JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

珍しくお勧め

2005年11月30日 | m-o

                

本日、外装工事無事終了いたしました。確認しようと真っ直ぐ帰宅しましたが暗くて確認できず(当たり前の話ですが)明日の朝の楽しみとしましょう。

昨晩の酒量が足りなかったのか午前3時半頃、目が覚め眠れなくなってしまいました。4時になった時点で寝るのをあきらめ、ネットを覗いていると「最近は、ジャズを絵で表現する活動を通じて、ジャズをもっと身近に感じられるお手伝いができれば…と思っています。」とおっしゃるAkiraさんの「JAZZ unlimited」というサイトにぶち当たりました。
ジャズ関係のサイトは、ときおりいろんな所を覗くようにしていますが、こちらのサイトにお邪魔したのは今回が初めて、なかなか素敵なサイトなんですよ。

レコード・プレビューやジャズの歴史的内容のサイトなどは、比較的多いですよね。
こちらのサイトも一部レビューもあるのですが、文章がとてもお上手で、ジャズ・エッセイ「スケッチ・オブ・ジャズ」なんて、ついつい読み入ってしまいました。
ヘンな時間に目を覚ました私をこのサイトが救ってくれたのであります。

リンクのページを覗くと、リンク自由の文字、今日HPを更新予定であったので、さっそくリンクを張らしていただきました。

ジャズ・エッセイ「スケッチ・オブ・ジャズ」の「ジャズって何?」の中で
「例えば私は、音楽を演奏せず、聴くだけの人種だ。
日常ジャズばっかり聴いているわけではないのだが、それでも持ってるCDの9割はジャズだ。
それは、あくまで嗜好の問題であり、それほど深刻に考える必要はないにせよ、
ジャズ至上主義が、私の中にもあるのかも知れない。
例えば、同じぐらい興味のあるジャズとロックのCDが売っていて、持ち金が一枚分しかないとき、
迷わずジャズのCDを買うからだ。」という一文がありました。

これは、ジャズを聴くだけの人と演奏もする人の立場の違いといった内容から発展したお話でしたが、これに対比して「あれはジャズじゃない」の心理に結びつけるくだり、同感であり耳の痛いお話しでありました。

みなさんもお時間がありましたら、ぜひ遊びにいらしてみて下さい。お勧めのサイトです。

さて、今日、紹介のアルバムですが、先日感激した「THELONIOUS MONK QUARTET with JOHN COLTRANE at CARNEGIE HALL」の翌年、ファイヴ・スポットでのモンク・クインテットのライブ盤です。
この時の録音は、「MISTERIOSO」とこの「THELONIOUS IN ACTION」の2枚に分けられ、リリースされたのですが、コルトレーンからジョニー・グリフィンにテナー・サックスが代わっての演奏です。
「THELONIOUS MONK QUARTET with JOHN COLTRANE at CARNEGIE HALL」の発売で、今までは、比較が難しかった2つのクインテットのライブ演奏を聴き比べることができました。
今までは、ジョニー・グリフィンがモンクにあわせて頑張ってるなぁという感じで聴いていたこのアルバムですが、コルトレーンとモンクの演奏を聴いた後だと、何故かモンクが他のメンバーにあわせているなぁと感じてしまう、そんな私はヘンでしょうか?

THELONIOUS IN ACTION
1958年7月9日,8月7日録音
THELONIOUS MONK(p) JOHNNY GRIFFIN(ts) AHMED ABDUL MALIK(b) ROY HAYNES(ds)
1.LIGHT BLUE
2.COMING ON THE HUDSON
3.RHYTHM-A-NING
4.EPISTROPHY(theme)
5.BLUE MONK
6.EVIDENCE
7.EPISTROPHY(theme)



音楽だけでもムーディーに

2005年11月29日 | p-r

           

今晩は、ずいぶんと冷えてまいりました。
おもてで飲むのを我慢し、自宅で温々しながら飲んでいます。

さ~て、クリスマスまで1ヶ月をきり、どこへ行ってもクリスマス・ソングが流れていますが、ジャズっぽいクリスマス・ソングもいろんな所で聴くことができます。

ジャズのクリスマス・ソングというのもけっこう数がありますが、アルバムに分散していたり、アルバムになってなかったり、たとえばマイルスの「ブルー・クリスマス」なんかは、他に入っていないので「ジングルベル・ジャズ」なんていうオムニバス・アルバムをわざわざ買ったという人もいるかもしれません。
(この「ブルー・クリスマス」が、まぁ本当にブルーな演奏で、とてもクリスマスのBGMには使えるしろもんではありませんが)

ジャズであれ何であれ、シチュエーションにあったクリスマス・ソングというものが、ベターですよね。
「彼女と二人、ろうそくの光の中でワインで乾杯」なんてときに、泉谷しげるの「赤い花のトナカイ」がかかったりしてたら(ぜったいそんなことはないでしょうけど)だいなしであります。

ジャズであればムーディーだろう、なんて思うとそうとも限らない、いろんな、クリスマス・ソングを聴いて、ぜひ、今年のクリスマスにあったBGMを探してみて下さい。
HPに何枚かオムニバスも含め、アルバムを紹介してみました。その他にも先ほどの「ジングルベル・ジャズ」だとか、ナット・キング・コールやウイントン・マルサレスやダイアナ・クラールやらビッグ・バンドだって、様々なものがありますので、ご試聴あれ。

「クリスマス・ソング」にこだわらないという手もありますよね。
たとえば、一昨日紹介した「THE QUINTESSENCE / QUINCY JONES」の2曲目、「ROBOT PORTRAIT」なんてのもなかなか雰囲気ありますし、「星に願いを」とか「オーバー・ザ・レインボー」とか「ダニー・ボーイ」なんかも演奏によってはとてもムーディーではないですか。

個人的願望を言わせていただければ、娘がアルトで「THE CHRISTMAS SONG」を吹いてる姿を見ながら、バーボンをゆっくり飲んでみたい。(あーかなわぬ夢だぁー!)

まぁ、いまさらクリスマスだからといって、ムーディーな音楽を聴きながら、グラスを傾ける相手もいないし、仮にいたとしても、客観的にみて私じゃあねぇ
だから関係無いっちゃ関係ない話なんですけどね。(トホホ)

さて、今日のアルバムですが、私にしては最近のアルバムです。もちろんクリスマス・ソング集でありますが、3曲目の「WHITE CHRISTMAS」、「彼女と二人、ろうそくの光の中でワインで乾杯」のBGMには、ピッタリだと思いますよ。

JOE PASS : SIX-STRING SANTA
1992年録音
JOE PASS(g) JOH PISANO(g) JIM HUGHART(b) COLIN BAILEY(ds)
1.LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW!
2.(There's No Place Like) HOME FOR THE HOLIDAYS
3.WHITE CHRISTMAS
4.GOD REST YE MERRY GENTLEMEN
5.O CHRISTMAS TREE
6.ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH/JOY TO THE WORLD
7.HAPPY HOLIDAY BIUES
8.IT CAME UPON A MIDNIGHT CLEAR
9.SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
10.HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
11.WINTER WONDERLAND




クサメ!

2005年11月28日 | a-c

本当に今日は危ないめに遭いました。
車を運転していた私は、とある変則五差路で信号待ちをしていました。
次に青になるのは、私の待っていた車線、よし青だと動き出すと
見切り発車でしょうね、左前方の道路から1台の軽自動車が飛び出してきました。(五差路なので、他の路線が赤になっても飛び出した道路は青にはなりません。)しかも、その運転手は右を全く確認しません。
おもわず急ブレーキ(後の方、ごめんなさい)クラクションを鳴らしてやりましたが、その運転手
「何やってんのよ」って顔で、自分が信号無視をしたことに気づく様子もなく行ってしまいました。
「なんだぁ?まるで俺が悪い事したみたいじゃないの、なんだよあのクソばばぁ!」(女性運転手だったもので、私としたことがはしたないことばを)

人のふり見て何とやら、私も若干車に乗ると人が変わるタイプですので気を付けなければ。

ところで、みなさん運転しているときに「くしゃみ」をして怖いおもいをしたことはありませんか?
「くしゃみ」をする時は、人間必ず目をつむるそうで、特に高速運転中の「くしゃみ」は、とても危ないそうです。みなさんもじゅうぶんおきおつけ下さい。

「くしゃみ」と言えば、「くしゃみ」をした後、「クサメ」と叫ぶ、なんて話を聞いたことはありませんか?
昔、「くしゃみ」は縁起の悪いものとされ、「くしゃみ」をした後、「クサメ」という呪文を唱えないと悪いことが起きるとされたそうです。
じつは、この「クサメ」から「くしゃみ」という名前は生まれたとか。
では、「クサメ」とはどうゆう意味か、これは「糞をはめ」つまりは、「クソ食らえ」という意味。

今日のあの運転手、まったく「クソ食らえ!」であります。

さて、信号つながりで、今日はポール・チェンバースのヴィー・ジェイ・レーベル初リーダー・アルバム「GO」を紹介します。
このアルバム、マイルス「KIND OF BLUE」録音の1ヶ月前の録音です。ですから、当然チェンバースもキャノンボールもジミー・コブもマイルス・グループの一員ということになります。プラス、若き日のフレディー・ハーバード、マイルス・グループに参加前のウントン・ケリー、一部、ジミー・コブ以前のマイルス・グループ・ドラマー、フリー・ジョー・ジョーンズという布陣。
ファンキーな雰囲気に、キャノンボール、ハバードがとても楽しそう。
キャノンボールとウントン・ケリーって、お似合いな感じがするんですが、どうでしょうか?
ともかく、楽しい気分になれる一枚です。

GO / PAUL CHAMBERS
1959年2月2,3日録音
PAUL CHAMBERS(b) CANNONBALL ADDERLEY(as) FREDDIE HUBBARD(tp) WYNTON KELLEY(p)
JIMMY COBB(ds)[2,5,6] PHILLY JOE JONES(ds)[1,3,4]
1.AWFUL MEAN
2.JUST FRIENDS
3.JULIE ANN
4.THERE IS NO GREATER LOVE
5.EASE IT
6.I GOT RHYTHM

愉快な一日

2005年11月27日 | j-l

                                      

今日は、ひじょうに愉快な一日でした。
9時頃だったでしょうか、友人が採れたばかりの野菜をもってきてくれるとの連絡、10時頃、次男を連れてやってきました。
コーヒーを出して、いっしょに来た次男坊に
「○×くんは、つまんないよなあ」
親とその友人の会話など面白くもないだろうと思い、そう訊くと友人が
「○×、おじちゃんになんか頼みがあんだろ」

友人の話によると、○×君は荷物持ちだけのために来たわけではなく、私にあいにきてくれたとのこと
「レコード聴かせてほしかったんだけど」と小さな声でぼそぼそっと

今年、中学に入学した○×君、昨年、映画「スイング・ガールズ」を観てブラス・バンド部に入部したのだそうで、トランペットを始めたとか。友人が「おじちゃんとこには、ジャズのレコードいっぱいあるぞ」と言ったらしく、それでついて来たみたいです。

「いくらでも聴かせてやるけど、ピッグ・バンドのレコードはそんなにないんだよなあ、それでもいいかい?」
「はい」

ビッグ・バンドのアルバムというと、エリントン、グレン・ミラー、グッドマンは、いいとこ集めのアルバムみたいなものしかないし、ベイシー楽団は幾つか、それにサド~メル、クインシー・ジョーンズ、トシコ~タバキン、ギル・エバンス、たぶんそんなもんしか無かったような。

それでも、趣味部屋に彼を招き入れ、一枚ずつかけてやると、真剣に聴き入っています。
「そんな固くなって聴かなくてもいいよ、疲れちゃうよ」
「はい」
おぅ!なんてかわいげのある、我が息子に爪の垢でも飲ませてやりたい、サックスをやっている娘ですらこんな真剣に聴くことなどないのに

「おじちゃん、後で送ってってやるから、ゆっくり聴いてきな」
友人を帰し、昼食、おやつを食べながらも、夕方まで飽きもせず聴いていました。

最後にクリフォード・ブラウンをかけ、家まで送っていきました。車の中で
「また、聴きに来ていいよ」というと
「はい、ありがとうございます。」

いいですねえ、私も丸一日聴いても飽きない時期がありました、あんなに目を輝かせて聴いている中学生がいるかと思うと、なんだかとても嬉しくて、むちゃくちゃ愉快です。

「おじさん、これもビック・バンド?」と彼が訊いてきたクインシー・ジョーンズのアルバムを今日は紹介します。

THE QUINTESSENCE / QUINCY JONES
1961年11月29日~12月22日録音
ERIC DIXON , FRANK WESS , PHIL WOODS , OLIVER NELSON , JEROME RICHARDSON 他(sax)
 FREDDIE HUBBARD , THAD JONES 他(tp) BOBBY SCOT , PATRICIA BOWN(p) その他
1.QUINTESSENCE
2.ROBOT PORTRAIT
3.LITTLE KAREN
4.STRAIGHT, NO CHASER
5.FOR LENA AND LENNIE
6.HARD SOCK DANCE
7.INVITATION
8.THE TWITCH 


みのほど知らずの実

2005年11月26日 | d-f

             

「隣の客は、よく柿食う客だ」
「客ござって柿ござる柿ござったが客ござって客柿くって柿客食わずに客柿食い柿くい客に柿くわぬ客」
「客一人に柿一つ客二人に柿二つ客三人に柿三つ客四人に柿四つ客五人に柿五つ客六人に柿六つ客七人に柿七つ客八人に柿八つ客九人に柿九つ客十人に柿十(とお)」
3っとも柿を使った早口ことばです。よければ3回ずつ続けてどうぞ......言えました?

ところで、みなさんは「会津みしらず柿」という柿をご存じでしょうか?
2、3日前に我が家にその柿が届き、本日めでたく開封となりました。「会津みしらず柿」は、渋柿で焼酎によって渋抜きがしてあります。

                          

「どうして焼酎で渋柿の渋が抜けるのか?」
ここは、飲み助おやじとしては説明せねばなりますまい。
焼酎のアルコールが果実に吸収されると、これが果実内のアルコール脱水素酵素の働きによってアセトアルデヒドに変化します。
(はい、アセトアルデヒドがわからない人、あなたが二日酔いになる原因はこのアセトアルデヒドですよ。)
このアセトアルデヒドが、柿のタンニン(苦み成分です)に作用して不溶性の化合物に変えるため、口に入れても溶けずに、苦みを感じなくなるんですね。わかりましたか?
時にあなたを苦しめる物質が、時にあなたに美味しい柿を届けてくれるのであります。

「会津みしらず柿」は、種がないからみしらずではなく(種もないんですけどね)、大きな実をいっぱい付けすぎて、枝を折るほどになるから、「みのほど知らずの柿」ということで命名されたとか
たしかに大きな実です。

うんちくついでにもう一つ、
たとえば劇場がオープンすると最初の公演を「柿(こけら)落とし」って言いますよね、こけらは柿(かき)という字に見えますがさにあらず、柿(こけら)の字画は8画、柿(かき)の字画は9画、違う字ですのでお間違いないよう。

ともかく「会津みしらず柿」を食べて、「柿、やっぱ、うめ~わ」と喜んだ私でした。

さて、今日はマイルスです。
先日、友人に録音を頼まれた一枚です。私はてっきり「WORKIN'」だと思いこみ録音していきました。すると
「俺が頼んだのは、オーキン!」
(オーキン?) ピンときましたが、
「おまえ、ワーキンとウォーキンと間違えてない?」
「だから、オーキンだって」
いくら田舎もんでも(私もですが)、オーキンはねぇーだろう

「バードランド」の前に立っているマイルスが、あまりにみすぼらしすぎて、マックス・ローチはそっと胸ポケットに200ドルを突っ込みました。マイルスはショックだったんでしょうね、その200ドルでバスのチケットを買い、セントルイスに向かいます。
「悪癖を絶つぞ!」しかし、これは失敗、農場が退屈だったのか、またしてもヘロインに手を出します。
ロサンゼルスに行ってもみましたが状況は同じ、またしても農場にまい戻ったマイルスは「今度こそ、やめてやる!」
12日間の「コールド・ターキー」(何も口にしない)に耐え、ついに生還したのでありました。
「ディグ」の録音から約2年半、「ウォーキン」の録音です。

WALKIN' / MILES DAVIS
1954年4月3,29日録音
MILES DAVIS(tp) J.J.JOHNSON(tb) LUCKY THOMPSON(ts) DAVEY SCHILDKRAUT(as) HORACE SILVER(p) PERCY HEATH(ds)
1.WALKIN'
2.BLUE 'N' BOOGIE
3.SOLAR
4.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
5.LOVE ME OR LEAVE ME

おまけ、
HP(こちら)を一部更新いたしました。よろしければ遊びに行ってやって下さい。


夢の芽は摘ませない

2005年11月25日 | a-c

                

阪神大震災以降、各地にいわゆる「コミュニテーFM」が相次いで開局しました。我が町にも「コミュニテーFM」というものがあるのですが、私は滅多に聴くことはありません。
その滅多が、たまたま今日で「市内の小学生が将来の夢を話す」といった内容の番組をやっていました。
「僕は、Jリーグの選手になって、ワールドカップに出ます。理由はサッカーが上手いからです。」
「私は、看護師になりたいです。理由は、お母さんが看護師でとても頑張っているからです。」
「私達は、二人で洋服屋さんをやりたいです。理由は二人とも洋服が好きで仲良しだからです。」
何ともいいではないですか。おもわず微笑んでしまいます。

広島の女児殺人事件の犯人に聞かせてあげたい、
「小さな子にはこんなに大きな夢と可能性が秘められているのに、てめぇみてぇな夢も希望もないくず人間に、どうして殺されなくちゃいけないんだよ、え~~~? ほんの少しでも人間の心が残っているなら、早く雁首世間にさらして、謝って済むことじゃないけど、ともかく頭下げやがれぇ、こん畜生め」

                                    

そんなことを思いながら帰宅をすると
「この人形置くとこなくなっちゃったから、あんたの部屋に置いといて」
「えっ?」
今まで置いてあった本棚に、別のものを飾るそうで、私の思い出の品が追い出されたのでありました。
この博多人形は、私が高校生時代に唯一賞をいただいた「NHK全国高等学校放送コンテスト」の記念品で、それは、捨てるわけにはいかないけど、趣味部屋に置く場所もないわけで。
「しょうがないはね、じゃあ明日、この前しまったぐい飲みと同じ所にでもしまっちゃっえば」

はいはい、これも時代の流れ、レコードをしまえと言われれば、それは許せませんが、これは仕方がないでしょう。(グス、グス、グス)
なにげに、ネットで「NHK全国高等学校放送コンテスト」を検索、覗いてみるとなんとこの年の記録があるではないですか。
-研究部門、第3位○○高等学校- 
「これだ、これだよ、ほら、この博多人形、全国第3位よ、ほら、ほら」とみせると
「ふ~~~~ん」

夢ある子供たちの芽を、力ずくでしかも土足で踏みにじるような、まして摘み取ってしまうような、そんな大人はいなくなってしまえ!!!
それと、おやじのささやかな自慢を鼻であしらうような、そんな大人もいなくなってしまえ!(.....)

さて、今日の一枚は、ブルーノートのジャケットにしてはみょうに垢抜けない「SONNY CLARK QUINTETS」です。
アルフレッド・ライオンは一週間前に録音を終えたばかり(「CURTIS FULLER VOLUME 3」)のソニー・クラークを、1957年12月8日、再びヴァン・ゲルダー・スタジオに呼び出しました。クリフ・ジョーダンとケニー・バレル、ポール・チェンバース、ピート・ラロカを加えたクインテットで、何故か3曲だけ録音、ライオンは年明けの録音と組み合わせることをすでに決めていたのでしょうか?
年が明けた1月5日、アート・ファーマー、ジャッキー・マクリーン、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズ、それにクラークというクインテットで6曲を録音しました。そして1月5日の録音から4曲を1588番、12月8日の3曲とのこり2曲を組み合わせて1592番とします。
1588番は、ご存じ「COOL STRUTTIN'」としてアルバム化、一方、1592番はライオン自らの手ではアルバム化されませんでした。発売になったのは70年代に入ってから、「もう1枚のクール・ストラッティン」というふれこみで、しかも日本のレコード会社の手によるものでした。
その1592番が今日の「SONNY CLARK QUINTETS」であります。
いくら、日本のレコード会社からの発売といっても、この2枚のジャケット・デザインの差は、なんともねぇ

それにしても、何故、ライオンは1592番をお蔵入りにしたのでしょうかね?
私が思うには、2日間の演奏が雰囲気が、あまりに違っちゃっていたからじゃないかなぁ..なんて思っているのですが
ということで、1、2までと3~5曲目を聞き比べてみるのもいいかもしれません。

SONNY CLARK QUINTETS
1957年12月8日[3~5] 1958年1月5日[1,2]
SONNY CLARK(p) PAUL CHAMBERS(b)
ART FARMER(tp) JACKIE McLEAN(as) PHILLY JOE JONES(ds) [1,2]
CLFFORD JORDAN(ts) KENNY BURRELL(g) PETE LA ROCA(ds) [3~5]
1.ROYAL FLUSH
2.LOVER
3.MINOR MEETING
4.EASTERN INCIDENT
5.LITTLE SONNY

追伸、CDでは、「ROYAL FLUSH」と「LOVER」が、プラス収録された「COOL STRUTTIN'」が発売されています。このCDをお持ちの方は、この「SONNY CLARK QUINTETS」を「もう一枚のクール・ストラッティン」としてお買いになれば、まぁ詐欺にあったようなものです。その場合は、Sのつかない「SONNY CLARK QUINTET」としてお買い求め下さい。


ビリ!イタ!イヤ!

2005年11月24日 | g-i

                

私の住んでいる地域は、冬場はほぼ毎日晴れ、毎日が乾燥注意報であります。今頃から春先まで、車を降りるときに一番注意するのが、あの「ビリビリ」ってヤツ、
今日も暖かなよい一日でしたが、何度となくあの「ビリビリ」に悩まされました。

歳を取ってくると乾燥も進むんでしょうかね、若い頃はこんなにも「ビリビリ」がひどくなかったような気もするのですが。体はじゅうぶん水ぶくれのはずなのに肌は反比例でしょうか?(笑)
「苦肉の策」で、静電気防止のキーホルダーをもったり、防止マットにしてみたり、結局は、降りるときにドアの金属部分をさわりながら降りる方法が一番効果があるみたいですけど、ともかくあの「ビリビリ」は、気持ちのよいものではありません。

ここで、国語のお勉強です。「苦肉の策」とは、そもそも自分の肉体を苦しめ、傷つけ、敵の目をあざむく謀略のことを言う言葉で、これが窮地を脱するための苦しまぎれの策という意味になったそうです、そういった意味からすると私の取った策は、けして「苦肉の策」とまで呼べぬ、「愚策」であったわけですね。(はははハハハハ....)
いや?まてよ、「ビリビリ」で体を苦しめているということは.......まあ、どうでもいいんですけどね。

さて今日はベニー・ゴルソンです。ゴルソンというとジャズ・メッセンジャーズやジャズテットということになるかもしれませんが、ニュー・ジャズ吹き込み第一作のこの「GONE WITH GOLSON 」も、彼の代表作の一つでしょう。
ゴルソン・ハーモニーと呼ばれた暖かなサウンドは、このアルバムもまた、安心して聴ける一枚に仕上げています。この季節、いろんな「枯葉」演奏を耳にするかもしれませんが、このアルバムの「枯葉」もなかなかですよ。
ゴルソン、フラー、二人がジャズの名コンビであることを再確認出来るアルバムです。

GONE WITH GOLSON / BENNY GOLSON
1959年6月20日録音
CURTIS FULLER (tb) BENNY GOLSON (ts) RAY BRYANT (p)  TOM BRYANT (b) AL HAREWOOD (ds)
1.STACCATO SWING 
2.AUTUMN LEAVES 
3.SOUL ME
4.BLUES AFTER DARK
5.JAM FOR BOBBIE


ゾンビ復活!

2005年11月23日 | g-i

休前日の昨晩は、いつものごとくバーの片隅で今日を迎えてしまいました。
いつものバーで飲んでいると隣に居合わせたお客様が、(初対面の方でしたが)
「昔はジャズ喫茶もいっぱいあったよね、このへんだけで4,5件あったもんなぁ」
このお客さんも高校生の頃ジャズ喫茶によく行かれたそうで
「俺は、○○によく行ってたなぁ」
「はあ、○○ですか、私は××でバイトしてたんですよ」
「××?じゃあマスターは△△さん」
「ええ、行き始めは△△さんの時です。バイトし始めたときはミーちゃんがママでしたけど」
てな話で一盛り上がり、いつしかロックからストレートにかわったグラスは、スイスイと杯数を重ねることとなってしまいました。
「明日は休みだぁ!」とばかりにもう一件で飲み直し(何を直す必要があるのか?)

家に帰って布団に潜り込んだところで
「あれ?まてよ、明日も外装工事はいるって言ってたよなぁ、え?ということは、朝ゆっくり寝てらんない?たたき起こされる?」
そこで気づいても後の祭り、休日だというのに6時にたたき起こされてしまいました。(げー、目がはれてる~~~~~~、酒が残ってる~~~~~)
いくら二日酔いのない私といえども、あの量飲んで4時間睡眠では.......

ブツブツ言いながらもしっかり朝食を取り、近くのコンビニまでトマトジュースを買いに。
さぁ、シャキッとしなければ
シャワーを浴び、トマトジュースを一気に飲み干し、「HAPPENINGS」を大きめな音量で、
「よしよし、再生してきたぞ、我が肝臓はゾンビのように生き返るーーーー」
と叫び(迷惑なのでつもり)、ラジオ体操第一。
これにて、完全復活でありました。

便利な体ではありますが、よくよく考えてみれば、夕べそれなりのお金を酒に使ってきたのですから、もう少し酔いを楽しんだ方がよかったかも、まったく燃費の悪い昔のアメ車みたいです。

さてと、ということで今日は、ボビー・ハッチャーソンの「HAPPENINGS」であります。サンフランシスコを拠点に活動していたハッチャーソンは、1961年ビリー・ミッチェル、アル・グレイの双頭グループの一員としてニューヨークへ、それまで話題にも上がらなかった彼でしたが、ニュー・ウェイブの波にも乗り、数年後には最先端のバイブ・プレーヤーとして注目をあびることとなりました。
とても都会的なイメージがある彼のバイブ、このアルバムは彼の代表作です。
個人的趣味ですが、ハンコックのオリジナル「処女航海」(MAIDEN VOYAGE)は、ハンコックのアルバム「MAIDEN VOYAGE」の同曲より、こちらの方が好きだったりします。

HAPPENINGS / BOBBY HUTCHERSON
1966年2月8日録音
BOBBY HUTCHERSON(vib,marimb) HERBIE HANCOCK(p) BOB CRANSHAW(b) JOE CHAMBERS(ds)
1.AQUARIAN MOON
2.BOUQUET
3.ROJO
4.MAIDEN VOYAGE
5.HEAD START
6.WHEN YOU ARE NEAR
7.THE OMEN

追伸、BABU HOUSE 「JAZZ四方山話No.22~24」、「酒話 その三」アップしました。よろしければご覧下さい。

モツを食えぬ不幸者

2005年11月21日 | a-c


              

今日の昼食は、公園の駐車場でコンビニ弁当。食べた後、腹ごらしにと公園の中を一回りしてきました。
季節は確実に進んでいますね、まわりの木々が「寒くなってきたぞぉ」って言ってました。
「今日は、早く帰って熱々のモツ煮と日本酒、日本酒」

        
        

ということで、今日は早めに帰宅、すると我が家がビニールでパッケージングされているではないですか。
「ゲッ!新型ウイルスでも発生して、我が家が隔離でもされたのか?それとも地球外生物に占領でもされたか?」

いえいえ、そんなわけありません。いよいよ今日から外壁の塗装が本格化し、そのための養生(字が違うかな?)だそうで、23日も休まず施工されるそうであります。
「施工業者様、ご苦労様でございます。」

「さてさて、モツ煮をあてに、日本酒日本酒」、昨晩から楽しみにしていた一瞬、旨くないわけがありません。
「はふはふ(モツ煮を食べてます。)クイッ(今、常温の日本酒がのどを通りました)カーーーッ、たまんねぇ」
「いいねえ、いつにもまして、今日の味付けは最高だね」と自画自賛。

ふと見回せば、モツ煮を食べているのは私だけ
そうなんです、我が家には「モツなんて食べられなぁい」ってな大馬鹿者しかいないのでありました。

「こんなに旨いものを食べられないお前らは、不幸者だよーーだ!」

ビニールに包まれた我が家で、今日は酒に酔い、音によってクネクネしちゃいましょう。
コルトレーンを聴きます。「IMPRESSIONS」です、酔いが回ります、気持ちいいです、このアルバム、寄せ集めアルバムということもあるでしょうが、いまいちコルトレーンが燃焼しきらないところがあります。ところがそこが私は好きで、コルトレーンの悶々したものを感じ取れるというか.......。
今日も日本酒3合ではおさまりそうもありません。

IMPRESSIONS / JOHN COLTRANE
1961年11月5日[1,3] 1962年9月18日[2] 1963年4月29日[4,5]録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) [1-5]
ELVIN JONES(ds) [1-3] ROY HAYNES(ds) [4,5] 
ERIC DOLPHY(bcl) REGGIE WORKMAN(b) [1]
1.INDIA
2.UP 'GAINST THE WALL
3.IMPRESSIONS
4.AFTER THE RAIN
5.DEAR OLD STOCKHOLM


どんな雪にも

2005年11月20日 | p-r

今朝、母がいつものように梅干し1つを口に入れ、お茶を飲みなが
「清子さんは、宮さんのままが良かったのか、結婚して良かったのか、どっちにしても苦労なことだなぁ」とぼそり、
ふとテレビをのぞき込むと、黒田夫妻が映っておりました。
「悩みがなくなったら、人間終わりなんだから、宮さんより一般人の方が悩みも増えて幸せになるよ、きっと」と私、
よくも適当なことを言ったものです。皇族は皇族で一般にはない悩みが山ほどあるだろうに、

「積つた雪」という詩があります。うる覚えなので間違っているかもしれませんが

上の雪
さむかろな
冷たい月がさしていて

下の雪
重かろな
何百人ものせていて

中の雪
さみしかろな
空も地べたもみえないで

創作活動に対する夫の反対から自殺された金子すずさんの詩です。

上の雪には上の雪の、下の雪には下の雪の、そして中の雪には中の雪の苦しさ、辛さ、悩みがあるものなのです。
ところがどうしても他の雪の気持ちはわからない。自分の悩みで頭がいっぱいになってしまう、それがヘンな妬みを呼んだりして
「隣の芝生は、なんとやら....」

自分の言動に、ふと、金子すずさんのような大きな観点で見る目を忘れてはいけないと反省してしまいました。

我が身だけを不幸と考える風潮は、今も昔も変わらないことかもしれません。ただ、昨今の事件などをみるにつけ、この個人主義の世の中で、この詩のような清らかな観点を見失ってはいけないと、珍しく真面目に思ったりしゃったりしてしまいました。(はははっは...)

さてと、夕刻より「モツの煮込み」を仕込み、上々の出来、明日はポン酒でも仕入れて暖まろうかと、今から楽しみにしております。(一晩おいた方が旨いので、今日は食べずに我慢)
日本酒に合うジャズメンというと、私の場合ソニー・ロリンズが何故か頭に浮かびます。「テナー・サックスだぞぉ~~~」っと主張する音だからでしょうか?
日本最終公演も上々だったようで、行かれた方のブログなど読むほどに「やっぱり行くべきだったかなぁ?」と思ってしまいます。

今日の一枚は、クリフォード、ローチのグループに参加していた最後の時期、クリフォード・ブラウンが交通事故で亡くなる4日前の録音です。
ロリンズがクリフォード、ローチと組んだのは、結局6ヶ月間という短い期間でしたが「サキソフォン・コロッサス」につながる、もっとも重要な期間でありました。

SONNY ROLLINS PLUS FOUR
1956年3月22日録音
SONNY ROLLINS(ts) CLIFFORD BROWN(tp) RICHIE POWELL(p) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)
1.VALSE HOT
2.KISS AND RUN
3.I FEEL A SONG COMIN' ON
4.COUNT YOUR BLESSINGS INSTEAD OF SHEEP
5.PENT-UP HOUSE