JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

マイ流行歌?流行曲?

2019年05月29日 | s-u

またしても悲惨なというか理解し得ないというか、くそったれのアホ野郎がとんでもない事件を起こしてくれちゃいました。
社会に不満があるとか、社会に対するアピールだとか、巻き添え自殺だろうとか・・・・・・
まぁ共感する理由は何も無いんでしょう。
亡くなられたお二人はもとより、怪我をした子供達、それを間近で見てしまった子供達、そして運転手さんにあの教頭先生・・・・・いたたまれませんなぁ
それらとんでもない罪から自らの死で逃げるなんざぁゲスのゲス、いつからこんな社会になってしまったんでしょうか?
亡くなられたお二人のご冥福をお祈りし、ご家族に心よりお悔やみを申し上げます。そして残された皆様にはなんとかトラウマにならないケアーをお願いするより他ありません。
とにもかくにもまずは合掌

話はコロッと変わりまして 再開時にお話ししたとおり、最近私は音楽を楽しむ環境がPCに偏りすぎる傾向にあるわけですけど、まぁグータラ、めんどくさがり、適当になりつつある(以前からではありますが最近特にね)私には便利きわまりない。
自分が保有する音源(ほぼデジタル化しましたしね)はもとより、Apple Music, Amazon Music, Spotify, さらにはハイレゾ音源やらYouTubeのような映像付のものにラジオets.ets. とそりゃまぁ我がステレオから流れる音楽にキリはありません。

「ほんと、現代人は幸せだぁ」
と思う半分、こうなるてぇとそんな中から何を聴こうかの選択に困ったりもしますわな。
なにしろ目の前に高級フレンチやら中華料理やら和食やら・・・いやいやゲテモノ料理ですら並んでいる状態でしょ、
結局は
「今日の朝飯は・・・・やっぱ納豆と味噌汁で白飯!」
なんてね(笑)

そんな中、「自分じゃレコード(CDでもイイけど)コレクションにはしないけどちょっと気に入った」みたいな曲に出会ったりします。まっ言ってしまえば『マイ流行歌?流行曲?』みたいなもんでしょうかねぇ。

ジャンルで言えば何でもあり?
例えば最近だとドーン・タイラー・ワトソンだったりミッチェル・マケインだったり、アイナ・フォースマン、スージー・ビニック、カロ・エメラルド・・・・・って、みんな女性じゃん!?(笑)

もちろん日本人もいますよ。 相変わらずGLIM SPANKYの松尾レミさんの声にはほれこんどりますしね、去年の夏はPUSHIMさんのレゲイに癒やされましたし、森恵とか畠山美由紀とか奥村愛子・・・・・・ やっぱ女ばっかじゃん(笑)

いやいや女性ばっかでも無いんでっせ、EGO-WRAPPIN'の中納良恵さんの「Misty」が収録されているこんなアルバムご存じですかねぇ?

吾妻光良ひきいるThe Swiinging Boppersの最新アルバムです。
最近ねぇこの吾妻光良 & The Swiinging Boppersやジェントル久保田ひきいるGENTLE FOREST JAZZ BANDてな・・・・ン~~ン・・・なんてぇかこんなんもたまに聴いたりするんですわ。
なんででしょ?(笑)

そうそうYouTubeで、カーペンターズのカレンとエラのメドレーデュエットを見て感激したりね。(音として聴いたことはあったんですよ、そしてTV音源であることも知っていたのですが・・・)
かとおもえば、赤とんぼを歌うちあきなおみに見入ったり、昔持っていたのに無くしてしまった上々颱風のライブ映像を見たり、Neneさんの「アフリカの月」の弾き語りもなかなかなもんで・・・・

「そりゃもう遊ぶ暇ありませんわ」
「遊ぶ暇じゃ無くて遊ぶ金が無いんでしょ」
「・・・・・・・ないないづくしやぁい!」

ともかく、これだけの音源ソースがあるんですから、まずはジャンルなんぞにこだわらずバシバシ聴くことが肝心ですわいな。
そして、ちょっとでも興味が湧くものに出会ったらそこを突っ込む、これですかね。

さて、今日の一枚は、ソニー・スティット・・でいいのかな?
私としては、1~9曲目、絶好調のバド・パウエルが好き(笑)
やはり好調時のパウエルには「敵おらず」であります。

じつはね、昨晩したたかに酔ってご帰還いたしました私は、風呂にザブンと入った後(いろんな人に危ないからやめろと言われていますけど)、帰宅途中で買ったセブンイレブンのコーヒーを飲みながら
「何を聴こうかなぁ・・・・」
と、珍しくCDの棚に手を伸ばしいっちゃん最初に手に触れたのがこのアルバムだった訳でして

案の定、今朝起きると飲みかけのコーヒーと点けっぱなしのステレオ
「やっちまたなぁ」
でありまして
いや、それでも4曲目位までは確かに記憶に・・・・・ありませんでした。(笑)

ともかく、パウエルの絶好機を聴くには良いアルパムではないかと思っています。

SONNY STITT / BUD POWELL / J.J. JOHNSON
1949年12月11日[1-4], 1950年1月26日[5-9], 1949年10月17日[10-17]録音
SONNY STITT(ts) J.J. JOHNSON[10-17](tb) BUD POWELL[1-9], JOHN LEWIS[10-17](p) CURLY RUSSELL[1-9], NELSON BOYD[10-17](b) MAX ROACH(ds)

1.All God's Chillun Got Rhythm 
2.Sonny Side  
3.Bud's Blue  
4.Sunset  
5.Fine And Dandy (Take 1)  
6.Fine And Dandy (Take 2)  
7.Strike Up The Band  
8.I Want To Be Happy  
9.Taking A Chance On Love  
10.Afternoon In Paris (Take 2)  
11.Elora (Take 2)  
12.Teapot (Take 2)  
13.Blue Mode (Take 1)  
14.Blue Mode (Take 2)  
15.Afternoon In Paris (Take 1)  
16 Elora (Take 1)
17 Teapot (Take 1)


落語ペディア

2017年12月04日 | s-u

師走に入り早4日、あっと言う間にクリスマスを迎え年末正月へと今年もまた慌ただしく過ぎて行くのでしょうねぇ、
まっ、いつも慌ただしい毎日を過ごしている現代人ならば、普段とどこが違うのかよく分からなくなっているのが現状でもあり、それでも「年末だから」と気忙しく感じるのが日本人なんでありましょう。
私も「いつになったらやってくれるのかなぁ」という皮肉交じりのリクエストが出る前に、なんとか障子の張り替えをしようとは考えておるんですが・・・・・

結局昨日もそれはパス、いつも通り午前中に買い物を済ませ、
「何だか蕎麦を食べたい気分だねぇ」
てんで、家に帰るなりゴボウとタマネギ、小エビでかき揚げを揚げ始めました。
「何やってんの?!」
(文章では伝わりにくいですが、それは愛情込めての一言では無く、言葉の影に「他にやるべき事があるだろう」という深~~い意味がこもっているわけで)
「いや、お昼は天麩羅蕎麦にでもしようかってね・・・・」

てな事で、愛情込めた天麩羅蕎麦をすすりながら
「やっぱ寒い時は、暖ったかな蕎麦もエエねぇ・・・エエでしょ、エエよねぇ」
すると母が
「オラは、やっぱうどんが良かったなぁ、蕎麦だったら天麩羅なんぞいらねぇがら冷てぇ方が好きだ」
なんともかわいげのあるお言葉で、
そりゃね、私だって美味い蕎麦なら冬でも冷水で締めたのをズズッと喉にすすり込みたいですって、それでもね、蕎麦で身体を冷やしても良くなかろうと・・・・この優しさが伝わらんかいなぁ

暖かい蕎麦と言えば、立ち食いですすり込む天麩羅蕎麦もさることながら、ちょっと良さげな蕎麦屋で鴨南蛮なんてぇのもよろしいですなぁ
「おやじ、ちょっと冷えてきたんで鴨南蛮頼むは、あっ銚子ももう一本ね。」
濃いめの汁に浮かんだ鴨と葱、ちょっくら多めの七味をかけて・・・・
するてぇと無粋なツレが
「ところでさぁ、なんでこれを南蛮って言うんだろうねぇ」
てなこと言い出します。
「そりぁおめぇ・・・・愚だ愚だ言わずに早くすすり込め、せっかくの蕎麦がのびちまうぞ」
なんてね。

いやいや、本当は南蛮と呼ぶ理由を知ってるんですよ、知ってますとも。
「この南蛮は、南蛮にあらず、なんばなり」
ってね。
鴨と葱といえば右京と冠城など足下にも及ばぬ互いに引き合う最強の「相棒」であります。
それをふまえて、
かつて大阪は難波、この地が葱の産地だったそうで、「鴨南蛮」は「鴨難波」、つまり「鴨葱」てぇこと、これが変じて「鴨なんばん」になったと・・・・

「どうでぇ、物知りをひけらかすのは好きじゃ無いが、どうしてもっててめぇが言うからな、語っちまったい」
「へぇ、それって百科事典かウィックペディア情報?」
「ちゃうよ、落語ペディア」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

鶏団子シチューです。これも身体を温めてやろうという愛情・・・・あはは、買い物で牛乳を仕入れてきたんですがね、その間に近くのオバサンが牛乳持ってお茶飲みに来たんだそうで(このオバサン、遊びにいらっしゃる時に何故か牛乳を買ってこられるんです。)、牛乳が余っちゃったんですよ。

ほんとはね、鰺のなめろうとこちらで私は一杯やるつもりでいたんですが(もちろん、生ものダメ人間には鰺を焼いてね。)、急遽お猪口をグラスに持ち替えました。

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、アート・テイタムとベン・ウエブスターです。
夕べは家飲みにもかかわらず、ちょっとばかり量を過ぎまして、しかも入浴後にまたウイスキーに手を伸ばしてしまうという・・・年齢を考えろ!てぇお話しでありまして
まぁまぁそれはそれとして、適当に酔っ払いますとね、こういった大人のジャズとでも言いましょうか、
昔、油井正一氏が「ジャズは小便を我慢して必死に聴くなんてぇのは愚の骨頂、ゆったりと足を伸ばして煙草でもくゆらせながら聴くのが一番」てな事をおっしゃっとりましたが、まさにこのアルバムなんざぁ足を伸ばしてゆったりと聴くにはうってつけだと思います。つまり、イコール酔っ払いに優しい演奏でもあるわけです。

特に私みたいに「目を閉じて身体をクネクネ、アルバム一枚聴くと心地良い疲れが・・・」そなんはけして良いジャズの楽しみ方とは言えないと。
これはごもっともで、私も最近は疲れるまでそんな聴き方をすることに年齢がついて行かなくなっとります。(笑)

ともかく、酔った身体をゆったりとさせてくれるこんなアルバム、よろしいんじゃないでしょうか。

ART TATUM - BEN WEBSTER QUARTET
録音 1956年9月11日
ART TATUM(p) BEN WEBSTER(ts) RED CALLENDER(b) BILL DOUGLASS(ds)

1.ALL THE THINGS YOU ARE
2.MY ONE AND ONLY LOVE
3.MY IDEAL
4.GONE WITH THE WIND
5.HAVE YOU MET MISS JONES
6.NIGHT AND DAY
7.WHERE OR WHEN


あいあいあいラブ あいあいあいラブ ミコ?

2017年07月14日 | s-u

まず本日は劉暁波氏のご冥福を、そしてゲリラ豪雨に肝を冷やしている皆様にお見舞いを申し上げます。

先日飲みに出かける途中で久しぶりにサザンを聴いていると
 ♪ あれは20年前のこと ミエコという名でデビュー
  振り絞るよな歌い方で かなり振る舞いも派手なひと
  人形の家に住まう前は ジャパニーズ ダイアナ・ロス・・・♪
たしか『綺麗』かなんかのアルバムに収録されていた「MICO」でありますね。

「うんうん、この歌にもちょっとした思い出があるんだなぁ、これが」
「えっ?それってまた長くなる?」

ハイハイ、その思い出話は別として、この「MICO」はご存じ弘田三枝子を歌ったもんでありました。

ところで、みなさんはご存じでしょうかねぇ、秋吉敏子はまぁ別格として、じつは弘田三枝子は、かのシャープ・アンド・フラッツよりも二年も前にニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演していたのですよ。
当事、弘田三枝子は19歳、ニューポートの大舞台でビリー・テイラー・トリオをバックに堂々と歌い上げたのでありました。
その時のライブ音源を収録したのが・・・って、これは無いんですがね。「MIKO IN NEW YORK」という同年・同メンバーによるアルバムがあるんでございます。

私は残念ながらこのアルバムを持ってはおりません。が、
昔ね、録音した記憶があるんですわ。
ということはレイの「整理を途中であきらめている音源」に残ってるんじゃなかろうかと・・・・

 ♪ レナウ~ンレナウンレナウンレナウン娘が オシャレでシックなレナウン娘が わんさかわんさ わんさかわんさ イェーイイェーイイェィイェィー・・・♪

なんと「レナウン娘」の後にしっかり録音してありました。

MIKO IN NEW YORK
1965年録音
弘田三枝子(vo) BILLY TAYLOR(p) BEN TUCKER(b) GRADY TATE(ds)

1.ライト・ヒア・ライト・ナウ
2.サニー
3.レイジィ・ラヴィン
4.ランブリン・ローヴァー
5.アイム・カミン・ホーム・ベイビー
6.アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー
7.ザ・メッセージ
8.フライング・ホーム

「あれは20年前」いやいやそこまでは前じゃ無いと思いますが、聴き直しました。
お付き合いしているビリー・テイラーのトリオは、以前紹介した「I WISH I KNEW HOW IT WOULD FEEL TO BE FREE」のメンバーでありますが、バードランドの専属ピアニストを経て、ラジオやテレビで活躍していた時期と考えると、お付き合いにも納得がいったりして

最後に「夢見るシャンソン人形」がおまけで入っていました、誰がこういう録音をするんですかねぇ
「アンタだよ」(笑)

さても、その時のアメリカでの評価はというと、ボーカル部門でイイ感じまでいったりもしたんですがね、結局はジャパニーズ・ポップシンガーというとらえ方をされたようでございます。
じっさい、間違いではありません・・・・

たしかに、「フライング・ホーム」や「アイム・カミン・ホーム・ベイビー」(途中「♪さくらさくら」をベン・タッカーが織り込んだりしておりますけど)のスキャットなんかを聴くと、涌いて出る艶って言いますかねぇそういうもんが無いようには感じます。
「ランブリン・ローヴァー」あたりのほうがいかにもMIKO?そう思ったりもします。
そしてもう一つ、「現代若者の英語の発音がいかによろしいことか」と気付いてしまう、英語が大得意な私でも分かるほどです。(笑)

そんな話を振ってはいけないお人に思わず・・・あの美空ひばりジャズバージョンを私に押しつけた、失礼、お貸しいただいたお方であります。
「ああ、「MIKO IN NEW YORK」ねぇ持ってる持ってる、ん~~ほんじゃまぁこれ持ってけば」
「ほらほらほらほら、この人また何か持ち出してきたよぉ、やっかいだよぉ」

べつに借りなくてもイイんですがね、むげにお断りするのも・・・

「弘田三枝子・せれくしょん~ジャズ・ヒッツ」
もう完全に「人形の家」にお住まい以降の2枚組、最後には「BALLADE OF DOLL'S HOUS(英語版人形の家ね)が入ってたりして

まぁまぁ、聴きましたけど・・・・
「人形の家」にお住まいになってからの彼女は、艶と言うより、エロと言いましょうか、そんなもんが湧き出てるって言うか、若い頃の「行っちゃうよ!」的感じの方がストレートでエエんじゃなかろか?
私はやっぱり人形の家に住まう前がエエかなぁ(笑)
若々しく、ポップでパンチのあるジャパニーズ・ポップシンガー弘田三枝子を、桑田同様私も押します。

さて、てなわけで今日の一枚は、ビリー・テイラーです。
結局テイラーは「ジャズとクラシックの融合」へと向かうわけですが、弘田三枝子にお付き合いするさらに11年前のタウンホールでのライブ盤です。

いつ聴いてもテイラーはやはり優等生ですねぇ、これを嫌う人も多いんですよね。
でも素直に聴けば落ち着きがあって隙が無いエエピアノだと思いますよ。(って、偉そうな!)
夕べはこれをBGMにロックグラスを鳴らしてみました。

BILLY TAYLOR TRIO AT TOWN HALL
1954年12月17日録音
BILLY TAYLOR(p) EARL MAY(b) PERCY BRICE(ds)

1.SWEET GEORGIA BROWN
2.THEODORA
3.A FOGGY DAY
4.HOW HIGH THE MOON
5.I'LL REMEMBER APRIL


我が家だけ停電の夜に

2017年06月22日 | s-u

梅雨入りした昨日は雨が降り続き、一年で最も遅い日暮れ頃には土砂降りになりました。
Mさんのお店にいた私は
「こりゃスゲぇなぁ」
まるで他人事のようだったのですが・・・・・

ちょっと前?ずっと前?『大停電の夜に』てぇ邦画がございましたですよね。
あれはクリスマスの夜、東京が大停電に見舞われるという設定でありましたが

Mさんのお店にいる時、携帯電話には反応しないのを原則としております。しかし、その時はたまたま事務所で仕事をしておりましてね、私、電話に出たんですわ。

「もしもし、何よ」
「あのねぇ、どうもうちだけ停電みたいなんだわ」
「あ~~????ブレーカーでも落ちたんじゃないの?見てみな」

(「一番心配なのは、強い雨が原因で雨漏りでもして漏電・・・・ともかくブレーカーが落ちていて、入れ直してもまたすぐ落ちるようならそれを疑わねばなるまいて・・・・」)

「どうだった?」
「落ちてないみたい」
「全部『入り』になってる?」
「なってる」
「・・・・・・・」
ともかくこれでブレーカー以降の漏電の疑いは薄くなったわけですけど
「どうしたらいい?」

結局、私が電力会社に連絡を入れることとなり、さらに「真っ暗で心許ない」というのでMさんに事情を話し帰宅することにしました。

帰宅するとすでに電力会社の方が原因調査をしておりましてね、家の中はもちろん真っ暗、ロウソクと家中の懐中電灯をテーブルの上に置き、シーンとしております。
母などのんきにお茶を飲んどりました。
「あらま、ずいぶんとのんびりされておられますこと」
「んだって、テレビは見れねし、工事の人(電力会社の人ね)の話聞ぃでもわがんねし、(私が)帰ってくるって言うがら、後はお茶でも飲んでるしかあんめ」

たしかに、帰ったからといって私にも出来ることは無く、結局は珈琲をすすっての状況待ちでした。


電力会社の方が40Aのブレーカーを仮付けしていってくれましたが
原因は、その裏に見えるブレーカーが、雨で壊れたということでした。

「なんかこうしてると震災の時を思い出すねぇ・・・」
「そうだ、ニシ(私のこと)のどっから電気(懐中電灯のことです)持ってきたからな」
「あぁそんなことはかまわないけど、あれ?かあちゃんの部屋の懐中電灯は?」
「あぁ充電が切れそうだったからコンセントにさしといた」
「って、電気が通ってないコンセントにさして何になんの?」
「あっ!そうだなぁ、ハハハハハ」

そんな笑話をしながら、計3時間程の『我が家だけ停電の夜に』は終了したのでありました、とさ。

さて、今日の一枚は、ボビー・ティモンズです。

彼のピアノはいつ聴いても力強い、べつにトヨエツのエバンスに対抗したわけじゃ無いけど、エバンスの良さとは全く違う良さをボビーは感じさせてくれます。
それ故、私は管が一本入った方が好みなのかもしれませんが、トリオあるいはソロも聴き逃せません。

このアルバム、一つ難点を言えばジャケですかねぇ、なして黒人美女を持ってこなけりゃイケンのか?
力強さと黒人美女・・・・・ちょっと納得いきません。(笑)

ともかく、良いアルバムだと私は思っています。

SWEET AND SOULFUL SOUNDS / BOBBY TIMMONS
1962年5月28日, 6月19日録音
BOBBY TIMMONS(p) SAM JONES(b) ROY McCURDY(ds)

1.THE SWEETEST SOUNDS
2.TURN LEFT
3.GOD BLESS THE CHILD
4.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
5.ANOTHER LIVE ONE
6.ALONE TOGETHER
7.SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST
8.WHY WAS I BORN?


ショート・マイ・ブーム

2017年05月29日 | s-u

梅雨の走りの走りも一休み、今日は晴天です。
今朝またキムおぼっちゃまがオイタをされたようで困ったもんであります。まっんなこたぁほっといて(ほっておいて良い問題でも無いんですけどね。)

先週23日に、三代目ジェームス・ボンド、ロジャー・ムーア氏がお亡くなりになりましたですね。
歴代ボンドの中で、私的には「一番のスケコマシ、いけすかぬ色男」というイメージをもっとりますが、それが「ボンド、ジェームス・ボンド」の最もボンドらしさでもあるわけで・・・とにもかくにもご冥福をお祈りいたします。

流行廃りの激しい世の中で、ボンドのように長く愛されるスパイも珍しいですよね、回を追うごとにアイディアが枯渇していくというか、つまらなくなって消えて行くてぇのが常識と言ってもイイわけで、ボンドと寅さんには常識が通じません。
「なして、そこで寅さん?」
私にとって、二つの映画には大いなる共通点があるのです。
それは、
「ほぼ全作品を観ているのに、映画館で観た本数は数えるほどだ」
ということ
007シリーズは・・・テレビで観たものが多いんですかねぇ(もちろんDVDやらナンタラカンタラが無かった時代にね)
寅さんシリーズ、これはハッキリしています。観光バスの中、しかも帰り道で最も多く観た映画だと思います。

もう一つ、両映画とも、両キャラクターともに、今見直しても(ボンドは今尚健在ですが)その魅力に変わりが無い、これが最大の共通点であり、愛され続ける理由なんでしょうな。

今尚不変といえば、

夕べ今日の一枚でもあるニーナ・シモンを聴きながらウイスキーを飲んでいると
「あ~~~やっぱブルース愛は不変だぁ!オレ、ブルース好きだぁ~~~!」

時々舞い降りるんですよ、若かりし頃に心揺さぶったものてぇのはね、しばらく忘れていても何かのきっかけで「ズドーン!」と、何年かに一度ある「ショート・マイ・ブーム」みたいなもんを呼び起こすんですわなぁ
「よお~~し聴こう、女性のブルース、バリバリのブルース・・・」

  

ベッシー・スミス、マ・レイニー、メンフィス・ミニー、ココ・テイラーにビッグ・ママ・ソーントン

 

今朝の2時まで聴きまくりました。
そして、「ショート・マイ・ブーム」は静かに去って行ったのでありました。(「また、しばらく聴かんでもイイ」笑)
今度は007の「ショート・マイ・ブーム」が来たりして(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』ですが
夕べは一人飯でありましてね、「ならば」てんで、久々の『居酒屋バブ』を開店。

ビールに始まり日本酒、ウイスキー、それにブルースという・・・
そりゃ酔うはな(笑)

弁当は生姜焼き弁当です。

さて、今日の一枚は、本編でも触れたニーナ・シモンです。

彼女の野太い歌声は、私のブルース愛を呼び起こすには余りあるものでありまして・・・・・
正直、「毎日聴きたいか?」と問われれば、口ごもると思います。
だけどね、考えてみりゃ、毎日ウイスキーを一本空けるわけも無く、
ある熟年の恋を描いた映画を観たとしますわ、
すると映画館を出た瞬間は「まだまだ、オレも恋の一つや二つ」そう思うじゃないですか?
忘れた頃に「ブルース愛」を呼び起こしてくれる・・・・エエアルバムですよ、ハイ。(笑)

SINGS THE BLUES / NINA SIMONE
1966,67年録音
NINA SIMONE(vo) RUDY STEVENSON, ERIC GALE(g) BUDDY LUCAS(ts,hca) ERNEST HAYES(org) BOB BUSHNELL(b) BERNARD PURDIE(ds)

1.DO I MOVE TOU
2.DAY AND NIGHT
3.IN THE DARK
4.REAL REAL
5.MY MAN'S GONE NOW
6.BACKLASH BLUES
7.I WANT A LITTLE SUGAR IN MY BOWL
8.BUCK
9.SINCE I FELL FOR YOU
10.THE HOUSE OF THE RISING SUN
11.BLUES FOR MAMA


寿限無 寿限無・・・・キャパ一杯で~~す

2017年03月08日 | s-u

いやはや今朝は寒かったですねぇ、『寒の戻り』?まぁまぁ何でもイイですけど、お互い体調には注意しましょう。

連日流れるニュースは、北朝鮮関連森友学園関連、スポーツでは昨日から始まった(正確には一昨日からなんですかね)W.B.C.、特集は震災関連と、まるでそれを中心に日本は回っているかのようでありますねぇ

まぁまぁ、震災関連に関しては、3.11.が近づくにつれ未だ廃炉の見通しも立たない福島第一原発問題も含めてある意味私は当事者でありますから、再度現状をみなさんに把握していただくことはけっこうなことだとは思います。
W.B.C.も母が見るテレビ番組が増えた事に感謝もしましょう。
ただ世間の最大関心事、北朝鮮関連と森友学園関連のニュースは、聞くたびに不快感を感じるのは、私だけでは無いと思います。
私なんぞあの『教育勅語』を唱える幼稚園児の姿に、思わずテレビのスイッチを切りたくなるような嫌悪感を感じてしまいますが、これは人それぞれの考え方の問題ですから深くはツッコみません。
ただ、神教を尊ぶ考えの基、儒教の精神を基礎とした『教育勅語』をまるで聖書のごとく扱うのには、いささか矛盾を感じるというか・・・・・
いやいや、そんなことは勉強不足の私が思うべき事でも、申すべき事でもありませんな。

宅配ドライバーの長時間労働が問題となっているヤマト運輸が、運賃全体の値上げに乗り出す。個人の送り主にとっては27年ぶりの値上げになる見通しだ。

さても、ヤマト運輸さんが値上げを検討されているそうで、その理由にはある程度納得させられる気がしますねぇ
なにしろ世の中、何から何まで便利になっちゃって、さらにはその便利なサービスがあたりまえのように感じている、もちろんかく言う私も同様であります。
しかし、いかに便利になろうと末端でそれを扱うのは人間でありますから、その分の負担がトド~~ンとのしかかる、これも現実でありますよね。

いやいや運送業界だけじゃありませんよ。Mさんのお店のようなコンビニでも、販売アイテムはもちろん、提供サービスがとんでもなく増えちゃって、それ全てを把握している店員がいかほどいるか?アルバイトになんかとうてい教えきれませんて。
サービスを増やすことは便利を増やすこと、そりゃまぁけっこうなことでありますけど、サーズスを行う人間にもキャパの限界があるわけで・・・・・

そんな愚痴をこぼしている人が運送業界、コンビニ業界、いやそれ以外の業界でも増えてるんじゃないでしょうかね。

「寿限無 寿限無 五劫のすり切れ 海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末 食う寝るところに住むところ やぶらこうじのぶらこうじ パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」

いくらお目出たい(便利な)言葉を詰め込んだ名でも、この名を普通の氏名欄には書き切れない。今、世の中の多くがそんな風になっているんじゃないかと・・・・・
ちょっと、偉そうでござんした。

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。

「エリントンのとこの」という言い方がどうしても抜けないテリーですけど、地味なイメージが強いようには思います。
その最大の理由は、アレンジ重視、つまりビッグ・バンド色をどうしても感じ取ってしまうせいかもしれません。
このアルバムもアレンジがかなり重視されている感はあります。

夕べ一っ風呂浴びた後、ビール片手に聴いておったのですけど、じつはあまりよく聴くアルバムでは無いんです。(すいません。)
でも、夕べはそこそこ心地良く聴きました。偉そうですが悪くない。
だって、結局ウイスキーも飲み直しましたもん。(笑)

COLOR CHANGES / CLARK TERRY
1960年11月19日録音
CLARK TERRY(tp,flh) JIMMY KNEPPER(tb) JULIUS WATKINS(french horn) YUSEF LATEEF (ts,fl,english horn,oboe) SELDON POWELL(ts,fl) TOMMY FLANAGAN(p) JOE BENJAMIN(b) ED SHAUGHNESSY(ds)

1.BLUE WALTZ (LA VALSE BLUE)
2.BROTHER TERRY
3.FLUTIN' AND FLUGLIN'
4.NO PROBLEM
5.LA RIVE GAUCHE
6.NAHSTYE BLUES
7.CHAT QUI PECHE (A CAT THAT FISHES)


休みでも閻魔は見逃さず

2017年01月16日 | s-u

いやはや寒いですねぇ、今季最大の寒波ですか、年明けがみょうに暖かかっただけにこの温度差は身体にこたえます。


太平洋側のこの地区でも、金曜日の夕方にはこんな景色になりました。
まっ「積もってどうしよう」てなことは無かったんですけどね。

一連の正月行事も先週で終了、昨日は『小正月』別名『女正月』とも言いますが、年末年始何かと忙しかった女性達に「ゆっくりなさって下さい」という日でありました。
でも、男女平等・核家族の現代、そのしきたりも薄れるのは当然でありましょうねぇ、私なんざぁ「『ハロイン』なんかの訳分からん行事より古くから伝わる日本の行事を大切にして欲しい」みたいな年寄り臭い考えを持ってしまうのですけど、みなさんはいかがでありましょうか?

  ゑんまの日二百の若衆やたらでる

明けて今日は『ゑんまの日』、藪入りであります。
地獄の閻魔様も今日ばかりはお休みだそうで、今日ポックリ逝けば閻魔様のお怒りに触れずにあの世とやらに行けるんでありましょうか?
てへへ、そんな姑息なことを考える時点で「地獄行き決定!?」

「いいよいいよ、オレなんざぁ最初っから地獄行きが見えてんだ、閻魔の裁定てな面倒な手続きはいらねぇから、はやぇとこ地獄でも何でも連れてってくんねぇ」

こういうヤツほど、閻魔の前じゃ土下座しまくりの泣きまくりで嘆願をするんでありまして・・・・・

「ハイハイ、アンタね」

話はコロッと変わって、
「バブさん、会社で神社にお詣りに行くのに、お酒用意するようにって5万渡されたんだけどね、どんなお酒買って来ればいいの?」
と、Saちゃん。
「奉献ね、御神酒に5万て?!樽酒を奉納するわけじゃあるまいし、そりゃもったいない、四、五千円で済ませて、残りは二人で呑み行こか、どうせ神官の腹に入るだけ・・・って冗談だよ冗談、そんな罰当たりな」
それでも私が言うと冗談に聞こえないのは、これまさに「日頃の行いの良さ」でありましょうね。(笑)
ともかく
「酒屋さんに行って、神社に奉納するお酒なんですけどって言えば、のし付で用意してくれるよ。」

ところで、神社に奉納する御神酒って、まっ5万は行き過ぎとしても普通いかほどのお酒を用いるんでありましょうか?
まぁねぇ得意の「お気持ちですから」なんでしょうが、初詣の御神酒なんざぁお目出たい銘柄、名前の方が良いんですかね。
ちなみに私に奉納なさる際は「質より量」ですので、そこんとこよろしく。

やっぱり閻魔は見逃してくれそうもありません。

まぁまぁ、土曜日に酒屋へ行ったはずですし、初詣にはちょっと遅うございますが明日明後日にはお詣りに行くそうですから、Saちゃんもちゃっかり便乗して「我が幸せ」をお願いして来りゃようござんしょ

とにもかくにも「小正月」も過ぎ、もう正月気分じゃいけません。ピシッと身も気も暇締めて今年も頑張りましょう!(もとい、「今年は」でした。笑)

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

ちょっと分かりにくいんですけど、ホワイトアスパラとチーズを巻いてバターソースをかけたヤツと、白ネギを巻いて醤油の甘辛ソースをかけた二種の豚肉巻きです。

こちらは叔母が送ってくれたゼンマイの缶詰と打ち豆を炊いた煮物。

御弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、ジミー・スミスです。

以前も言いましたが、ジャズ・オルガンを私はあまり得意としません。
もちろん、オルガンという楽器を使いモダン・スタイルを築き上げ、その後の数々のオルガン奏者を生み、かのダウンビート誌の国際評論家投票にオルガン部門まで創設させたスミスの功績に文句を付ける気などは全くありません。
ただたんに、あのモァっとした音色に私は飽きやすいというだけだと思います。
さらにスミスがあまりにも売れすぎた、ここにヤキモチ?アンチスミス?そんなものを感じていたのかもしれません。(かなりへそ曲がりですよね。笑)

そんな私が、昨日は何故かブルースっぽいオルガンが聴きたくなりましてね。
スミスのアルバムとしてはあまりメジャーでは無いのかな?
ともかく、これを選びました。

スミスの最良のパートナー、ケニー・バレル(スタンリー・タレンタインも同様ですが、彼には妻がおりましたので、って変な意味じゃ無くオルガン奏者のという意味ね。笑)との、まぁブルージーでありながら軽~~く聴ける一枚となっとります。

ラインはスミスをどう見ていたのか?
そんなこたぁ分かりゃしませんが、この時期の看板奏者として、管理を徹底していた事も確かで、それ故、お蔵入りしたりシングルのみで販売したりとかする演奏も多かったのでしょうね。
1年3演奏が収められたこのアルバムも、シングル発売が念頭にあったのかも知れません。

たまに入るパーシー・フランスはともかく、ケニー・バレルとスミス、久々にボケーッと聴いてみたけど・・・・・悪くないですよね。(笑)

HOME COOKIN' / JIMMY SMITH
1958年7月15日, 1959年5月24日, 6月16日録音
JIMMY SMITH(org) PERCY FRANCE(ts) KENNY BURRELL(g) DONALD BAILEY(ds)

1.SEE SEE RIDER
2.SUGAR HILL
3.I GOT A WOMAN
4.MESSIN' AROUND
5.GRACIE
6.COME ON BABY
7.MOTORIN' ALONG


お互い、三が日はゆっくりしません?

2017年01月05日 | s-u

正月三が日も明け、今日は寒の入り『小寒』であります。
冬至南瓜を食べてから半月が過ぎてしまったのですねぇ、こうして新年を迎えても月日の流れは速まるばかり、きっと直ぐに来年が来て、再来年が来て・・・・・我が終末も近いのでありましょうか?
ともかく、寒さはこれからが本番、私の周りでも風邪が流行っているようでありますし、お体にはおきおつけめされ。

この時期になると初夢のお話しをしがちな私ですけど、今年の初夢は語りたくありません。何故なら
「それはもう、とんでもなく、すご~~い」
「おまえは昇太か!」
まっ、それほどおぞましい夢でござんしてね。富士も鷹も茄子も出やしない
「じつは、私が正体の知れぬ男に・・・・・・」
「語るんかぁ~~い!」(笑)

話はコロッと変わりますが(あらら)
この三が日、みなさんはやっぱり福袋なんぞを求めてお買い物にいらしたのでしょうか?

3日の朝日新聞に「三越伊勢丹三が日休業検討」てな見出しで、大西洋社長のインタビュー記事が掲載されておりました。
考えてみりゃ昔は三が日に開けている店なんざぁほとんど無く、さりとて大きな不便も無かったわけで、というか、そういうもんだと思っていたからそれに備えていたのでありましょうけどね。
正月早々あの福袋にたむろする姿が報道されると、私はあまりイイ気持ちで見てはおりませんでした。
「正月くらいもっとユッタリ、マッタリと時間を過ごしてもええんちゃう?」
みたいなね。

「そもそも初売りなんざぁ仕事始めの四日でエエよ、休みじゃないから買いに行けないってんだったら、その終末に福袋なんざぁ売りゃいいじゃん。」

それがア~~タ、
「A店は三日が初売りだから、うちは二日」
「えっ?Bさんのとこ二日に初売り?ほんじゃ元旦初売りでいこう!」
「ああ?Aが元旦????面倒だ、うちの初売りは大晦日にしよう」(んなこたぁねぇか、笑)
まさに『本末転倒』でありますよね。

いやいや、百貨店の初売りばかりじゃありませんよ。
外食やコンビニの24時間営業だってしかり
「ああいうもんはねぇ、一度やり出すと元に戻すのが大変なんだって」

昔ね、私の知り合いが飲み屋を出す事になりまして、
「最初が肝心だから、軌道に乗るまで休み無しでオレは頑張るよ」
なんて言うもんですからね、言ってやったんですよ
「アホか、そりゃ半年ぐらいは休み無しでも頑張れるかもしれないよ、だけどね、人間休まずに長く続くわけがねぇ、かといってそろそろ軌道に乗ったから定休日をって、おまえねぇ、半年も無休でやってりゃ「あの店はいつ行ってもやってるから」てぇ事が客に浸透してね、定休日なんざぁ作れなくなるよ。だから、最初から定休日はきちんと決めて、そりぁお客の都合でどうしてもその日にてな事があれば、「今日は臨時で空けております。」これでいいんだからさぁ」

ともかく、益々人手が不足していく将来に向け、三越伊勢丹ホールディングスの「三が日休業検討」、そして一部外食関連の「24時間営業見直し」これは私は良いことだと思っとります。

「そりぁ誰かさんは、三が日なんざぁ酒かっくらって、ダラダラしているのが一番だと思ってるから・・・・なんなら箱根駅伝も選手や家族達が正月ゆっくり出来なくなるから日を改めるかい?」
「いや、それは困る」(笑)

さて、今日の一枚は、ソニー・スティットです。
昨日帰宅の道すがら聴いてきた一枚ですが、

「何か最近スティット紹介率が増えたんじゃねぇ?」

私もそう思っています。(笑)なにしろ彼のアルバム数は多いから(もちろんそれだけに内容はピンキリだったりしますけど・・・って、これはあくまで私の個人的意見ですよ)
そのくせ「スティットの代表アルバムはこれだ!」てぇのも、正直あまりないんですよね。
そんな中、このアルバムはそこそこ好みです。

このアルバムを聴くと思うんですがね、
「私的にはやっぱりスティットはアルトの方がイイ・・・かなぁ」

NEW YORK JAZZ / SONNY STITT
1956年9月14日録音
SONNY STITT(as,ts) JIMMY JONES(p) RAY BROWN(b) JO JONES(ds)

1.NORMAN'S BLUES
2.I KNOW THAT YOU KNOW
3.IF I HAD YOU
4.ALONE TOGETHER
5.TWELFTH STREET RAG
6.DOWN HOME BLUES
7.SONNY'S TUNE
8.STARS FELL ON ALABAMA
9.BODY AND SOUL
10.BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA


心の火種にもご用心

2016年12月23日 | s-u

冬至も過ぎこの辺りの小中学校は今日から冬休みだそうで、いよいよ押し詰まってまいりましたですね。

「今年は誰も来ないし、べつに正月準備もねぇなぁ」
恒例、毎年の母の一言でありますが
そのくせ「そこそこの準備は毎年やらざるを得ない」のが我が家です。

まずは年賀状、これは終わりました。暮れに送る贈り物の手配も済みましたし、本格的に忙しくなるのは来週からですか・・・・
「お節もどきの買い出しでしょ、正月飾りに御札、鏡餅に・・・・・・・」
何が「べつに正月準備もねぇ」ですかねぇ、ほんとにもう(笑)

そんな中、今週の火曜日は、久しぶりにS君とゆっくり飲んでまいりました。
諸事情により「はしご酒」とはいきませんでしたが、美味しい灘の酒をチビチビ?ゴクゴク???まっ話も酒も尽きず、しばしの楽しい酒席でありました。
気の置ける相手と一献、そりゃエエもんですよね。

その後は独りで次のお店に、もちろんウイスキーをと○-クママに電話をすると
「今日はみんなでやっつけちゃってさぁ、ウイスキーじゃ無くても良かろう合流しなよ。」
と、カラオケ付の居酒屋?(今風の居酒屋では無く、おかあさん独りでやっているような)へ
バー○-クに集いし若者達を引き連れた一団に合流とあいなりました。
いやぁ、飲みました、歌いました、日本酒を通しました(笑)
まぁまぁ、そんな日があっても
「よろしかろう?」

話は変わりますけど、
昨日の糸魚川での大火、「地震雷火事親父」オヤジの怖さは退化の一途をたどってもやっぱり「地震雷火事」の恐ろしさは変わらないわけで、ひとたび火を出せばあれほど広がってしまう、ほんと怖いことです。まっ怪我人が少なかったのは不幸中の幸いでしたが、この年末に来て焼け出された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

先日のご近所さんの火事も、あの日風が弱かったおかげで延焼が無かっただけで、風があったらどうなっていたことか、改めて用心が肝心であります。

じつは、フジテレビからこんな記念品が送られてきました。

先日の火事の模様を動画撮影しておりましてね、これを地元FNN系のニュースで使用したいと申し出があり承諾したのでありました。

ちょっとねぇ、他人様の不幸を動画撮影し、それをニュースに提供するというのはいささか不謹慎だとも思ったのですが・・・・・
こんな記念品までもらっちゃうと、益々申し訳ない思いです。
それでも、糸魚川の大火のような惨事が起こらないよう、少しでも火の用心の警鐘になればと・・・そこだけに救いを求めています。

いずれにしても、私もそしてS君も、いやいやみんなが何らかの火種を心に抱えているもんでござんすよね
年末の忙しさで火の用心を怠り、それが大火に・・・てな事にならぬよう気をつけましょうや

「さぁて、明日はクリスマスイブでMさんのお店も忙しいし、墓参りも行かにゃあいかんし、掃除もあるし・・・・・・頑張らねば」

暖かさも今日まで、明日、明後日には寒さが戻ってくるようです。みなさんも年末の忙しさに体調を崩すてなことが無いよう、抜けるところは抜きつつ頑張りましょうね。

さて、今日の一枚は、ウエイン・ショーターです。

1960年代半ば、ブルーノートにおけるアルフレッド・ライオンの仕事は終末を迎えつつありました。
そして、メッセンジャーズを離れ、マイルスのバンドに加わったショーターが、この時期残したリーダー・アルバムは、ほぼほぼライオンの手でブルーノートに残されたのでありました。

さてもそんな時期に録音されたこのアルバムは何故かお蔵入り、まぁまぁライオンのブルーノートじゃよくあることではありますがね。
その真意を、「NIGHT DREAMER」「JUJU」「SPEAKE NO EVIL」「THE ALL SEEING EYS」「ADAM'S APPLE」「SCHIZOPHRENIA」なんぞと聴き比べて語るほど、私には耳も音楽感もございませんので止めておくとして、
この時期、ショーターもまた「トレーンのごとく精神性の追求をしていたんだろうなぁ」なんては感じたりします。
とはいえ、行き着いた先はトレーンとは違う物でしたけどね。

まっ
「この頃のショーターもハンコックもバブは聴くんだ」
と、お思い下さいな。じつはこのアルバムちょっと好きなんです。特に「INDIAN SONG」あたり(笑)

ETCETERA / WAYNE SHORTER
1965年6月14日録音
WAYNE SHORTER(ts) HERBIE HANCOCK(p) CECIL McBEE(b) JOE CHAMBERS(ds) 

1.ETCETERA
2.PENELOPE
3.TOY TUNE
4.BARRACUDAS (GENERAL ASSEMBLY)
5.INDIAN SONG


こう見えて早かったんよ

2016年10月10日 | s-u

  碁敵は憎さも憎しなつかしし

落語『笠碁』じゃありませんが、碁敵が恋しい秋の長雨も北の高気圧の頑張りで何とか終わりですかね、しかしまぁそこは秋の空、油断をすると思わぬ涙雨に遭うかも知れません。

今日は『体育の日』、どうにも「10月の第2月曜日」という規定が、いまいちピンとこない私なんかにゃ、今年みたいに「10月10日、体育の日」ってぇのは気持ちがイイ
「晴れの特異日」「東京オリンピック開会式の日」そんなこたぁどうでもイイけど、全てを覚えているわけでも無い『祝日』の中で、『体育の日』だけは小さい頃からよく覚えていた記憶があります。何故なんでしょうか?
「知らんよ、んなこたぁ」(笑)

そんな『体育の日』、まぁ「今日運動会」というところは少ないでしょうけど、「先週末が運動会」てな小学校もけっこうあったようで、朝から花火が打ち上がっておりました。空模様は今日と交換してあげたかったですけどね。

私の小学校の記憶というのは、「どの学校に行っていたときだったのか?」というところから追いかけられます。おおむね2年ごとに転校していましたので
「あの店に行った時ということは、○○小学校の時だから△年か□年生の時だね」
とこうなるんであります。

今や体型からいって信じられないことではありますけど、運動会というと小学生の私にはまさに『晴れの舞台』でありましてね、ええ、ええ。
ただ走るだけならそこそこの自信があって、花形競技リレーでは何年生の時もどの学校でも選手になっとりました。
三等までは肩にリボンを付けてもらって、あの頃は商品まで出てねぇ、鉛筆やらノートやらをいただきましたよ。
リボンの数を誇らしげに家族に見せましたっけねぇ(笑)

そんな私は、運動会の前日にのみ買ってもらえる一品に心躍らせたのであります。

写真はネット上の物を拝借いたしました。いわゆる『運動足袋』ってヤツです。
まぁねぇ私の記憶が正しければ、これを使用したのは低学年まで、それ以降は運動靴へと変わったようには覚えていますけど、(さっきの記憶法で言いますと、おそらくは白河市に在住していた頃までだったかと・・・)

ともかく、運動会の日、新しい『運動足袋』を履いてグラウンドに立ったときの高揚感たるや半端じゃござんせんでした。
「アベベが裸足なら、わしゃ運動足袋じゃい」(笑)
張り切りすぎて、リレーの頃には『運動足袋』もボロボロで、「裸足のアベベ」と大差無かったりしてね。

小学校での『運動会』は「今も昔も子供達の一大イベントであってほしい」そんなことをふと『体育の日』に思うのでありましたとさ。

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

飲まない人にはドリア、私はこれより一回り小さいグラタンにしました。もちろんベシャメルから手作りですよ。海老とほうれん草が入ってるんですけど・・・・よく見えんですなぁこの写真(笑)

それと、かぼちゃサラダです。

お弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。
エリントン曲集的感じのアルバムです。

「エリントンを悪く言ったらマイルスを貶すより罪深い」と私は思っています。(笑)
ただ「時代相応、あるいはその時に取り上げるなら、この人がやるなら」的期待を持ってエリントンの曲を聴きたい・・・言い方が変ですね。
例えば、ハミルトンの「THE ORIGINAL ELLINGTON SUITE」みたいな、正直聴いていると少し眠くなるような物であっても、エリントンを違う切り口で取り上げているという点で興味があります。
では、ここでのテリーはどうか?
どうもねぇ、ごめんなさい、ちょっとだけ時代錯誤的な感じがしてしまうのです。
いやいや、それが悪いという意味に取られると困るんですが、「THE ORIGINAL ELLINGTON SUITE」と比べてどっちが面白いか?と訊ねられれば、テリーの方が間違いなくジャズらしいし・・・・
比べる対象がかなりひねくれていますけどね。

ともかく、古くささも味ではあっても、テリーはエリントンじゃ無い。
う~~~~ん、これじゃ分かりませんよね。(笑)

DUKE WITH A DIFFERENCE / CLARK TERRY
1957年9月6日録音
CLARK TERRY(tp) BRITT WOODMAN(tb) QUENTIN JACKSON(tb) JOHNNY HODGES(as) PAUL GONSALVES(ts) TYREE GLENN(vibes) BILLY STRAYHORN(p) JIMMY WOODE(b) SAM WOODYARD(ds)
(MARIAN BRUCE(vo) LUTHER HENDERSON(celeste)[2])

1.C-JAM BLUES
2.IN A SENTIMENTAL MOOD
3.COTTON TAIL
4.JUST SQUEEZE ME
5.MOOD INDIGO
6.TAKE THE "A" TRAIN
7.IN A MELLOW TONE
8.COME SUNDAY

追伸、
今日はこの時期らしい気温になりましたので、自宅ラーメンも良かろうとこんなお昼にしました。
「ク~~!チャーシューが欲しかった。」(笑)