JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

またしてもジャズ本

2006年03月31日 | m-o


我が地区でも、やっと桜が一輪二輪咲いたという話を聞いたと思ったら、「花冷え」というにはあまりにも寒すぎる、今朝でありました。
仙台でのナイターを観戦しているお客さんも、今日は寒くてたいへんでしょうね。

酒を飲みながらも、「相倉久人氏の超ジャズ論集成 -ジャズは死んだか!?-」もなんとか読破、さて次は何を読もうかと今日は本屋をまわってきました。(本来の目的は、すでに埼玉に住み始めた娘に贈る「図書カード」の購入でしたけど)

続けてのジャズ本というのもどうかと思い、大好きな歴史本でもと物色したのですが、ピンとくるものがなく、けっきょくは、SJを立ち読み、
「さて、何を買って帰ろうか?」

そこで、先日の「初めてのジャズ本」という記事にコメントいただいたkenyamaさんが、読んでおられた「東京大学のアルバート・アイラー」でも読んでみようかとジャズ本の棚へ、
キーワード編はあったものの、歴史編は品切れ、
「う~~ん、どうしようかな?・・・・・ん?」
「んんんん・ん!!」
面白そうな本を見つけてしまいました。


「JAZZ legends ダウン・ビート・アンソロジー」という、かのダウン・ビート誌の1930年代から90年代までの抜粋記事が、100以上掲載されているジャズ本であります。
多少値段は張りますが、これは読んでみなければいけないでしょう、けっきょく「東京大学のアルバート・アイラー キーワード編」もいっしょに買ってきてしまいました。

さてさて、風呂も入ったことですし、グラスにバーボンでも用意して、読み始めましょうか。BGMは、何にしましょう?
まだ紹介していない、大好きなピアノ・トリオがありました。

フィニアス・ニューボーン Jr.は、精神障害さえなければ、もっと多くの名演を残してくれたピアニストだと、私は思っています。
今日のアルバムも入退院を繰り返していたまっただ中の演奏ですから、完璧な状態の時ではありません。しかも、この時録音された15曲のうち、8曲はアルバム化されていたのですが(「PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE」)、残りはお蔵入りという状態で、それを1975年に日本だけでという条件付で、発売になったのが、このアルバムです。
だけど、とっても良いんですよ、このアルバム。私は大好きな1枚です。

私が、ジャズ喫茶でアルバイトをしている、まさにその時の発売で、レコード屋さんが試聴用に毎月、持ち込込んでくる、その中にこのアルバムもありました。
私は、すぐに気に入って、購入をねだった思い出のアルバムでもあります。

HARLEM BLUES / PHINEAS NEWBORN Jr.
1969年2月12,13日録音
PHINEAS NEWBORN Jr.(p) RAY BROWN(b) ELVIN JONES(ds)
1.HARLEM BLUES
2.SWEET AND LOVELY
3.LITTLE GIRL BLUE
4.RAY'S IDEA
5.STELLA BY STARLIGHT
6.TENDERLY
7.COOKIN' AT THE CONTINENTAL


泣きべそ

2006年03月30日 | m-o

「飲み過ぎ週間」も、とりあえずは昨晩で打ち止め、大きなしっぺ返しが来そうなので、しばらくはおとなしくしていようかと思っています。(HPの更新も止まってますしね)

今日、先日結婚したばかりのO君が、朝っぱらからため息をついております。
「O君、どうした?奥さんにでも逃げられたか?」と冗談のつもりで声をかけると、
「だれから聞いたんですか?」
(「えっ?本当に逃げられたの?」)

まあ、話を聞いてみれば、たあいもないことで
よくある夫婦喧嘩をして、奥さんが実家に帰っただけらしいのです。
「大丈夫、大丈夫、今日帰ると奥さんがちゃんと待ってるから」
「そうでしょうか?迎えに行かなくてだいじょうぶでしょうか?」
・・・・・なんだろうね、大の大人が『泣きべそ』かいちゃって・・・・・

男の『泣きべそ』というのは、みっともないものですが、女性や子供の『泣きべそ』は、どことなくかわいげがあるのは何故なんでしょうね?

カワイコチャンかなんかに「行っちゃイヤだ」なーんて、『泣きべそ』かかれたひにゃあーた、おじさんはたまったものじゃありません。
子供だって、泣くのを必至にこらえようとしている愛らしさが、伝わって来るじゃありませんか。
そのてん、男が『泣きべそ』かきながら、妻にすがっている姿なんて、まるでコントですもんね。これに母性をくすぐられるという女性はいるのでしょうか?

ところで、『泣きべそ』の『べそ』って、なんだか知ってます?
「はい、そこの○○君」
「おへそのことだと思います。」
「ブブー」

『べそ』は『枝をへし折る』の『へし』と同じことばだそうで、もともとは『押す』ことを表す言葉だそうです。ただ、『泣きべそ』の『べそ』は、『へし口』、つまりへの字につぐんだ口の様子からきた言葉。
どう考えても大人の男がやって、「きゃー、ステキ!」と言われる顔ではないということですね。

さて、今日の一枚は、ジェリー・マリガンであります。
「BIRTH OF THE COOL」を録音した後、マリガンはニューヨークを離れ、カリフォルニアに向かいました。スタン・ケントン楽団にアレンジを提供しながら、「ライト・ハウス」「ヘイグ」といったクラブに顔を出すようになります。
一方、チャーリー・パーカーとの共演で、ウエスト・コーストではちょっとした有名人になっていた若きチェット・ベーカーも、「ヘイグ」に顔を出していました。
月曜の夜に行われていたジャム・セッションで共演しているうちに、親しくなった二人。その二人が格となって結成されたの、このカルテットであります。

今日は、LPではなく、CDを紹介させていただきます。
10インチ盤、PJLP-1とPJLP-5の合体CDです。ジャケットはPJLP-1のデザインが使われております。

GERRY MULLIGAN QUARTET
1952~53年録音
GERRY MULLIGAN(bs) CHET BAKER(tp) BOB WHITLOCK, CARSON SMITH(b) CHICO HAMILYON, LARRY BUNKER(ds)
1.BERNIE'S TUNE
2.WALKIN' SHOES
3.NIGHTS AT THE TURNTABLE
4.LULLABY OF THE LEAVES
5.FRENESI
6.FREEWAY
7.SOFT SHOE
8.AREN'T YOU GLAD YOU'RE TOU
9.I MAY BE WRONG
10.I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
11.THE NEARNESS OF YOU
12.TEA FOR TWO
13.UTTER CAOS #1
14.LOVE ME OR LEAVE ME
15.JERU
16.DARN THAT DREAM
17.SWING HOUSE
18.UTTER CAOS #2

時給2万の恐怖

2006年03月28日 | j-l

昨晩は、なんとなく真っ直ぐ家へ帰るのがいやで、(別に不満があってのことではないのですが) かといって1人で飲みに行く気分でもありません。
友人S君に電話をすると、「知り合いのお通夜なんだよ」とのこたえ、
「こりぁ、素直に帰るしかないかな」となにげにとぼとぼ歩いていると、パチンコ屋のネオンが目に入ってきました。

酒好きな私ですが、ギャンブルには、さほど興味がありません。
競輪競馬はもちろん、麻雀も社会人になった瞬間から、できない事にしてしまいましたので、お付き合いも無し、パチンコも学生時代はけっこうやっていたのが、最近はぱったりであります。
それが、昨夜は何故かネオンに誘われ、ふらっと店内に

しばらく来ていないうちに、パチンコ台は知らないものばかりです。
どうせ、時間つぶしみたいなものだからと、適当な台を打ち始めまると、なんと出てしまったのですよ。あれよあれよという間に大箱が積み重なります。
「まいちゃったなぁ」と、困ったような顔をしながらも、内心はウキウキ

そんな時にS君から「葬儀場の駐車場がいっぱいで、すぐに帰ってきた」との連絡、それじゃあということで、パチンコをやめ、精算してみると4万円近くのもうけであります。
「ゲゲゲ、なんと時給2万円ではないか!」
なるほど、これがパチンコ依存症を生み出す魅力なのですね、こわいこわい

おもえば、私が手打ち台で楽しんでいた頃は、掛けるお金もせいぜい千円、2千円。儲けたといっても、タバコ1カートンとちょろちょろみたいな感じ、出たり出なかったりを繰り返し、けっこうな暇つぶしになったものです。
ところが、今のパチンコは違いますね、たまたま昨夜は儲かりましたが、隣でやっていた方なんか、1万も2万も突っ込んじゃって.....

私の会社にも幾分依存症ぎみのヤツがいます。
「おまえね、お店が経営できているということは、儲かっているってことよ、儲かってるってことは、儲けは客から取ってんだから、必ずトータルでは負けることになってんだよ、だからあんまりムキになるなよな」と何度か言ってはみたのですが、そういう人には効き目がありませんね。

私も、時給2万円にもなっちゃうと、つい「また行っちゃおうかな」なんて思っちゃいますもんね。ほんと、気をつけないと
誰ですか?「あなたがいちばん気をつけなくちゃいけないのは、アルコール依存症だ。」なんて言う人は?

でもご忠告は肝に銘じなければいけませんね、だって、けっきょく昨晩は、儲けたアブク銭でS君とパーッと飲んできてしまいましたから。(はははは・・・・・)

さて、今日の1枚は、ジョン・ルイスにしてみました。
おちゃらけた翌日の夜に聴くには、最適な1枚だと思います。

GRAND ENCOUNTER : 2 DEGREES EAST - 3 DEGREES WEST / JOHN LEWIS
1956年2月10日録音
JOHN LEWIS(p) BILL PERKINS(ts) JIM HALL(g) PERCY HEATH(b) CHICO HAMILTON(ds)
1.LOVE ME OR LEAVE ME
2.I CAN'T GET STARTED
3.EASY LIVING
4.2 DEGREES EAST - 3 DEGREES WEST
5.SKYLARK
6.ALMOST LIKE BEING IN LOVE

我が家の宴

2006年03月26日 | a-c


今日は、家人が泊まりがけで出かけましたので、私1人でお留守番であります。

久しぶりにのんびりできそうだと喜んでみたものの、家に1人きりというのも、なんだか変な感じ、
「こりゃ、夕食はおもてで、一杯ひっかけるしかないな」なんて思っていると、近くのアパートに住む友人から
「チック・コリアのアコースティック・ライブのDVDを買ったんですけど、一緒に観ません?」
とのお誘いの電話。
このさい、チック・コリアが好きだの嫌いだのは、こっちに置いておいて
「観る観る」


1991年7月7日ミュンヘンでのコンサートを収録したDVD、私にとってはアコースティックというのが、ひとつの救いでありました。
そこそこ楽しんだ後、
「今日、うち誰もいないんだけどさ、いっしょに飯でも食わねえ?」
彼は友人といっても、私より20近く若い、独身の1人住まい、
DVDのお礼にかこつけ、夕食に誘いました。

「よし、今日は我が家でホーム・パーティーといこう! どう?」
「いいすよ」
てなわけで、さっそくの買い出し、腕によりをかけて(?)手料理を作りました。


「カンパーイ!」
宴は10時まで続き、さきほど彼はアパートへと帰っていきました。
さてと、この後の片付けがたいへんだ。

チック・コリアの所有レコードは、とても少ないのですが、その中の1枚を今日は紹介することにしました。
「サークル」解散後間もない、20代最後のそして初のソロ・録音であります。2集にわけて発売になった第1集、好き嫌いは別として、20代の演奏とは思えない完成度の高い演奏です。

PIANO IMPROVISATIONS Vol.1 
1971年4月21,22録音
CHICK COREA(p)
1. NOON SONG
2. SONG FOR SALLY
3. BALLAD FOR ANNA
4. SONG OF THE WIND
5. SOMETIME AGO
6. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 1
7. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 2
8. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 3
9. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 4
10. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 5
11. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 6
12. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 7
13. WHERE ARE YOU NOW?: A SUITE OF EIGHT PICTURES - Picture 8


小心者の恋

2006年03月25日 | j-l

昨晩、1人バーで飲んでいると、東京の友人S君からみょうにテンションの高い電話がかかってきました。
そうでありました、昨晩は先日お話しした中学時代の同級生、Nさんの大学院合格祝いの飲み会を横浜でやっていたのであります。

「ようバブ、今日もだれかと飲んでんの?」(ハハハハ、ホホホ、ギャー)
裏の声が大きくて、答えを返す私までも大声になってしまいます。
「今日は1人で飲んでますよーだ」

「ちょっとまって、代わるから」
「バブく~ん?、さて私はだれでしょ~~~う?」
30年以上あっていない女性を、声だけで当てるというのは至難の業、でもまあよく考えてみれば、主役が電話を代わるだろうと
「Nさんかなあ?」
「あら、よくわかったわね、憶えていてくれたなんてなんだか嬉しい」
「合格おめ・・・・・」言う間もなく

「もしもし、バブく~ん、次の私は誰でしょう?」
はてさて、これはやっかいであります。出席者の名前はおおかた聞いてはいましたが、主役以外となると誰がでてもおかしくない。
「ヒントはぁ、中学時代、同じ班でしたぁ」
(「しかしまあ、よく同じ班なんて憶えてやがる、そんなこと俺が憶えてるわけねえだろうが、えい!でまかせだ!」)
「Nちゃん?」
「すごーい、よくわかったね」

こんなんで、全員と電話越しにご挨拶です。最後にAさんという女性が電話口に
「バブく~ん?・・灯台の下で告られそうになったAでーす。」
げっげっげ、そういえば、中学時代、私はAさんのことが、好きだったのであります。
ある日、自転車で海に出かけることがあって、「この機会しかない」と心に決め、告白しようとしました。
ところが、灯台の下で
「Aさん、じつはさぁ・・・」
とモジモジしている間に、じゃまが入り、この「小さな恋」は成就されずに終わったのです。

「ハハハハ、良くそんなこと憶えてたね」
「あの時は、告白してくれるの期待してたのに」
あらら、私の「小さな恋」は、私の小心が原因で成就しなかったということなのでしょうか。(笑)

そんな電話を済ませてバーに戻ると、なんと店内は超満員、そこそこに切り上げて、別店に移動いたしました。

さて、今日はギター・トリオにしてみました。
「ザ・ポール・ウィナーズ・シリーズ」といえば、ウエスト・コースト・ジャズの雄、コンテンポラリー・レコードの人気シリーズです。
今日の1枚は、このシリーズの第1作目になります。
バーニー・ケッセル、レイ・ブラウン、シェリー・マン、この人気者3人の共演シリーズとあらば、出来が悪いわけもなく、第1作も、とても聴きやすく、楽しいアルバムになっています。

THE POLL WINNERS
1957年3月18,19日録音
BARNEY KESSEL(g) RAY BROWN(b) SHELLY MANNE(ds)
1.JORDU
2.SATIN DOLL
3.IT COULD HAPPEN TO YOU
4.MEAN TO ME
5.DON'T WORRY 'BOUT ME
6.GREEN DOLPHIN STREET
7.YPU GO TO MY HEAD
8.MINOR MOOD
9.NAGASAKI

初めてのジャズ本

2006年03月24日 | j-l


先日、「雨の日にはJAZZを聴きながら」のクリスさんが、後藤雅洋、中山康樹、村井康司の三氏の座談会をまとめた「ジャズ構造改革」なる本の感想なりを、5回にわたり投稿されておりました。内容の濃い記事でしたので、まだご覧になっていない方は、ぜひ一読されることをお勧めします。

クリスさんの感想をお聞きするかぎり、読むだけで腹が立ちそうな内容のようで、それでも読まずに、ブツクサ言うのもなんだと、地元では最も大きな書店を覗いてみました。
いちばん大きな書店といっても、そこはそれ、田舎の悲しさというやつですか、やはり在庫はありませんでした。
「やっぱりネット販売でても、とるしかないか」と思いつつ買ってきたのが、『相倉久人の超ジャズ論集成 -ジャズは死んだか!?-山下洋輔・編』という本であります。


私が、ジャズ関連の本を初めて買ったのはいつだったでしょうか?
当初、ジャズの変遷やら時代背景、ましてや他人の意見などというものは、ジャズを聴く上で、必要どころか邪魔になるものだと、私は考えておりました。
「自分が聴いて良いものが良い、それだけでじゅうぶん。ジャズを聴くのになんの不便も無い」そう思っていたからでしょう。
そんななか、初めて手にしたジャズ本(S.J.は別として)が、相倉久人氏の『ジャズからの挨拶』であります。

日本でのジャズの2大評論家という人がいたとするなら、油井庄一氏と相倉久人氏の名をあげるべきだと私は考えています。(お二人は両極端な存在ではありますが)
私がこの『ジャズからの挨拶』から受けた影響はひじょうに大きく、その後『モダン・ジャズ鑑賞』『ジャズからの出発』と立て続けに読んだ記憶があります。

今日買ってきた『相倉久人の超ジャズ論集成 -ジャズは死んだか!?-山下洋輔・編』は、過去に書かれたものを再編集して一冊の本にしたという感じで、以前読んだ内容も含まれております。
理論武装は、未だに良しとは思いません。ただ、知った上で聴き直してみる楽しみはあります。他人に押しつけない知識は、今後とも取り入れていくつもりです。

感想は、読み終わってからということで、今日は、先日お話ししたサド=メル日本公演つながりの1枚です。
ちなみに、1968年の来日最終日のお別れコンサート(7月21日紀伊國屋ホール)の司会は相倉久人氏が、勤められたそうであります。
そうそう、今日の1枚のお話しでした。2回目のサド=メル日本公演のときは、ベースがリチャード・ディビスからジョージ・ムラーツに代わってしまって、友人がガッカリしていたという話をしたと思いますが、その友人がリチャード・ディビスのファンになったきっかけのアルバムが、この「HEAVY SOUNDS」であります。
彼は「SUMMERTIME」に、ガガーンと打ちのめされたのでありました。私もこの演奏は一度聴いてみる価値のある曲だと思います。

HEAVY SOUNDS / ELVIN JONES & RICHARD DAVIS
1968年録音
ELVIN JONES(ds) RICHARD DAVIS(b) FRANK FOSTER(ts) BILLY GREENE(p)
1.RAUNCHY RITA
2.SHINY STOCKINGS
3.M.E
4.SUMMERTIME
5.ELVIN'S GUITER BLUES
6.HERE'S THAT RAINY DAY

おまけ、
今日は、金曜日。自宅にアルコールが切れましたので、これから出かけてまいりま~~~す。


楽しい贈りもの

2006年03月23日 | g-i


今日は、とても楽しいプレゼントをいただいたので、その紹介です。

「大人の科学」という、ふろく(?)付きの雑誌があります。
私も以前、なんどか購入し、壁掛け時計なんか組み立てたのですが、今日いただいたのは高級感のある、雑誌じゃない「大人の科学」。

「スターリング・エンジン」というものだそうで、アルコール・ランプの熱で、実際に動く代物であります。
昔からプラモデルを組み立てたり、ラジオを作ったりが大好きだった私、夕食もそこそこに組み立てに夢中になってしまいました。

スターリング・エンジンとは、スコットランドのロバート・スターリングさんによって発明された外部燃焼式エンジンで、1850年頃は、蒸気機関と並行でさまざまな動力に利用されていたのだそうです。
ガソリン・エンジンの発明と急速な普及で、歴史から消えていたのが、1973年のオイルショックのときにまた注目を集め始めたとか、現在では宇宙での利用などの研究も進められているそうであります。


2時間の格闘のすえ、できました、完成です。
ところが、燃料のアルコールがないので、試運転はおあずけであります。
(口に入れる、琥珀色のアルコールはあるんですけどね・・・笑)


ということで、完成品をながめながら、私の体の中にアルコールを入れているということになりました。
そこで、聴き始めたのが今日の1枚
とんでもなく怖い顔をしたハンプトン・ホースのジャケットですけど、中身はいたって親しみやすいピアノ・トリオです。
以前は、「ちょっと飽きるかな」と思っていたホースのピアノ、最近はいたって心地よく感じられます。これも歳のせいでしょうか。
悪く言えば、当たり障りのない彼のピアノ・トリオ演奏、「スターリング・エンジン」をながめながらの一時には、最良の1枚であります。

THE HAMPTON HAWES, Vol.2
1955年6月28日, 12月3日, 1956年1月25日録音
HAMPTON HAWES(p) RED MITCHELL(b) CHUCK THOMPSON(ds)
1.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2.STELLA BY STARLIGHT
3.BLUES FOR JACQUE
4.YESTERDAYS
5.STEEPLECHASE
6.'ROUND MIDNIGHT
7.JUST SQUEEZE ME
8.AUTUMN IN NEW YORK
9.SECTION BLUES


涙酒

2006年03月21日 | a-c


いやあ、良かった、「王ジャパン」
あきらめかけていた時に、メキシコに命を拾ってもらい、ついに優勝、WBC初代チャンピオンであります。
素晴らしい! カッコイイ! 最高! バンザイ!てな感じですね
今晩は祝杯をあげたい気分ですが、昨晩ちと飲み過ぎましたので、ほどほどにしておきます。(飲まない訳ではないのですよ、ハハハ)

昨晩は、久しぶりに友人S君と飲み明かしました。
例によって、ビールに始まり、日本酒、バーボン、ちょっと焼酎に手を出して、最後はスコッチ、私の肝臓はフル回転であります。

楽しく飲んでいたのですが、途中でS君の叔父さんが亡くなったとの連絡が入り、
「世話になった叔父さんなんだよ」
「急いで帰ったほうがいいんじゃないの」というと
「いや、どうせ今晩は行けないし、酒の好きな叔父さんだったからさ、俺の涙酒にお前も付き合え」

話によれば、大学を卒業した後、修業先(彼は建築設計を家業にしております)を、叔父さんが口利きしてくれたそうで
「ある意味、叔父さんがいなかったら、今の俺はないのよ。だれかさんといっしょで酒が好きでね、それで体壊したクチだから」
亡くなられた事に関しては、ある程度覚悟していたそうで
「まあ、オジキの分も、今夜は飲んでやってよ」
「ようし、飲むか」

            ***** 叔父想い 交わす杯 天にむけ *****

ご冥福をお祈りします。

さて、今日の一枚は、昨晩もお世話になった「バー・オーク」に飾ってあるアルバムを、選んでみました。
J.JがCBSに吹き込んだアルバムの中では、最も人気がある1枚ではないでしょうか
ここでも、エルビン・ジョーンズのドラムが光りますね、トミー・フラナガンも含めてですが、このリズム・セッションはうならせるものがあります。

DIAL J.J.5 / J.J. JOHNSON
1957年1月29, 31日 4月14日録音
J.J. JOHNSON(tb) BOBBY JASPER(ts) TOMMY FLANAGAN(p) WILBER LITTLE(b) ELVIN JONES(ds)
1.TEA POT
2.BARBADOS
3.IN A LITTLE PROVINCIAL TOWN
4.CETTE CHOSE
5.BLUE HAZE
6.LOVE IS HERE TO STAY
7.SO SORRY PLEASE
8.IT COULD HAPPEN YO YOU
9.BIRD SONG
10.OLD DEVIL MOON


手前深酒

2006年03月19日 | d-f


はてさて、あれだけ暖かかったのに、風が強まり、この時間には寒さがドドーンと戻ってきてしまいました。
WBCは、メキシコに頂いた大いなるチャンスを、今日の日韓戦の勝利で、生かすことができ、王監督もなによりでありました。

我が家の、今夕のシェフ担当は、当然、私でありましたが、先日の誕生日の効用か
「今日は、昨日のカレーが残ってるから、つまみを作ればいいよ」
との暖かいお言葉
ならばと、こりもせず、先週に引き続き、今日の手作りつまみの写真を載せさせて頂きます。


これは、冷凍メバチのカルパッチョ。
ニンニクとオリーブ・オイル、それと長ネギの香りが、ほどよくて、なかなかのお味でありました。


次は、手羽先の生姜煮であります。
皿への盛りが、いくぶん偏ってしまいましたが、味には問題ありません。

自宅の食卓で、ボトルを半分近く飲んだのは、いつ以来でしょうか?
(普段は、趣味部屋で小鉢とジャズをあてに、飲んでおりますので)
世の男性諸君、たまに自分で作ったつまみで、深酒するのも一興でありますよ。

さて、今日の一枚は、こりもせずにケニー・ドリューであります。しかもソロ、
基本的に私は、ドリューがヨーロッパに移る前の演奏のほうが、好きだと思っています。ところが、この「EVERYTHING I LOVE」を聴くと、「ヨーロッパに行く前の彼のソロだったら聴かないかもしれない」と、矛盾した事を思ってしまうのです。
ヨーロッパに行く前の彼のソロなら、「バド・パウエルのピアノを聴いた方が、良いかも」なんて、ふと思うんですよね。

ともかく、この時期のドリューには、アメリカ時代とは違う暖かさを感じます。
2曲目の「PORTRAIT OF MARIANN」は、この時期の奥様に、3曲目の「BLUES FOR NILS」は、ベーシスト、ペデルセンに捧げたオリジナルです。
こんな曲を捧げられたら、どんな気持ちになるのでしょうか....

EVERYTHING I LOVE
1973年10月1日, 11月13,14日, 12月31日録音
KENNY DREW(p)
1.SUNSET
2.PORTRAIT OF MARIANN
3.BLUES FOR NILS
4.YESTERDAYS
5.EVERYTHING I LOVE
6.FLAMINGO
7.FINGERING
8.WINTER FLOWER
9.FALL
10.I CAN'T GET STARTED
11.DON'T EXPLAIN


町の酒場で

2006年03月18日 | a-c

今日は、土曜日だというのに仕事がはいり、早めにきりあがったので、S君と一杯ひっかけて帰ってまいりました。

先日、お話ししたFさん(大学院に合格したあの人です)のところで、一晩中ドンチャン騒ぎをした頃、夜中に家を抜け出し、友人と公園のブランコに乗りながら、お酒を飲むという、とんでもない遊びをしていた頃でもありました。

そんなある日、いつものようにブランコに乗ろうと公園に行くと、若い女性に先を越されておりました。
ギコギコというブランコの中で、彼女は泣いていたのだと思います。(暗くてよくわからなかったれど)
「あんた達、なに見てんのよ!あたしを笑いに来たの!」と突然靴を投げつけられて、私達は大慌てでその場を逃げ出しました。

どうして、突然こんな話を思い出したのか

S君が、先日とある飲み屋さんで、とんでもない美人に遭遇したそうで
「それがな、カウンターの隅で1人で酒を飲みながら、今にも泣きそうなのよ、その顔がまた、なんとも色っぽいんだなぁ」
「なんだよ、お前、声かけたの?」
「いや、できなかった」
私は、それが正解だったこと、そういう女(ひと)に声をかけたりすると、痛い目にあったりするということ、所帯持ちは軽率な行動をとらない方が無難だということを彼に話したのでありました。

♪ 町の酒場で 酔い痴れた女に 声をかけてはいけない
どんなにあんたが 淋しい時でも
昔あなたが 恋したひとに似ていても
声をかけてはいけない

町の酒場で 酔い痴れた女に 声をかけてはいけない
たとえあなたが 旅の途中でも
はやくこの町を 発ちなさいあなたの
行く先いい事あるだろう ♪

浅川マキの「町の酒場で」をふと思い出しました。

ということで、こんな話をつまみに、S君と飲んできたわけです。

さてさて、今日の一枚は、浅川マキの「裏窓」ではありません。(笑)
一杯飲んで帰ってきたわけですが、どうにも飲み足りません。
そこで、何故か急にこのアルバムを聴きながら、飲み直しをしたくなってしまいました。
トミー・フラナガンと比較されがちなレイ・ブライアントですが、フラナガンよりもデリケートさを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

CON ALMA / RAY BRYANT
1960年11月25日1961年1月26日録音
RAY BRYANT(p) BILL LEE(b) MICKEY ROKER(ds) ARTHUR HARPER(b)[2のみ]
1.CON ALMA
2.MILESTONES
3.ILL WIND
4.NUTS AND BOLTS
5.CUBANO CHANT
6.ROUND MIDNIGHT
7.AUTUMN LEAVES
8.C JAM BLUES