JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

大帝に祈る?

2010年02月28日 | a-c

地球の反対側で起きた大地震に戦々恐々とした日曜日、朝、海岸近くに住まいのあるS君をいちおう気遣って
「オ~~~イ、津波が来るかもしんないってさぁ、嫁さんといっしょにじいちゃんとばぁちゃん連れて、事務所に批難するような状況じゃないかなんて思ってね、電話したんだけど・・・・・」
「あ~~?大丈夫だと思うよぉ」
なんだか、かえって朝一の電話が迷惑だったみたいで
「どうぉも、すいませんでした!」(笑)
いずれにしても、人命にかかわるような被害は今のところ無いものの、養殖場等々への影響は各地であるようですから、それが深刻なものでないことを祈るばかりです。

津波騒ぎだけでなく今日は天候もヘンテコで、朝方の雨が9時過ぎに雪へと変わり、またみぞれになって雨になり、3時過ぎには青空が拡がるという
「雨のち、雪のち、みぞれのち、雨のち、晴れ」
天気予報でこんなんが出たら、
「なんじゃい、その予報わ!!」
と文句を言いたくなるような、そんな一日でした。

なんだか回数が増えてきたように思う世界の大地震、そして異常気象、それは終末を描いた映画の冒頭部分のようにも思えて・・・・
やっぱり地球さんが怒っていらっしゃるんでしょうかねぇ?

そんな今日は『上元』、すなわち旧暦の小正月にあたる中国で言うところの『元宵節』でして、ほぼ満月、つまり大潮に近いというあたりでも津波の影響の拡大が心配されたわけですが、
陳子椿という人間の男に恋した竜王の三姉妹がそれぞれに生んだ男の子の誕生日、『三元』の一つとされる、道教の行事日であります。
そんでもって、今日お生まれになったのは『上元一品天官賜福大帝』、これを称して『上元一品九気天官紫微大帝』といって、「延生の符、治陽の気が集まって出来た神で、玄都にある元陽七宝紫微上官にいて、諸天の帝王や高位の神仙、全ての星の神々を統括し、人々の日頃の功罪善悪を監督させる神」という、私なんぞにはよくわからないくらい凄い神様なんだそうであります。

ならば、
オヤジは人間、しかも姉妹を全てくっちまうという不貞の輩ともいえる男の子として、人間の愚かさは充分に理解されているでしょうから、なんとか地球さんの怒りを静めるべく、力を尽くしていただけないか、なんてね、思うわけですよ。
「大帝さん、なんとかそこんところよろしくおねげぇしまっせ」(笑)

地球規模の異変は異変として、今日の我が家には思わぬ事態が・・・・・・・!!

あはは、なんちゃありません、飯が炊けていなかったのであります。原因はもちろんスイッチの入れ忘れでしたが、
「え~~、まだ買ってそんなにたってないのに、炊飯器壊れたぁ?????」
(炊飯器のせいにすんなっちゅうの)
「今からスイッチ入れればいいジャン」
「え~~~~~~~~」
って、オイオイ。
ようは「たまには外食」みたいな気分じゃなかったんですか、イヤしかし「今の我が家に外食をするほどの余裕があるのかい?」ってはなしですよ。
「いいよいいよ、パンでも買ってきて食べよ。」
どうせ酒をカッ喰らう私にとっちゃ、飯が炊けようと炊けまいと関係ないことですし、外食となれば運転手は酒を飲めないじゃありませんか、ねぇ(笑)

ということで『料理当番、本日の一品』です。

ロールキャベツを作りました。私しゃ赤ワインでもあればバッチリだったんですが、あいにく先日ご近所の方にいただいた白ワインしかなくて・・・・

てなわけで、ほんとうは味噌汁にする予定だったちっちゃなアサリを、ワイン蒸しにしました。その貧素さに身を食べるというよりスープをすすっているような感じでしたが、味は良かったですよ。

さて、今日の一枚は、キャノンボール・アダレイです。
以前、映画『屋根の上のバイオリン弾き』のお話しをしたときに、どうしてこのアルバムが思い浮かばなかったのか?自分でも不思議ですが、事実上キャピトル移籍初アルバムということになります。そしてミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』を題材にとは、いかにもハリウッドを拠点とするキャピトルらしいとも言えるわけですね。

てなわけで、キャピトルというとどうしてもポピュラーとしてのジャズ、すなわちスタン・ケントン・バンドの流れをくむ白人アンサンブル、あるいはボーカル・レーベルといった、いわゆる「ジャズ・ジャズ」「真っ黒ジャズ」とは違ったイメージがつきまとうのですけど、何故にキャノンボールがそんなレーベルに移籍したのか?
それはいわゆるファンキー・ジャズが世間に浸透し、キャノンボールをけなす一部のファンの認識のごとく、彼の音楽がかなり大衆化した(これを商業化と言う人もいますが)ことに原因があると私も思います。そしてこの移籍が、一部ファンの誤解を生む原因の一つであった事もたしかでしょう。

そんな背景のなか、録音されたこのアルバムは、思った以上にファンキーじゃないところが面白いと思います。
それは、キャピトルのプロデュースのしかたであったかもしれないし、テナー・サックスがユゼフ・ラティーフからチャールズ・ロイドに交代した時期、つまりいくぶんモダン調に変化した時期であったからかもしれません。それでも「イケイケで行きたいなぁ」というイメージは感じとれるところは、やっぱりキャノンボールなんでありますが。

いずれにしても、キャピトル移籍を良しとするか悪しとするかは、それぞれの好みにお任せしましょう。
私は、このジャケットが好きです。(笑)

FIDDLER ON THE ROOF / CANNONBALL ADDERLEY
1964年10月19,21日録音
CANNONBALL ADDERLEY(as) NAT ADDERLEY(cor) CHARLES LLOYD(ts) JOE ZAWINUL(p) SAM JONES(b) LOUIS HAYES(ds)

1.FIDDLER ON THE ROOF
2.TO LIFE
3.SABBATH PRAYER
4.CHAVALAH
5.SEWING MACHINE
6.NOW I HAVE EVERYTHING
7.DO YOU LOVE ME ?
8.MATCHMAKER


努力と精進

2010年02月27日 | a-c

今日は昨日までの暖かさも風が何処かへ吹き飛ばしてしまったようで、この季節、このギャップがきくんですよねぇ・・・・体調にはじゅうぶん注意しましょう。

三日も更新をサボれば話題も幾つかあろうってなもんですが、やはり『浅田真央vsキム・ヨナ』には触れないわけにはイカンのでしょうねぇ。
昨日は仕事の関係で中華屋さんでのTVショーはボツ、車に着いているワンセグで途切れ途切れの観戦となりました。それにしても車のあの小さな画面での採点競技の観戦は無理がありますねぇ、ちょっとばかり欲求不満になりそうでした。(笑)

私の欲求不満はともかく、結果はやはりキム・ヨナの勝利でありましたけど、真央ちゃんも充分に頑張ってくれました。自宅に帰ってからじっくりと観させていただきましたが、真央ちゃんのトリプル・アクセルですか、ありぁたいしたもんじゃござんせんか、あれだけでも金メダルものであります。がしかし、キム・ヨナ、ありゃなんですか、え、憎たらしいほど完璧で・・・・・まったく勝負の世界は厳しいもんです。
いずれにしても、二人とも凄い!頑張った!偉い!ほんと良いものを観させていただきました。こころから感謝して、「身体を休め、ほんの少しの間でもいいから、19才の青春を謳歌してくれればいいなぁ」なんて思うお父さんでありました。

すずめがなくな、
いいひよりだな、
うっとり、うっとり
ねむいな。

上のまぶたはあこうかな、
下のまぶたはまァだよ、
うっとり、うっとり
ねむいな。
  (金子みすゞ「春の朝」より)

いやいや、話がコロッと変わりますけど、今朝は「春の朝」ってな雰囲気ではなかったものの、昨日、一昨日と暖かな日が続き、寝不足気味の私も朝起きるのがチト辛かったりしました。
そんな昨日、朝食を食べていると母が
「○○、ふきのとうの天麩羅くいてぇがぁ?(食べたいか?)」
「なにを突然?・・・そりゃまぁ、ふきのとうの天麩羅にビールなんざぁ、じつによろしいですけどね。」
「そんだったら、今度の日曜日は揚げ物にしたらいいわ」
「・・・・・????」

じつは我が家の庭の隅に、ちっちゃなちっちゃなふきのとうが顔を出していたのであります。
「こんなん天麩羅にしたらかわいそうじゃねぇ?」

十代の若者が世界の舞台で頑張って、我が家の庭ではちっちゃなふきのとうが頑張って、一番努力が足りないのは、まさにこの私ですねぇ・・・・・
「ほんと、春を迎えて出発の季節だし、俺も心を入れ替えて、若者やふきのとうに負けないように頑張らねばねぇ」
「そう、そのとおり!」
「よ~し、そうと決まればとりあえずふきのとうを揚げて、ビールで前祝いということで」
「何の祝いだよ・・・・・やっぱり、ダメだこりゃ」

ともかく、みなさん、お互いに若い者には負けられません。努力と精進、これですよ。頑張りましょうね。(どうにも説得力がありませんが。笑)

さて、今日の一枚は、レイ・ブライアントです。
今日朝一で「ALONE AT MONTREUX」を聴いていたんですが、「「GOTTA TRAVEL ON」をソロ以外で聴くのも良い」てな感じで、このアルバムを引っ張り出しました。

トリオ演奏に三曲だけ(2,5,6)フロント?いや、バックにフリューゲルとトランペットがはいるという構成です。これが思う以上に悪くない。
ただ、ブライアントは大好きなピアニストなんですが、「ALONE AT MONTREUX」同様このアルバムも、私にとっては聴くシチュエーションが決まってくるアルバムでもあります。
グラス片手に聴くアルバムではありませんねぇ、いやいや、これは否定しているわけじゃないんですよ。だって、例えば大好きなコルトレーンにしても「THE OLATUNJI CONCERT」を聴きながら酒が飲めるかって話ですよ。(これは極端か。笑)

そうですねぇ、やっぱり朝に聴くのが私は好きですねぇ、ブライアントのこの手のピアノは、元気が出るような気がします。
「よ~し、やるぞう!」みたいな、ほら、今日の話題にピッタリでしょ。

GOTTA TRAVEL ON / RAY BRYANT
1966年2月17,18日録音
RAY BRYANT(p) WALTER BOOLER JR.(b) FREDDIE WAITS(ds)
CLARK TERRY(flh) SNOOKY YOUNG(tp)[2,5,6]

1.GOTTA TRAVEL ON
2.EREWHON
3.SMACK DAB IN THE MIDDLE
4.MONKEY BUSINESS
5.ALL THINGS ARE POSSIBLE
6.IT WAS A VERY GOOD YEAR
7.BAG'S GROOVE
8.MIDNIGHT STALKIN'
9.LITTLE SOUL SISTER


やっぱり恋しいホーホケキョ

2010年02月23日 | a-c

いやはやなんだか一気に春が来たような感じで、昼飯を食べたら眠いのなんのってア~タ。
車の中で一眠りしようかとも思ったのですが、一度寝たら起きそうもないんで、おもての空気を吸いながら体操なんぞをやってみました。
「うっ!花粉が!!!」
って、私は今年まだ発症してないんですが、深呼吸が恐る恐るになるのはこれもまたしかたのないことです。
まっ、せっかくの陽気、発症するまでは気にせずいきましょう。

今日は、お寺さんの駐車場をお借りして昼食をとっていたのですが、駐車場の傍らには今が盛りと梅が咲いておりました。
梅は匂いよ木立はいらぬ、ってね。やっぱ香りを楽しまねば」
てんで鼻を近づけてみましたけど・・・・・
「あれ?やっぱ花粉症かなぁ?」
やっぱり私には風流てな心も体も身についていないようです。

ところで、「花見」というと桜の花をめでることで、梅の「花見」てぇのはあまり聞きません。梅の場合は「観梅」あるいは「探梅」というんだそうで、桜と違い梅の場合は遠くから眺めたんじゃやっぱりダメで、梅林に入って香りをめでなければこれ「観梅」にはならないそうでありますね。
ならば花粉症が出ないうちに一度「探梅」せねば。

梅といえばやっぱり鶯でしょうか、
実際には梅に鶯がとまっている絵のような光景にはお目にかかったことがありません。そもそも鶯の声は聞くことがあっても目にすることはほとんどありませんしね。
それでもやっぱり
松に鶴、藤にホトトギス、牡丹に蝶、萩にイノシシ、芒に雁、紅葉に鹿、柳にツバメ、そんでもって梅には鶯と、これは切っても切れない仲なんでありまして・・・・
えっ?ぜんぶ花札だろうってですか?
まぁまぁ、『春告花』『春告鳥』、花札じゃなくともベストカップルじゃござんせんか。

さしずめ若いときのあたしなんざぁア~タ、綺麗で甘い色香を放つ梅の花のようなお方を、「次から次へとホーホケキョ」でありますよ・・・・いや、そうありたかったですよ。
今や梅を求めて山を渡る元気もなけりゃ「ホーホケキョ」はなおさら無理がありますから、老梅が咲かす花のように「我を慕いしかの鶯」を待ってみましょうかねぇ

「あ~あ、私にも春がこねぇかなぁ・・・・」(笑)

さて、今日の一枚は、ジュニア・クックです。
やっと、ブルーノートのオルガン・ジャズを離れたかと思ったら、またブルー・ミッチェルを引き戻してしまいました。(笑)
クック、ミッチェルといえば、ホレス・シルバー・クインテットの名フロント、二人組ということになるんですが、その二人が揃った二つのセッションを、クック初名義で出したアルバムということになります。

私は、こういう「いかにもジャズ」(あくまで私解釈ですが)ってぇのは、やっぱり聴いていて安心するんです。
この二人の音には、なんて言ったらいいかなぁ・・・哀愁?愁い?そういったものをいつも感じ取れるんですよねぇ曲調がどうあれ。それが、ジャケットでカッコをつけている二人以上にカッチョイイんだよなぁ・・・・・と私は思います。(笑)

「親分を置いといて」てなアルバムは、そこそこ良い演奏が聴ける、という私なりの思い込みがあるのですが、このアルバムも期待を裏切っていないと私は思う一枚です。

JUNIOR'S COOKIN' / JUNIOR COOK
1961年4月10日, 12月4日録音
BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) RONNIE MATTHEWS[1~3,7], DOLO COKER[4~6](p) GENE TAYLOR(b) ROY BROOKS(ds)

1.MZAR
2.TURBO
3.EASY LIVING
4.BLUE FAROUQ
5.SWEET CAKES
6.FIELD DAY
7.PLEASURE BENT


は虫類派?

2010年02月22日 | s-u

二の五並びの今日、一日じゅう曇りとの予報は良い方に外れ、太陽さんがそこそこ顔を見せるまずまずの天気でした。気温も昨日よりは高いのかな?
いずれにしても徐々に春は近づいているんでしょうから楽しみに待ちましょう。

今日、平成22年2月22日は『猫の日』です。
話題にペットの話が持ち上がると必ず
「バブさんは犬派?猫派?」
と訊かれる方がいますけど、私は犬も猫も好きですからねぇ、それほど親しくない方からの質問であれば、先にその人が言った方、つまりこの場合なら『犬派』と答えるようにしています。何故かは、なんとなくわかるでしょ。(笑)

それじゃあ、本音はどうかといいますと、どうしてもどちらかを選べと言われればですが・・・・う~~ん、猫寄りかなぁ。
コビを売らずにあまえ方を知っているというか、追えば追うほど逃げていく半面、ときおりふっと足下にすり寄ってくる、これがじつに効果的に我が心をくすぐるんでありますなぁ(笑)

しかぁし、
ぞくに、『犬派』は社交的で明るく楽観的なプラス思考でおおらか、『猫派』は独立心が強く律儀で神経質、てな事を言われますけど、これからすると私は『猫派』とは言い切れそうもありません。

「ちょっと待ったぁ、あんたはカメを飼ってるでしょ。だから『は虫類派』でしょうよ。『は虫類派』のひとは、人間関係をわずらわしく思っているめんどうがりやさんなんだってよ。」
あれ?それはちょっとあってるかも・・・・(笑)

ともかく、『猫派』であろと『犬派』であろうと、はたまた『は虫類派』であろうと
 和を以て貴しとする
622年の今日、斑鳩宮で薨去されたともいわれる聖徳太子も、そう説いてるではありませんか、ね、みんな仲良くいきましょうよ。
(なんじゃい、その結論)

「揺り椅子に腰掛け、猫を膝に乗せ、日柄ジャズを聴きながら、本を読む。これが理想の老後生活なんだけどなぁ・・・・でもじっとしているってことも出来そうもないし・・・・・」
「大丈夫、あなたにそんなセレブな老後は待ち受けていないから」

さて、今日の一枚は、ジミー・スミスです。
この3日間、ブルーノートのオルガン流れで押し通すことにしました。(笑)

ブルーノートにおけるジミー・スミスというか、ジャズ界におけるスミスの存在は、一時代を築き上げたジャズオルガンのイノベーターである事。これはどなたにも異論のないところだと思います。
かのマイルスに「ジャズ界八番目の不思議」と言わしめたスミスのオルガンは、ライオンの心臓にも強烈な矢を放ったのでしょう、ブルーノートデビューの年、1956年には、立て続けに5枚のアルバム(4セッション)をリリースするという凄まじい勢いで世に押し出される事になります。オルガンブームの到来です。
そして発売から1年半をかけてブルーノート初のホット100アルバムとなったのが、今日のこのアルバムです。

そんなスミスにとって最良のパートナーは誰かと問われれば、ケニー・バレルと答えるのが正解だと思います。そしてもう一人、スタンリー・タレンタインであります。
スミスとバレルは常に語り合う対話者として、タレンタインはフロントに立ちながらも二人をしっかり補佐するがごとく絶妙な存在感を示しています。

ヒットするにはそれなりの理由がある、そんな一枚だと思います。

MIDNIGHT SPECIAL / JIMMY SMITH
1960年4月25日録音
JIMMY SMITH(org) STANLEY TURRENTINE(ts) KENNY BURRELL(g) DONALD BAILEY(ds)

1.MIDNIGHT SPECIAL
2.SUBTLE ONE
3.JUMPIN' THE BLUES
4.WHY WAS I BOM ?
5.ONE O'CLOCK JUMP

追伸、
愛妻シャリー・スコット(録音時に)のオルガンを相手に演奏するタレンタインと、スミスを相手に演奏するタレンタイン、そこに違いはあるのか?
そんな聴き比べも面白いっちゃ面白いですよね。


ジャズ通ブリッコはいらぬ

2010年02月21日 | p-r

最近、土曜日のMさんのお店には、お弁当持参で手伝いに行っている私。昨日も事務所でお弁当を食べながらマッタリとデューク・ジョーダンの「危険な関係のブルース(NO PROBLEM)」なんぞをPCで聴いておりますと、
「なんだかレストランにいるみたい」
と、たまたま事務所に入ってきた高校生アルバイトの女の子がそう言うんです。
「レストラン????」
最近のレストランじゃデューク・ジョーダンなんか流すんでしょうか?
『レストランで食事をするくらいなら、縄のれんで一杯』という主義を貫き始めてはやウン十年、ファミリーレストランですらご無沙汰の私には現状がまったく分かりませんが、おそらくは、ピアノ曲ならそれがジャズだろうとクラシックだろうと彼女にとっては同じように聞こえたという事じゃないかと勝手に理解しました。

我が娘より年下の女の子には、すでに「ジェネレーション・ギャップを感じる」なんてことすら考えないほどジェネレーションにギャップがあるわけですけど(笑)、レストランはともかくラーメン屋から居酒屋までも、最近はジャズをBGMに使っているお店が多いことはたしかですし、それがジャズだの何だのとあまり意識もしないあたりまえのもののようになっているのもたしかです。
これってジャズにとっては良い傾向なんでしょう・・・ね?

私が始めてラーメン屋でジャズを聴いたときには、
「おお、誰それの何々がかかってるよぉ」
と、曲がかわるたびに解説しちゃったりして、じつに同行者に迷惑をかけました。これぞまさに『いらぬジャズ通ブリッコ』ってヤツでして、最も嫌われる行為ですし、おおむねそういうヤツに限ってジャズを知らないものであります。(つまり私がそれであったということですが。笑)

昔、我が田舎には、朝の7か8時ぐらいから店を開けているジャズ喫茶がありまして(といっても、いわゆる大音量で聴かせるタイプのお店ではありませんでしたけどね)、授業をエスケープするときには、そこでモーニングを食べ、11時近くになったらバイト先のジャズ喫茶へ向かうというパターンでありました。

そのお店は、明るい店内、たしか食事もそこそこ楽しめたはずですから、考えてみると画期的なジャズ喫茶でしたねぇ。
それで、ふと思ったのですが、早朝7、8時に、あの店ではいったい何をターンテーブルに乗せてたんだろうって事なんです。

モーニングを食べながら聴くジャズ・・・・・これはひじょうに難しい選曲ですよねぇ、思い出すのはジム・ホールの「CONCIERTO」や、レイ・ブライアントのプレスティッジ盤「RAY BRYANT TRIO」、バリー・ハリスの「AT THE JAZZ WORKSHOP」・・・・・・・そうそうバイトの女の子じゃありませんが、デューク・ジョーダンの「FLIGHT TO DENMARK」もながれていたような気がします。
でも、正直よく覚えてないんです。

それは何故か、つまりそれは「さぁ聴くぞう!」といった意気込みで聴いていなかったこと、そして店側も「聴かせるぞう!」という構えが無かったからではないでしょうか。
それでも、BGM風に流れるジャズは、明るい店内でモーニングを楽しむ穏やかな朝の雰囲気をじゅうぶんに演出してくれる音楽であったのでしょう。(もちろん、学校をサボっている高校生が味わう楽しみではありませんが)
それもまたジャズの楽しみ方なんでありまして、それ故、あの店はそれなりに流行っていたんだと思います。なにも悲壮感すら漂わせる顔をして必至に頭を振りながら聴くのばかりがジャズじゃないですから。

だとすれば、ラーメンすすりながら聴くジャズもアリだし、「ピアノ曲ならそれがジャズだろうとクラシックだろうと彼女にとっては同じように聞こえた」でも良いんですよね。
願わくば「そこでCDまで買ってでも聴いてみたい曲に出会った」みたいなことがあればなおよろしいんですけど・・・・・
イカンイカン、すぐそういう事を言う。なにごとジャズを難しくしているのは『いらぬジャズ通ブリッコ』なんであります。

今日、エリック・ドルフィーの「LAST DATE」を頭フリフリ聴いた後に、冷たくなった珈琲を飲みながらそんなことを思った私でした、とさ。

ということで、今週も『料理当番、本日の一品』のお時間がやってまいりました。(笑)

今週のメインはこちら、鯖の味噌煮です。
「これで日本酒を一杯、たまりませんな。」
てなちょうしで作ってたんですが、
「さっきテレビでお好み焼き食べてるみたら、食べたくなっちゃった」
との突然のリクエスト、そこでもう一品。

材料がなかったので、キャベツと干しエビだけを入れた「お好み焼きもどき」になってしまいましたが、私の大好きなトマトベーコンとともにビールのつまみには最適でした。

さて、今日の一枚は、"ビッグ"ジョン・パットンです。
またしてもブルーノート、オルガン奏者のリーダー・アルバムであり、またまたブルー・ミッチェル登場という、昨日のまさに続きといった感じですが、もちろん中身はまた違った味わいがあります。

パットンが最も敬愛し影響を受けたと言っていたのは、ウイントン・ケリーでありましたが、パットンのオルガンにはたしかにその傾向が感じ取れるように思いますし、昨日のフレディ・ローチとの違いは、ブルーノートに残るアルバムを聴くと、「ALONG CAME JOHN」からその方向性を変えることが無かった事のように思います。
つまりそれは安定感であり、パットン、グリーン、ディクソンが、ブルーノートのハウス・オルガン・トリオ的存在になった要因ではなかったのでしょうか。
しかし逆にいえば、例えば「ALONG CAME JOHN」を聴くだけで、パットン自身の演奏はもう充分てな事も言えなくもないかも・・・・・

いや、そんなことはありません。
そんな安定感バツグンのオルガン・トリオであるからこそ、どんなフロントが立つのかが問題なんでして、ブルー・ミッチェル、ハロルド・ビック、よろしいんじゃないでしょうか。

OH BABY ! / JOHN PATTON
1965年3月8日録音
JOHN PATTON(org) BLUE MITCHELL(tp) HAROLD VICK(ts) GRANT GREEN (g) BEN DIXON(ds)

1.FAT JUDY
2.OH BABY
3.EACH TIME
4.ONE TO TWELVE
5.NIGHT FLIGHT
6.GOOD JUICE


俺がこんなに強いのも

2010年02月20日 | p-r

雲一つ無い青空、今日は少しだけ暖かくなりそうです。

「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」

藤田まことさんがお亡くなりになりましたねぇ、
『必殺』の『中村主水』ももちろん記憶に残ってはいるんですが、私にとって藤田まことといえばやっぱり『てなもんや三度笠』の『あんかけの時次郎』なんでありまして、先日の玉置浩さんに続き、小さい頃に見ていたテレビ番組の思い出が、また一つ消えていってしまうようでとても残念です。

そんでもって「あの『あたり前田のクラッカー』は、今どうなっているのか?」がじつに気になりまして調べてみると、このあたりではトントお目にかかりませんが(気にも止めていないのかもしれませんけど)未だ健在なんでありますねぇ。
スーパーのプライベート・ブランドの100円お菓子なんかで、たまに類似品を目にしますけどね。
というか、小さい頃に『てなもんや三度笠』に感化され食べたクラッカーが、はたして前田製菓のものだったのかどうかも定かでない今、あの頃はあたりまえのように東北の田舎でも前田製菓のクラッカーが売られていたのかどうかさえ定かではありません。
クラッカーの文字を見れば、それ全て「あたり前田のクラッカー」だったんですから(笑)

私なんざぁ、実際のところ『クラッカー』と『ビスケット』の区別すらいいかげんだったと思いますよ。
「って、塩味の『ビスケット』が『クラッカー』で、甘い『ビスケット』が『クッキー』だから『クラッカー』も『ビスケット』で『クッキー』も・・・・・・あ~もうどうでもいい、よくカマンベールが乗っかってくるアレが『クラッカー』だよね。」
小さい頃だけでなく、未だよくわかっていませんけどね。(笑)

いずれ当時は、今のように豊富な菓子があったわけもなく「より安くより腹持ちがよいおやつを」と親たちは思案したことでしょう。そう考えると「ほら、『あたり前田のクラッカー』だよ。」と言えば、喜んでどんな『クラッカー』でも食べてくれた事は、親たちにとってはじつにありがたかったのではないでしょうかねぇ。

とにもかくにも、藤田まことさんのご冥福をお祈りいたしましょう。

さて、今日の一枚は、フレディ・ローチです。

なぜに一時期、オルガンという楽器がジャズを席捲したのか?
この考察はさておき(面倒で突っ込まれそうな話題は回避するのがバブ流です。笑)、ジミー・スミスを筆頭に、ジョニー・ハモンド・スミス、ブラザー・ジャック・マクダフ、ベイビー・フェイス・ウィレット、シャーリー・スコット、ジミー・マグリフ・・・・・「あらまキリがない」ってくらい、火付け役ブルーノードだけでなく、プレスティッジはじめ多くのレーベルが数々のオルガン奏者を取り上げた時期でありました。

ところが、それぞれにどれほどの個性があるかとなると、このオルガンという楽器はやっかいなのか、私にはなかなか見抜けない代物なんであります。つまりこれがオルガンをじゃっかん敬遠する私の理由かもしれません。(まっ電気音的要素もあるでしょうが)
それでも各人がジミー・スミスとは違う何かを模索していたことは、鈍感な私にもわかりますよ。

では、フレディ・ローチはどうだったか?
アイク・ケベックの「HEAVY SOUL」「IT MIGHT AS WELL BE SPRING」を経て、その後ブルーノートにリーダー盤5枚を残しています。(残念ながらジミー・スミスのようなヒットは無かったようですが)
その中で最大の転機は、今日のアルバムと次の「BROWN SUGAR」の間にあったように思います。
その間約3ヶ月ですけど、おそらくは「このままじゃイカン、私らしさを出さねば」という心の変化があったんじゃないでしょうかねぇ、それはある意味、脱ジミー・スミスでもあったでしょうし、下手をすれば脱ブルーノートでもあったかもしれません。

と、いつものように長い前振りをしておいて、
私的には、「BROWN SUGAR」より変化前の今日のアルバムの方が好みだったりします。(ジャケットも好きだし)
それはオルガンを軽視するまさに現れでもありまして、ブルー・ミッチェルとハンク・モブレーに重きを置いた私なりの評価なんだと思います。
間違いなくフレディは遠慮していますね、このアルバムじゃ。

GOOD MOVE / FREDDIE ROACH
1963年11月29日,12月9日録音
FREDDIE ROACH(org) BLUE MITCHELL(tp) HANK MOBLEY(ts) EDDIE WRIGHT(g) CLARENCE JOHNSTON(ds)

1.IT AIN'T NECESSARILY SO
2.WHEN MALINDY SINGS
3.PASTEL
4.WINE,WINE,WINE
5.ON OUR WAY UP
6.T'AIN'T WHAT YO DO
7.LOTS OF LOVELY LOVE
8.I.Q.BLUES

追伸、
一度投稿しておきながらなんなんですが、雲一つ無かった空が・・・・・・
昼になったら雲だらけ、いや、お日様も見えません。
「カンバ~~ク、サンシャイン!」


やっかいオジサン

2010年02月18日 | a-c

まったくもっていったい今年はなんなんでしょう?先週の雪がやっと消えたかと思ったら、またも銀世界です。これじゃ午前中は仕事にもなりゃしない。まっ、昨日あたりまでみょうに忙しかった私にとっては、それも良しとしましょう。昼前には雪もあがり、前回よりさらに水を含んでいるのか思った以上に溶けも早いようです。

最近、Mさんのお店に「やっかいオジサン」が出没しています。
「百円くんねぇかぁ」
と、小さな声で他のお客さんにやたら声をかけ、百円ないしは二百円をせびるのであります。
『物乞い』『乞食』といった差別用語は使いたくはありませんが、悪意のない、例えば身体に障害があってしかも家族や公的支援も受けられない状態の方や、急場生死が迫るほど緊迫した方ならまだしも、このオジサンはそういった風の方でもありませんで、どうも計画的にこの行動を繰り返しているようです。
というのも、出没するのはMさんのお店ばかりでなく、市内かなり広範囲に及んでいるようですし、通報も多々あったようで、警察でも
「・・・・・みたいなオジサンですか・・・・やっぱり」
てなちょうしなんです。
おそらくは、百円、二百円といった金額に、何人かの方が善意でお金を渡したのがきっかけなんでしょうねぇ、いつのまにかほぼ毎日市内を徘徊する「やっかいオジサン」になってしまったようです。

ともあれ、Mさんのお店にとってはまさに「営業妨害」のなにものでもありませんから、最初は優しく接していた私も、注意する口調が徐々に厳しくなって、私の顔を見ると逃げ帰るようにはなったのですが・・・・・先日はお店の中に入らずに店先でお客さんに声をかけていたとかで、まったく「やっかいオジサン」です。

「でも、ほんとうに困っているんだったら、行政に申し出るとか・・・・それを警察が指導、手配するとか、出来ないもんなんですかねぇ」
という私に、Mさんは
「警察も「あのオジサンねぇ」って言うくらい把握してんだから、それでもそうしないって事は、そこまで困ってないか、警察にその権限がないか、どっちかじゃないの」

でも、ほんとうにそれで良いんでしょうか?
もし「やっかいオジサン」がほんとうに生活に困窮しているとしたら、現代はそれをほったらかしにする社会になりつつある?
いや、生活に困窮していなくとも、かりに「やっかいオジサン」が、さらに「やっかいな連中」に声をかけ、さらにさらに「やっかいな事件」を招く、なんて事はないんでしょうか?
これって心配のしすぎですかねぇ?????

ともかく、そんな「やっかいオジサン」に、Mさんのお店をはじめ多くのお店が迷惑を被っているというお話しでありましたが、
皆さんの回りにも、そんな「やっかいオジサン」はおりますか?
え?回りにはいないけど、ブログを書いているヤツは知ってるって?
・・・・・・ああ、それって私ですね。ってオイオイ。

さて、今日の一枚は、モーズ・アリソンです。

「歌うピアニスト」の先駆者といえば、ファッツ・ウォーラーあたりになるんでしょうか。ただねぇ、ファッツやサッチモであれば味もあろうと思うのですが、アリソンに関しては、なんだかチェット・ベーカーの二番煎じのような感じもしたりして「ピアノ一本でいきゃぁいいのにアリソンさん」とつぶやいてしまいます。
もちろん、アメリカではシンガーとして認知されていたそうですから、彼に言わせれば
「それをいっちゃあ、おしめえよ」
かもしれませんけどね。

このアルバムを聴いても、演奏そのものが悪いとは思えないんですよ。まっ多少マンネリ気味ではありますが、無理にボーからなくても・・・・そう思うのは私だけかもしれませんね。(笑)
と言いつつ、しょっちゅう聴くアルバムではないんですが、たまぁ~~にターンテーブルに乗せてしまう、私にとってはそれ以上でもそれ以下でもないそれがアリソンの最大の魅力なのだと思っています。

ところで、なぜに今日モーズ・アリソンなのかといいますと、ちょっとした複線がありましてね。
先日の日曜日、スーパーに買い物に行ったお話しはしたかと思います。その時、まるで雑誌の表紙に使われてもおかしくないような、そりゃもうめんこい(可愛い)双子の赤ちゃんがおりまして、ついつい話しかけちゃったりして・・・いやいやもちろん「百円くんねぇか」じゃありませんよ。(笑)
ほんと、赤ちゃんは良いですねぇ、こんな「変なオジサン」でも、そりゃもう満面の愛想笑い、もう取って食べちゃいたいくらいです。(やっぱりアブナイ)

そんでもって「ジャズ界で双子っていえば」てな発想から、アート・ファマー、アディソン・ファーマーを思い浮かべ、二人の共演ジャズテットものも考えたのですが、アートはかなり紹介しているということで、モーズ・アリソン・トリオでいこうとまぁそうなったわけです。

いずれにしてもボーカル云々は置いておいて「可もなく不可もなくそれもまた良し」なのであります。

AUTUMN SONG / MOSE ALLISON
1959年2月13日録音
MOSE ALLISON(p,vo) ADDISON FARMER(b) RONNIE FREE(ds)

1.PROMENADE
2.EYESIGHT TO THE BLIND
3.IT'S CRAZY
4.THAT'S ALL RIGHT
5.DEVIL IN THE CANE FIELD
6.STRANGE
7.AUTUMN SONG
8.DO NOTHIN' TILL YOU HEAR FROM ME
9.SPIRES
10.GROOVIN' HIGH

おまけ、

昨日は夕方近くになってやっと時間に余裕が出来たので、久しぶりに港の近くでの一休み。相変わらずの寒さにドヨ~~ンとした感じの海ではありましたが、それでも潮風は私に生気を取り戻させてくれます。
思わずいつものバーのママからの「おいでメール」に、心がフラフラっと動いたのでありますが、生気は取り戻せても体力は回復せず、珍しく誘惑に勝ちました。
「やったぁ、ビール一本しか飲んでないぞぅ!!」
と、なっなんと午後10時にはバタンキュウ。そんな日もありますよね。

それにしても
いかに不景気な田舎町であれ、こうして近くに海があることは、私にとって大きな財産であると思いますねぇ、しかも季候がいいし・・・・・って、ゆ・き・がぁ~~~
また話が戻ってしまいます。(笑)


継続こそ力

2010年02月14日 | m-o

久しぶりに太陽が顔を出した日曜日、チョコレートの食べ過ぎで鼻血を出した方はおりますでしょうか?(食べ過ぎでまず鼻血は出ないそうですが)
まさか、日曜日なので義理チョコももらえるアテがないものだから、それでも嫁さんに「俺だって捨てたもんじゃない」てなところを見せたいがために、自分で見栄チョコを密かに用意していたなんて方はいないでしょうねぇ。
えっ?私?私はア~タ、甘い物が苦手ですから(笑)

そんなバレンタインデイの今日、我が田舎町では初の市民マラソンが開催されました。
私も、この肉体美と健脚ぶりを市民のみなさんに見せつけてやろうかと思ったのですが、残念なことにエントリーが間に合わなくてねぇ、今回はしかたなく沿道での応援に徹しました。(笑)

それにしても、みなさん素晴らしい走りで、口先だけの健脚とはモノが違います。どうみても私より年上の先輩方も女性達も、その快走ぶりにはただただ脱帽です。

沿道には応援の方も多く出られ、初回の市民マラソンとしては大成功だったんじゃないでしょうか。
「継続こそ力」この大会が来年、再来年と回数を重ね、いずれ他に誇れるほどの市民マラソンに育って行くことを祈っています。


昨年の世界陸上銀メダリスト
尾崎好美さんも参加されていたのですが
ちょっとよそ見をしていて、
こんな写真しか撮れませんでした。
その他、増田明美さんなんかも
走っておられましたよ。

え~、私の「継続こそ力」といえば、日曜日の料理当番でありまして、まっ「力」になっているかどうかはいささか疑問ですが『料理当番、本日の一品』です。

メインは、鱈のホイル焼きです。
塩、胡椒した鱈の切り身を、タップリの白菜、エノキ、ベーコンで覆いをして、バターをのせてホイル焼きにしました。
レモンを搾って、ほんのちょっと醤油を垂らしていただくと
「あら美味い」
魚嫌いの母もペロッと食べてくれました。

もう一品は、蒸し鶏とキュウリとニンジンのゴマだれ生春巻きです。
こちらもサッパリしていて、ビールにはベストマッチでしたよ。

さて、今日の一枚は、ジュニア・マンスです。

ブルース・ブルース・ブルースのオンパレード、いかにもマンスらしいライブ盤であります。
それにしてもなんでまたこんなに一曲一曲が短いんでしょ?
それはお客さんを飽きさせないため?
それとも、いろんなスタイルのブルースを聴かせたいから?
いずれにしても、それがよい面に出ているアルバムであると私は思います。
「もうちょっと聴かせてよ」
という願望を残しつつも、次の曲も「まぁいいじゃん」みたいな。これはこれでよろしいんじゃないでしょうか。

ライブ盤であることを考慮しながら「気軽にブルースをソウルフル・マンスで楽しむ」という一枚だと思います。
私的にはジャケも気に入ってますしね。

THAT'S WHERE IT IS ! / JUNIOR MANCE
1964年10月21日録音
JUNIOR MANCE(p) GEORGE TUCKER(b) BOBBY THOMAS(ds)

1.WABASH BLUES
2.IN THE DARK
3.THE HOST (W.L.Y.T.M)
4.I'VE GOT IT BAD (AND THAT AIN'T GOOD)
5.I WANT A LITTLE GIRL
6.THAT'S WHERE IT IS !
7.ST.LOUIS BLUES
8.IT AIN'T NECESSARILY SO
9.CARIBE BLUES
10.GOD BLESS THE CHILD
11.HANKY PANKY


四連休・・とはいかないか

2010年02月12日 | p-r

大雪です。といっても、このあたりではという話ですが・・・いやいや、それでも5年ぶりの積雪だそうで・・・大雪です。(笑)

昨日午後から雨が降り出し、いつしか粗目のようになり、夕刻には本格的な雪へと変わりました。


昨夜帰ってきたらベランダはこんな状態。
ほんとよくまぁノーマルで帰ってきました。

私がMさんのお店の手伝いから帰る頃には一面の銀世界で、道路にも雪が積もって完全なシャーベット状態です。ノーマルタイヤの我が車にとってこれはエライ事でして、なるべくなだらかで交通量の多い道を選びながら
「止まるなよ、止まるなよ」
と祈りつつ帰ってまいりましたけど、いつもは15分もかからないところが30分もかかる始末で、そりゃもう冷や汗ものでしたよ。

今朝になって、我が家の小さな庭もこんな感じ、いったい何㎝積もったでしょうか、
「こりゃ、今日は仕事にならないかぁ?」
いえいえ、そこは良くできたもんで、気温はそれほど下がらず、じつに湿り気の多い雪でもあったためか、道路走行にはまったく支障がありませんでした。
「どうせなら、完全交通麻痺で四連休になっちまえば良かったのに・・・・」(笑)

そんな今日、またしても訃報が届きました。あの玉置宏さんが昨日お亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りいたします。

昔、我が家では、日曜のお昼にテレビチャンネルの争奪戦が繰り広げられておりました。
『大正テレビ寄席』を見ながら昼食をとり、問題はその後です。
姉は玉置浩が司会を務めていた『ロッテ歌のアルバム』が見たいのに対し、私は何故か『がっちり買いましょう』を見たい。(姉は、西郷輝彦の大ファンでした。笑)
結果は、年端もいかぬお坊ちゃんが、早くも自宅ではオバサン化し始めた姉にかなうわけはありませんから、おそらく我が勝率は10%、いや5%にも満たなかったでしょうねぇ、なんとか父が自宅にいてくれれば私にも勝算があったといった状況でした。(父は『がっちり買いましょう』派でしたから。笑)

そんなこんなで、自宅にいるときは、ほぼ『ロッテ歌のアルバム』を見ることになったわけで
 「お口の恋人・ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」
 ♪ 小さな瞳 夢見るチョコレート・・・・♪
 「1週間のご無沙汰でした。玉置浩でございます。」
この三つがババーンと頭に浮かんできて、玉置さんの名調子は我が心の隅に否応なしにすり込まれているように思います。
ともかく、また昭和の思い出が遠いものになっていくようで、寂しい思いです。

さて、今日の一枚は、ジェローム・リチャードソンです。
このアルバム、やっと最近入手しました。前から欲しかったんですよねぇ・・・・(笑)
それでもジェロームのリーダー盤はやっと三枚が手元にあるだけです。(「MIDIGHT OIL」「GOING TO THE MOVIES」そして今日のアルバム)
ジェロームというと、以前「器用貧乏」みたいな言い方をしましたが、我がログにもちょくちょく出てくるミュージシャンなんですが、リーダー盤が少ないんですよ。

考えてみるとジェロームだけでなく、いわゆるマルチリード奏者てぇのはおおむね「サブとしていろんなところに顔を出すけどリーダー盤が少ない」という傾向にあるように思います。
たとえ私の大好物、エリック・ドルフィーであっても、死後にリーダー盤がドッと増えたとはいえ、その傾向にあったことは間違いありませんしね。

それはやはり便利な使い方が出来るからなのでしょうか?
いやいや違いますね。
例えばジェロームなら、彼のバリトンが好きなら間違いなく今日のこのアルバムを選ぶでしょうし、フルートが好きなら「MIDIGHT OIL」を選ぶといった分散化が起きて、大きな看板を持てなくなってしまう。つまり、ジェロームのバリトン好きが「MIDIGHT OIL」を聴いたら「なんだよフルートばっかジャン」みたいな、これがリーダー盤を減らす大きな要因じゃないかなんて思うんです。

いずれにしても、数少ないリーダー盤はもちろんサブ盤も聴きつつ、ジェロームの魅力を探らねばいかんわけですが、三種の楽器をワンホーンで楽しめるこのアルバムは、ジョージ・タッカーのベースもキラリと光り、じつに探りやすい一枚だと思います。
あまり陽の目をみないジェローム・リチャードソンの魅力に、あなたも気付かれてはいかがでしょうか。

ROAMIN' WITH RICHARDSON / JEROME RICHARDSON
1959年10月21日録音
JEROME RICHARDSON(fl,ts,bs) RICHARD WYANDS(p) GEORGE TUCKER(b) CHARLIE PERSIP(ds)

1.FAIAR TUCK
2.UP AT TEDDY'S HILL
3.WARM VALLEY
4.POINCIANA
5.I NEVER KNEW
6.CANDIED SWEETS


記憶力と蓄積力におびえ

2010年02月11日 | d-f

しかしまぁ一昨日のあの暖かさは何だったのでしょうか?
「その前の寒さよりはマシだから」
と自分に言い聞かせながらも、この気温のギャップは身に応えます。
「一寒六温が二寒五温、三寒四温となり、春がやってくるんだよ」
そういうことですね。
それにしても、また雪かい?


昨日、毎年恒例第一生命の『サラリーマン川柳百選』が発表になりました。毎年の事ながら傑作揃いで驚かされます。ほんと皆さんお上手でありますねぇ。

 「離さない!」 10年経つと 話さない

おそらくは大恋愛であったのでしょうねぇ

 癒し系 結婚したら 嫌み系

まっ、自分にも非はあるにしても、おおむねこんなもんですわな。

 くじ運は 悪い方だと 妻を見る

ついつい態度に出るんでありますが、『お・ん・な』なる者、そういった態度に過剰なほど敏感なものですから、注意なさった方がいい。社交辞令に妻のそしりは禁物であります。
しかも、その反応がすぐに返ってくるわけじゃないからやっかいで、言った本人はすでに忘れている頃に「あなたはね、○○なんて事も言ったんだからね!やったんだからね!」って、その手の記憶力と蓄積力は男の比ではありませんから。(笑)
さらには

 許される 仏は三度 妻一度

「今回だけは許してもらった」てな浅はかな考えはけしてするもんじゃありません。なんといっても並外れた記憶力と蓄積力ですから。

 おかえりと 笑顔で言われ 身構える

怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ、ホラーですねぇ、このあとこの方はどれほどの恐怖を体験されたのでありましょうか?想像するだけで・・・・・・ほら、ブルブルって。(笑)

結論を言いますってぇと、我が腹に溜まったこの膨大な脂肪以上に、奥様の心にはいろんな物が溜まるらしくて、しかも、良いものは除くというじつにやっかいな記憶力と蓄積力がそれを支配しているわけですな、いずれ目の前の飴なんかじゃごまかさられるもんじゃござんせん。
いやいや、もちろん原因が夫がわに無いとは申しませんよ。申しませんが、せめてチッチャイ事は忘れていただくという寛容さがあってもねぇ、ええんじゃないかと。

 溜めるなら 不満よりも 金にしろ

と言えば

 現金化 出来たら良いのに その脂肪
(この二作は『サラリーマン川柳 百選』ではありません。自作です。笑)

「ああ言えばこう言う」世界に陥るんでありまして、しかも妻という生きものは、口論でかなう相手じゃありませんから

 一言が 足りない俺に 多い妻

となって、最初の川柳に戻るわけですね。

ともかく、今年も皆さんの傑作に、感心もし、共感もし、笑わせてもいただきました。どの作品がベスト10に選ばれるのか、じつに楽しみです。
(他の作品を読みたい、投票したい、という方はこちらからどうぞ)

さて、今日の一枚は、あら珍しデューク・エリントンです。

先日、とある方と「なんの楽器が好きか」てなありがちな話になりまして、私は迷わずサックスと答えたのですが、その方はベースだとおっしゃるので、
「私もベースは好きな楽器ですねぇ、ウッド・ベースを弓弾きなんかされるとゾクゾクきます。」
なんてね。

その方が好きだというベースマンが、これまた渋いんでありまして、ジミー・ブラントンだとおっしゃる。
(「あ~~こりゃ、私とは聴いている時代が違うな」)
と思いつつも、
「ジミー・ブラントンですかぁ、なるほどあの方がいなけりゃ私の好きなベースマンの存在もなかったかもしれませんもんねぇ」
なんて、話を合わせてきてしまいました。

正直、ジミー・ブラントンが、ジャズに於けるベースのあり方を根本から覆し、評論家バリー・ウラノフに「モダン・ジャズを想像した四人の男の一人」とまで言わしめたベースマンであることは知っていても、実際の演奏を聴いたかと問われれば、ほぼ聴いていないに等しいわけでして。
しかも23才という若さで亡くなったのが1942年ですからねぇ、なかなか私のリスニング範疇には入ってこないのもしかたがないってなもんですよ。(一説には1921年生まれという説もあるし、亡くなったのも1941年だなんて説もあるそうです。)

前ぶりがあいかわらず長いですねぇ、(笑)
昨日、その方から「これを聴け」とばかりに、エリントン楽団の「AT HIS VERY BEST」を録音したCDをいただきまして、先ほど聴いていました。
なるほど、エリントンがセントルイスで見つけた二十歳そこそこの若者を、「こりゃ拾いもんだ」と喜んだのがよくわかります。

なら、「AT HIS VERY BEST」を紹介すりゃいいだろうって話なんですけど、我が持ち物でもないので、今日はこのアルバムにしました。

一般的にモダン・ベースの開祖とされるのは、オスカー・ペティフォードとこのレイ・ブラウンでありますが、そのレイ・ブラウンが祖の祖であるジミー・ブラントンに贈ったトリビュート・アルバムです。もちろんお相手はエリントン意外には考えられなかったんでしょうね。

それにしても、そのブラウンもさることながら、エリントンというお方は、凄いお方なんだと思わず唸ってしまうアルバムでもあります。
ベースとピアノだけですよ、それでこれほどにリスナーを楽しませてくれる、エリントンがジャズメン誰にとってもヒーローであることは、疑いようのない事実です。

THIS ONE'S FOR BLANTON / DUKE ELLINGTON,  RAY BROWN
Dec. 5 1972年12月5日録音
DUKE ELLINGTON(p) RAY BROWN(b)

1.DO NOTHIN' TILL YOU HEAR FROM ME
2.PITTER PQNTHER PATTER
3.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
4.SOPHISITICATED LADY
5.SEE SEE RIDER
6.FRAGMENTED SUITE FOR PIANO AND BASE
  FIRST MOVEMENT
  SECOND MOVEMENT
  THIRD MOVEMENT
  FOURTH MOVEMENT