JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

シャキッとした気分で

2005年07月31日 | s-u

いやぁ、暑い
休みの日は、そうでなくとも動く気がおきないのに
「汗もダラダラ、体もダラダラ」って感じですか
昨晩、酒量が少なすぎたのも原因の一つかな(そんなことは、絶対無い!!)

さて、今日は、予定もないのでこのままダラダラでも良いのですが、シャキッとしなければならない時、皆さんはどうされますか?

私の場合をご紹介しますと
1.シャワーを浴びる
2.飯をたらふく食らう
3.コーヒー飲みながら、タバコ吸いながら、ある曲を聴く
すると、あ~ら不思議、重い体(気分も実量も)が、気分だけは軽くなるんですね。
(おい! それってあまりにも単純すぎないか?)

シャワーは、この時期、汗っかきの私には欠かせない習慣です。
飯は、米じゃなきゃいけません。みそ汁も絶対!
前日、いかに米の水やら、麦の水やら、その他いろんな水を大量に飲んでいても、私の場合、翌朝、大盛りの米を美味しくいただきます。
コーヒーは、濃くなくていい、アイスコーヒーは×
タバコは、どの女よりも(ンン~ン失礼) どの女性よりお付き合いが長い、やめる気なし。(「雨の日にはJAZZを聴きながら」のcrissmorganさんすいません。お医者様のあなたが、いかに言われましてもこればかりは...)

そして、曲ですけどマッコイ・タイナーの「ATLANTIS」です。
このアルバム2枚組なんですが、1枚目の1曲目だけ活用致しております。

さぁ、これで気分だけは、シャキッとしますよ。もちろん二日酔いなし!!

ATLANTIS / McCOY TYNER
1974年8月31日,9月1日ライブ録音
McCOY TYNER(p) AZAR LAWRENCE(ts,ss) JOONY BOOTH(b) WILBY FLETCHER(ds) GUILLERME FRANCO(perc)
DISC 1
1.ATLANTIS
2.IN A SENTIMENTALMOOD
3.MAKIN' OUT
DISC 2
1.MY ONE AND ONLY LOVE
2.PURSUIT
3.LOVE SAMBA
4.NAIMA

くれぐれも、ここで聴く曲は、1曲目だけです。
それ以降は、別の時間帯にどうぞ。





口約束は恐ろしい

2005年07月30日 | a-c

このブログに遊びに来ていただいた、おさかなさんから、
「ブルー・トレイン」話しが、出ましたので、今日はもう1つ記事を書くことにしました。

「ブルー・トレイン」は、ブルー・ノートに残る唯一のコルトレーン・リーダー・アルバムです。
コルトレーンが、プレステッジと契約する以前、
ブルー・ノートのオフィスで、アルフレッド・ライオンとリーダー・アルバム録音の件を、話していました。
「録音しようか」
「そうですね」
くらいのやりとりの後、ライオンは、その場で前渡金を渡したそうです。
ところが、事件です。
「猫が窓から飛び降り自殺!!!」
「大変だぁ」と後を追うライオン(別にライオンが猫を襲ったという話ではないですよ...失礼)
たまたま、下にいた美女に猫は助けられ、ほっと胸をなで下ろしたライオンがオフィスへ戻ると、あらら今度は、コルトレーンがいない!! 
「契約はどうするんだぁ~~~。」
つまりは、前渡金の持ち逃げです。

それから間もなくコルトレーンは、プレステッジと契約を結び、この口約束のことは、ライオンもすっかり忘れてしまいました。(前渡金も多くはなかったようです)
契約というのは、ある意味とんでもない制約となります。モンク/コルトレーンの「ファイブ・スポット」での名演も、契約の壁の前に、録音が出来ませんでしたし、
当然、ブルー・ノートでのコルトレーン名義のアルバム発売などあり得ない話のはずでした。
ところが、コルトレーンは口約束を忘れてなかったんですね。
「協力、プレステッジ・レコード」と名前を入れることを条件に、録音が実現します。
だから、「よ~く、ジャケットを見て見て!!」
ほら、プレステッジ・レコードの名前が、 ん?何故かリバーサイドの名前もあるぞ。
そうです、メンバーの人選もコルトレーンが行ったため、リバーサイドと契約していたケニー・ドリューがメンバーに、
かくして、ジャズ三大レコード会社の名前が記載された「ブルー・トレイン」は、完成したのでありました。

アッハハハ、おさかなさん、こんな話で良かったでしょうか?

BLUE TRAIN / JOHN COLTRANE
1957年9月録音
JOHN COLTRANE(ts) LEE MORGAN(tp) CURTIS FULLER(tb) KENNY DREW(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.BLUE TRAIN
2.MOMENT'S NOTICE
3.LOCOMOTION
4.I'M 0LD FASHIONED
5.LAZY BIRD


ジャズ~~????

2005年07月30日 | y-その他

今日は、命日間近、お盆間近ということで、父の墓掃除に出掛け、
帰りがけに、ワルツさんお勧めのCDを探そうと「TSUTAYA」にまわってきました。

ジャズ・コーナーを探索していると、おもしろいものが
「エマーソン、レーク & パーマー / 展覧会の絵」発見!!
(ELP....ELP? おいおい ELPは、ジャズじゃねーだろ)

私、ジャズしか聴かずに育ったごとく人には言われますが
デビュー・アルバムはもとより、「タルカス」「トリロジー」「恐怖の頭脳改革」「展覧会の絵」と5枚もELP持っております。

それにしても、仮に百歩譲ったとしても、ジャズはないんでないの。
(おいおい、百歩譲るって何に?)
いそぎ、洋楽ロックを覗くと、ありましたありました「ELP」、
きっと、お店の人が勘違いしてジャズ・コーナーに置いたのだろうと
「展覧会の絵」を洋楽ロックの場所に、移してきました。
(意図的にそうしていたとしたら、TSUTAYAの店員さんごめんなさい。)

しかし、CD屋さんのジャンル決めっていうのは、難しいでしょうね。
すごいへそ曲がりの人がいて、
「「展覧会の絵」は、クラシックの名曲だぞ」てなこと言ったりして
(ハッハハハ そうなりゃあ、マイルスの「スケッチ・オブ・スペイン」だつてクラシックか)

そもそもジャンルって、基準は曖昧でしょ、
リズムや音階できちっとした決まりがあるジャンルは別だけど、
「ジャズって何?」って言われて、「ズバ」っと答えられる人っているのでしょうか。
「オフビートがジャズだ」とか、「ジャズはアドリブさ」とか......
私は、そもそも「自由なのが、ジャズ」だと、思っているので、良く聞かれる質問ですが、答えにはいつも戸惑ってしまいます。

そんなわけで(どんなわけ?)
今日ご紹介のアルバムは2枚、ジャンルは何になるのか。
左のアルバムは、クラシック? クラシックですよね
右のアルバムは、昔、ジャズ喫茶で聴いたことがあるのでジャズ? 歌のないゴスペルかも知れません。

ともかく、2枚の共通点は、同一楽器アンサンブルということ、
「BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS」は、ベーシスト6人
「HANDSCAPES」は、ピアニスト7人(ひとりオルガン弾いてるけど)
どちらも、ジャンルは関係無しに気持ちの良い演奏です。
きかいがあれば、ぜひお聴きになってみて下さい。(お勧めです)

左の写真
BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS. / L'ORCHESTRE DE CONTREBASSES
Christian GENTET(b) Frederic ALCARAZ(b) Jean-Philippe VIRET(b) Thibault DELOR(b) Olivier MORET(b) Yves TORCHINSKY(b)
1.TOUETATOU
2.BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS
3.BON VOYAGE
4.LE MYSTERE DES BOIS VULGAIRES
5.ARTIFICIEL PARIS
6.LA POMPE
7.CORPS DE MUSE
8.TANGO
9.UNE VIE SIMPLE

右の写真
HANDSCAPES / PIANO CHOIR
じつは、音源は持っているのですが、アルバムを持っていません。
どなたか中古LPの情報をお持ちでしたら、教えて下さい。

ヨッ 大将!!

2005年07月29日 | d-f

私は、最近あまりテレビを見ない人になってしまいましたが、
(酒を飲んでる時が多すぎて見る暇がないというのが正してかも知れませんが)
昔、とあるアミューズメントのイベント企画を担当している時期があり、
そのころは、深夜のテレビ番組まで、「チャンネル換え換え、チェックチェック」していました。

先日、なにげにテレビを見ていると「はしのえみ」さんがご出演中。
ふと、当時のことを思い出したので、そんな話を1つ。

冬休み企画として「欽ちゃん劇団」の1ヶ月公演を企画、
浅草公演が毎日あるので、全員の出演は無理でしたが、
欽ちゃん自ら、メンバーを選抜し公演することになりました。

そのメンバーの中に
テイク2、あさりど、ぶかぶかという3グループが含まれていました。
テイク2、あさりどは、ご存じの方も多いと思いますが
「ぶかぶか」って知ってます?

若いかわいい女の子3人グループだったのですが、その1人が、「はしのえみさん」だったのです。(本当にかわいかったですよ)
公演中は、テイク2の東さんと呑みにいったり、ぶかぶかはじめ他の皆さんとも親しくさせていただきましたが、当然「欽ちゃん」は、お越しになっていませんでした。

公演も半ばとなり、舞台も落ち着いてきた頃、
公演後の舞台稽古(「欽劇」の皆さんは、本当に真面目な方ばかりで、毎日、稽古をされていました。)の最中に、マネージャーさんから
「明日、萩本が来たいと言っているのですが」とのお話し、
私にしてみれば、「是非とも」と言った感じでしたが
突然、舞台に緊張が走りました。
「大将が来るって」「大将来るってよ」「俺、大丈夫かな....」
そこからの稽古はまた一段と気合いの入ったものとなりました。
(大将の力はすごい)

翌日、プライベートという扱いでお越しになった「欽ちゃん」、
わざわざ舞台にも立っていただき、お客さんは大喜び。

公演後、「大将」の前に整列した面々、緊張の極致です。
1人1人に声を掛ける「大将」(うわぁ、なんかすげぇ.....)
とっても「大将」の大きさを感じる一瞬でした。

以来、あんなに真面目で、一生懸命やっていた
「テイク2」はもちろん、「はしのえみ」さんも、欽劇のみんなも、私は心の中で応援し続けています。

ジャズ界の「大将」と言えば、やっぱりアート・ブレーキーということになるのでしょうか、
「大将」のもとから、巣立っていったジャズ・メンは、数知れず
今日は、そんな1人、名作曲・編曲者でもあるベニー・ゴルゾンの私が一番好きな曲をご紹介します。
(いゃぁ~今日は長くなってしまった。)

BLUES-ETTE / CURTIS FULLER
1959年5月21日録音
CURTIS FULLER(tb) BENNY GOLSON(ts) TOMMY FLANAGAN(p) JIMMY GARRISON(b) AL HAREWOOD(ds)
1.FIVE SPOT AFTER DARK
2.UNDECIDED
3.BLUES-ETTE
4.MINOR VAMP
5.LOVE YOUR SPELL IS EVERYWHERE
6.TWELVE-INCH

おまけ、
ベニー・ゴルゾンは、ジャズ・メッセンジャーズ時代やアート・ファーマーとのコンボなど悪くはないのですが、この「FIVE SPOT AFTER DARK」くらいのさりげない編曲の方が、私は好きなんですね。名曲、名演だと思います。

捨てたもんじゃない

2005年07月28日 | d-f

古く昔からくりかえされてきた言葉
「最近の若いもんは」
年寄りじみた言葉だけど、最近、私も心でつぶやくことが増えてきたような気がします。

じつは夕べ、よせばいいのに9時半過ぎから、またまた、とある「バー」へご出勤。
すると、20代前半の若い男女が一組すでにいたのですが、
「オレさぁ、サーフィンやんじゃん、今日も海行ったんだけどぉ、台風でぇ、遊泳禁止でぇ・・・・・」
「ええ~だって今日みたいな方が、波いいんじゃないのぉ~~~・・・」
「マスター、ビール何でもいいからぁ、どんどんちょうだぁい」
こんな話を、大声でやっていました。

ビールを出しながらマスターが
「お客さん来たから......」
よくは聞き取れませんでしたが、私が入ってきたのでボリュームを下げるよう注意したようでしたが、お二人はおかまい無し
するとマスターが
「もう帰ってくれ!!金なんかいらねぇから、うちには2度と来ること無いから」
(オヨヨ)

2人が出ていった後、マスターに聞くと、一見さんで男がいかにもカッコ良く女の子を連れて入ってきたらしいのですが、マナーも何もあったものじゃなかったらしく、私が来なくても追い出していたとのこと。
「まったく最近の若いのは、酒の飲み方も知らない!」
そんな話をしながら飲んでいると
今度は、先ほどと同じ年格好の男の子が入ってきました。
(この子は3度目ぐらいの来店だったそうですが)

ちょっと「ドン・フリードマン」っぽい顔立ち
ごつい体つき、格好は今時の若者でしたが
話をしていると、これがあなた、なかなかの好青年ではありませんか。
それはそれは、おじさんの話に良くつきあってくれるんですよ。

話が音楽の話になると
「僕、アコーディオンを持っていて、ちょっとはやるんですけど、もっと良く教えてくれる方を探してるんです」とのこと、
(よしよし、おじさんが当たってあげよう)そんな気にさせてくれます。

「僕、彼女が欲しいんですけど、うまくいかないんですよ、いつも」
(よしよし、それもおじさんが....って、それはちょっと難しい)
こんな感じの良い青年を、どうして代の女性どもは、ほっておくのでしょうか?
新聞によれば、男性の人口は、どんどん減っているというのに。
さっきのバカ者に彼女がいて、この青年には、ずっといないとは、何たることか。

そんなこんなで、またまた、おじさんは気分良く飲んできたのでありました。
でも、本当によさげな青年だったのですよ、まだまだ「捨てたもんじゃない」

ドン・フリードマン似の彼に、1枚プレゼント
彼女が出来たら、かけてあげて下さい、
「このピアニスト、ちょっと僕に似てるんだって」なんて言いながら、
女性好みの一枚ですよ。

CIRCLE WALTZ / DON FRIEDMAN
1962年5月14日録音
DON FRIEDMAN(p) CHUCK ISRAELS(b) PETE LA ROCA(ds)
1.CIRCLE WALTZ
2.SEA'S BREEZE
3.I HEAR A RHAPSODY
4.IN YOUR OWN SWEET WAY
5.LOVES PARTING
6.SO IN LOVE
7.MODES PIVOTING

あ~夏休み

2005年07月27日 | p-r

今日は、父の知人だった方の仏事で、しかも若干遠い場所だったので、仕事を休みしました。
遠いといっても3時頃には、帰ってこられたので、たまにはビデオでも観てみようかと近くのレンタル・ビデオ屋さんに、
基本的に、人混みを好まない私としては、平日ならと言う思惑もあったのですが、
「あら、やたら人がいるなぁ」
それはそうですよね、もう夏休みじゃないですか。
ともかく「僕はラジオ」という映画を借りてまいりました。(感想は、のちのち)

「そうか夏休みかぁ」
発想が貧困な私は、「夏休み」→「ラジオ体操・夏友」→「最後に苦しむ」という単純な連想をしてしまいます。
娘がまだ小学生(3年か4年の時かなぁ)のときの事でしたが、とんでもない課題が「夏友」に出ていて、1人「プンプン」怒っていたことがあります。

「あなたの住んでいる地域の方言を集め、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに意味や使い方を聞いてまとめてみましょう」
ってな課題だったと思います。

「ふざけた課題だ!この地域出身じゃない家庭は、どうやって教えてやるんだ!!」(じつは、私の父は転勤族で、私の場合小学校を4ヶ所変わっていますし、気候がよいと言う理由だけで今の地に家を構えたので、この地域の方言に詳しくないのです。)
「こんな課題は、自由研究でやるべき事で、固定課題としては最低だ!!」と
愚妻に怒ると
「あたしに怒ってもしかたないでしょ」と逆に怒られたりして、

結局、市役所に方言の資料がないか問い合わせ、電気会社でまとめた資料を入手、事なきを得ました。

今は、「夏友」も使わない地域が増えたようですが、今となってはそれもまた、ひとつの思い出です。

昨晩は、(もちろん今朝方も)久々の「完全休肝日」
今日は、風呂も早々と済ましたし、ゆっくり「JAZZを聴きながら」飲みますかぁ!?
さぁて、何から聴きましょう
久方ぶりにロリンズでもいっちゃいますかね。それでは、いただきます。

A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD / SONNY ROLLINS
1957年11月3日ライブ録音
SONNY ROLLINS(ts) WILBUR WARE(b) ELVIN JONES(ds)
[5曲目のみ DONALD BAILEY(b) PETE LAROCA(ds)]
1.OLD DEVIL MOON
2.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
3.STRIVER'S ROW
4.SONNYMOON FOR TWO
5.A NIGHT IN TUNISIA
6.I CAN'T GET STARTED

以前にもちょとふれましたが、ピアノ・レス・トリオでの演奏としては、私は最高峰のものだと思っています、しかもライブで

厳粛な綱渡り

2005年07月26日 | p-r

2件、ブックマークをかってに追加させて頂きました。
「成り行きアラカルト日記」は、多彩な知識とすばらしい視点で、毎日の出来事を語られるウフフマンさんのブログ。
「雨の日にはJAZZを聴きながら」は、ここのタイトルによくにていますが、42才のお医者さんcrissmorganさんが開いている、ここより数段高尚かつ内容深いブログです。

さて、「雨の日にはJAZZを聴きながら」の「ジャズ・メッセンジャーズ考察(1)」という記事へのコメントでちょっと書かせて頂いたのですが、
大江健三郎の「厳粛な綱渡り」というエッセイ集に、彼とジャズとのかかわりが書かれたエッセイが載っています。

その中で、パリに滞在中、バド・パウエルを聴きに行ったお話しで
「バド・パウエルがピアノの前に座ったとき、それはまさに老いたるセイウチだった。[中略]バド・パウエルが数曲、演奏するあいだに、クラブじゅうのだれもが、最初の緊張感をうしない。退屈し、弛緩してしまったようだ。ぼくもまた、冷淡な気分になって、バド・パウエルを聴いていた。ところが、最後の一曲で、バド・パウエルはまったく非連続的に、唐突に、蘇ったのである。かれは、すでにバド・パウエル伝説となったもおぼしい。凄まじいばかりのスピードと明快さで、ピアノから音楽をほとばしらせた。ああ、これがバド・パウエルだとぼくは納得し....」と言う一節があります。

以前に書いた映画「ラウンド・ミッドナイト」の映像が浮かんできます。
ヨーロッパの雑誌で最悪のジャズ・メンの1人に取り上げられたバド・パウエル、
ある日、かつての彼自身を思い出させる演奏を行うかと思えば、
その翌日は、彼の死体を眺めているような気にさえなってしまう。

バド・パウエル、私にとってとても大切なピアニストです。
死体と化したセイウチを、この目で見ずにいるのは、幸せなことかも知れません。

BUD POWELL IN PARIS
1959年12月12日,60年3月12日,7月15日,10月14日録音
BUD POWELL(p) GILBERT ROVERE(b) CARL DONNELL "KANSAS" FIELDS(ds)
1.HOW HIGH THE MOON
2.DEAR OLD STOCKHOLM
3.BODY AND SOUL
4.JOR-DU
5.REETS AND I
6.SATIN DOLL
7.PARISIAN THOROUGHFARE
8.I CAN'T GET STARTED
9.LITTLE BENNY
10.INDIANA
11.B-FLAT BLUES

crissmorganさんに刺激されたかな?
ちょっと、私、真面目に語っちゃって、どうしたの?(ハハハハハ....)

モンクに文句

2005年07月26日 | m-o

またまた、昨夜は飲み過ぎの極致でありました。
打ち合わせ後に、打ち合わせ相手と寿司屋で一杯、
ここで、帰れば何の問題もないのに
相手と別れた後、運動不足の足が、夢遊病者のごとくにいつものお店へ......
(あ~~~~しょうがねーやつだ)

ターキーをロックで3杯ほどいただくと
ママが
「バブさんは、ラムは嫌い?」
「ちょっと甘すぎるかなぁ~」
すると隣にいたお客さんが
「一杯だけ飲んでみて下さい」
(あらー、見たこと無いボトルだこと)

足つきのストレート・グラスに注がれた、琥珀色と呼ぶには、さらに濃いダーク色に輝くラム。
(あれ?私の知っているラムとちょっと香りがちがうぞ)
口当たりも、あまーい....
(えっ?そんな甘くないじゃん)
それでも最後に口に残るチョコレートっぽい、それでいていやらしくない甘み。
「へぇー、これなら飲める」
「でしょう」
「これ何ていうラムですか?」

話によれば、隣で飲んでおられた方が、インド出張に行った時におぼえた酒とのこと、ボトルを見せてもらうと
「OLD MONK RUM」と書いてあります。
(モンク?これは、何かちょっとした運命を感じる)
「これ持ち込みだから、飲んじゃっていいよ」なんと神々しくも見える隣のお客さん、
「氷り使わなくていいんだったら、ただでいいわよ」
ママもなんと心優しき、天女のような
さらにさらに
「こっちも良かったら飲んでみる?」と差し出されたボトルは、
「MCDOWELL'S No.1」という、これもまたインドのウイスキー
お礼にママ特製のポトフを隣人にごちそうし、ラムちゃんを一本空けて参りました。

家についた頃には、絶頂の極み、いい気分でしたが、(本当に酔っぱらいはイヤだねぇ)
「まったくこんなに酔って,,,,,,」本人以外はあきれ顔
「すべてモンクが悪い、文句を言うならモンクに言え!」 なんじゃそりゃ

モンク様、本当にあなたのせいにして申し訳ありませんでした。お詫びに「切手のモンク」をご紹介しますから、お許し下さい。

THE UNIQUE / THELONIOUS MONK
1956年3月17日,4月3日録音
THELONIOUS MONK(p) OSCAR PETTIFORD(b) ART BLAKEY(ds)
1.LIZA
2.MEMORIES OF YOU
3.HONEYSUCKLE ROSE
4.DARN THAT DREAM
5.TEA FOR TWO
6.YOU ARE TOO BEAUTIFUL
7.JUST YOU, JUST ME

写真の左のボトルが「OLD MONK RUM」、右が「MCDOWELL'S No.1 WHISKY」です。
ラムとセロニアス・モンクには、何の接点もありません。





太い海と大きな海

2005年07月25日 | j-l

「あ~あ、こんな日もあるさ」とため息をついています。

べつに夕べの寝不足がたたったわけでもないのでしょうが、
今日は朝から予定通り事が進みません。
本当であれば今頃打ち合わせの真っ最中のはずが
3人もの相手に立て続けにふられ
あげくのはてに、4時半打ち合わせが7時にづれ込んでしまいました。

そんな今日、何の収穫も無かったかというと、1つだけちょっとしたうんちく話を仕入れてきました。
我が田舎も海水浴の季節を迎え、海の家を経営する方からお聞きした話ですが

なぜ、太平洋は「太い」で、大西洋は「大きい」なのか?と言う話、
太平洋の名付け親は、かのマゼランだそうで
南アメリカの先端を越え、太平洋に入ったマゼランは
「今まで荒れ狂っていた海が、何と静かになったのだろう」と感動し、
「太平な海」と名付けたため、太平洋は「太い」になり、
一方、大西洋はヨーロッパの「西の大きな海」と単純な意味で「大きい」になった
と言うことらしいのです。(ほんとかね?)

みなさん知ってました? 私は知りませんでした。

さて今日の一枚ですが
今日は、ふられっぱなしだったので、
マイルスをふった男「アーマッド・ジャマル」をご紹介します。
(ウフフマンさんとのお話しの影響もあるんですけど)
このアルバムの7曲目「WOODY'N YOU」と
マイルスの「リラクシン」の同曲を聞き比べると
マイルスがいかにジャマルに恋いこがれていたか、よくわかる気がします。

BUT NOT FOR ME / AHMAD JAMAL
1958年1月16日ライブ録音
AHMAD JAMAL(p) ISRAEL CROSBY(b) BERNELL FOURNIER(ds)
1.BUT NOT FOR ME
2.SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
3.MOONLIGHT IN VERMONT
4.MUSIC, MUSIC, MUSIC
5.NO GREATER LOVE
6.POINCIANA
7.WOODY'N YOU
8.WHAT'S NEW

それでは、また仕事に出かけます。


皿回しを知る人

2005年07月24日 | m-o

夕べ、行ってきました先日のバーへ
どんなジャズ好きとお会いできるのかドキドキしながらドアを開けると、
「いらっしゃい」
「この前はどうも、アルバムのプレゼンターは、来てます?」
「まだ来てないけど、もうすぐ来ると思うわよ」
焙ったピーナツをあてにハーパーをいただいていると、ドアが開く音。
ン? 
白髪頭の初老の男性。
ン?ン! 髪は白くなっているが、ひょっとして「S.マンさん」?
「S.マンさん」とは、私がジャズ喫茶でアルバイトをしている時、毎日のように店に来られる常連さんで、ハービー・マン大好き人間だった方です。

「こちらの方、Sさんとお話ししたいって」とママ、
「なんでしょう?こんばんは」不思議そうに私の顔を眺めています。
「あのう...ひょっとして「S.マンさん」じゃないですか?」
「マン.....んーーーー?!」
無理もない、スリムな美少年(ハハハハ?)が、20年の月日を重ねこうも変貌を遂げたのだから
「ひょっとして、バブ君?」
そうです、わたくしがあの美少年(しつこい)バブであります。

ママが、「ジャズのこといろいろ教わっている」というのは、当然で、
この方、「早稲田ジャズ研」出身の根っからのジャズ・マニアです。

田舎に戻って、私の皿回し時代を知る人に会うことは、滅多になかったのですが
偶然とは、おもしろいですね。先日、たまたまはいったバーで再会するのですから
しばし時を忘れ、昔話をしながら酒を酌み交わして参りました。

当時、ハービー・マンをかけると、とても悦んでくれた「S.マンさん」
今日も、ハービー・マンをおかけしましょう。

HERBIE MANN AT THE VILLAGE GATE
1962年12月録音
HERBIE MANN(fl) HAGOOD HARDY(vib) AHMAD ABDUL-MALIK(b) RAY MANTILLA(conga,perc) CHIEF BEY(african drum,perc) RUDY COLLINS(ds) BEN TUCKER(b)
1.COMIN' HOME BABY
2.SUMMERTIME
3.IT AIN'T NECESSARILY SO

おまけ
このアルバムの「サマータイム」は、私的に好きな「サマータイム」ベスト5にランクインしております。