JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

これも善行?

2012年06月28日 | d-f

「小沢グループ離党か?結果はどうあれ民主分解」「各電力会社の株主総会」「ザ・ピーナッツのエミさん死去」等々、気になるというかお話ししたいお題には事欠かないわけですが、なにしろ毎日忙しいやら疲れが溜まっているやらで更新をしないという・・・・イカンですねぇ
そのくせ更新もしないくせにあいかわらず呑みには出掛けたりして、一昨日もM君と飲んだあげくに、独りで○-クへ、わけの分からん酔っぱらいになってしまいました。
最近は特に酔いの回りが早く「気を付けねばイカン」と思っています。(思うだけなら猿でも出来る?)

てなわけで、政局やら何やらはほったらかしに今日も酔っぱらいのお話であります。
酔っぱらいの語りってぇのは、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、「熱弁を振るったはずが、あまりの内容の無さに翌日にはほとんど覚えちゃいない」てなもんでありますが、
「バブさん、いつか映画『ターミナル』で使われていた写真を持ってるって言ってませんでしたっけ?」
N君がそんな電話を突然よこしました。
「はぁ?」

N君によると、以前何処かの酒席で、映画『ダヴィンチ・コード』の話からトム・ハンクスの話になって・・・・
『ターミナル』に出てくるジャズメンの集合写真を持ってるって言ってたじゃないですか」
「・・・・・・?」
「先日の日曜日、嫁さんと『ターミナル』のDVDを観たんですよ。そんでもって、じつはこれは元になる実話があったんだ、みたいな事から話が盛り上がって、あの写真に写っていた47人って誰だったんだろ?みたいな・・・それで思い出したんですよぉバブさんのこと」
まぁねぇ、実話といっても、その実話にあの写真は全く関係ないんでありますが・・・
「えっ?そんなことのためにわざわざ電話?」

「タウン・ビート・アンソロジー」の栞がわりになってました。

『A Great Day in Harlem』は、雑誌『エスクァイア』の1958年1月号に掲載されたアート・ケインが撮影した有名な写真であります。
(「ネットで検索すればすぐに出てくるだろうに・・・・・」)

まっエエや、
彼の夫婦間ではきっと話題が尽きつつあるんでしょう・・・・ならばしかたない、話題提供もある種善行ですから、写真はお貸ししましょう。

写っているジャズメンは、一番上のど真ん中がアート・ファーマーでしょ、そんでもって、一番下の左端、舌を出してるのがガレスピー、反対側の端がジジ・クライスかな、それから地下鉄の風でまくれそうなスカートを着た女性がマリアン・マクパートランド、その右隣の黒人女性はメアリー・ルー・ウィリアムス、その隣がモンクですね。そんでもって、その女性の間に顔を出しているのはローレンス・ブラウン、その左上のサングラス男はソニー・ロリンズ・・・・・・
しかし、ここに写っているジャズメン全員を説明するのはいささか大変であります。
「べーニー・ゴルゾンもブレーキーも、ジョニー・グリフィンもミンガスも、ホレス・シルバーもジェリー・マリガンも、レスター・ヤングもカウント・ベーシーも、ジョー・ジョーンズもジーン・クルーパーも、ともかく写ってるから夫婦で探してみろ!」
てんで、貸してやったんですが・・・・・・
はたして奥様がそれほどまでのジャズメンへの興味があるのか?いささか疑問ではあります、夫婦円満のお手伝いが出来たとすれば、良かった良かった。

「バブさん・・・・それぞれの音は?」
「バカタレ!そこまで面倒はみんよ、あたしゃ」

日曜日の『料理当番、本日の一品』ですが、
母が少し体調を崩しまして、暖かいものが喰いたいと申すものですから、以前も作りましたねぇ「とことん煮込んだロールキャベツ入りポトフ」です。

こちらは私のつまみ、タコのネギ塩和えです。ニンニク、レモン酢、ごま油、塩で作ったドレッシングで、タコ、ネギを和えました。

そういえば、福島県相馬沖で穫れたタコと貝3品目がやっと食べられるようになったそうですが・・・・・・・いわきの魚介はまだまだだろうなぁ・・・・

さて、今日の一枚は、『A Great Day in Harlem』にちなんだものとも考えたのですが、日曜日に久しぶりに聴いたトミー・フラナガンにしました。(しかも、70年代のアルバムですから、ずいぶんとすっ飛んでしまいました。笑)

トミフラはトミフラとして、やっぱり私的にはジョージ・ムラーツ、エルビン・ジョーンズ、この二人に心振るわせた一枚であります。
なにしろこの二人には勢いがあるというか、インパクトがあるというか・・・あはは、それは好きだからこそのひいきでありましょうか?「DENZIL'S BEST」のムラーツなんかア~タ「惚れてまうやろ!」みたいな(笑)
いやいや、二人ばかりを誉めているようですけど、もちろんトミフラがいればこその一枚であることは言うまでもありません。

70年代となると、私なんぞはいささか敬遠気味だったりするんですけど、同時期のヨーロッパ新レーベルECMに比べ、enjaは1961年ドルフィーの録音を掘り出してアルバムにしたりした関係で、少し敬遠感が少ないみたいなところがあります。
ECMと違い、新たな模索をジャズの枠の中で行ったレーベルといった印象を持つのは、私の独りよがりですかね。

ともかく、enjaに残るトミフラのアルバムはどれも70年代のものとしては、とても好きなアルバムが多いように思います。その中でもやっぱこれがベスト盤かな。

ECLYPSO / TOMMY FLANAGAN
1977年2月4日録音
TOMMY FLANAGAN(p) GEORGE MRAZ(b) ELVIN JONES(ds)

1.OLEO
2.DENZIL'S BEST
3.A BLUE TIME
4.RELAXIN' AT CAMARILLO
5.CUP BEARERS
6.ECLYPSO
7.CONFIRMATION

追伸、
たった今、少し強い地震がありました。震度4?
これも去年の余震なのかなぁ?空の龍も地のナマズもいいかげんにしてほしいものです。


ボクちゃんを叱って

2012年06月20日 | a-c

ほんと忙しい毎日が続いています。
そんな中、昨日は久しぶりのお休みだったので
「おっ、今週は飲みに行けない予定だったけど・・・・」
それがア~タ、台風ですよ台風、ねぇ
「今晩ぐらいは家にいろ!」
とうぜんであります。

その台風4号、凄かったですねぇ、私のとこなんざぁちょうど真上あたりを通り抜けたようで、昨晩はピューピューゴーゴー、あらゆる警報が発せられ、土砂災害警戒情報まで・・・いやはや寝られたもんじゃありませんでした。(って、寝ましたけどね。)
おかげさまで近隣では一部避難指示や停電はあったものの、人命に関わる被害もなく過ぎ去ってくれたようです。(第一原発は大丈夫だったんだろうか?)

今は曇ってしまいましたが、
朝は、まさに「台風一過」
気持ちの良い青空が拡がっていました。

それにしても
「天災は忘れた頃にやってくる」
てなこと申しますが、最近はどうにも違いますねぇ
「天災は忘れる間もなくやってくる」
みたいな。
これもやっぱコウマンチキになった人間へ
「ナマ言ってんじゃねぇぞ!」
的な、自然からの警告なんでしょうかねぇ?
ともかく、被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

それを思うと、「『大飯原発再稼働』てな大事をいとも簡単に決めてしまっていいのか?」との疑問を私は益々感じてしまうのですが・・・・そう思うのは私だけでしょうか?

てなこと言いながら、昨晩私がとった行動といえばじつに不謹慎極まりないものでありまして・・・・
だってね、いかに台風とはいえ、私が家にいたところで何が出来るわけじゃないでしょ。
だ・か・らぁ、
酒カッ喰らっながらDVDなんぞを見て過ごしておりまして・・・・・(オイ!人間としてほんとにそれでいいのか?)
それも、「おもての雨風で音も気にならんだろ」てんで、いつもよりボリューム高めで音楽DVDを楽しむという・・・・
「だれか、ボクちゃんを叱って!」

  

見たのは、大っ嫌いなキースのソロ(1984年1月25日、簡易保険ホールでのコンサート)、マンハッタン・ジャズ・クインテットの2005年東京公演、それと1969年のモントルー・ジャズ・フェスティバル、トミー・フラナガン・トリオをバックに歌いまくるエラ、あれですあれを見て、それでも寝付かれないので「THE WORLD ACCORDING TO JOHN COLTRANE」を見て・・・・・
「オイオイ、それって台風で寝られなかったんじゃないジャン!」
「そのとおり!でもさぁでもさぁ、無意味な会議をやってるよりイイジャン」
・・・・・ダメだこりゃ

  

台風が来ようと、地震があろうと、何が来ようと、けっきょくダメ人間なバブであったと、まっそういうことですな。

さて、今日の一枚は、しかたないキース・ジャレットです。(笑)
といっても、題名からいくとゲイリー・バートンが頭?でも、曲は「GROW YOUR OWN」意外はキースのだしねぇ、でもバートンのジャズ・ロック的要素も多いし・・・まっどっちでもいいんですが。

バートンというと、「DUSTER」や「ALONE AT LAST」を紹介したことがありましたよね、このアルバムは、その間の録音ということになります。(そういやぁ「ALONE AT LAST」でもキースの曲やってましたねぇ)多少の変化はどうあれ、この頃のバートンが私は嫌いじゃありません。
しかし、以前にも言いましたが、「アンチ、キース」との先入観が、まさに私のキース評を生む原動力でもあるわけで・・・・

そのくせ、そこそこキースのアルバムを持っていたり、キースの映像を見たりしてるんですから・・・・つまりこれが「アンチ」なんでしょうね。(どういう意味?)

ともかく、どちらもけして黒くはないけど、バートンの透明感とキースのイヤラシサ(酷い言いぐさ)のマッチングは、なかなかよろしい。(あれ?)

GARY BURTON & KEITH JARRETT
1970年7月23日録音
GARY BURTON(vib) KEITH JARRETT(p,elp,ss) SAM BROWN(g) STEVE SWALLOW(b) BILL GOODWIN(ds)

1.GROW YOUR OWN
2.MOONCHILD / IN YOUR QUIET PLACE
3.COMO EN VIETNAM
4.FORTUNE SMILES
5.THE REVEN SPEAKS

おまけ、
また忙しさにかまけて更新を遅らせていました。17日、日曜日の『料理当番、本日の一品』です。

まずは、鯛のこぶじめ。もちろん日本酒のアテですが、「自分で締めたのが一番美味い」と言い聞かせながらいただきました。(笑)

こちらは、茄子の煮浸し。そして、最後に母用いいかげん炒めです。

 


珈琲屋さんで飲もう会

2012年06月13日 | j-l

昨日今日となんだか寒いです。
「そんな日にゃやっぱ日本酒でしょ」
って、
「寒い暑い関係無しに日本酒でしょ」
なんですけどね。

てなことで、前回お話しした「珈琲屋さん(ヤナイ珈琲)で日本酒を飲もう会」(ヤナイ珈琲のご夫婦、S君、そして私の四人ですから、会と言うべきかどうか?)が、昨日執り行われました。(笑)

集まった酒はこんなんでして、
左から会津は喜多方、夢心酒造の純米酒『夢の香』、郡山市にある渡辺酒造本店の大吟醸『雪小町 五十一号袋吊り 自然落下雫酒』、新潟は長岡、美の川酒造の大吟醸『越の雄町』、そして、スパークリング清酒『松竹梅 澪』
いずれ劣らぬ銘酒でありますが(澪はどうかな?)、堪能してまいりましたよ。

まずは『雪小町 五十一号袋吊り 自然落下雫酒』
ナゲェ~~名前がナゲェ~~(笑)
私はふだん大吟醸というお酒を敬遠しております。それは何故か?
第一番にあの独特な甘い香り?変な言い方をすれば私の思う日本酒の香りじゃないんですよねぇ、あれがあまり好きくありません。
ところが、この『雪小町 五十一号袋吊り 自然落下雫酒』の香りはイヤラシサがない。それでいて口に含めば、もちろん大吟醸らしくフルーティーなんですが、私の好きな日本酒の香りが漂ってくる・・・・・いいお味でした。

次に『越の雄町』
これはさらに香りにイヤラシサがありませんでしたねぇ。
新潟の酒らしく飲み口サッパリ、スイスイ喉を通っていくというか、飲み過ぎに注意すべき酒でしょう。

『夢の香』は、「米、酵母、水、技、全て福島ブランドで」といった意気込みを、確かに感じさせてくれるお酒でありました。
なんてったって今年の「夢の香部門」(福島県ブランド酒米としての名)で最高賞の「県知事賞」を受賞したお酒ですからねぇ、敬意をもって飲ませていただきましたよ。

ともかく、いずれ劣らぬお味でござんした。えっ?『澪』はどうしたって?
まぁまぁまぁまぁ(笑)

結果どの酒瓶も空になったという・・・・・・
考えてみると、「銘酒だろうが何だろうが飲めりゃいい」って連中には、ちと贅沢でもったいない飲み会だったかもしれませんね。

最後に、私持参のおつまみを軽く紹介させていただきますと
手作りチャーシュー、烏賊大根、特性イモサラ、和風ピクルスのスモークサーモン巻き、てなラインナップ。
こちらもよく売れましたので良かったのかな?

「珈琲屋さん(ヤナイ珈琲)で日本酒を飲もう会」次回開催は未定でありますが、変なお店でバカ金使うより、かなり良い飲み方であったと私は感じました。是非ともまたいつかおよばれしたいものですね。

さて、今日の一枚は、スティーブ・キューンです。
前回キューンを取り上げたのは四月中旬でしたから、ずいぶんとお早い再出演なんですが、じつをいうと「THREE WAVE」を聴いて、「そういやぁ」なんてんでこのアルバムを聴き直したみたいな・・・・じつに久しぶりに聴いたんです。

前回も言いましたね、知的ピアニスト?いかにもドイツ系?面白味は薄い?まぁ私のキューン評はそういったところに尽きるのであります。

と、言いながらなんですが、このアルバムのキューンを聴くと「知的ピアニスト?いかにもドイツ系?面白味は薄い?」との私の評は「思い込みだったのかもしれない」とも思えたりします。(間違いなく思い込みです。笑)
「TOM JONES」の最後なんか、とても知的優等生とはねぇ・・・・知的劣等生?
ともかく、それでもキューンは何処をとっても知的になる人なんですよ。(なんじゃそりゃ)
つまりは、「いかに破天荒に装っても、キューンの本筋は変わらない」とでも言いましょうか・・・・私はそう感じるのです。

WATCH WHAT HAPPENS / STEVE KURN
1968年7月4日録音
STEVE KURN(p) PALLE DANIELSSON(b) JON CHRISTENSEN(ds)

1.WATCH WHAT HAPPENS
2.SILVER
3.LAMENT ~ ONCE WE LOVED
4.TOM JONES
5.WINDOWS OF THE WORLD ~ HERE I AM
6.I FALL IN LOVE TOO EASILY
7.AD INFINITUM


同工異曲

2012年06月11日 | a-c

梅雨入りして、今日は青空が拡がっています?
「死刑になりたかったと見知らぬ人をメッタ刺し」って・・・・アホか
ともかくジメジメの季節到来、デブには厳しい季節が今年もやってまいりましたし、いやな事件も起きておりますが、「ビールが美味しい季節到来」と、あくまでポジティブで行きましょう。

そんなわけで、先週の土曜日、11時近くに帰宅した私は、至福の一杯をグイッと飲み干しながらテレビなんぞを点けてみました。やっていたのはNHKの『SONGS』です。
「陽水かぁ・・・・・・」

昔、父親がテレビの「懐メロ番組」を見ながら鼻歌を歌っていると、
「うっせぇなぁ、違うの見ようよ」
てなこと言っていたのが、気がつけばビール片手に陽水を鼻歌交じりで見ている・・・・

AKB48の誰が誰だか分からない私あたりは、
「まったくもう、最近の若い連中は『同工異曲』、個性をはき違えてるね」
てなこと言って、じつは父と私が『同工異曲』だったりして(笑)
つまりそれだけ歳を取ってしまったということなんでしょうけど・・・・
あえて、もう一つ四文字熟語を借りるなら『烏兎匆々』ってやつですかねぇ

高校時代、恥もしらずに田舎の公民館で友人と二人でギター片手に歌ったことがありました。陽水も何曲かやりましたねぇ・・・
当時、反骨心じゃないんでしょうけど、私は陽水、拓郎といったその時流行りの面子より、一時代古い世代のフォークソングを歌いたがる傾向がありまして、あの時の曲は全て相棒が選んだものだから若干不満があったようにも覚えています。

♪ 十年は一昔 ウ~~~暑い夏・・・・♪

そういえば「夏まつり」も、彼の選曲に入ってましたっけ、
ちょうどその時、母が起きてきて、
「なんだこの歌?一昔、二昔って・・・・」
「いいから、黙ってて・・・・・早く寝なよぉ」
そういやぁ、母の鼻歌ってほとんど、いや全く聴いたことがないなぁ。
母の青春時代はまさに戦時まっただ中、歌なんていう余裕は無かったのでしょうか?(父にはあったのにねぇ)

いずれにしても、歳を重ねるごとに益々口に出るのは「懐かしのメロディー」っていうのはしかたのない事、カラオケレパートリーも酔えば酔うほどにそこへ傾いて行くものです、ねぇ、
そこのお兄さん、だからね、あなたの上司が陽水や拓郎を歌っても、いずれあなたも『同工異曲』、温かい目で見守ってあげてください。

今週の『料理当番、本日の一品』ですが、かなり手抜きをしました。それは、明日12日の晩、ヤナイ珈琲さんで飲み会をやろうというお話しがありましてね。私は「酒はいいから、つまみ作ってきて」ってんで、その仕込なんぞもやりましたもんで、昨晩の料理はあまり手をかけなかったと、まっそういうわけです。

和風ハンバーグです。ハンバーグ生地にも玉葱ではなく長ネギと大葉のみじん切りを練り込みました。

さて、今日の一枚は、ペッパー・アダムスです。

題名のごとく、ミンガス作品集、ジャズ・ワークショップを離れてからのアルバムです。

メンバーを見るとサド・メル・オーケストラの前兆盤みたいな一枚でありますが、人数の多さもさることながら、アダムスとズートの組み合わせってぇのは、「ENCOUNTER !」でも分かるように、みょうに厚みを醸し出す効果があるように思います。
ここで取り上げているミンガスの曲はどうにもこういったぶ厚い感覚がないと、イカンのでしょうね。そのへんがいかにもワークショップ仕込みってぇなところなのかな?

人気のマリガン、実力のアダムスなんても言われますけど、基本、二人の向かうJAZZ感が違うんでしょうね。私的には、どちらとも捨てがたい魅力があります。でも、マリガンがこんなアルバムを出しても面白くないかな(というか、出すわけ無いか。笑)

ともかく、この人数でありながらアダムスの魅力が伝わってくる、つまり、彼のバリトンにはそれほどの主張があるということであります。

PEPPER ADAMS PLAYS CHARLIE MINGUS
1963年9月9,12日録音
PEPPER ADAMS(bs) THAD JONES(tp) BENNY POWELL(tb) CHARLES McPHERSON(as) ZOOT SIMS(ts) HANK JONES(p) PAUL CHAMBERS, BOB CRANSHAW(b) DANNIE RICHIMOND(ds)

1.FABLES OF FAUBUS
2.BLACK LIGHT
3.SONG WITH ORANGE
4.CAROLYN
5.BETTER GIT IN YOUR SOUL
6.INCARNATION
7.PORTRAIT
8.HAITIAN FIGHT SONG
9.STROLLIN' HONIES


転送!

2012年06月08日 | j-l

「あれ?俺って、いつの間にここに?」
酔っぱらいのお決まりな結末とでも言いましょうか、時に自宅のベットだったり、時に知らぬ女性の隣だったり、シチュエーションは様々でありますが、つまりは「酒の力で記憶を無くす」ってヤツでありまして・・・・こんな時には、大なり小なりの問題を起こしている可能性が高いものです。
おかげさまで、私は「記憶を無くすまで呑む」ということがまず無いので心配は・・・・いやいや、酒の勢いを借りて失敗を起こす事は記憶の有無にはあまり関係がないものでしてね、逆に「記憶を無くしていればどれほど良かったろう」と思ったりもします。(笑)

ともあれ、我が知人O君は、先週末に友人と飲みに出かけたんだそうで
焼鳥屋で飲み食いした後、その友人の行きつけのスナックへ流れたんだそうですな。
「○○????初めての店だなぁ・・・・」
と、友人に続いて中へ入ると
「あら、先日はどうも」
「??????????」
なんと、ママが言うには、ほんの数日前にO君はこの店を訪れたんだそうで
「あらヤダ、××さんといらしたじゃありませんか、ほら」
と、ご丁寧にボトルまでキープされていたんだそうです。

「ところがさぁ、バブちゃん、俺、全く記憶がないのよ、その日はね、確かに呑んだんだけど・・・△△(お店の名前ね)から自宅にテレポーティションしたから・・・バブちゃんだってよくあんだろ?」
テレポーティションねぇ」
よく言ったものだと感心したりして(笑)

しかし、テレポーティションと聞いて元UFO超心理学研究会P班に所属した私としてはほっとくわけにはいかないわけで(え?ひょっとして、また長い前振り?)

さても、テレポーティションとは、a地点から離れたb地点へ、一瞬にして物、生物、あるいは自分を移動させる能力、現象であります。
超心理学的に言うと機械や道具を使ってこれを行うことは「厳密にテレポーティションと呼ぶべきか」との疑問もありますが、例えば、スタートレックの転送装置、あるいは「実験中にハエ男になっちゃった」なんて映画もありましたねぇ、SF物にはよく出てくるものです。
ちなみに私が機械的テレポーティションで最も優れていると思うのは、ドラえもんの『どこでもドア』ですかね。(サイボーグ009みたいに移動時間を早めて、他からは瞬間移動したかのようにみせるのは、テレポーティションではなくサイコキネシスですからお間違えのないように。笑)

とはいえ、物質や生物のテレポーティションとなるとかなり非現実的なものです。しかし、情報のテレポーティションとなると、これがかなり現実味をおびてきているんですねぇ。『量子テレポーティション』というのをご存じでしょうか?
まっ、実際には量子が瞬間移動するわけではなく、いわゆるエンタングル『量子のもつれ』常態にある二つの量子は、離れていても一方の量子を観測すると他方の状況も確定できるという・・・・・わけわからん(笑)
つまり、これを利用すると二つの地点で情報のやり取りができるだけでなく、二点間だけの情報であるために、途中で情報を取り出したりは出来ない、つまり、途中での盗聴や傍受といった行為が行えなくなるという、まっそういうメリットがあるそうです。

先月、またまた中国の話ですが、100m近い距離で光子の量子テレポーティションに成功したそうでありまして・・・・・・う~~ん、どうせまた最後には軍事利用される技術なのかな。
ともかく、そんな研究が進んでいるそうです。

さても、今のところ飲み屋から自宅へのテレポーティションは、一時的記憶喪失の成せる錯覚だとしても、今や鬼婆、もとい、愛妻が夫の居場所を瞬時に把握できる時代です。いずれ、「仕事先でドアを開ければいつもの飲み屋」てな事になって移動手段が必要なくなる、もちろん飲酒運転なんか運転が最初から無いんだからあるわけない、便利でしょうなぁ・・・・・・いや待てよ、ボタン一つで「転送!」なんてんで自宅に呼び戻されて、しかも「あらま、素っ裸」・・・
あはは、シャレになりませんぜ

さて、今日の一枚は、ハロルド・ランドです。

ともかくこの人は、「西海岸に居たのが悪い」と、どうしても思ってしまうわけで、演奏の地味さ以上にそれが彼のイメージを決定づけているように感じてなりません。

そんな中、このアルバムは、いわゆる「西海岸の黒人ジャズメンを集めました」的、コンテンポラリーの一枚です。
でもね、こうして聴いてみると、演奏そのものは「西海岸だからどうのこうの」ってぇもんじゃありませんよね。(だからこそ、西海岸に留まったのが惜しいと思ったりもするんですが)
たしかに派手さは無いものの、私は嫌いじゃありませんねぇ
コンテンポラリーにもこんなアルバムがあるんだよってな感じの一枚でしょうか、聴いて損はないアルバムだと思います。

HAROLD IN THE LAND OF JAZZ / HAROLD LAND
1958年1月13,14日録音
HAROLD LAND(ts) ROLF ERICSON(tp) CARL PERKINS(p) LEROY VINNEGAR(b) FRANK BUTLER(ds)

1.SPEAK LOW
2.DELIRIUM
3.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
4.NIETA
5.GROOVEYARD
6.LYDIA'S LAMENT
7.SMACK UP
8.PROMISED LAND


バブ、経済と付加価値を語る???

2012年06月04日 | g-i

「円が高くなったり安くなるって、どうやって値段を決めてるの?」
「総括原価方式」
「うまい!」
って、そうじゃなくて、
いまさらながら「変動相場制」とか「円高がどうして起きてどんな影響があるのか」無い知識のもと説明をさせられる私、しかも、自分から訊いたくせに途中で「もうイイ、めんどくさい、そもそもアンタの説明は長いし声がデカイ」てなこと言われた日にゃ、「オイオイだったら最初から訊くな!」ってはなしですよね。なんなんだいありゃ。(笑)

今年の春節に中国は浙江省寧波市で「1羽1088元(約1万3400円)で食用の鶏が売り出されて、評判になった。」というニュースがありました。通常1羽20元程度が相場だそうですから、なんと54~5倍というとんでもない値段。普通なら「そんな高いもん売れるかいな」てなところですが、これが3日間で374羽も売れたってんですなぁ
そのへんの肉屋で仕入れたとしてもえらい儲けですわ、考案者は大学院の修士課程に在籍する学生だったそうでありますけど
「うまいことやりやがって」

でもどうしてそんな値段で売れたのか?
「大企業の経営者が買ってくれると思っていましたが、違いましたね。基本的に、普通の人が買ってくれました。特に若い人が多かった。贈答用ですが、自分自身が(1088元の鶏を買ったら)面白いと感じたことが、購入の動機のかなりの部分を占めていたようです」
と、その学生は答えたそうです。

「あり得ない値段だから面白い」つまり、『面白い』に値段が付いた?
付加価値とはひょんな事から生まれるんでしょうけど、それにしても値段そのものが付加価値って、どうなのよ?

付加価値と言えば、同じ鶏つながりで宮崎地鶏ってぇのが評判になりましたよね。東国原氏がそれこそ付加価値をどんどん高め評判を得たというものでありましたけど

昨日は恒例となった「パソコン教室もどき」だったんでありますが、帰りにお土産をいただいてまいりました。
「宮崎地鶏の炭火焼きらしいんだけど、私は食べないから持ってって」


「えっ?ひょっとして、円相場とか中国のバカ高鶏とか、そこへの前振り?まくら?むりやり?」
まぁまぁまぁまぁ、社会主義国家、中華人民共和国でも今や自由経済がそこまで進んだかという・・・・・・・・
ウッソでぇ~~す。いつもの『料理当番、本日の一品』への前振りでした。(げっ!だから「長いし声がデカイ」って言われんだよ。)
そもそも私が「日本経済と付加価値について」なんて、語れるわけニャカろうに(笑)

え~~~魚料理にする予定だったのですが、地鶏をいただきましたので、付加価値をいくぶん付けて焼き鳥三種盛りにしました。
いただいた地鶏は焼き直しをして、手羽はニクニク味噌、つくねは甘辛ダレで、もちろんおともは日本酒です。

つくねにした鶏ミンチ、本当はこの炒り豆腐に使うつもりでしたが、代わりにちくわを入れて・・・・あはは、これも日本酒に合いましたよ。

って、あれ?本題はそれだけ?
いやいや、だからね、円高で益々日本経済が危ういと・・・・・・それにしてもザック・ジャパン、勝って良かったねぇ(何の話じゃい!)

さて、今日の一枚は、ごく最近入手したダスコ・ゴイコヴィッチです。

このアルバムが発売になった頃というと、子供が生まれ、仕事も忙しく、私が最もJAZZ、いや音楽全般から離れていた頃だったと思います。あの頃は聴いていたといっても、ヘッドフォンか車の中で細々とでしたねぇ・・・・・しかるに新譜などア~タ(笑)
でも、今だから、こうしてゆっくりと聴けるから、こんなアルバムはエエのかもしれない。

あの頃以前ののめり込んで聴くタイプの私なら、きっとお洒落すぎると敬遠したかもしれません。
でも、いまこうして落ち着いて聴けば、ケニー・ドリューも私の大好きだったあのドリューですし、ゴイコヴィッチの安定感というか落ち着き感は、大人を感じさせます。

てなわけで、最近入手した中では、よく聴いている一枚だと思います。特に帰宅時の車の中では帰って呑む一杯を楽しみにさせてくれるそんな感じかな。

CELEBRATION / DUSKO GOYKOVICH
1987年8月18日録音
DUSKO GOYKOVICH(tp,flh) KENNY DREW(p) JIMMY WOODE(b) AL LEVITT(ds)

1.CELEBRATION
2.INGA
3.NELLA
4.BLUES IN THE CLOSET
5.NEW BOP THEME
6.DOBOY
7.RECADO BOSSA NOVA
8.EASY LIVING
9.FAROS
10.THE TOUCH OF YOUR LIPS


無責任に言えば

2012年06月01日 | s-u

大飯原発の再稼働がいよいよ現実の物になりつつあるようですけど・・・・・
私がとやかく言うことでは無いと分かっていながらも「勝手に言う分にはタダだろう」てんでちょっと。

そもそも「再稼働に誰が責任を取るんだい?そして万が一の時、責任の取りようとは何をすることなんだい?」という事なんだと思いますねぇ、
安全神話がまさに神話であったことが分かってしまった今、「何も起こりませんように」と祈ることが責任の取りようと言うなら、私でも責任を負えるかもしれない。でも、そうじゃ無いでしょう。
そもそも、この問題は、何処の誰も責任の取りようが無いから問題なんです。

エア・フォート・サービス撮影写真

現実をご覧なさいよ、福島第一原発の事故責任を誰が取りました?
想定外?初期対応の遅れ?東電と政府の見解相違?そんなのどうでもいい、未だ誰も責任がとれないのが問題なんだと思います。
誰も責任を負えない事に安易に「私が責任を持って」とか「私の責任において」とか言って欲しくない。

正直に言えば
「ともかく、このまま産業、経済を停滞させることは不利益だし、今んところ安全ぽいし、事故が起きたら起きた時になんとかするとして、とりあえず動かしましょうよぉ」
てな話なんでしょ?えっ違うの?
どんなお偉い方が何を言っても私にはそうとしか聞こえないんですけど

福島県内では除線が続けられています。(効果がどれほどのものかは知りませんが)除線が進められているということは、放射性廃棄物が日々増加しているということです。
震災地のガレキも山ほど残っています。これもまたいずれ放射性廃棄物へとなるのでしょう。
四号機の使用済み、使用前燃料棒は、予定を前倒しして取り出そうとしています。
メルトダウンした燃料の取り出しはとうぜん見通しが立っていません。
廃炉?チャンチャラ可笑しい現状で、それらの放射性物質の管理方法すら決まってないんですよ。

県内に一時保管施設を作り、最終施設は県外に?・・・・・あはは、宮城や岩手のガレキにすら神経質な他の自治体が将来最終施設立地に名乗りを上げると思います?
「もう嘘はたくさん、本音で語り合いましょうよ」
てなこと言っても、本音を言ったら何もかもぶち壊しになるから言えないんじゃありませんか。
それが責任の取りようと言うなら、なんともまぁ軽い責任でありましょうか。

まっね、福井で何が起きても福島県には関係無い・・・ほんとにそうかなぁ?

豊田直巳「福島 原発震災のまち」より

おっと言い忘れました。福島第一原発事故によって転々と避難をし、未だ自宅に戻れない人、風評被害、問題はそれだけじゃないんですよ。
あまり報道されませんが、住民同士の確執もまた大きな問題になっています。
原発事故の避難民に対し、当初、同情やお互いに頑張らねばといった気運だったのが、ねたみ?
「そもそも、今まで山のように原発の恩恵を受けてきたのに、なんだよ事故後も仕事もしないで遊んでばっかいて、そんで生活できるんだからいいよなぁ」
みたいな感情が増しているのも事実なんです。
じつに恥ずかしい話かもしれませんが、現実に長くこの立場に置かれると、そんな思わなくてもいい事も考えてしまうんですよ。
以前にお話しした子供を持つことすら諦めた夫婦もそうですが、原発事故の最大の被害は、そういった目に見えないところにあることもご理解いただきたいと思います。

「電気が無くちゃ困るしなぁ・・・だけど原発はやだな」
我が母の言葉でした。

さて、今日の一枚は、スタンリー・タレンタインです。
「COMIN' YOUR WAY」との関連性がちょっと面白いブルーノートのライブ盤です。

中山康樹さんによれば、「このライブレコーディングにより、4065番「COMIN' YOUR WAY」をアルフレッド・ライオンが出す必然性を無くした。」と評されておりますが、私にはどうなんだかは分かりません。(笑)
だって、後に出た「COMIN' YOUR WAY」の「SOMEONE TO WATCH OVER ME」には、飲みの相手としてずいぶんご厄介になってますしね。(笑)

それでも、パーラン・トリオに、タレンタインとグラント・グリーンを引っ付けると「何かが化学反応するに違いない」とライオンは考えたのだろう、くらいの推測は、私にもたちます。しかも、タレンタインがリーダーって・・・・パーランが可哀相な気もしますが。
結果、化学反応が起きたのか?そしてそれがライオンのお目にかなったのか?
4065が欠番となり、この4070が(4071もね)発売されたその事実が答えなのか?
私ゃ、評論家じゃありませんから(笑)

とにもかくにも、ブルーノートですから、他のレーベルに比べてライブ感は若干低いものの、落ち着きのあるライブ盤は、まさにジャズの本道であることは、このアルバムもまた証明してくれる一枚(Vol.2も含め二枚)であると思います。

ところで、パーランのトリオによる「SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE」みたいな、この時の未発表曲というのは、今も録音が残ってるんでしょうか?

UP AT MINTON'S Vol.1
1961年2月23日録音
STANLEY TURRENTINE(ts) GRANT GREEN(g) HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) AL HAREWOOD(ds)
 
1.BUT NOT FOR ME
2.STANLEY'S TIME
3.BROADWAY
4.YESTERDAYS

セット物ですから、Vol.2もご紹介、録音日、メンバーはVol.1といっしょです。

1.LATER AT MINTON'S
2.COME RAIN OR COME SHINE
3.LOVE FOR SALE
4.SUMMERTIME