JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『はち』にも劣る

2011年06月29日 | s-u

今日は朝から夏の青空が拡がって暑い一日でした。
最近はどうにもニュースや新聞を見るのが嫌になっている傾向がありまして、つまりそれは見るたびに読むたびに腹を立てるのがバカらしいからです。

梅雨のこの時期(今日は大晴れですけど)、ふと大好きな詩人、金子みすゞのこんな詩を思い出しまた。

  つゆ

  だれにもいわずにおきましょう。
  朝のお庭のすみっこで、
  花がほろりとないたこと。

  もしもうわさがひろがって
  はちのお耳にはいったら、

  わるいことでもしたように、
  みつをかえしにゆくでしょう。

つゆはつゆでもつゆ違いなんですがね。(笑)
どっかの会社のお偉いさんや、どっかの政治家や・・・・
ともかく、ここでいうところの『はち』にも劣るということでしょう。

何処かでほろりと流しているつゆ(涙)の重さを、どうしてあいつらは受け止めようとしないんでしょうかねぇ?
人間とはかくも悲しい、さもしい生きものだったのか?
そう思ってしまうのは私だけでしょうか?

母は自治会が独自に調べた放射線量を見て、さほど高い数値ではなかったものの
「庭の芝刈りはどうしたらよかんべ?」
と、悩んでおります。
いつ消えるともしれない魔線の恐怖におびえながらも、
「ここで生きていくしかないし、グッとこらえながら終息を待つしか方法がないのかなぁ?」
完全防備で庭仕事をしている母の曲がった背中を見ると、なんとなく目頭が熱くなるのは私が歳をとったせいか、それとも、いよいよ脳が冒されてきたから?

母の姿は私が見るとして、みなさんはいつ自宅に帰れるとも分からぬ多くのじいちゃん、ばあちゃんの姿を、どうぞ忘れずにいてください。
そして、いかにお偉くとも、『はち』じゃなくても、人間であれば、歳は取ってなくとも、脳が冒されてなくても、目頭を熱くする想いが必ずや湧き上がるはずだと、私はまだ信じています。

あ~あ、またこんな話になっちゃいましたね。いったいいつこんな話から脱却できるのでしょうかねぇ、早くそうなって欲しいと自分でも思うバブ君でありました。


我が家のカメ太君は、あいかわらず元気です。
震災を無事乗り越えた彼に、
新しい砂と浄水フィルターをプレゼントしました。

さて、今日の一枚は、ウエイン・ショーターです。
かなり『プレーボーイ・ジャズ・フェス』の余韻を引っ張っている感はありますが、ショーターを取り上げる事が少ないのは、これもまた趣味の問題ですかね。(笑)

このアルバムは録音から15年後、いわゆる一度お蔵入りした音源での発売アルバムです。
ご存じのごとく、お蔵入り音源の発売は本人のその後の活躍次第で珍しくはないのですが、ジャズの場合とくに「あんがい良い演奏がレコード化されていなかった」てな例が少なくありません。おそらくこれもまたそんな一枚かもしれませんよね。

ショーターをさほどお気に入りでない私も、ジャズ・メッセンジャーズ時代をとやかく言ったことはないでしょ(笑)
このアルバムにはその否定できないショーターが活きているように感じます。それはやっぱりアート・ブレーキーというお方の存在感が大きいのでしょうかねぇ?いやいやそうじゃないでしょ、やはり初期のショーターには私の心を揺さぶる何かがあったんですきっと。

ともかく、ジョン・S・ウイルソンがデビュー作「INTRODUCING」をダウンビート誌でコテンパンに貶した影響が大だったと言われるお蔵入りの原因も、今となってはどうでもいいんでありまして、行き着いた音楽スタイルが私好みでは無いとしても、ショーターの才能は認めざる得ない、なかなかよろしいアルバムだと思います。

SECOND GENESIS / WAYNE SHORTER
1960年10月録音
WAYNE SHORTER(ts) CEDAR WALTON(p) BOB CRANSHAW(b) ART BLAKEY(ds)

1.RUBY AND THE PEARL
2.PAY AS YOU GO
3.SECOND GENESIS
4.MR.CHAIRMAN
5.TENDERFOOT
6.THE ALBATROSS
7.GETTING TO KNOW YOU
8.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS


捨てろと言われても

2011年06月27日 | y-その他

震災以降じつは暇なのになぜか忙しい(よく分からないでしょ、本人が分ってませんから、笑)という、じつに奇妙な日々が続いています。

いつもはログを書いているはずの昨晩も、まだ終わらぬDVDの後片付けに追われ、しかもあの私にしては珍しく見続けていたドラマ『JIN』も最終回、なんとそれらのために夕食後は就寝する午前2時までTVの前を離れられなかったという・・・・ほら、暇なのに忙しいでしょ(なんじゃそりゃ)
「仁先生の野郎、オレのはるかちゃんをひしと抱きしめやがって・・・羨ましいぞコンチクショウ!」
なんてね。

それから見入ってしまったのが1982年の『PLAYBOY JAZZ FESTIVAL Vol.2』ってヤツでして、しかしブログを書いているというのは恐ろしいものですねぇ、この映像をまるまる見たのがVHSからDVDに焼き直しをした2006年2月11日以来だということがブログで振り返ると分かってしまうんですから。

ともかく、フリー・フライトからメイナード・ファーガソンのビッグバンドまでじっくりと見てしまいました。

途中、ウエザー・リポートをバックにマントラが「BIRDLAND」を歌うあたりは、どうにも録音バランスが悪くて聴くに堪えないようにも思いますが、そもそも音を追求するならレコードかCDででも聴けっちゅうはなしで、前髪が怪しいオーネット・コールマンやデクスターのとっさぁんとミルト・ジャクソンのツーショットを見ただけで「この映像とって置いてヨカッタァ」と思ってしまうのです。

そうそう意図的かどうかは分かりませんが、フリー・フライトの「BLUE RONDO A LA TURK」の後すぐデイブ・ブルーベックってぇのも私なんぞ「ぷっ」っと笑ってしまうのですけど。

ともかく、整理するときにしか見ていないDVDでも、その時にはこうして楽しませていただけるわけですから
「捨てろと言われても捨てられません、私のガラクタは。」(笑)

話はコロッと変わって、
ピーター・フォークが亡くなりましたねぇ、
もちろんコロンボのイメージが強いのはとうぜんですが、喜劇役者としての彼も忘れることは出来ません。
私のガラクタの中に『おかしなおかしなおかしな世界』でもないかと探してみましたが、さすがにこれは持っていませんでした。

晩年は、相続問題、アルツハイマーと、あまり良きものではなかったようですが、心よりご冥福をお祈りいたします。

てなことで、昨夜忙しくて(笑)更新できませんでしたので、月曜日ですけど『料理当番、本日の一品』です。

まずは、珍しく母からリクエストがあったので豚の冷シャブです。タレは薬味タップリのポン酢にレモンを加えてサッパリ、サッパリ。サラダ感覚でいただけました。

こちらは、ポテ・チーズ・アスパラの生ハム巻きと、リンゴがポソポソになりかけていたのでシロップとワインで煮て生ハム巻きにしてみました。

さて、今日の一枚は、『PLAYBOY JAZZ FESTIVAL Vol.2』を受けてフリー・フライトです。
じつはあまりこれも聴かない一枚なんですが、「それじゃあ捨てな」と言われても困るので・・・・(笑)
クラシックとジャズの融合、フュージョン? 何処を切り取っても私の本道から外れていることは、みなさんにもおわかりかと思います。
ほんじゃどうしてこれを持ってるんだっちゅう話ですけど。

みなさんは、自分の趣味を嫁さんにもちょっとは理解して欲しいから、てな無駄な努力をした経験はありませんかねぇ?
いつだったでしょうか(もちろん忘れるほど昔の話です。)、私の聴く音楽にまったく興味のない嫁さんが、チャック・マンジョーネの「FEELS SO GOOD」を聴いて、ちょっとだけ触手を動かしたことがあったんです。
当時「どちらかっちゃあクラシックは聴いてもイイよ」てなことを口走っていたこともあって、たぶん、このアルバムはその時に購入したんだと思います。
まったくねぇ、もう少し内容を把握して選択すべきだったんですけど、なにしろほら不得意分野でしょ、とうぜん嫁さんが私の趣味にそれ以上の興味を示すことはありませんでした。(笑)

ともかく、私の所有する数少ないフュージョン系アルバムの一つです。

THE JAZZ CLASSICAL UNION / FREE FLIGHT
1982年録音
MILCHO LEVIEV(p,key) JIM WALKER(fl) JIM LACEFIELD(b) RALPH HUMPHREY(ds)

1.BLUE RONDO A LA TURK
2.PAVANE FOR A TRUE MUSICAL PRINCE - DON'S SONG
3.CHOPIN ETUDE
4.PAGANINI CAPRICE
5.PACHELBEL CANON
6.PEASANT DANCE
7.BACH'S GROOVE
8.FOR FREDERIC  BILL
9.CAN MUCHO GUSTO


梅雨です・・ねぇ

2011年06月21日 | y-その他

  ♪ 雨が 雨が ふっている
   きいてごらんよ 音がする
   ぴちぴち ぱしゃぱしゃ 音がする
   ほら お池に ふっている
   金魚はどうしているかしら ♪

いよいよ東北にも梅雨がやってきました。
てんで、この歌ですが、みなさんご存じでしょうかねぇ?
曲: 小松耕輔 詞: 杉山米子『雨』という歌なんでありますが、「私が子供の頃に歌った」てな歌ではありませんで、
娘が小さい頃、雨が降るたびにこの歌を歌ってたんです。それが耳に付いちゃって、ついつい雨が降ってくると口ずさんでしまうんですけど、なにしろ本歌も知らずに娘の歌で覚えたもので、歌詞もメロディーもいいかげん。

  ♪ 雨が 雨が ふってきた
    きいてごらんよ 音がする
   ピチピチ チャプチャプ 音がする ♪(いつもここで終わってました。)

すると娘が「ちがうよぉ」と文句をつける、これが楽しくて、ちょうしに乗ってまた歌う・・・・・・・
「あ~~あ、あの頃は幸せだったなぁ・・・・」(笑)

そんな梅雨入りの今日の空模様は「くもり→晴れ→雨→晴れ→雷・・・」まぁめまぐるしくて、梅雨がいっしょに連れてきた暑さとも重なり、あまり気分の良い日ではありませんでしたねぇ。

ちょうど晴れているときでしたか、いつもの公園の近くに立ち寄ったので覗いてみると、運動場の仮設住宅はほぼ完成、あとは入居を待つばかりという状況で、建設のための通行止めは解除になっていました。
ならばと駐車場に車を止め、久しぶりに散策でもしようかと思ったのですが、公園内の遊歩道が何ヶ所も通行止めになったままでした。

まっ生活に直接影響のない通行止めですから後回しにされてとうぜんですわね。
「しかたないしかたない」



散策は無理でしたが、それでも小さな花や夏の香り漂わせる緑が一時私を癒してくれました。
梅雨入りして、暑さや雨でめげる気持ちも何処かに癒してくれる包容力が自然にはあるんですねぇ、自然の驚異、自然のたくましさ、自然の優しさ、ついつい忘れがちなそんなものに、傷つき、喜び、癒される・・・・やっぱそういうもんなんですよ。

はやく子供たちが、そんな自然を「ぴちぴち ぱしゃぱしゃ」と歌い楽しめる、そうなって欲しいと願うバブ君でありましたとさ、お終い。

さて、今日の一枚ですが、以前紹介済みのエラとサッチモの共演盤です。まっその時はジャケ写真の紹介もなかったのでイイでしょう。

でもなぜにいまさらこのアルバムかと言いますと
先日、見舞い先から帰ってきた母を駅まで迎えに行ったときでした。
車内での音楽になどほとんど興味を示さない母ですが、たまたまiPodから流れていたこのアルバムの「UNDER A BLANKET OF BLUE」を聴いて
「かあちゃんは、こういうのは好きだな」
と、言ったのであります。
これって、あんがい私にとっちゃ「ギョギョ!」って事なんでありまして、あわててランダムで聴いていたのを、アルバム再生に切り替えたりして・・・・でも、その後母はなんにも言わなかったんですけどね。

難しいことは言わずにこのアルバムを聴いてみると、じつにオールマイティーというか、昼移動中の車内で聴いても、夜ドライブ中に聴いても、お酒飲みながら聴いても・・・・寝起きの一発にはチトどうかとは思うものの、どんなシチュエーションでも耐え得る一枚なんじゃないか?なんて思ったりします。(もちろん私だけかもしれませんけどね。)

それはなぜか?
つまりは全体をとおしてのなんとも言えない暖かみなんだと思います。
「CHEEK TO CHEEK」なんか聴くと「二人がみょうに嬉しそうに歌っている」そんな顔が浮かんでくるじゃありませんか。
そんな姿が母にも見えたのかもしれませんよね。

ELLA AND LOUIS / ELLA FITZGERALD & LOUIS ARMSTROMG
1956年8月16日録音
ELLA FITZGERALD(vo) LOUIS ARMSTROMG(tp,vo) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) BODDY RICH(ds)

1.CAN'T WE BE FRIENDS ?
2.ISN'T THIS A LOVELY
3.MOONLIGHT IN VERMONT
4.THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
5.UNDER A BLANKET OF BLUE
6.TENDERLY
7.A FOGGY DAY
8.STARS FELL ON ALABAMA
9.CHEEK TO CHEEK
10.THE NEARNESS OF YOU
11.APRIL IN PARIS


自暴自棄?

2011年06月19日 | p-r

しばらく沈黙を続けていた地面ちゃんですが、進まぬ原発の事故処理をあざ笑うかのように昨日今日といくぶん揺れております。
まっ、何処かのオッサンが溜まった鬱憤を一気に発散するがごとくブレーキ知らずになるよりは、少しずつ発散してくれたほうが良いっちゃ良いんですが・・・でもやっぱり地震はいやですね。

話は一昨日のことですけど、震災以来初めて港を見下ろせる公園で昼食をとりました。

一見、震災前と何ら変わらぬ光景に見えるのですが、一つだけ大きな違いがあります。それは子供たちが誰一人いないということ、いかにウイークデイとはいえ、以前はそんなこと無かったんですよねぇこの公園。
車中で昼食をとっていても、なんだかちょっと寂しい感じがします。

「バブさん知ってます?事故を起こした三つの原子炉だけでなく、いずれ残りの二つの原子炉も爆発するのは時間の問題だって話ですよ。そうなったらもうお終いだって。」
そんな根拠もない噂がまことしやかに囁かれ、
「もう、今日楽しめることをめいっぱい楽しむしか無いですって」
てな、まるで街全体が自暴自棄になりつつあるような状況がいたるところで見られたりすると、その静けさがそら恐ろしいものに感じられ「私自身が自暴自棄になりつつあるからじゃないか」なんて考えちゃったりして。
この公園であたりまえに聞こえた子供の笑い声、泣き声が、いかに自然であったのか、そして今がいかに不自然であるのか痛感する思いでした。
公園に来て暗~~イ思いをするのは失恋のあの日以来でしょうかねぇ(笑)

「そうだな、自暴自棄ではなく、前向きに今日を楽しむ、そんな余裕が今こそ必要なのかもしんない。よ~~し、今日はパーッと飲みに行っちゃおうか」
「いやいや、バブさんの場合はそういうのあんま関係ないでしょ、だって自暴自棄もへったくれもなく、毎日飲んでんじゃないですか。」
「O君、それを言っちゃぁおしめぇよ。いや、それを言ったら福島原発よ。」
って、なんのこっちゃ。

てなことで(何が「てなことで」かわかりませんが)
休日の今日も一品作って飲んでます。『料理当番、本日の一品』です。
先週末から母がお見舞いかたがた出掛けていたのですが、山のような野菜をいただいて帰ってまいりました。(これじゃどっちが見舞われたかわかりゃしません。)
メインは美味しいトマトとジャガイモです。
そこで、今日はそれらを使って

まずは、揚げ鯵のトマトたっぷりソース。見た目には分かりませんが揚げ鯵もプレーンとカレー粉をふった二種類作りました。ソースはダシ、砂糖、塩、りんご酢、米酢それに醤油を一タレ、これに新玉葱と美味しいトマトをドバッと混ぜて。

こちらは、オイスターソースを使ったバラ肉の照り焼き、たっぷりのジャガイモも添えてみました。

最後は定番のポテサラ、もちろん美味しいトマトもたっぷりとね。

なんとかまだ私は自暴自棄に陥らずにいるようです。が、ほんと、街全体が自暴自棄になったら大変なことになるように思います。
つまらん政治家はほっといて、自分たちでなんとかせにゃイカンのでしょうかね。

さて、今日の一枚は、アート・ペッパーです。
『料理当番、本日の一品』でカレー粉を使いましたが、「カレー粉を使うと全てカレーカレーする」かといえばそうでもない。(もちろん量によりますけど)あんがい「母の嫌いな魚の生臭さを消す」なんてぇのには有効だったりします。
しかし、カレーをめいっぱいきかせたい時には、今日みたいな使い方じゃいけませんやねぇ

このアルバム、題名が「とってもエロ(色)イ」ではなく、「とっても熱い」ってんですが、聴いてみるとさほどでもなくて、ちょっとペッパーが足りなかった感はある一枚だと思います。つまり、もう少し香辛料(カレーやペッパーね)をきかせるべきだったんじゃないかと。

これも一つの企画物アルバムなんでしょうかねぇ?そのへんは情報を持っておりませんが。
けしてペッパー自身の出来が悪いアルバムではありません。ただねぇ、それとほんのちょっとのラテンスパイスがベストマッチかとといえば、私はそうは感じないですし、へんにアレンジも凝っていて、だからやっぱ企画物なのかなぁ?
いずれ、ウエストコーストのイヤミが若干出ているように感じます。

おっと、完全に汚しパターンに入っていますが、聴くに堪えない一枚ではけしてありませんので誤解なさいませぬよう。
ほどよいラテンテーストをお楽しみいただくには悪いアルバムではないと思います。

MUCHO CALOR / ART PEPPER
1957年10月録音
CONTE CANDOLI(tp) ART PEPPER(as) BILL PERKINS(ts) RUSS FREEMAN(p) BEN TUCKER(b) CHUCK FLORES(ds) JACK COSTANZA(conga) MIKE PACHEKO(bongo)

1.MUCHO CALOR
2.AUTUMN LEAVES
3.MANBO DE LA PINTA
4.I'LL REMEMBER APRIL
5.VAYA HOMBRE VAYA
6.I LOVE YOU
7.MAMBO JUMBO
8.OLD DEVIL MOON
9.PERNOD
10.THAT OLD BLACK MAGIC


音楽話?

2011年06月14日 | v-x

最近どうも震災ムードを抜けきらないままブログを続けているようで、私自身「これじゃイカン」と思っているんですよ。

てなことで、今日は音楽の話題を一つ
って、そもそもこのブログの本筋はそこだろっちゅうはなしで。(笑)
とは言っても、そこはバブのことですから本筋の本筋JAZZからはちと外れるんでありますが。

最近家で聴くことはないものの車中でよく聴くのが、『Superfly』越智志帆さんの歌なんでありまして、(えっ?意外ですか?)
昨日たまたまMさんのお店に彼女のジャケットサンプルがあったもので
「最近ねぇ、この女(こ)ちょっとお気に入りなのよ」
まず音楽の話題で若い女の子と会話をすることのない私が、26才のSちゃんにそう宣ったのでありました。
「へぇ(じつに意外そうに)、この人歌上手いですよねぇ、ちっちゃいのにスゴイ声も出るし、私も好きですよ。」

そもそも私が彼女を聴くきっかけとなったのは、何処でどういうかたちだったかは忘れましたが、彼女が歌うジャニス・ジョプリンの「PIECE OF MY HEART」を聴いたからでした。
ジャニスと比べてどうかといった愚問はさておき、若い女(こ)が、大学時代にジャニスの「MOVE OVER」を聴いて、ジャニスを目標に音楽活動を続けているという、これが良いじゃござんせんか。以来隠れファンなんであります。

ともかく、若いSちゃん(本人は26才じゃけして若くないと言いますが)と音楽の話を出来ること自体画期的なことなんでありまして、
「そう、好き?イイねぇ、初めて意見があったなぁ」
てな調子ですよ。

ところが、ドラマ『BOSS』の主題歌のはなしあたりまでは良かったんですが
「いかにもロックってぇのも良いけど、ブルースっぽいのも良いしねぇ、ジャズっぽさもあったりして・・・・・」
このあたりから、オヤジのイヤミというかしつこさが出てしまうからイカンのですよねぇ
「ライブ盤がイイよ、ライブでのカバー曲。ニール・ヤングの「HEART OF GOLD」もイイし、ローリング・ストーンズの「HONKY TONK WOMEN」もイイ、ジム・クロウチの「BAD, BAD LEROY BROWN」なんてノリノリだしさぁ、イーグルスの「DESPERADO」でしょ、極めつけはやっぱジャニスの「PIECE OF MY HEART」だぁねぇ」
「??????」
そもそも、イーグルスだってジム・クロウチだって、ジャニス・ジョプリンだって、Sちゃんは知らんのですから、しかもその後ジャニスを熱く語ってしまうと言う・・・もう完全に致命傷でしょ(笑)

いかにジャズ話を避けようとも、音楽話でジェネレーションギャップは埋められない・・・・あらためて自覚したのでした。
そして、昨夜は独りジャニスを聴きながらロックグラスを傾けたのでありました。とさ。(笑)
あれ?これって音楽話?

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
先日「SING & PLAY THE PHIL WOODS SONGBOOK」を聴いて、これもまた思い出したように聴いた一枚です。

じつはこのアルバム、ステータスというレーベルからして地味な感じが滲み出てるんでありますが、正直、頻繁に聴く一枚ではありません。レッド・ガーランドとウッズの共演盤というだけで、それほど・・・・
ただ、まさにビ・バップといった香りがプンプンと漂うアルバムではありまして、
「パーカーこそ神のウッズが作ったオリジナルは、パーカーの曲以上にビ・バップだぁ!」
そんな印象を受ける一枚でもあります。
つまり、最近私は「ザ・ビ・バップ」みたいなアルバムを頻繁に聴くことが無くなったという証かもしれませんね。

ともかく、ウッズ、ガーランド以外の方々は別としても、「二人はやっぱりバッパーだったんだ」と認識できる、そんな一枚であるとは思います。

SUGAN / PHIL WOODS
1957年7付19日録音
PHIL WOODS(as) RAY COPELAND(tp) RED GARLAND(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)

1.AU PRIVAVE
2.STEPLECHASE
3.LAST FLING
4.SUGAN
5.GREEN PINES
6.SCRAPPLE FROM THE APPLE


思いつきじゃダメだね

2011年06月12日 | a-c

咳は続いているもののまったく怠さもなく、元気そのもの、この喉の異変はいつまで続くんでしょ?
休日の今日は部屋の掃除を済ませ、復活したプレーヤーでレコードを楽しんで過ごしておりましたが、このままいれば必ずやいらぬ命令を受けるであろう事を察し、昼過ぎに家を抜け出しました。

とはいえ行くアテもなく、まずはアイスコーヒーを仕入れに6月中は日曜日も営業しているという『ヤナイ珈琲』さんへ、

基本、アイスコーヒーをあまり飲まない私としてはそれほどの量も必要とせず、ヤナイさんには申し訳ないほどの少量の仕入れでありましたが、
「ヤナイさん、俺なりに(被災者の方々に対し)何かできることはないかって考えたんですけどね。・・・・・」
てな話になって、
「地震以降CDの整理も拒んでたんですが、この前から徐々に始めたんですよ、そん時ふと思ったんですけど、未だに避難所生活をおくっている人の中には、オレみたいに音楽を「久々にヘッドホン付けずに聴けたぁ」いや「聴きたい」って人もいるんじゃないかって・・・・・例えば、避難所って学校じゃないですか、視聴覚室や音楽室みたいのありますよねぇ、そこにレコードは無理でも、CDを持ち込んで、ヤナイさんとこの珈琲飲んでもらいながらJAZZを楽しんでもらう、いわば『特設・メニューは珈琲だけのミニJAZZ喫茶』みたいなもんが出来ないかなんてね。みんながいるとこじゃ有名人でもなけりゃ音出しは難しいだろうけど、「聴きたい人は視聴覚室までどうぞ」的な・・・・・」
「そうだねぇ、被災直後と今じゃ受け止め方が違うだろうし、今ならそんな娯楽も・・・・・・・でもねぇバブさん、その許可を何処でどう取るか、衛生面やら使用許可やら・・・・やりたい気持ちの人は他にもいると思うけどその方法が分からない、面倒、ってな事が現状じゃないかなぁ

なるほど、おっしゃるとおりです。
しょせんド素人の思いつきに過ぎないのでしょうねぇ・・・・・

 
仮設住宅もいろんな種類があります。
本人の希望では選べないんだろうなぁ 

いつもの公園の運動場は仮設住宅で埋め尽くされました。

我が行きつけの公園でも一部立ち入り規制をかけながら仮設住宅の建設が進んでいます。そんな様子を見ながら、
体力も無い私には瓦礫撤去のお手伝いもいささか無理がありますし、金銭援助をするにも財力がない、あるのは時間と足りない頭、
「う~~~~ん、どうしようもないんかねぇ???????」
そんなことを思った日曜日でありました。

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

母が私の風邪をもらってくれたみたいで、ここ二、三日調子が悪いものですから、「母の好物?」と考えたあげく煮物、ごった煮を作りました。
なんとか母は美味しいと食べてくれましたが、食欲はいまひとつのようで、米を食べたくないと言います。そこでこんなんを作りました。

人呼んで満月揚げ(誰も呼んじゃいませんが。笑)、中身は二種類、一つはネギ納豆入りでもう一つはチーズとピーマンとピザソースが入っています。

喉だけが不調の私は、煮物とこのニシン、それに満月揚げの油を使ってのとろろの揚げ物でしっかり日本酒をいただきました。 

さて、今日の一枚は、チェット・ベーカーです。

ライムライトでの二枚目のアルバム、いわゆるビリー・ホリデイのトリビュート盤、企画物という一枚ですが、一枚目の「BABY BREEZE」同様、このアルバムもセールスは最低だったようです。
この時期のベーカーを簡単に言ってしまえば、「時代について行けないジャンキー」「過去の栄光を引きずる負け犬」てな常態だったのでしょうかねぇ?
いかにハル・ギャルパーがタウンビート誌上で「歌詞の意味やフレージングを大切に心を込めて歌っているかを、惜しみなく知らしめる。」と評価しても、そんな逆風は消えることが無かったようです。

まっそんな当時の状況は抜きにして「その時代のいわゆるジャズシーンの中でこのアルバムがどうであったか」てな評価ではなく素直に聴けば、いたって「よか一枚」なんでありまして、しかもわりと後からじんわり来るというか、そうスルメ的良さのあるアルバムだと思います。
ただねぇ、いかんせん同じ感じの曲調が続くので、A、B面連続で聴くのがベストかというと私はお勧めしません。
とは言っても、飲んでるときに裏で流れても良いアルバムですから・・・・・CDでダラダラ流しっぱなしでも、シチュエーションによってはアリなのかもしれませんが。

ともかく、「当時売れなかったからダメ」という評価は、このアルバムだけでなくJAZZ全般に間違った判断だとすべきでしょうね。

BAKER'S HOLIDAY / CHET BAKER
1965年録音
CHET BAKER(vo,flh) EVERETT BARKSDALE(g) HANK JONES(p) RICHARD DAVIS(b) CONNIE KAY(ds) +Reeds Section

1.TRAVELIN' LIGHT
2.EASY LIVING
3.THAT OLE DEVIL CALLED LOVE
4.YOU'RE MY THRILL
5.CRAZY SHE CALLS ME
6.WHEN YOUR LOVER HAS GONE
7.MEAN TO ME
8.THESE FOOLISH THINGS
9.THERE IS NO GREATER LOVE
10.DON'T EXPLAIN


復活ダァ!

2011年06月09日 | a-c

私の『声患い』は長期戦へと突入し未だにかの美声(?)は戻っておりませんが、昨日は久しぶりの平日休日「風邪なんぞに負けてられん」とばかり、完全復旧を目指しプレーヤー修理を自力で行いました。
曲がってしまったアームはジャンク品をやっと見つけ、ヘッドはすっ飛んだナットを代用品で調整し、針を代え、開閉部分が完全に壊れたカバーはとりあえずいちいち外して使うことにして・・・・・

「よっしゃ、モーターも壊れてないし・・・・基本レコードが回って、ヘッドで電気信号を捉えられれば音が出る、単純な構造なんだから・・・・大丈夫さぁ、大丈夫のはずさぁ、大丈夫だと思う、大丈夫であってくれ!」

針圧を調整しつつ、もし万が一レコードに損傷が出ては一大事、
「ダメになってもイイレコードはと・・・・・」

あはは、ありましたありました、姉が30年も前に通販で買った、いわゆる『ポピュラー全集』ってぇ代物です。

 ♪ ジャジャジャー ジャジャッジャジャー ジャジャジャー ジャジャー ・・・・♪

「SMOKE ON THE WATER」が、間違いなく聞こえます。
あとは音割れや、バランスの具合でありますが
・・・・・・・・
「うるさいよ!」
デヘヘ、ボリュームを上げ過ぎちゃいました。

ともかく、我が安物のアンプとスピーカーで聴く分には何ら問題ない常態
「やったぁ!復活ダァ!」
エガッタです、本当に嬉しいです、震災から3ヶ月、やっとレコードが聴ける環境が戻ってきました。
風呂の次に望んでいた我が人間生活の必需品が今ここに復活したのです。
「ありがとう!ありがとう!」
「この感激を今誰に伝えたいですか?」
「いや、伝えたいと言うより、復活させた自分を誉めてあげたい」
なんのこっちゃ

感動のまま、すぐにディーパープルは舞台から降りていただき、コルトレーンに登場していただきました。
「「CRESCENT」最高!」

てなことで、ひとしきりレコードを楽しみ、その後は身体のケアーに出掛けました。
病院?いやいやチァイマスよ、マッサージです。
もちろん妖しいヤツじゃありませんよ、普通のヤツね(笑)。全身を揉みほぐしてもらって、その後はいつものバーへ、
O-クママが私が好きだからと特別に仕入れてくれているキリンラガーの瓶ビールを、クピーっとね。
「なまらたまらんねぇ」

ところが、マッサージのせいでしょうね、みょうにアルコールのまわりが良くて、いつものようにバーボンロックをクピクピやっていると、ちょっくら怠くもなったりして
「ママ、今日は早く帰るからね」
と宣言。
まっとは言っても、8時頃から12時まで飲み続ければじゅうぶんだっちゅう話ですけどね。

ともかく、なんだか久しぶりに休日らしい休日を過ごした私には贅沢な一日だったように思います。
たまにはイイですよね。

さて、今日の一枚は、ジャキ・バイアードです。

そもそも、バイアード的個性派(?)を私が嫌うはずがない事は、長年我がブログにお付き合いいただいている方にはおわかりだと思います。
ただ、ローランド・カークという文字をこのブログで見つけるのはなかなか難しい、ということも御存じだと思います。

以前も言いましたが、私はマルチプレーヤーを過小評価する事はありません。ただし「いっぺんに吹いちゃうってぇのはいかがなものか」という、とんでもなく保守的考えも持ち合わせているから始末が悪い(笑)
てなわけで私にとってカークはけして好みのプレーヤーではありません。
つまり、このアルバムは、好みのピアニストとあまり好みでないマルチプレーヤーとの(ある意味、バイアードもマルチ奏者ではありますが)組み合わせであるということです。

ただねぇ、プレーヤーが復活して、こうしてあらためて聴いてみると、複数同時演奏がどうのこうのということより、カークの上手さを感じてしまう自分が嫌い(なんじゃそりゃ)
「SHINE ON ME」なんて、バイアードはもちろん良いけど、カークのネッチョネッチョクラリネットが、みょうにはまっちゃったりして(笑)、「EVIDENCE」のバイアードも良いなぁ・・・ディオの「MEMORIES OF YOU」も、バイアードのストライドに乗っかるカークのテナーは、憎らしいけど上手いと思います。

ともかく、
テクニシャンは何やらせても上手いっちゅう、そんなアルバムです。

EXPERIENCE / JAKI BYARD
1968年9月17日録音
JAKI BYARD(p) ROLAND KIRK(ts,cl,manzello,kirkbam) RICHARD DAVIS(b) ALAN DAWSON(ds)

1.PARISIAN THOROUGHFARE
2.HAZY EVE
3.SHINE ON ME
4.EVIDENCE
5.MEMORIES OF YOU
6.TEACH ME TONIGHT


風邪に負けずにフライマ~~ン!?

2011年06月05日 | y-その他

ここ何日間かちょっと強めの地震が頻繁に起きています。もちろん3月11日、4月11日といった地震とは比較にならないほどなんですが、さきほども2,3回大きな揺れがあって、母などは「気持ち悪いなぁ、大丈夫かなぁ」と心配しきりです。
全国でも屈指の「地震少な所」だった我が田舎も今や昔、地面の下はいったいどんなことになっとるんでしょうかねぇ?

まっ地震のことをあれこれ考えても自然の物ですがどうしようもないんですが、久しぶりの休日、私は不摂生が祟りじつに気分の悪い一日を過ごすことになってしまいました。
風邪です。完璧に風邪です。
何日か前からどうも喉の調子が悪く、かの美声(?)もまるでアヒルのガー子ちゃんのようになってはいたのですけど、ついに今日は全身を倦怠感が襲い、熱が出ました。
「今日はぁ、床屋行ってぇ、久しぶりに自転車転がしてぇ、花の写真でも撮ってくんかなぁ・・・・・・・」
全てキャンセルです。
まったくねぇ、若くないんだから、他人様の不幸を片目に、やれ「三連午前様」だの「ママァ、ボクちゃん寂しい・・・」てなことやってりゃ、そりゃ天罰も下るってぇもんですよね。反省しています。

てなことで、布団に横になりながら映画『キック・アス』を観ました。
う~~~んどうなんでしょう、私的にはあまり好みの映画じゃありませんでしたねぇ、コメディ映画なんでしょうけどへんに生々しい描写があったりして、ホンワカしたものの方が私は好みです。

ヒーローもののコメディーというと、やっぱ私にとってはアレしかないですねぇ、『フライマン』です。

正直内容まではよく覚えちゃいないんですが、そのドジっぷりがじつに楽しかった記憶があります。

ちょっくらネットで調べてみると

1967年アメリカユニバーサルTV制作のカラー30分番組で(カラーだったんですねぇ、私は白黒テレビで見てたんでカラーの記憶はありませんが)、日本では4月7日から7月28日にかけて日本テレビ系列で放映されてたんだそうで

町の発明王が自分の風邪を治そうと作ったつもりが、出来上がったのは一定時間空を飛ぶスーパーヒーローに変身できるというとんでもない錠剤。
そしてこの薬、誰にも効くというものではなく、ガソリン・スタンドで働くちょっと頼りない青年スタンリー・ビーミッシュが飲んだときしか効果が出ない。
これを聞きつけた政府当局がスタンリーをエージェントとして利用することからはじまる数々のトラブルを描いたSFコメディ。

とまぁ、そんな内容?
当時人気があった漫才コンビの晴乃チック・晴乃タックが吹き替えを担当したので、日本版の正式題名は『チック・タックのフライマン』だったんだそうであります。(覚えてない、笑)

アメリカ版ならYou Tubeで動画が見られるという・・・・・
見ちゃいましたが、英語じゃ分からん(笑)でも懐かしいやねぇ

ともかく、風邪をひいたら寝てろってんですが、タダ寝てもいられずそんなことをやってしまった一日でした。
フライマンが薬を作ったのも風邪を治そうとして・・・・ならば私も明日には薬は無理でもその元気をいただいて「フライマ~~~ン!」と行きましょうかねぇ

てなことで、今週の『料理当番、本日の一品』です。

え~~メインはささみのシソ梅肉巻きです。たたいた鶏のささみでオオバ梅タタキを巻いて蒸しました。

こちらは海老サラ、そして

酒の肴にサバ缶を使った簡単サバ大根です。
えっ?風邪なんだから休めばいいのにってですか、なにをおっしゃいます、この当番に風邪もヘッタクレもありゃしません。まして私が作らずして酒の肴が食卓に上るわけもなく・・・・・
「って、また飲んだのかい?!」
「ハ~~~イ」
私には風邪より先に治さねばならぬ病気があるようです。

それにしても熱があるからでしょうね「いつにも増して支離滅裂な内容だなぁ」と、風邪のせいにする伏線を張っておいて
さて、今日の一枚は、お久しゅうございますMJQです。

私の場合、そもそもジョン・ルイスをさほど気に入っていないという大前提があるためにMJQを、かなりないがしろにしている感があります。

このアルバム、なぜにピラミッドなのかといえば、とうぜん「PYRAMID」という曲が入っているからなんでありますが、なぜこの曲がピラミッドなのかについては・・・・私は知りません。(笑)
いずれにしろ、UFO超心理学研究会で「ピラミッド・パワー」について学んだ(?)私としては、ブルースとピラミッドの関連性についてはとんとご存じないと、まっそういうことです。

内容は・・・・MJQです。(なんじゃそりゃ)
いや、MJQをなんと表現しようとMJQはMJQであって、大きなツッコミ所などあるわけもなく、ともかく、風邪で熱があるようなときは、ジョン・ルイスもそれなりに役だってくれるものだなぁとね。
それにどミルト・ジャクソンに身体を動かされる場面もそうそうないし、ゆっくり目を閉じながら聴いているには最適な一枚ではなかったかと、
満足しています。

PYRAMID / MJQ
1959年8月22,25日, 12月21日, 1960年1月15日録音
MILT JACKSON(vib) JOHN LEWIS(p) PERCY HEATH(b) CONNIE KAY(ds)

1.VENDOME
2.PYRAMID
3.IT DON'T MEAN A THING ( IF IT AIN'T GOT THAT SWING)
4.DJANGO
5.HOW HIGH THE MOON
6.ROMAINE


名優?達の三文芝居

2011年06月03日 | d-f

東北人はおとなしい?我慢強い?打たれ強い?
お偉い方々はそんな妄想に頼り切っていらっしゃるんでしょうか?
昨日の内閣不信任案をめぐる茶番、三文芝居をグッとこらえながら見せられて、それでも東北人は黙っていなくちゃいけないのでしょうか?
あのお偉い方々は本当に被災地を見てこられたのでしょうか?
ひょっとしてただ避難所を回って、イイ事バー言っているだけなんじゃないでしょうか?
私のようなアホですら被災地を見れば人生観が変わるほどのショックを受けるというに、お偉い方々は何も感じないのでしょうか?
与党だか野党だか何グループだか知りませんが、三文芝居に税金使うくらいなら仮設住宅一棟増やした方がまだマシのように感じるのは私がアホだからでしょうか?
避難しろと命令を受けて、「何処に?」と訊ねれば、「それは自分たちで探してください。」と答える、そんなお偉い方々の三文芝居にどうしてお付き合いしなくちゃいけないのでしょうか?

酒席でこんな話が出ました。
「このあたりは放射線量も安全だって言ってんだから、このさい国会議員にはこのあたりの体育館雑魚寝の泊まり込みで茶番を続けてもらうってぇのはどうだろ?」
「いやいや、議事堂でこその茶番だろうから、市民全員でゴミ袋一杯の空気を『安全な放射能入り空気です。どうぞ議事堂でお楽しみ下さい。』って手紙を付けて送って、本会議場いっぱいにばらまいてもらってさぁ、そこで三文芝居を打ってもらうとか」
「おっイイねぇ、プールの水も問題ないって言ってるから、節電で議事堂内も暑いだろうし、足下にタライでも置いてその水で涼んでもらうなんてぇのもええんちゃう。」
「そんなら、小学校の土も安全だって話だし、『安全宣言ありがとう』って、ひまわりでも植えた鉢を文科省に山ほど送るってぇのはどうよ。」
「でもさぁ、それって犯罪になるんじゃねぇ?」
「いやいや、安全じゃない物を贈ったらイカンだろうけど、安全だっちゅうもんを贈ったって・・・犯罪じゃないだろう?」

震災だろうが原発災(?)だろうが、現実に住む場所を失い、仕事を失い、先の見えない生活の中で「それでも生きなきゃイカン」と気を張り続ける毎日、そんな方々のど真ん中であの三文芝居を演じられるお偉い方がいらしたとしたら、それはまさに名優?
目に見えない放射能からどうやって身を守るかの方策すら示さず「逃げなさい」「逃げなくてもいいよ」って言えるその口が何を言ってもなんにも信じられないし、名優?の三文芝居じゃ腹はふくれず、ただただ堪忍袋がふくらむばかりです。

いかに東北人とはいえ、デカイ堪忍袋もいずれ尾が切れる時が来ます。溜まりに溜まった分、堪忍袋が大きい分、そのエネルギーは福島第一原発の発電量も比じゃないほどだと思いますよ。お偉い方には、その怒りのパワーがかの名優達を押し潰すであろう事を肝に銘じてやれるものなら三文芝居をどうぞ続けていただきたいと思います。

いやはや、こんな愚痴をここで言うつもりはいっさいありませんでしたが、昨日の三文芝居の批評は避けて通れませんでした。あしからず。

さて、今日の一枚は、ブッカー・アービンです。
こういうなんとも言えないムシャクシャした気分の時は、ブリブリドロドロのテキサステナーでも聴くに限るってなところでしょうか。
まぁこうして聴いてみると、オシャレじゃありませんねぇこのアルバム(笑)
唯一「ちょっとキドッテみようか」てぇリチャード・ウィリアムスも、ホレス・パーラン、ダニー・リッチモンド、そしてアービンを向こうに回せばそりゃア~タオシャレなんてねぇ、それでもついつい頑張っちゃうからそれがなかなか良かったりして。

こういうアルバムは、臭さと「どぉうだぁ!」というような図太さを味わう一枚だと思います。
海にやられてなおその海に立ち向かう、まるで二、三日前に復興を胸に出航していった漁師達のような男気を感じたりします。
どう聴いても枯れちゃいない『枯葉』を、是非とも聴いてくんなませ。

COOKIN' / BOOKER ERVIN
1960年11月26日
BOOKER ERVIN(ts) RICHARD WILLIAMS(tp) HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) DANNY RICHMOND(ds)

1.DEE DA DO
2.MR.WIGGLES
3.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
4.DOWN IN THE DUMPS
5.WELL , WELL
6.AUTUMN LEAVES


生命力を信じます。

2011年06月01日 | j-l

いよいよ6月ですか、あの地震からもう二ヶ月半以上過ぎたんですよね、はやいなぁ・・・・
今回の台風は(まっこのあたりは熱帯低気圧ですか?)雨はさほどでもなかったものの風が凄いことになって、私の車なんぞ飛ばされそうな勢いでしたが、地震で屋根が壊れたお宅は大丈夫だったでしょうかねぇ?仮付けのブルーシートが飛ばされたお宅もあったのではないかと心配です。
そしてちょっとビックリしちゃうのはこの寒さでして、被災者のみな様も体調を崩されませんよう気を付けてくださいね。

本震はともかく一番気が萎えたのは一ヶ月後の余震であった事は以前もお話ししましたが、あれ以降、震災地、特に海岸線に、私は無意識に近づかずにいたように感じます。
別に避けていたわけじゃないんですけどねぇ・・・・それは余震や津波を怖がってではなく、被災地を見るというそのものに恐怖感があって逃げていたのだと思います。
イカンですそんな事じゃ

 

だからというわけじゃありませんが、昨日は強い風の中、海岸線を北へ進んでみました。

ずいぶんと復興の兆しが見える場所もあれば、未だ瓦礫の撤去すら進まぬ地区もあり、それぞれの格差を感じずにはいられません。
海岸線の道路を走っていて感じたのは植物の生命力です。
とうぜん津波を浴びたであろう松や諸々の木々が輝かんばかりの緑を取り戻し、そこだけ見れば何事も無かったんじゃないかと勘違いするほどです。しかし、緑の合間合間に顔を出す無惨に倒壊した建物がそんな妄想を現実に引き戻すみたいな・・・・・
いやいや、ここで見習うべきは倒壊した建物ではなく、その雄々しいまでの生命力でありましょう。
津波が自然の驚異なら、それに立ち向かう生命力もまた自然の大いなる力、我々人間にもその力が必ず備わっているのですから。

そんなこんなで、国道6号線に出てなおも北へ進みました。




この2ヶ所は震災前に紹介したことがありました。
こちらのログをご覧下さい。

以前紹介した『道の駅』も「地域興しにソースカツ」と頑張っていたあの店も、それはもう悲惨な常態でしたが、なんと『道の駅』はこんな姿で土日の営業を再開したってんですから、これぞ生命力?ですかね。



この地区は悲惨でした。
他の被災地とこの被災地の最大の相違点は、津波と同時に火災も起きたということです。そして我が市内では北に位置する地域、つまり原発事故の影響も受けた地域であるということ。(今はなんの規制もない地区なんですよ)

瓦礫の撤去はほとんど進んでおらず・・・・他の被災地と臭いが違うんです。
他の被災地が強い潮の臭いに包まれているのに対し、ここでは潮の臭いプラス焦げた臭いが混じり合った、なんとも表現しがたい臭いが未だにするんです。

海岸に向け手を合わせた後、我が市の北の外れまでやってきました。
この先は、広野町、そして福島第二原発のある楢葉町、富岡町、さらにはあの福島第一原発のある大熊町、双葉町へとこの道は続いていくのです。
はたして人間の生命力は、自然に対し立ち向かう術はあっても、原発事故という人災に立ち向かう術をも備えるものなのか?

「何党が主導権を握るとか、誰が首相になるとか、揚げ足とりするばっかで、他にもやること山のようにあるってぇのに、まったく。笑顔でバースデイパーティー開いてる時じゃなかろうが!恥を知れ恥を!」
ちょっと怒ってみました。(笑)

ともかく、原発事故には人間の生命力でどれほど太刀打ちが出来るかは分かりません。でも、自然災害に対しては、必ずあの木々のように対抗できるはずです。
「でもねぇ原発がぁ・・・・」
私をはじめみんながついつい口にしてしまう言葉です。
ともかく放射能云々なんていうわけの分からんことを考えたってしょうがないし、今は対抗できる自然災害に向き合って行きましょうよ、ね。
それぞれがそれぞれに出来るまっとうな日々を過ごす、それっきゃないでしょ
「そんならアンタは、少し酒を控えな」
う~~~ん、ごもっとも。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
といっても、じつはこれ、CDの整理をしていて発見(?)した、自分で買ったにもかかわらず忘れ去られていた可哀相な一枚なんでありまして・・・・・
イタリアのボーカリスト、ミケラ・ロンバルディが、ウッズの曲で歌っちゃったっちゅうアルバムなんですが、なんでほったらかしにしてたんでしょ?

昨晩仕事を終えて12時過ぎに独りこれを聴きながらウイスキーなんぞを飲んでおったのですが、エエですよねぇなかなか
ウッズも張りきってるし、リズムセッションも悪くない、難を言えばロンバルディの声がじゃっかん私好みじゃないってくらいかなぁ?
いやいや、これは完全に「私の個人的な趣味からすると」ということで、文句を付ける筋合いのもんじゃありません。
それでもなお言えば、声が若すぎる?臭くない?どうせ若いならもう少し甘ったるいとかの方があきらめがつく?
ひどい言いようであります。(笑)

ともあれ、これで独り酒も楽しく飲めたのだから「なんの不満も無い」と言うべきでしょうね。(笑)
今後は忘れ去ることなく聴いていきたいと思います。
とりあえずアルファベット・カテゴリーはミケラ・ロンバルディに敬意を表し、「L」とさせていただきます。

SING & PLAY THE PHIL WOODS SONGBOOK VOL.1 / PHIL WOODS & MICHELA LOMBARDI
2009年1月2日録音
MICHELA LOMBARDI(vo) PHIL WOODS(as) PIERO FRASSI(p,key) FILLIPPO PEDOL(b) ANDREA MELANI(ds)

1.AIMEE
2.THE LAST PAGE
3.A MAN OF HEART AND MIND
4.RAIN GO AWAY
5.WITHOUT YOU
6.THERE WAS ONCE A MAN
7.MY MAN BENNY
8.NICOLE
9.SWEET PETITE CHANSON
10.SAMBA DUBOIS