JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

がんばれ 高倉!

2019年06月12日 | d-f

梅雨入りして途端に晴れが続くてぇな年が何年か続いたように思うのですけど(私の勘違いかも?)今年は違いますねぇ、まさに梅雨空が続きさらには季節外れの寒さ(?)まで続いたりして、
私もすでに老体の身ゆえ、体調を崩さないかと心配しております。

そんな中、女子サッカーのワールドカップが始まりました。
想えば震災の年、同大会で日本が優勝いたしましたですねぇ、あの時はすさんだ心を癒やしてくれるとても嬉しいニュースでした。

カップを高々と掲げ歓喜する選手の姿にこちらまで「ウォ~~~!」と大声を上げたものです。

アルゼンチン戦はちょっと期待外れのドローに終わりましたが、監督の高倉 麻子さんは我が同郷、福島県出身でありまして、結果はともかく悔いの無い試合をと、影ながら応援しとります。

サッカーといえば
高倉監督と同じ福島市に住んでいる頃(かわいい小学生の時ね)、こんな私でもサッカーをやっとりましてね、もちろん今のように「スポーツクラブで本格的な」てなやつじゃなく、ゴールやコートは少し小ぶり、ボールはゴム製、スパイク禁止の9人制ミニサッカーみたいなもんでした。
それでも我が小学校に熱心な先生が赴任されまして、毎日放課後、いや休日もやりましたなぁ・・・ともかく、みんなで一生懸命練習をした思い出があります。

もちろんユニホームなんざぁありません。ただ、おそろいのストッキング(オレンジに白の折り返し)を買ってもらった時はそりぁもうみんな大喜びでした。 あの頃応援してくれたRちゃんやMちゃんも今やいいおばちゃん?おばぁちゃん?になっとるんでしょうなぁ
「って、やっぱモテたい一心のスケベ心でやってたな」
はいはい、だけど私はフルバックという地味なポジションでしたし、フォワードのU君に女子の目は釘付けでしたねぇ・・・・・(笑)

おっとイカン、ついつい思い出話になるのは、年寄りの証拠ですな。
「バブさんの今の体型からは想像つかないけどね」
「何を言っとるか、これでも小体連では陸上選手だったし、サッカーもレギュラー、女の子にもそこそこは・・・・・・」
「あ~~あ、モテ期が小学生とは・・・哀れ。」
「・・・・・・」

とにもかくにも
「がんばれ日本!がんばれ高倉監督!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』であります。

まずは肉巻き、巻いたのはアスパラ、インゲン、ニンジン、茄子。

それと、こちらがメインと言っても良いかも、アボカドとトマトとモッサァレラのサラダです。

さて、今日の一枚は、マイルスとコルトレーンです。
「1960年ヨーロッパツアーの録音を一つのCDボックスにしちゃった」的CDです。
この時、マイルスのもとを離れる決心をしていたコルトレーンに、マイルスは一つの条件を出しました。それがこのツアーへの参加です。
ものの本によれば、コルトレーンはここへの参加をかなり嫌がっていたそうでございまして、なにしろ「早く自分のバンドが持ちたい、マイルスのもとを離れたい」てぇのが見え見えだったようです。
ともかく、事実上マイルスとのお付き合い最後となる(その後もスタジオ録音等共演は何度かあったものの)ツアーの記録がまさにこのCDボックスに詰まっているということになります。
この時マイルスはコルトレーンに好きなように演奏させる姿勢を見せており、各ソロを聴くと統一性に欠ける感はあります。それはその後二人が進む道の相違でありしかたのないことですが、それでもこの演奏にヨーロッパの方々は満足したに違いありません。
コルトレーンがこのツアーで得たもの、ゲッツとの共演、そして帰国の時バックに入っていたというマルスからの手紙付プレゼント、ソプラノサックスでありました。

MILES DAVIS & JOHN COLTRANE - THE FINAL TOUR(The Bootleg Series, Vol. 6)
録音日は各表記
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)

CD1
1960年3月21日(Paris, France) 
First Concert
1.All Of You
2.So What
3.On Green Dolphin Street Second Concert
4.Walkin'
CD2
1.Bye Bye Blackbird
2.'Round Midnight
3.Oleo 4.The Theme
1960年3月24日(Copenhagen, Denmark)
5.Introduction (By Norman Granz)
6.So What
7.On Green Dolphin Street
8.All Blues 9.The Theme (Incomplete)
CD3
1960年3月22日(Stockholm, Sweden)
First Concert
1.Introduction (By Norman Granz)
2.So What
3.Fran Dance
4.Walkin'
5.The Theme
CD4
Second Concert
1.So What
2.On Green Dolphin Street
3.All Blues
4.The Theme Interview
5.John Coltrane Interview (By Carl-Erik Lindgren)


君はジャズなんか聴かない

2019年05月12日 | d-f

昨晩、家に帰ってビールを飲みながらなにげにテレビのスイッチをいれますてぇと、あいみょんさんが歌っておられまして
バブとあいみょん、何とも不釣り合いな組み合わせのようですが、もちろんファンとまではいかないんですよ、ただ、彼女の『君はロックなんか聴かない』てな曲がございますですよね。たぶん一昨年だったと思いますが聴きましてね。

 ♪・・・・
  君はロックなんか聴かないと思いながら   
  少しでも僕に近づいて欲しくて
  ロックなんか聴かないと思うけれども
  僕はこんな歌であんな歌で
  恋を乗り越えてきた・・・・♪
 

 

「なるほど、ロックをジャズに入れ替えれば、我が遠い昔のあの青春に・・・」 なんてね。(笑)

おっと、最初から脱線しました。 今日はお約束の「ジャズ話」であります。

1819年8月、新大陸に初めてアフリカから黒人奴隷が陸揚げされました。(あえて荷物のような表現ですが、事実同じ扱いであったでしょう。)
当然ながら彼らにアフリカの地で培った文化や習慣をそこで続けることは白人が許すわけもなく厳禁とされました。 しかし、身についたものを全て排除することはどう考えても不可能です。
ドラムをたたいたり踊ったりと言った具体的なことは出来なくとも、何気に発するかけ声や叫び、そこに彼らの文化が垣間見えるのも当然であります。

「HOLLER(ハラー)」を辞書で引くと「叫ぶ,どなる,大声で言う」。
「SHOUT(シャウト)」と何処が違うのかは英検100級の私には理解不能でありますが、ここでのハラーとは単に大声を上げるとか、狼の遠吠えのごとく叫び声を上げるとかとはちょっと違います。
キツイ仕事の途中でなんとなく出てしまう『叫び』『かけ声』そんな感じ?つまり自分を鼓舞するようなものだったのではないでしょうか。

仕事の合間の鼓舞となればもう一つの要素「WORK SONG(労働歌)」と同等のように感じますけど、「ハラーは自分自身に」「労働歌は集団全体で」という違いがあると私は思っています。
ともあれ、「ハラー」はやがてリズムと音階を得、自身だけでなく労働集団を鼓舞する音楽へと変化します。

それこそ朝から晩まで休みも無しに仕事を強いられ、生活は家畜のごとく生かさず殺さずてな毎日、「こんなブラック企業止めてやる!」当然そんなことも言えやしないんでありますから辛かったでありましょうなぁ そんな中であるからなおさらアフリカのリズムが蘇る、これは至極当然なように思えます。
ほら強いられた仕事をこなす時、思わず力を入れながら「○○のバカ野郎!××のクソ野郎!」と口にはしなくて心で叫ぶてなことあるでしょ、そして上司の目が届かない場では大きく声に出したり、あれがある意味「ハラー」ですかね。 そして『竹田の子守唄』のごとくいつしかメロディーを得る。

さらに労働の場に歌が欠かせなくなるのも世界共通でありまして、
♪お父ちゃんためならエンヤコラ・・・♪
「労働歌」は自然と彼らの仕事の中から生まれてきたのであります。

さて次は「ゴスペル」であります。 そういった人間として最低の扱い、いや人間以下家畜のごとくでありましょうか、そんな状態になるとこれもまた世界共通の人間心理が生まれてまいります。信仰ですな。 「神に救いを求め安らぎを得る」 キリスト教の福音(ゴスペル)にすがり改宗した彼らは神に彼ら独自の賛美をささげ自らに救いを求めたのでありました。

「ゴスペル・ミュージック」(ここではブラック・ゴスペルを意味しますが、ホワイト・ゴスペル、いわゆる「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック」は省くこととします)根源は「メソジスト賛美歌」でありますですね。 無信仰者の私としては「賛美歌」に関してこれ以上ツッコむ気力もございませんが、ともかく白人と黒人が分離された環境下で、この「メソジスト賛美歌」もそれぞれの発展を見るのであります。

はてさて次は「マーチ」ですか? まっこれについては説明も不要でありましょうけど「行進曲」ですわな。起源はむろん西洋音楽に属すわけで、これが何故黒人社会に浸透していったのか?これに関してはお次の「ラグタイム」の関わりを説明せねばイカンのでしょうかね。

「ラグタイム」の基本は、「おもにピアノ演奏を中心に右手で黒人ルーツ音楽に基づいたメロディーを、左手で「マーチ」のリズムを刻む」これであります。 ただピアノが弾けてある程度音楽知識があってこその「ラグタイム」でありまして、創始者とされるスコット・ジョプリンにしても8才から音楽教育を受けてますしね。ジャズの基本でもある即興とは一線を画す音楽ではあります。しかるにジャズに対しては西洋音楽と黒人スピリッツの融合という点での影響音楽であったといったところだと思います。

と、今日はここまで、次回「ジャズ話」は、私が最も重要な根っ子だと考えている「ブルース」のお話しを

さて、今日の一枚は、ジョー・ファレルです。
お恥ずかしながらLPは何処かに消えてしまったアルバムです。ですから我が手にある音源はLPからMD、そしてCDからHDへというじつにまどろっこしいものとなっております。(笑)

たぶんですが、当時の私には変なこだわりがあったのでしょうね。
チック・コリア、ハービー・ハンコックに異常なまでの拒否感情をもっとりました。(そのくせ田園調布でV.S.O.P.のライブを心から楽しんでいたくせにね。笑) このアルバムもそんな拒否感情が私を遠ざけたんだと思います。
今こうして聴くと何の違和感も無く、メロディアスなその内容に快さすら感じたりして・・・・
「You Go to My Head」なんざぁ、バーで女の子クドク時のBGMなんかにピッタリじゃござんせんかねぇ。
ほんと若者はもっと素直じゃなきゃいけませんな。
「それはアンタが若者だった時だけかも」
「♪君はジャズなんか聴かないと思いながら・・・♪」
「ごまかすな!」
はい、そのとおり。
でもね、事実、ファレル、コリアと言えば「RETURN TO FOREVER」のイメージが強すぎるのか、いわゆるそのあたりのリスナーは「サナドゥ」というレーベルに顔を背けたのか?逆に「サナドゥ」にハード・バップを期待するリスナーはファレル、コリアという組み合わせに拒否権を発動したのか?それほど売れたアルバムではなかったと思いますよ、確か?

改めて言います。今聴くとじつによろしいアルバムだと・・・・反省。

SKATE BOARD PARK / JOE FARRELL
1979年録音
JOE FARRELL(ts) CHICK COREA(p,elp) BOB MAGNUSSON(b) LAWRENCE MARABLE(ds)

1.Skate Board Park
2.Cliche Romance
3.High Wier-"The Aerialist"
4.Speak Low
5.You Go to My Head
6.Bara-Bara


無駄話が多すぎ

2019年05月07日 | d-f

「次回からは難しいJAZZ本では理解できない方への『バブが語るJAZZの歴史』みたいなんを三回に一回ぐらい?ずつ進めていこうかと思っとります。」 前回、てな事を宣言してしまいましたから、ちょっくらはじめてみましょかね。

と言いながら JAZZの歴史についてはあらゆるJAZZ本で語り尽くされた感がありますから、「何を今さら」という感じはしますよね。
ともあれ「奴隷として無理矢理新大陸に連れて来られた黒人の音楽と西洋音楽の合体によって生まれた。」これは紛れもない事実ではあります。
ではどうしてアフリカの黒人が奴隷になったのか? それは『カナンの呪い』が・・・・・ってそこまでさかのぼらんでもエエですかね。

とにもかくにも、アフリカの黒人達は、ヨーロッパで貧困にあえぐ人々、白人が持ち込んだ病気で次々に倒れていった南北アメリカの先住民、これらでは賄いきれなくなった労働力として、奴隷というまさに物のごとく売り買いされながら大西洋を渡ったのでありました。

奴隷として扱われた黒人は、南北アメリカだけではありません。ヨーロッパでは「召使い」はては「子供のペット」として黒人奴隷を使っておりました。 とんでもない話でありますが、とすれば、こちらの奴隷の方がわざわざ南北アメリカに売られてきた黒人奴隷より西洋音楽に接する機会は多かったのではないか?そんな疑問も湧いてきます。
これに関しては私の知識では解明不可能でありますので調べたければご自身でどうぞ(笑)

話を戻しましょう。 南北アメリカに売られてきた黒人奴隷達はやがて西洋音楽の影響を受けつつ、南米では「サンバ」や「ルンバ」といったラテン・ミュージックを、北米ではJAZZを生み出していくことになります。
では何故その全てがJAZZではなかったのか? つまりそれは音楽の融合であり、まさにクロスオーバーの世界でありますから、その地域の環境、歴史等に大きく影響を受けたわけで、これが微妙に違った発展を遂げる原因であったのです。

JAZZの根底、つまり根っ子のような部分は何だったのか?
それは「ハラー」「労働歌」「ゴスペル」「マーチ」「ラグタイム」「ヨーロッパ音楽」そして「ブルース」である事は誰しもが認める点だと思います。 細部に全てを語る知識は私なんぞにはございませんけど、次回から薄く軽くお話ししましょう。

まぁまぁ一回目はこんなところで

超大型連休も終わり、疲れきったお父さんの顔が目に浮かびますねぇ、ほんと「休暇を心から休めない」日本人のサガとでも申しましょうか、お疲れ様です。
その点、私なんざぁ10日間うち2連休すらありませんでしたからいつも通り疲れているだけですけどね。(やっぱり疲れてるんかぁ~~~い!笑)
ともあれ、これだけ長い連休を過ごすと今年の五月病は酷いんじゃないでしょうかねぇ? そもそも、入学、入社してからこの連休までの期間が短すぎるっしょ、彼らにとっては連休明けの今日からが「本当の始まり」みたいなもんすかね。
「うちでバイトしていたGなんか大丈夫かねぇ?連休明けそうそうバイト復帰なんてぇことにならなきゃいいけど(笑)」

ところで「『令和』の年号と西暦は計算しやすい」てな事をおっしゃる方がいるそうで 「年号に18を足せば西暦になる」 って、
「オイオイ、平成だって12引きゃ西暦になんで」 ようは18とか12を覚えているのがやっかいなだけで・・・・・
「まっその点あたしゃエエですよ。なんてったって還暦が令和元年すから」

新徳仁天皇は来年が還暦、普通なら定年もしくは間近という御歳で公務が激化されるというのはお気の毒な感じもしますですねぇ。
それよりなにより、ひょっとして私は『昭和』『平成』『令和』そして『??』という四っの元号を生きぬくことになるやもしれませんなぁ・・・ なにしろ新天皇より公務は楽なもんですし、役に立たない者ほど長生きするそうですからね。
「今から新元号を予測してみようかなぁ」
「おいおい、そんな軽口言ってるといろんな所からたたかれんぞ!」

そうでした「口は災いの元」、新上皇新天皇がおっしゃるとおり『令和』という時代が戦争や大きな天災が起こらない平和な時代であって欲しいと私もせつに願っております。

さて、今日の一枚は、「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」でのマイルスの演奏を一まとめにしたCDです。

ハッキリ言って、何故この4枚組CDを私は買ってしまったのか?
最大の目的は1955年の「'Round Midnight」ですかねぇ? ともかくバラバラでは無く1955年7月17日の伝説の演奏を順番通り一気に聴ける?

酒井眞知江氏の『ニューポート・ジャズ・フェスティバルはこうして始まった』では飛び入りマイルスの演奏が観客席を黙らせ、魅了した的な事が書かれておりますが、コロンビアのジョージ・アヴァキアンの印象としてはそこまででは無かったようですし観客の拍手も総立ち「イエィ~~」てな感じでも無かったようです。
このCDでもムリクリ観客席の拍手を際立たせたふうが聴き取れます。
ただ、アヴァキアンの兄アラムが、「あいつが売れてしまう前に契約しちゃった方がエエでぇ」と弟の耳元で囁いたことは事実のようですけどね。
薬のせいでギグを飛ばしたり、演奏ミスを繰り返していたマイルスが、クリーンで見事な演奏を披露できたこれがこの演奏の最大の効果であり、以降のマイルスの飛躍へと続くきっかけであった事も事実です。

そんなことを思いながらDisc1を聴き進め、後半は1958年のコルトレーン、エバンスが聴けると、かけっぱなしで聴くにはじつに良いCDであります。

ところである意味もう一つの興味である「モンクとマイルス」ですけど 前年のクリスマス「BAG'S GROOVE」の演奏時にマイルスが「俺のソロの間は楽にしてろ」とモンクに言ったという話以降二人はどうだったのか?
ニューポート・ジャズ・フェスティバルの主催者エレン・ロリヤードが演奏後のパーティーで「あの素晴らしい演奏をした坊や」とマイルスを紹介したもんだから、とうのマイルスはカッカカッカ、
きっとそのまんまの気分でニューヨークへ戻るリムジンに乗り込んだんでしょうなぁ、途中モンクから「'Round Midnight」でのミスを指摘されると、
「だからなんなだよぉ・・・あっそっか、自分の演奏より俺の演奏が受けたもんだから悔しいんだろ?え」 アッタマにきたモンクは車を降り、フェリー乗り場まで歩いたという・・・・
「だから、「口は災いの元」だって言ったじゃん、マイルス」

MILES DAVIS AT NEWPORT 1955-1975 / MILES DAVIS

メンバーは申し訳ない省略させていただきやす。なんいったって4Discですからねぇ長くなっちゃうし(それはアンタの無駄話が多すぎるからです。)

Disc1 1955年7月17日録音
1.Spoken Introduction By Duke Ellington And Gerry Mulligan
2.Hackensack
3.'Round Midnight
4.Now's The Time
1958年7月3日録音
5.Spoken Introduction By Willis Conover
6.Ah-Leu-Cha
7.Straight, No Chaser
8.Fran-Dance
9.Two Bass Hit
10.Bye Bye Blackbird
11.The Theme
Disc2
1955年7月4日録音
1.Gingerbread Boy
2.All Blues
3.Stella By Starlight
4.R.J.
5.Seven Steps To Heaven
6.The Theme / Closing Announcement By Leonard Feather
1967年7月2日
7.Spoken Introduction By Del Shields
8.Gingerbread Boy
9.Footprints
10.'Round Midnight
11.So What 12.The Theme / Closing Announcement By Del Shields
Disc3
1969年7月5日
1.Miles Runs The Voodoo Down
2.Sanctuary 3.It's About That Time / The Theme
1973月11月1日
4.Spoken Introduction By Ronnie Scott / Band Warming Up
5.Turnaroundphrase
6.Tune In 5
7.Ife
8.Untitled Original
9.Tune In 5 / Closing Announcement By Ronnie Scott
1975年7月1日
10.Mtume
Disc4
1971年10月22日
1.Directions
2.What I Say
3.Sanctuary
4.It's About That Time
5.Bitches Brew
6.Funky Tonk
7.Sanctuary

おまけ、 『料理当番本日の一品』は続く

こどもの日はお寿司

 


なずなぁ なずなぁ ナズナはいらんか~~い

2018年01月08日 | d-f

「なずなぁ、なずなぁ」
今日は八日『成人の日』、昨日は七日『人の日』春の七草粥を喰らう日、昔江戸の頃には一昨日の六日に貧しい人や近郊の小農がナズナを売り歩いて小銭を稼いだんだそうで
 人の日の薺摘んでも人の口
一日売り歩いても一人分の生活費がやっと、それでも貴重なアルバイトであったそうです。
現代じゃナズナ売りはもとより、若菜摘みをしている姿など全く見なくなりました。その代わりに、スーパーの棚には「春の七草」と仰々しく書かれたパック詰めの七草が売られ、コンビニに行けばレンジでチンで(これを「レンチン」というそうですが)
「はい召し上がれ」
なんとも風情はございません。

 籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この丘に菜摘ます児 家聞かな 名告らさね
 そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ しきなべて われこそ座せ われこそは 告らめ 家をも名をも

万葉集に、大泊瀬稚武尊、つまりは雄略天皇のこんな御歌がございます。
まぁ、簡単に言えば若葉摘みをする若い娘に
「アンタはどこの娘だ?あたしゃこの大和の国を治める者やけん、教えんさい」
とまぁ、職権乱用のゲスいナンパ?
いやいやその姿に風情があったということでありましょう。

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」
と、囃子詞を唱えながら、七草を七回ずつ七度、合計49回叩き粥に入れる、江戸幕府じゃ公式行事だったそうで、将軍をはじめ諸大名がこれをすすったんだそうですな。
その習慣が庶民にも広がり

 七草を打ってそれから寝役かな 一茶

ほんとに49回叩いたんかいな?

昨日は49回叩いたかどうかは別として、七草粥を食された方は多いのでしょう。そこで『料理当番、本日の一品』
えっ?「とうぜん七草粥だろう」ってですか?
残念!ここまで語っておきながら我が家に七草粥を食す習慣はございません。(笑)

昨日の昼で元旦についた餅も綺麗さっぱり無くなりました。あとは正月用の酒がまだ残っておりますんで(何本仕入れたんじゃい!)

お久しぶりのメヒカリの唐揚げです。

ひじき煮も添えて
他にネギトロ巻きを食しながら珍しくも熱燗をやっつけてみました。

年明け初のお弁当は、焼肉弁当でした。

さて、今日の一枚は、アート・ファーマーです。

成人の日に合わせて、帰省された若者も多いんでしょうねぇ・・・・
でも年末年始に帰省して間もないでしょ?学生ならともかく働く人だったら大変ですねぇ
 ♪ 花摘む野辺に日は落ちて みんなで肩を組みながら 唄をうたった帰り道 幼なじみのあの友この友 あゝ誰か故郷を想わざる・・・♪
ともかく「HOMECOMING」
新成人の皆様、おめでとうございます。

おっと肝心の中身ですが、王道のジャズとは一線を画すものの、元気が出ます。
ちなみにアルバムタイトルの「HOMECOMING」は、ゴードンとっさぁんの同名曲とは違います。
たぶん、新成人にも南米のノリが似合うんじゃないですかねぇ
有り余るエネルギーをとんでもない方向に向かわせず、このノリで踊って発散するなんてぇのもエエかもしれません。
「HOMECOMING」「CASCAVELO」と盛り上がった心を「SOME OTHER TIME」のフリューゲルがなんとなく鎮めてくれて・・・

じつを言えば、当初頭の固かった私は、心でノリノリだったにもかかわらず、邪道と宣っておりました。
でも、何度となく聴いているし、今こうして聴けば、なかなかの一枚だと素直に言えてしまうんですなぁ

HOMECOMING / ART FARMER
1971年録音
ART FARMER(flh) JIMMY HEATH(ts,ss,fl) CEDER WALTON(p) SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds) WARREN SMITH(prc) JAMES FORMAN-MTUME (conga)

1.HOMECOMING
2.CASCAVELO
3.SOME OTHER TIME
4.BLUE BOSSA
5.HERE'S THAT RAINY DAY

おまけ、

先日煮物にも入れた打ち豆ですが、私が一番好きなのは、この大根とジャガイモと打ち豆の味噌汁。
おばちゃんが愛情込めて打ってくれたお豆さん、これ一杯でごはんも一杯食べられます。(笑)


納めの偽装観音

2017年12月18日 | d-f

あっと言う間に12月も折り返しを過ぎ今日は『納めの観音』、いよいよ今年も最終章を迎えるという次第であります。
我が家にはすでに女の子もおりませんから、わざわざ羽子板を買いに「歳の市」に出かけ観音様に手を合わせるてなこともございませんが、慈悲にあやかりたい心が年々増してくるのはなんででございましょうかねぇ

「観音」とは「人々の憂い嘆きの声に耳を傾け、相手の苦しみに「わかる。わかる」と共感し、ただ聞く」ことなんだそうでございまして、
「借金で首がまわらんのよ、観音さんなんとかしてくなせぇ」
なんてぇのはお門違い
「おれはねぇそれなりに頑張ってるつもりなんでさぁ、だけどだんれも評価してくれやしねぇ、それもそれも○○ってぇ上司が・・・こいつがやなヤツでしてね、なにかっちぁ私のことを悪くいう、そのくせ仕事を押しつけて自分じゃ何にもしないんですから、成功すりゃ自分の手柄、失敗すりぁ私のせいって、あんまりでござんしょ」
「そうかいそうかい、そのとおりだねぇ」

そんなつまらない愚痴も嫌な顔一つせずに真剣に聞いてくれて、相づちを打ってくれる『飲み屋の優しいママ』みたいなんが観音様と、そういうわけですなぁ
いや、けっこうそれだけで人間救われた気分になるもんです。
「菩薩と信じた家神様はいつのまにやら荒神へと変貌を遂げ、商売用の姿とは知りつつもそんな観音様に甘えてみたくもなる・・・」
こりゃもう涙もんでしょ(笑)

 

浅草の浅草寺や鎌倉の長谷寺まで行かなくとも、我が田舎にだって観音様はいっぱいいらっしゃるんですよ。
飲み屋の偽装観音ママだってずいぶんいらっしゃるでしょう、たまにはそんなお方のお参りにでも行ってきましょうかねぇ、
「今日は『納めの観音』!」
なんてね。

「ちょいと、いつもアンタは偽装じゃ無いあたしみたいな観音様にお参りしているじゃないかい」
と、どこぞのママ
「えっ?・・・・そりゃもうあなた様は神のごとし。ゴットそのものでございますとも、ええ。でもね、ゴジラは観音様にはなれんのでございますよ」

本物の観音様に出会いたいバブ君でありましたとさ、チャンチャン。

『料理当番、本日の一品』は、
毎日寒いですからねぇ、鍋でしょ鍋。今回はセリをたんまり乗せた鶏だし醤油ベースの鍋にしてみました。

シャレでたんぽもどきもツッコんでみましたが、そこそこ好評でありました。

今回のお弁当はデカおにぎりです。

さて、今日の一枚は、ケニー・ドリューです。

「ヨーロッパに移ったドリューに、もはやビバップを期待するのは止めよう」というお話しは以前もいたしましたが、これを良しとするか悪しとするかは好みの問題です。
私自身も「軟弱なドリューなど・・・」と分かりもせずにほざいた時期がございました。
それでもニール・ペデルセンとの演奏に心から文句を言っていたかというと、じつはそうでもございませんで、ほらペデルセン好きですしね。

今日のこの一枚も、軟弱盤です(笑)、
もとい、冬晴れの午後、窓越しの暖かな日差しを感じながら聴くアルバムとして、(夏ではありません。笑)その心地よさはなかなかのものであります。
昔の(このアルバムも十分昔ですが)ドリューが酒のアテなら、このドリューは紅茶?「いやいやあたしゃ珈琲が好きだから」でも飲みのがら、文庫本でも読むてな感じ?

まぁまぁ、昨日はそんな午後を過ごせたのですからエエでしょう。

MORNING / KENNY DREW
1975年9月8日録音
KENNY DREW(p) PHILIP CATHERINE(g) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b)

1.EVENING IN THE PARK
2.AUTUMN LIVE
3.MORNING
4.ISN' T ROMANTIC


K君へ追伸、
大宮の風俗店「いちゃいちゃSOAP KAWAII」で火災がございましたね。この歳になってソープの観音様に参ることはおそらくないでしょうけど(今後もね)
亡くなったのはお客が一名、ソープ嬢が2名ですか?
ん~~~ソープに入って非常口を確認することもねぇ、そりゃないでしょ。
まして火事になって素っ裸で逃げるてぇのは中年のオッサンに出来ますですかねぇ?
「K君、気を付けなよぉ、ましてイイ歳なんだから、そういうとこをもう卒業してもイイと思うよ。」
亡くなられた方々、ご愁傷様でした。


障子相手に一杯、粋でしょ?粋だよね?粋だって

2017年12月13日 | d-f

やって来る寒波は毎回今期最高、まるでスピードスケート日本代表女子のレースみたいでありますが、冬型が強まれば強まるほど我が田舎は冬晴れのカラッカラとあいなるしだいで、多少寒いなんぞは大雪に四苦八苦している地域の方々を思うに我慢せねばいけませんね。

そんな冬晴れの中、私、昨日は休日でありまして、
「今日を逃したら、もう今年中は無理なんじゃね」
と、やっと重い腰を上げ障子の張り替えを行いました。

以前一部をプラスチック障子紙に変えてみたんですよ、確かに破れもせず長持ちもしたんですけど、両面テープ止めってぇのはいけませんねぇ、障子そのものよりこっちの耐久性が問題でペロンと剥がれてきてしまう。
紙の障子なら穴が空いたのなんだのってぇ時には、花に切った別紙をあてたりして補修も出来たりしますけど(けっこうこれも味があったりしてね。)、プラスチック障子は破れや穴じゃありませんから、その部分を補修しても全体の両面テープがもう駄目なわけで次々と剥がれていく、そんでもってその姿が色っぽくないんでありますねぇ

結局、今回は全部を和紙の障子に張り替えました。
障子を剥がし水洗いして・・・・
まぁまぁ、乾かす時間を含めれば一日がかりではありましたが、終わってみれば部屋の中が明るくなったように感じるし気持ちがイイものです。

  ひだりより狐の出でし障子かな (西原天気)

早々と風呂に入り
「ふむふむ、けっこうよく貼れたな」
と、誰も褒めてくれないから、自画自賛しながら狐や犬を障子に写したりしてね。
これもけっこう良い酒のアテになったりするもんでさぁ
「ん?障子を見つめながら一人酒する中年男って、どうなのよ?」
まさに今期最高の寒気が、張り替えたばかりの障子の隙間から風となって我が心に凍みてくるのでありました。

おっと、心が凍る前に『料理当番、本日の一品』です。

今年はクリスマスイブが日曜日でしょ、その時に作ろうと思ってたんですが、なにしろ初挑戦料理なんで、2週間前に試作してみました・・・が、あまり綺麗じゃ無いんで24日は別な料理にします。(笑)
言い訳じゃありませんけど味はえがったんですよ。

さて、今日の一枚は、エバンスです。
「BILL EVANS TRIO AT SHELLY'S MANNE-HOLE」に収録できなかったライブ音源盤。
当初はその音源のみのアルバムでしたが、今日紹介する盤はそれにエバンスのソロ5曲を加えた盤です。

とっぱじめの10分を超えるソロ「DANNY BOY」
凍りかけた心に染み入りますですなぁ・・・・
ラファロの突然の死にどうしてイイのか分からないエバンス
「んな時にこんなんを弾くんじゃなか・・・泣けてくんじゃん」
てなもんで、

後半部のトリオ演奏ももちろんエエんですよ、ただ夕べはソロに酔った夜でした。

TIME REMEMBERED / BILL EVANS
1962年4月10日[1-4],  1963年5月30,31日[6-13],  1958年12月15日[5]
BILL EVANS(p)
CHUCK ISRAELS(b) LARRY BUNKER(ds) [6-13]

1.DANNY BOY
2.LIKE SOMEONE IN LOVE
3.IN YOUR OWN SWEET WAY
4.EASY TO LOVE
5.SOME OTHER TIME
6.LOVER MAN
7.WHO CARES ?
8.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE ?
9.HOW ABOUT YOU ?
10.EVERYTING HAPPENS TO ME
11.IN A SENTIMENTAL MOOD
12.MY HEART STOOD STILL
13.TIME REMEMBERED


うすき身・・悪い?

2017年09月11日 | d-f

 あはれ
 秋風よ
 情(こころ)あらば伝へてよ
 ――男ありて
 今日の夕餉(ゆふげ)に ひとり
 さんまを食(くら)ひて
 思ひにふける と。

 さんま、さんま
 そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて
 さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
 そのならひをあやしみてなつかしみて女は
 いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。

今年はどうにも秋刀魚が不漁だそうで、昨日買い物に行った時には、まだ一尾150円以上、型もあまりよろしくありません。
「イイ型で100円前後、秋刀魚はそうじゃなくちゃ」
一尾150円を高いと感じる庶民の心、お偉いお方にはわからんでしょうなぁ・・・

 鈴虫の音鰯にしのび寄り

鰯が高級魚(?)へと・・もとい、もっともっと安かったころ、週に何回も食卓に顔を出す鰯に辟易したりもいたしましたが、今となれば鰯や秋刀魚、そんな庶民的魚がいかに美味しいか悟ったりしますねぇ、まぁ「歳のせい」でもありますけど


不漁でも『目黒の秋刀魚祭り』は、
無事行われたようですね。(朝日新聞より)

これからの季節、刺身はもちろん、煮たり焼いたり揚げたり、どんなんにしても秋刀魚は美味い、「鰯のように少し食卓から遠のく魚にだけはなって欲しくない」と願うばかりです。

鰯と言えば、『鰯雲』てぇ雲がございますね、『鱗雲』なんても言いますが、秋を代表する空模様であります。

「ママ、これなぁに?」
「ん?あぁつみれね、お魚のハンバーグよ」
おでん鍋の前で、こんな会話を耳にしました。
鰯を手開きして、叩いたり当たり鉢で当たったりしてつみれを作る。てな姿はおそらく見た事が無いんでしょうね、いや鰯の姿さえよく分からないのかもしれない、となれば『鰯雲』という季語もいずれ消えて行くんでしょうかねぇ?

 鰯雲胸そらしてもうすき身ぞ (木村蕪城)

蕪城さん、鰯雲が広がる綺麗な空を見上げ、その美しさにボ~~~ッとしたんでしょうが、けっきょくうすき身からは逃れられない、いや、それ以上にうすき身を感じてしまう、あらかわいそ
って、そういう意味の句なのかどうか?(笑)
まぁまぁ、秋の空(鰯雲)にはそんな美しさもあり、その美しさがまた寂しさをも想わせる的な事なんでしょう。
なんだか身につまされます。(笑)

「まぁアンタの場合、うすき身というよりうすきみ悪い身だろうけどね。
「ちゃうて、ほんとにうすき身なの!」

どちらにしても、今年の秋刀魚のごとくあんまりイイ身じゃござんせん。

 鰯雲私のうすき身癒やしてよ

なんの話か分からなくなりましたんで、ここらで『料理当番、本日の一品』です。

「多少高くてもイイ型じゃ無くとも秋刀魚を食べたい」てんで、大葉を巻いて揚げてみました。ソースは梅肉仕立て、なかなか良いお味でございましたよ。

油を一度温めてしまったので、野菜中心にフライも揚げましたが、天麩羅やフライを揚げると量が多くなってしまう傾向を今回も繰り返してしまいましたけどね。(反省)

お弁当はいつもどおりです。

さて、今日の一枚は、マイルスです。しかも超超どきゅうメジャーアルバム。

昔ね、ジャズ喫茶に行ってリクエストを求められる事なんてもあったじゃないですか、そんな時、いわゆる「超メジャーアルバム」てなものは、けしてリクエストしちゃいけない的、う~~~ん決まり?掟?暗黙のルール?????ともかくそんなんがあったんですよ。
さらに「超超どきゅうメジャーアルバム」は、かける方にも難しさがあったりして、その点、私がバイトをしていた田舎のジャズ喫茶は気楽でしたねぇ
だから、「マイルスもコルトレーンも、ビバップも前衛も聴き放題」という、私にとっては願っても無い環境であったわけですが

このアルバムはもちろん過去紹介したことはあります。ありますけど、他のアルバムが普通に3回出ていたりするのが、おそらく一回だけの紹介だと思います。それもおまけCDの付いた「スペシャル・エディション」の紹介だったと

もちろん、おまけ盤のニューポートでのモンクとの共演、これに感動した事は今でも忘れませんが、元々のオリジナル盤(「スペシャル・エディション」ではDISC 1ね)は、「持っていながらまた買わされた」感が今でも納得できずにいたりします。(笑)

ともかく、夕べ久々にLPでこの名盤を聴きながら一杯飲みましてね。
汚い我が部屋を一瞬にして誰にも邪魔をされない理想空間に変えてしまう力強さ、こりゃあうすき身じゃござんせん。
やはり、良い物は良いのです。

'ROUND ABOUT MIDNIGHT / MILES DAVIS
1955年10月26日,1956年6月5日,1956年10月26日録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.'ROUND MIDNIGHT
2.AH-LEU-CHA
3.ALL OF YOU
4.BYE BYE BLACKBIRD
5.TADD'S DELIGHT
6.DEAR OLD STOCKHOLM

追伸、○ークママへ

先日いただきました貝焼き(ウニ)、美味しくいただきました。(夕べじゃありませんが、笑)
やっぱ貝焼きはエエですねぇ、7月に安倍さんも召し上がったようですけど、
「ほんとにこの旨さが分かったんかいな?」
ともかく、ごちそうさまでした。


酒そなえけり魂まつり

2017年08月14日 | d-f

8月14日、まさにお盆真っ只中ですが(7月がお盆だという地域の方には怒られますかね)、ちぃ~~っとも夏らしからぬ天気が続いています。
いわゆる山背(これも基本的には7月下旬くらいまでなんですがね)の影響ですか?過ごしやすいっちゃ過ごしやすいんですけど、何だかジメッとして、気分的にはよろしくありません。さらに農作物、海産物への影響も気に掛かるところであります。

そんなお盆も、私の場合「お盆もへったくれもねぇよ」といつも通り仕事の毎日です。
それでも迎え盆の昨日は日曜日ですから私もお休み、
「ゆっくり羽でも伸ばそうか」
そんな上手くいくわきゃござんせん。

 

まずは墓参り、春の彼岸からほったらかしにした報いですねぇ、草むしりやら掃除やら大変でした。
なんとか親友の墓ともどもお参りを済ませ、午後からは新盆のお宅に・・・・
ハッと気付けばもう夕方四時を回っとりました。
「なんだよ、もう晩飯の支度ジャン!」

我が姉弟どもはお盆の混雑を避け24日辺りに来るんだそうで、私が楽しみにしているお餅もその時につくことにしましたので、べつに「お盆だから」という料理は作らずに済んだんですがね。
「とうちやん、まっ元旦と今日くらいは一杯付き合えや」
と、仏壇に酒を供え、線香の香りをアテに一杯いただきました。
父は酒より餅が欲しかったでしょうけどね。

 遺言の酒そなえけり魂まつり

炭太祇の句じゃござんせんけど、私にはお盆も正月も饅頭やら焼き菓子やら供えず、
「そうねぇ、歳を取って量は確実に減ってきているから、ビール一杯とコップ酒一杯、それに美味いウイスキーを一杯でいいや、供えてくんな」

ともかく、父と一杯の酒を交わし、その後やっと休日らしい時間を味わったと、そんなわけですわ。

てなことで、お盆らしからぬ『料理当番、本日の一品』です。

まずは、イカとキュウリとトマトを、タマネギ、茗荷、ニンニク、カシューナッツ入りの手作りドレッシングでマリネしてみました。

 

そんでもってちょっと贅沢な(お盆だから。笑)牛の肉を炙り、牛嫌いの母にはひじき煮を。

お弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、以前紹介済みですね、ケニー・ドーハムです。
私がジャズ喫茶でバイトをしていた頃、この盤も人気の一枚でした。
哀愁ジャズてなジャンルは存在しませんけど、ドーハムとマクリーンが吹くと、なんとなくそんなジャンルがあったかのように感じたりするのは私だけでしょうか?
例えば「SMILE」のような明るい曲でも哀愁を感じさせる、二人はそうじゃなきゃいけません。(笑)
そんな中、ティモンズもイイ感じでおます。

ただねぇ、このジャケどう思います?
「なんかイイじゃん」という人と「内容にともなわない」という人と、私の周りでは極端なんですが・・・・・私は後者です。

なんか疲れて部屋でホットする、一杯のウイスキーと哀愁ジャズは心に染みるのでありました。

MATADOR / KENNY DORHAM
1962年4月録音
KENNY DORHAM(tp) JACKIE McLEAN(as) BOBBY TIMMONS(p) TEDDY SMITH(b) J.C.MOSES(ds)

1.EL MATADOR
2.MELANIE PART1〜3
3.SMILE
4.BEAUTIFUL LOVE
5.PRELUDE
6.THERE GOES MY HEART


ホットはバブのわがままの一つ

2017年07月10日 | d-f

梅雨はどこへ行ったやら、毎日晴天が続き、気温もどんどん上がっとります。暑いです・・・・

毎週土曜日は昼からMさんのお店を手伝っていますが、恒例なのは「まずは珈琲」であります。
仕事に入る前に一般のお客様に混じりカウンターに100円硬貨を一枚出すと、「勝手知ったるアルバイト」黙って珈琲用の紙コップを差し出してくれます。

ところが、こう暑くなると
「エッ!ホットでイイんですか?!」
「オレは夏でもホット、珈琲はホット」
人が変わるたびにの説明が面倒です。(笑)

皆さんはいかがでしょうかねぇ、暑い日はやっぱりアイスですか?
いやね、私だってアイスコーヒーを全く飲まないわけじゃないんですよ。出先で出されれば飲みますし、自宅でだってたまには飲みもします。
それでも比率はホット9アイス1くらいですかね、ほぼホットが主流です。
冷たいのを飲もうと思えば麦茶がありますしね。(笑)

冷や酒は夏でも、いや年中常温。寝る時にパジャマなんてぇもんは身体に纏わり付くようで冬でも絶対に着ない。真夏でも湯船に浸かりたい。これは以前も触れましたが朝食はご飯に味噌汁。美味いだろうとは思うけどツナマヨのおにぎりは食べない。生ビールより瓶ビール。・・・・ets.ets.
なんと面倒なヤカラでありましょうか。

そんなこんなを考えると主婦の方々というのは凄いと感じてしまいます。
だってア~タ
毎週料理当番のメニューを考えるだけでも、やれ「これは誰それが嫌いだし、これを作っても喰わないだろうなぁ」なんて忖度して(笑)一通り悩んだりするのにそれが毎日でしょ、
食ばかりで無く、旦那は自分勝手なこだわりを嫁さんに押しつけるしね。

でもね、ここで一つ大人になってもらいたい。
旦那がわがまま言うのは嫁に甘えているわけで・・・・
「だって、うちの旦那はね、独身時代は私のわがままを全部きいてくれたのに、今は・・・・」
「チッチッチッチ、今でも旦那は外っ面おんなじようなもんだと思いますよ。嫁さん以外の女性にはめっぽう優しくて、マメでよく気が付く? 演技演技、家に帰ってまでおんなじだったら嫁さんも外の女性もおんなじってぇことでしょ、嫁は他の女性とは違うんだから、唯一本心の愛情表現を出来る相手なんよ」
って、まぁこれは旦那の一方的な言い分ですがね。

婚約発表が水害で遅れてしまった眞子さんじゃないけど、皇室なんか見ると、家で夫婦二人っきりになってもあの外っ面を続けていたとしたら、私ゃ心から尊敬しますねぇ、でも、んなこたぁ無い、無理に決まってるでしょうが。(笑)

だからね、ほどほどに旦那に甘えさせてやって下さいな、もちろん旦那にも甘えてみて下さいよ。
「って、アンタには絶対に言われたくない話だけどね。」
「えへ?そう、そうだよね。いいから!珈琲ちょうだい、ホットでね。」

てなことで、いちおう悩んだ『料理当番、本日の一品』です。

まずは三種のチヂミ、海鮮とチーズ、それにキムチ納豆。

 

「チヂミじゃ飯は食えん」との反応を見越してぇのカツ煮です。シジミ味噌汁はチヂミにかけたシャレじゃございませんので誤解無きよう。

お弁当はこんなもんで

さて、今日の一枚は、昨日ゴードンとっさぁんの後に聴いたカーティス・フラーです。
サボイ4部作の最終盤ですが、録音日、パーソナルに関して若干眉唾的要素があります。本当のところ何が正解かはグレーでありますが、ことパーソナルに関しては「自分の耳を信じて聴き分けてみる」楽しみはあります。(とりあえず、これが正しいとされる録音日、パーソナルを記しました。)
例えばトランペット、
「「NEW DATE」はモーガンじゃ無い」これは分かりやすい?
「いや、不調のモーガンだと思うとそうとも?????いやいや、他の演奏がこれで一曲だけ不調はありえんでしょ」
ほら楽しいでしょ(「そうかぁ?」笑

いやいやそれ以前にやはり内容ですよ。
この4部作のフラー、その充実ぶりは文句の言いようもありません。そんでもってモーガンもエエ、マッコイは若いけど・・・ユセフは外様感がありますけどね(笑)

とりあえずA面押しです。

IMAGES OF CURTIS FULLER / CURTIS FULLER
1960年6月6, 7日録音
CURTIS FULLER(tb) YUSEF LATEEF(ts,fl) McCOY TYNER(p)
 LEE MORGAN[1-4], WILBUR HADEN[5](tp) MILT HINTON[1-4], JIMMY GARRISON(b) BOBBY DONALDSON[1-4], CLIFFORD JARVIS[5](ds)

1.ACCIDENT
2.DARRYL'S MINOR
3.BE BACK TA-RECKLA
4.JUDYFUL
5.NEW DATE


ヒアイにあらずヒワイ

2017年05月16日 | d-f

今年も庭のテッセンが満開となりました。

花言葉は「甘い束縛」だそうで、
「う~~~~ん 縛って!」
って、普通に気持ち悪いですけど、オヤジが言うとさらに輪をかけるのは?
「それぞオヤジの哀愁ぞ」
ほんとかいな?哀愁と言うよりは悲哀、いや卑猥のような気もしますが(笑)
ともかくもう一つの花言葉「高潔」には、オヤジのそれはほど遠いわけであります。
「そりゃまぁオレの鼻言葉は『高齢』『とけない自縛』だけど・・なにか?」


 百両の 石にもまけぬ つつじ哉

                          一茶

厳密に言うと庭に咲いているのはサツキだと思いますが、こちらも見事に今満開です。
「花もイイけど木々の緑が鮮やかになってきたもんね。」
まさに。
ここ何日かの久しぶりのまとまった雨に、山の緑が一段とまぶしく感じられるようになった気がします。
季節は春から初夏へと変わりつつあるのでしょうね。(場所によっちょ真夏の所もあるようですが、笑)

年が明けたのがつい先日だったように感じているのに、あっと言う間に初夏って・・・・
これこそオヤジの悲哀、オヤジは老人へとまっしぐらですわ。

Mさんのお店にやって来る子供達も、どんどん大きくなっていって、
「あれ?今何年生だっけ?」
「一年生です。」
「あれ?もう中学だっけ?」
みたいな

そうそう、先日ね、巡回をしていた若い警察官が二人、お店にあんパンと牛乳(それは、張り込み!笑)、もとい軽食と飲み物を買いに来ました。
「ご苦労様、今日は何時までなの?」
「深夜の2時までです。」
「そりゃあ小腹も減るわなぁ」
すると、たまたま店内にいた小学生3人が、
「あっ!警官だ警官だ!」
と、大騒ぎ
(ん?警官って・・・ふつうお巡りさんだろ?)
「最近はお巡りさんって呼ばれないの?」
と、警察官に訊ねると
「あぁ、そうですよね、私も小さい時はお巡りさんって言ってたけど・・・・最近多いんですよ警官ってよぶ子。」

そういえば、最近は大人も「お巡りさん」とは言わなくなったような気もします。「警察の人」とか呼び捨てのごとく「警察」とかね。
時代ですなぁ(笑)

まぁまぁ、いずれにせよ『卑猥な老人』と呼ばれるように私は間もなくなるのでしょう。
「そのまえに・・・縛って!」
「だから、気持ち悪ぃって、『卑猥なオヤジ』め!」

てなことで、『料理当番、本日の一品』ですけど、じつは先週末少々個人的に忙しくて、弁当はお休み、日曜も料理を作っておりません。
そこで、別曜日に作ったこんなもんを

我が母はご存じのごとく「魚が嫌い、肉が嫌い」というお方。先週、母の日が近いと母が好きな物をと考えたのですが・・・・
不思議ですねぇ、鶏肉の臭いはあまり好きじゃ無いくせに、トマト煮は好きなんですよ。さらにチーズ大好き人間ですから(牛乳嫌いなくせに)、鶏つくねのトマト煮を作り、バターライスにぶっかけてドリア風にしてみました。
「どうだい旨いかい?」
「ん、うんめぇ」
めでたしめでたし(笑)

付け合わせは、カニかま入りのサラダでした。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのマイルスです。
エバンスがマイルスバンドに参加していた期間は7ヶ月あまり、しかるに録音数も少なく、スタジオ録音では「1958 MILES」「KIND OF BLUE」(すでにこの時にはバンドを離れていましたけどね。)の2枚
ライブ盤でも、5月の「LIVE IN NEW YORK」、9月の「JAZZ AT THE PLAZA 1958」、そして今日の7月に録音したアルバム、「後出しジャンケン」もけっこうあるんでそれだけとは言えませんが、
ともかく、マイルスとエバンスが突き詰めて完成したものが「KIND OF BLUE」であるとすれば、その過程にはおのずと興味が湧くものであります。

そんな興味でこのアルバムを聴くと、それはまだ完成には至らず、というか「完成するんか?」という疑問すら感じるわけで・・・・・
「もう7月でっせ、「KIND OF BLUE」に間に合うんかいな?」
しかしながら、それを成し遂げてしまうこのマイルスバンドの素晴らしさもまた感じるのです。

この時期のエバンスは「レッド・ガーランドをスイング感の無い白人プレーヤーと交代させた」という批判にさらされ続けていたわけで・・・今日のテーマでもある『卑猥』いやいや『悲哀』を感ぜずにはいられないわけであります。

ともかく、そういった裏事情もふまえつつ、エバンスがマイルスバンドに加わっていた間のアルバムを聴くのもエエんじゃなかろかな?

MILES DAVIS AT NEWPORT 1958
1958年7月3日録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts) CANNONBALL ADDERLEY(as) BILL EVANS(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)

1.Introduction By Willis Connover
2.AH-LEU-CHA
3.STRAIGHT, NO CHASER
4.FRAN-DANCE
5.TWO BASS HIT
6.BYE BYE BLACKBIRD
7.THE THEME