JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

天使とキューピーちゃんとエロス

2008年06月30日 | m-o

昼頃まで残るとの予報だった雨も早々にあがり、家を出る頃には青空が拡がっていました。
暑いのはいやですけど、じとじと雨よりはやっぱり気持ちが良いですよね。
各地で頻発している災害、この晴れ間に少しでも復興が進めばと思いますが、大変でしょうねぇ、心からお見舞い申し上げます。

今日は朝から母が大喜びでして、何事かと思ったら、近所の茶飲み友達の家に遊びに来ている4才のお孫さんが、7時ごろに一人で訪ねてきたんだそうで
「あら、Y○ちゃん、どうしたの?」
「おはよう言いに来た」
昨日、我が家でお茶をした(笑)だけの母に、わざわざ朝の挨拶に来てくれたのでありました。
もともと子供好きの母ですから、我が兄弟、子供たち、甥姪、いずれにも子供ネタのない今、早朝から挨拶に来た小さな訪問者に偉く感動したらしく
「まったく、めんこい(可愛い)こと、おはようって言いたくて来たんだって、あがっていけばって言ったんだけど、後で○○ちゃん(おばあちゃんのこと)といっしょに来るからって」
と、それはもう満面の笑みです。
ほんと、子供ってぇのは、天使ですね。「おはよう」の挨拶だけで母に一時の幸福をもたらしてくれました。

天使といえば、
何教にも属さない私のような者にとって天使の概念というのは、およそその生い立ちからはかけ離れているものでして、
おおむね頭に浮かぶのは、背中に羽を持った子供のイメージ、そうアニメ『フランダースの犬』の最後の場面で二人(一人と一匹か)を天国へ誘うあの子達のイメージ?
(じつは『フランダースの犬』の本編など全く観ておりませんで、最後の場面だけテレビで何度も観ているだけなんですが....笑)
もしくは、マヨネーズのラベルのあれ、キューピットでしょうか。
映画『コンスタンティン』に出てきた、ティルダ・スウィントン演じる大天使ガブリエルのような大人の天使はイメージしません。

でも、よくよく考えてみれば、天使という概念は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教にある概念でしょ、でもキューピットはローマ神話のクピードー(欲望)、ギリシャ神話でいうところのエロス(愛・恋)ですから、いつからかそれが頭の中でごっちゃになってしまったんでしょ?
そんでもって、そんでもって、キューピーちゃんとエロス(エロース)っていうのも、なんとなく究極にあるようなイメージを持ちませんか?

イソイソと本棚から『旧約聖書物語』と『ギリシャ神話』を引っ張り出して、天使ミカエルが登場する『ダニエル書』の部分を読み返したり、愛神エロースの節を読み返したりと・・・・・・

大天使ミカエルといえば、神の民を守る役目を負った天使で、いかにも強そう、子供のイメージは全くありませんよね。そもそも名前そのものが「神でないのに神のごとく振る舞うのはだれか」という意味なんだそうで。
そんな大人の天使のイメージの中で、智天使(ケルブ)は赤子の姿をしてるともされ(智天使ゲルビムとなると、なんとなく大人のイメージですが)、これは今私の頭に浮かんでいる天使のイメージにとても近いわけです。ただし、弓と矢は持ってません。


同じ智天使でも、右が天使のイメージですよね

一方、エロスといえば、「ミロのビーナス」ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』なんかで有名な美と愛の女神アフロディテ(アプロディーテー)の息子(これは、後々に二人を関連づけした結果で、そもそもはそうではなかったようですけど)、最も有名な話としては、ローマのアブレイウスの『転身の物語』の中に収められたエロスとプシュケの神と人による『至上の愛』のお話です。

そもそも、ギリシャ神話でもエロスはキューピーちゃんとはちょっとイメージの違う絶世の美男子でありますよね。
それが、呉茂一氏の『ギリシャ神話』によれば、キューピーちゃんのあのイメージはアレクサンドリア文学以降、すなわち女神アフロディテの息子としての認識が深まってからなのだそうで、ただし、弓と矢はもっと前から認識が広まっていた持ち物なんだそうですよ。


左がプシュケとエロス、右がアフロディテとエロス
キューピットのイメージはやっぱ右でしょ

この二つのイメージが、私のような何教にも属さない者に、同じようなイメージとしてインプットされたということなんでしょう。

エロスとプシュケの『至上の愛』のお話は・・・・・・・・
『至上の愛』といえば、それはもうコルトレーンなわけで・・・・・・・・

あ~あ、いかんいかん、長くなる長くなる
こんなつまんないことをやってるから、寝られなくなるんですよねぇ
なんで、可愛らしい訪問者から、天使やキューピーの話になって、愛神エロスにつながり『至上の愛』になるんだか、自分でもわけ分かりません。・・・でも、これも性分ですからしかたないということで(笑)
『至上の愛』のお話は、またの機会にね。

さて、今日の一枚は、チャールズ・ミンガスとエリック・ドルフィーの最後の共演盤です。
昨日はともかく、その前2回連続でミンガス・ワークショップの話を出しておきながら、ミンガス本人を出さないというのもねぇ(笑)

ドルフィーの最期、つまりこの時のヨーロッパでの演奏は、ミンガス・ワークショップでのものはもちろん、ミンガスのもとを離れた後も、聴きまくった時期がありました。もちろん、新たな録音が発見されればそのたびに「何としても聴かねば」なんてね。

このアルバムももちろんそんな中の一枚です。
ジャムセッション的な「FABLES OF FAUBUS」、そしてベースとフルートのディオ「STARTING」どちらも甲乙付けがたい名演だと私は思っています。

この時のヨーロッパツアーは、まさにハードスケジュールで、当初同行していたジョニー・コールスなんざぁ胃潰瘍で倒れちゃったんですから(でもそれがドルフィーの死期を早めたとは私は思っていません。)、だからミンガスがいかに止めようとも「ボクちゃんヨーロッパに残る!」ってドルフィーは言ったのでしょうか?(ないない)

ともかく「Vol.2」とともに、ミンガスとのラスト共演は、ドルフィー・ファンなら間違いなく押さえておくべきアルバムではないかと思います。

ちなみに、「FABLES OF FAUBUS」はあまりに長い演奏のために、LPレコードだとA、B面にまたがった形で収録されています。その点CDだとそんなことはありませんので、本日はあえてCDで紹介しようと思います。

MINGUS IN EUROPE Vol.1 / CHARLES MINGUS
1964年4月26日録音
CHARLES MINGUS(b) ERIC DOLPHY(fl, bcl) CLIFFORD JORDAN(ts) JAKI BYARD(p) DANNIE RICHMOND(ds)

1.FABLES OF FAUBUS
2.STARTING
3.MEDITATIONS


『休日の王道』貫けず

2008年06月29日 | a-c

♪ 雨が空から降れば 思い出は地面にしみ込む
雨がシトシト降れば 思い出はシトシトにじむ ♪

あはははは、毎日一枚ずつとはいえ拓郎ばかり聴いていると、窓越しに雨の朝を眺めていても、こんな歌しか頭に浮かんできません。
えっ?この歌は拓郎じゃなくて小室等だろうって?もちろん小室の歌ですが、拓郎も唄ってるんですよ。

拓郎のアルバムを一枚録音して、ロック・グラスに氷を浮かべ、ギターを持ち出し一曲歌う、ノイズカット・CD-Rに落とし込みをしながら、JAZZを聴く・・・・・・

もう最近自宅で過ごす夜のお決まりパターンになってしまっています。
ならばと、せっかくの雨の日曜日にはこのパターンを崩し、JAZZに読書にDVD、もちろんお酒も・・・・・それから料理当番も
「あれ?いつもの日曜日と大差ないジャン」(笑)
いやいや、これこそ『引き籠もりバブ』の王道でありますよ。

まずは、ボーッと窓から雨を眺めてないで、珈琲をたててと、
「さて、朝の一曲は何にすんべぇかぁ」
そういえば先日、swing a-go-goさんから「朝の一枚にマッコイの「NIGHTS OF BALLADS & BLUES」なんかどうか」というコメントをいただいたんだと、それを選曲して、
「部屋の掃除しないの!」
などという、外野からの声は「聞こえない聞こえない」
珈琲を飲みながら新聞に目を通す・・・・・
「あ~~なんと平和な日曜日」
って、完全な現実逃避の世界ですね。(笑)

「あっ!いかん、本を読むにも本は無し、DVD観るにもDVDは無し・・どちら買うにも金は無し」

しかたありません。何処にも出掛けないつもりでいましたが、図書館にだけ行くことにしました。
本7冊、DVD2枚を入手
「よしよし、ビールも冷えてんな、ひきこもり~ひきこもり」

ところがそこへ突然の呼び出し電話です。
準備が出来るとそんなもんですよね、結局、『我が休日の王道』を貫くことは出来ませんでした。
まっ、図書館から借りたものはレンタル期間が長いですから、次回の休日に籠もりましょ。

ということで『料理当番、本日の一品』です。

豚肉巻きとサラダ、あははは、かなりの手抜きですが、豚肉巻きの中身は、チーズ・ポテト、大根・大葉、ポテト・インゲンの三種類、旨いと食べてくれましたから良しとしましょう。

さて、今日の一枚は、久しぶりジャズ・メッセンジャーズです。
でも、どうして久しぶりなのか・・・・じつは何故か私はメッセンジャーズをあまり聴かないんですよね。
ホレス・シルバーだって、クリフォード・ブラウンだって、リー・モーガンだって、ベニー・ゴルゾン、フレディ・ハバード、ハンク・モブレー、ボビー・ティモンズ、ウェイン・ショーター、ウディ・ショー、ジダー・ウォルトン、マルサレス兄弟、マルグリュー・ミラー・・・・・・・・・・・
卒業生はそこそこ聴くんですけどねぇ??????(ホレス・シルバーを卒業生とするのは間違いでしょうけど)

「どうも、アート・ブレーキーの悪のりが嫌いなのかも」って、「マイルスにブレーキーが入るとピリッとして良い」なんて「DIG」でのブレーキーを評価したり、他にも参加アルバムで好きなものが多数あるのですから、結局は意味無く聴く機会が少ないということなのでしょう。

今日のアルバムは、ショーターが参加した初期の一枚。
ショーターの参加は、確実にメッセンジャーズのスタイルを、時代色反映系へと変貌させていくわけですが、このアルバムのモーガンなんか聴くと、もうすでにその兆しが見え隠れしているようにも思えます。
かなり、モード的なところがありますよねぇ?
これを良しととるかどうかは人それぞれとして、音楽監督の変遷がメッセンジャーズの変遷を生み、これを柔軟に受け入れるところにブレーキーの凄さがあるのかもしれません。(これは、ベニー・ゴルゾンのときもそうでしたよね)
つまりそれが、常にトップ・グループとして君臨し続けた要因であるとともに、若手の才能育成機関といったメッセンジャーズの別の面での特徴を支えた要因なのは確かだと思います。

それぞれの好みが「どの時代のメッセンジャーズが好きか」である程度分かるみたいなところありませんか?
あまり聴かない私が言うことでもないでしょうけど
「メッセンジャーズって、好みを計るリトマス紙やぁ~~~」

THE BIG BEAT / THE JAZZ MESSENGERS
1960年3月6日録音
ART BLAKEY(ds) LEE MORGAN(tp) WAYNE SHORTER(ts) BOBBY TIMMONS(p) JYMIE MERRITT(b)

1.THE CHESS PLYERS
2.SAKEENA'S VISION
3.POLITELY
4.DAT DERE
5.LESTER LEFT TOWN
6.IT'S ONLY A PAPER MOON


『オンス』だろ、えっ『更年期』?!

2008年06月28日 | j-l

今日は土曜日、午後からはMさんのお店の手伝いへと行かねばなりません。梅雨の合間の好天にちょっともったいない気もしますがしかたありません、頑張ってきますよぉ。

悩み知らずの私が、最近ちょっと体調に不安がありまして、
「なんだ太り過ぎか?そんなら前からぞ!あっ、ひょっとしてついに肝臓か?アルコール禁止令が出たとか?」
って、おいおい
太り過ぎは自分でもじゅうぶん分かっておりますし、運動不足も否定しません。肝臓への負担もそれは人一倍でありましょうが、快食快便(失礼)内臓の調子はすこぶるよろしいのですよ・・・・・

だから、そうじゃなくて、最近、不眠症の気がちょっとありましてね、床に入る前は眠気全開なのが、床に入った瞬間に何処かへ行ってしまうのであります。
昨夜もなんやかやと午前3時の時計を確認してから就寝しましたので、3時間半しか寝ていない計算。
じつに繊細な我が心が(どこがじゃぁ!)知らぬ間に傷ついているのでありましょうか?

思えば、寝る前にいらぬ事をあれこれと考えてしまう傾向はあるんですよね。
仕事のこと、子供のこと・・・・・・・・若いオネェちゃんの・・・・んっんっん。
そのうち、鬱が進んで再起不能になってしまうのでは!!!!!!!!
あ~~~、なんて可哀相な私・・・・・・
まっ、冗談を言えてるうちは、問題ないでしょうかね?(笑)

「そうだ!これは、何日か前にバーのお客さんが言っていた、懐かしいあれだ!」
「??????」

いえね、前回いつものバーへ行ったとき、常連の●さんが良い気分で入ってこられまして、お話をしている間に『オンス』なる言葉が出てきたのであります。いやいや『オンス』といっても重さの単位ではなくて、ほら、女性の、ほら、月いちの、あのお客さんに対を成す言葉です。
「いやぁ、俺は、月いちじゃなくて、年に二回だね。『オンス』は」
ってね。

いまやまったくの死語ですし、それほど流行った言葉でもないでしょうが、私らが若かりし頃(小・中学校の頃でしょうね、ほら、ちょうどそういうことに興味を持ち始める頃)は「おれ、今日は『オンス』だから、体育見学しようかな」なんて、くっだらねぇ事を言ったりしてたんですよ。

「いやいや、今、『オンス』なんて言ったって、だれも分かりゃしませんし、へたすりゃセクハラですよ。」とは、私。
「なに言ってんの、俺には『オンス』が、実際あるんだからしょうがないじゃないの」
「はいはい」

思えば、今ほど性教育が充実していなかったあの頃、そうそう、女子だけが教室に残らされて、「男子は校庭でサッカーしてきていいぞ!」みたいなあの頃、隠されれば隠されるほど興味が湧いて、へんにそんな隠語的言葉が、刺激的だったりしたんでしょうね。
それにしても、●さん、『オンス』は古いし、女性の前ではあんまり使わないほうが、良いんじゃないかなぁ。

「そうだよ、きっと、俺も『オンス』だ、だから寝れねぇんだなぁ、うんうん」
「いや、それはないね。どう考えても『オンス』どころか、完全に枯れかかった・・・そう『更年期障害』のほうが、間違いなく近いね。」
「そんなぁ・・・・」

さて、今日の一枚は、ジミー・ネッパーです。
一昨日のマックス・ローチ→ミンガス・ワークショップと来て、ネッパーというわけでもないのですが、ミンガス・ワークショップの番頭役といっても良いネッパーの代表的アルバムです。

ネッパーというと、私は生で彼の演奏を聴いているわけでして・・・・・
そう、サド・ジョーンズとメル・ルイスのビックバンドの一員として来日したときです。
サド・メルの良さというのは、ビッグ・バンドでありながら、それぞれのソロ・プレーも充分に楽しめるという点ですよね。
もちろんジミー・ネッパーも、なかなかのものであったように覚えています。

トロンボーンというと、どうしてもJ.J.ジョンソンやカーティス・フラー、せいぜいベニー・グリーンあたりが頭に浮かぶのが関の山ですけど、「彼こそトロンボーンのすべて」と言われたネッパーを、トロンボーン好きの方は外してはイカンかもしれません。
そのためにも、このアルバムは押さえるべきではないでしょうか。

もう一つ気になるのは、やっぱり、ビル・エバンスの参加ですか?
エバンスとネッパーの共演ですと、このアルバムの1ヵ月前に録音された、同じベツレヘムのミンガス「EAST COASTING」がありますよね。
(親分有りと、親分無しの聴き比べも、面白いかな)
でも、どうだろう?どちらもエバンスの印象はそれほど強くないと私は感じます。
むしろ、このアルバムでは、ジーン・クイル、ジョニー・リッチモンド、この二人でしょうねぇ。特にフィル・ウッズとの双頭バンドでならすクイルの、若き日の演奏は勢いがあります。

いずれにしても、手元に置いて良い一枚だと思いますよ。

A SWINGING INTRODUCTION / JIMMY KNEPPER
1957年9月録音
JIMMY KNEPPER(tb) TEDDY KOTICK(b) DANNY RICHMOND(ds)
GENE QUILL(as) BILL EVANS(p)[1,4,6,8]
GENE ROLAND(tp) BOB HAMMER(p)[5,7,9]

1.LOVE LETTERS
2.OGLING OGRE
3.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
4.HOW HIGH THE MOON
5.GEE BABY AIN'T GOOD TO YOU
6.IDOL OF THE FLIES
7.CLOSE AS POGES IN ABOOK
8.AVID ADMIRER
9.IRRESISTIBLE YOU


金金金金 金金金だ!

2008年06月26日 | p-r

今日は気温が低く寒いくらい、こんな日はゆっくり風呂にでも入って日本酒でもキュっと・・・・・
「ダメでしょう、昨夜も飲み過ぎたんだから!」
そうでした、昨晩もいつものバーでダラダラと飲み、さらにはママといっしょにもう一軒。今朝もしっかり酒が残っていて
「よし、今日は休肝日にしようか」
と言ってしまったんでした。
「(でも、そんなの関係ねぇ)・・・・一杯だけ」
「ダメー!」
「・・・・・・」

話はコロッと変わりますが、ここ何日間かまたまた食品偽装が世を騒がせております。
『丸明』の社長も他社に学ぶ姿勢が足りなかったようで、なんとも恥ずかしい姿と行為を露呈してしまいました。
コツコツと仕事を頑張り、一代であそこまで大きくした会社。最初は「旨い飛騨牛を安く消費者に食べさせたい」という、それは素晴らしい志でやってこられたのでしょうが、何処かで金の魔力に負けていったのでしょうねぇ。
でも、ああして無様な姿を世にさらす社長と、何百万もの金券を詐取しながら名前の公表も無しに3ヵ月の停職で済んでしまう国家公務員と、どちらが頭に来るかと訊かれれば、私は後者だったりするのですが・・・・「公務員も不祥事を起こしたら記者会見を行う」てな法律でもつくりゃいいのに(笑)

話が飛びました。
もう一件は中国産鰻を一色産と表示した『魚秀』ですか。
一千万円の口止め料だとか、一億円やるから罪をかぶってくれと『神港魚類』の担当課長に持ちかけたりとか、何だか凄い話ですよね。

「一億円かぁ・・・俺なら引き受けちゃうかな」
「そうだよなぁ、いくつぐらいの課長か知らないけど、何とか魚類で定年まで働いても一億にはなんねぇだろう。」
そんなことを昼飯時に話している自分が、なんだかとても哀しくなってしまいます。
まっ、いずれにしても「金が人を狂わす」この病気みたいなものは、永遠に世の中から消えることはないんでしょうね。

 金だ本(もと)から 末まで金だ
 みんな金だよ一切金だ
 金だ金だよ この世は金だ
 金金金金 金金金だ

添田なにがしという方が作った「金々節」という、三十番近くある歌の一節です。
まったく、人間の金に対する執着心とは恐ろしいほど凄いもの、いやだいやだ・・・・と言いつつも、やっぱり金は欲しいと思う私でありました。(笑)

さて、今日の一枚は、マックス・ローチです。
「SPEAK, BROTHER, SPEAK」、「主張せよ、我が同志」ですか、タイトルからして凄いですよねぇ。いわゆるローチ闘将時代の一枚であります。

「この盤での演奏は、この国の大都市のゲットー、フィルモア、サウス・サイド、ハーレムといった地域で今繰り広げられているデモや集会を、ジャズで写し取ろうとしている。そこでは、あらゆる種類の人々が、現在の米国の文化、社会、経済、政治についての考えを声にしているのだ。「SPEAK, BROTHER, SPEAK」という曲は、ブルース形式であるが、各人のアドリブのイントロに同じ挿入部を付けてある。小節やテンポの取り方は、各ソロイスト、すなわち演説者に任せられているのだ。」
って、ローチのコメントも熱いわけですが
たしかに各人の長いソロは、じつに個性的で聴き応えがあります。そしてこの演奏がライブ演奏だということにも驚かされます。
こんなライブの現場にいたら、意味無く感化されそうですよね。(笑)

SPEAK, BROTHER, SPEAK/ MAX ROACH
1963年10月27日録音
MAX ROACH(ds) CLIFFORD JORDAN(ts) MAL WALDRON(p) EDDIE KHAN(b)

1 SPEAK, BROTHER, SPEAK
2 A VARIATION


さらに上行く『ろくでなし』

2008年06月25日 | y-その他

昨晩はMさんのお店の手伝いに出かけ、帰宅したのは12時半、風呂に入って一杯飲んで素直に寝ればよいものを、その時間から録画予約していった『HV特集 世界のディーバ 男と女の物語「ビリー・ホリデイ“ろくでなし”の恋」』を見てしまいました。
おかげで昼飯を食べた後の眠気ったらあ~た(笑)

みなさんの中にもご覧になった方はいらっしゃると思いますが、レスター・ヤング以外、レディ(ビリー・ホリデイ)の愛した男は、無茶苦茶な野郎ばかりで、どうしてレディはそんな男にばかり捕まってしまったのか?的内容で終始していましたね。

たしかに、レディの愛した男達ときたら、スケコマシのヒモ野郎に暴力男と、救いようがない連中ばかりでしたけど、環境や時代背景、そして何より愛に飢えていたレディ。
じつに無責任で勝手な言い方をさせていただければ、だからこそ、彼女の歌にはだれも真似が出来ないほどの味と色気が漂っていたとも言えたりして、いやいや、彼らに負けないほどの『ろくでなしバブ』が言っても、何の説得力もありませんけどね。

♪ 町の酒場で 酔いしれた女に 声をかけてはいけない
  どんなにあなたが 淋しい時でも
  昔あなたが 恋したひとに似ていても 声をかけてはいけない ♪

酒場で酔いしれたレディに声をかけるなんて、その女が自分と同じように淋しいんだろうなぁなんて思ったって、そりぁあんた、凡人にはなかなか出来ませんよ。怖さが先に立ったりして(笑)
でもそんな時、一時の寂しさを包み込むそんな術を知っている『百戦錬磨のろくでなし』が声をかけたとしたら、その男がいかに悪い男だと分かっていても、思わずヨロヨロっと。
「目の前の淋しさを満たしてくれるだけでいい、後はすべて大目に見るわ」
分からなくもありませんよね。
でも、所詮は一時逃れの間に合わせ、すぐにボロが出て、前以上の淋しさが襲ってくる。そしてまたさらに、その淋しさを目の前のもので埋めていく・・・・・・・

♪ ねぇ誰かいないの ジンをおごってくれる
  そんなひとには やさしくしなきゃねぇ
  だって私は今 罪に溺れてるわ ♪

いやぁ、ビリー・ホリデイの曲を思い浮かべればよいものを、どうも英語が苦手な私は、浅川マキの歌、二曲を思い出してしまいました。(笑)

私も前記のごとく彼らに負けず劣らずの『ろくでなし』ではありますよ。でも、一つ大きく違うのは、一時の寂しさを包み込むそんな術を知りませんし、そう、どちらかといえば、町の酒場で一人飲んでいて「ボクちゃん、淋しいの?」なんて声をかけてくれる、そんな女性を待っているような・・・・・・
あはははは、私は、レディの愛した『ろくでなし』よりさらに上を行く『ろくでなし』なのかもしれませんね。

そうそう、この番組を見ていて、ビリー・ホリデイとは全く関係のないところでビックリしたんですけどね。それはビリー・ホリデイ・コンテストで優勝経験のあるジョージン・ホンティオンという女性が紹介された場面です。
彼女は小学校で音楽を教える傍ら、ジャズ・クラブで時々歌っているという方なのですが、その小学校での授業風景に「ギョギョ」だったのであります。

なんと、子供たちに聴かせていたのは、ジョン・コルトレーンの「MY FAVORITE THINGS」

メロディ部分では手を頭に、アドリブにはいると手は肩に、そして
ジョージン先生「この部分は楽譜にある?」
子供たち「ない」

先生「では、音楽はどこから来たの?」
子供たち「想像から」
先生「誰の?」
子供たち「ジョン・コルトレーン」

先生「そうコルトレーンの創作よ。その場で作曲して、すぐ音にする。モーツアルトやベートーベンやブラームスと同じくらい素晴らしいの」

って、小学校の音楽の授業ですよ。いやいや、あたしゃ驚きましたよ。(笑)

今晩は同番組でこれまた興味津々なジャニス・ジョプリンを取り上げるそうで、
これから久しぶりに一人で飲みにでも行こうかと思っている私は、またしてもリアルタイムでは見られませんねぇ(笑)しっかり録画予約しとこっと

さて、今日の一枚は、レディがブレスと呼んだ男、レスター・ヤングです。
昨夜の番組でも、この二人の関係は何処までのものだったのか、最後まで結論らしきものは出していませんでしたね。
互いに特別な人であったことだけは間違いなく、それは友情だったのか?恋愛だったのか?尊敬しあった二人にはそれすらも越えた何かがあった・・・・そんなところでしょうか。

アルバム紹介といっても、残念ながらレスター・ヤングのアルバムはそれほど枚数を所有しておりません。それはべつに嫌いだというわけじゃないんです。ひょっとしたら、私にとって「レスター・ヤングは過去の人」といったイメージが強いのかもしれません。

そんな中、最も聴くアルバムが今日の一枚です。
彼にとってすでに絶頂期を過ぎた時期ではありますが、味わいはまさにいぶし銀、この心地良さはたまらないです。
どの曲も「起承転結」がハッキリしているというか、つまりは「間違いない!」といった安心感を感じます。(まぁ、面子を見ても当然なのでしょうけど)
特に「LOUISE」は名演として良く紹介されているようですが、私は二曲目が好きだったりします。
たまにはこの「PRISONER OF LOVE 」なんかをバックに、まさに「恋のとりこ」と化して、大人の女性を口説いてみるのも良いんじゃありませんか。
ほんでもって「TAKING A CHANCE ON LOVE」あたりでは、すっかりうち解けて楽しいお酒を飲んでるみたいな・・・・・・・

ほらまた、そんなこと言ってるから『ろくでなし』なんて言われちゃうんですよね。(笑)

PRES AND TEDDY / LESTER YOUNG
1956年1月13日録音
LESTER YOUNG(ts) TEDDY WILSON(p) GENE RAMEY(p) JO JONES(ds)

1.ALL OF ME
2.PRISONER OF LOVE
3.LOUISE
4.LOVE ME OR LEAVE ME
5.TAKING A CHANCE ON LOVE
6.LOVE IS HERE TO STAY


冊子に時代を見る

2008年06月24日 | s-u

ジャズのブログのはずが、何だか最近何のブログだか分からないようになってしまっています。これも、大量に持ち込まれたLPレコードのせいではないかと思っているのですが・・・・

 ♪ あなたに贈る 千羽鶴 かぞえながら 夜が明ける ・・・・ ♪

中沢厚子の「千羽鶴」という歌ですが、ご存じでしょうか?
中沢厚子といえば、森山良子とならび称されてた期待のフォークシンガーでありましたねぇ。あの頃は、澄み切った高音の女性ボーカルがもて囃されていて、彼女もそんな一人でした。って、私よりずいぶん年上でいらっしゃいますから、そんな物言いもないでしょうけど。

えっ?何故に突然中沢厚子かって?
別に録音を頼まれたLPの中に、彼女のアルバム「あなたが母を愛したように あなたが父を愛したように」があったからというわけじゃないんですよ。
じつは・・・・ほら、「吉田拓郎のアルバムがほとんど揃ってるんじゃないか」って言ったじゃないですか、一日一枚程度の録音で気長にやろうと思い、(だって、ジャズを聴く暇が無くなっちゃうもん...笑)まずはファースト・アルバム「青春の詩」を録音したわけです。

ご存じ、このアルバムには、「青春の詩」をはじめ「今日までそして明日から」「雪」「イメージの詩」といった、私など未だに歌詞カードも見ずに歌える名曲が収録されているんですけど、その中の一曲「男の子女の娘」という曲がありまして、

 ♪ 女の娘 女の娘 愛を信じない あなた
   男の子 男の子 遊びだけの あなた ・・・・ ♪

いやぁ、この曲を聴くのは何十年ぶりでしょうか。
ご存じかとは思いますが、じつはこの曲、オッサンが大好きなデュエット曲なのでありまます。(もちろん、カラオケで美人ママに「ママぁ、いっしょに唄ってよぉ」てなこといってこの歌を唄っているオッサンは、見たことも聞いたこともありませんけど)
そのデュエット相手が中沢厚子なんです。

なんとも懐かしい歌声に、ついつい「千羽鶴」まで思い出してしまったというわけです。
そんでもって、何気にネットで検索をかけてみると・・・・・
なんとあ~た、音楽活動を再開されて、現在また、唄っておられるというじゃありませんか。
オフィシャル・ページもありましたので、紹介しておきますね。
http://music.geocities.jp/atsuko_nakazawa_song/

いやいやいや、中沢厚子も懐かしいんですが、
この「青春の詩」のジャケットを開いて、あの頃、猫も杓子もギターを抱えた元凶を見つけました。(笑)

それはレコードに付いてきた、この冊子なんです。
なんと、全曲の歌詞はもちろん、簡単な譜面まで載っていて、もちろん、その後でレコードを聴きながら耳コピーとなるわけですが、
「♪ 私は今日まで生きてきましたぁ~~」
っと、失礼しました。こうしてただギターをかき鳴らしながら歌うには、これ一冊で充分なのでありますねぇ。

思えば、カラオケなど無い時代、バカ者ども(もちろん私も含め)の歌いたい衝動は、現代にも負けなかったのかもしれません。
そして、「ギターが弾けると女の子にもてる」てな下心を胸に、ギターをかき鳴らす毎夜。結果は「ギターが弾ける弾けないにかかわらず、もてる男がもてる」ではありましたし、自己流の下手なギターじゃ何の役にもたたず、今じゃちょっと弾いて唄ったりすると「うるさい!」と怒られる始末ですから・・・・おっと、愚痴はなしなし(笑)

ともかく、みんながギターを手にした時代を、1970年の秋に発売されたこのレコードと、おまけの小冊子に見た思いでした。
(この「青春の詩」は、CDでも再発されているようですが、小冊子は・・・・まさか、付いてませんよね?)

さて、頭をジャズに戻しましょうか。今日の一枚は、アーチー・シェップです。
「シェップは嫌い」と言いつつ、けっこう紹介してきましたよねぇ。
以前に「STEAM」を紹介したときだったでしょうか、「FORCE」のときだったでしょうか、ともかく、1974年前後に変貌を遂げていったシェップのお話をしたかと思います。

嫌いであったからこそ敏感なところもあったのでしょうけど、雰囲気の変わったシェップを何故か伝えようと「FORCE」片手に田舎へ戻り、何人もの人間に聴かせまくったことがありました。
おおむねの反応は「やっぱダメだな」(笑)
たしかに「FORCE」を聴いて「シェップが変わった」なんて思ったのは、私くらいなのかもしれませんけど、腹が立ったのは、その後田舎へ戻ったら
「このアルバム良いだろう、これがあのシェップだよぉ」
と、今日のこのアルバムを聴かされたことでした。
「だから、シェップは変わったって、「FORCE」聴かせたジャン」みたいな(笑)

40才を迎え、何となく何かを感じたのか、間違いなく変貌をとげたシェップは、スタンダードをじつにメロディアスに聴かせる時期を迎えます。
じつに聴きやすくなったアーチー・シェップ、これって、当時のシェップ・ファンにとってはどうだったんでしょうね?
私は、流れのままに出るアルバム出るアルバムを聴いてましたけど・・・・・
あまりに一般ウケだけを狙ったようなアルバムが続くと、どうも商業的云々が見え隠れして、いつしか以前以上に離れた存在になったのも確かです。(一連のケニー・ドリューのアルバムなんかにも同じ匂いを感じたりしますけどね。笑)

でも、そんな事を考えずに、素直にシェップのスタンダードを聴くのも、それはそれで良しとしましょう。

DAY DREAM / ARCHIE SHEPP
1977年6月31日録音
ARCHIE SHEPP(ts,ss) WALTER DAVIS(p) EARL MAY(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.DON'T YOU KNOW I CARE
2.CARAVAN
3.DAY DREAM
4.SATIN DOLL
5.I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
6.PRELUDE TO A KISS


身分不相応!?

2008年06月22日 | a-c

一日雨だとの予報だった昨日はカンカン照りの夏の日差し、夜にはいると高い湿度も手伝ってじつに蒸し暑い夜でした。
一夜明けた今日は一転、まさに梅雨空で朝から雨が降り続いています。
この時期を「秋の実りを育む授乳期」といったのは、杉浦日向子さんだったでしょうか、ほんとそう思って、このうっとうしい季節を乗り切っていきましょう。

「○○(私のことです)、今日どうすんだって、△さんから電話きてんだけど」
と、朝から母がわめいています。
そうでした、今日はJBL4430の音を聴きに行くといっていた日でした。

いやね、あれから考えてたんですよ。母と△さんがいつものようにお茶を飲んでいる隣で、あまりに過激な音をたてたら、それはそれで迷惑ですよね。
でも、私としては腹の底から響いてくる音を聴いてみたいわけで・・・・・・
「とりあえず、いっしょに行くけど、うるさいの一曲だけ聴かせてもらって帰ってくるよ」

手土産にと安いケーキを手に、イソイソと母のおとも、持っていったのは、コルトレーン「AT THE VILLAGE VANGUARD」でした。
「すいません。一曲だけ聴いたら僕は帰りますから、ちょっとうるさいですがいいですか?ほんの少しの間、母と二人で耳をふさいでいてください。」
アンプのスイッチを入れ、CDをセット。さすがにボリュームは9時ちょい前ぐらいまでしか上げられませんでした。

選曲は「SPIRITUAL」、
 ♪タラリララ~~~ タ~ララ~~~~~~
なにしろ音の奥行きが我が家とは全く違います。
私としてはもう少しボリュームを上げたかったのですが、それでも目を閉じて聴き入れば、コルトレーンのソロもドルフィーのソロも、我が家で聴くそれとは距離感がぜんぜん違いますもの。(笑)
「ひょっとして、中音域に厚みがないんじゃないかなぁ」
なんて、分かりもしない私が、分かりもしない想像をしていたのですけど、なんのなんの、この音が家庭で楽しめたら、あたしゃなんの文句も言いません。

「どうもありがとうございました。それじゃ僕は帰ります。」
「あら、もういいの?もう少し聴いていけば」
「いやぁ、でも・・・・・」
「奥さん、そんなこと言わないで、この人は言われればいつまでだって聴いてんだから」と母。
「あと、一曲ぐらい、いいでしょうよねぇ」
(おお、なんとありがたきお言葉)
「・・・・・・あ、はい」
「ボリュームもっと下げて聴きなよ。」
(まったく、かあちゃんはうるせぇなぁ)
「いいわよ、いいわよ、一曲だけだもんね」

結局「CHASIN' THE TRANE」の長いソロを堪能してまいりました。

残念ながら今回は、レコード・プレーヤーが壊れているということで、レコードの音を確かめることは出来ませんでしたが
「あ~あ、俺も良いオーディオ、欲しいなぁ~~~~~~」
「なに言ってんのぉ、今のオーディオだって身分不相応なんだからね!」
家人の反応は、気温が上がってきた季節とは裏腹に、あまりにも冷たいものでありました。とさ。

え~分不相応のオーディオを持つ私は、本日も分相応の料理当番でありまして
『料理当番、本日の一品』です。

こちらは、豆腐に鶏そぼろと焼き茄子を挟んだもの、大葉と鶏そぼろを挟んだものを卵でまとめ、とろみを付けた薄味のダシ醤油をかけました。
それにマカロニと茹で烏賊を、卵の黄身、マヨネーズ、レモン酢で和えたものに、輪切りのトマトとチーズを乗せて、焼かずに蒸したものを、ワンプレートに乗せてみました。

こちらは、私用の烏賊の刺身です。

さて、今日の一枚は、アンソニー・ブラクストンです。
アルバム・タイトルは、どう考えてもオーネット・コールマンの「TOWN HALL 1962」を意識して付けられたものだと思います。ほんじゃやっぱりフリーフリーしてるのか?ってはなしですけど、いわゆるフリー・ジャズが苦手な方でも、このアルバムはけっこう聴けるんじゃないかなぁ、なんて勝手に私は思うのですがいかがでしょう?

トリオ編成と多楽器主義をとるカルテットの二編成による演奏は、時に破壊的で、時に美しいメロディーラインを奏で、幻想的でもあると感じます。
以前も言ったかもしれませんが、私はブラクストンをさほど聴き込んでおりません。しかし、間違いなく私好みのリード奏者であって、このアルバムも聴き返すたびに新たな魅力を発見できるアルバムだと思っています。

それにしても、1960年代、70年代の『タウン・ホール』というところは、いったいどんなとこだったのでしょう?
オーネットの初リーダー盤「SUMETHING ELSE !!!!」から「TOWN HALL 1962」、アルバート・アイラーの「BELLS」、そしてブラクストンのこのアルバムと、この時代の『タウン・ホール』に、もし私が出入りをしていたら、おそらくは今とは違った形でジャズに親しんでいたかもしれません。

TOWN HALL 1972 / ANTHONY BRAXTON
1972年5月22日録音
ANTHONY BRAXTON(as,ss) DAVE HOLLAND(b) PHILIP WILSON(ds)
JOHN STUBBLEFIELD(ts,fl,bcl,gong,perc) JEANNE LEE(vo) BARRY ALTSCHUL(perc)

1.COMPOSITION 1
2.COMPOSITION 2 / ALL THE THINGS YOU ARE
3.COMPOSITION 3


おまけ、
昨日、LPを録音したCD-RをMさん届けると、大変喜んでいただいたのですが・・・・
「バブちゃん、これぇ~~~~~」
「・・・・・・・」
なんと、弟さんのだというLPレコードが、ド~~~ンと四十数枚。
「えっえっえっ?まさかこれも・・・・・・・・・・!?」
「うん、お願い」
「・・・いやぁ、かまいませんけど・・・・時間はかかりますよ」
「いいよいいよ、ゆっくりやってくれれば」

それにしてもビックリなのは、四十数枚すべてが吉田拓郎と井上陽水、拓郎に関しては、ほぼアルバムを網羅しているのではないかというくらいで、弟さんはよほどのフリークだったのでありましょうねぇ。
まっ、拓郎、陽水なら、懐かしがりながら録音できるかな。


扱い一つで寿命も延びる

2008年06月21日 | a-c

今日は土曜日、『お手伝い日』ですから、出かける前に更新をしていくことにします。

天気予報では朝から雨のはずでしたが、今のところ青空が拡がっています。ただし、これも一時的なもので不安定な空模様が続くそうで、今、一番文句を言いたいのは「朝から暑いぞ!」・・・・・・・
いやいや、大雨で大変な九州や、発生から一週間、未だ二次災害の危険におびえる岩手・宮城内陸地震の被災地の方々を思えば、文句を言っちゃいられませんよね。

先日頼まれたLPの録音も終わり、後は届けるだけとなりましたけど、LPの保存方法について考えさせられた作業でもありました。
というのも、残念ながら預かったLPの中にどうしても再生できない物がありましてね。多少のキズや針飛び程度でしたら録音後の作業で補正も可能なのですが、へんに波打ったLPに関しては、ヘッドを替えたり、針圧を調節したりしてもどうしようもありません。


分かりにくいですが、○の中が波打ってます。

こうして他人様のLPの中にそんな一枚を見つけると、自分のレコードは大丈夫だろうかと不安になるわけでして、でもまぁ、このブログのおかげもあって何年も聴いていないLPは、ほとんど存在しませんし、今のところ多少の汚れはあったものの、波打ち、カビといった被害にあったLPは発見されておりませんのでちょっとだけ自信はあるんですけどね。(笑)

それにしても、例えばですよ。早死にしてしまった我が友人I君のように、多くのLPを所有していながら、残された家族は全く興味が無くて、ほったらかしにされている、いえいえ、その家族を責めているわけではなくて、そんなケースは間々あるように思えますし、LPを買いあさっていた本人ですら、CD時代、ダウンロード時代を迎えるにつれレコード・プレーヤーも所有せず、置き去りにされたLPが同様の扱いを受けている例も多いに違いありません。
もし、その中に貴重な一枚が隠れているとしたら・・・・・・・
そう思うと、これは何とか守らにゃいけんですよね。と言いつつ何をどうして良いのかは、皆目見当がつきませんが(笑)

せめて、私が知ってるかぎりでの保管方法を紹介しましょうか。

まず、最も勘違いしやすいのは、LPを立てて保管してれば大丈夫なんて思っていることでしょうか。へんに立てて保管するなら、横にきちんとずれないようにしまっておいた方がベターかもしれません。立ててあって寄り掛かり的な隙間があったりすると間違いなく「ゆがみ、ソリ、波打ち」てな事が起きてしまいます。
ちなみに私は縦置き、(よく聴くものにとっては横置きはねぇ)ただし、隙間無く置くようにしています。(どうしても隙間が出来てしまうときには、レコード盤より大きな板のような物で、レコード盤全体に均等な力が働くように押さえてください。)
おっと、もう一つ、昔、何枚か組になってボックスに入っているようなLPがありましたよねぇ、これは特に注意です。できれば箱からLP盤を取り出して別保存されたほうが賢明かと思います。
レコード盤は可能な限り、外気に触れないようにして下さい。具体的には内袋に必ず入れて保管して、内袋が紙製の場合は、ビニール製の内袋を追加するか、ジャケットにビニールカバーをして下さい。

次に盤面の手入れですが、
レコード盤専用のクリーニング機械なんかもありますけど、私はわざわざお金を掛ける必要性は感じません。基本は水洗いです。
じつにぞんざいな扱いのように思えますが、蛇口のわりと強めの水に盤を回転させながら汚れを掃き出すような気持ちであてていただいてけっこうです。
それでも落ちないようなカビ等の汚れがあれば、中性洗剤を水で超薄くのばして、それを布につけて溝にそってけっこうきつく擦るようにふき取った後に、同様の水洗いです。(ただし、中性洗剤もレコードにはけして良くありませんので、これは最後の手段ですね)
センターレーベルが濡れて大丈夫かと心配されるかもしれませんが、これでレーベルが剥がれたという話は私は聞いたことがありません。ただし、汚れがシミになる可能性もありますので気になる方は、先にセンターレーベルを濡らしておくと良いかもしれません。
洗い終わったら、繊維がほつれない乾いた布等で、溝に添って水を拭き取ります。(センターレーベルは押さえるように水気を取る)
最後に良く乾かしたら出来上がり、もちろん、直射日光やドライヤーで乾かすなんて事は止めてくださいよ。(笑)
う~ん、紹介しておきながら、梅雨時にやる作業じゃないかもしれませんね。

最後に、静電気防止スプレーは止めた方が良いと思いますよ。こもった音がお好きな方は別ですけど

以上、ザックリですが、こんな感じ。
思い出が詰まった貴重なレコード盤、正直、劣化もキズも物である以上仕方のないことだと思います。それでも扱いで寿命はいかようにも延ばせるかもしれません。
ぜひ、大切にしてやって下さい。

さて、今日の一枚は、またまたコルトレーンであります。
えっ?何故にLPの話をしていてCDかって?しかも、万人が聴こうとはしないアルバムを、って?
まぁまぁまぁまぁ、
以前、ここで紹介させていただいた「JOHN COLTRANE CONCERT IN JAPAN」という、輸入盤を私は所有しております。
おそらくは、所有しながら最も聴かずに最も大切にしているアルバムが、その「JOHN COLTRANE CONCERT IN JAPAN」だと思うのです。

コルトレーン来日の際の詳細は、そのアルバムを紹介したときにしましたので省きますが、私がこの「JOHN COLTRANE CONCERT IN JAPAN」を手に入れたのは、学生時代、上野のレコード店でだったと思います。
当時、コルトレーン来日時にまだコルトレーンを崇拝していなかった(笑)私、生まれるのが遅かった私を、何度悔いたことでしょう。
そんな私でも、その頃、コルトレーンの来日アルバム(「SCOND NIGHT IN TOKYO」「COLTRANE IN JAPAN」)を所有もしておりませんでしたし、ジャズ喫茶でもまずかかることはありませんでした。(自由ヶ丘の「アルフィー」では何度か耳にしましたが)

それが、「バブ君が・・上野のレコード店で・・出会った」のであります。
この時、我がアパートにはステレオはなく、大切に大切に田舎へ持ち帰り、自宅で針を落とした瞬間・・・・
「うるせぇ!何ボカスカやってんだ!」と父に怒られ、ヘッドフォンで恍惚に浸ったものです。

以来、まともにスピーカーでは聴かせてもらえないこのLPを(後に仕入れた「SCOND NIGHT IN TOKYO」もですが)、私はどれほど大切にしてきたことか・・・シクシクシク、涙無くしては語れませんよ(笑)

そして今、やっとスピーカーからの音をそれなりに聴ける状態になってからは、我が手元には来日時の録音を網羅した、今日紹介のCDがあるわけで・・・

不運と言えばあまりに不運な「JOHN COLTRANE CONCERT IN JAPAN」と「SCOND NIGHT IN TOKYO」

・・・・・・てな話から、このCDを紹介することにしました。
ちなみに、コルトレーンが多少好きでも、まだ聴いたことがないという方には、あえてお勧めはしません。そうですねぇ・・コルトレーンのラスト録音「THE OLATUNJI CONCERT」あたりを涙を泣がしながら聴けるあなた、あなたにだったら私の気持ち分かりますよね。

LIVE IN JAPAN / JOHN COLTRANE
1966年7月11, 22日録音
JOHN COLTRANE(ts,as,bcl) PHAROAH SANDERS(ts,as,bcl) ALICE COLTRANE(p) JIMMY GARRISON(b) RASHIED ALI(ds)

DISC 1
1.AFRO BLUE
2.PEACE ON EARTH
DISC 2
1.CRESCENT
DISC 3
1.PEACE ON EARTH
2.LEO
DISC 4
1.MY FAVORITE THIMGS

追伸、
昨日のアーマッド・ジャマルのCDを、「ただ入るから全部入れちゃうというのは、CDの難点だ」といいましたが、この「LIVE IN JAPAN」の場合は、CDたればこそ曲を通しで聴けるというメリットがあります。LPではバラバラだった超長い、長すぎるコルトレーンのソロをぶっ続けで楽しめるのですから。
ただし、いかに私でも、この4枚のディスクを連続で再生した経験は、未だありません。


ちゃんちゃら可笑しいオヤジ達

2008年06月20日 | j-l

先日、ここでFMの話題を持ち出したら、
「ブログにはコメントしなかったけど」
と、いろんな話がランチ会場(単なる喫茶店ですが..笑)でも飛び出して、一盛り上がりしました。
「あの頃、洋楽聴くにしても、フォーク聴くにしても、ラジオだったもんなぁ、フォークの連中なんかテレビには出ねぇしさぁ、レコード全部買えるわけねぇし、なんたってFMはステレオ放送だったもんね、・・・・って、ステレオで聴いてなかったけど」(笑)
「FMだけじゃなくて、AMも聴いてたよ。糸居五郎、カメさん、アンコウ、ナッチャコ、キンキン、土井勝に落合恵子、みのもんただって、もともとはセイ・ヤングだったろ、深夜放送は聴いたなぁ」
「俺はステレオは持ってなかったけど、ソニーのスカイセンサー持ってたよ。」
「お~~~~、何々、5800?5900?」
「あれ、でもスカイセンサーが流行った頃は、もうアンコウ、レモンちゃんの時代じゃねぇだろう」
なんだかんだ言って、ほとんどが同年代、ラジオにお世話になった世代ですから、話は尽きません。


これは5800

すると若い(30代)K君が、
「別にラジオはみなさんの年代だけのもんじゃありませんよ。俺だって聴いてましたもん」
「お前ねぇ、夜中の12時過ぎに、必至になって東京放送を受信しながら聴くんだよ。」
「そうそう、俺なんかリード線にコンデンサー挟んでコンセントに突っ込んでさ、アンテナ代わりにしてたんだから」
「苦労して、聞こえたときのあの嬉しさ、おめえなんかに分かるもんか」

こんなふうに頭から否定してかかるオヤジ達というのは、最も嫌われるタイプですね。それでもK君は偉いもので
「たしかにみなさんのほうが、苦労して聴いていたかもしれませんけど、そんなに大好きだったラジオを今も聴いているんですか?」
と切り返してまいりました。

たしかに、最近はラジオを聴く機会がめっきりと減りました。たまに車の中で聴く程度で、自宅でラジオを聴くなんてことまず無いですもんね。

「俺は、今でも聴いてますよ。FMだと「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー・アバンティ」と「山下達郎のサンデー・ソングブック」はほとんど毎週聴いてるし、バブさん、NHK-FMで「ジャズ・トゥナイト」って番組やってるの知ってます?先週はウエス・モンゴメリーの没後40年の特集やってましたよ。」
「・・・・・・・・・」
「つまりね、昔聴いてたとかなとか言いながら、今はぜんぜん聴かなくなったから、最近の曲にも疎いし、ついて行けなくなったんじゃないですか?」

いやぁ、完全に一本取られました。
K君のおっしゃるとおり、いつのまにか「昔は昔は」と、それこそ昔嫌った言葉を今我々が使っている、そして、いまのラジオをそうそう聴いてもいないくせに「昔のラジオは良かった」なんて、こりゃちゃんちゃら可笑しいったらありゃしない

「そりゃぁ、K君が言うことももっともだなぁ。よし、久々にラジオでも聴いてみんか」
「K君、「ジャズ・トゥナイト」っていうのは、何曜日の何時からやってんだい?」

オヤジ達が、素直に反省をしたランチタイムだったとさ。(笑)

さて、今日の一枚は、アーマッド・ジャマルのCDです。
初期のレギュラー・トリオによる3セッションを一枚のCDにまとめたもので、彼の原点が見える一枚であろうと思います。

1960年代後期にはモード色を加味したシリアスめのスタイルへ移行し、更にフュージョン系統の作品も続々と発表したかと思えば、やがてアコースティックな路線に回帰と、我が道を常に貫くといった生き方には共感はするものの、マイルス・デイビスの高い評価はとりあえず置いておいて、私のジャマル評を申しますと、けして高くはありません。
何故なんでしょう?(こっちが訊きたいわい!)

そんな中、この初期の演奏は、軽いタッチで、爽やかさがあって、ジャマルでは好きな演奏です。多少私にはBGM的感覚が先に立ってまうところはありますけどね。

それとね、21曲ぶっ続けてぇのはどうかと
これは、ジャマルがどうのこうのというより、CDの一番悪いところだとは思います。「なんでもかんでも一枚に入っちゃうから入れちゃおう」みたいなことは、止めたほうがいいですよね。そう思いません?

ともかく、カクテル・ピアノとも一部評される初期のジャマルですが、不快感は全くない一枚だと思いますし、小粋なジャマルを聴きたい方にはピッタリの一枚だと思います。曲数を除いてはね。

THE LEGENDARY OKEH & EPIC RECORDING / AHMAD JAMAL
1951年10月25日, 1952年5月5日, 1955年10月25日録音
AHMAD JAMAL(p) RAY CRAWFORD(g) EDDIE CALHOUN[1~6], ISRAEL CROSBY[7~21](b)

1.THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
2.WILL YOU STILL BE MINE
3.AHMAD'S BLUES
4.A GAL IN CALICO
5.AKI AND UKTHAY
6.BILLY BOY
7.BLACK BEAUTY
8.LOVE FOR SALE
9.SOMETHING TO REMEMBER YOU BY
10.POINCIANA
11.DON'T BLAME ME
12.AUTUMN LEAVES
13.THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
14.OLD DEVIL MOON
15.T'S EASY TO REMEMBER
16.SQUEEZE ME
17.CRAZY HE CALLS ME
18.PAVANNE
19.PERFIDIA
20.RICA PULPA
21.THE DONKEY SERENADE


祖先を食らえるか?

2008年06月19日 | p-r

いよいよこのあたりも「梅雨に入った模様」だそうで、それにしては今のところたいした雨も降ってはいないのですが、たしかに吹く風が少しジメっとしてきたようにも思います。皮下脂肪を蓄えた者にとって、湿気と暑さはまさに最大の敵。
「やだなぁ~~~」
とついついめいってしまいます。

今朝の新聞に「脊椎動物の祖先はナメクジウオ」なる記事が載っておりましたね。
「なになに、京都大、国立遺伝学研究所が米英などの研究機関とナメクジウオのゲノムを解読?ふむふむ、その結果ナメクジウオからホヤと脊椎動物に分化した。なるほどそりゃ凄いや」
って、何が凄いんだか、私みたいな凡人以下の人間にはよく分かりません。(笑)

思えば、ヒトゲノム計画で人間のゲノムがすべて解明されたのは2003年だったでしょうか、
「これによって遺伝、医療の分野で大いなる発展が望める」
と、凄い勢いでありましたよね。
今回の発見もそんな成果の一つなんでしょうけど、私にとっちゃ、祖先がホヤだろうとナメクジウオだろうとどうでもいい話で、
「ホヤは食えるけど、ナメクジウオは食えんのか?」

なるほど、私のバカさ加減を思えば、人の遺伝子の9割がナメクジウオにもあるというのも納得いったりします。(笑)
そうなると他の人間よりナメクジウオにより近い私としては、俄然ナメクジウオなる生物に興味が湧いてくるわけでして

ナメクジウオは脊索動物門頭索動物亜門に属し、無脊椎動物ですが、脊椎動物の個体発生の初期にだけ出てくる脊索を終生もち、脊索が脊椎に置き換わることはありません。神経組織も脊椎動物を簡単にしたような構造をとっており、ここからも脊椎動物の祖先に似ていると考えられていました。
 日本では、房総半島から九州までの太平洋岸(瀬戸内海を含む)と丹後半島以南の日本海側に分布しており(日本以外では、インド洋や西太平洋の暖水域、東シナ海沿岸などに広く分布している)、潮間帯から水深約75mまでの浅海の荒い砂でできた海底にもぐって生息します。
広島県の有竜島と愛知県三河湾の大島では、場所指定の天然記念物に指定されているものの、日本産ナメクジウオの個体数と生息地は激減しており、絶滅のおそれもあるそうです。形態的には、目・耳・鼻の感覚器は無いものの、光には敏感で体中に光受容器の構造が観察され、神経管の先端には眼点と呼ばれる色素を持った構造があって、体に平行して走る神経管の中にも色素細胞が点々とあります。神経管の前端部は少し膨れている脳部分です。光受容器構造をもつ神経細胞も観察され、光受容体遺伝子が7種類クローニングされており、その系統関係が独自の位置にあるそうです。

って分かりました?
つまり、「ウオ」と名はついていますが魚ではまったく無いということですね。
おっと、肝心の私の疑問、ナメクジウオは食用になるのか?ということですが、
食べて食べられないことはないみたいですよ。
日本では食用のイメージは全くないものの、中国の福建省あたりでは、生のナメクジウオを水洗いして塩分を落とした後、鶏肉や牛肉、卵と炒めて食べたり、油で煎って食べたりするそうであります。

「ところで「脊索」って、何だ???・・・・・」
と、興味は尽きません。
・・・・・・・・・あっ!これか、これですよこれ、つまり、
「人間の祖先はいったい何なのか」
という、単純な発想から、「じゃあ、あれはどうなんだ、これはどうなんだ」と興味が進んでいって、その意味で、この発見が重要だと・・・・

あはははは、そんな単純な事じゃないかな。きっともっと大きな意味を持つ発見なのでしょう。・・・・・・・やっぱ、気になるなぁ、
だれか、教えていただけないでしょうか、この発見の本当の意義を。

さて、今日の一枚は、フレディ・ローチです。
ざっと我がブログをご覧いただくと、オルガン奏者のリーダーアルバム紹介が、とても少ないことにお気づきかと思います。
これは、別にオルガンを嫌っているわけではないんですよ。だけど、何故か紹介の機会が少ない・・・・どうしてかこちらが訊きたいくらいです。(笑)

さて、ブルーノートのオルガン奏者といえば、やはり筆頭はジミー・スミスでありましょうが、ダイナミックさではほんの少し小粒でも、テクニックではフレディのほうが上ではないか?なんて思ったりして。
そのフレディ第二作目のリーダー・アルバムです。

特にケニー・バレルの加わった2,3,6,7,8曲、こちらの響きはじつにカラフルに感じます。
ひょっとすると、私はジミー・スミスより、フレディのほうが好みかもしれないなぁ・・・なんてね。

MO' GREENS PLEASE / FREDDIE ROACH
1963年1月21日, 3月11日録音
FREDDIE ROACH(org) CONRAD LESTER(ts) KENNY BURRELL, EDDIE WRIGHT(g) CLARENCE JOHNSTON(ds)

1.GOOGA MOOGA
2.BABY DON'T YOU CRY
3.PARTY TIME
4.NADA BOSSA
5.MO' GREENS PLEASE
6.BLUES IN THE FRONT ROOM
7.I KNOW
8.IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY
9.UNCHAINED MELODY
10.TWO DIFFERENT WORLDS