JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

殿、なんとかいたしましょう。

2011年02月25日 | j-l

今週もなんやかやと忙しい一週間でした。まさに貧乏暇無し?毎日があっという間に過ぎていくようで、いろいろと考える時間もないということは余計な心配もする暇もないということでそれはそれで良いんですが、益々歳を取るのが早まるような・・・・・

異常に暖かかったのは3時ぐらいまでだったでしょうか、その後は風向きが変わり、今はたぶん北からの風でしょう、ゴーゴー音をたてながら吹いています。明日の最低気温は今日より10度近く低くなるって・・・なんのこっちゃい。(笑)

「一杯おごるからちょっくら来てくんなませ。」
と、Oークのママからメールが入ったのは一昨日の事でした。(文面はかなり違いましたが。笑)
「殿のおよびとあらば、不肖バブ、いつでも参上つかまつる」
ってんで、とものSを従え登城つかまつると
「今年から自分で申告しようと思って、ソフトを買ってきたんだけど上手く動かなくてさぁ」

そうですよねぇ申告の季節なんですよねぇ・・・って、それはさておき、確かにソフトは起動せず
「????????あれぇ?」
よくよく見れば、稼働OSが違うじゃありませんか。
「殿、これはいかなる方法を持ちましても動かすことは不可能でございます。」
するとS君が
「さりとて殿の思し召しに答えぬは末代の恥、バブならなんとかなろう」
って、勝手なことを
「そりゃね、大企業の財務ともなれば、私なんぞにはとうてい手に負えないけど、Oークのお店の数字出しくらいなら何とかなるかな・・・・殿、私目がなんとかいたしましょう
安請け合いしちゃいました。(笑)

てなことで、表計算ソフトで簡易な集計ソフトも何とか作りましたので、日曜日の昼間に再度登城の上、数値入力してきたいと思っています。
「上手くいきますように・・・(合掌)」

あっと、そうそう、Oークママ、上手くいっても余計な気遣いは無用ですからね。「会計士に頼んだ方が安く済んだ」なんてなったらアホみたいですから。それでは日曜日に。


とんでもなく暖かくなったり、また寒くなったり、
それでも確実に春は近づいているようです。

さて、今日の一枚は、ミルト・ジャクソンです。

「ボサノバの発祥はアメリカ、しかもジャズで大流行」てぇのは一般常識の範疇でありますが、その流行に「いいからおまえも乗っとけ」てなアルバムが多く出たことも衆知のとおりです。
このアルバムも、たしかにその傾向はありますよね。
だって、トミー・フラナガン、リチャード・デイビス、コニー・ケイって、リズム隊も急ごしらえな感じがしますし、リリアン・クラークだってねぇ・・・・

ところが、思いの外エエ感じで仕上がっているから不思議なんです。
A面を聴く分には「どこがジャズンサンバじゃい」てな感じ、企ての面はテーマ曲で始まるB面であります。
「JAZZ'N SAMBA」といっても原曲は「SO DANSO SAMBA」
♪ソ ダンス サンバ ソ ダンス サンバ ヘンニャラホニャラヘンニャラハー・・♪
と、私でも口ずさめるあの曲でありますが、リリアンもジミー・ヒースもなかなかアジがあって良い感じ、けしてヤッツケ仕事ではありません。

ラストのオリジナル曲「JAZZ BOSSA NOVA」がちょっと面白いですよね。なんて言うかなぁキューバじゃ出ないボサ?そんな感じがします。

ともかく、「流行りに乗っとけアルバムだから」と捨て置いては必ずや損をする一枚だと思います。
MJQで培ったまとめ役ミルト・ジャクソン、彼の手腕は急ごしらえであろうと流行ものであろうと、アルバムを三流に落とすマネはしないということでしょうか。

JAZZ'N SAMBA / MILT JACKSON
1964年8月6,7日録音
MILT JACKSON(vib) JIMMY HEATH(ts) RICHARD DAVIS(b) CONNIE KAY(ds) TOMMY FLANAGAN(p) BARRY GALBRAITH, HOWARD COLLINS(g)[5-9] LILLIAN CLARK[5,8], JOE E.ROSS[6](vo)

1.BLUES FOR JUANITA
2.I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
3.BIG GEORGE
4.GINGERBREAD BOY
5.JAZZ 'N' SAMBA
6.THE OO-OO BOSA NOOVA
7.I LOVE YOU
8.KISS AND RUN
9.JAZZ BOSSA NOVA


注文しました。

2011年02月20日 | m-o

今日はまぁまぁ暖かな日曜日でありましたが、
「今日は自転車は?」
「え?今日はねぇ・・・・・・・・・」
じつを言いますと今週は少々お疲れ気味でしてね。
・・・・先週のように忙しさの理由が仕事なら文句も言われないんですけど、これがア~タ、飲み過ぎだってんですから白い目は避けられませんやね。(笑)
「え~~と、木曜日は自分から進んで飲みに出かけたんですよ、だからしかたないんですけど朝の3時まで(ゲゲ)、翌日の金曜日は、おとなしくしてようって思ってたんですって、ところがMさんがねぇ・・・1時過ぎまでです・・・・トホホホ」
てなわけで、いつもの自転車乗りもさぼりダラダラと
えっ最近いつもだろって?まあまあ(笑)

そんなこんなで疲れを癒しながらテレビをつけると、やっていたのは『題名のない音楽会』です。今日のお題目は「クラシックmeetsロック~新作!プログレ交響組曲」でありました。
-1970年代に音楽愛好家の間で大流行したプログレッシブ・ロックはクラシック音楽の影響を多分に受けています。-
「う~む、なるほど」
って、わかっちゃいないんですが(笑)
それでも取り上げられていた曲は知っています。そうこれこそ私が中学時代ジャズとは別に惚れ込んだELP、エマーソン・レイク・アンドパーマーの『タルカス』ですよ。
これは同名セカンドアルバム中の表題組曲であります。

「それにしても交響楽で『カルタス』とは・・・・・」
ELPのアルバムでも7部20分の大作ですから全編演奏というわけにはいきませんでしたが、
「なかなかよろしいんじゃありません。」
こりゃ一聴の価値がありそうだと、吉松隆の編曲による藤岡幸夫指揮東京フィルハーモニー交響楽団の「TARKUS」をネットで注文しちゃいました。(笑)

「これをきっかけにクラシックファンになっちゃったりして」(ナイナイ)
ともかく届くのが楽しみです。

てなことで、今日のところは本家ELPの「TARKUS」を大きめのボリュームで聴くことにしました。
久しぶりでしたELPを聴くの、う~~~んやっぱいいですよ、聴き終わった後、コルトレーンなんかを聴くのとはまた違った満足感がありました。

ともかく、けっきょくは好きなレコードを聴くだけという、ある意味何もしない休日を過ごしてしまいました。おかげさまですっかり癒され、疲れも(おもに肝臓の疲れですが、笑)吹っ飛んだ感じです。

そんなこんなで復活した肝臓を試すためにも一品作って飲まなきゃイカンでしょ、ね。(笑)
『料理当番、本日の一品』です。

メインは、パイ包みっぽい(パイじゃありません。笑)ホワイトシチューです。それに秋刀魚の開きの揚げ焼き蒲焼きソース風(なんじゃそりゃ)、サラダはりんご酢で作ったドレッシングで和えました。

さて、今日の一枚は、ハワード・マギーです。
名バッパー、マギーも、薬で失敗したトランペッター、それさえなければ間違いなくもっと注目を集めたはずですし、もっと多くの名盤も残せたでしょう。

モンクと写ったこんな写真を見ると、いかにもマイルスにヒモ生活を伝授した悪さ加減がうかがえようというものですが、本来、カリフォルニアの太陽が似合う男では無かったことは間違いがありません。
10年というブランクを経て復帰した彼は、はたして太陽の下で微笑むまで立ち直ることが出来たのか?

はい、演奏を聴く限り小向美奈子常態では無かったのかな?と安心するような、そう太陽が似合う演奏を聴かせてくれます。
こういうリラックスした演奏は聴いていてじつに心地がよいわけで、
「薬やめて良かったジャ~~ン」
と声をかけたくなりますよねぇ、小向さん。

「ファニアス・ニューボーンにじゃっかん難がある」との意見もありますが、私はそうは思っていません。
ともかく、カリフォルニアの太陽の下、ウエストコーストを代表するリズム隊に、名バッパーが軽く声をかけて「ほな、いきまっかぁ」とやったこのアルバムは、出来の良い一枚だと思います。

MAGGIE'S BACK IN TOWN / HOWARD McGHEE
1961年6月26日録音
HOWARD McGHEE(tp) PHINEAS NEWBORN JR.(p) LEROY VINNEGAR(b) SHELLY MANNE(ds)

1.DEMON CHASE
2.WILLOW WEEP FOR ME
3.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
4.SUNSET EYES
5.MAGGIE'S BACK IN TOWN
6.SUMMERTIME
7.BROWNIE SPEAKS

追伸、
昨日、大学のサークル仲間チャリンコより「一年先輩の大谷淳一氏が本を出すので買ってやって下さい。」との一斉送信メールが送られてきました。

題名は『食糧操作』
「世界各地で起こっている飢餓や不作、水資源の争奪戦。食糧にまつわるこうした問題の背後には、ある恐るべき「意図」があった。一体だれが、何をしようとしているのか。永年にわたる綿密な調査によって浮かび上がってきた「食糧操作」の恐怖と実態を明かす。」
てな内容だそうで、今月25日に学研パブリッシングより定価1680円で発刊されるんだとか。
本人はその印税で飲もうとの企みらしいですが、その企みにご協力いただける方、是非ともお買い求めいただきますよう、一後輩としてお願いいたします。
もちろん私は・・・・・注文いたします。(笑)


大きな喜びとちっちゃな喜び

2011年02月16日 | y-その他

昨晩はまたやっちまいました。
一週間前にMさんが「バレンタインチョコを大量に買ってもらったから」と、とあるお得意先であるお店の女の子を連れ飯を喰いに行くという話をしていたので「こりゃこっちにもとばっちりが来るな」と思っていましたから、予想通りといえば予想通りだったんですけどね。
とはいえ、私はMさんのお店の手伝いが終わってからの合流ですから、飲み始めが11時過ぎ、ご指定の店に行ってみればなんとS君までいて、あはは、自宅に着いたときには、なっなんと3時半をまわっておりました。
「もういい歳なんだから、考えて飲みなよ」
おっしゃるとおりです。

前置きはそんなところにして、今年のグラミー賞ですが日本人受賞者が4人という過去にない多さで、「世界で音楽市場が第2位の日本にも目を向け、スポンサーを増やそうと目論んでいる。」てな話はあるものの、ここは素直に良かったと喜ぶべきでしょうね。

松本孝弘氏とラリー・カールトンの共演は昨年の東京JAZZでも聴きましたし、上原ひろみさんは知っていてとうぜんでありますが、申し訳なく思ったのは、クラシックのピアニスト内田光子さんと琴演奏家、松山夕貴子さんに関してはまったく知らなかったという、ほんと日本人としてそんなことではイカンですね。

いずれにしても、日本人演奏家が高い評価を受けることは、同じ日本人として誇らしい思いがしますし、ジャンルを超えてもっと多くの音楽を耳にすべきだと反省したしだいであります。
「受賞したみなさん、本当におめでとうございました。」
って、上目線すぎねぇ?(笑)

話はコロッと変わりますが、嬉しい話題としてグラミー賞より私にとっては身近な話がありました。
「バブさん、本当にバブさんが作ってるんですかぁ?」
また一人、私のログを見てくれている方を発見したのです。しかも若い女性、さらに『料理当番、本日の一品』を楽しみにしてくれているってんですからじつに奇特な方と言いますか、ありがたいお方なんであります。
「もちろん、嘘偽り無くオレが作っとるんだよ。」
さらに必要は料理の母であるむねを力説しましたが、これは迷惑だったでしょうね。

てなことで、そんな彼女も私が『料理当番、本日の一品』のフォトチャンネルを公開していることは知らずにいましたので、ムリクリですけどそのフォトチャンネルのスライドショーをここに貼り付けたいと思います。
ご覧になりたくない方は、すぐに他のページへどうぞ。

料理当番、本日の一品


料理当番、本日の一品 2011


さて、今日の一枚は、上原ひろみです。
じつを言えば彼女のアルバムは、「TIME CONTROL」と今日の一枚、それにチック・コリアの「DUET」しか持っておりません。しかも今日のこのアルバムは出だしの「♪ブンチュクブンチュク・・・・」で、けっこう聴く気をそがれてしまったアルバムといいますか・・・・・申し訳ない。

それでも「WIND SONG」や「DESERT ON THE MOON」、「GREEN TEA FARM」「LEGEND OF THE PURPLE VALLEY」あたりは、私でも違和感なく聴くことが出来ます。とくにピアノソロの「GREEN TEA FARM」はこのアルバムの中で最も短い一曲ですが、私的には最も好みの一曲です。「LEGEND OF THE PURPLE VALLEY」も嫌いじゃない(笑)。

こんどは「JAZZ IN THE GARDEN」も聴いてみようかと思っています。

BRAIN / 上原ひろみ
上原ひろみ(p) TONY GREY, ANTHONY JACKSON(b) MARTIN VALIHORA(ds)

1.KUNG-FU WORLD CHAMPION
2.IF...
3.WIND SONG
4.BRAIN
5.DESERT ON THE MOON
6.GREEN TEA FARM
7.KEYTALK
8.LEGEND OF THE PURPLE VALLEY


どぼじてそんなに走れるの?

2011年02月13日 | s-u

どうなるかと思った雪もほとんど生活に影響もなく、今日は晴天の日曜日でした。
そんな晴天の中、寒さにかこつけ運動不足の私にはちょいと耳が痛い、頑張り屋さんの『市民マラソン大会』が開催されました。

 

今年で二回目となる市民マラソンは昨年より出場者も多く、東京マラソンのように始めからとんでもないマンモス大会ではないものの、「年々少しずつ参加者が増えていくってぇのが、ある意味理想の市民マラソンじゃないか」なんて勝手な納得をしながら、沿道で応援をしてきました。

 

いやいや、去年も思いましたがマラソン人口というのは確実に増えているんでしょうねぇ、こんな小さな町でさえこんだけ走る人がいるんですもん。
スタート間近な地点とはいえ、老若男女みなさん辛そうな顔一つ見せず・・・いや笑顔さえ見せつつ走っておりました。私には考えられん(笑)

市民マラソンですから、いろんなコスプレもアリでしょうけど、バルタン星人の完走は無理じゃないかなぁ

どちらかっちゃやっぱり若い女の子のほうが、応援のしがいがありますわな。(笑)
写真は撮り忘れましたが、増田明美さんなんかも走っておられました。

「よ~~~~し、いずれ私もこの大会に・・・・!」
「禁煙は出来ても、それだけは絶対に無理だと思うよ」
「ごもっとも」

私には喰っちゃ寝ぇがあってますよね、体系的にも。
ということで『料理当番、本日の一品』です。

じつは昨日「さば缶」と「リンゴ酢」をいただきまして、ならばとこれを食材に一品を作ることにしました。

メインは中華です。鶏のささみとキュウリの「リンゴ酢」を使った甘酢炒め?お豆と胡桃も入れてみました。

こちらは、「さば缶」を使ったみぞれ煮。
中華とはちょっくらミスマッチですが、まっ家庭料理ですから。
今日も美味しくビールと日本酒をいただきました。

さて、今日の一枚は、ビリー・テイラーです。
テイラーのとくにピアノ・トリオを聴くと、スキがないというか、いろんな曲をそつなくこなす上手さを感じます。ただそれが逆に彼の欠点なんでしょうか?我がまわりでもテイラーの評価は、何故か低すぎるように思うのですが?私は好きですよ。

時にファンキーに、時に上品に、時に小粋に、時にコジャレタ、このアルバムにもテイラーのそんな魅力が溢れているように思います。
A面は彼のオリジナルを中心に(もちろん「SUMMERTIME」は違いますよ。)B面はスタンダード中心に、そのバランスもなかなかよろしいですし、アール・メイのベースがこれまた随所でそこそこの主張をしていたりします。

まだまだ寒い日が続くこんな季節に、マラソンも良いんでしょうけど、私ゃやっぱり珈琲でも飲みながらこんなアルバムを聴いている方がエエなぁ・・・(笑)

ONE FOR FUN / BILLY TAYLOR
1959年6月24日
BILLY TAYLOR(p) EARL MAY(b) KENNY DENNIS(ds)

1.SUMMERTIME
2.ONE FOR FUN
3.THAT'S FOR SURE
4.A LITTLE SOUTHSIDE SOUL
5.BLUE MOON
6.MAKIN' WHOOPEE
7.POINCIANA
8.AT LONG LAST LOVE
9.WHEN LIGHTS ARE LOW


ドアを開けて君は来る?

2011年02月12日 | p-r

昨日お昼近くから降り出した雪はその後も降り続き、昨晩就寝時にもやむことはありませんでした。
「あらら、こりゃ明日の朝はどうなっちゃうんだろ?」
ところが今朝起きてみれば、雪はやんでいましたし、量も昨晩とほぼ変わらず、いや、逆に道路なんかは少ない?ほとんど無い?そんな感じ、いかに濡れ雪で溶けやすかったのかがうかがい知れる朝でした。
それでも第二弾があるやもしれないと言うことですから、ノーマルタイヤで走り回っている私としては注意せねばいけません。


降り始めはこんなんだったのが

夕方はこれですから、今朝はどんなに
なっちゃってるんだと心配しました。が・・・・

そんな土曜日の今日は、れいによって朝日新聞土曜版beの話題であります。
今週の「song うたの旅人」のお題は『学生街の喫茶店』でした。



♪君とよくこの店に来たものさ
訳もなくお茶を飲み話したよ
学生でにぎやかなこの店の
片隅で聴いていたボブ・デュラン
あの時の歌はきこえない
人の姿も変わったよ 時は流れた・・・・・♪

後半部のガロの仲違いの話はまぁいいとして、前半部「この歌のモデルの喫茶店は?」てな下りがなかなか面白い記事でありました。
私は70年安保世代に乗り遅れた世代ですし、あいにく茶水や早稲田といった「いかにも学生街」といった地区に大学もありませんでしたので、この歌本来のニアンスはつかみ取っていないのかもしれませんが、『喫茶店世代』であったことは間違いありません。

高校時代も大学時代もみんなそれぞれに行きつけの喫茶店があって、
「○○?○○だったら××っていうサテンに行けばあえるんじゃねぇ」
みたいな、そんな時代でしたねぇ。(笑)
私の行きつけというとやはりジャズ喫茶ということになってしまいますが、大学時代、最寄り駅の前に「jj馬」(もちろんこんな名前じゃありませんよ。)というちょっとコジャレた喫茶店が開店しました。

二階にあったその店の店内は明るく、U字型の広いカウンター席と窓際にボックス席がいくつか、共同経営だった二人の若いイケメンオーナーが、サーカス(結成間近でしたねぇ、たしか)や庄野真代のBGMでお客さんを迎える、そんなお店でした。

イケメンオーナーはどちらも気さくな方で、いつの間にか仲良くなって、ご自宅まで泊まりに行くなんて事までありまして、私にとってはイイ兄貴分みたいなもんだったでしょうか。こんな私でも青春時代らしい悩みなんてぇものがあったりしましてね、相談に乗ってもらったこともありました。

私にとっての『学生街の喫茶店』は、片隅ではなく中央で、ボブデュランではなく庄野真代を聴きながらイケメン兄貴分と語り合う、そんな『ジャズ喫茶』とはまた違った感じの喫茶店だったりします。(笑)
ガロの歌の『学生街の喫茶店』とはずいぶんと違いますが、もし、その店が今もあって(残念ながら閉店してしまいましたが)、窓際で珈琲でも飲んでいたら、ドアを開け君が来るような、そんな妄想にとらわれるんでしょうかねぇ?

さて、今日の一枚は、セシル・ペインです。
バリトン奏者にもいろいろあるんですが、それぞれに特徴を捉えやすいのもこの楽器の特性のように思います。
そんな中、セシルはどうかというと、流れるようにでは無いし、バリバリでも無いし・・・・・わりとつかみ所のない音のような気がします。
今日の一枚はそんなペインが、ケニー・ドーハム、ウイントン・ケリーを従えて、初期のストラタ・イーストに吹き込んだアルバムです。

ただし、当初はお蔵入りだったんでしょうか、ジャケットにはドーハムとケリーの命日が記されている事でも分かるとおり、発売はそれ以降ということになります。

ならば内容はさほどのものでもないか?
いやいや、さにあらず、なかなかよろしいんでありまして、ドーハムもケリーもじつによろしい。
え?かんじんのセシルは?ってですか?
いやいやエエですよ。なんて言ったらいいかなぁ、山下清の語りのごとく味があるというか、モタモタした感じもアリーの、そのくせそれが味にナリーのみたいな・・・・・
言えば言うほど悪口に聞こえるかもしれませんが、誉めてるんです、ほんと。

曲も悪く言えば統一感がない、良く言えばバラエティーに富んでいる、いろんな曲調があって、それでいて全体的になんとなく一体感があるのは?????セシル・マジック?

いずれにしても侮る無かれ、私はなかなか好きなアルバムです。

ZODIAC / CECIL PAYNE
1968年12月16日録音
CECIL PAYNE(bs,as) KENNY DORHAM(tp) WYNTON KELLY(p) WILBUR WARE(b) ALBERT HEATH(ds)

1.MARTIN LUTHER KING,JR. ~ I KNOW LOVE
2.GIRL,YOU GOT A HOME
3.SLIDE HAMPTON
4.FOLLOW ME
5.FLYING FISH


ゆかしきは女の美徳

2011年02月08日 | a-c

今日はなんだか雲行きが妖しい雰囲気「なになに?夜中には雪が降るかも?」う~~~ん、私が帰宅するまでは降らずにいてもらいたいものです。
妖しいのは雲行きばかりではございませんで、どうも昨晩あたりから体調が優れないんですねぇ。熱もないので流行りのインフルエンザではないと思うんですが、身体がみょうに怠いんでありまして
「今日は休むわけいかないんだよなぁ・・・・」
「大丈夫、大丈夫、顔洗えば治るって」
ちったぁ「心配する」てな気は無いんでありましょうか?
「家出しちゃうぞぉ!」(笑)


いつもの公園の池に、いつのまにか鵜らしき鳥が住み
ついてたんですが、海鵜かなぁ?川鵜かなぁ?

だから言うわけじゃありませんよ、ありませんけど、昨今は「いたわる心」てぇのが薄れてんじゃありませんかねぇ、特に女性達にはそれが顕著に表れているように思えてならんのですが・・・・・・
おっと、別に差別視してるわけじゃござんせんよ。ただね、女性のそういった気づかいというか、優しさというか、そういうのってエエなぁと思うのが男性心理じゃないですか。
女性はすぐに「優しい男が好き」てなこと言いますけど、男の優しさなんてぇもんは単なる餌みたいなところがあって、下心が常につきまとうものでありまして、その点女性の優しさってぇもんは母性に裏付けられた真のものっていうかなぁ、裏も表もない柔らかくって暖かいものって感じがしませんか?(私個人の妄想かもしれませんけど、笑)

今日は『針供養』の日なんだそうで、各地で催しがあるようですね。
考えてみりゃ、昔は母親が家で針仕事をしているなんてぇ光景はあたりまえだったのが、「家庭科の授業以来、針も握ったこと無い」てな女性も多くいる現代、『針供養』てな、つまりは『女性の優しさ』から生まれたような行事は、大きな意味を無くしてしまっているのかもしれません。

えっ?何を言いたいんだ?ってですか。
だからね、私は根っからの男女平等論者ですよ。だからこそあえて言わせていただくと、
「ゆかしきは女の美徳、男の美徳に非ず」
といった日本の古き考えにも一理あると、そう申したいわけで
「優しさ」に母性を感じたり、「ゆかしさ」に女の知性を感じたりすることは、男性として間違っていないと・・・・・・・・

あれ?今どきこんな古いこと言ってると袋叩きに遭う?(笑)
自分のまわりの環境があまりにその理想からかけ離れると、そんな愚痴もこぼしたくなるという・・・・・・・・
あ~あ、結論を言えば、女性が変わったんじゃなくて、男性が情けなく変わってしまっただけなんですよね、現実は。

最後にフランスの作家ミュッセのこんな言葉をひとつ
女は服従するようにみせかければみせかけるほど、主権を握れることをよくわきまえている。

雪が降り出す前に帰って、一杯飲んで寝ようっと

さて、今日の一枚は、嫌いだというわりにはときおり出てくるアルバート・アイラーです。

「私のアイラー嫌いはスタイルではなく音自体にある」という話は、アイラーを紹介するたびに言うことですので『耳タコ』でしょうが、
しかるに、このアルバムも「もともとブルースを演奏していたアイラーが原点回避したような一枚」てなことは、私の好き嫌いにあまり影響はありません。(笑)

とはいうものの、紹介ですから真面目にいかねばなりません。
このアルバム、たしかに他のいわゆるアイラーらしいアルバムとは一線を画す一枚であるかもしれません。
なんとメロディーをストレートに吹いてるんですねぇアイラーが(笑)
そのぶん若干単調なイメージがあるように私は思いますが、それでもあの独特なコブシというか私のあまり好きじゃない音は健在で、アイラーファンであれば「このアイラーもアリかな」てな感じでしょうか。

それにしても、私の好みは間違いなく拡がっていますねぇ、だってこのアルバム、けっこう違和感なく聴いてますもん。(笑)

SWING LOW SWEET SPIRITUAL / ALBERT AYLER
1964年2月24日録音
ALBERT AYLER(ts,ss) CALL COBBS(p) HENRY GRIMES(b) SUNNY MURRAY(ds)

1.GOING HOME
2.OLD MAN RIVER (take-2)
3.NOBODY KNOWS THE TROUBLE I'VE SEEN
4.WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN
5.SWING LOW SWEET SPIRITUAL
6.DEEP RIVER
7.OLD MAN RIVER (take-1)


独りでも料理当番?

2011年02月06日 | v-x

今週もおかげさまで忙しい毎日を過ごしやっとの日曜日、朝もちょっとだけ多めに布団へもぐり込んでいました。
それでも8時の時報とともに布団の温みから脱出、窓越しの陽光を身体に浴びながら
「バブ覚醒!!!!????????」
ところが、どうにもガスってるというか、今一つ爽やかな陽光とは思えないような?
「え?春霞?」
「今日は曇りがちって天気予報でも言ってたよ」
「なんだろうねぇ、別府マラソンよろしく公園まで走ってこようと思ったのに」
言うのはかってです。(笑)
ともあれ、スッキリとした晴れではなかったものの気温は立春以来春そのもの、今日も暖かな一日でした。

光量不足でマラソンを諦めた私は(笑)部屋の掃除を済ませ、ダラダラ本を読んだりレコードを聴いたりと、グータラ休日を過ごそうと心に決めていると
「みんな出掛けちゃうから、後よろしくね。夕飯も適当に買い物して独りで済まして、あっどっかでラーメンでも食べてきてもイイよ」
「えっ?????ええ?」
なんと突然のチョンガー宣告でありまして・・・・・・
休日の午後を独りで過ごすのは淋しいっちゃ淋しいんですが、ガハハハハハ、文句も言われず自由時間を過ごせるのは最良の休日とも言えるわけで、
「いってらっしゃぁ~~~~い!」

まずは珈琲をたてステレオのボリュームをいつもより上げ、読みかけの本を開けば、まさに至福の時です。
「イイ、独りの休日もイイ」
しばらくそんな平和な午後を過ごした後は、夜の独り宴会の準備です。
「よ~~~~し、美味いもん喰うどぉ~~~!!」
と買い物へ・・・・・・
「???????????!!エ~~~~ン、カネがねぇよぉ」
なっなんと、我が財布に入っていたのは千円札一枚、あとは小銭入れにジャラ銭が少々です。
そうでした、どうせ日曜日にカネは使わんだろうと、昨夜本を買ってから補充をしていなかったのでありました。

「いや、それでもそこそこ豪華に感じる方法はあるはずだ!」
幸いにもアルコール類はすでに揃っておりましたし、ここは料理当番の腕の見せ所です。

てなわけで、なけなしの千円で買ってきたのは、刺身用の鯵一尾と鮪のタタキもどき、それにアボガドですから計三百円ちょっと(笑)。
「よぉぅし、作んどぉ!!!」

まず鯵は三枚におろしてコブ締めに、鮪とアボガドはたたいて、先日、近所の方にいただいた大根を炊いてふろふきにしました。(ふろふきは、家族用に多めに炊きました。)



 

どうです?そこそこ豪華な夕餉になったでしょ?
しかもいつもは許されないBGM付、ギター横置きの夕餉ですよ。
「あ~~~じつにイイ休日だった。」(笑)

さて、今日の一枚は、ジャック・ウィルソンです。
そういえばウィルソンも三年ちょつと前にお亡くなりになったんでしたねぇ・・・・
この方のピアノはじゃっかん癖がありますよね、独特な雰囲気を持っています。
同じブルーノート盤の「EASTERLY WINDS」では、リー・モーガンとジャッキー・マクリーンのフロントにどうしても耳が行きがちでウィルソンのピアノの個性が目立たないところがありますが、このアルバムではかなりきてますよね。

個性といっても、モンクや・・・同世代?でいうならアンドリュー・ヒルみたいな、あれほど際立ったものではありません。
でも聴いているうちにハマル系のピアノなんじゃないでしょうか。正直私は嫌いじゃありません。(笑)

いずれにしても、レイ・ブラウンのチェロも聴けるし、この時期のブルーノート盤としては一聴の価値があるアルバムだと思います。

SOMETHING PERSONAL / JACK WILSON
1966年8月9,10日録音
JACK WILSON(p) ROY AYERS(vib) RAY BROWN(cello,b)[1,2] CHARLES WILLIAMS JR.(b) VARNEY BARLOW(ds)

1.MOST UNSOULFUL WOMAN
2.THE SPHINX
3.SHOSH
4.SERENATA
5.HARBOR FREEWAY 5 P.M.
6.C.F.D.


シーハーシーハー

2011年02月03日 | a-c

いやはや暖ったかですねぇ、イイですねぇ、昼寝をしちゃいましたねぇ(ダメじゃん)
ともかく、節分の今日は気温も10度越え、明日は立春という感じが実感できる一日でした。こんな暖かな日は二日酔いにもかかわらず心がウキウキするのが生きている証のような気がして「オレもやっぱり動物のはしくれ、春が待ち遠しいんだね。」なんて思ってしまいました。(笑)


屋根の上の雀も暖かさになんとなくのんびりしているような

その二日酔いの原因はもちろん昨晩いつものバーで飲み過ぎたせいなんでありますが、バーに行く前、ちょっとした打ち合わせのためにMさんのお店に立ち寄りました。
するとMさんが
「シーハーシーハー」
「あれ?ひょっとして虫歯?」
「ちゃうちゃう、歯の脱臼だって、歯にも脱臼ってあったのバブちゃん知ってた?シーハー
「脱臼って・・・歯に関節があるわけ無いしねぇ?????」

そこでさっそくネットで調べてみると
外力によって、歯を骨(歯槽骨)に固定している組織(歯根膜)が断裂することを歯の脱臼と言います。脱臼には歯が骨から完全に離れて、抜け落ちてしまう(脱落)ような完全脱臼から、一部の歯根膜が断裂しただけの不完全脱臼までさまざまな脱臼の状況があります。

なるほど、ようは骨から歯が外れてしまう事らしいのですが
「硬い物食べたとか、何かにぶつかったとかないかって訊かれたんだけど、身に覚えがないんだよねぇ、シーハー
とMさん
「ひょっとして他人には言えないプレーをどっかでしてきちゃったとか?あっ!ゴルフばっかやってるから、奥さんが怒って夜中にクラブで殴っちゃったとか?」
「何を言うかぁ、ゴルフだって今年に入って二回しか行ってないんだから、シーハー
二回も行けばじゅうぶんだと思いますが
「えっ?じゃあその歯は、けっきょく抜いちゃうわけですか?」
「いや、もとの位置に戻して接着剤で貼り付けるんだって・・・その治療が痛いのなんのって、シーハー、痛め止め飲んでもキカンのよぉ、シーハー
あわれMさんは飲みにも行けない常態で
「ほんじゃおだいじに、あたしゃ飲みに行っちゃうから・・バイナラ」

加齢に伴って、歯槽膿漏やら諸々の原因で歯茎自体が衰えてくると、ちょっとしたきっかけで歯の脱臼が起きてしまうそうですから、みなさんもくれぐれもご注意なさいますように、若い気をして堅焼きげんこつ煎餅なんて食べちゃダメですよ。お茶に浸してから食べなさい。(笑)

さて、今日の一枚は、久々のブラウニー、ズート・シムズとの共演盤です。
ブラウニーのウエストコーストジャズもじつによろしいもんで、今日のようななんとも言えない暖かみがありますよねぇ・・・「JOY SPRING」なんざぁまさにピッタリって感じがしませんか?
ズート・シムズは軽いですねぇ(いや良い意味で。笑)まさにウエストコーストってなところでしょうか。

マックス・ローチとの双頭バンドと比べると、いくぶんパンチはありませんが、曲が短くとも、四管という大人数でも、ドラムが優しくても、ブラウニーのアドリブはしっかりと映えるんでありまして、やっぱりブラウニーは凄い。

ともかく、今日のような暖かな日には、特に良さを感じられる一枚だと思います。

JAZZ IMMORTAL / CLIFFORD BROWN
1954年7月12日,8月12日,1959年3月録音
CLIFFORD BROWN(tp) STU WILLIAMSON(valve tb) ZOOT SIMS(ts) BOB GORDON(bs) RUSS FREEMAN(p) SHELLY MANNE(ds) JOE MONDRAGON, CARSON SMITH(b)

1.TINY CAPERS
2.GONE WITH THE WIND
3.FINDERS KEEPERS
4.BLUEBERRY HILL
5.JOY SPRING
6.BONES FOR JONES
7.BONES FOR ZOOT
8.DAAHOUD