はっきりしない天候に、町内のお祭りは決行したものの、途中何度も雨に見舞われ大変だったようです。それにしても、久しぶりの完全休日に我が家のすぐ近くから、朝の6時半に花火を上げるのは止めてもらいたいんですが・・・・
それでも、やはり完全休日というものはよろしいもので、午前中S君のお付き合いでちょっと外出した以外は、家でのんびりと過ごすことが出来ました。
「さぁて、なにをしようかなぁ~~~」
さすがに最近の忙しさを悟ってくれたのか、家人もかなり寛容でありまして
「まずはビールでしょ」
てんで、500mlのキリンラガー缶をグビグビグビ
「ッカーーーーー!!」
昼真っからのアルコールに勝るものはありませんねぇ、ビールの後はジャックダニエルなんぞをストレートグラスに注ぎ、2杯ほどクイッと。
ステレオのボリュームを許される限り右にひねって、エリック・ドルフィーの「IN EUROPE Vol.1」のB面、コルトレーンの「IMPRESSIONS」のA面と聴き進み、パイプなんぞをくゆらせながら、「ここでワンテイク」とばかりタイム盤の「SONNY CLARK TRIO」のA面を聴き始めたら心地よい睡魔が・・・・
あはは、これを貧乏性というのでしょうねぇ、休みなんだから素直に寝りゃいいもんを、
「いかん!せっかくのお休み、ここで眠ちゃったらもったいない・・・」
そこで始めたのが、先日ちょっとやった「しばらく聴いていなかったアルバムを聴いてみよう!」だったのであります。
とはいうものの、またしてもキースやらコリアてなものを聴いたら、睡魔には勝てそうもありません。
引っ張り出したのは、ザ・ローリング・ストーンズです。
「へぇ~~~そんなのも聴くんだぁ~~」
って、
「あたしゃねぇ、ビートルズよりストーンズ派だったんですよ。(笑)」
とくに「ダイスを転がせ」には、ちょっとした思い出がありましてね。まっ、その話は長くなりますから後々にということで
「いやぁ、何年ぶりだろこのアルバム聴くの」
ノッてきた勢いで、次にターンテーブルに乗せたのは・・・
いやいや、統一性が全くありませんね、ストーンズの次が中島みゆきって、ラジオ番組ならクレームものです。
じつはこのアルバムにも話せば長い思い出がありまして・・・・またまた、その話は後回しなんですが、なんとこのアルバム、30数年ぶりの解禁なのであります。
つまり、30数年間、一度も針を落としたことがないという・・・・・
さすがに汚れが目立ちますが、なんとか聴けました。
元気ですかと電話をかけました
・・・・・・・
うらやましくて うらやましくて うらやましくて
今夜は泣くとおもいます
♪ 怜子 いい女になったね
ほれられると 女はほんとにかわるんだね・・・・ ♪
このアルバムの出だしに涙した女性に私は恋したのでありました。
あれは大学二年の春のこと・・・・・・
「お願いだから、このレコードだけはかけないで」
「わかった」
私は、そんな彼女との約束を今日まで守っていたのです。(シクシク...笑)
そんなこんなで、ゆっくりと過ごした休日も、酔いが良い感じ(洒落ですよ駄洒落ですよ、わかります?)で覚めてきた頃には、すでに夕方を迎え夕食当番の時間です。
でもね、今日はいつもと違うことがもう一つあったんです。
「○○、安かったから鮭の刺身とお酒買ってきといてやったよ。」
(うぉ~~!!ママ上、おかぁ様、おっかぁ~~、かぁちゃ~~~ん!!!)
たまには忙しく過ごす事も良いのかもしれませんよねぇ(笑)
ということで、『料理当番、本日の一品』です。
私の酒膳はこんな感じ。
柵で買って来てくれたサーモンは、得意の甘酢大根巻きと普通の刺身に、それと母用にと買って来たという鯵も刺身でいけそうでしたので、一尾いただいてタタキにしました。
その代わりといってはなんですが、ご飯組には肉じゃがを添えました。
さて、今日の一枚は、中島みゆきの後、やはり久々に聴いたデイブ・ブルーベックです。
「ST. LOUIS BLUES」で始まり「TAKE FIVE」で終わるという、これがブルーベック・カルテットのライブではお決まりのパターンだったそうですが、正直、私としてはあまり好みのアルバムとはいえなかった(過去形がミソですよ。笑)代物で、ゆえに、LPでは未所有、2枚組CDのみの所有盤です。
こうしてブルーベック・カルテットのライブを聴くと、私には「完全に大ホール向け演奏だな」思えてなりません。
いやいや、それが悪いということじゃないんですよ。ただ、私の個人的趣味として「狭いところで聴きたいクインテット」のほうが好きだということです。
ついつい
「ポール・デスモンドのソロにドラムがかぶりすぎだっちゅうの!」
とか、
「やっぱ、ブルーベックはエンターティナー過ぎるんだよなぁ」
とか・・・・・
でもね、一方でこの時、もし私がカーネギーホールにいれば「きっとノリノリに聴いていたかも」とも思うし、風邪をおして張り切るジョー・モレロに拍手を贈ったかもしれません。
ライブとレコードにはそれだけの感覚の差があるのかもしれませんよね。
残念ながら、私にとっては未だに一歩突っ込んで聴けないアルバムですが、ブルーベック・ファンにとっては、外せない一枚なのでしょうね。
LIVE AT THE CARNEGIE HALL / DAVE BRUBECK
1963年2月21日録音
DAVE BRUBECK(p) PAUL DESMOND(as) EUGENE WRIGHT(b) JOE MORRELLO(ds)
DISC 1
1.ST. LOUIS BLUES
2.BOSSA NOVA USA
3.FOR ALL WE KNOW
4.PENNIES FROM HEAVEN
5.SOUTHERN SCENE
6.THREE TO GET READY
DISC 2
1.ELEVEN FOUR
2.IT'S A RAGGY WALTZ
3.KING FOR A DAY
4.CASTILIAN DRUMS
5.BLUE RONDO A LA TURK
6.TAKE FIVE