JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

バブ、Mになる

2012年03月19日 | a-c

今日はムチャクチャなほどの晴天なんですけど、まぁ風が強くて・・・・そういやぁ去年の今頃は、やることもなく川崎の多摩川っぺりを歩いてましたっけねぇ(シクシク 笑)
って、そんなことはどうでもいいんで、今日は先日亡くなられた吉本隆明氏のお話しでもしようと思ったんですよ。思ったんですが、私、いちおう一昨日めでたくもまた一つ歳を重ねまして、そんなお話しを一つ。

まぁこの歳になりますと誕生日なんてぇもんはめでたいんだか悲しいんだか、そうそう祝ってくれる人もいませんしね。それでいて心の中じゃ「おめでとうの一言でもいい、言ってくれよ」なんてぇことも思ったりするわけで・・・やっぱ悲しいか。(笑)

そんな朝、一番にメールをくれたのはバー○ークのママでありました。
  mail-おめでとう!今夜はHちゃんが来店するんに 待ってるぜよ-mail
「よくまぁアチキなんぞの誕生日を覚えてくんなました(涙ポロ)・・・あれ?でもこれってさぁ単なる営業?」
まぁまぁ、そんなこたぁどうでも良いんであります。一番にメールをくれたというそれだけでありがたいじゃござんせんか。

てなことで、夜の10時過ぎからイソイソ○ークへと出掛けていきました。
ママにHちゃん、それからMAさんと、知った方々が
「おめでとう!」
「ありがたいねぇ、ありがたいねぇ・・・」
「でもさぁ、たしか去年のバブの誕生日んときは、お風呂がどうのこうの・・・・」
「ん?????」

Hちゃんが、ハッと思い出したように
「そうだよ、アタシ達が避難所で風呂どころか暖かい食べ物も無かったときに、バブは『久々にお風呂に入れて、気持ちいい~~~』って、やったんだ!コンチクショウメ!」
「ほんと、ほんと、申し訳ない。逃げたアタシが・・・あっ悪いのよ。」

何故か私に対して常にSキャラになるHちゃんに責め倒され・・・・・・・
あはは、これですよ。Hちゃんはこうでなくちゃ。
震災から一年、それぞれがそれぞれの想いを持って、心も以前と何処か変わってしまっている中、ほんの少しだけど笑い飛ばす余裕が出来てきた、エエじゃありませんか。

けっきょく、Mになったバブ君は、朝方近くまで楽しい時間を過ごさせていただきましたとさ。

そうそう、ママからはプレゼントもいただきましたよ。

って、お麩かい!(笑)
じつはちょっと変わってますが、このお麩を、お麩だけをドッチャリ入れた味噌汁が私は大好きで、
「まっ、好きなようにして食べて」

てな流れで『料理当番、本日の一品』です。

せっかく「刺身でも食おうか」と買って来たメバチマグロが、何故か冷凍庫に・・・・
「エイ、しゃぁーねぇ」と作ったのが、このルイベ風鮪の玉葱添えです。

こちらは、牛蒡と手羽元のトマトチーズソース。それにもちろん「お麩だけ味噌汁ね」。
「前の晩あれだけ呑んだのに、また呑めるんだもんねぇ・・・」(チャンチャン)

さて、今日の一枚は、ロンネル・ブライトです。

サラ・ボーンの伴奏者として渡欧したときの録音盤です。
この人もリーダー盤が少ないピアニストですが、こうして聴いてみると、なかなか独特な節回しもあって、それでいてイヤミもなくて、スイング感もあるし、よろしいんじゃありませんかねぇ。
前回のテディ・エドワーズより味の濃いスルメイカかもしれません。

俗に言うところの幻の名盤かどうかは別として、悪い印象のあるアルバムでは無いと思います。私的にはもう少しクセがあっても良いかなって気はしますが、二日酔いかどうかも分からないような酔っぱらいオヤジには、耳あたりの良い一枚であると思います。

THE RONNEL BRIGHT TRIO
1958年6月5日録音
RONNEL BRIGHT(p) RICHARD DAVIS(b) ART MORGAN (ds)

1.SAIL 'EM
2.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
3.JOHNNIE PATE'S BLUES
4.R AND R GROOVE
5.THE CHAMP
6.EASY LISTENING
7.CHASING SARAH
8.DOXOLOGY


この相棒、特命に非ず

2012年03月16日 | d-f

唐突ですが、みなさんは『警察手帳』ってぇヤツをご覧になったことはありますかねぇ?
私、昨晩見ました。(笑)
夜の8時頃だったでしょうか、Mさんのお店に警察署から電話が入りました。
「申し訳ありませんが、防犯カメラの映像を拝見させていただきたいのですが、操作できる方はいらっしゃいますか?」
「んんんんん、事件か、事件か」との野次馬根性を心に秘め)
「はい、大丈夫です。」

おみえになったのはちょっと若めの方とベテランと思わしき方のお二人、すかさず一人の方が警察手帳を示して
「○○署からまいりました。○○です。」
(「ゲゲ、刑事ドラマかっちゅうの」)

と、ここまでは、興味を益々かき立てる展開であったのですが・・・・
いやね、事件といってもどうも飲酒運転がらみのものだったらしくて、「昨日午前中にMさんのお店でパック入り日本酒を買った方が、その後なんらかの過失事故を起こした。」そんな事件の捜査だったようです。
別に凶悪事件を期待したわけではありませんが、捜査員の方が1時間以上事務所に居座るという事態は、お店としてはひじょうに迷惑なわけで、仕事が思うように進みません。
終いにゃ特定されたお酒パックを私が指差して写真をパシャリ、なんてね。
「すいません。いちおうバブさんの御住所とご連絡先を」
って、
「私しゃ犯人と違いまっせ」
おかげで帰宅時間が1時間近く遅くなってしまいました。

そんなこんなで一夜明け、改心した私は○○署に出頭・・・・・チャウチャウ、運転免許の書き換えのために同署へ行ってきました。

昨晩の方はいらっしゃらないかなぁ・・・なんてあちらこちら見回したのですが姿は見えず、その代わりと言っちゃなんですけど、滋賀県警察とか、静岡県警察とか、他県の制服を着たお巡りさんがゴチャっとおられます。
「おやまぁ、震災以降の応援は未だ続いてるんだなぁ、ご苦労様。」

「運転免許証の更新ですか?交通安全協会にご協力いただけますでしょうか?」
「え?あ~~は・・・・」
イケンイケン、ついつい若い女の子に言われると「はい」っと答えそうになっちゃうんですよねぇ。
(次の一文は、私の個人的私感であり、異論も多々あるでしょうがご容赦下さい。)
「(だれが天下り団体に金なんか出すもんか)いえ、協力しません。」

私が交通安全協会の会費を拒否して何年になるでしょう?
最初の頃は、それでもけっこうしつこく説明を受けたりしたんですが、最近はそういう事も無くなりましたねぇ・・・・いろいろ叩かれたからかな?

ともかく、刑事課に回されることもなく、どんくらいのお金が使われているかよく分からない教則本を三冊ほどいただいて、無事帰ってまいりました。良かった良かった。(笑)

おっと、もう一度言っておきますが、これ全て私感でありまして、全て斜めから物事を見てしまう悪い癖がそうさせているのだとご理解いただきたい。さらに震災等々において警察官の方々のご苦労には心より感謝していることも申し添えたいと思います。

さて、今日の一枚は、テディ・エドワーズです。

彼のアルバムを紹介するのは初めてだと思います。ブラウン~ローチとか、ミルト・ジャクソンとかに入っているみたな、そうそう、ロリンズの「AT MUSIC INN」にはおまけバンドみたいに入ってましたけど、私が大きく取り上げたことは無かったと思います。
正直、今一つ地味なのかな?イコールまとまってるとも言えなく無いんですが・・・

アルバム名の「SUNSET EYES」は、ブラウン~ローチの「IN CONCERT Complete Version」にも入っていたテディのオリジナルですが、それをアルバム名にもってくるということは、「そこに乗っかっちゃう」みたいな気分があったのか、なかったのか。
いずれにしても、やっぱり地味な存在なんだと思います。

この手のサックス奏者は、聴き込みが必要なんだと思います。ひょっとしたらスルメイカのごとくジワジワと味わいが増すのかもしれない。
このアルバムもけして悪いアルバムじゃないんですよ。家で着ているジャージみたいな安心感もある一枚だと思います。

SUNSET EYES / TEDDY EDWARDS
1959年8月16日, 1960年8月16日録音
TEDDY EDWARDS(ts)
RONNIE BALL[1], JOE CASTRO[2,4~7], AMOS TRICE[4](p) <#3,8-10> BEN TUCKER[1], LEROY VINNEGAR[2~7](b) AL LEVITT[1], BILLY HIGGINS[2~7] (ds)

1.TEMPO DE BLUES
2.VINTAGE '57
3.I HEAR A RHAPSODY
4.UP IN TEDDY'S NEW FLAT
5.SUNSET EYES
6.TEDDY'S TUNE
7.TAKIN' OFF


ティーチャー・バブ?

2012年03月13日 | g-i

この寒さでまた風邪をぶり返してしまいました。これ全て免疫力の低下、不健康な生活がもたらす事なのかもしれません。だって、最近運動も何にもしてないもん。(笑)

自分のPCがダメになっていながら、何故か他人様のPCをさわる機会が多いんでありますが、今日も夕方にS君のPCに関する「?」に答えるべく、彼の事務所を訪ねることになっています。もう少しよく知っているヤツに頼ればいいと思うのですけどね。

そんなこんなで・・というわけでもないんですが、近所に住む母の茶飲み友達が人生初のPCを購入しまして
「○○(私です)、歳取ってからのパソコンは難しいらしくて、教えて欲しいって言うんだけど」
と、母。
震災以降「近所付き合いは、大切だ」と痛感もしておりますし、パソコン教室に通った方が確実だとは思ったのですが
「俺でよければ」
てなことになって、毎週日曜日に1時間程度、私でも教えられるくらいの基礎の基礎をレクチャーしております。

これがア~タ、マウスやキーボードの扱い、文字入力、メールにネット、ナンチャナイ事も初めての方に教えるのはなかなか難しいんでありまして、けっこう苦労しています。
それでも意欲が若いというか、やる気は満々で、へたな若者より教えがえはあるんですけどね。

今、彼女が取りかかっている課題が、息子さんに送る絵はがきの作成であります。
私がずいぶん昔に使っていたデジカメを寄贈、それで写真を撮り絵はがきを作るってな課題なんでありまして、
「○○ちゃん(私は息子みたいな年回りですから)何年も前に息子がくれたロウバイが今年初めて花をつけたんだけど、その写真で作れるかなぁ?」
「エエんでないですか、それで作りましょう」

ところが、
「○○ちゃん、上手く撮れないんだよぉ」
カメラが悪いって事もあるんですけど、ピントがどうにもずれてしまいます。
これはすでにパソコンどうこうというレクチャーじゃありません。先日の日曜日は写真とりで終わってしまいました。

ロウバイといえば春の花ではなく冬の花、こんどの日曜日には、なんとか絵はがきを完成させ、本格的な春が来る前に息子さんへ送れるようにしなくちゃいけませんね。
ティーチャー・バブ、頑張ります。

さて、今日の一枚は、ハル・ゲイラーがたぶん頭なんでしょうか?ギター、ベース、ピアノという変則トリオです。

私にとっては「可もなく不可もなく」といったアルバムです。いかにも白人トリオといった臭さが全くない感じがします。

というと、「まるでよくなくて、嫌いだ」みたいにきこえます?そんなことは無いんですよ。「力を入れては聴かない」ってヤツで、まったく耳障りじゃありません。いや、たまにこうして聴くにはむしろ心地よさも感じるかな?
個性があって、臭くて、印象深い演奏だけが良いわけじゃありませんから
ただ一つ難点を言えば、私には少々飽きやすい一枚であるとは思います。

THE TRIO / HAL GAYLOR
1961年6月6, 30日録音
WALTER NORRIS(p) HAL GAYLOR(b,cello) BILLY BEAN(g)

1.GROOVE YARD
2.SMOKE GETS IN YOUR EYES
3.THE END OF A LOVE AFFAIR
4.SCRAMBLE
5.OUT FRONT
6.CHE-LOW
7.FOR HEAVES'S SAKE
8.D.& D.


根気と愛情

2012年03月11日 | a-c

本日二回目の更新は、お約束どおり『料理当番、本日の一品』をまとめてダダダダダーっと。(そこまでして見たいという方はそうそういないと思いますが、各写真をクリックすると大きな画面でご覧いただけます。

   

  

 

ブログの更新はできなくとも日曜の料理当番は続けてきました。
私の場合、最初は義務でやっていた料理も完全に趣味に成りつつあります。考えてみると、なんでも旨いと言う口バカな家族に多いに助けられている趣味ではありますけどね。(笑)

 

いやいや、料理は味が全てじゃありませんよね、心ですよ心。愛情込めてつくってますもん。
「天才とは最大の根気にすぎない」
とおっしゃった方がいらしゃいましたが、下手の横好きでも根気をを持って続ければ料理の天才になれるでしょうか?
「ナイナイ」(笑)

 

ともかく、私の大切な趣味でもある『料理当番』は、今後も根気と愛情を持って続けていこうと思っています。

さて、今日の二枚目も過去すでに紹介済みコルトレーンです。

ちょうどコルトレーンがアトランティックからインパルスへといった時期、二人のベーシストを配したアルバムの一つですが、私としては「AFRICA / BRASS」よりこちらのアルバムを聴く回数の方がだんぜん多いですねぇ。どうしてでしょう?

ともかく、良くも悪くもコルトレーンが益々コルトレーンらしくなった時期だと私は捉えています。
インパルスへ遷ってコルトレーンがどんな変化を遂げるのか?そのキーを握っていた一人がまさにGEORGE LANEことエリック・ドルフィーであったことは間違いないと思います。

OLE' COLTRANE / JOHN COLTRANE
1961年5月25日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) GEORGE LANE(fl,as) FREDDIE HUBBARD(tp) McCOY TYNER(p) REGGIE WORKMAN(b) ART DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)
1.OLE'
2.DAHOMEY DANCE
3.AISHA


ご無沙汰でした

2012年03月11日 | a-c

みな様お久しぶりです。完全に吹っ飛んだPCを横目に「このままログも終了するか」とも考えたんでありますが、再度復活することにしました。
じつは、先週半ばにも復活は可能だったのですが、3.11という、私自身に大きな経験を与えたこの日を『復活の日』と決めました。

            『みだれ髪』の舞台、塩屋崎も人影はありません。

        跡形もなくなった地域の学校の校庭は、いまだ瓦礫の山です。

今朝目を覚まし、フィニアス・ニューボーンJrの「HARLEM BLUES」を聴きながら太陽の陽を浴びれば、一年前と何の違いもない私(もちろん歳は一つとりましたけど)が生きています。
地震後初めて津波の被災地を見たときの「こりゃまオレなんか、生きているだけでなく帰る家まであることをほんと感謝しなくっちゃ」と心から感じたあの気持ちを最近少しだけ忘れかけていたように思います。
仕事がどうの、環境がどうの・・・・・・どっこい生きてます。呑んでます。笑ってます。泣いています。・・・・やっぱそれだけで幸せでしょう。

と、きれい事を言いつつも、贅沢な心に不満も沸き立ちます。

              
昨日、東京電力から書類が届きました。れいの「一律8万、18才以下と妊婦には40万、その他自主避難した18才以下と妊婦には20万プラス」というあれの申請書類です。

私の基本的考えを言いますと、私が8万もらったところで(これが一千万、二千万という額なら別ですけど)酒代か遊興費に消えてしまうことは明らかでありまして、意味あるお金になるのかはいささか疑問に思っています。
ましてや、「これでチャンチャン」的手切れ金としてはあまりに誠意を感じ取れないというか・・・・金額の多少ではなく「許せない心」にはなんの解決にもならないと考えています。

本当に必要な人にぶ厚くといった事が手間からいっても無理であるならば、例えば、東電の資本で、世界一の放射線障害の研究施設や病院を被災地に建設するとか、その病院での医療費を無料にするとか、これから先、何十年も放射能の危険にさらされる子供たちを、年に数ヶ月受け入れる安全な施設を建設するとか・・・・・私なんざぁ頭が悪いんで良いアイディアは浮かんできませんけど、将来永続する保障であるべきだと・・・・もう放射線量を元に戻すことはほぼ不可能だと認めたうえでね。

と、またきれい事の後、それでも8万円はいただきます。
目の前にぶら下がった現金に飛びつかない人なんてそうそういませんって・・・それがキャツラの狙いであるんでしょうけど。

震災から一年が過ぎ、私のまわりですら後戻りできない変化が続いています。
「俺が生きている間に、地場産のウニの貝焼きで一杯飲めるのかなぁ、飲みてぇなぁ・・・」
『3.11』復活にこんな愚痴話は語るべきじゃ無かったですかね。ご勘弁を。

ところで、東電の書類にはすでに生年月日まで印刷されておりましたけど、個人情報保護法はどうなってるんでしょ?

         地場の魚介は無くとも「割烹ひろし」は頑張っています。

            今年も「サンシャインマラソン」は開かれました。

さて、今日の一枚は『再出発』ですから、いかに以前紹介済みでもこの方のアルバムしか無いでしょう。しかも紹介三回目のアルバムかな?コルトレーンです。

コルトレーンのアルバムとしてはいささか評価の低いこのアルバムですが、以前も言ったように私にとっては節目に必ず思い浮かべる一枚なんであります。
私の場合、「CHIM CHIM CHEREE」の最初の一音を聴くだけでスーッとトリップしたりして(笑)、えらい幸せを感じてしまうんです。
何もかも一度忘れて「ようっし!」って気分になるんですよ、ア・タ・シの場合は(万人がそうじゃくてもいいんですよぉ~~~だ)

JOHN COLTRANE QUARTET PLAYS
1965年2月18日5月17日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss) McCOY TYNER(p) JIMMY GARRISON(b) ELVIN JONES(ds) ART DAVIS(b)

1.CHIM CHIM CHEREE
2.BRASILIA
3.NATURE BOY
4.SONG OF PRAISE
5.FEELIN' GOOD

追伸、
『料理当番、本日の一品』も溜まってますんで、すぐに次回更新します。