも32種程度の同名薬品が売られているそうですから、この企みは失敗だったのでしょう。
(CMで、やたら「ラッパのマーク」「ラッパのマーク」と連呼するのは、他社との差別化を強調するためだそうです。)

その中で奈良にある日本医薬品製造では、今現在『征露丸』の名で製造販売をしているようですよ。(同会社のHPにしっかり載っとります。)

いずれロシアを征服できるわけもなく、いまさら銘銘にロシアが文句を言ってくるかは疑問ですが、プーチンさんの来日に影響が無ければ良いんですけど(・・・って、んなこたぁねぇか。笑)

とにもかくにも、『クレオソート』の効果を偶然発見した戸塚機知二等軍医正に、我が繊細なる胃腸も長年お世話になったという事実、これが大切なんであります。
「感謝しておりますよ。」

おっと、なんの話でしたっけ?
そうそう、久々のQQ腹痛も下手すりゃ臭いだけで治ってしまうという妙薬に、またも助けられたというお話しでござんした。

さて、今日の一枚は、エディ・ヒギンズです。
私はヒギンズをあまり聴かないという事は、以前もたしか言ったように覚えています。それは
「どうしてもヴィーナス・レーベルで出された数多くの盤が、私には個性的なものを感じさせてくれなかった。」
という、じつに曖昧な理由であるように思います。
つまりそつがなさ過ぎるんですよねぇヒギンズって・・・

今日のこの盤はヴィーナス・レーベルではありませんけど、シカゴのクラブ「ロンドン・ハウス」のハウス・ピアニストをつとめていた頃の録音で、「ちょっとだけ張り切っているヒギンズが聴ける一枚」として、私は認識しているアルバムです。

SOULERO / EDDIE HIGGINS
1965年8月25日録音
EDDIE HIGGINS(p) RICHARD EVANS(b) MARSHALL THOMPSON(ds)

1.TANGO AFRICAINE
2.LOVE LETTERS
3.SHELLEY'S WORLD
4.SOULERO
5.MR.EVANS
6.DJANGO
7.BEAUTIFUL DREAMER
8.MAKIN' WHOOPEE

追伸、
北朝鮮のおぼっちゃま、またしてもやらかしてくれたらしいですけど・・・・
おぼっちゃまに与えるオモチャは選ばにゃいかんですなぁ
そもそも核兵器だのミサイルなんてぇもんは、お子ちゃまに与えちゃイカンオモチャなんでありまして(普通はオモチャじゃ無いけど)
「チョロQで我慢しなさい!」


ドーピングで貧乏競技失格!

2016年09月05日 | d-f

それにしても毎週毎週飽きもせずに訪日する台風、買い物でもして帰ってくれりゃ良いんですが、何処かにいらぬお土産を残していくのが、いかにも憎たらしい。
やはり温暖化の影響なのでしょうねぇ
耐震・耐水・耐風、これから日本の住宅は何を目指したらイイのか?
って、立て替える余裕は我が家にはありませんけどね。(笑)

立て替えは出来なくても、出費を抑えつついろんな所を直したり、使っている物を直したり・・・いろんな意味で『貧乏暇無し』であります。

母が収納ボックスの蓋に電源線を挟んで断線させてしまった扇風機。
先週の台風10号が去った後、またちょっと暑くなってきたことから
「やっぱ直さんと不便だわな」
そこで昨日は近くのホームセンターで電源線とプラグを購入、交換しましたよ
無事動いたのでとりあえずは良かったんじゃないでしょうか。

ところがねぇ、こういう修理をするたびに歯がゆく思ってしまうのが、お目々でありまして。
先日、メガネの崩壊で改めて検眼をして、その衰えは分かっちゃいるんですが、小さなネジを取り付けようとするときなんか、まぁイライラしてしまいます。

「って、こりゃ何だ?!」
いえね、ホームセンターに出かけたついでに食料品も買おうと『ドンキホーテ』に立ち寄りますてぇと
見つけちゃったんですねぇこんなの
『nano block』という、その名の通り世界最小級のブロックなんだそうで

「太い指と見えない目・・・・どう考えてもこりゃ不利だ」
それでも部屋に籠もりJAZZをBGMに頑張りました。

「やったぁ!」
ほんと、改めてパラリンピックの代表選手に敬意とエールを送りたい気分です。

「ねぇねぇどう?なかなか頑張ったっしょ
「ハイハイ、誰かさんがこういうくだらんものに金を使うから貧乏なんだよ、我が家は」
「・・・・・・・ごめんちゃい」

  『無駄遣い』貧乏競技じゃドーピング

なんちゃって

まぁまぁ、反省をしたフリをして『料理当番、本日の一品』です。

母のリクエストでカツのソース煮です。

それに奴ね、よく見えませんが刻んだ茗荷がシコタマ仕込んであります。

弁当は「唐揚げ弁当」でした。

さて、今日の一枚は、リチャード・エバンスです。

彼はベースマンというより、作・編曲家としてのイメージが私は強いのですが、私の大好きな(笑)フュージョン系のプロデュースなんかも手がけましたんで、私にはあまり縁の深いお方ではありません。

ベースマンとしては、ライオネル・ハンプトン、メイナード・ファーガソン、アーマッド・ジャマルなんかと共演しておりますよね。

そのリチャードがリーダーをつとめるピアノトリオはいかがなものか?
これがねぇ、そこそこ、いやまぁまぁ、いやいやけっこうよろしいんでありまして、『貧乏競技』のBGMにもピッタリでありました。

昔は入手がけっこう大変だったこのアルバムも、今はネット配信されておりますですよ。

RICHARD'S ALMANAC / RICHARD EVANS
1959年7月21~23日録音
RICHARD EVANS(b) JACK WILSON(p) ROBERT BARRY(ds)

4.TREES
2.VERA
3.I'M GLAD THERE IS YOU
4.THE PREACHER
5.CRAZY RHYTHM
6.BYE BYE BLACKBIRD
7.DAYBREAK
8.CONSU
9.SHOULD I
10.JEEPERS CREEPERS


壁にしみ入る虫の声

2016年09月01日 | g-i

北国に大きな被害をもたらした台風10号も、この辺りでは思ったほどでは無く、一日風雨に悩まされるだろうと思っていた火曜日も、午後3時頃にはこんな青空になりました。

さらには、ブログに残った○ークママのコメントにお尻が軽くなった私は、飲みにまで行ってしまうという・・・・被害に遭われた皆様にはまったくもって顔向けが出来無い思いです。説得力0ではありますが、心よりお見舞い申し上げます。

そんな台風の爪痕が未だ癒えない今日は『防災の日』だそうで、南海トラフの大地震を想定して訓練が行われているそうです。
思えば私は、小学校、中学校、職場でも行われた『避難訓練』をかなりバカにしている感がありました。
それがあの東日本大震災を経験した今、多少イイカゲンに参加しようとも訓練を行う事の大切さを痛感しています。
また、今台風でも結果それほど酷くなかった我が地区にも『避難準備情報』が発令されました。
あの震災以降、こういった警報・指示等々数が増えたように思いますが、私はじつに良い事だと認識しています。
どんなに大げさでも、何かあってからは遅いし、何事無ければそれでイイじゃん」
てなもんです。
ただこれが月日が過ぎて『狼少年』にならないようにするのは、「我々震災経験者の責任では」てな、ちょっくらカッコつけた考えももっとります。

いずれにせよ、『想定外』なんてぇもんは、あんがい簡単に起こるもんでござんすから、せめて『想定内』だけでも十分に備え、訓練する事は意味のある事だと思います。

話はコロッと変わりますが、台風一過の青空は夏の日差しを取り戻し、まぁ暑いこと暑いこと・・・・・・
がしかぁし、
そんな青空をよくよくながめれば、空の色と雲の形が少し変化したように感じます。さらには、日が落ちると聞こえてくる虫の音
「ひょっとしてこれは、秋ってヤツじゃござらんか?」

すだく虫の音もさることながら、家の中に居ると
「どう聞いても表で鳴いている虫とは思えない、この扉の向こう辺り」
てんで、扉を開けようとも虫の姿は無し
「だけど、この辺で確かに鳴いてるよなぁ・・・」
みたいなことありません?

  閑さや岩にしみ入る蝉の声

まぁ、蝉の声は岩にしみ入りますが、これは「壁にしみ入る虫の声」なのかもしれませんね(笑)


♪ ルルルル ♪ とイイ音で鳴くカンタンは
簡単には見つからない・・なんちゃって

この虫の音が、聞きようでかなり印象が違うもんで
胸にジーンとしみ込むように入ってきて
「あ~~~イイ音だねぇ」
なんて思うときは、恋でもしているときですかねぇ
逆に
「なんて寂しげな音だろう・・・秋だねぇ」
なんて思うのは、彼女はもちろん金も無いしなんにも無しの一人ぼっちみたいなときですかね。
あなたはどちらですか?私?私は・・・言わずと知れた後者ですよぉ~~だ。(笑)

「実りある秋」か「寂しい秋」か、9月を迎え、それぞれの秋は確実に近づいているようです。

さて、今日の一枚は、ハービー・ハンコックです。
ハンコックを紹介するのは・・・・ともかく私には珍しいわけです。
私が彼を毛嫌いした理由は、以前も申しましたのでここでは差し控えさせていただきますけど、そのくせ彼のピアノを聴いていないわけでも無いのでありまして

このアルバムはブルーノートでのリーダー第二弾、マイルスのグループに加わるちょっと前ですかね。
ハンコックの魅力なんでしょうが、まぁこの人、何でもこなせる(腹立つけど)上手さが際立つお方ですよね。
このアルバムも一貫した音楽と言うよりは、曲調の違ういろんな音楽と言った方が適当だと思いますし、それをスラッとこなしてしまうところが腹立たしい(笑)。

第一弾「TAKIN OFF」で世に出た名曲「WATERMELON MAN」が、子供の頃に聞いたスイカ売りをモチーフにしているかと思えば、ここでの「BLIND MAN , BLIND MAN」は、南部の綿花畑を渡り歩くブルースマンを描く・・・・
って、悔しいけどちょっとカッコイイ。

結局の所、「アンチ巨人」を裏返せば隠れ巨人ファンのように、私は「アンチ ハンコック」なんだと思います。

MY POINT OF VIEW / HERBIE HANCOCK
1965年3月19日録音
HERBIE HANCOCK(p) DONALD BYRD(tp) GRACHAN MONCUR 3(tb) HANK MOBLEY(ts) GRANT GREEN(g) CHUCK ISRAELS(b) TONY WILLIAMS(ds)

1.BLIND MAN , BLIND MAN
2.A TRIBUTE TO SOMEONE
3.KING COBRA
4.THE PLEASURE IS MINE
5.AND WHAT IF I DON'T


追伸、
母の大好きな食パンを作る『トウシャ』が、間もなく閉店になってしまいます。
母は非常に残念がっておりますけど、お店にもお店の事情があるわけで、しかたありません。

その最後になるかもしれない食パンを、また○ークのママがお土産にと持たせてくれました。今回はバータートーストにして、ホワイトシチューっぽいスープでいただきました。
「やっぱり無くなるのは残念だなぁ」
とは、母の弁です。