JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

酒はしづかに呑むべかり

2015年10月27日 | j-l

 天高く馬肥ゆる秋
どうしても最近のお話しは、「食に関することが多くなり過ぎているのではないか」と反省もしておりますが、肝心のジャズの話はもとより、酒の話ですら酒本来よりバカ騒ぎの話ばかり、これじゃいけやせんねぇ・・・・・

大好きな古今亭志ん朝師匠が『志ん朝のあまから暦』で、
 天高く酒ほがい
と、「馬肥ゆる秋」を「酒ほがい(「酒宴をして祝う」てな意味)」と換えて秋の酒話を語っておられます。

師匠曰く
「秋の空が晴れ渡って大気が澄み切ってきますてぇと、お酒の味がとりわけ美味くなる。」
だそうで、
たしかに、日本酒を常温でいただく私なんざぁ、夏場は日本酒比率が低下いたしまして、ここ何日かの寒さを迎えるとグ~~ンと上がってまいります。

「バブさんは、何の酒が好きなんですか?」
酒飲みにこんな愚問をする輩がとても多いんでありますけど
「あんたバカじゃないの、バブはねぇ、アルコールが入っていれば何でも好きなんだって」
と、他人に答えられるのもちとカチンときます。
まぁまぁ、ほぼ正解なので反論はしませんがね。(笑)

それでも美味い酒を飲んだときのリアクションてぇもんが私にもあるわけで
これは
「これ美味いから飲んでみな」
と、酒を勧めて下さるお方にはあまり明かしたくは無いんですが
「ク~~っと飲んだ後、思わずじっとその器を見つめる」という癖なんですねぇ
そして、その一瞬だけは誰にもあげたくない「し・あ・わ・せ」を感じるみたいな(笑)

「こいつに美味い酒を飲ませるのはもったいない。安酒ガバガハ飲ませときゃエエんよ。」
と、おっしゃる方、ごもっともでございます。
が、バブのそんな癖を確かめたければ、ぜひとも美味しい酒を飲ませてみてくんなませ。
いえいえ、日本酒に限ったことじゃござんせんよ。ウイスキーにテキーラ、ウォッカにジン、なんならワインだってかまいません。
「そうねぇ、しいて言えば、ブランデーと焼酎は・・・」
オイオイ

 白玉の歯にしみほとる秋の夜の 酒はしづかに呑むべかり (若山牧水)

そうそう、私もいい大人なんだから、肴なんざぁ何でもいい、いや無くたってイイ、美味い酒をじっくりと楽しむ余裕を心得るべきでありますな。
この晩秋は、それを目指そうかな
「いやぁ、夕べはさぁ、988円のパック入り純米酒、一本飲んじゃったよ」
って、だめだこりゃ

で、続きましてはジャズ話を・・・
「えっ?長い?そうかなぁ・・ウ~~ンしょうがない、それはまたの機会に」
なんのこっちゃ

さて、そうは言っても、今日の一枚は今日も避けられません。ビヴァリー・ケニーです。
このアルバム、おそらくはあるきっかけが無ければここで紹介することも無かったと思います。
何故なら、私の得意分野(笑)ボーカルものですし、LPはもちろんCDすら持っとりません。あるのはカセットから落とし込んだCD-Rのみという物だからです。

さて、そのあるきっかけとは、現在開催されている『東京国際映画祭』です。
実際に観に行くことは出来そうもありませんが、どうしても観てみたい映画があります。それは『FOUJITA』や『灼熱の太陽』でもなく、もちろん『ガンダム特集』や『寺山修司特集』でもなく(ガンダム以外はちと興味がありますし、寺山修司には完全に触覚が動いておりますが)、『BORN TO BE BLUE』であります。

チェット・ベイカーを『いまを生きる』のトッド(もちろんイーサン・ホークね。笑)が、どう演じているのか?
波乱に満ち、多くの浮き沈みと、ある意味謎の多い生涯を、ロバート・バドローがどう描いているのか?
ぜひ観てみたいですねぇ・・・・

おっと、話がそれた、そんでね「BORN TO BE BLUE」を曲として、我がライブラリーデーター(そんな偉そうなもんじゃありませんけど)で検索すると、ビヴァリー・ケニーの名が出てきたわけですわ。
ところがア~~タ、私ゃこれを何年も聴いちゃいない、と言うより存在すら忘れかけていたわけでして
ホコリをかぶったようなCD-Rを引っ張り出して、昨日の深夜に一杯飲みながら聴いてみましたよ。

10年?いや20年前なら、1曲目「BORN TO BE BLUE」を聴いて、おそらくは他のレコードに換えていたでしょうねぇ
ところが、チャーミングなその歌声が、夕べはなんだか魅力的で、楽しく最後まで聴いたのでありました。

ビヴァリー・ケニー:1932年1月29日NY生まれ、54年フロリダのクラブで歌っている時、ドーシー兄弟(ジミーとトミーね)にスカウトされ、数ヶ月間ドーシー・ブラザース楽団の専属となる。その後NYでソロデビューし、ルーストやデッカに録音を残す。1960年4月13日、28歳という若さで他界。

まっ、こんな感じの方です。
私にとって、この手のレコードは20年前だけで無く、現在でも興味を持つといった代物ではありません。
でも、たま~~に聴くと新鮮みがあったりして・・・CDか何か買ってみようかな。

BORN TO BE BLUE / BEVERLY KENNEY
1958年10月9,14,22日録音
BEVERLY KENNEY(vo)
Ellis Larkins(p) 他

1.BORN TO BE BLUE
2.ISN'T IT A PITY
3.FOR ALL WE KNOW
4.IT ONLY HAPPENS WEN I DANCE
5. AGAIN
6. I WALK A LITTLE FASTER
7.GO AWAY, MY LOVE!
8.BEYOND THE NEXT HILL
9.IT'S A BLUE WORLD
10.VANITY
11.SOMEWHERE ALONG THE WAY
12.WHERE CAN I GO WITHOUT YOU


トリオ・ザ・アホ U・F・G

2015年10月26日 | p-r

昨日は風が強くて、夜になるとめっきり冷えてまいりました。
そんな夜冷えた体を温めてくれる物
熱燗、お風呂、暖か布団・・・・
「エ~~~ン人肌が恋しィィィィ~~~!!」(アホ)

冗談はそのくらいにして
先日話に出てきた学生アルバイトの学祭は、昨日が本番でした。(先週かと思ったのは私の勘違い)
しばらくバイトに来られなかった者もいるので、買い物のついでにシフト表を届けてやることに。

まぁまぁこう言っちゃなんですが、良く言えばこぢんまりとした?悪く言えば活気が無い?ぶっちゃけ
「何かサブ~~」
と感じたのは、強い風や急に下がった気温のせいだけでは無いような(失礼)

ともかくそんな状態なので、同じサークルでも役目が違うと聞いていたバイト生『トリオ・ザ・アホ U・F・G』のうち誰かに逢えれば良いと思って行ったのが、一往復しただけで全員に会えてしまったという、これは喜ぶべき事なのか悲しむべき事なのか・・・・

「ほれ、どうせ電話するのはオックウだと思ってシフト表届けに来てやったぞ」
一番の年上でバイト歴も長いUにシフト表を渡すと
「鈴カステラいかがっすかぁ、お土産にいかがっすかぁ」
(「店じゃ大きな声を出すのも恥ずかしがる野郎が、なんじゃそりゃ」)
「都合の悪い日があったら、トリオ・ザ・アホで調整しろよ。」
「鈴カステラいかがっすかぁ、お土産にいかがっすかぁ」
「わかったよ、うっせぇなぁ、いくらなんだよ。」
「200円いただきまぁ~~す。ありがとうございましたぁ~~」
けっきょく買わされてしまいました。

帰宅後開けてみたんですが
「なんじゃこりゃ?鈴カステラじゃ無くて出来損ないのたこ焼きじゃねぇ?」
次にバイトへ来たら首を絞めてやろうと思っています。(笑)

それにしても、大学側の規制や自主規制で、本来の学祭の定を失いつつあるのは、この大学だけでは無いのでしょうね。
なんとなくかわいそうな気もしますが、ともかく昔から自己満足の世界であることには変わりは有りません。
彼らが十分楽しめたならよろしいでしょう。

「なんじゃこりゃ?(セカンド)見た目だけじゃ無くて味も糞不味ィ・・・・あいつら絶対に殺す!」(大笑)

てな事で『料理当番、本日の一品』です。

折衷すき焼きです。何故に折衷か、つまりですなぁ母のために肉は豚肉、ほんでもって私のために茸はエノキと、まぁそういう折衷ですな。

できあがりは、こんなんです。

お弁当は、鮭弁でした。

さて、今日の一枚は、マーティ・ペイチです。
実は夕べ聴いていたのは「I GET A BOOT OUT OF YOU」別名『お風呂』ってやつだったのですけど、こちらは私の好物『エロ話』に合わせて紹介しようと思い、今日はいわゆる『踊り子』にしました。まっこの二作はメンバーも録音日もほぼほぼ一緒と言うことで

と言いつつ、こちらのジャケも踊り子二人の足が十分エロっぽいのではありますがね。奥の踊り子は何気にダウン・ビート誌を読んでるあたりは「いかにも」ではあります。

いずれにしても、当事の西は当然ながら東の悲壮感を感じさせません。
マーティ・ペイチのアレンジは、秋の空のようにカラっとしたそれでいて春の暖かさも感じるような独特な軽さ(笑)があります。
これはどうみても根暗の私には合わないわけではありますけど。

メンバーはマーティ・ペイチお気に入りのアート・ペッパーをはじめ、後に早死にしてビル・エバンスを悲しめた(笑)スコット・ラファロ、サド・メル・オーケストラ率いるメル・ルイス・・・まさにウエスト・コースト・オールスターズの様相です。
普通、これだけのメンバーがいっしょになると逆に質が落ちるてぇのが定番でありますが、そうはならないところが「マーティ・ペイチたらん」てな感じ。

まぁまぁ、たまにはジャケに誘われ「マーティ・ペイチのアレンジを楽しむのもアリかなぁ」なんてね。

THE BROADWAY BIT / MARTY PAICH

1959年5月13日録音
MARTY PAICH(p,arr) FRANK BEACH(tp) STU WILLIAMSON(tp,tb) GEORGE ROBERTS(tb) BOB ENEVOLDSEN(tb,ts) VINCE DeROSA(frh) ART PEPPER(as) BILL PERKINS(ts) JIMMY GIUFFRE(bs,cl) VICTOR FELDMAN(vib,perc) SCOTT LaFARO(b) MEL LEWIS(ds)

1.IT'S ALL RIGHT WITH ME
2.I'VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
3.I'VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
4.I LOVE PARIS
5.TOO CLOSE FOR COMFORT
6.YOUNGER THAN SPRINGTIME / THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
7.IF I WERE A BELL
8.LAZY AFTERNOON
9.JUST IN TIME


藪を突けば蛇も出る

2015年10月22日 | g-i

秋も日に日に深まってまいりました。
紅葉もイイ感じで進んでおるのでしょうが見物に出かける余裕は未だありません。というか、81歳の疑惑は晴れたとは言え、けして若くは無い私には自身の晩秋を思うばかりで現実の深まる秋を楽しむ気分が起きないということかもしれません。(笑)

そうそう、先週「ましゃショックから体調不良」との情報が入っていた○ークママに、火曜日についついメールなどしてしまいまして
「今日は(店)開けるよ、来るんでしょ」
「いやいや、ほんのちょっとだけ心配だったもんでね。」
「だから、来るんでしょ、待ってるから」
「ハイ」
これを『やぶ蛇』と申します。(笑)

「ママ、ところで体は大丈夫なの?」
「ええ?まぁねぇ・・・でもビールを飲んでないのよ、先週から」
『ビール命』のママが、一週間ビール断ちをするとは、
「そんなに調子悪かったんだぁ・・ところで今飲んでるのは?」
「あぁ、焼酎のお湯割り」
「・・・・・・ママ、更年期だよそれ」
「みんなと同じ事を言わない!」
「ハイ」(ここもこれ以上突くと蛇が出ます。笑)
まっ、そんな年回りになってきてるんですよ、私もアンタも(笑)

二回連続で歳の話じゃ暗くなるばかりですね、止めましょ。

秋と言えば、やはり「実りの秋」「食欲の秋」でありますねぇ。(この話題も多いけど)
先日、叔母からそれを察したように『新米』が届きました。しかもこれまた秋の味覚『栗』とともに

嬉しいじゃござんせんか、早々に炊いてみました。

色つや香りに粘り、ねぇ
「やっぱ日本人は米っしょ」
この至福は他に比べるものがありませんなぁ
いつもは一杯しかいただかないのに、おかわりまでして
「米は別腹よ」(そんな言葉は無い!)

 新米に日本の心香りけり

なんちゃってね。

さて、今日の一枚は、 テリー・ギブスです。

ウエスト・コーストのレーベルで『モード』というと、その独特なジャケットで印象が残ります。まぁ30枚程度のアルバムしか出してませんけどね。
ともかく、油絵っぽい肖像画か、このS.J誌の★マークを思い起こさせるメガネのオッサンか、ジャケを見ただけで『モード』だと分かるところがある意味凄い。

特にメガネのオッサンのジャケは「その中身よりジャケデザインだけで、そろえてみたい」てな、マニア心をくすぐる魅力があるように私は思います。

ただねぇ、中身がどうかってぇはなしになると、どうにも『モード』というレーベルは「いかがなものか」みたいなところがあるんですよねぇ。
いや、演奏者が悪いという話では無く、1,2年で潰れてしまったレーベルですから、何とは言わず潰れるなりの理由があったわけで
「酒好きと言うだけで飲み屋を開いても商売にはならん」ということでありますよ。

そんなこんなを踏まえた上で、このアルバムを聴くと随所に突き所はありますが、蛇が出ても困るのでよしましょう。
何気にバックに流しているジャズとしては、私はそこそこエエんではないかと思っています。

ちなみに、バイブ(ビブラフォン)とマリンバとシロフォンの違いについては、音を聴くと確実に違いが分かるはずですが、詳しくは各自調べるように。(笑)

A JAZZ BAND BALL / TERRY GIBBS
1957年9月録音
TERRY GIBBS(vib,marimba) VICTOR FELDMAN(vib,xylophone) LARRY BUNKER(vib,xylophone) LOW LEVY(p) MAX BENNETT(b) MEL LEWIS(ds)

1.THE DIPSY DOODLE
2.WHERE OR WHEN
3.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
4.HOLLYWOOD BLUES
5.TANGERINE
6.JUST FRIENDS
7.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
8.MEMORIES OF YOU
9.BROADWAY
10.ALLEN'S ALLE


年齢詐称疑惑

2015年10月18日 | m-o

今日はすこぶるエエ天気で、ほんと何処かに出かけたい気分でありましたが、そんな気分を削がれてしまったというお話しを一つ。

「最近、体が妙にだるいし、髪を切るたびに増える白髪、酒量も落ちた気がするし・・・・」
一気に歳を取った感じはしてたんですよ。してたんですがア~~タ
私、知らぬ間に齢八十を超えておりましてね。(へぇへぇ)
たしか還暦すらまだ迎えていないと思っておったのですけど、これはやはりかなり重度の認知症なんでしょうかねぇ?
「かあちゃん、オレ何年生まれだっけ?」
母が3歳の時に産んだ子だったなんて、まったく知らぬまま生きておりました。

「って、んなわけなかろうが!」(笑)

一昨日のこと、携帯の契約を確認しておこうかと電気屋さんの携帯コーナーを訪ねますてぇと
「今の契約状況を調べますので、お名前と生年月日、携帯電話番号を記載下さい。」
「はいはい」

ところが、なかなか店員さんが戻ってきません。10分ほど待ったでしょうかねぇ
「あのう~~バブ様は、何年ドコモの携帯をご使用ですか?」
「え?もう何十年だと思うよ。一度も携帯会社変えてないし」
「申し訳ないんですが、身分証はお持ちですか?」
また、10分ほど待ちましたかねぇ
「バブ様、どうも生年月日に誤りがあったようで、契約されているバブ様が1934年生まれで登録されているようなんです。」
「1934年??????えっ???オレいくつになるの?」
「これでいくと81歳ですねぇ」
「81????どおりで最近視力と聴力が・・って、オイオイ」

その店員さんによれば、生年月日は私が勝手に変更できるものではなく、間違いなくドコモさん側のミスらしいのですけど
「必ず生年月日は身分証で確認して打ち込むんで・・・しかもバブ様は使用歴が長いですもんねぇ、最初からというのは考えにくいし・・・・・・」

いやいや、身分証どうのこうのというより、そりゃまぁ年齢は見た目じゃないとはいえ、
「いくぶん若く見られることはあっても、そこまで年寄りに見られたこたぁねぇよ。身分証以前の問題じゃね?」
「ええ、そうですよねぇ・・・」
店員さんタジタジです。(半笑いしてましたけどね。)

まぁまぁ、正確な歳には戻ったんではありますが、

「SNちゃんもAちゃんも、オレは81歳の爺なんだから、いたわって優しく接しなけりゃイカンよぉ・・・・うう腰イテェ」
「ハイハイ、おじいちゃん」

てなことで、81歳のお爺ちゃんの『料理当番、本日の一品』です。

得意のチキンのトマト煮ですが、今回はマカロニを忍ばせ、チーズを乗せて、ほんのちょっとボリューミーにしてみました。

付け合わせはこれまたお得意のバリバリサラダです。

お弁当は、大根飯弁当です。

さて、今日の一枚は、ディビット・ニューマンです。
とまぁあっさりと紹介しましたが、この名前、我がログでは初の名ではござんせんでしょうか。
レイ・チャールス・バンドのマルチ・リード奏者と言った方がおわかりいただけるかもしれない。

フリーやアヴァン・ギャルドといった難解な(私はそうとも思いませんが)ジャズが、台頭していた時代、一方でソウル・ジャズとかジャズ・ファンクてな「人気者と融合しちゃうぜ」的ジャズも存在したわけです。
ハンク・クロフォードとこのディビット・ニューマンがその双璧と言ってもよいかもしれません。

そのディビットが、「ワシだってジャズの王道も行けるんだべや」てんで、ウントン・ケリー、ポール・チェンバースというまさに王道のジャズメンを従え出したのがこのアルバムというわけです。

これがね、基本ノリの良さが売り物みたいな方ですから、まぁ悪くない。(ずば抜けて素晴らしいとは言え・・・言いたくないけど。笑)
「ポルチェンあっての一枚よ」
と意地っ張りは言うのでありました。

STRAIGHT AHEAD / DAVID NEWMAN
1960年12月21日録音
DAVID NEWMAN(ts,as,fl) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) CHARLIE PERSHIP(ds)

1.BATISTA'S GROOVE
2.SKYLARK
3.NIGHT OF NISAN
4.COUSIN SLIM
5.SUMMERTIME
6.CONGO CHANT


今日は高校芋

2015年10月13日 | d-f

どんどん朝晩が寒~~く感じるようになってきました。
一昨日の晩だったでしょうか、眠れなくて眠れなくて、たぶん寝付いたのは3時頃、それでも朝7時前には目が覚めて「サビィーじゃん」、寝不足でも決まった時間に目覚めてしまうのは老化の証でもあります。

先日○ークママにこんなデカい芋をいただいてまいりました。
「さて、どうやって食そうか?」
てんで、出した結論は・・・・・

今週、Mさんのお店は人手不足でヒーヒー言っています。
その原因は、大学の学祭なんですねぇ、
学生アルバイトが、たまたま「先輩から後輩」的な流れで、「同じ大学の同じサークルのアルバイト生が集まってしまった。」という理由から、こういう週間が出来てしまったわけです。
今週末に迫った学祭に彼らが忙しくなる事情は、我が学生時代を思い起こせば理解は出来るだけに、文句も言えずにおります。

そういえば、
昔、我が大学の学祭で『大学芋を出す模擬店』が幾つかあったような覚えが
「この芋、大学芋にしてみようか?」
すると
「大学芋って、なして大学なんじゃろか?」

考えいみりゃ、中華鍋一つと蜜さえあれば大量に簡単にできるし、学生が作るにはうってつけのスイーツではありますよねぇ
「学祭なんかで学生にも簡単に作れるから大学芋?」
「んなわけ無かろうが」

こうなるとついつい調べたくなる
料理そのものの起源は中華料理(蜜濺紅芋)であった事は間違いが無いようなのですが、「大学」の名の起源には諸説あるようです。

「大正時代は東京の神田近辺の大学生が好んで食べていたから」
「不況の中、金を稼ごうと苦学生が昭和2年頃作って売り始めたから」
「大正時代、東京大学の赤門の前にあった三河屋というふかしいも屋が売り始めたから」
などなど

「かあちゃん、味はどうかね?」
「うん、久々に美味いよ。美味いけど味的には高校くらいか

大学でも高校でも、小学校でも幼稚園でもエエわいやね。
もらった芋を無駄にせずに美味しくいただく
「なにより、なにより」
えっ?アンタは食べたのかって?
もちろん食べましたよぉ、
「味見で一つ、冷めてから一つ、計ふたっちゅ・・・・ママもこの結果はお見通しだってばさ」(笑)

さて、今日の一枚は、今、部屋に流れているビル・エバンスです。

エバンス48歳、人生もあと3年という時、彼はファンタジー・レコードに別れを告げ、ワーナー・ブラザースへの移籍を決断します。
そのファンタジー最後の録音アルバムがこれ
本来は全曲エバンスの書き下ろし新曲で収録予定だったそうなんですが、蓋を開ければさにあらず、しかもタイトル曲はA、B面最初に、さほど差の無い別テイクを収録するという(悪く言えば、他の演奏がアルバムに載せるには不完全であった?)
これが手抜きであったのか?あるいは新曲を書けずにいた事情がエバンスにはあったのか?やはり死の原因となる悪癖が彼を侵し始めていたのか?

それでもエバンスはエバンス、こうして聴いているのに何の支障???いやいや、心地よさを感じるのは、エバンスたらん何者でも無いからなのです。

I WILL SAY GOODBYE / BILL EVANS
1977年5月11~13日録音
BILL EVANS(p) EDDIE GOMEZ(b) ELIOT ZIGMUND(ds)

1.I WILL SAY GOODBYE
2.DOLPHIN DANCE
3.SEASCAPE
4.PEAU DOUCE
5.I WILL SAY GOODBYE
6.THE OPENER
7.QUIET LIGHT
8.A HOUSE IS NOT A HOME


雨空に乾杯?

2015年10月12日 | s-u

さても、この連休、みなさま方にはいかがお過ごしでございましょうか?
何処ぞの名所で早い紅葉狩りをされている方、食欲の秋を満喫されている方、運動会で大いに盛り上がっておられる方・・・・
金も連休も無い私にはどちら様も羨ましい限りです。(笑)
そうそう、ラグビーのワールドカップ、3勝して予選敗退はいかにも残念でありますが、過去1勝しかしていない日本代表が3勝ですよ、しかも南アフリカをくだしての3勝ですからねぇ、大いに讃え、4年後の日本でのワールドカップに期待いたしましょう。
「よう頑張った。貴男たちは偉い!」
と、偉そうに上目線でお礼を申し上げます。

連休は無いとは言え、昨日は唯一の完全休養日(パソコン教室もどきもお休みです)。
「よっしゃあ、一日だけでも楽しもうか」
って、ア~タ、どんよりとした曇り空からは小雨がシトシト
「えっ?何だよぉアウトドア派の我が心が・・・・」
誰がアウトドア派だって、逆にインドア派には好都合だろうが(笑)
こんな日は、得意のDVD鑑賞でしょう。
「だけどなぁ、ツタヤさんまで出かけるのもオックウだし・・・」

ここで問題です。雨空に映画鑑賞を決め込んだ私は、そのネタをどうしたでありましょうか?

正解はなんとネットレンタルに挑戦したのでありました。
「なぁ~~んだ」ってねぇ、私、ネット配信で曲は買ったことはありますよ、だけど映像レンタルは初体験なんですから・・・・ドキドキ
「PCとTVの接続はOKね。え~~~と手続きはと・・・」

初レンタルは、映画版『深夜食堂』です。

  君がはいた白い息が 今ゆっくり風に乗って
   空に浮かぶ雲の中に 少しずつ消えていく ・・・・♪

ちょっぴり暗い窓の外、鈴木常吉の『思ひで』を聴くと、珈琲一杯で済ますところを・・・そりゃ飲みたくなりますって、
一時停止ボタンをクリックして、人目を避けるように台所へ向かい、左手に梅干しを一つ、右手になみなみの日本酒入りグラスを持って、そ~~っと階段を上がってまいりました。
まずは梅干しをひとなめして、好い感じに冷えた日本酒をクイッとあおる、
「ク~~~~!昼間の酒はきくねぇ」

映画が終わるまでに調子に乗って二杯飲み干し、その後始まったJAZZ鑑賞は、半分以上夢の中でありました。
これぞ、至福の休日
「雨空よありがとう、インドアばんざ~~い!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

 

珍しく白ワインなんぞをいただいたもので、秋鮭のホワイトシチュー?(もちろん市販のルーは使っておりませんよ)なんぞを作ってみました。

付け合わせはマカロニサラダです。

お弁当は・・・いつもとあまり代わり栄えしませんね。

さて、今日の一枚は、アイドリース・シュリーマンです。
おそらくこの方のリーダー盤は、このログでは初めてだと思います。
トミー・フラナガンの「THE CATS」をはじめ、マル・ウォルドロン、コールマン・ホーキンスなんかとの共演盤は紹介していますけどね。そうそう、モンクのブルーノート・セッションがレコーディングデビューだったと思います。

てなことで、このアルバムを録音した時は53歳、なかなかのキャリアを積んでおりました。でも、チト地味ですよね。(笑)
しかも、1976年にこのスタイルって言うのはいかがなものか?
いやいや、侮るなかれ、実績有る50代は実力も有るし、心に秘めた熱さがあるのだよチミ(笑)。
まぁ、リズムセッションがこのメンツですから悪かろうはずも無いんですけどね。
ちょっとした拾い物アルバムの一枚です。

BIRD'S GRASS / IDREES SULIEMAN
1976年12月10日録音
IDREES SULIEMAN(tp,flh) PER GOLDSCHMIDT(ts) HORACE PARLAN(p) NIELS PEDERSEN(b) KENNY CLARKE(bs)

1.WEE
2.THE SUMMER KNOWS
3.BILLIE'S BOUNCE
4.ALL YOUR WORDS
5.LONELINESS IS A MATUAL FEELING


天ぷらアルアル

2015年10月06日 | y-その他

10月に入り、朝晩めっきりと涼しくなって?(いや寒くなってが正解かも.....笑)「エアコン無しでは生きられねぇ」てな日々をいくぶん懐かしんだりしています。
ただ、この気候の変化について行けない体が、ストを起こす例も多いようで、体調にはお互い注意しましょうね。

「○○、舞茸の天ぷらが食いてぇなぁ・・・・」
母がしみじみとそんなことを申します。
秋といえば茸、茸といえば我が天敵(笑)
「このまえ、煮物に椎茸入れてやったろ、その前だって、S君にもらったナメコ食ったし・・・」

それからまたしばらく経って、
「今日テレビでやってたけど、ああいうの見ると、美味い茸が食いてぇなぁ」

テレビも、秋刀魚と栗くらいにしときゃ良いもんを、茸なんぞ取り上げるからイカンのですよ、まったくもう。
この季節、茸が旬を迎えることが、我が身にどれほどのプレッシャーとなることか。

「わかったわかった、舞茸でイイのね、天ぷらでイイのね」

てなことで、『料理当番、本日の一品』は、天ぷらとあい成りました。

天ぷら何てぇもんは、下準備がチト大変なだけで、後はただ揚げるだけですから、楽っちゃ楽なんですけど(もちろん、プロの方は違いますよ。)
カラっと揚がっているかってぇと、そこは「揚げたてならばなんとか」てな感じ、しかもハッと気が付くととんでもない量になってたりして。(素人ですから)
本当はね、揚げた先から「ハイどうぞ」って、食べさせたいんですが、そうはいきませんからねぇ、そこが家庭料理としての難点ですかね。
やっぱり、寿司と天ぷらは、出された先から口に放り込むのがベストですもんねぇ

「ほら揚がったから飯にしよ」

こっちとら、なるだけ揚げたてを食わせようと急ぐんでありますが
やれ「油が飛んでる」だの「粉が良く拭き取れてない」だの・・・・・

「ちゃんと拭いといたよ」

なんでなんでしょ?ここぞとばかりに粗探しをし出して、レンジの隅の方、普段だったら見もしない所にへばり付いた粉を、「やっぱりね」みたいな勝ち誇った顔で拭き始めるんですよねぇ

「そんなん、食べてからでもイイじゃん」
「いや、食べてからだとやる気無くすから」

けっきょくは、チト不機嫌になった私が、先にビールを飲み始める・・・・
これが我が家の『天ぷらアルアル』です。(笑)

おっと、忘れてました。先日姉が持ってきてくれた車麩の煮物も作りましたよ。

弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、前回秋吉敏子に続き、日本人で行きましょう、渡辺貞夫です。
当事の彼のレギュラーメンバーが、銀座 「ジャズ・クラブ・ジャンク」で行ったライブ演奏です。
この頃のナベサダは、やはり若さと勢いがありますねぇ、とても良い演奏だと思います。

ところで、ここで使われているソプラニーノ・サックスでありますが、ソプラノ・サックスよりさらに高い音を出すサックスであります。
何故にソプラニーノなのか?
これは、「アルト奏者にとってちょうど1オクターブ高いソプラニーノの方がソプラノより扱いやすい」って、ことなんだろうなぁ、と勝手に思っております。(実は小さいだけに、かなり扱いにくい楽器だそうですけど)
まぁまぁ、ソプラノだろうがソプラニーノだろうが、どうでもイイと言われればそれまでではありますけど、私がソプラノとソプラニーノの音の違いに耳が行くのは、ジャズを聴いていたおかげだと、嬉しく思ったりして(自己満足、自己満足、笑)

ともかく、この演奏から7年後、私はとある方の計らいで、「ナベサダ本人とお話しをさせていただいた」・・・これが私のプチ自慢です。

LIVE AT THE JUNK / 渡辺貞夫
1969年12月26,27日録音
渡辺貞夫(as, sopranino) 増尾好秋(g) 鈴木良雄(b) 渡辺文男(ds)

1.CHERIL
2.IF I SAID THE SKY WAS FALLIN'
3.GEORGIA ON MY MIND
4.THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
5.NO MORE BLUES
6.HERE'S THAT RAYNY DAY
7.GRANNY'S SAMBA