JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ガメラがぁ~~!?

2010年08月31日 | p-r

いよいよ8月も終わり秋の気配が・・・・・感じませんねぇ、しいて言えば虫の声が少し大きくなったように感じるだけでしょうか。残暑と呼ぶのも憚られるような暑さは今日も続いています。
はなしによれば、これで今年の冬は一転、大寒波が襲ってくるかもしれないんだとか、
ラニーニャだかなんだか知りませんけど、どうせならこの夏場に小寒波かなんか送り込んでくれないもんでしょうか。

昨日は珍しく遠出の仕事が入り、茨城県の大子の近くまで出張ってきました。

そもそも海沿いから山側へ向かう道は、何処もグネグネして狭い道が多いんでありますが、最近は主要幹線道として多くの道が整備されてそれほど不便は感じません。
ところが、私はこの狭くてグネグネした道ってぇのが大好物でありまして、昨日もわざわざ通らなくても良いようなそんな道を選んで、仕事にかこつけた遠出を楽しんできました。

 

昼食は、途中、久々に立ち寄った花園渓谷にある花園神社の駐車場で、

もっと涼しいことを期待しましたけど、暑さはそれほど変わりませんでしたねぇ。それでも渓谷の川の流れを見ているとホットはするものであります。



 

仕事も無事に終え・・・・いや、そこそこで終わらせ(笑)、帰りはまだ立ち寄ったことのなかった小山ダムにまわってみました。

いつもダムに行って思うことですが、人間てぇのは恐ろしい物を作り上げますよねぇ、ダム湖側から見るとさほどに感じないスケールの大きさも、逆側から見上げるとつくづくそんなことを考えてしまいます。
「もし、今ガメラがやって来て、あそこに体当たりでもしたら・・・・ドヒャー逃げきれんぞ」
って、オイオイ。
ガメラは無いにしても、大地震でも襲ってきたら・・・・・安全対策はなされているんでしょうけど、この高さを見ると脅威を感じます。
今話題の東京スカイツリーなんかも間近に見るとそんな感覚になるんでしょうか?

いずれにせよ、今年の暑さなど考えると、自然にはまだまだ人間の英知など太刀打ちできない恐ろしさがあるわけで、やたらめったら大きな建造物なんぞ作っていると、しっぺ返しを喰らうような、そんな心配をしてしまうのでありました。

さて、今日の一枚は、オスカー・ピーターソン、ジョー・パス、ニール・ペデルセン、という技巧派三人の共演です。
共演というよりは競演といった方が良いかもしれませんねぇ、まぁよくもチャンチャラチャンチャラとピーターソンさんの指は動くもんだと・・・それにまたパスさんもペデルセンさんもついていくんですから、まったくもう(笑)

こういった演奏は、確実にその場で観てみたい演奏ですよね。
レコードだと、一曲目の「BLUES ETUDE」を聴いただけで、その技巧に多少ゲップが出そうな時があります。それが、その場で指の動きや身体の動きを間近に観ながら聴いたら、おそらく印象がかなり違ってくるように思うんです。たぶん。(笑)

THE TRIO / PETERSON, PASS, PEDERSEN
1973年録音
OSCAR PETERSON(p) JOE PASS(g) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b)

1.BLUES ETUDE
2.CHICAGO BLUES
3.EASY LISTENING BLUES
4.COME SUNDAY
5.SECRET LOVE


容姿が悪いのは・・・・

2010年08月29日 | j-l

ここ数日、仕事だったり飲んだりと忙しい毎日をおくっていましたが、さすがに疲れもあって一日ボーッと・・・・・でも暑くてねぇ(笑)

そうそう、今日は日テレの『24時間テレビ』だったんですねぇ、私は見ておりませんでしたが、家人が、
「ちょっと来てみて、これって近く?」
まったくまぁ、せっかく暑さにも負けずに、CDをかけながらトロ~っと来たところだったのに
「何がぁ?!」
すると、『立木早絵さんのトライアスロン挑戦』ってやつですか、あれをやっている場所に見覚えがあるって言うんであります。
「あ~~~????・・・・あれま、○○だわ」
間違いなくその風景は、我が地元でした。
「観に行ってみようか?」
「オイオイ、止めてくれ、純粋に応援しようという気があるなら、テレビごしに声援を送ればイイじゃないのぉ、このクソ暑い中、応援するつもりが逆にこっちが倒れたりしたらシャレにならんでしょ」

その後は冷たく断った私を無視して、ゴールまで『24時間テレビ』を見続けたようであります。ご苦労さん。
それにしても、盲目でトライアスロンとは、自転車なんて怖いでしょうねぇ・・・・・立木早絵さんの勇気と根性と努力には感服いたしました。
飲み疲れでダウンしている私なんぞには、とうていマネの出来ない事ですし、おそらくは素晴らしい未来が彼女には訪れるだろうと確信しています。

ずっと見ていたわけじゃないですけど、立木早絵さんって、じつに可愛らしいお嬢さんですよねぇ、やっぱり、人間、美しい気持ちや心が容姿にも出てくるんでしょうかねぇ?
「う~~ん、久しぶりに鏡を見て、みょうに納得。」
私の容姿が貧弱でみっともないのは、疲れのせいじゃありません。ですかね。(笑)

♪ 悪いヤツほどよく眠る 寝る子は育つと言うけれど
  役人、政治家、天下り 金のなる木は花盛り
  アホが見るのは豚のケツ 正直者がバカを見る
  だますあなたが悪いのか だまされるのが悪いのか ・・・・♪

そんなこんなで、その後の私は、無視された事をこれ幸いと、ジャズではなく「上々颱風12 ~土民の歌~」なんかを聴きながら、調子の悪かったデジカメの掃除や携帯音楽プレーヤーの曲入れ替え、ギターの弦の張り替え等々、文句も言われずにやることが出来ました。これもまた立木早絵さんに感謝であります。

ところで、この上の語りで始まる「パレオロガス・ルムバ」という曲ですが、語りのバックに流れるフレーズが何となく何かに似ているような気がするんですよねぇ・・・・・よろしければ一度聴いてみて、「何に似ているか」感想をお寄せ下さい(笑)。

ひととおりやろうと思っていた自分の用事を済ませると、
「MTさんが、ビールもらったから○○ちゃん(私のこと)飲むかなぁって」
母の茶飲み友達がビールを持ってきてくれました。
すると母が
「MTさん、自分の分あるの?・・・・・そうだ、どうせ独りなんだろうから、いっしょに夕飯にしようか」
何故か、ということになって、『料理当番、本日の一品』です。
でも、急に我が家で飲み会といってもねぇ、

クラッカーがあったので、夕食用にと母が買って来た生秋刀魚を三枚におろして、唐揚げにしたものに、トマトと玉葱、オリーブオイルで作った簡単ソースをかけてみました。

こちらは、同じくクラッカーの上に、アボガドとクリームチーズで作ったディップを乗せて。

それに、和洋折衷ではありますが、テキトウ煮物も。
こんなもんでも
「やっぱり、独りで食べるよりも美味しかった」
と言っていただけました。
(独りで食べるよりも、じゃなくて、バブが作ったからですからね! 笑)

さて、今日の一枚は、シーラ・ジョーダンです。
彼女のデビュー・アルバムですよね、って知ったように言ってますが、
じつはこのアルバムは、そもそも私のライブラリーには無かったものでして(いかにブルーノートとはいえボーカルものですからね)、それが先日何気にCDを購入してきました。(1100円シリーズです)
聴いてみると・・・・悪くないですねぇ(笑)

こうなんていうか「歌いきる」という感じではないんですが、ギタートリオをバックに歌うにはそれがちょうど良いように思えます。(怒られそうですが、歌はとんでもなく上手いとは、私は感じなかったのですけど)
特にスティーブ・スワロウのベースにはじつにマッチングしているように感じます。「DAT DERE」でベース一本をバックに歌う彼女はじつに可愛らしい。(笑)

MTさんも帰りましたので、今日はこのアルバムを聴きながら飲み直しま~~す。

PORTRAIT OF SHEILA / SHEILA JORDAN
1962年9月19日, 10月12日録音
SHEILA JORDAN(vo) BARRY GALBRAITH(g) STEVE SWALLOW(b) DENZIL BEST(ds)

1.FALLING IN LOVE WITH LOVE
2.IF YOU COULD SEE ME NOW
3.AM I BLUE
4.DAT DERE
5.WHEN THE WORLD WAS YOUNG
6.LET'S FACE THE MUSIC AND DANCE
7.LAUGH, CLOWN, LAUGH
8.WHO CAN I TURN TO NOW
9.BALTIMORE ORIOLE
10.I'M A FOOL TO WANT YOU
11.HUM DRUM BLUES
12.WILLOW WEEP FOR ME


ショォック!

2010年08月23日 | j-l

暑さだけでなく、ここ数週間、雨らしい雨が降っていません。それでいてカラッとしているかといえばそうでもなく・・・・今日も青空全開です。

昨日カーテンを買いに出かけたことはお話ししましたよね。じつはその時、とてもショッキングなことがありまして。

それは、帰宅後車の中に忘れ物をしたことに気づき、改めて車のドアを開けたときでした。
  ムワァッ
香水等の臭いが嫌いな私は、車内にも当然それらしき代物は置いていないんですが
  ムワァッ
明らかに臭います。もちろん香水のような甘い香りじゃありませんよ、そうどう嗅いでみても加齢臭
「違う違う、暑くて汗かいたから、その臭いだって」
自分自身を慰めるがごとく心でそう何度か繰り返しても、加齢臭は加齢臭
加齢臭ってぇのも遺伝とか系統とかあるんでしょうかねぇ、昔、父に感じたそれとほぼ同じ臭いがしたのでありました。
「ショッォク!」

まぁね、年齢的に加齢臭が出ているのは致し方ない事なのではありますが、自分で感じるようになったら、こりゃそうとうのもんでしょ

考えてみれば、ナチュラルを美徳とする私は(笑)、年齢に応じた身体のケアーどころか、年齢に応じないケアーすらも考えたこともなけりゃしたこともないわけで、
腹が出てくれば「これを可愛いという女がいる」なんてね。(じっさいはそんな奇特なお方はおりませんけど)

気が付けば、加齢臭はもとより、耳毛にヘソ毛?眉毛は床屋に行くたびに切ってもらわないとおそらくは村山元総理みたいになりそうだし、唯一保っているのは頭髪の量くらいで、ただこれも最近は白髪が増え、さらにどうもテンパのかかり具合が強くなったように思うし・・・・・
やっぱり年齢に応じたケアーは必要なんでしょうかねぇ?


動物の耳毛は可愛らしさがあるんですけどねぇ

ところで、あの耳毛ってヤツは、何のためにどうして生えてくるんでしょ?

「毛が異常に伸びるとか、耳毛が生える原因としては、大まかに二つの可能性が考えられます。一つは、『毛周期制御』の乱れが起こったせいで成長期が長くなっている可能性。もう一つは、毛の伸びるスピードが早くなっている可能性です。いずれにせよ、毛の成長を抑える遺伝子の働きが低下したために起こると考えることは可能ですし、有力な説かもしれません。」

つまりは、まったくの無意味、用無し、厄介者・・・・・せめて弱くなった耳を守るためとか、第○発情期の印とか、なんかないんですかねぇ
ある意味、年をとるとともに確実に無くしていく男の立場、その象徴みたいな存在なんてあんまりじゃありません?
粗大ゴミがさらにゴミを生産しているみたいな・・・・(シクシク)そう思うといとおしささえ感じたりして(笑)

「けっきょく人間は不要な物を産むために生きているんだ、きっとそうだ」
強く加齢臭を感じたとき、変な悟りを得たのでありました。(なんじゃそりゃ)


世界一の耳毛の持ち主、
インドのラーダカント・バージパイさん。
やっぱ、人間は気持ち悪いよねぇ?

さて、今日の一枚は、クリフ・ジョーダンです。
ブルーノートに於ける彼の初リーダーアルバムでありますが、実際はどうでしょうねぇ、編成からいって「CLIFF CRAFT」が、初リーダー的感覚が強いのは私だけでしょうか?

なにしろ四管ですからねぇ、リダー一人をフューチャーしたというイメージはどうしても薄れてしまいます。
とはいえ、彼がリーダーであるゆえの良さは随所に出ているアルバムであるとも思います。
それは、なんともまろやかな暖かい感じ、ジョン・ジェンキンスですら柔らかいイメージを抱かせます。これはまさに丸みのあるクリフの音の成せる技かもしれません。

みょうに目立っているのはカーティス・フラー、なんとなく「これからのトロンボーンは、J.J.じゃない、フラーだよ」って、アルフレッド・ライオンが言ってるかのごとくですよね。

個人的には、「CLIFF CRAFT」の方が好きなアルバムですが、これはこれでよろしいんじゃないでしょうか、聴くたびに良さが出るアルバムでもあると思います。

CLIFF JORDAN
1957年6月2日録音
CLIFF JORDAN(ts) LEE MORGAN(tp) CURTIS FULLER(tb) JOHN JENKINS(as) RAY BRYANT(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)

1.NOT GUILTY
2.ST.JOHN
3.BLUE SHOES
4.BEYOND THE BLUE HORIZON
5.JU-BA


我が家の怪?

2010年08月22日 | s-u

案の定、戻ってきましたぁ夏の暑さ、正確には一週間前よりも気温は低いんでしょうけど、間に涼しい日が顔を出したりするとなおさらに暑く感じるというもの、私は今日も死んでました。(笑)
「いつまで続くんだぁ今年の暑さは」

とはいえ、休日だからと、ただ水揚げされたマグロのようにゴロゴロとはさせてもらえないのが我が家。前々から「替えたい替えたい」と言われつつ、「お金もかかるしねぇ」と拒んでいたレースのカーテンの買い換えの執行を申し渡されました。

でもまぁね、カーテンを買いに行った方が自宅にいるより涼しいわけで、これもまた良しであります。エアコンの効いた車、エアコンの効いたお店、そりゃ天国みたいなもんですから。
ただねぇ、帰ってくればクソ暑い中、カーテンの取り替えという考えただけで汗が出てきそうな作業が待っているわけで
「帰ってから交換するのに大汗かくんだから、エアコン利かせておいてよね。」

しかぁし、帰ってみればエアコンのエの字も利いちゃいない。
「ど・ぼ・し・て?????」
「だって、風が出てきたも」
って、あんたはそれでイイかもしんないけど・・・・私は・・・私はね・・・・

けっきょく、最も暑い昼過ぎにエアコンもかけないままカーテンの取り替えをしました。しかも、一箇所一箇所、掃除をしながらね。
そりゃもう汗だくですよ。
「10キロはやせたんじゃないかぁ?」
「ナイナイ」
こんだけ汗を流しているのに、どうして私の体重は減らないのでしょうか?
「これは、我が家の『怪』だね」
と言っても、誰も聞いてはくれませんでしたとさ・・・なんじゃそりゃ

こうなると、楽しみは晩のビールとオチャケだけでありまして、『料理当番、本日の一品』です。

じつは、一仕事の後、シャワーを浴びてゴロゴロしていると、S君から事務所まで来て欲しいとの電話がありまして、夕食の買い出しを家人に任せました。
すると、どうしてまぁいつもお決まりのように工場生産のマグロの中落ちもどきを買ってくるんでしょ「これを与えておけば後は酒呑んで終わりだ」くらいの考えなんでしょうか?
自分たちが刺身を食べないからって・・・・ねぇ

ともかく、これしかないんだからしょうがない、今日はごま油と醤油、酢、等々のタレを作って、ユッケ風にしてみました。

こちらは、牛細と牛蒡の煮付けを冷たい豆腐に添えてみました。そこそこ良い味でしたよ。

さて、今日の一枚は、ビリー・テイラーです。
私の好みからするとじつに珍しい一枚です。
何故これを選んだか・・・・・・
今日の『題名のない音楽会』をご覧になりました?
「アレンジ・バトル2010~もしもこの映画が○○だったら」と銘打って、前田憲男、渡辺俊幸、三宅一徳、青島広志といった面々がアレンジした映画音楽を聴かせるというものでありましたが、
そんなこんなでこのアルバムと・・・つながりましたかね?

テイラーは、オリバー・ネルソン・オーケストラと共演したりと、けっこうこういうのがお好きですよねぇ、ここでのアレンジャーはクインシー・ジョーンズ、彼のビッグ・バンドにテイラー・トリオが乗っかって「マイ・フェア・レディー」をやっちゃった、てなアルバムです。

正直に言います。私はあまり好きなアルバムではありません。
いかにもクインシーらしいアレンジなんでしょうし、そこにはいくつもの聴かせどころがあるんでしょうが、私には大きな魅力となって伝わっては来ません。

お好きな方には申し訳ないのですが、今日も久しぶりに引っ張り出して聴いてみましたけど、時間をおいて聴いても私の評価は変わりませんでした。
同じ「マイ・フェア・レディー」なら、シェリー・マンに一票!
たまには、そんな一枚の紹介も・・・・・いいでしょ

MY FAIR LADY LOVES JAZZ / BILLY TAYLOR
1957年1月8日, 2月5日録音
BILLY TAYLOR(p) EARL MAY(b) ED THIGPEN(ds)
QUINCY JONES(arr) その他(GERRY MULLIGANなんかも参加してるんですが、省略します。でごめんなさい。)

1.SHOW ME
2.I'VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
3.WITH A LITTLE BIT OF LUCK
4.THE RAIN IN SPAIN
5.GET ME TO THE CHURCH ON TIME
6.WOULDN'T IT BE LOVERLY
7.I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
8.ON THE STREET WHERE YOU LIVE


会いたくないよねぇ

2010年08月21日 | a-c

昨日一昨日と少し過ごしやすい日が続き、いつあの恐ろしいまでの暑さが戻ってくるのかドキドキしておりますが、今日もいくぶん蒸し暑いもののそこそこの気温でホッとしています。

今日の朝日新聞土曜版beの『beランキング』は「いちばん会いたくないお化け」というものでした。

堂々の第一位は『口裂け女』。「私、きれい?」「・・・・これでもぉぉぉぉぉ」ってあれですね。
あの噂が全国で大騒ぎを起こしたのは何年前(何十年ですよね。笑)だったでしょう?たしか警察が出動する騒ぎまであったように記憶しています。
今回の『beランキング』では、当時、小学生や幼児だった方がリアルタイムで恐怖を感じた事が原因だろうと、この一位を分析しております。

いずれ、「現実にはどれにも会わないだろう」と言ってしまえばこの話も終わりになってしまうのですが、
私が最も身近に感じる恐ろしい話と言えば・・・・・
えっ?どうせ女かかみさんの話だろうって?
たしかにそれも・・・・・じゃなくて、ぞくに『○○憑き』ってヤツでありまして

あれももう何十年も前のこと、といっても私はすでに勤め人で、当時週に4日は顔を出すだろうという行きつけの喫茶店がありました。
マスターは70年代安保の戦士、穏和で優しい一方で、主義を貫く頑固者でもありました。
私とはへんに気が合ったのでしょうか、酒も無しに数時間話すのもいつものことで、その日も仕事帰りに立ち寄り、二時間ほどいつもと変わらぬたわいもない会話を楽しんで帰宅しました。

すると翌早朝のことです。そのマスターからの電話でたたき起こされたのです。(自宅に電話をよこすことなどまず無かったのですよ。)
「バブ君、銀行まで行って欲しいんだけど」
「銀行?????」
早朝に銀行って・・・・しかも、私にお使いを頼むなんて事をする人じゃないんでありまして・・・・・それでも、変な緊張感というか、切迫感というか、そんなものを感じた私は、急ぎ車でマスターの自宅に向かいました。

玄関のチャイムを鳴らすと、出てきたのは年老いたマスターのお母様
「あのう、朝早くにすみません。マスターから急いで来て欲しいと電話をもらったもので・・・・・」
ところが、マスターは不在、じつは大きな事件を起こしておりました。
「どうしちゃったのか、踏切で電車を止めそうになって・・・・・今お父さんと帰ってくるとは思うんだけど・・・・」

自殺でもしようと思ったのか、それとも他に理由があったのか、マスターは踏切に侵入して電車を止めようとしたらしいのです。
お父さんが警察に向かい、大きな事故にならなかったこともあって、とりあえずは一度自宅に戻ってくるというところでした。
(「マスターはいったいどこから私に電話したんだろ?」)

私は帰ろうと思いましたが、動揺するお母様をそのままにすることも出来ず、けっきょく二人が戻るまで、その場で呆然としていました。

「マスター、どうしたのぉ?」
と、帰ってきたマスターに声をかけたその時です。
違うんです、マスターの顔が、全く違うんです、いつもの顔と・・・・前日会ったばかりのマスターが、たかだか一晩過ぎただけで、目はつり上がり、瞳は異様な光を放ち、頬はこけ・・・・ともかく、同じ人とは思えないほど変わっていました。

すると、私の問いにはなにも答えようとせず、ポケットから一枚のメモと千円札一枚を取り出して、
「銀行で振り込んで」
「???????」
たかだか千円の振り込みを頼むために、早朝、それもおそらくは警察署から私に電話をかけてきたのです。

その後、喫茶店は廃業し、マスターは入院ということになりましたが、大きな借金があったわけでもなく、私生活でも問題を抱えていた形跡も無し、ただ、後でわかったことですけど、前日、私が帰った後にお店に行った常連さんの話によれば、なにやら見たことのない中年の女性とみょうに真剣に話をしていたらしく、彼はまったく相手にしてもらえなかったという事があったそうです。
マスターのお兄さんや常連客がその女性の正体を突き止めようとしたものの、その時何を話していたのか、何処の誰だったのかはついに分からずじまいでした。

それまで私は『○○憑き』なんてぇものは、全く信じておりませんでした。しかし、一夜にして変貌したマスターの顔を見たとき、「これこそ『○○憑き』だ」と確信しました。そして、その原因がもしその謎の女性だとすれば、たかだか数時間で人一人の人生を崩壊させてしまう、まさに彼女こそ恐ろしい妖怪であったのではないかと・・・・・・・・・

「いちばん会いたくないお化け」、私があげるとすれば、彼女以外にありません。

さて、今日の一枚は、オーネット・コールマンです。
私はどこか彼の音を、それほど得意としないと言う話は、以前もしたかと思います。
それでも、「THE SHAPE OF JAZZ TO COME」「CHANGE OF THE CENTURY」そして今日のこのアルバム、「FREE JAZZ」直前までのアトランタ盤は、嫌いじゃありません。いや、むしろ好きなんでしょうねぇ、けっこう聴くんですよ。(笑)

考えてみれば、ファイブ・スポットで観客をアッと言わせていた自信とエネルギーに満ちた、その勢いが伝わってくるからかもしれません。
ひょっとしてこの時期の彼には、何かが憑いてたのかぁ?????

ちなみに
「「POISE」のドン・チェリーのソロも好き!」
いちおう言わせていただきました。(笑)

THIS IS OUR MUSIC / ORNETTE COLEMAN
1960年7月19,26日, 8月2日録音
ORNETTE COLEMAN(as) DON CHERRY(tp) CHARLIE HADEN(b) ED BLACKWELL(ds)

1.BLUES CONNOTATION
2.BEEAUTY IS A RARE THING
3.KALEIDOSCOPE
4.EMBRACEABLE YOU
5.POISE
6.HUMPTY DUMPTY
7.FOLK TALE


ジャズのCommunityを考える?

2010年08月19日 | j-l

暑さも今日は小休止、「気温なんてこのまま上がらなきゃいいのに」とまぁそうも問屋は卸さぬようではありますけどね。
高校野球も聖光学院が沖縄興南に破れ、妄想した聖光学院vs東海大相模の一戦は夢と消えたわけですが、「放送もしないプロ野球よりよっぽどいい」と、母は高校野球に熱中しております。

「バブさん、二、三日前に紹介していたソニー・クリスのアルバム、手に入れましたよ。けっこうエエじゃないですか。」
とは、最近私の影響からかジャズを聴き始めたというT君であります。
「え?アナログ盤?・・・・・・なわけねぇか、T君はプレーヤー持ってないもんねぇ、CDかい?」
「いえいえ、iTuneですよ、iTune」
「なんだ、ネット配信か・・・・」
車中や散歩中に聴くソースとしてはそれで充分であることを知りつつも、どうにも未だにネット配信音楽というものに違和感を感じている時代錯誤の私としては、バカにしたような言い方になってしまいました。ごめんごめん。

それにしても便利にはなりましたよね。音楽配信ばかりでなく、書籍の配信、いやいや、我々アナログ世代にとっても、わざわざ中古LPを何件ものお店を回りながら、いちいち難しい顔してゴソゴソやらなくても、「ネットで一発検索!」みたいなことが出来るようになったのですから
しかも、LPからCDに大きく変動していたあの時代に、「CDじゃ試聴も出来ねぇじゃん」と文句を付けていたそれも、ネット配信なら短いとはいえ試聴も出来ますしねぇ・・・・・う~~ん。

マイク・モラスキー氏が著書『戦後日本のジャズ文化』の中で、「旧メディアが懐かしく描かれるとき、新メディアでは希薄となっており、または喪失されつつある(と見られる)、要素」として四つを指摘しています。
Tangibility<具体性>・Fixity<固定化>・Rarity<希少価値>・Community<共同体>
つまり、SP盤やLP盤は存在感に満ち、持ち運びには不便なために聴く場所が固定化し、容易に取り替えがきかないので希少価値が増すことでレコードという物自体を大切にする、そして、聴く場所の固定化、さらに音楽の特性である社交性から、多くの人が一緒に楽しむという共有体験を生み出すというのでありますなぁ。

とくに共有体験というのは、まさにジャズ喫茶で優れたオーディオで再生した音を幾人かの人たちが共有していたといった状況にマッチングしますし、最近はライブ以外では音楽はあくまで個人が個々に楽しむものへと変化してきているようにも思います。
レコードという物体で所有するよりも、いつでもどこでも独り楽しめる音楽データとして保有した方が合理的であるのでしょう。

でもねぇ、どうなんでしょうか?
じつに屁理屈ではありますけど、音楽の共有体験から得た知識、レコードジャケットから得た知識、それらが合間って新たな興味をいだく、てなことはなかったでしょうかねぇ?
例えば、T君が今回仕入れたソニー・クリスにしても、ジャケットをじっくり読み込めば、この時期のクリスがどんなんだったのか、このアルバムが気に入ったから「SATURDAY MORNING」も聴いてみよう、みたいな興味が浮かぶんじゃないかってね。
しかも、近くに小うるさいジャズ評論家気取りのヤツなんかいたりすると、選ぶつもりもなかったアルバムまで聴かされたりして・・・・・でも、そんな時に良いアルバムに出会ったりもしたんですよ、私は過去に。

あれ?私はいったい何を言いたいんだっけ?
ともかく、T君がジャズに興味を持ってくれたことは、じつに喜ばしい事でありまして、ただ、そんなT君にとって、ジャズを共有できる場が身近にないことは不幸なことではないかと・・・・・
けっきょくは、「復権ジャズ喫茶」というお話しですかね。(笑)

さて、今日の一枚は、アビー・リンカーンです。

cocoa_teaさんのコメントにもあるように、去る8月14日、彼女もまた帰らぬ人となりました。それもあって、本日はこのアルバムを選びました。

アビーには申し訳ないのですが、得意のボーカル物ですから、このアルバムもまたバックメンバーに触手を動かされたという一枚であります。
「ナンジャイこのメンバーは」てな面子ですけど、ダンナ、マックス・ローチの力でありましょうか。

面子的に「かなり実験的要素が含まれるであろうアルバム」との予測も立つのですが、私的にはじつにオーソドックスにも感じ取れる一枚です。(あくまで取り方しだいですけどね。)
正直な感想を言えば、ビリー・ホリディの書いた歌詞を始めて録音した「LEFT ALONE」も、私はやはりジャッキー・マクリーンの方が良いと思うし、「BLUE MONK」もじゃっかん「う~~ん」と唸るところがあります。ただブッカー・リトル、エリック・ドルフィ
ーと聞けば、私は悪く言いませんよ。(笑)

余談ですが、オリバー・ネルソンの「ブルースの真実」の前日の録音、いかにこの時期ドルフィーが忙しく活動していたのかがうかがえます。それでも雨漏りする部屋にしか住めなかったのは何故なのか?不思議ですよねぇ。

ともかく、アビーのご冥福をお祈りいたしましょう。

STRAIGHT AHEAD / ABBEY LINCOLN
1961年2月22日録音
ABBEY LINCOLN(vo) BOOKER LITTLE(tp) JULIAN PRIESTER(tb) COLEMAN HAWKINS, WALTER BENTON(ts) ERIC DOLPHY(as, bcl, fl, picc) MAL WALDRON(p) ART DAVIS(b) MAX ROACH(ds) ROGER SANDERS, ROBERT WHITLEY(per)

1.STRAIGHT AHEAD
2.WHEN MALINDY SINGS
3.IN THE RED
4.BLUE MONK
5.LEFT ALONE
6.AFRICAN LADY
7.RETRIBUTION


応援歌、行きます!

2010年08月16日 | g-i

お盆休み最終日、今日も茹だってます。

朝一で墓参りを済ませ、あとは暑さでなにもする気も起きず、高校野球観戦です。
第二試合は聖光学院を、第三試合は新潟明訓をと、地元に近い地区の高校を応援するわけですが、墓参りから帰ってすぐにテレビをつけると、試合は第一試合、東海大相模と土岐商戦の真っ最中です。

 ♪ 西崑崙の山の波 東無限の太平洋
   黒潮寄する東海の ほまれも高き 我が母校 ・・・・・♪

いやいや、懐かしい応援歌のメロディーが聞こえてきました。
今さら隠すことでもないので言いますが、私が学生時代に歌った応援歌も同じものでありまして、東海大相模が付属校であるいじょうちっとも不思議なことではないんであります。
ただ、他の付属校が出場したときには、それほどこの応援歌が聞こえなかったような気がするんですよねぇ・・・・・

そういえば、学生の頃、なんどか東海大相模の試合を保土ヶ谷球場まで観に行ったことがありました。

 ♪ (チャンチャーン チャンチャーン)T・O・K・A・I 東海相模 ・・・

そして、応援歌、今もこの二つの応援スタイルは変わってないんですねぇ
大学選手権の応援と大差ないのをいいことに、別に同校OBでもないのに、その時も一緒になって応援しましたっけ
おもわず今日も

 ♪ 東海 東海 東海 東海 東海 ・・・♪

と、拳をフリフリ歌いながら応援すると
「馬鹿じゃないの」
「・・・・・・あんたには、校歌とか、応援歌とかに思い入れは無いのかねぇ、えぇ、オレなんか、転校続きの小学校は別として、中学以降の校歌はフルで歌えんぞ」

みなさんはいかがでしょ?
ちょっと懐かしい応援歌のメロディーを聴いただけで、歌い出しながら応援する私って、やっぱり変ですかねぇ?????(笑)

ともかく、東海大相模も聖光学院も(新潟明訓も)ベスト8を決めました。組み合わせ抽選しだいでは、この両校が激突、てな事もあり得るわけで・・・・・
もしその一戦をテレビで観戦できれば、きっと私は東海大相模の応援歌を歌いながら聖光学院を応援するという、じつに無茶苦茶な常態になるのではないかと心配しています。

「頑張れ聖光学院!頑張れ東海大相模!」

さて、今日の一枚は、ハロルド・ハリスです。

プレイボーイクラブといえば、やっぱりバニーガールでありますよねぇ、30年近く前だったでしょうか、新宿の会員制クラブへ上司に連れて行ってもらったとき、始めてバニーガールに跪きながらウイスキーロックを作ってもらって・・・・いやいや、いやらしいんじゃないですよ、むしろじつに大人な雰囲気に圧倒された覚えがあります。(笑)

おっと話が脱線しそうです。
そのバニーガールを始めて世に出した一号店は、1960年シカゴにオープンしたもちろんプレイボーイクラブでありました。そのシカゴ・プレイボーイクラブのハウスピアニストとも言うべき存在だったのがハロルド・ハリスです。

大人なクラブにJAZZ、これはもうお決まりみたいなもので、いわゆるカクテルピアノは、バニーガールにもプレイボールクラブにも必要不可欠、てなところでしょうか。

なればこそ、ライブであって欲しかった、との不満があるアルバムでもあります。
ジャケットだけでなく、中身にもっとバニーガールを感じ取れれば・・・・・・なんちゃってね。

AT THE PLAYBOY CLUB / HAROLD HARRIS
1962年録音
HAROLD HARRIS(p) LENNELL GLASS(b) GEORGE HARPS(ds)

1.PLAYBOY THEME
2.HEFNER JUST WALKED IN
3.WHEN YOUR LOVER HAS GONE
4.WHAT KIND OF FOOL AM I ?
5.LOT OF LIVIN'
6.ANOTHER TIME
7.IN OTHER WORDS


バブ汁は脳をも溶かす

2010年08月15日 | v-x

いやいやいやいや暑いは言い疲れるほど毎日のことなんですが、今日は言うのも嫌なくらい暑い、蒸し暑い、くそったれ暑い・・・・エーーイ、ともかく暑い!
えっ?それでも最高気温は30度いってないって?嘘つくな!ぜってぇ30度以上あったって・・・観測地点が悪いんだよ、まったく。(笑)

こういう日は、身体がベタベタしてかないません。じっとしていても暑いのにちょくちょく用事を仰せつかり、身体をちょっと動かすだけで汗がドーッと、そんでもってそれがスーッと乾けば気持ちいいんでしょうが、だいぶんふくよかな我が身体から発するバブ汁は、乾くどころか糸を引くんじゃないかってくらい・・・・そこの人、「キモイ」って言わないのね、傷つくから
ともかく、夏場のデブの汗はじつに厄介なんであります。

こんな私でも、若い頃にはスリムな体型で、真夏にもそれなりの魅惑的ホルモンをたっぷり含んだ爽やかな汗を振りまいていたんでありますよ。

 投げるなといふは涼みの角力なり

江戸川柳にこんなんがありましたねぇ、若い衆が夕方に涼んでいると、若さですねぇ、ついつい、じゃれ合いでありますが相撲なんてぇのを始めちまうわけですな、とはいえ、大汗かくのもなんだってんで、「投げるな」つまり、人気力士の真似事なんぞをして楽しんでいるという、まっそんな川柳なんですが

若い頃ってぇのは、たしかにそういうことがありましたねぇ、風呂あがりだろうがなんだろうが男同士でふざけ合ったりして、鬼ごっこみたいなこと始めたりね。それだけ生気があったんでしょうな、しかも汗だくになっても爽やかなんだ。
脇で見ている浴衣の女子が「まったく暑いのになにやってんのよ」てなこと言いながらも、その汗にちょっとトロッときちゃったりしてねぇ・・・羨ましいぞバカヤロウ!

その女子の浴衣は藍が良いですねぇ、最近のカラフルな柄も良いんでしょうが、やっぱり私ゃ藍、藍ですねぇ、白地に藍でも藍地に白でも、まっどちらでも良いんですが、湯上がりは白地、お祭りに連れ添うなら藍地かな、腕まくりしてドッと流れる男の汗とは違って、襟筋がちょっと光るくらいの汗をかいちゃったりなんかしてね・・・たまらん!

おやおや、真夏のバブ汁は脳をも溶かす毒性があるようです。やっぱ「キモイ」はな。(笑)

ともかく、そんなバブ汁をまずはシャワーで洗い流して、ビール片手に作った『料理当番、本日の一品』です。

カメラの調子が悪くて写真がぼやけておりますが、題して『漬けサーモンと温泉卵の共演』と、特製ミートソースと茄子のピザもどきです。
漬けといっても、醤油と酒で作ったタレにサッとくぐらす程度、手まり寿司のようになっている中身は温泉卵の黄身で、最後に、漬けダレ、レモン酢、レモンの皮、オリーブオイルを混ぜ合わせて作ったソースをかけました。
ピザもどきは、簡単ミートソースを作って、春巻きの皮に素揚げした茄子とそのミートソース、溶けるチーズを乗せてフライパンで焼くという、ごまかしピザです。

御飯組には、『漬けサーモンと温泉卵の共演』を貝柱のベーコン巻きに代えてお出し(笑)しました。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズとドナルド・バードの双頭バンドものです。

パーカーのオリジナル1曲、ウッズのオリジナル4曲、スタンダード1曲という構成。つまりは、ウッズのバード(パーカー)への想いの深さを感じたりするんですが、それ故にウッズもバード(こっちはドナルドね。笑)も、若さギンギンのやりたい放題というアルバムではありません。私はそこが逆に好きですねぇ。

パンチでバンバンとやられるってぇのも良いですが、落ち着いたアル・ヘイグのピアノのもと、想いを乗せたアルトと美しいトランペット、トータルとして染み込んでくる感覚は、〆の「LOVER MAN」を聴き終えるとジュワッと伝わるものが必ずあるように思います。

あれれ?なんだか今日は、ジュワとか、バンバンとか、ドーとか、トロッとか、そんなんが多くねぇ? あはは、こりゃやっぱり脳が溶けてますね。

THE YOUNGBLOODS / PHIL WOODS & DONALD BYRD
1956年11月2日録音
DONALD BYRD(tp) PHIL WOODS(as) AL HAIG(p) TEDDY KOTICK(b) CHARLIE PERSIP(ds)

1.DEWEY SQUARE
2.DUPELTOOK
3.ONCE MORE
4.HOUSE OF CHAN
5.IN WALKED GEORGE
6.LOVER MAN


一週間以上のご無沙汰です。

2010年08月14日 | a-c

一週間以上のご無沙汰でした。
「いよいよバブもブログを閉じるのか?!」
って、期待をされた方もいらっしゃるでしょうけど、そんなことじゃなくて、じつは先週の金曜日に調子こいてS君と飲み歩いたはよかったのですが、翌日の土曜日に事件は起こりまして・・・・・・
なにがあったかは内々の話なのでシークレットなんでありますが、ともかく突然東京へ行くハメになったり、徹夜を余儀なくされたりと、お盆間際にとんでもない一週間が待ちかまえておりました。
正直疲れきって、やっと一息ついた昨日も墓参りがやっとで、後は放心状態、お隣の新盆も気にせずに、昼間っから大音響の中、酒をカッくらい寝たり起きたりしておりました。

ともかく、なんとか無事に事件は解決しましたので、早く普段の生活リズムに戻さねばいけません。今日からはシャキッと、いやいや、いつものようにダラッとしていきますよ。

それにしても、海外での交通事故、高校教師撲殺事件の容疑者逮捕、またまた母殺しに相変わらずの消息不明老人・・・・・・世の中では我が家の事件などスカシッ屁にもならないような事件が、数々起こっていますよねぇ。

そんな中、「ほら、やっぱ出てきたジャン」と思ったのが、『初の家族同意による脳死判定と臓器移植』でありました。
今回の場合、ご本人が生前公に意思表示はされていなかったものの、ご家族には臓器提供の意思をお話しになっていて、これをご家族も尊重されたという経緯はあるものの、決断されるにはそうとうの苦悩があったと思いますよ。その上で出された結論を私は敬意を持って受け止めておりますが・・・・・

今回のように、ご家族全員が口伝えとはいえ本人の意思を把握していたなんて事が、あたりまえと思っちゃいけませんよね。だって、もしその意思を母親にしか伝えてなかったら、家族の話し合いはさらにもめたでしょうし、なんてったってア~タ、父や母の居場所すらわからない、子供を部屋に閉じ込めたまま母親が遊び回る、そんな時代ですよ、むしろ今回のケースみたいな方がまれなのではないでしょうか。
ねっ、やっぱり本人の公な意思表示は不可欠なんですよ。
改めて、生前の意思表示をみなさんにお勧めしたい気持ちです。

おっと、そうじゃなくて、本日の主旨は、一週間も更新をしなかったことに、心配をして下さった奇特な方も少数ではありますがいらっしゃいまして、その方へのお詫びと感謝でありました。
「事件のあらましは申せませんが、とりあえず無事解決をみて、またダラダラブログの更新を続けることになると思います。ご心配をおかけしたことに心よりお詫び申し上げ、お心遣いに感謝申し上げます。」

さて、今日の一枚は、ソニー・クリスです。
このアルバム、LPで所有したいアルバムの一つなんですが、今のところCDのみの所有です。

晩年のクリスの魅力は何か?
やっぱり色気でしょうかねぇ、哀愁というよりは艶っぽさ?
「BLUES IN MY HEART」や「ALL NIGHT LONG」なんぞ聴くと、ゾクゾクってくるイヤラシサが漂って来るじゃありませんか。(笑)
けして若々しくてピチピチの弾けるような魅力はありませんけど、なんともまぁ「あなた、あたしから逃げられるとでも思ってるの・・・・・・」みたいな。
熟女好きにはタマランってやつですか。(私は熟女好きではありませんけど、笑)

70年代「ハード・バップ・リバイバル」もバカにできない、そんな一枚だと思います。

CRISSCRAFT / SONNY CRISS
1975年2月24日録音
SONNY CRISS(as) RAY CRAWFORD(g) DOLO COKER(p) LARRY GALES(b) JIMMY SMITH(ds)

1.THE ISLE OF CELIA
2.BLUES IN MY HEART
3.THIS IS FOR BENNY
4.ALL NIGHT LONG
5.CRISSCRAFT


産医師異国に・・・

2010年08月05日 | s-u

今日も晴天、日本列島全体がサウナのようでありますけど、いったいいつまでこのむかつく暑さが続くんでありましょうか・・・ため息しか出ませんよね。
さらにため息を深くするのは昨今のニュースでありまして、幼児虐待に親殺し、老人達の相次ぐ行方不明って、いったいぜんたい日本はどうなっちゃってるんでしょ?子供やお年寄りが生きていけない世の中になったら・・・・日本もお終いだぁ!!

我が家にも、貧しいながらも生き続ける老人、母がおりますが、人間歳を取ってくると子供みたいな質問を突然してくるもんなんでしょうか?
今日の朝日新聞の朝刊一面に「円周率 パソコンで5兆けた」てな記事が載っておりましてね、それを読んでいた母が
「○○、円周率っちゃどうやって計算すんだ?」
「円周率?・・・だから、円周を直径で割りゃいいんだよ。」
「円周っちゃどうやって計んだ?」
「だから、直径を測って、円周率かけりゃいいんだよ。」
「・・・・・・?」
朝から親子でアホな会話をしておりますが、我々が小学校の頃はどう習ったんでしたかねぇ?

もちろんゆとり教育時代じゃありませんので、円周率πは小学校では3.14と習ったのは間違いないんですが、その求め方まで習いましたっけ?

記憶にあるのは、アルキメデスが円に外接する多角形と内接する多角形をウンタラカンタラで円周率を導き出した????
こりゃ、母の質問に答えるためにも調べなきゃイカン。
「どれどれ、え~~と、マチンの式 π/4=4atn(1/5)-atn(1/239)、ハットンの式 π/4=3atn(1/4)+atn(5/99)、オイラーの式 π/4=atn(1/2)+atn(1/3)、ベガの式 π/4=4atn(1/5)-2atn(1/408)+atn(1/1393)、ダーゼの式 π/4=atn(1/2)+atn(1/5)+atn(1/8)、ガウスの式 π/4=12atn(1/18)+8atn(1/57)-5atn(1/239)、ラザフォードの式 π/4=4atn(1/5)-atn(1/70)+atn(1/99)、クリンジェンシェルナの式 π/4=8atn(1/10)-atn(1/239)-4atn・・・・???????????って、なんじゃこりゃ」
私は数学者じゃねぇちゅうの

けっきょく、新聞に載っていた長野県飯田市の会社員、近藤藤茂さんがいったい何の公式から導き出したのかも全く分からず終わってしまいました。

「いいの、円周率の求め方を知らなくとも、三桁の円周率でさえ生きていくのにそうそう必要じゃないんだから」

産医師異国に向こう産後厄なくみ文や読むに、虫さんざん闇に鳴くこれには早ようにいくな。 色臭く草ない十五夜に丸くなく苦しいよ。(3.14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 41971 69399 37510 58209 74944)
なにを苦労して覚える必要があるもんですか。

円周率じゃありませんが、歌にもありましたねぇ
 ♪ひとよひとよにひとみごろ、富士さんろくにオームなく・・・・
ルート2だって、ルート5だって、そもそも平方根を使うときがまずないから

昔からそう思っていたのが、我が現在のありさまにつながった事はまぎれもない事実ではありますけどね。(笑)

ともかく、スーパーコンピューターでさえ四苦八苦した円周率の計算を、一会社員がパソコンで計算してしまう・・・・・
ん~~~~、その技術と知恵が、子供やお年寄りが安心して生活できる社会の実現に役立ってくれればと祈るバブ君でありましたとさ、チャンチャン。

さて、今日の一枚は、ボビー・ティモンズです。

ティモンズってぇのは、この垢抜けないファンキーさ? そう「垢抜けない」ってとこが、エエですねぇ。
私は、トリオよりも管が一本入ったティモンズが好みなんでありますが、ここでは、管ではなくジョニー・ライトルのバイブが加わっています。

全体的にリラックス感がありますよね。ティモンズもずいぶんとゴキゲンに演奏していたのではないでしょうか。「BAG'S GROOVE」なんかじゃかなり張りきったソロを聴かせてくれます。

私はやはり管のほうが良いという信念は曲げませんけど(笑)、ティモンズの「垢抜けない」魅力は充分に伝わってくる一枚だと思いますよ。

WORKIN' OUT / BOBBY TIMMONS
1964年6月18日録音
BOBBY TIMMONS(p)  JOHNNY LYTLE(vib) KETER BETTS(b)  WILLIAM PEPPY HINNANT(ds)

1.LELA
2.TRICK HIPS
3.PEOPLE
4.BAG'S GROOVE
5.THIS IS ALL I ASK