JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

「かとちゃん ペイ」は、まだかいな

2019年06月03日 | v-x

今日は都合により外出先からですが・・・・・・
昨今の事件を見るに、どんな人間の心にも住まいし悪魔の存在を感じずにはいられません。それは煩悩の成せるものなのか?はたまた堕天使の仕業なのか?
ただ私が思うに、これほどまでに便利と称しながら複雑になっている現代において、
「純真なればこそ堕天使は煩悩に食らいつくのではないか?」
てなことをふと感じてしまったりして。
奇怪で理解不能な加害者に対し同情も弁護もしませんが、あまりにも複雑になった人間社会が悪魔を呼び寄せている、そういうことはないんですかねぇ?

「便利なのか?」といえば、
「○○ペイ」てぇのがやたらそこら中に増えておりますが、みなさんはこの「キャッシュレス決済」をご理解されておりますですか?

「○○(私です)、この何とかペイっちゅうのは何だ?」
ちょっと前にPayPayの大型キャンペーンがニュースになった時、母がこう訊いてきました。
「だから、スマホのアプリで出来るキャッシュレス決済で・・・・・・・」
「ああイイ、現金で物が買えなくなるわけでもねぇべ、そんだったら関係ねぇ」
「自分で訊いたくせに・・・」

まぁねぇ、我が母が「○○ペイ」を利用する事は今後無いでしょうし、理解しなくとも生きていけるでしょう・・・・たぶん?

「2025年までにキャッシュレス決済率40%」
これが経産省の目標なんだそうで、消費税増税のポイント還元もこれに即した対応なんでしょうな。
まぁねぇ昔人間が貨幣制度を導入した時もそれなりの混乱はあったんでしょうから、いずれ何がスタンダードになるのかは私なんぞには全く分かりませんけど・・・・
それにしても「○○ペイ」てぇのはやたら種類が多すぎません?
「俺のスマホにはさぁ、PayPayもメルペイもLINE Payも・・・d払いも入ってんだけどさぁ、あれってどうやって使うんだ?」
「使い方も知らないでやたらと入れんじゃねぇよ!」

今後この「○○ペイ」てぇのは、銀行系やらコンビニ系やら益々増えてくるんだそうで、みなさんはついて行けますですかねぇ?

「何をどう利用するかは、貴方次第です。」
ただ、この変化について行けない人の心に住まし悪魔が動き出さないことを祈ります。。

ところで 「かとちゃん ペイ」 は、いつから使えるようになるんでしょうか?

ここらで『料理当番、本日の一品』をば

昨日近くのスーパーへ行くとオージービーフの塊がとんでもなく安く売っとりまして、「よっしゃ」てんでローストビーフもどきを作りました。ソースはちょっと甘めの山葵醤油ソースです。

残念ながら母はローストビーフなんぞけして口にしませんので、ホタテとほうれん草のバター炒めを、それと厚揚げのおろし煮で飯を食わせました。(笑)

さて、今日の一枚は、レム・ウィンチェスターです。
ウィンチェスターもきっと心に住まし悪魔が動き出した方だったんでしょうかねぇ?
一発だけ銃弾を抜いたロシアンルーレットって・・・そりゃ死ぬわ。
悪魔は才能と将来のあるバイブ奏者を地獄へと引きずり込んだのであります。

彼のバイブはキレが良い、私は好きです。それはゴルゾンスタイルでも、ネルソンスタイルでも変わりは無いと私は思います。

WINCHESTER SPECIAL / LEM WINCHESTER
1959年9月25日録音
LEM WINCHESTER(vib) BENNY GOLSON(ts) TOMMY FLANAGAN(p) WENDELL MARSHALL(b) ARTHIR TAYLOR(ds)

1.Down Fuzz
2.If I Were A Bell
3.Will You Still Be Mine ?
4.Mysticism
5.How Are Things In Glocca Morra ?
6.The Dude


オレのあん娘はカッケェ娘

2019年05月17日 | v-x

私がログをお休みしている間にも多くの著名人の悲報が届きました。
合わせてご冥福をお祈りいたしますが、

「チャコこと白石冬美です」

私の青春の一ページ「ナッチャコパック」の白石冬美さんもそのお一人です。
相方の(芸人じゃ無いか)野沢那智さんも9年前にお亡くなりになり、
「お二人語りは、完全に想い出となってしまったのかぁ」
とじつに寂しい思いです。(YouTubeで一部聞けますけどね) 令和の産声を聞かずに昭和の想い出が幾つ消えていったことか?

深夜放送と言えば、先日とある方の口から「気まぐれ飛行船」という無茶苦茶懐かしい番組名が飛び出てきました。
みなさん知ってますかねぇ?『スローなブギにしてくれ』の片岡義男さんがパーソナリティーを務めたFM番組でした。
そんでね、「ナッチャコ」の野沢那智が片岡さんだとすれば、「気まぐれ飛行船」でのチャコ役は安田南さん、そうかの名曲『プカプカ』のモデルとされるあの方です。

テーマ曲であったエタ・ベイカーのギター一本での「One Dime Blues」も懐かしいのではありますが、途中逃亡した安田南さんのイメージが印象に残ります。

安田南と言えば、6年前の雑誌『ジャズ批評174号』「伝説の女優=ジャズシンガー安田南と沖山秀子」という特集が組まれておりましたですねぇ
沖山秀子は・・・・って
今日は安田南でした。

ともかく『プカプカ』のモデルとなれば、その自由奔放さとぶっ飛び加減は私ら凡人には想像も出来ないほどであったと推察は出来るわけで
男なんてそりゃもう靴を履き替えるがごとく・・・・なんてね。

中学時代に北海道から家族で上京、ここで佐藤信に出会うんでありますが
高校卒業後、米軍キャンプやキャバレーで、本格的にジャズシンガーとして仕事を始め、並行して、俳優座養成所に入学。
結局ここも逃亡(笑)するけど、原田芳雄などの俳優や舞台関係者との交友が拡がり、その後の自由劇場や黒テントでの活動につながるんであります。
原田芳雄が『プカプカ』を歌ったのも・・・・

青山のジャズクラブ「ロブロイ」、あの安部譲二がやくざ稼業の傍らで経営していた店ですが、この時のママは遠藤瓔子でありますな。
ここで彼女は笠井紀美子とともに二枚看板として活躍してたんだそうで、二人が出演すれば店は満員。
初レコーディングもここでのライブ盤だったとか(もちろん私は持っておりません。)しかもバックは山本剛(p), 福井五十雄(b), 小原哲次郎(ds), 大友義雄(as)ってこりゃ凄い。

「ロブロイ」でのライヴでは、途中でタバコをまさにプカプカ(一日100本は吸ったんじゃないかっつう・・・現代じゃ世間の嫌われ者ですな。笑)、ビールをラッパ飲み。
歌詞や曲順を間違えることは日常茶飯事という始末だったそうですけど、それでも笠井紀美子と人気を二分する・・・・
どんなんだったんでしょうねぇ?ちっとばかり怖いけど覗いてみたような世界です。
ちなみ初アルバム「South」もYouTubeで一部聴くことは出来ます。

「・・・・つまり結局わたしにとって自分が唄う「場」などどうでもいいのだ、
とまずとりあえず言ってみることにする。
わたしは唄うことが好きなのだから。唄うことにしか興味はないのだから。
どんな「場」を与えられようと、わたしはわたしの「やり口」で唄うだけだ。」

結論、
「オレのあん娘はどれほどカッケェ娘だったか・・・・逢ってみたかったような逢いたくなかったような・・・・」

あれ?今日はなんの話でしたっけ?たしか「ナッチャコ」の・・・・まっいいか。(笑)

さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
彼のトリオ演奏を取り上げたのは初めてかもしれません。
やれウエストだイーストだ、黒人だ白人だとこだわる時代でもありませんので、そのあたりはあっちの方に置いておいて
ウォーリントンがバリバリのパウエル派だと・・・「ん?パウエル派?」これもまた時代錯誤か?
ともかく、トリオ演奏になるとジックリと彼のピアノを楽しめる事が出来ます。
バップを貫く姿勢は、コリア、キースとは明らかに違います。(けっこう前回、前々回を根に持ってる?)
ではパウエルと比べてどうなのか?
音が丸いですよねぇ・・・そこが彼の最も彼らしいところだと私は感じます。
音的にはナイトととは言えないかもね(笑)
私は「In A Sentimental Mood」なんかとても好きです。
「バブってね、とってもロマンチストなの」(なんのこっちゃ)

KNIGHT MUSIC / GEORGE WALLINGTON
1956年9月4,5日録音
GEORGE WALLINGTON(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)

1.Godchild
2.Serendipity
3.Billie's Tune
4.The Ghostly Lover
5.Up Jumped The Devil
6.It's Alright With Me
7.The End Of A Love Affair
8.Will You Still Be Mine
9.In A Sentimental Mood
10.World Weary
11.One Night Of Love


よっ!大金星

2019年05月14日 | v-x

令和初の大相撲、夏場所も始まりましたが、今日5月14日は、かの大鵬そして千代の富士という二人の大横綱が引退した日なんだそうで
父の実家でばぁちゃんがテレビの前にちょこんと座って大鵬を必死に応援していた姿が思い出されます。
そういえば私の大相撲熱は最近ちっとも燃え上がっておりませんねぇ
「巨人、大鵬、卵焼き」の頃から「若・貴」あたりまではそこそこ興味を持っていたんですが・・・・
そもそも本場所が多すぎるようにも思ったりして
いやいや、相撲ファンにとってはそれにこしたこたぁないんでしょうけどね。

新大関貴景勝や何と言っても同じ福島県出身の若隆元若元春若隆景という三兄弟の頑張りやら、もっと私自身盛り上がっても良いはずなんですが・・・
一度消えかけたものは、そう簡単には燃え上がらないものです。
まっトランプさんのご機嫌取りより、白星、金星取りに関取は励んでいただきたいと思っとります。

そうそう金星と言えば、あの顔全体で大べそをかき、伸びた嵐の靴下を見せてくれたSNちゃんから
「女児を無事出産」
という大金星の知らせが入りました。
いやぁ嬉しいですねぇ、親戚の子供が生まれた、いや、まるで私の娘が子供を産んだみたいに勝手に思っております。
「えっ?だっていくらオレでも80才で20才の子は相手にできんだろう」
「そんなゲスな理由か~~い!!」

冗談はともかく、
「SNちゃん、よう頑張った!これから楽しい苦労を十分に味わってくれたまえ、本当におめでとう。・・・
あっそれから変な病気はうつさないからオッパイ臭いおめごちゃんをこのジジィに一度抱っこさせてはもらえんやろかねぇ」

懲りずに『料理当番、本日の一品』をば

日曜日は『母の日』でしたよね。
そこで午後のティータイムをプレゼントしました。

見た目はともかく、ホットケーキの素とリンゴの砂糖煮に手作り生クリームを使ってパパッと作ったわりには、
「変なケーキより量もあるし値段も安いし味もまぁまぁだし」
との高評価?をいただきました。(笑)

 

夕飯は、鯖の味噌煮と水菜の塩昆布和え、それと奴で済ませました。

さて、今日の一枚は、ケニー・ホイーラーです。
前回の「サナドゥ」を受けての「ECM」みたいな流れ?
前回はあえて、ハンコック、コリアと二人の名前を挙げましたが、キースに関しては以前お話ししたように「ケルンコンサート」を聴き過ぎて(高校バイト時代、お客さんのリクエストのせいです。)
「どうもねぇ」てな存在であり、
どちらかと言えば「サナドゥ」にハードバップを望んだ一人でしたから「ECM」というレーベルにもちょっとした反発心があったのでしょうねぇ、このアルバムも好んで聴いた記憶はありません。

改めて聴くと
「いかにも「ECM」っていうアルバムだなぁ」
との感想に変化はありませんが、反発心などは感じずに聴くことが出来ます。
でもねぇ・・・・やっぱ私はもっと土臭いジャズが好きかなぁ(笑)

GNU HIGH / KENNY WHEELER
1975年6月録音
KENNY WHEELER(flh) KEITH JARRETT(p) JACK DeJOHNETTE(ds)

1.Heyoke
2.Smatter
3.Gnu Suite


機会と多少のお金があればぜひどうぞ

2019年05月09日 | v-x

方や夏日いや真夏日なんてぇ話を聞いたり、急に気温が下がったりと
「どうゆうこったい?」
てなニュースを耳にしますが、このあたりはほぼ毎日20℃前後の気候が続き、
「さすが東北の○南!」(ちょっと恥ずかしくて言い難い台詞ですけど)
と、心の中でガッツポーズをしたりしております。 まっそれだけが良くて父はここに居を構えたんですがね。(それだけって・・・他にも良いところがあるだろう)

このあたりの名物で「ウニの貝焼き」てぇのがあるんですがね。
ホッキ貝の貝殻にウニの身を盛り付け蒸し焼きにしたもんなんですが、これが美味いんですわ。
この「ウニの貝焼き」が、この8日から出荷が始まったんだそうで、原発事故後はS君の家近くの海なんかでも上から覗くだけでムラサキウニがゴロゴロいたんですが手を出せず(事故が無くても手を出しちゃいけません。)、

 
「貝焼きも地場産はもう無理か」
なんて思っていた私にとって春のこの時期にこんなニュースが流れるとなんとなく嬉しいんであります。
-高いもので1個当たり5050円で取引された。-
「ヒェ~~~!ぜったい庶民いや貧民の口には入らないじゃん!!」
まっ少しずつではありますが、
「地場の海も原発事故から回復を見せているのかなぁ」
などと勝手に思ってはおります。
みなさんも機会があればぜひ召し上がってみてください。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
1994年の録音ですから、私にとっては新しいアルバムということになります。
それにしもウッズの音は特徴があります。どこが?と訊かれると上手く説明できませんが、ヨーロッパに移ってからは「バードのものまね」の域を完全に超えていると私は感じます。
「SOUVENIR」のソロなんか、季候のちょうど良い今頃、昼寝でもしそうな時間に本でも読みながら聴くのに私なんぞにはとってもあっておりますです。
さりとて、夜聴いちゃ駄目な感じでもありませんしね。
まぁまぁ、ジャケが1994年っていう感じではありませんけどね。

SOUVENIRS / PHIL WOODS
1994年6月22,23日録音 PHIL WOODS(as)BRIAN LYNCH(tp)JIM McNEELY(p)STEVE GILMORE(b)BILL GOODWIN(ds)
1.Peer Pressure
2.Song For Sisyphus
3.Souvenir
4.Ballad For Hank
5.C. K.'s Bossa
6.Quill

追伸、
大津市で痛ましい交通事故が起きてしまいましたねぇ
犠牲になった2才の男の子と女の子、もう一人意識不明の児童がいるんでしょ?
なんともまったく・・・・・
保育園の園長先生の記者会見・・・・・かける言葉もありませんやねぇ
亡くなったお二人はもちろんのこと、同行していた保育士、ご両親、そして突っ込んでしまった車の運転手・・・・・・
心中を思うといたたまれません。
いつか心癒やされる日が来ることを祈るばかりです。合掌。


凡人の証明

2017年11月29日 | v-x

 母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね
 ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで
 谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ
 母さん、あれは好きな帽子でしたよ
 ♪Mama, Do you remember・・・♪

「ん?人間の証明?」

今週も火曜日は休息日でした・・・が、
 母さん、僕のあの本、どうしたでしょうね。
「そうじゃない!納戸の奥にあるわけのわからん本を何とかしろってぇの!」

まぁねぇ、そこそこの本は以前も何度かに分けて整理してきたのですから、そんなに残ってるわけも・・・・
「えっ?三梱包?そんなにあったっけ?」
中身はほとんどがSJやらなんやらの雑誌、まっ存在すら忘れていた本ですからそのまま処分でもいいんですがね。
いちおう部屋に持ち込んで処分できる形に梱包し直そうと。

すると、こんなんが混ざっとりました。199年発刊の『ブルースハープ トレーニング』というCD付の本です。
「思い出した。息子がギター弾いてみたいと言った時、ほんじゃ俺はブルースハープをとか言って、Cのブルースハープとこの本を買ったんだっけ」

 母さん、あのブルースハープ、どうしたでしょうね

思えば、ギターに始まり、クラリネット、アルトサックス、ノリで買ったケーナ、そしてブルースハープ・・・・私がモノニシタ楽器は何一つありません。(笑)
それは、私の根気の無さ、才能の無さ、そして他人に教わるのが何より嫌いというどうしようもない性格が災いしたように思います。
それを思うと娘にその血が受け継がれなかったことに感謝しとりますが(笑)

あの時買ったブルースハープも結局最後は子供のオモチャへと変身し、いずこの地へ立ち去りました。

私がブルースハープを初めて生で聴いたのは、高校時代とある学校の文化祭、しかも「前夜祭ダンパ」という今じゃ考えられないシチュエーションでした。
そこでWさんという先輩が演奏したブルースハープがじつにカッコ良かったぁ・・
まぁまぁ、当事拓郎気取りで首に無骨な器具付けて安いブルースハーブをブカブカやってはいたんですけどね、その音色のあまりの違いにショックを受けたのを覚えています。
えっ?「その時点でブルースハープはアンタには無理だって悟らなかったの?」ってですか?その頃は私にも多少才能があるかもしれないという期待が・・・(笑)

その後も時々思い出したようにサニー・ボーイ・ウィリアムソンやりリトル・ウォルターてなブルースハープの名手に聞き惚れたこともありましたねぇ。

そうそうブルースと言えば、
Rie Lee Kanehiraという女性ブルースピアノニスト兼ボーカルリストをご存じですかねぇ?おっと外国人じゃござんせんれっきとしたジャパニーズ、お嬢さんです。

 

最近、仕事の行き帰りに彼女の「THE UNION MEETIN'」「LEE'S BOOGIE」という二枚のアルバムを聴くのがマイブームでしてね。
まっ歌は声がちょっと可愛すぎる感じはしますけど、ピアノがじつにパワフルで、しかもブルースの臭さって言うかなぁ?
ほら、最近のジャズを私がどうしてあまり聴かないのかと考えると、なんか綺麗になりすぎた感があるんですよねぇ、いやブルースもしかりかもしれませんが
私がお上品だから逆の物を欲するんですかねぇ(「ナイナイ」

そんな中、彼女のピアノには臭さがあるように感じているんです。
なにより若いお嬢さん(私からしたらね)が、こんなブルースを奏でている、それが嬉しかったりしてね。

あれ?なんの話でしたっけ?
そうだ、そんなこんなで邪魔にされ忘れられていた本(雑誌)は、梱包をし直し古紙収集へ出すことにしました。

本は棄てることにしたけど
 母さん、僕のあの才能、どうしたでしょうね
「はぁ?才能?どうしたもこうしたも最初からそんなもん無いし」

「凡人の証明」ってか。

 さて、今日の一枚は、本文に何の関連も無いレム・ウインチェスターです。
彼もまた惜しまれつつ(?)若くしてこの世を去ったジャズメンであります。
というか、音楽活動に専念したのがこの録音年あたりからでしょ、亡くなられたのが翌年一月。
なんでまた一発だけ弾を抜いた逆ロシアンルーレットみたいなもんをやっちゃったもんか、元警察官としてはあるまじき行為であります。
まぁまぁ、享年33歳、「生きていればバグスの後継者の一人」と称されていたんですけどねぇ・・・・

それでもってこのアルバムですが、ちとオリバー・ネルソンが出しゃばりすぎのようにも思えますが、レムの「バグスの世界を突き破るぞ!」てな意気込みをほんの少し感じられるんじゃないかと。
夕べのウイスキーのアテとしてはそこそこの一枚でありました。

LEM'S BEAT / LEM WINCHESTER
1960年4月19日録音
LEM WINCHESTER(vib) OLIVER NELSON(ts) CURTIS PEAGLER(as) BILLY BROWN, ROY JOHNSON(p) WENDELL MARSHALL(b) ART TAYLOR(ds)

1.EDDY'S DILEMMA
2.LEM & AIDE
3.FRIENDLY PERSUASION
4.YOUR LAST CHANCE
5.LADY DAY
6.JUST FRIENDS


やったぁ!9%!?

2017年11月27日 | v-x

今日もイイ天気ですけど、昨日も気温は高く天気も良好、しかも休日なら「出かけろよ」って話ですよね、ところがお届け物がありましてね、それも二つも。

一つは心待ちにしていたブルーレイです。

ジョン・シャインフェルドがメガホンを取ったコルトレーンのドキュメント映画『CHASING TRANE : JOHN COLTRANE DOCUMENTARY』
これが届いたら出かけるなんてもっての外、籠りです、引き籠もりです。
しかもラッキーなことに家には私一人、天気がどうであれ
「あちきはこれにのめり込ませていただきやす。」

演奏シーンはほぼほぼ過去に目にしたものばかりでしたが、おそらくはプライベートフィルムであろう映像が「初めて見る普段履きのコルトレーン」てな感じで、なんとなく嬉しく思ったりして
ただね、これ日本のブルーレイじゃないんですわ、つまり全編英語(あたりまえか、笑)字幕無し、まずはぶっ続けで最後まで一気に見たんですけどね。
ほら、私、英語が得意じゃないですか、高校の英語担当教師に卒業式で泣かれたくらいですからね。
「バブ、俺の教え方はそんなに悪かったか?」
って(笑)

そんなわけで、約1時間半全編を見終えた時点での理解度は、0.00000001%位でしょうか。
そこで、リトライです。
今度は時折映像を止めながら・・・・・所要時間は倍、
「やりました。理解度は約9%まで急上昇!」
「オイオイ」
「でもね、表情とか話し方でなんとなくそんなこと言ってんじゃないかなぁとか思ったり、日本人が話す英語はやっぱ理解しやすい事にも気が付いたしね。」
(後半に来日の歳の長崎の様子が出てくるんですがね、日本人が出演しとります。)
「ダメだこりゃ」

さて、昨日は2回見て9%、私がこの映画の全容を理解するまで何回見直すことになるでしょうか?
還暦などとうに過ぎてるのに還暦色の衣装に包まれたロリンズのコメントを理解するだけでもそうとうかかりそうです。
「近くに戸田奈津子さんはおらんしなぁ・・・」(笑)

てなことで、もう一つのお届け物は、

姉がキウイフルーツを送ってくれました。いつもは葡萄を送ってくれる農園からの直送です。
「え~~と、香緑と東京ゴールドとレインボーレッド????キウイの品種なんて中が緑か金か?これにはシールも付いてないしねぇ、よう分からん。」(笑)

とにもかくにも、適度に柔らかくなっていた香緑を使って、『料理当番、本日の一品』です。

ドレッシングにも具にもキウイを使ったキウイキウイサラダです。
ドレッシングは、オリーブオイルにレモン汁、塩、蜂蜜、粒マスタードを加え、おろしたと言うよりは潰したかな、そんなキウイも入れて、乳化するまで混ぜ合わせました。
これがいたって好評で、あの母が隠し入れた蒸し鶏まで「美味い美味い」と完食しておりました。

料理のメインは、なんと久々のお好み焼きです。豚バラ焼きと海鮮焼きの二種。たまにはこれでビールもエエもんですね。

弁当は相も変わらず。

さて、今日の一枚は、流れで言えばコルトレーンでしょうけど違います。ダグ・ワトキンスにしました。

これも映画つながりではあるんですよ。先日「無伴奏チェロ組曲第一番 ~プレリュードとサラバンド~」から『真夏の夜のジャズ』を見た話はしましたよね。
そこでなんとなくではありますがチェロが聴きたくなりましてね。
さりとて、ネイト・ガーシュマンじゃぁあまりにも芸が無い(何の芸じゃい)、そこでご登場いただいたのが、ポールチェンの同級生で従兄弟であるダグになったのでありました。

このログ内検索で彼の名を打てば、けっこうな数のアルバムがヒットすると思いますけどリーダー作はとても少ない、いわば影の実力者的ベーシストであります。
さらに全編チェロというアルバムは、おそらく今日の一枚だけだと思います。
リーダーであろうとチェロであろうと、彼はおしとやかであり出しゃばりはしません、それでいて聴かせる部分はきちんと届けてくれる。
これを度量の大きさと言うんですかねぇ
しかも、彼がチェロを手にしたのは録音三日前?ほんとかいな?

SOULNIK / DOUG WATKINS
1960年5月17日録音
DOUG WATKINS(cello) YUSEF LATEEF(fl, oboe) HUGH LAWSON(p) HERMAN WRIGHT(b) LEX HUMPHRIES(ds)

1.ONE GUY
2.CONFESSIN'
3.SOULNIK
4.ANDERE'S BAG
5.I REMEMBER YOU
6.IMAGINATION


あなたのお花見は?

2017年04月13日 | v-x

一昨日の寒さからまた少しずつ暖かさが戻ってまいりました。桜は満開であります。
そんな今日、昨日からうずき始めた風邪のバカヤロウが、繊細な我が身(?)を苦しめております。
「どうも風邪っぽいなぁ」
「熱でも測って、薬飲んで寝てれば」
「いや、絶対に熱は測らない、この雰囲気は(熱が)あるもん。」
熱を測ったところで熱が冷める訳でも無く、その数値を見てさらに具合が悪くなったらどうしてくれるんだっちゅう話ですよ。(笑)

先日LINEデビューした義理の兄が、頻繁にLINEを送ってくるようになりました。


義兄も身重のお嫁さんにデレデレです。

月曜日に「花見に行ってきました。」と送ってきたかと思ったら

夕べまた「お花見に行きました。」
って、
「何回花見に行きゃ気がすむんじゃぁい!」

しかもその間に何度か別のLINEを送ってきたりして
「こりゃハマってんな」
依存症にならないことを祈っとります。(笑)
まぁねぇ、義兄もあと一ヶ月ほどでお爺ちゃん、初孫が生まれます。今まさに毎日が幸せ、春真っ盛りなのかもしれません。
「はいはい、ごちそうさま」(笑)

そういえば、ここ数年花見らしい花見をしていません。
いや、桜は見てるんですよ、見てるんですが、一升瓶を抱きかかえながらペロペロになって、ふと上を見上げると
「あれ?桜咲いてたんだ」
「お前はなにしにきたんじゃぁい!」
って、そんな花見(笑)

さりとて、以前も言いましたかねぇ、杯に花びらを浮かべて
「綺麗ねぇ」
「ん?何が」
「何がって、桜に決まってるでしょ」
「あっ桜ねぇ・・・君の美しさに見とれてついつい忘れていたよ。」
「もう・・・(ポッ)」
そんな花見も・・・・・
これはここ数年では無く、一度も経験はありませんけどね(笑)
いづれにしても、今年もまた風邪のせいで花見らしい花見は無さそうです。

大宴会で・・・
素敵な彼女と寄り添って・・・
かわいい子供達と家族で・・・
夫婦水入らずで・・・
孫達といっしょに御弁当を広げて・・・・
今年、みなさんはどんなお花見をなさるん(なさったん)でしょうか?

話はコロッと変わりますが、ペギー葉山さんがお亡くなりになりましたね。
私が小学生の頃『ドレミの歌』をひっさげ、子供向け歌番組の中心におられました。

 ♪ つたのからまるチャペルで 祈りを捧げた日
   夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば
    懐かしい友の顔が 一人一人うかぶ ・・・・・♪

ご冥福をお祈りいたします。

さて、今日の一枚は、ジミー・ウッズです。
たぶん、彼のリーダーアルバムは、以前紹介した「CONFLICT」とこれ2枚くらいしか無いと思います。

コルトレーン、オーネット・コールマン等の影響を強く受け、二十代後半までほとんど仕事も無かった彼は、一時演奏者を止めようとも思ったそうでありますが、止めなくて良かったと思いますよ、この演奏を聴くと。
なかなかのアルト奏者であります。
それは、彼にしてはオーソドックスな「CIRCUS」や「NOT YET」「LOVE FOR SALE」の出だしなんぞを聴くとさらにそう思ったりして(それは彼を評価しているのか?)

ともかく、私はなかなかのアルバムだと評価しております。

AWAKENING / JIMMY WOODS
1961年9月13日,1962年2月19日録音
JIMMY WOODS(as) MILT TURNER(ds) MARTIN BANKS[1,4,5], JOE GORDON[5,8](tp) AMOS TRICE[1,2,4,5,8], DICK WHITTNGTON[3,6,7](p) JIMMY BOND (b)[1,2,4,5,8], GARY PEACOCK[3,6,7](b)

1.AWAKENING
2.CIRCUS
3.NOT YET
4.A NEW TWIST
5.LOVE FOR SALE
6.ROMA
7.LITTLE JIM
8.ANTICIPATION


シカゴ、カンザスシティーに飛ぶ前に

2017年02月03日 | v-x

しばらく更新をサボっておりましたが、まぁいくつになっても人間は悩む出来事に事欠かぬもので、中年のオッサンは、期待していた事が足下から崩れ落ちたりすると若いときよりも立ち直りが遅かったりします。そんなとこですかね。
さらには『弱り目に祟り目』ってヤツですか?立ち直りかけたら今度は腹をやられましてね、へぇへぇほぼ三日間毎日おかゆ一杯で過ごすという・・・
驚異と言いましょうか何と言いましょうか、この私が酒の一滴すら飲む気も起きない
「奇跡だ!」
酒を飲まずとも寝られる事に改めて気付かされたと、てなわけですわ。(笑)
えっ?仕事?さすがに身体の水分が全て一カ所から出て行くという状態の時にはお休みいたしましたけど、熱も無かったので後は気合いで乗りきりましたよ。そのへんは若者と違い神経も鈍感になった分大丈夫なのかもしれませんね。

そんなこんなで、今朝はフィニアス・ニューボーンJr.の「HARLEM BLUES」で気合いを入れ直し、今は腹下し前のお悩みも「それ以下は無い、後は上昇のみ」とおみくじの大凶を引いた気分で青空を見上げております。(ウソつくな!PC見てるだろ!)

これだけ更新をサボっておりますとお話ししたいことは山ほどあるはずなんですが・・・・それを忘れるのも歳のせいでありますね。
そうそうオヒョイさんがお亡くなりになりましたねぇ、大好きなお方でしたのでとても残念です、まずはご冥福を。

腹下しのピークの日、床につきながら録画して置いた『SONGSスペシャル 福山雅治 SONGLINE(3)ニューオーリンズジャズ』を見ました。

そういえば、何週間か前にとあるヤツが
「バブ、ジャズの発祥はやっぱりニューオリンズかい?」
てな事を訊いてきたことがありましてね、
「そうとは言い切れないけど・・・んなもん本でも読め!」
そんな話にはじつにタイムリーかと見てみたわけです。

私はジャズ評論家でもジャズ史の研究者でもありませんので、「何処でどうジャズが生まれたか」てなことはじつはどうでもイイんですが、仮にジャズの発祥が1800年代後半だとすればその歴史は140年ほど、さらに「JAZZが好き」なんて言っている私が聴いているのは、1950年前後から1970年代、つまりたかだか2,30年という「好き」と言うにはあまりに短い期間なのであります。

番組の内容がどうであったかは別として、ふと、「我が家にある古いジャズの音源を聴いてみよう」なんてことを、トイレの中で思い立ったのでありました。

まずは、誰が演奏しているのかもまったく分からない、ニューオリンズに遊びに行った友人のお土産テープ(もちろんCDに落としていますよ)をば
「フムフム」
録音は新しい(おそらく1980年代だと思います。)もののバリバリのニューオリンズ・ジャズ(「デキシーとの違いは黒人か白人かだ」と言っておられた方がおりましたっけ)
そういえば、この土産をもらって初めて聴いたとき、
「ちと踊ってみる?」
と、愚妻を誘ったことがありました。
その後、スイングの名曲でも誘ったんですが、いずれも無視をされましたっけねぇ。(笑)
って、んなこたぁどうでもイイ(笑)
ともかく、不思議と身体が動きます。

JAZZという名をレコードジャケットに初めて記したのは、ご存じ(?)O.D.J.B.(オリジナル・デキシー・ジャズ・バンド)でありますね。
1917年2月26日(まさに100年前)当事ニューヨークのレストランに出演していた白人バンドでありますが、これをJAZZの初レコーディングと言うと怒る方もおりますんで、あらかじめ
「TIGER RAG」と「ROYAL GARDEN BLUES」を聴いてみました。

「んん~~~」
特に「ROYAL GARDEN BLUES」を聴くと演奏が上手いという感じはしないんですよねぇ・・・歌もなんか笑っちゃうしね。

「王道王道、ジョー・キング・オリバー行ってみよう!」
「BLACK SNAKE BLUES」「SNAKE RAG」「DIPPERMOUTH BLUES」「RIVERSIDE BLUES」
「BLACK SNAKE BLUES」が私は好きですね。

 

「お次は、ジェリー・ロール・モートン」
「SHREVEPORT STOMP」「GRANDPA'S SPELLS」

「え~~~、シドニー・ベシェね」
「EGYPTIAN FANTASY」は、エエですねぇ好きですよこういうの

ここまで来るとそろそろサッチモが出てきそう・・・・

イカン、いくら更新をサボっていたとはいえこれ以上語ったらあまりにも長文過ぎます。
次回、「シカゴ、カンザスシティーにジャズは飛ぶ」をお楽しみに
って、誰も楽しみにはしてないか(笑)
『料理当番、本日の一品』も二週分残っとりますし・・・直ぐに更新します。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
ウッズとジーン・クイルの双頭バンドは、以前「PHIL TALKS WITH QUILL」を紹介しましたが、あれはジャケでイケメンの二人を見ることは出来ませんので、それを堪能していただこうと・・・・
まっそれは冗談としても「PHIL TALKS WITH QUILL」よりはっきりとバードを意識したウッズがこのアルバムには出ているように感じます?
ん?まてよ、ひょっとして古い音源聴きの最後がバードだったからそう聞こえる?

とはいえ、これだけのイケメン、やはり泥臭さは似合わないんでしょうね、「PHIL TALKS WITH QUILL」どうようバトルでは無くアンサンブルといった雰囲気。
それでもそこはかとなく熱さを感じるのは、「バードよ師よ」との二人の思いが伝わってくるからでしょうか。

PHIL & QUILL WITH PRESTIGE / PHIL WOODS
1957年3月29日録音
PHIL WOODS, GENE QUILL(as) GEORGE SYRAN(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)

1.CREME DE FUNK
2.LAZY-LIKE
3.NOTHING BUT SOUL
4.A NIGHT AT St.NICK'S
5.BLACK CHERRY FRITTERS
6.ALTOLOGY

追伸、
今日は節分、明日は立春
季節の変わり目は、私ばかりで無く体調を崩しがちです。ご自愛召され


私の回復力は銀杏ほどじゃないけれど

2016年11月20日 | v-x

秋も深まってまいりまして・・・
って、今日の陽気はなんでげしょ?まぁまぁ寒いより暖かいにこしたこたぁござんせんが、また直ぐ寒さがやって来るのかと思うと
「あんまり暖かくなるなよぉ、まったく」
てな贅沢を言うもんです。

弟子の銀南に、病に伏せている蔵前の大店・伊勢屋のお嬢さまのもとに代脈に行くよう命じたのは、江戸は中橋の古法家(漢方医)である尾台良玄。
「よいか銀南、先日のこと、お嬢さまはどういう具合かひどく下っ腹が堅くなっておったのでな、しきりに腹をさすって、下腹をひとつグウと押した・・・・」
「へぇ」
「するとプッとおならをなすったわけだ。そこは若きお嬢さま、みるみるうちに顔が赤くなって恥ずかしそうでな。とっさに私も医者のとんちだをきかせて、そばの母親に『陽気のかげんか年のせいで、この四、五日のぼせて、わしは耳が遠くなっていかんから、おっしゃることはなるたけ大きな声でいってくださいまし』と言った」
「へぇ」
「お嬢様も安心なさって、その時は事が済んだが、銀南、そんなことにならぬよう、下腹などけしてさわるでないぞ」

ところが、この銀南、伊勢屋でしくじりを重ねたあげくに
「脈はどうですかな?舌は?」
なんてしながら、ついに禁断の下っ腹に
「プ~~」
お嬢さまの顔がみるみる赤くなっていく
こりゃイカンとばかりに
「どうも年のせいか四、五日耳が遠くなって・・・」
「さようで、大先生もお耳が遠いとおっしゃってましたが、若先生もですか」
と手代に問われ
「ん?何だって?聞こえない聞こえない、なぁ~~にも聞こえない、いまのおならさえ聞こえなかった。」

今日はあまりの陽気に、近くの公園まで銀杏の様子を見に行ってきました。
震災後、除染処置で立派だった枝を無残にも切り落とされた銀杏の木、やっとここまで回復しました。凄い生命力ですなぁ。

その銀杏を見ながら思い出したのが、落語『代脈』だったと
「だって、弟子の名前が銀南だし、あの独特のぎんなんの香りが・・・・」
「おまえが顔を赤らめる必要は無し!」

そういえば、豊洲問題やらなんやかやと話題豊富な首都東京のシンボルマークは銀杏の葉っぱでしたよね。

「いえ、あれは銀杏ではありません。東京の頭文字『T』をデザイン化した物です。」
「さいですか、すんまそん、小池さん」(笑)

とはいえ『火事と喧嘩は江戸の華』
幾度となく大火に見舞われたお江戸では、寺社の門前を火除地として道幅も広くして、銀杏や青桐を植えたんだそうで、東京に銀杏が多いのも確かだそうですな。
さらに、火が銀杏の木に迫ると、幹や枝から水を噴き出して枝葉へ火が燃え移るのを阻止するだそうで、
「んなバカな」
いえいえ、これは眉唾物のお話でも無いそうですよ。
「一度火を点けて・・・・」
「ヤメなさい!」

ともかく、どうも最近疲れが溜まりきった私が、復活してきた銀杏と、コンビニで買った栄養剤と、大音量(我が部屋で出せる限界ね)で聴いた「SELFLESSNESS」の「MY FAVORITE THINGS」で、ほんのちょっとHPを回復したというお話しでございました。

ということで、夕飯を作らにゃイカンですな『料理当番、本日の一品』です。

近くのスーパーでよりどり3パック980円のうちの一品、カレイを煮付けました。

煮魚を好まぬお方には、相も変わらずの煮物であります。

お弁当は二色弁当ね。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
さすがに夜大音量でコルトレーンを聴くわけにもいかず、なんとなく引っ張り出したのがこれです。
ウッズとジーン・クイルのアルト・バトル?少なくともバトルじゃ無いっしょこれは。
いや、激しい部分はあるんですよ、「A NIGHT IN TUNISIA」や「SCRAPPLE FROM THE APPLE」なんか、「DEAR OLD STOCKHOLM」でも二人で追いかけっこみたなんするじゃないですか、でもなんとなく整っている?
そこがウッズらしいと言えばそうなのかもしれません。
例えば、ロリンズの曲吹いてもそれほど生臭さが無いというかね。

そうそう、これ聴かせて、「はい、どっちがウッズでしょう?」みたいなことを、偉そうに言うヤカラ、そういうイケズをするとファンが減るんですよ。
よくよく聴いてみて下さい、直ぐに分かるようになりますから。

PHIL TALKS WITH QUILL / PHIL WOODS&GENE QUILL
1957年9月26,27日10月4,8日録音
PHIL WOODS(as) GENE QUILL(as) BOB CORWIN(p) SONNY DALLAS(b) NICK STABULAS(ds)

1.DOXIE
2.A NIGHT IN TUNISIA
3.HYMN FOR KIM
4.DEAR OLD STOCKHOLM
5.SCRAPPLE FROM THE APPLE
6.DOXIE


熱くなるから「めどくさい」んだよね

2016年11月18日 | v-x

今日も青い空が広がっています。
まったくもって乾燥が進んで、お肌がカサカサですわいな(笑)
明日の雨が潤いへとつながるのか?
はいはい、カサカサの原因が乾燥だけでは無い事は十分承知しておりますとも。

『東京電力福島第1原発事故の影響で横浜市に自主避難してきた当時小学2年生の男子生徒(13歳)が転校先の横浜市立小学校でいじめを受けたうえ、「事故の賠償金があるだろ」などと言われて、同級生から遊興費など計150万円を巻き上げられた。』

やはり原発事故直後心配していたことが起こっておりましたですね。
おそらくこれは氷山の一角、大なり小なりいろんな差別的視線に、多くの避難者、いや福島県出身者がさらされておるのでしょう。

我が息子が幼稚園生くらいの時だったでしょうか
「今日、公園に外人がいた」
と帰って来ました。
そもそも『外人』と言う言い方が私は嫌いで、子供には『外国人』という言い方を定着させようという「意固地な考え」を持っとりましてね。まずそれを注意しまして
「そもそも、その子が外国人かどうかもわからないよ、髪の色が違っても、肌の色が違っても日本人かもしれない。見た目で全てを判断することは良くないことだ。」
と、懇々と言い聞かせると
「小っちゃい子にそんなこと言ってもわからないって」
と嫁
「いや、小さいからこそきちんと教えることが必要なんだ、そもそも外人と決めつける目は、おまえが安易に「あっ外人だ」なんて言うから身についたもんだぞ」
と今度は嫁と喧嘩になったりして・・・・

まぁ、その時はそんな話で喧嘩をすることでは無かったかもしれないと反省しておりますが、今回の事件にしても、虐めを行った子供達に大人の言動が大きく影響していたことは確かだと思いますよ。
「放射能は目に見えないし怖い、福島の人はみんな浴びてるんじゃないの」「原発避難者は賠償金をたっぷりもらってる」等々、何気に子供達の前で話していたのではないか?
そんな事です。

ともかく、未だ先の見えない『原発事故問題』は、放射性廃棄物の処理や廃炉はもとより、目に見える風評そして目に見えない差別を生むのです。
そんな現実を前に「絶対の安全」などあり得ない物をまた動かすのか?
私は疑問に思います。

おっと、いつになく熱くなってしまいました。このへんが喧嘩の原因、私の「めんどくさい」部分です。(自覚あり、笑)

話をコロッと変えて、ボージョレ・ヌーヴォーですよ。
ジュースのように軽い代物は、そもそも私の好みでは無いのですが、毎年一本はお付き合いです。
「え~~と、『ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー』ね。」

「色は透き通ったバイオレッド、スミレやフレッシュなラズベリーのような香り、しなやかな酸とバランスよくまとまった苦みが・・・・・って、んなこと分かるかぁ~~い!」(笑)

ある年は「記憶に残る素晴らしい出来栄え」、そしてまたある年は「完璧な品質。桁外れに素晴らしい年」、去年は何でしたかね?たしか「最高のヴィンテージ」か何かだったかな?
今年は「エレガントで魅惑的なワイン」
そりゃまぁ、他人様の赤ちゃんに「こりゃ酷いねぇ、ブスだねぇ、最悪だねぇ」なんて言うヤツはいませんよ。

そんで私の感想?
そうですねぇ不味くは無かったんでしょう、だって一本飲み干しましたから
「もうちょっとガツンってぇ酒持ってこい!」
とは・・・・・

さて、今日の一枚は、リー・ワイリー、得意(笑)のボーカルものです。
いやね、夕べこれをイヤホンで聴きながらワインをいただいてたんですよ。
目を閉じてワインを口に流し込む、するてぇと、ワインの味は分からずとも、なんとなく美味しく感じたんでありますねぇ・・・
「う~~ん、エエんでなかろうか」(笑)

リー・ワイリーといえば、ミルドレッド・ベイリーの次くらいに白人ボーカリストとして認められた方なんでしょ? (こりゃまた古いねぇ)

 

歳はワイリーがベイリーの一つ下くらい?容姿は完全にワイリーが勝ってるもんなぁ・・んなこたぁどうでもイイ
歌そのものはどっちがエエ?
って、比べるの好きだねぇ(笑)、互いに互いの良さがあるんです(キッパリ)。

ともかく、夕べの『ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー』には、リー・ワイリーが合っとりました。

NIGHT IN MANHATTAN / LEE WILEY
1950年録音
LEE WILEY(vo) BOGGY HACKETT(tp) STAN FREEMAN(p) 他

1.MANHATTAN
2.I'VE GOT A CRUSH ON YOU
3.A GHOST OF A CHANCE
4.OH! LOOK AT ME NOW
5.HOW DEEP IS  THE OCEAN
6.TIME ON MY HANDS
7.STREET OF DREAMS
8.A WOMAN'S INTUITION
9.SUGAR
10.ANY TIME, ANY DAY, ANYWHERE
11SOFT LIGHTS AND SWEET MUSIC
12.MORE THAN YOU KNOW