JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

家に帰っても淋しい

2006年04月27日 | s-u


今日は、一度帰宅後、うざい髪を刈ってこようと
「夕飯いらないよ」のステゼリフを残し、理容店へ出かけました。
(完全にその後、飲みに行くつもりのセリフです。)
ところが、髪を切ったことが原因か、1人で飲むのがなんだか淋しくなってきて、またまた「S君でも誘おうかなぁ」なんて悪い虫が
「だめだよ、今日はサバの味噌煮を、家で食べなくちゃいけないんだから」
先日、奥様の愚痴を聞いたばかり、さすがに誘うのはあきらめ
「さて、どうしようかな? ますます1人では飲みたくなくなっちゃったなぁ」
けっきょくは、ご帰還であります。

ところが、当然、私の夕食の準備はされておりません。
「なに?帰ってきちゃったの?」
「なんか食いもんない?」
「チビチビ・イクラがあるんじゃない、どうせ酒を飲むんだから、それでいいでしょ」


いまさら、自分で「COOKIN'」するのも、面倒だし、おっしゃるとおり、チビチビ・イクラで飲むことにします。
でも、これだと、1人でおもてで飲んできても、同じだったような.?.?.?

ちなみに、チビチビ・イクラとは、ロシア産の安物で、イクラの表示ではあるものの、マスの子をイクラにしたような、粒の小さなイクラです。
「そういえば、イクラはロシア語、なんの卵でもイクラって言うんだよな」なんて納得しています。

さて、今日の1枚は、「COOKIN'」つながりで、ズート・シムズであります。
じつは、このアルバムちょっと前にCDで入手したものです。LPは持っておりません。
このアルバムは、私にとって、まさに幻の一枚で、存在も知っていましたし、中身を聴いたこともありました。ところが売ってない。
一度、入手しようと思ったアルバムは、ポルトガルEXCLUSIVE盤、オリジナルのイギリスfontana盤なんて見たこともありません。このアルバムの代わりに「AT RONNIE SCOTT'S LIVE'61」という、同録音(1曲だけ差し替え)の復刻盤を入手、このジャケット・デザインのものは、一生手にできないとあきらめていました。

ところが、CDが出ていたんですねぇ、「LPじゃないと意味がない」という気はしましたが、おもわず買ってしまったのでありました。
このズート・シムズ、エエですよ。

COOKIN' ! / ZOOT SIMS
1961年11月13~15日録音
ZOOT SIMS(ts) STAN TRACY(p) KENNY NAPPER(b) JACKIE DOUGAN(ds)
[6曲目のみ] RONNIE SCOTT(ts) JIMMY DEUCHAR(tp)
1.STOMPIN' AT THE SAVOY
2.LOVE FOR SALE
3.SOMEBODY LOVES ME
4.GONE WITH THE WIND
5.AUTUMN LEAVES
6.DESPERATION

おまけ、
このアルバムは、ロンドンのロニー・スコット・クラブでのライブ演奏ですが、当時、イギリスのミュージシャン・ユニオンは、アメリカのジャズ・ミュージシャンの公演を「イギリスのミュージシャンの職場を奪う行為」ということで、規制していました。ところが、イギリス・ミュージシャンのアメリカ公演と引き換えに、同数のアメリカ・ミュージシャンのイギリス公演を許可することになり、その第一号がこのズート・シムズの公演ということになったのです。