JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

風邪にはワガママ聴き

2010年11月28日 | d-f

どうにも昨日あたりから身体がなんとなく怠くて・・・・風邪のようです。
てなことで、今日はMさんのお店にちょっと顔を出しただけで、あとはダラダラと過ごしました。

 ♪ さざんかさざんか咲いた道
    たきびだたきびだ落ち葉たき
     あたろうかあたろうよ
     しもやけお手々がもうかゆい ♪

山茶花が咲くおもては、冬の寒さ? いやいや、このあたりはそんなこともないんですが、いちおう冬ですからそれなりにそれなり(なんじゃそりゃ)
それが、我が部屋と来たら、暖房無しでへたすりゃ半袖のTシャツでOKみたいな(笑)
ありがたいですねぇ、まさに太陽の恵みです。
イスに座って、運転中はけして聴くべからずという音楽を(笑)聴き続ければ、風邪なんてどっかに行っちゃうでしょ。ってほんとか?

ともかく、半分トロトロした常態で好きな音楽を聴くというのは気持ちが良いものですよね。それが、風邪でほんのちょっと熱っぽい常態だとなおさらにトリップするというか、ふだん以上にボリューム上げたりして、
太陽のパワーもですが、こういう時は音楽のパワーも感じ取れるものです。

ジャズが中心ではありましたが、そればかりじゃありませんよ。

 ♪ Oh lord won't you buy me a Mercedes Benz.
   My friends all drive porsches, I must make amends.
     Worked hard all my lifetime, no help from my friends.
     So oh lord won't you buy me a Mercedes Benz ♪

大好きなジャニスも、クラプトンも、サンタナも・・・・・カラヤンまで聴きました。(笑)
ヒッチャカメッチャカですか?
でも、それが自宅で聴く良さ、ワガママ聴きじゃありませんか、ねぇ。

こうして、バブ君は心地よい自宅静養をしたのでありました。めでたしめでたし(笑)

さて、気分も良くなったことですし『料理当番、本日の一品』なんですが、
今日は、簡単にマグロのブツで日本酒と思ったら・・・・
「日本酒がないジャン!」
ということで、ビールとウイスキー用にと、マグロのブツをこんな一品にしました。

そして、もう一つは肉じゃが、こちらもヒッチャカメッチャカな組み合わせですけど、これも自宅であればアリでしょう。

さて、今日の一枚は、エリック・ドルフィーです。
これは、どうですかねぇ、風邪でちょっと熱を感じるときに聴くアルバムじゃないかもしれませんが、私は聴きました。(笑)

以前紹介した「THE MEMORIAL ALBUM」と同じ、アラン・ダグラスのプロデュースのもと録音された、いわゆる「ダグラス・セッション」です。
「ダラス・セッション」は「実験的試み」「挑戦的」セッションとしても知られているわけですが、「THE MEMORIAL ALBUM」の時にも話したように、音源がバラバラにされたり、レーベルを転々としたりしたことで、いろんなレコード、いろんなCDとなって発売されています。(もと音源ではなく、LPから落としたCDもあるとか)
基本的には、「THE MEMORIAL ALBUM」もしくは「CONVERSATIONS」と今日のこのアルバムを抑えればOKです。

「実験的試み」「挑戦的」などというと、ヒッチャカメッチャカ(今日三回目。笑)なフリーフリー!なんて聴く前に思っちゃいけません。
とりあえずは、3曲目「COME SUNDAY」と5曲目「ODE TO C.P.」、リチャード・デイヴィスとのディオをお聴きいただきたい、特に「COME SUNDAY」このアルバムでは最も短い一曲なのですが、バスクラと弓弾きのベースが妖しく絡み合って・・・・私は好きです。

IRON MAN / ERIC DOLPHY
1963年録音
ERIC DOLPHY(as,bcl,fl) WOODY SHAW(tp) CLIFFORD JORDAN(ss) PRINCE LASHA(fl) HUEY SIMMONS(as) BOBBY HUTCHERSON(vib) RICHARD DAVIS(b) EDDIE KHAN(b) J.C MOSES(ds)

1.IRON MAN
2.MANDRAKE
3.COME SUNDAY
4.BURNING SPEAR
5.ODE TO C.P.


しばらく控えようかな

2010年11月27日 | m-o

何が因果か「私が飲み惚けているとあまり良いことが起こらない」ってぇのが、どうも最近多くて、一昨日もMさんやMさんのお店のフランチャイズ担当者とバカ騒ぎをして帰ってくると、知り合いの訃報が届いておりました。

一ヶ月ほど前に入院したという事は聞いていたのですが、まさかこんなに早く旅立たれるとは・・・・
先日はこれもまた飲み過ぎで帰宅した日に叔母の訃報が届きましたし、「あまり遊びすぎるとおまえもアブナイよ。」という警告なのかもしれませんねぇ。
ともかく、
本日の告別式には参列が難しいので、お通夜の昨晩、焼香をさせていただきました。

ほんと、最近何が淋しいって、季節の変わり目になると必ず飛び込んでくる訃報が増えたということ、私なんかまだまだ若いと思っていますが、徐々に徐々にそういった年回りになっているわけで、まさに「自重すべきは我なり」でありましょうか。
そうしてみるとしばらくは飲みに出かけない方が良いですかねぇ?
「う~~ん、O-クのママにでも相談してみようか」
って、ダメだこりゃ(笑)

話はコロッと変わりまして、車中で聴く音楽についてなんでありますが
以前も言いましたかねぇ、いかにコルトレーン好きの私とはいえ運転中に聴くコルトレーンには注意が必要なんであります。
プレスティッジ時代ならまだしも「DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE」「BALLADS」「JOHN COLTRANE & JOHNNY HARTMAN」あたり以外のインパルス盤なんか以ての外で、下手をすると事故原因にも成りかねません。
ですから、車中で聴く携帯音楽プレーヤーには「LUSH LIFF」と「SOULTRANE」くらいしか入れてなかったはずだったのですが・・・・・

昨日お通夜に向かう車中で、いつものように携帯音楽プレーヤーをかけていると(ジャンルJAZZをランダムでね)・・・・
 ♪ シャラシャラシャラシャラ ドコドコドコドコ・・・・パラパパ~~~♪
「ん??????これはア~タ、ひょっとして、「MARS」ではないかいな」
そう、何故かアルバム「INTERSTELLAR SPACE」の「MARS」が聴こえてきたんであります。
一瞬止めようかと思ったのですが
「いや、私も大人になったことだし、一曲くらい聴き流せるだろう」
頑張ったんですがねぇ・・・やっぱりダメでしたぁ(笑)
コルトレーンのソロを聴いているうちに、おもわず目を閉じてしまうんでありまして(オイオイ)
ならばプレーヤーを止めろよって話なんですが、聴き始めると止まらないのもコルトレーンの悪いところで、けっきょく路肩に駐車して思いっきり身体をくねらせたという・・・・・・さっそく先ほど音楽プレーヤーから削除いたしました。(笑)

「まったく、誰だよ、こんなんインストしたの!」
って、もちろん犯人は私しかいないわけで
「そうだったぁ、あんときだぁ」
先日、「INTERSTELLAR SPACE」を録音して欲しいという、それはもう国宝級のお方がいらしたのでありました。
「いつもなら、そのままCDRに落とすものを・・・・あんときはiTunes使ったんだった」

運転中に「INTERSTELLAR SPACE」なんか聴いたりすると、こんどは私の訃報をお知らせするなんてことになりかねません。(え?それはある意味朗報だ?)
ともかく、みなさんも運転中に「INTERSTELLAR SPACE」なんてアルバムはけして聴かないように・・・・・・
え?「運転中に聴くほど好きなヤツはいないし、仮に好きだとしても車の中で「INTERSTELLAR SPACE」はあり得ない」ってですか?う~~~ん、そのとおり!(笑)

さて、今日の一枚は、マクリーンとゴードンとっさぁんの共演盤です。
ずいぶん前に紹介した「THE MEETING」と対をなすアルバムですが、選曲からいうと「THE MEETING」のほうが私は好きですかね。
とは言っても、マクリーンにゴードン、リズム隊はドリュー、ペデルセン、アレックスという、まさにワクワクするような組み合わせですから、悪かろうはずは無いんでありまして、この時のライブも、その場で聴いてみたかった一つであります。

マクリーン、ゴードンはもとより、なんといってもケニー・ドリュー、彼がアメリカ時代を取り戻したかのようなプレイをしているところが嬉しい一枚だと思います。
これなら、運転中でも聴けますよね。(笑)

THE SOURCE / JACKIE McLEAN & DEXTER GORDON
1973年7月20日21日録音
JACKIE McLEAN(as) DEXTER GORDON(ts) KENNY DREW(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALEX RIEL(ds)

1.HALF NELSON
2.I CAN GET STARTED
3.ANOTHER HAIR-DO
4.DEXTER DIGS IN


もうそんな季節かぁ

2010年11月23日 | a-c

勤労感謝の日、せっかくの休日も昼までは雨、その後もどんよりとした曇り空と空模様はあまり芳しくありません。気温も昨日一昨日と比べると一気に下がったように思います。

「今日は、○○の家じゃ雪囲いだってさぁ」
いやいや、このあたりで雪囲いなんてぇもんは見たこともないんですよ。(ほとんど降りませんから)今日それをやっているのは先日『みしらず柿』を贈ってくれた叔母の家でありまして、
「えっ?もう雪囲い?」

最近は雪が少なくなってきたといっても、昨年の最大積雪量が2メートル47センチ、過去最大積雪量5メートル91センチを誇る我が両親の出身町では
「これからは、いつ雪になってもおかしくないから」
も、うなずけます。
考えてみりゃ、来週にはもう12月ですもんね、たしかにそんな季節なんだなぁ

「これからおばちゃんの家の方は大変だねぇ、もう俺は住めねぇな」

かく言う私も、じつは小学校入学から2年ほどこの地区に住んでおりまして、その豪雪が作り上げる、静かな世界とまるで水墨画のような風景はキッチリと心に刻まれています。
ただね、なにしろお子ちゃまでしたから、ソリにスキー、雪の基地に雪合戦とまぁ楽しい思い出しか今は残っていませんけどね。両親はもとより、大人達はどれほど大変だったことでしょう。

以前、「ふくしま教育情報データベース」というところで、こんな写真が公開されていました。
凄いでしょう。私が住んでいた頃も、まさにこんな感じでした。

こちらは、その私の写真なんですが・・・・分かりますかねぇ?右手にちょっと見えている屋根、これが二階の屋根でして、左に見える枝は、けっこう大きい桜の木の先端です。

ともかく、そんな頃の話を母とひとしきりした休日の午前中でありました。
雪国のみなさん、これから大変でしょうが、来春まで明るく楽しくいきましょうや、頑張ってくださいね。

さて、今日の一枚は、ポール・ブレイです。
ピアノ・トリオといっても、「ただのピアノ・トリオじゃないよなぁ」とメンバーを見るだけで思いますよねぇ・・・・

それはともかく、ポール・ブレイはこのログでは初紹介じゃないでしょうか?
てんで、ザックリとご紹介しますてぇと
生まれはカナダはモントリオール、5才でバイオリンをはじめ、9才でピアノをはじめ、なんと11才でマクギル音楽院のジュニアではありますが卒業証書をもらい、12才でプロデビュー・・・・・天才?神童?
その後、ジュリアード音楽院に学び、モントリオール、ニューヨークへと・・・・

この人のピアノスタイルというのは、どうにもコロコロ変わっているような気がして、どこを切り取って聴くかによって大きくイメージが違ってしまうピアニストであるように私なんかは思うんですけど、どうでしょう?
ただ、経歴からそう感じてしまうのかもしれませんが、知的でインテリジェンスに溢れている分、泥臭さには欠ける、裏を返せば美しい妖艶?そんなイメージの統一性はあるように思います。つまりそれだけ技術があったということなんでしょうけど

私がポール・ブレイを意識して聴いた最初のアルバムは何だったかなぁ?
「CLOSER」?「ALONE,AGAIN」?「BLOOD」?「MR. JOY」?
少なくともシンセサイザー・ナンチャラでは無かったことは幸いだったと思っています。(笑)

ともかく、始めて聴いたのがフリー以降の彼だったという人は、今日のこの初リーダーアルバムや二枚目エマーシー盤の「PAUL BLEY」あたりの彼をどう捉えるんでしょうか?

どちらかといえば、パウエル系の白人バップピアニストといった風のブレイ、そのくせ、どこかたどたどしさもアリィーの冷たさもアリィーの、これを「良し」とするか「いやいや物足りない」と感じるかは、多彩な彼のイメージ同様、千差万別かもしれません。

私は、なにしろパウエル系が好きですし、ミンガス、ブレーキーですからねぇ、良いと思いますよ。

INTRODUCING / PAUL BLEY
1953年11月30日
PAUL BLEY(p) CHARLES MINGUS(b) ART BLAKEY(ds)

1.OPUS 1 (alt take)
2.OPUS 1
3.TEAPOT (WALKIN')
4.LIKE SOMEONE IN LOVE
5.I CAN'T GET STARTED
6.SPONTANEOUS COMBUSTION
7.THE THEME
8.SPLIT KICK
9.THIS TIME THE DREAM'S ON ME
10.ZOOTCASE
11.SANTA CLAUS IN COMING TO TOWN


生命力、いただきました。

2010年11月21日 | g-i

富有(ふゆう)平核無(ひらたねなし)刀根早生(とねわせ)松本早生富有甲州百目(こうしゅうひゃくめ)西村早生(にしむらわせ)次郎西条愛宕(あたご)太秋(たいしゅう)筆柿花御所(はなごしょ)

「失敗したぁ、『連夜の午前様』だけにしとけばよかった、会津みしらずの話題は今日だったなぁ・・・・・・」
昨日の朝日新聞土曜版beの『サザエさんをさがして』を読んで、そんなことをつぶやいてしまった私でして。(笑)

昨日の『サザエさんをさがして』のお題は『富有柿』
「子曰く、舜は其れ大孝なるか。聖人爲り、尊きこと天子爲り、富四海の内を有ち、宗廟之を饗(う)け、子孫之を保んず。(子曰、舜其大孝也與。爲聖人、尊爲天子、富有四海之内。宗廟饗之、子孫保之)」
「礼設」の「富有四海之内」からその名をいただいたという、甘柿の王様みたいな柿です。

その『富有柿』の母木が岐阜県瑞穂市に残っていて、未だに実をつけるんだそうですが、その母木もじつは一度枯れて、「アレどうしよう」と思ったのが昭和4年だったそうで、ところが翌年、根元から芽が出て再生して、今日の母木になったという、今で言うところの『根性木』であるというお話しが載っておりました。

考えてみれば、秋の味覚をいただくということは、そういった生命力を口にするということなんでありまして、感謝せねばいけませんね。

「富有柿は甘いかんなぁ・・・んだげど、かあちゃんはみしらずの方が好きだ」
まったく、「張り合ってどうすんだ」っちゅう話ですが、母にとっては地元会津の柿が一番だと郷土愛が言わせるのでありましょう。まだちょっと堅めのみしらず柿をほおばりながらそんなことを言ってました。

そうそう、今回のサザエさんのオチは、富有柿を二つしかくれなかったお金持ちに「カネもちほどしわいといいますもの」と言い残して帰るというもので
「しわい」ってなんじゃ?」
記者の方も、最後にここへふれておりまして、
「「しわい」は、「けち、吝嗇な」と言う意味の形容詞だ。ふだん、あまり使われない。」
と書かれておりました。
正直、私は知らない言葉でした。
「私が知らない言葉をオチに使うとは、サザエさんらしくもない」
って、知らないのは非常識?

明日、Mさんに『みしらず柿』のおっそわけをしようかと思ってるんですが、やっぱ2個じゃ「しわい」って言われちゃいますかねぇ?

まっそんな心配をしつつ『料理当番、本日の一品』です。

まずは、小振りの鱈が売ってましたんで、素直に炊いてみました。
臭みも癖もない魚ですから、これは母も食べてましたねぇ。

私は、これも単純、酢牡蠣で一杯です。いやいや、別に柿に引っかけたわけじゃありませんよ。

生牡蠣が苦手とおっしゃる贅沢者には、湯豆腐もどきに焼き牡蠣を付けてやりました。

さて、今日の一枚は、ベニー・グリーンです。

ベニー・クリーンという人は、J.J.ジョンソン、カーティス・フラーときて、次に名前があがるようなトロンボーン奏者なんでありますが、フラーとグリーンの間にはかなりの格の差があるように感じるのは何故なんでしょう?
その差というのはけして実力の差ではありません。確実にスタイルの差でありましょう。

う~~ん、グリーンはちょっと古くさい感じがするのかなぁ?
グリーンの魅力は、逆にその「古臭さ=泥臭さ」というところにあるんだと思いますが、あまりウケはよろしくなかったんでしょうか、けっきょく今日のアルバムを最後にブルーノートを去ることになります。

その最後のアルバムは、それまでなら共演メンバーにまで気を配るアルフレッド・ライオンが一切口を出さず、オリジナル・メンバーで好きなように演奏させるという形式をとりました。どういう意味があったんでしょうかねぇ?

出来はともかく、そういった意味で本来のグリーンを聴けるアルバムなのかも知れません。・・・・・・う~~ん、やっぱりフラーとは差があるかな。

WALKIN' & TAKIN' / BENNIE GREEN
1959年1月25日録音
BENNIE GREEN(tb) EDDY WILLIAMS(ts) GILDO MAHONES(p) GEROGE TUCKER(b) AL DREARES(ds)

1.THE SHOUTER
2.GREEN LEAVES
3.THIS LOVE OF MINE
4.WALKIN' AND TALKIN'
5.ALL I DO IS DREAM OF YOU
6.HOPPIN' JOHNS


クラクラの原因は太陽?

2010年11月19日 | s-u

青く高い空、今日は良い天気でしたねぇ、朝からその陽光が眩しすぎてクラクラ・・・・・・・おっと、このクラクラは二晩連続の御乱行のせいか。(笑)

「説明しよう」
一昨日の晩は、いつものノリでいつものバー『Oーク』へ、そしていつものごとくママに多大なるご迷惑をかけつつ、いつものごとく午前様と、まぁこれは自分の意思での乱行でありますから良しとして(ちっとも良くないか、笑)
昨晩は、不覚でした。ボジョレーヌーボーの解禁日であることをついつい忘れてたんですねぇ、考えてみりゃ毎年この日はMさんのお店のボジョレーヌーボーを「届けぇ」のついでに「飲みぃ」の日なんでありまして
でもね、私、昨晩はMさんのお店を守るお仕事日だったんですよぉ、だから
「今年はいつものパターンは無いかなぁ・・・・」
とちょっくら高を括ってたとこもあったんですよ、あったんですが
「バブちゃん、いいかげんでお店切り上げておいでよ待ってるから」
経営者であるMさんのお言葉とも思えぬ言葉を残し、彼はボジョレーヌーボーの配達へと出ていったのでありました。

てなことで、けっきょく10時過ぎから合流、今年のボジョレーヌーボーを味わい、
「去年より良いんじゃないんすかねぇ」
なんて、分かりもしないくせにほざいて、とうぜんのごとく午前様の御乱行とあいなったのでありますよ。そりゃねぇ、2連チャンの午前様じゃ陽光が無くともクラクラですって(笑)
まっいいか。(笑)

ボジョレーヌーボーもまさに旬でありますが、我が家にはもう一つ旬の果物が今年も届きました。

『会津みしらず柿』です。
これも毎年のことなので、いまさら『会津みしらず柿』の説明はしませんけど、今年はいつにも増して大粒、食べるのが楽しみです。
「まったくなぁ、焼酎浴びて美味しくなる柿もあれば、毎晩毎晩、酒ばっか浴びてどうしようもねぇのも居るし・・・・・」
って、オイオイ、分かってますって、だから今晩は休肝日にしたでしょ。反省してますよ。(笑)

さて、今日の一枚は、久々のボーカルもの、ニーナ・シモンです。

ほぼ彼女のピアノとボーカルという構成のアルバムです。
彼女のピアノの腕は「JAZZ AS PLAYED IN AN EXCLUSIVE SIDE STREET CLUB」を聴いても分かるとおり本物ですから、キッチリとしたピアノ、パンチの効いた歌声、悪かろうはずはありません。

ボーカルものを紹介するたびに言っていることですけど、私がボーカルものをあまり得意としない最大の理由は「英語が分からない」その一点なんであります。(笑)
ですから、ボーカルを聴くときも、雰囲気というか流れというか、意味など関係なしに「一楽器のごとく聴く」これなんであります。
でも不思議ですねぇ、このアルバムを聴くと何となく意味も伝わってくるような錯覚に捕らわれます。
それは、シモンの歌い方、説得力に圧倒されるからでしょうか?
一曲一曲が短いんですが、時に語りかけるがごとく、時に訴えかけるがごとく、シモンの魅力をじゅうぶんに味わえる一枚だと思います。

NINA SIMON AND PIANO !
1968年録音
NINA SIMON(vo,p)

1.SEEMS I'M NEVER TIRED LOVIN' YOU
2.NOBODY'S FAULT BUT MINE
3.I THINK IT'S GOING TO RAIN TODAY
4.EVERYONE'S GONE TO THE MOON
5.COMPASSION
6.WHO AM I
7.ANOTHER SPRING
8.THE HUMAN TOUCH
9.I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL
10.THE DESPERATE ONES


保安官のイメージ

2010年11月16日 | a-c

予報どおり寒い朝を迎え、我が寝具も冬仕様「ヌックヌクがたまりませ~~ん。」(笑)

毎朝新聞を見るたびにここ数日目に付く言葉は『保安官』であります。
私はこの海上保安官の行為、そして尖閣諸島問題に対する持論をここで長々と述べるつもりはありませんので、それはそれとして
「保安官と言えば・・・・・やっぱワイアット・アープかねぇ」
昨日、珈琲を飲みながらそんな話になりましてね。

 ♪O.K. Corral, O.K. Corral
  There the out law band make their final stand.
    O.K. Corral ! ・・・・・♪

肺を患う賭博師(じつは医者から身を落とした)カーク・タグラス演じるところのドク・ホリディ、彼をリンチから救う保安官バート・ランカスター演じる ワイアット・アープ・・・・

「ワイアット・アープかぁ・・・・『OK牧場の決闘』・・・懐かしいねぇ」
「いやいや、ワイアット・アープっていえば、俺はジョン・フォードの『荒野の決闘』、ヘンリー・フォンダだなぁ」
とは、マスター
「あっそっかぁ・・・・・ヘンリー・フォンダも大好きな役者だけど・・・でもなぁ、やっぱワイアット・アープのイメージはバート・ランカスターじゃねぇ」
と、どうでもいい事で言い争っていると
「いやいや、諸先輩方、ワイアット・アープといえば、ケビン・コスナーですって」

なるほどこれがいわゆるジェネレーション・ギャップってヤツですか?
面白いですねぇ、それぞれがそれぞれのワイアット・アープ像を持っている、しかも日本人なのにね。(笑)

実際の保安官ワイアット・アープのイメージは、はたして誰が近かったのか?てなことはさておき、いわゆる『OK牧場の決闘』が実際に起こったのは、1881年10月26日といいますから、明治14年、板垣退助が自由党を結成したころであります。

日本に開国を迫ってアメリカの黒船がやってきてから28年も経ってからなんですが、その間に南北戦争があったにせよ、そのころかの文明国アメリカじゃ、まだ西部劇が劇ではなく実際に繰り広げられていたと考えると、どうもこう時間経過というか歴史の流れの感覚が頭の中で整理しきれない感じもしますよね。(私だけかな?笑)

黒人奴隷がはじめてアメリカに連れてこられたのが『OK牧場の決闘』が起きた時から262年前、そして、いわゆるニュー・オリンズ・ジャズがその形態を見せ始めたのは『OK牧場の決闘』から10年もたたないうち・・・・・・
なにしろワイアット・アープは、今をときめく坂本龍馬より12歳も若いし、ルイ・アームストロングがスキャットし始めた頃は、まだ生きてたんですからねぇ・・・・
う~~ん、そんなこと言ったら悪いんですが、やっぱアメリカの歴史っちゅうもんは浅い浅い。(笑)

ワイアット・アープのイメージがどうのこうの言う前に、彼が生きていた時代が、私の頭の中じゃ、まるで江戸の剣豪が技を競っていたその時代とかぶるようなイメージを持っていることをあらためねばイカンという事ですな。
「でもやっぱ、私のイメージじゃバード・ランカスターなんだよなぁ・・・・」(笑)

最後に余談ですけど、ワイアット・アープは3月19日生まれ、私と誕生日が二日しか違わないという『うお座』のお方ですからねぇ・・・・・そりゃあもう「ヘンリー・フォンダぁ?バート・ランカスターぁ?ケビン・コスナーぁ?!!目じゃないね」ってくらいの色男であったことは確かだと思いますよ、この私が証明していますから。(チャンチャン)

さて、今日の一枚は、アル・ケーシーです。

これも、先日整理したCD盤でありまして、ですから入手したのは半年ほど前、じつをいうとそれほど気にも止めていなかったアルバムで、たまたま手に入れた一枚ということになります。

アル・ケーシーというと、ファッツ・ウォーラーのコンボやテディ・ウィルソン楽団で活躍したあと、1950年代後半から60年代始めあたりは「ロックン・ロ~~~~ル!!テケテケテケ」なんてやってらしたお方であります。
この遅かりしリーダー盤では、アコースティックなサウンドに終始していますけどね。

この人の魅力は何か?それはリーダーとしてではなく、黙々とリズムセッションを貫き通してきた信念とでも言いましょうか、その確実性ではないでしょうか。
じっさいリーダーとなって演奏すると、例えば、この頃台頭してきたジム・ホールやジョー・パスといった唸らされる上手さというのではなく、もっと暖かみがあるというか、ホンワカした感じがするように思います。(悪く言えば泥臭さかなぁ?それともちょっと違う気はするけど)
ですから、なんの気構えもせずス~ッと聴けるアルバムですし、それがあんがい心地よいんであります。

過度な期待はせずに聴くと「いいもんめっけ」って、思える一枚かもしれません。ぜひ御試聴あれ。

BUCK JUMPIN' / AL CASEY
1960年3月7日録音
AL CASEY(g) RUDY POWELL(as,cl) HERMAN FOSTER(p) JIMMY LEWIS(b) BELTON EVANS(ds)

1.BUCK JUMPIN'
2.CASEY'S BLUES
3.DON'T BLAME ME
4.ROSETTA
5.AIN'T MISBEHAVIN'
6.HONEYSUCKLE ROSE
7.BODY AND SOUL
8.GET SOUL
9.I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER


初冬といえば大物産展?

2010年11月14日 | j-l

今日は曇り空ではあったのですが、妙に暖かい・・・・おっと最高気温20度越えですか、そりゃ暖かいはずだぁ、これで明日は一気に気温が下がるってんですから、風邪をひかないよう気を付けなければ。

そんな温かな日曜日、
「バブ、パソコンの調子が・・・・・・・」
私しゃそれほどパソコンに詳しいわけじゃないんですが、少なくとも電話をしてきたS君よりはマシならしく
「事務所まで来てやってくんなませ。」
まっ、いつもいつもお世話になっているS君でありますから、私のような者でもお役に立つのであれば、そりゃあ昼飯なんぞさしおいて、はせ参じるぐらいやぶさかではござんせん。
「いざ、S建築研究室へ!」(笑)

けっきょくは、メモリーがいっぱいというか、メモリー能力低下による不具合らしく、
「メモリー増設って手もあるけど、とりあえずはメモリーを掃除してみようか」
てんで、あれやこれやと小一時間、なんとか問題解決であります。(バブ君偉い!笑)

すると、やっとS君がそれに気付き、
「バブ、昼飯どうした?」
って、遅いよ(笑)
「港で、大物産展ってぇのをやってんだけどさぁ、ヤナイ珈琲さんも店出してるし、なんか喰うもんもあんだろ」

てなことで、『大物産展』へやってまいりました。

まずはお目当てのヤナイ珈琲さんのブースへ



一杯100円の珈琲は好評だったらしく、我々が行った頃にはほぼ完売、なんとかギリギリでいただくことが出来ました。


(もう面倒だから裸顔でいいね。笑)

「バブ、何食べる?」
「アンタ、考えてんのはいいけどさぁ・・・私しゃ人混みは嫌いやねん」
なら最初からそんなとこ行くなって話ですが、
「だってぇ、あんな並んでんぜぇ」

けっきょく、そこでは何も食べず、近くのこんなところで、うどんを食べてきました。(なんじゃそりゃ)

それにしても、あのゴミゴミグチャグチャのなかで二日間も珈琲をたて、売り続けたヤナイさん、ほんとご苦労様でした。

自宅に帰った私は、こんどは晩飯の準備です。
ということで『料理当番、本日の一品』です。

いちおう、豚肉と白菜のミルフィーユ仕立てなんですけど、アハハ、他の具のほうが多くなっちゃいましたね。でも美味しかったですよ。

え~~こちらは、『大物産展』で食べられなかったので、いわゆる「烏賊ポッポ」であります。
おともはビールと日本酒ね。

さて、今日の一枚は、フィリー・ジョー・ジョーンズです。

ドラマーのリーダー盤というと、やたら張りきるドラムが若干耳障りてなことが大いにあるわけですが、このアルバムは比較的抑えてありますかねぇ・・・でもまぁ、あくまで比較的ですけどね(笑)
ただそれだけでなく、思った以上にこのアルバムの質を上げているのがフロントの二人だと思います。いくぶんビル・バロンがねちっこい感じはしますが、ミシェル・ドーンズとのハーモニーはなかなかのもんで、フィリーとの掛け合いも楽しさがあります。
ウォルター・デイビスのピアノも、もちろんポールチェンも、的確というか確実というか、間違いない演奏を聴かせてくれますし、安心感のあるアルバムだと思います。

私はやっぱり「DEAR OLD STOCKHOLM」が好きですかねぇ、ポピュラーな曲だけに他の名演が目立ちますけど、なんのなんの、ここでのこの曲もなかなかのもののだと思います。

まっ、ぐんを抜いた名盤とは言いがたいものの、捨て置くにはもったいない一枚だと思いますよ。

PHILLY JOE'S BEAT / PHILLY JOE JONES
1960年録音
PHILLY JOE JONES (ds) MICHEAL DOWNS(cor) BILL BARRON(ts) WALTER DAVIS(p) PAUL CHAMBERS(b)

1.SALT PEANUTS
2.MUSE RAPTURE
3.DEAR OLD STOCKHOLM
4.TWO BASS HIT
5.LORI
6.GOT TO TAKE ANOTHER CHANCE
7.THAT'S EARL BROTHER


名物は一日にして成らず

2010年11月12日 | a-c

今日も良い天気ではあったのですけど、突き抜けるような青空というより、どこかベールを羽織ったような青空でありました。と思ったら黄砂ですかぁ、この時期にねぇ。

そんな今日の午前中、ちょっと時間が出来たもので、仕事で伺っていた場所のほど近くにある「道の駅」に行ってみました。

この「道の駅」地元ではそこそこ話題になったスポットでして、「裏の漁港であがった捕れたての魚介類を・・・・・」てな売り込みもあって、平日の午前中でもそこそこの人が立ち寄っていました。

左奥には漁港、右奥にはこのあたりでは一、二の遠浅の砂浜拡がっています。

「せっかくだから、ホッキ飯(ホッキ貝を炊き込んだご飯ね)でも喰っていこうかねぇ・・・・・って、まだ10時半ジャン」
さすがに昼飯にはチト早い
「ほんじゃ、鯖の棒寿司でも買って、後で喰おうか」
てな事になったのですが・・・・・
「名物ソースカツ丼???????」
お弁当コーナーの一等地に、何故か海とは無縁の『ソースカツ丼』が並んでいます。
「あれ?バブさん知りませんでした?ソースカツ丼をこのあたりの名物にしようって、けっこう頑張ってるらしいですよ。」
「はぁ?地場のブランド豚なんてあったっけか?それともキャベツかなんかが有名とか?」

いやいやそんなものはありません。それでも何故か『ソースカツ丼』なんだそうで、
「ほら、同じ市内でも『カツ丼』といえば卵とじのものが一般的だったのが、この地区だけは昔から『ソースカツ丼』が主流だったんですって、だから・・・・」
「なんかそれって、すげぇ小せぇきっかけというか、完全に地方区、それもこのへんだけの理由みたいな・・・・・そんなんで名物になるんかい?」

ともあれ、地区の飲食店8店が「『ソースカツ丼』で町興しを!」てんで、『よつくらソースカツ倶楽部』なるものを組織し、各店独自の『ソースカツ丼』を出してるんだそうです。
二番煎じ、三番煎じ、四番煎じ・・・いやいや何煎じにもならんかもしれませんが、それでも「町興しを!」という情熱は買うべきですよね。
「ほんじゃ今日はその意気込みを買って『ソースカツ丼弁当』にしようか?」
「だったら、もう一仕事して、言い出しっぺのお店で食べましょうよ。」


お隣の食堂にも『ソースカツ丼』ののぼりが立ってました。

そんなこんなで「『ソースカツ丼』で町興しを!」と声を上げた張本人ならぬ張本店『松喜食堂』さんで昼食とあいなりました。
お店はまさに田舎町の食堂の風情、以前私はここでラーメンを食べた記憶があります。

そして、これが噂の『ソースカツ丼』であります。
これがア~タ、まさにガッツリ系で私なんかにゃじゃっかん量が多かったかなぁ。
肉は柔らかく衣はサクサクで、揚げ加減はOKってなところでしょうか。ソースは私が想像していた甘系よりかなり辛めで、少々喉は渇きそうでしたが悪くありません。
けっきょく多いと言いながらも完食しました。

『ソースカツ丼』が、この地区だけの名物かとなるとそこは大きな疑問ですが、一度振り上げた拳、多いに暴れてもらいたいと思います。
「名物は一日にして成らず!頑張れ町の飲食店!!」

さて、今日の一枚は、ドナルド・バードです。

気が付けばトランペッターのリーダー盤が続いておりますが、この人は下向きのトランペッターとは言い難いですかね。(笑)
例えば「SAY YOU'RE MINE」でのミュートを効かせた音にしても、若干モードっぽいくせにマイルスのそれとはあきらかに違う印象があります。

バード、ペッパー・アダムス、デューク・ピアソン、この組み合わせはなかなか味があります。ちょっとゴツゴツした感じのアダムスが、バードのいわゆるファンキーさにマッチしてると言いますか、けっこう気持ちエエんですよねぇ

「THE CAT WALK」みたいに、いかにもっていう感じのテーマ部分なんか聴くと、その「いかにも」がじつは一番いいんだって思ったりして、やっぱり奇を狙うが全てじゃありません。

THE CAT WALK / DONALD BYRD
1961年5月2日録音
DONALD BYRD(tp) PEPPER ADAMS(bs) DUKE PEARSON(p) LAYMON JACKSON(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.SAY YOU'RE MINE
2.DUKE'S MIXTURE
3.EACH TIME I THINK OF YOU
4.THE CAT WALK
5.CUTE
5.HELLO BRIGHT SUNFLOWER


絶対性?

2010年11月11日 | d-f

お肌の乾燥が進んでいます。(笑)
って、まぁ私にはあまり関係がない・・・・いや、これがあるんですねぇ
みなさんは、段ボール箱なんかで手荒れが進むなんてこと経験ありませんか?
まっ、歳とともに必要としない脂分が増え、必要とする脂分が減ってきているって事もあるんでしょうけど、Mさんのお店を手伝うようになって段ボール箱を扱う事が増えると、急に手荒れが酷くなったように思います。
特にこれからの季節、指先なんかカッサカッサになって、
「これじゃ彼女の手も握れないジャン」
なんてね。え?手を握る相手もいないだろうって?
失礼しちゃうなぁ、素人さんの相手はいなくても、玄人さんってこともあるじゃないですか。(笑)

ともかく、下手するとひび割れなんて事にもなりかねないんで、今年は早めにクリームを購入してきたいと思っています。

話はコロッと変わりますが
桐生市の小学校6年生、上村明子さんが自殺した件で、その後もいろいろあるようですけど、以前も言ったかなぁ?やっぱり小学生の自殺というのはどうにもショッキングで、学校云々、家庭云々、という原因追及もさることながら、社会全体がどこか狂ってきている現実をどこからどうやって改善していくのか、無い頭を三角にして考え、実行していくことが必要なんでしょう。

そういえば、彼女に対するイジメは転校後に始まったような事を耳にしました。
これは以前にお話ししましたよね、私も小学校を3校、中学も2校、母校を持っておりますので(笑)転校の辛さはじゅうぶんに知っているつもりです。
そしてそれが、経験者でなければ絶対に分かってもらえない辛さだということも知っています。

小学校の三年生になるときの転校でしたかねぇ、新しい学校にはとてつもなく力を持った(もちろん小学生としてですよ。笑)ガキ大将、いわゆる親分がいましてね。転校当初はそのガキ大将を筆頭に、まっ死を考えるほどではありませんでしたが、私もイジメらしきものを受けたことがありました。
最終的には和解というか、イジメも無くなり仲良くなったんですけどね。それまでは短い間でしたが確かに四面楚歌といった常態であったようには記憶しています。

それじゃあ当時は現代とどこが違ったか?ですけど・・・・・・・・・
そうだなぁ・・・・たぶん四面楚歌とはいえ、最終的な逃げ道が山のようにあったんだと思いますよ。
例えば、鬼のように怖かった先生に訴えるとか、担任の先生が学校外でも目をかけていてくれたとか、両親も転校で肩身の狭い思いをさせまいと最大の努力をしていてくれたとか、
でもね、そこへ逃げ込むのは最終手段で、私はそうはしませんでしたよ。とはいえ、それらの最終手段があったことが、私を勇気づけてくれていたことも確かだったでしょう。

いずれにしても一つ思うのは、当時、先生も両親もそれは優しい存在でありましたが、逆に世の中で一番怖い存在でもあったという違いでしょうか。
家庭での不始末を「先生に言って、叱ってもらう」と言われるとビビリ、学校での不始末を「親には言わないで」と嘆願し・・・つまり「悪さに関しては親も先生もけして許しちゃくれない。」という恐怖?
その点に関しては、親も先生も「間違いは言わないんだから」という絶対的信頼を互いに持ってたんでしょうね、先生の悪口なんて親父に言ったら間違いなくクラツケられましたもんね。(なぐられたってことね。笑)

そうだ、きっとこれですよ。今の小学生には、この「親と先生の絶対性」が必要なんだと思います。
とは言いつつ、親の権威を失墜させたのは、我々世代にも責任があるわけで、先生の権威を地におとしめたのもまた同様です。

それじゃあ、どうすれば「親と先生の絶対性」を取り戻せるのか?
私のような「脳足りん」に名案は浮かびません。が、私も含め社会全体が少しずつ修正をしていかないとイカンことなのでしょう。

あらら、珍しく語ってしまいました、私?

さて、今日の一枚は、ケニー・ドーハムです。
トーハムの初リーダー盤は、彼が29歳・・・遅いですよねぇ
いろんな人に、いいように使われていたから? あはは、そんなことも無いでしょうが

「上を向いたトランペッターと下を向いたトランペッター」という表現を前回しましたけど、ドーハムは間違いなく下を向いたトランペッターですよね。
マイルスの後がまとしてチャーリー・パーカーのグループに参加したのも、パーカーがマイルス的下向きのトランペッターを欲したからかもしれません。
つまり、そのなんとも下向きなブルーさ?これがドーハムの最大の魅力なんだと思います。

それにしても、初リーダー盤のメンバーはなかなかのものです。とは今だからの話で、当時としては新進気鋭「若いの集めてやっちゃったぁ」みたいな(笑)。そこがこのアルバムの新鮮味を出している原因だと思います。

いずれにしても、若き日(?)のドーハムは、ちょっぴり下手さもアリィーの、でも魅力的~~の・・・・そういったアルバムでしょうかね。
でもほんと、ドーハムはボーカリストにならなくて良かったですよね。

KENNY DORHAM QUINTET
1953年12月15日録音
KENNY DORHAM(tp) JIMMY HEATH(ts,bs) WALTER BISHOP(p) PERCY HEATH(b) KENNY CLARKE(ds)

1.AN OSCAR FOR OSCAR
2.RUBY MY DEAR (take 2)
3.BE MY LOVE
4.RUBY MY DEAR (take 1)
5.OSMOSIS
6.I LOVE YOU
7.DARN THAT DREAM (take 2)
8.DARN THAT DREAM (take 1)


グータラ・バブの休日

2010年11月07日 | g-i

今日は立冬・・・・のわりには暖かい一日でした。

午前中にこの夏みごとに汚れた窓をお掃除したら、これがけっこうな肉体労働で、昼飯の焼きそばを食べたらもうグッタリ、一気に眠気が襲ってきました。

こういう時は素直さが肝心です。
レコードだと寝ちゃっちゃまずいんで、CDでBGMを選択して、窓掃除のおかげで明るさを増した部屋でのお昼寝タ~ム
いやはや、気持ちがエエですねぇ、
「我が休日はかくあらんと思いけり」
あれ?日本語間違ってるか?
良い、良い、日本語なんて何でもいい。(笑)

私、このグータラモードに入ったら、もうもとへ戻る術を知りません。
「心地よい気温、心地よい陽射し、心地よいボサノバのメロディー、でも何か一つ物足りない・・・・・・」
クックックック、分かってますって、物足りないもの、それはもうアレしかないじゃありませんか。

誰にも見られていないことを確認しつつ、冷蔵庫をまさぐるグータラ・バブ
「あったぁ・・・・・」
右手に缶ビール、左手にお新香を持ってUターンです。
「カ~~!これよこれ」
ほら、窓拭きで喉も渇いてたんでしょうね、500mlがあっという間に我がビヤ樽、もとい、我がお腹に収まってしまいました。
「う~~~ん、今一つだなぁ・・・お新香も余ってるし・・・・」

こういう時のグータラ・バブは、何故か行動力が増したりして、またしても、そ~~と人目を忍んで・・・・
「日本酒ゲットだぜ!」

けっきょく、昼真っから缶ビール一本とコップ酒二杯という・・・・・・
良いんです。たまにこんな日があっても良いんです。これぞバブが理想とする休日なのですから。

けっきょく最後は、三時過ぎから五時近くまで熟睡してしまいました。(笑)

そこから起き上がったバブは、いつものごとくの料理当番、『料理当番、本日の一品』です。

え~~~今日は立冬でもありますが『鍋の日』でもありまして、食品メーカー・ヤマキが制定した日なんだそうでありますが、てなことで、初鍋です。

今日の鍋は、鮭をメインに、鶏団子、海老(冷凍物ね)、野菜は、牛蒡、白菜、大根、葱、春菊、それに私は入れたくなかったんですがシメジ、それを味噌仕立てにしてみました。(隠し味に新種の酒粕も少々ね)

「よっしゃあ~~、まずはビールかな・・・・?????う~~~ん、ビールが無ぁ~~~い」
「あれ?一本あったでしょ」
「・・・・・・・・・」
自業自得ってヤツですか?ほんの少々残っていた日本酒で我慢をしたバブ君でありましたとさ、チャンチャン。

さて、今日の一枚は、タビー・ヘイズです。

さても、私がヨーロッパのミュージシャンに詳しいと思っている方はまずいらっしゃらないと思います。
そのとおり(笑)
ですから、タビーに関してもサラッと流そうかと思います。

基本的に、例えば同じイギリスのディジー・リースにしても、タビーにしても、完全なハード・バッパーなんでありますが、出来上がりがアメリカ東海岸のそれとはどこか違うんであります。
なんて言うかなぁ、いいかげんさが無いというか、真面目というか、オシャレというか、どちらかというとドロドロ好きの私としては、「汚い部屋が住みやすいのぉ、なんで掃除しちゃうんだよぉ」みたいなところがあったりします。

特にタビーなんか、テナーにソプラノに「えっ!バイブ?!」みたいな、とっても器用でしかも上手いとくると、ちょっとした妬みみたいなものも働くのかも知れません。(笑)

そういった、私の個人的思い込みはほっておいて、「このライブを実際その場で聴いたら、無茶苦茶よろしいだろうなぁ」と思わせる一枚だと思います。
だって、今日の午後、一番グータラしているときに聴いたら、なんだかとっても良かったんだも~~~ん。(なんじゃそりゃ)

ともかく、イギリス・バップ、これは侮れません。

DOWN IN THE VILLAGE / TUBBY HAYES
1962年5月17,18日録音
TUBBY HAYES(ts,ss,vib) JIMMY DEUCHAR(tp) GORDON BECK(p) FREDDY LOGAN(b) ALLAN GANLEY(ds)

1.JOHNNY ONE NOTE
2.BUT BEAUTIFIL
3.THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD
4.DOWN IN THE VILLAGE
5.IN THE NIGHT
6.FIRST ELEVEN