JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

時代錯誤のコンコンチキ?

2009年04月30日 | d-f

「バブさん、香水はどんな臭いが好きですか?」
先日、れいの中国人留学生Yさんがこんな事を訊いてきました。
香水嫌いの私に訊ねても意味はないのですけど
「なんでまた突然?」

Yさんには半年ほど前からお付き合いを始めた日本人の彼氏がおりまして、彼への誕生日プレゼントに男性用のオーデコロンかなにかを贈ろうと考えたようです。
「やめな、他のものにしな、あのね、化粧品とネクタイ、とくにこれは贈らない方が無難だよ。かりにそれでも贈りたかったら、二人で探しに行くべきだね。・・・・いっそのこと下着でも贈れば」
ほら、私に訊いても意味がないでしょ。(笑)

ところで、化粧品類が定番の贈り物とは言いませんが、ネクタイが定番なのは何故なんでしょ?いただいた方は、あれほど苦慮する贈り物は無いと思うんですけどねぇ???
これは私だけなのかもしれませんけど、ネクタイって思う以上にこだわりがあったりしません?
普段着るスーツそのものに個性が無いからでしょうか「ネクタイだけは」といった気持ちがあるんですよねぇ、それが贈り物でネクタイなんかもらうと、「着けないのも悪いし、でも気に入らないし」みたいな、そうじゃなくとも何十本も持ちながらけっきょく着けるのはほんの一部だったりしますもん。まっ悪く言えば「ありがた迷惑」ってヤツですか。

おっとイケン、今日は男の化粧品の話をしようと思ったんでした。
私は香水どころか頭髪用の化粧品すら持っていない男ですから、今日の朝日新聞の記事にちょっと驚いたのであります。
その記事とは『男性も美肌に熱中』というもので
「まったくまぁ、若いヤツらは、つまんねぇものに金かけやがって」
と思って内容を読むと、なんとあ~た『若いヤツら』の話ではなく『30代、40代男性』の話だと書いてあるじゃありませんか。

東京・日本橋の高島屋にある資生堂の男性化粧品専用カウンターでは、5分程度で肌の健康度を調べるカウンセリングを受ける30~40代の男性が増えている。「肌のたるみや乾燥など加齢による変化を気にする人が多い」と担当者。

ってあ~た、よく恥ずかしげもなく『男性化粧品専用カウンター』の前に5分も居られるもんだと思いますし、加齢によるシワやたるみなんてぇもんは、ある意味男の生きざま、勲章みたいなもんで、それこそ、それに惚れ込む女性だっているんだよって・・・・・
あれ~~?????私って、ひょっとして、時代錯誤のコンコンチキ?????

2008年、化粧品全体の売り上げは前年比で0.2%減だったのが、男性皮膚用(スキンケア)化粧品は同比で16.9%増えているんだそうで・・・・・
え~い、時代錯誤のコンコンチキでもなんでいい、私はそんな輩にはけしてならないぞう!身体だって顔だって同じ固形石鹸でザバザバ洗って、スキンケアは風呂あがりのビール。髪を乾かすのにイオンだかなんだかが出てくるドライヤー?ふざけちゃいけませんよ、タオルでバサバサっと拭いたら後は自然乾燥ですよ、自然乾燥。ビールの後で吸ったタバコの臭いが髪に付こうがなにしようが、それが俺の臭いだ~~~い!!!!

「う~~~ん、それじゃやっぱり、今の女の子にはウケないはなぁ、へたすりゃ嫁さんにまで嫌われて・・・・考えてみな、男の究極の生きる目的は種を残す事よ。そのためには努力が必要なんだって」

エ~~~ン、確かにそうかもしれません。でも、やっぱり私は極楽鳥の雄にはなれないなぁ。(笑)

さて、今日の一枚は、ハリー・スイーツ・エディソンという、まぁ私にしては渋いところを持ってまいりました。残念ながらLPでは持っていない一枚なので、同じルーレットの「SWEETENINGS」とカップリング発売されたCDでの紹介です。

何故にLPを持っていないのか?つまりそれはエディソンにあまり興味を持っていなかったということに他なりません。
どうしても一世代前のプレーヤーというイメージが強すぎたのでしょうか。

ではなぜあらためてCDを購入したのか?
山口克巳氏の「LPレコード再発見」という著書をご存じでしょうか?その中の「タイトル遊びはほどほどに」という項で、このアルバムが紹介されておりました。

特許出願用紙を真似て、トランペットをばらばらに分解した写真に各部品番号が書き込まれ、右上に小さく完成したトランペットが白黒で印刷されている。このイラストの上部に、「The Trumpet」と書かれ、下には特許出願者の名前が記されている。『Patented by Edison / Harry Edison』(Roulette R 52041)。これは笑いました。タイトルに合わせ、写真もレイアウトも、いわゆる広告の手法を取り入れたデザインになっている。いうまでもかいが、エジソンは発明王のトーマス・エジソンにひっかけてある。

という内容。これを読んでからどうにもこうにも気になってしまって(笑)
けっきょくLPでは買えず、CDで入手したというわけです。(ある意味ジャケ買いなのにCDとは寂しいのですけどね。)

詳しく調べてみれば、この分解されたトランペットは、エディソンはもとより、ルイ・アームストロングやハリー・ジェームズも使用していたというセルマーのトランペットなんだそうで(私なんかはセルマーと聞くと、サックスを連想しますが)、しかも知る人ぞ知る名器K-MODIFIEDというトランペットなんだそうです。
そんなことを調べつつ、このジャケットを見ているとまた格別に面白いわけですよ。(笑)

肝心の中身ですが、前半12曲目までがオリジナル「PATENTED BY EDISON」、それ以降が「SWEETENINGS」という構成になっています。
面子を見てみるとトミー・フラナガンのお付き合いは「まぁ有りなん」と思えても、「エルビン・ジョーンズって・・・」と思うのは私だけでは無いと思います。
じっさい聴いてみると、フラナガンもエルビンも個性ビンビンという感じではありません。完全にスポットがエディソンにあてられたアルバムだと思ってください。

それがね、これも歳のせいなんでしょうか、エディソンのシンプルでありながらなんともお洒落な色気のあるトランペットが、今日みたいに暖かくてポヤ~~ンとしたような日に、BGMとしてじつに心地よいのであります。
ただ、24曲連続は私には少々きついところがありますけどね。(後半部はケニー・ドリューのピアノを楽しもうなんて甘いもんじゃありません。笑)

いずれにしてもエディソンの良さがほんのちょっと分かってきたのも、時代錯誤のコンコンチキであればこそと信じるバブ君でありました。お終い。

PATENTED BY EDISON / HARRY EDISON
1960年2月12日[1~12], 1958年11月[13~24]録音
HARRY EDISON(tp) JIMMY FORREST(ts) TOMMY FLANAGAN, JIMMY JONES, KENNY DREW(p) TOMMY POTTER, JOE BENJAMIN, JOHN SIMMONS(b) ELVIN JONES, CHARLIE PERSIP(ds)

1.WITCHCRAFT
2.BLUE SLIES
3.I'M CONFESSIN' THAT I LOVE YOU
4.AIN'T MISBEHAVIN'
5.CANDIED SWEETS
6.THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
7.TEA FOR TWO
8.THERE IS NO GREATER LOVE
9.TWENTY-FORTY
10.IT'S EASY TO REMEMBER
11.SWEETCAKES
12.ANGEL EYES
13.CENTERPIECE
14.CANDY
15.JIVE AT FIVE
16.IMAGINATION
17.LOUISIANA
18.HARRIET
19.IY HAPPENED IN MONTEREY
20.IF I HAD YOU
21.PARADISE
22.INDIANA
23.PUSSY WILLOW
24.SWEETENNINGS


まさに休日だぁ~~!

2009年04月29日 | s-u

いやぁ良い天気でした。こんな休日に家でくすぶっているのは、じつに健康によくありませんよね。そこで、今日は自転車ではなく自動車で出掛けてみることに。

「お昼に筍ご飯炊いたから」
「・・・・・・・・・・!?」
「どうせ夜はお酒飲むんでしょ、昼だったらご飯も食べるだろうし」
「あのう・・・・その筍ご飯でおにぎりなんぞを拵えていただくと・・・・・」
「あ~~~~、どっかに出掛けるつもり?」
「うん、ちょっとね、体力作りしてこようかなんて・・・」
「何?自転車で?」
「うんにゃ、自動車」
「勝手にしな!」

てなわけで、自分で「おにぎり」と「ササッとおかず」を拵え、小さくなりながら家を出ました。(笑)
最初の目的地は、私には思い出深い渓谷です。

 

高校の三年間、毎年ここでキャンプをしてたんです。部活の行事みたいなものではあったのですが、男女問わずほとんどの部員が参加して「飲めや歌えやの大騒ぎ」いやもとへ、和気藹々と青春を謳歌した場所なんでありますよ。

 

今はキャンプ場が整備され、勝手にテントを張ることは出来ないようですが、当時はおかまいなしにちょうどこの滝の下に4、5基のテントを張って、たしか三、四泊ほどしたと思います。こうしてあらためてその場所に立ってみると「あれ?こんなとこにテントなんか張れるか?」みたいな所でビックリしてしまいました。

それにしても、新緑の渓谷というのは気持ちが良いものですねぇ。さほどのおかずはなくとも筍ご飯のおにぎりが「むちゃくちゃウメエや」(笑)

 

渓谷沿いの散策路は、私の高校時代から比べればとんでもなく整備されたとはいえ、倒木があったり、蛇やカナチョロが顔を出したりと野趣満載。自転車運動以上の効果がありそうです。

 
この渓谷に車以外で行こうとすると、単線の汽車(ディーゼル車ですが)
しか方法がありません。本物のSLが走ってれば絵になるかな?

懐かしの渓谷を満喫した後は川下へ、途中、ダムの風景なんぞ楽しみながら、最後は海へとたどり着きました。

 
ダム湖を見ればのどかですが、ダムの反対側をのぞき込むと、
何だかお尻のあたりがムズムズします。
 

浜風を受けながら海岸を歩くカップルや親子連れを見ていると、それはそれで気持ちが良いもので、防波堤に腰を下ろして30分ほど本なんぞを読んでみたりして、
「あ~~~まさに休日だぁ~~~!!!!」
帰宅後に待っている『キツ~~イお仕置き』など、まったく考えていないバブ君でありましたとさ。チャンチャン。(笑)


磯の端で海に立ち向かう太公望の獲物は何だったのでしょう?

さて、今日の一枚は、ウディ・ショウです。
私がジャズを本格的に聴き始めたのは(本格的?いまだ本格的では無いかもしれないけど)まさに70年代だったわけですが、じっさいに聴いていたのは50年代60年代が中心だったわけで、ここにショウの名前を探すなら、大好きなエリック・ドルフィーとの共演であったり(ドルフィーを頼って渡仏するあたり、カワイイじゃござんせんか)、ホレス・シルバーのグループであったり、そのシルバーがらみでのラリー・ヤングとのブルーノート盤「UNITY」だったりと、ショウ個人を追うにはあまりに接触が少ないトランペッターでありました。それが70年代に入って「遅れてきた新主流派」てなこと言われてもねぇみたいな。それでも、こと最愛なるドルフィーを慕ってくれたトランペッター、さらに「UNITY」の印象的プレイと気にかかる存在ではあったんです。

今日のこのアルバムは、マイルスは別として、フレディ・ハバードというもう一人の70年代を代表するトランペッターに影の存在的立場を取らされていたショウが、マイケル・カスクーナのプロデュースのもと世にはなった代表作に違いありません。
でもねぇ、私的にこのアルバムを良しとするまでは、かなりの年数がかかったりもした一枚なわけですよ。
なんて言うかなぁ、それは、ショウのプレイ云々よりも、いわゆる70年代のジャズそのものに対する拒否反応みたいなものだったのだと思います。これが、けっこう根深かったりして(笑)

でも今こうして歳を取り、丸くなった心で(笑)聴けば、長いタイトル曲も素直に聴ける自分がいるわけです。「私も大人になったなぁ」てなところですね。

LOVE DANCE / WOODY SHAW
1975年11月録音
WOODY SHAW(tp) BILLY HARPER(ts) RENE McLEAN(as,ss) STEVE TURRE(tb) JOE BONNER(p) CECIL McBEE(b) VICTOR LEWIS(ds) TONY WATERS(congas) GUIHERME FRNCO(percussion)

1.LOVE DANCE
2.OBSEQUIOUS
3.SUNBATH
4.ZOLTAN
5.SOULFULLY I LOVE YOU(BLACK SPIRITUAL OF LOVE)

追伸、
夕方、いつものバーのママに「今日は営業するから、遊びおいで」というメールをいただきました。
がしかし、昼間勝手な行動をとった私が、夜までお出掛けをしたら・・・・・・・
「ママ、誘ってくれたのに行けなくて ごめんね」(笑)


じつは嫌いじゃないんです。

2009年04月28日 | d-f

昨日今日と綺麗な青空が拡がっています。そのわりには風が冷たくて、天然肉襦袢を着た私にはこのくらいがちょうど良い、そんな感じです。そうそう肉襦袢といえば、体系的に私は豚インフルエンザにかかりやすい?

今日、珈琲を買いにいつものヤナイ珈琲さんに立ち寄ると
「バブさん、Sさんからなんか聞いてない?」
そういえば先日S君と飲んでいるときに、
「そうそう、ヤナイさんが何か企画を考えてるらしくてさ、協力して欲しいって言うから、そういうのはバブ君の得意分野だから大いに利用するといいよって言っておいたから」
などと宣っていたことを思い出しました。
「あ~、何か企画考えてるんですって?・・そんな話は聞きました。」

ヤナイ珈琲さんについては、日々研究を重ねながら自家焙煎を行っている珈琲屋さんであることは以前も話したとおりなのですが
「いやね、△△△市にも、気が付けば10店近く自家焙煎の店が出来て・・・・ほら、そのわりに珈琲文化がそれほど浸透していないっていうか、じっさい客層も拡がっていないというか・・・・各店ともジリ貧状態だと思うんだよね。」
つまり、自店だけの客層拡大では限界があり、ヤナイさんの大きな目標でもある『珈琲文化の拡張』(こんな偉そうには言ってませんでしたが)など、夢のまた夢に終わってしまいそうだというのです。
そこで
「別に音頭取りをやるつもりはないんだけど、せっかく個性のある自家焙煎の店がこれだけあるんだから何か出来ないかって思うわけよ。・・・・ところが、動くことはやぶさかじゃないんだけど、なにしろ何をやったらいいかって事がねぇ、発想が乏しくて」
「いやいやいや、そこを私なんぞに頼られても良い結果は望めませんよぉ(笑)ただ・・・」
まったくそこまでで話をよせばいいのに、企画アイディアなんてぇものは、自分だけでなくいろんな人からいろんなアイディアを聞いて、何でもいいから思いついたことを書き留め、メリットとデメリットを羅列して消していく、そんな作業の繰り返しで生まれるものだと思う、てな偉そうなことを言ってしまったのであります。
「バブさん、夏までには必ず何かをやりたいのよ、協力してくれる?」

こうなってしまうと・・・・・・・
あはは、暴露します。私は、S君が調子こいてヤナイさんに推挙したほど、この手のことが『得意』では無いんですよ、ないんですが『嫌いじゃない』んでありまして、ひょっとしたらこの連休中に企画書一枚をまとめ上げるかもしれません。
これって、ヤナイさんには逆に迷惑でしょうねぇ・・・でも、そういうのを考えるのが好きな私なんぞに話したのが間違いなんですから、それこそいろんな人のアイディアの一つとして提案しちゃおうかなぁ

いずれにしても、ヤナイさんという方は『有言実行』の方、きっと夏前には何らかのイベントを実行されるでしょう。その時はこのブログでも紹介しますので、お近くの方はぜひ参加なさってみてください。

「となれば、さっそくイベント主旨から・・・・・・」
だめだこりゃ(笑)

さて、今日の一枚は、カーティス・フラーです。ブルーノートでの初リーダーアルバムですが、1957年のフラーというのは、ほんとフラーフラーになるほどいろんなアルバムに顔を出しています。ブルーノートだけでも、クリフ・ジョーダンの「CLIFF JORDAN」をかわきりに、今日のリーダー・アルバム、「DIAL S FOR SONNY」「BUD!」「BONE & BARI」「CITY LIGHTS」・・・「BLUE TRAIN」・・・「LOU TAKES OFF」えっ?約半年で11枚?
しかも、プレスティッジを入れれば6枚がリーダー・アルバムって、「こりゃなんのこっちゃ」てなもんですよね。
ニューヨークに出てきてすぐにこれだけの仕事があったってぇことは???????なんなんざんしょ?

第一の理由は、トロンボーンという楽器が災い?いやいや、幸運だったのでしょうか?
考えてみれば当時「一にも二にもトロンボーンといえばJ.J.ジョンソン、それ以外なし」みたいな。さらにはトロンボーンという楽器そのものが、演奏する側に人気のない時代であったのかもしれません。
そこに現れたJ.J.も一目置く若きトロンボーン奏者、そこが、これほど忙しい時期をうんだのでしょう。

と、偉そうに語った後で、じつは私もトロンボーン奏者がリーダーというアルバムをそれほど聴いていない事に気づくのであります。
「「BLUES-ETTE」をしょっちゅう聴くくらいで、あとは・・・・」
みたいな。(笑)
嫌いじゃないんですけどねぇ、トロンボーンの響き

おっと、そんな話じゃありませんでした。今日のアルバム、今日のアルバム
軽快なノリの「SOON」も良いんですが、私は「A LOVELY WAY TO SPEND」「HERE'S TO MY LADY」2曲のバラードがお好みです。
フラーのトロンボーンは何処かに憂いがあるというか、心底明るい曲より、ちょっと影の部分が見え隠れする曲の方が合っているんじゃないでしょうか。
えっ?おまえの大好きなアルバム「BLUES-ETTE」は、どの曲もそこそこ軽快だろうって?いや、それでも「UNDECIDED」はともかく、「FIVE SPOT AFTER DARK」「BLUES-ETTE」あたりには、そんな憂いを私は感じるのですがねぇ・・・・まっこれは、私のごくごく個人的意見ですけど。

そうだ、私もトロンボーンをもっと聴くようにしよう。(笑)

THE OPENER / CURTIS FULLER
1957年6月16日録音
CURTIS FULLER(tb) HANK MOBLEY(ts) BOBBY TIMMONS(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds)

1.A LOVELY WAY TO SPEND
2.HUGORE
3.OSCALYPSO
4.HERE'S TO MY LADY
5.LIZZY'S BOUNCE
6.SOON


アブクジェニはパパッとね

2009年04月26日 | p-r

今日の天気はじつに奇っ怪な感じでした。雨は降りそうもない曇り空に、黒い雲が突如現れ「ザー」、いやいや、曇り空ならまだしも「晴れて暑いなぁ」なんて思ったら、また黒い雲が突如現れ「ザー」、晴れたことを幸いに自転車で出掛けた私は危なく「水も滴る何とやら」になるところでした。

世の中はまさにゴールデン・ウィーク、すでに昨日から長期休暇に突入された方も多々いらっしゃるとか、これが素直に喜べる長期休暇なら良いんでしょうけどねぇ、不況が大きく影響しているなんて聞くと、「・・・・」であります。
かく言う私は貧乏暇無しで、ほぼ暦通りのお休みになりそうですし、Mさんのお店のほうもありますので、特にイベントは企画しておりません。まっ、旅行なんぞへ出掛ける金銭的余裕もありませんから、マイブームの自転車で体力作りをして、「中一日酒漬けの日があればいいかなぁ」みたいな感じですかね。

ところで、今日私は自転車で何処に出掛けたかっていいますと、じつに久しぶりにパチンコなんぞをやってきたわけでして、
それがあ~た、日頃の行いがとても良い事を証明できたというか、なんと収支が2万円ほどの黒字になりまして・・・
「ばんざ~~~い!ばんざ~~~い!」
そもそも寂し~~いお小遣いの私には、それはもう嬉しい臨時収入
「よしよし、小遣いが増えたっと・・・・」
いえいえ、所詮アブクゼェニでございますから、私ゃこういったお金はパパッと使う主義なんでございますよ。
さっそく、本屋さんまで足を伸ばし、しばらく買えずにいた本を大人買い、それでも2万を本にかける勇気は無く
「もしもし、夕飯の買い物して帰るから」

何も夕飯代にしなくともねぇ・・・・そうは思うんですが、ほら、ボクちゃん優しいから(笑)
近くのスーパーで買い物をした帰り道は、しょっていったデイバックが、本と食材でいっぱいになって肩に食い込むほどです。
「なんだか、戦後間もなく農家に買い出しに行ったオヤジみたいになっちゃったなぁ・・・・」

てなことで、その食材で作った『料理当番、本日の一品』です。

まずは「アスパラの豚巻きバターソース」と「牛のカルビ焼き」、これでビールをグビグビっとね。(笑)

そんでもって、「蛸と大根の煮物」で日本酒をクピクピっと・・・・・
あはは、けっきょく私のつまみになったと考えれば、食材買いも悪くはないか。

それにしてもビックリしたのは最近のパチンコ台ですねぇ、何がどうなってどう出たんだかよく分からないうちに出たっていうか、何だか複雑なんです。手打ちの「オール15」が懐かしい。(笑)

さて、今日の一枚は、サム・リバース、ブルーノートに残る彼の初リーダ盤です。

1964年夏、マイルス・デイビス・クインテットの日本ツアーが、ジョージ・ウエインによってブッキングされました。ところがジョージ・コールマン(ts)が、「わしゃ行かんよ」。
日本国内では「腰痛もひどいらしいし、マイルスはほんとに来るのかぁ?」との噂で持ちきり、だけど、そんな心配をよそに彼らは来たんですねぇ、飛行機はファーストクラス、出迎えはリムジンという「MILES IN TOKIO」のあの時です。

この時、コールマンの後がまとして来日したのが、トニー・ウィリアムスに推挙されてマイルス・グループに加わったサム・リバースでありました。この時すでにリバースは34才(正確には9月生まれですから33才か)、そもそもこの人もボストンをずっと出ずに活動していたのが遅いスタートになったのでありますが、それでも、アバンギャルドのテナーマンとして名は知られておりました。

アメリカに帰るとマイルスはしばしの休息を取ることにします。その間、リバースはウィリアムス、アンドリュー・ヒルらと共演しますが、ついにマイルスから再度お声がかかることはありませんでした。

そんなこんなで出したのが今日のアルバム、これを聴くかぎりアバンギャルドのテナーマンというより、もっと落ち着いた感じがしますよね。それはやはりリズムセッションのせいなのか、それとも、これがリバースの本質なのか、それは他のアルバムを聴いて想像するしかありませんが、私はこの感じ、嫌いじゃありません。(笑)

わけの分からないリバースに期待する方(こちらも私は嫌いじゃないんですよ。)には、お勧めできない一枚ですが、いわゆるアバンギャルドに拒否反応を示す方、このアルバムは聴いてみる価値があると思います。

FUCHSIA SWING SONG / SAM RIVERS
1965年5月21日録音
SAM RIVERS(ts) JAKI BYARD(p) RON CARTER(b) TONY WILLIAMS(ds)

1.FUCHSIA SWING SONG
2.DOWNSTAIRS BLUES UPSTAIRS
3.CYCLIC EPISODE
4.LUMINOUS MONOLITH
5.BEATRICE
6.ELLIPSIS


勉強するぞ!

2009年04月23日 | y-その他

今日のトップニュースはスマップの草なぎ(「なぎ」っていう字はやっぱ無いんですねぇ)君の逮捕ですかぁ・・・・う~~ん、全裸で騒いだ事は、そりゃ褒められた事じゃありませんが、なんだかそこらの酔っぱらいもちょくちょくやっていそうなことで、薬物反応も無かったんでしょ、あそこまで大騒ぎするのはちと可哀相だと思ってしまうのは、甘いですかねぇ?
それはともかく
「いやだねぇ、やっぱりお酒は良くないよ。お酒なんて飲まなくたって死なないんだから」
と私の顔をチラ見するのは、
「やめてくれ~~~~!!!!」

少し前の話ですが、Mさんのお店でアルバイトをしている中国人留学生Yさんが
「バブさん、『レッド・クリフ』は観ました?」
と映画『レッド・クリフ』の話題をふってきました。
「『三国志』は知ってるけど『レッド・クリフ』は観てないんだよなぁ」

てな事で早々に映画『レッド・クリフ PART1』のDVDを借りてきて観たのですが、映画の内容はともかく、考えてみると、曹操、孫権、劉備、張飛、関羽、趙雲、それから諸葛亮孔明、名前はそこそこ出てくるものの、まぁ覚えているだろうと思っていた『三国志』に関してはかなりの部分を忘れているじゃありませんか。
「あれ?そもそも中国の三国時代って、年表のどのへんだっけ?????」
歴史は嫌いじゃないんですがこと中国の歴史となると、なにしろ長いし、変化に富んでるし(これは完全な言い訳ですけど...笑)、過去勉強しようかって気持ちはあったんですよ、あったんですが気持ちだけで終わっていました。

そんなこんなで今日の午前中、ちょっと時間が取れたので久しぶりに図書館に立ち寄りました。別に目的があったわけでもなく館内を見て歩いていると「中国史」の案内表示が、そこで思い出してしまったんですねぇ「勉強してみようか」という気持ちを(笑)
とはいっても、難しい本を読んでもアルコール漬けの我が脳にすんなり収まるわけもなく、ともかく、お得意の広く浅く、概要を大ざっぱに捉えられるような本はないかと探してみました。

そこで借りてきたのが、このなんだか高校時代の教科書のような装丁本、その名も『中国の歴史』(そのまんまやん)なのであります。しかも上巻だけ・・・あはは、だって、期間内に上下ともに理解する自信がないんですもん。

ともかく、今晩から少しずつ『ざっくり中国史』を勉強していきますよぉ、まず目標は「Yさんとの話題に中国史をそこそこ交えても会話が出来る」これですかね。

さて、今日の一枚は、たんに「虹の彼方に」を聴きたくなって、こんな一枚を取り出してみました。
スタンリー・カウエルのピアノトリオに四人のサックス奏者が一曲ずつ付き合った。みたいなアルバムなんですが、このアート・ペッパーの「OVER THE RAINBOW」が、なかなか良いんでありまして、リーダーはカウエルなのか?

まっいいや、アート・ペッパーの「虹の彼方に」というと1950年録音のタンパから出たマーティー・ペイチの「MARTY PAICH QUARTET」にも収められていましたよね。(まるでペッパーがリーダーのようなアルバムですが)どう考えても彼の絶頂期であったこの同曲を選ぶべきなのかもしれませんが、私はあんがい今日のアルバムの演奏が好きだったりします。

四人のサックス奏者を一度に楽しめるアルバムといえばきこえは良いですが、私的にはこういった企画はあまり好きじゃありません。演奏内容には関係ないっちゃ関係ないんですがね。この四人にジョー・ファレルを加えた「BALLADS BY FIVE」なんてCDも出ているようですが、「レコードには入れてもらえなかったファレルの立場はどうなるんだ!」って、これもどうでもいいか。(笑)

BALLADS BY FOUR
1978年12月1,2,5日録音
STANLEY COWELL(p) CECIL McBEE[1,3], JOHN HEARD[2,4](b) ROY HAYNES(ds)
ART PEPPER(as)[1] JOHN KLEMMER[2], JOHNNY GRIFFIN[3], JOE HENDERSON[4](ts)

1.OVER THE RAINBOW
2.GOD BLESS THE CHILD
3.SMOKE GETS IN YOUR EYES
4.GOOD MORNING, HEARTACHE


駄洒落はやっぱりほどほどに

2009年04月21日 | j-l

いかにも何か落としてきそうな雲が、今日は朝から空にかかり、ついに先ほどから本格的な雨が降ってきました。今晩は荒れ模様になるんだとか。さすがに今日は自転車でMさんの店へ行くのは避けた方がよいようです。
それにしても、ついこの前まで街じゅうピンクだったのが、いつの間にかいろんな色があふれ出しました。穀雨も過ぎれば春雨も雷雨へと変わり、あっという間に梅雨を過ぎて夏、ふと気が付くと紅葉が始まり、落ち葉が舞ったかと思えば「よいお年を」・・・・あ~あ、年を追うごとに一年が短くなっていきます。(笑)

結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけってねぇ。
タコはイボイボ、ニワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた。
黒い黒いは何見て分かる。色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。ねぇ。色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった。どう?まかった数字がこれだけ。どう?一声千円といきたいな。
おい、ダメか?おら八百、六百、ようし、腹切ったつもりで五百両、と。持ってけ、どろぼう!

一昔前、社員旅行なんかのバス旅行で、帰りに半分トロトロしながら観る映画と言えば、『男はつらいよ』と相場が決まっておりましたが、考えてみれば私はこのシリーズを映画館どころか、テレビでも自宅のビデオでも観たことが無いかもしれません。そのくせそこそこ物語を知っているというのは、これ全て観光バスのおかげでしょう。

えっ?何故に寅さんかって?
じつは今日、我がブログをのぞき見してくれているNさんとバッタリお昼に合いまして、軽く珈琲でも飲もうかってことになったんですがね。

「バブ、この前『がまの油売りの口上』をブログに書いてたジャン、あれって、自分で覚えてたの?」
「いやいやいや、落語に出てくるくだりあたりをちょっと覚えてるだけですよ。」
「そうかぁ、じゃあ『バナナの叩き売り』なんてぇのは?????」
「????」

じつはこのNさん、先日の会社の飲み会で、自分では一芸だと思っている(笑)寅さんの売り口上を、よせばいいのに披露したんだそうで、すると思いの外若い女の子にウケたって言うんですがね。
「ほんでね、「すごぉい、よく覚えてますねぇ、他にも何かできるんですか?」って言うわけさ・・・・・」
これはどう考えても、オベッカだという事は話で聞いても分かるわけですから、そこでやめときゃいいのに
「いやぁ、俺は昔っから『売り口上』ってぇのが大好きでさぁ・・・・『がまの油売り』だろ、 『飴売り』『唐辛子』、特に『バナナの叩き売り』なんてぇのは大得意だよ。」
てな事を言ったらしいのです。
「でもさ、ほんとは『バナナの叩き売り』なんてぇのは出来もしないわけさ、そんでね、「今日のところは、寅さんで終わり、次の機会に披露するから」って・・・」
「いや、それで良いんですよ。相手の女の子もホッとしてると思いますよ」

だけど、Nさん曰く、
「それはそうだろうけど、もしもの場合に覚えていないとカッコがつかない」
と言うのです。
とは言っても、『バナナの叩き売り』の口上は難しい。
「ともかく『七味唐辛子』の売り口上じゃなくて良かったですよ。(笑)・・・・・・・・・・分かりやした。とりあえず私が持っている本をお貸ししやしょう。覚えられるか、っていうより、覚えても上手くできるかどうかは分かりませんよ。」

ということで、こんな本を貸してあげることにしました・・・・が

 一は万物の始まり、泥棒の始りが石川五右衛門、博打の始りが熊坂長範。相撲の始まりが野見宿彌。憎まれっ子世にはびこる。仁木弾正悪いやつ、日光けっこう東照宮。西は西京、東は東京。三十三は女の大厄、産で死んだか三島のおせん、三三六法引くべからず、それを引くのが男の度胸で女は愛嬌、坊主はお経でつけものらっきょう。四はシでとしばして、後藤又兵衛、槍で嫁いだ五万石。五万石でも岡崎様は城の下まで船が着く。城は城でも名古屋の城は、金のしゃちほこ雨ざらし、

この一から五まで覚えるだけでも大変ですし、身振り手振りで「ああ、もっと負けろ? よっしゃ、そうなったらこっちも意地だよ。じゃあ、負けちゃおうじょねえか。さあ、もう一つつけて、○○だい。」と、合間の掛け合いも問題なわけで・・・・
Nさん、そのまま無かったことにしたほうが無難だと思いますよ。(笑)所詮若い連中にとっては、オヤジギャグといっしょなんですら。

さて、今日の一枚は、クリフォード・ジョーダンです。

ジョーダンに期待するのは、バフバフいわせるシカゴテナーですよねぇ?
ただ、このメンバー、ウォルトンとヒースというと「SPELLBOUND」と同じひとがお付き合いしているわけで、おそらくは少々強引さに欠けるジョーダンが、いくぶん流されているんじゃないか?との感じをここでもいだいてしまいます。

それでも、私的には面白がって聴くアルバムでは無いものの、そこそこ素直に聴ける、そんな部類に入るアルバムです。
半面、このあたりが「好きなのに今ひとつ抜けきれないんだよなぁ」というジョーダンへの不満が出る原因の一枚でもあるのかな。

ともかく、最良の名盤ではあれませんが、聴いて損をする一枚でも無いと思います。

STARTING TIME / CLIFFORD JORDAN
1961年6月14, 15日録音
CLIFFORD JORDAN(ts) KENNY DORHAM(tp) CEDAR WALTON(p) WILBER WARE(b) ALBERT HEATH(ds)

1.SUNRISE IN MEXICO
2.EXEMPORE
3.DOWN THROUGH THE YEARS
4.QUITTIN' TIME
5.ONE FLIGHT DOWN
6.WINDMILL
7.DON'T YOU KNOW I CARE
8.MOSAIC

おまけ、
かわらずどこも矢を出す湯屋の軒
江戸の湯屋(銭湯)を詠んだ川柳ですが、「結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけ」なんてぇのは、地口と呼ばれる駄洒落なわけで、湯屋の看板も「湯に入(い)る」を「弓射る」と洒落たもの。
「猫に小判」を洒落て「下戸にご飯」、『バナナの叩き売り』の「日光けっこう東照宮」も「恐れ入谷の鬼子母神」も「その手は桑名の焼き蛤」なんかも同等の類ですな。「そうはいかのキンタマ」ってぇのはちとゲスか?
ともかく、同じ駄洒落、オヤジギャグもこんくらいの洒落っ気やリズム感があるとちょっとだけ高等な感じがする・・・かな?


寛容なオヤジはギタオケに酔う

2009年04月19日 | a-c

今日はお出掛けに最適な良い天気・・・だったのですが、ちょっとだけお疲れ気味の私は1時間ほど自転車で汗を流しだけで、ビールをガバッと飲んでコテ。起きてもダラダラと引き籠もり状態で一日を終えました。

「バブ、明日横浜でみんな集まるんだけど、飲みにおいで」
と、大学時代の友人チャリンコからメールが入ったのは金曜日のことです。
「オイオイ」
当然それは無理だと返信しておきましたが、その飲み会の当日、つまり昨日は「電話をよこせ」だのいうメールから、おそらくはその場にいたであろうシゲという友人からの電話も、何度も入っていたようで、まず、今日はその二人にもの申したいと思います。
「あのね、土曜日は、あたしゃコンビニの一日店長みたいなもんで、昼真っから夜中まで電話に出たり、メールしている暇は無いんですよ~~~だ。どうせまた「楽しいよう」なんていう羨ましい事を聴かせたかったんでしょうが、あしからず。笑」

その代わりと言ってはなんですが、一昨日の晩、私がどんな風に楽しんでいたかを、今日はお話ししたいと思います。(何の代わりだか...笑)

もちろん舞台はいつものバーなんでありますが、先日誕生会でもご一緒させていただいた常連客、△さんも来ておられまして、他にも若いカップルが一組、それと、ちょっとメーターが上がり気味のオヤジさんが一人、この店にしては混んでおったのですよ。(「なに~~~失礼な!」 ママに言われる前に自分で言っておきました。笑)

そんな中私は、△さんともっぱら『オヤジの妥協と寛容』について語らっておったわけで
「たしかに、昔は馬鹿にして聴かなかったいわゆる歌謡曲ってやつも、その頃の曲を聴くと涙が出るくらい感動してみたりして・・・・そういうのってあるよねぇ、それってやっぱりオヤジになったからかなぁ」
「そうなんですよ、たとえば私なんか、映画にしたって、「映画は字幕スーパー、吹き替えなんて以ての外だ!」なんて言ってたのが、DVDの弊害でしょうかねぇ、「酒でも飲みながら自宅でゆっくり観るんだったら吹き替えのほうが楽ジャン」みたいになっちゃって、あれほどまでにこだわっていたポリシーみたいなものが、妥協妥協の上にもろくも崩れていったみたいなね。」
「分かる分かる、前の椅子に座っている人の頭に字幕が隠れるとイライラしてさぁ・・・・・なんか、映画を観ているときの真剣さが違ったのかなぁ、彼女といっしょに行っても「黙ってろ!」みたいなことあったもん・・・そうだよねぇ吹き替えなんて以ての外だったのに・・・」
「そうでしょ、私なんか、昔彼女と映画を観に行って、エンドロールが始まったら帰ろうとする彼女に怒ったことがあったんですよ、それが今じゃ「エンドロールの後にNG集があるかもしんない」なんて、早送りしちゃうんですから・・・情けない。」
「あはは、俺もそうだ、エンドだけじゃなくて、映画の導入部分も「最初の字幕を読み逃したら、ストーリーがメチャクチャになるんだから!」って、映画館で怒ってたことあったけど、自宅でDVDを観るようになると、見逃してもすぐに巻き戻しできるし、吹き替えなら観て無くても耳に入ってくるしね。」

その後も音楽や映画だけでなく、生活態度ですら「ポリシー」とツッパッていたものが、どんどん妥協して、今じゃ「何のポリシーだったの?」みたいなことになってるてな話が続き、
「いや、マイナスに考えるのは止めましょう。つまり、歳を取って「妥協した」んじゃなくて、人間が出来てきたから「寛容になった」って事にしましょうよ。」
「そうだね」
って、結局、この話にも妥協をしてオヤジの会話は終わったのでありました。(笑)

そんなこんなで、△さんと『オヤジの妥協と寛容』について語らっていると、他のお客さんは全て家路に、つまりママと△さん、そして私の三人きりになったわけです。

じつは一昨日の本番はここからだったんでありまして、先日まではそこに無かったはずのギターなんて代物が、何故か一昨日はありましてね、へぇ、(じつは私が持ち込んだんですが..笑)
なんとここからは「カラオケ」ならぬ「ヘタなギタオケ」での歌合戦が始まってしまったのであります。
不思議ですねぇ、いかに下手なギターでも「カラオケ」には無い盛り上がりが、みんなで歌えばあるんだなぁこれが。

「♪・・・・・どうにかぁ、なるさぁ♪」
てな調子で、いったい何曲三人で合唱したでしょう?△さんが
「いかん、もうこんな時間だ」
と時計を見たときには、午前3時をまわっておりました。

「はいこれが、横浜には行かなかったものの、大学の友人には逢えなかったものの、私が楽しんだ一夜だったのさ、どうだい!」って、なんのこっちゃ。

ということで、本日は日曜日、『料理当番、本日の一品』です。

まずは「これでもいちおうポトフ」、具材はキャベツ、大根、ジャガイモ、人参、トマト、玉葱、グリーンアスパラ、それとダシ代わりの鶏肉、ベーコンをコンソメで炊きました。味は塩・胡椒とじつにシンプルですが、野菜の甘さがきわだって、いけましたよ。

こちらは「メヒカリの唐揚げ二種盛り」。以前も紹介したことがありましたが、今回は片方を磯辺巻きにしてみました。

それと、安い卵を二パック(いつもは一パックなんですが)買って来たというので、久しぶりに単純なだし巻き卵を焼いてみました。

さて、今日の一枚は、ジョニー・コールズです。
「マイルス・デイヴィスの影武者」とも呼ばれたコールズは、ギル・エヴァンスに重宝がられたトランペッターです。チャールズ・ミンガスなんかともやっていましたが、どうしてもマイルスの影がちらつくところに、コールズの最大の欠点があったのかもしれません。

このアルバムでも、ジューク・ピアソン作の表題曲「LITTLE JOHNNY C」はなかなかカッコイイ感じはするのですが、どうしても作曲者であるピアソンに注目してしまいます。

それでもバラード「SO SWEET MY LITTLE GIRL」あたりでは、コールズの憂いを帯びた暖かみのあるトーンが活きていると思いますよ。これを「良し」とするか、「しょせんマイルス似であってマイルスに非ず」と冷ややかに捉えるかはそれぞれでしょう。

ジャズの世界で、同じ楽器を扱う誰かをリスペクトする事は間々あることですし、そこから羽ばたくミュージシャンがほとんどだと思います。ただ、逆にその呪縛から逃れられずに終わってしまうミュージシャンも多々いる、コールズはそんな呪縛にはまった一人かもしれません。
同じ「リトル」でも「ジャイアント」であったグリフィンとは違い、コールズは「C」のままで終わってしまった、これはちょっと言いすぎでしょうか。

LITTLE JOHNNY C / JOHNNY COLES
1963年7月18日, 8月9日録音
JOHNNY COLES(tp) LEO WRIGHT(as,fl) JOE HENDERSON(ts) DUKE PEARSON(p) BOB CRANSHAW(b) WALTER PERKINS(ds) PETE LA ROCA(ds)

1.LITTLE JOHNNY C
2.HOBO JOE
3.JANO
4.MY SECRET PASSION
5.HEAVY LEGS
6.SO SWEET MY LITTLE GIRL


動けばいいんだ動けば

2009年04月17日 | s-u

まったくやっかいな事というのは続くものでありまして、先日PCが入院したかと思ったら、今度は、私と苦楽をともにした相棒が、入院どころか老衰のため亡くなってしまいました。享年十ウン才???????ちょっと前から、体調を崩しがちではあったのですが、ついに四日前静かに息をひきとったのです。

って、ちょっと暗くなりましたが・・・・・失礼しました。亡くなったといってもそれは我が愛車なのであります。
思えば、新車で我が家にやってきてから「動けばいい」などと、掃除すらろくすっぽしない私に良くも十ウン年年もの長い間付き合ってくれたと心から感謝しています。

てなわけで、ここ数日間はその事で急に慌ただしくなってしまったのです。
「いいじゃん、マイ・ブームの自転車があるんだから」
と、友人どもはからかうのですが
なんてたって都会じゃありませんから、車無しでは何事用をなさない生活環境がそこにはあるわけでして、急ぎ後継車を探し出さなくてはいけません。
かといっていろいろと物入りな昨今の我が家
「とりあえず○○(娘です)が学校を終わるまでは中古ででも我慢するしかないんじゃない。そんでもって維持費も考えれば軽自動車の方が良いよ」

なして、中年オヤジが、いまさら軽などに乗らにゃいかんのじゃい、しかも中古って・・・・・
と思いつつも「○○(娘です)が学校を終わるまでは」この言葉には勝てないのですよ。
S君にお付き合いいただいて中古車屋さんに行ってまいりました。
何台か見る間に
「おう、これなら手頃だし、程度も良いし、5・6年は持つよね」
「どれどれ、ああ、いいんじゃねぇ、ほら、隣におねぇちゃん乗っけても、すぐに手がとどくし、バブむきだよきっと」
(「クソウ、Sの野郎め!」)
もちろん、おねぇちゃんをドライブに誘えるような車じゃありませんし、そんな気もありませんから、ここは「車は動けばいい」の精神で、その軽自動車にしばらく乗る決心をつけました。

それにしても、何でオヤジが息子より安くてぼろい車に乗らにゃいかんのでありましょうかねぇ・・・トホホです。
「車は動けばいいだ、人間や物を運ぶ道具、カッコじゃないカッコじゃない、動けばいい動けば」
納車まで借りることのできた代車に乗りながら、いつまでも呪文のように唱えていた私でしたとさ

さて、今日の一枚は、ルネ・トーマです。
ベルギー生まれのギタリスト、トーマさんのギターは、飾り気が無くてストレートなところが良い、と私は思っています。
流れ的には、ジャンゴ・ラインハルト、ジミー・レイニーといった系統に属するようにものの本には書いてありますが、これはたんにヨーロッパ系という意味合いなのか、私はあまり気にしないようにしています。

このアルバムでは、なんといっても荒ぽさのあるJR.モントローズのテナーとの組み合わせが面白くて、まずは一曲目「SPONTANEOUS EFFORT」をお聴きになってみて下さい。牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけた、このやぼったいジャケット写真のトーマからは想像できないJAZZが楽しめると思いますよ。

「ジャズランドにはハズレがない」と言っていたのは、高校時代から角瓶を旨そうに飲んでいたO君だったかなぁ、あながち嘘とは言えないかも・・・・

GUITAR GROOVE / RENE THOMAS
1960年9月7,8日録音
RENE THOMAS(g) J.R.MONTEROSE(ts) HOD O'BRIEN(p) TEDDY KOTICK(b) ALBERT HEATH(ds)

1.SPONTANEOUS EFFORT
2.RUBY, MY DEAR
3.LIKE SOMEONE IN LOVE
4.M.T.C.
5.MILESTONES
6.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
7.GREEN STREET SCENE


本日は決闘の弁??

2009年04月13日 | p-r

「武蔵、臆したか、策か?いずれにしても卑怯なるぞぉ。」
遅れてやって来た武蔵に小次郎はそう言いはなつが、これに武蔵は答えず。
刃長三尺三寸(約1メートル)の野太刀「備前長船長光」、通称物“物干竿”を抜き放ち、武蔵に立ち向かう小次郎が、鞘を海中に投げるのを見て、今度は武蔵、肺腑を貫く声で
「小次郎、敗れたり!!!!!」

慶長17年(1612年)の今日4月13日、山口県は関門海峡に浮かぶ小島『舟島』(巌流島)で行われたという、宮本武蔵と佐々木小次郎の『巌流島の決闘』は、あまりに有名なお話でありますが、このことから本日4月13日は『決闘の日』なんだそうでありまして

決闘といえば『巌流島の決闘』もさることながら、伊予は西条藩の江戸屋敷にて繰り広げられた御前試合、村上庄右衛門vs菅野六朗左衛門に端を発した『高田馬場の決闘』ってえのがございますなぁ。
正々堂々と戦い敗れたはずの村上庄右衛門は「殿の御前で面目を失った」とばかりに菅野六朗左衛門を逆恨み、「きゃつめに思い知らせてやろう」と一計を策したのであります。

元禄7年(1694年)2月11日、村上は『決闘』と称して、高田馬場に菅野を呼び出します。しかしこれはとうぜん罠、仲間を集めて菅野を無き者にせんとする卑劣な策略、危うし菅野六朗左衛門!!!!!!

ところが「決闘となれば、私が負けて死しても致し方なし」と覚悟を決めていた菅野は、同じ道場の親友、中山安兵衛に文を残していたんでありまして、
これを見た安兵衛、高田馬場に向かって走る走る(戦場以外、武士が走ることはほとんど無かったそうでありまして)。ほら、かのバンツマこと板東妻三郎が髷をなびかせ、袂を上げて、必至に走る白黒映像をテレビかなんかで見たことありません?あれですあれ。

高田馬場に着いてみれば、数人に取り囲まれて苦戦する菅野の姿。
「むむ、なんと卑怯なり」
とばかり、盟友菅野のために敵の中へ一直線に斬り込む安兵衛。バッタバッタと18人もの敵を切り捨てると、村上は「こりゃかなわん」とばかりにケツをまくって逃げ出してしまったという、これぞ『高田馬場の決闘』、『中山安兵衛、十八人斬り』のくだりであります。
後にこの中山安兵衛が、この時の活躍を耳にした赤穂の堀部弥兵衛に養子として迎えられ、赤穂浪士、堀部安兵衛となるわけでありますねぇ。

さぁさぁお立会い、御用とお急ぎで無い方はゆっくりと聞いておいで、見ておいで、遠目山越し笠のうち 聞かざる時は物の出方善悪黒白(でかたぜんあくあいろ)がとんと判らない。
山寺の鐘がゴーンゴーンと鳴るといえども、法師きたって 鐘に撞木(しゅもく)をあたえなければ、鐘が鳴るのか、撞木が鳴るのか、とんとその音色が判らない。
さてお立会い、手前ここに取りい出したる陣中膏(じんちゅうこう)は、これ「がまの油」、がまと言ったってそこにもいる、ここにもいると言う物とは物が違う。
「ハハァーン、がまかい、がまなら俺んとこの縁の下や流し下(もと)にゾロゾロいるよ」と言うお方があるかもしれないが、あれはがまとは言わない、ただのヒキガエル・イボガエル。何の薬石効能はないよお立会い。
手前のはこれ「四六(しろく)のがま」四六五六(しろくごろく)はどこで見分ける。前足の指が四本で、後ろ足の指が六本、これを名付けてヒキ面相(めんそう)は「四六のがま」だ。
住めるところははる~かこれより北にあたる 35里筑波山の麓だ、お立ち会い。おんばこという露草をくらって成長する。油をとるには四方に鏡を張り、下に金網を敷いてその中にガマを追い込む。ガマは己の姿が鏡に映るのを、己と己の姿に驚 き、じりり、じりりと脂汗を流す。これを、下の金網に抜き取って、三・七、二十一日間、柳の小枝をもって、とろ~りとろ~りと煎じつめて、出来上がったのがこの油。

ご存じ、がまの油売りの口上でありますが、
浅草観音の境内で、がまの油売りをする姉弟。
それを見ていた人だかりの中から、年の頃は六十前後の老侍が油売りに声をかけます。
「二十年前に受けたこの古傷に、そのがまの油が効くかな?」
何かに気付いた姉弟、老侍に名を尋ねれば「岩淵伝内」
「すわ、親の仇、我こそは・・・・・・」
とばかり、姉弟は仇名乗りをあげ、襲いかからんと・・・
「あい分かった、わしも武士の端くれ、尋常に勝負いたそう、だが、観音の境内を血で汚すわけにはいくまい、明日の巳の刻、牛込高田馬場で果たし合おう」

噂が噂を呼んで、翌日の高田馬場には黒山の見物人、臨時のかけ茶屋では、『仇討ち饅頭』に『仇討ちTシャツ』(ナイナイ)ともかく大繁盛。
ところが約束の刻限巳の刻になっても、老侍はおろか姉弟もあらわれません。
「オイオイ、仇討ちはどうなっちまったんだい」
ふと茶屋の中を見るとその老侍が徳利をならべてすっかり酔っぱらっているじゃありませんか
「どういうこったい?」
老侍曰く、岩淵伝内は仮の名前で、自分は仇討ち屋、がまの油売りの姉弟は自分の子ども達だと
「ああしておけば、本日ここに大勢の人が出る。茶屋の上がりの二割をいただく、すなわちそれが仇討ち屋よ。」

これは落語『高田馬場』であります。

あれ?話が大幅にすっ飛んじゃいました?しかも長文に
まだまだ、今度は映画の『決闘話』をしようと思ったのですが・・・・・

♪ Oh my darling, oh my darling, Oh my darling Clementine ・・・・・・♪
♪ Do not forsake me, oh my darlin' On this, our weddin' day ・・・・・・♪
♪ O.K. Corral, O.K. Corral There the out law make their final stand. ・・・・・・♪

『荒野の決闘』『真昼の決闘』『OK牧場の決闘』『ガンヒルの決闘』『墓石と決闘』。ジョン・フォード、フレッド・ジンネマン、ジョン・スタージェス監督。ヘンリー・フォンダ、ゲイリー・クーパー、カーク・ダグラス、バート・ランカスター、アンソニー・クイン・・・・・・
西部劇の決闘ものは名作が多いですよねぇ・・・あ~~~話したい、話したいけど、時間がぁ
最後に一つだけ、我が家にこんな日本コロンビアのドーナツ盤が残っていた事をご報告いたしまして、本日の駄弁は終了!(笑)
「♪オウケ〜、コゥラァ〜、オウケ〜、コゥラァ〜♪」
っとね。

さて、今日の一枚は、ソニー・ロリンズです。
しかしねぇ、完全に過去紹介済みだと思ったんですが、ジャケット写真が見あたりません。だって、映画「ALFIE」の話を持ち出したこともあるし、学生時代通っていたジャズ喫茶、自由ヶ丘の「ALFIE」の話が出たときだって、このアルバムを紹介しないわけが無いと思うじゃありませんか。

ありました、ありました。2005年6月16日ですから、このブログを始めて約二週間目というころ、ところが何故かジャケ写真が「死刑台のエレベーター」なんでありまして・・・・・なるほど、『映画音楽』という括りで「ALFIE」も取り上げたんでありましたねぇ。

本日は、ジャケ写真を掲げ、あらためて紹介します。(笑)

この時期のロリンズといえば、もう一方の雄、コルトレーンには少々水を空けられた感もあり、にもかかわらずあえて「コルトレーンのおかげでやってます。」みたいなインパルスと契約し、かなり迷走している感じのする時代でもあります。
私としては「ゆえにインパルスに残るアルバムは多様なロリンズが味わえる」と良いほうへこの傾向を捉えていますけど、ロリンズ・ファンとしては、いささか不安な時代ではなかったでしょうか。

さぁそこで今日のこのアルバムですが、そんな時期に何の小細工も無しにメロディーを歌い上げる「ALFIE'S THEME」を耳にしたとき、従来のロリンズ・ファンはそっと胸をなで下ろしたに違いありません。
少々迷いがあり、さらには気分屋のロリンズにこれだけ気持ちよく吹いてもらうには・・・・・・オリバー・ネルソンのアレンジを讃えるべきでしょうか。

ともかく、ロリンズ節が気持ちよく鳴り響く名盤だと思います。

ALFIE / SONNY ROLLINS
1966年6月録音
SONNY ROLLINS(ts) JIMMY CLEVELAND(tb) J.J. JOHNSON(tb) PHIL WOODS(as) BOB ASHTON(ts) DANNY BANK(b) FRANKIE DUNLOP(ds) WALTER BOOKER(b) ROGER KELLAWAY(p) KENNY BURRELL(g)
OLIVER NELSON(arr,cond)

1.ALFIE'S THEME
2.HE'S YOUNGER THAN YOU ARE
3.STREET RUNNER WITH CHILD
4.TRANSITION THEME FOR MINOR BLUES OR LITTLE MALCOM LOVES HIS DAD
5.ON IMPULSE
6.ALFIE'S THEME DIFFERENTLY


行動力に脱帽

2009年04月12日 | g-i

昨日まで燦々と降り注いでいた春の陽光も、休日の今日は雲に隠れ、午後からやっとチラッと顔を出した、そんな感じ、気温も17度程度と暑からず寒からず、あんがいお花見には良い天候だったのではないでしょうか、昼間っからいい気分になっている羨ましい野郎がきっといたんだろうと思うと・・・・「クソォ!!!」であります。(笑)

昨日、珈琲用の紙フィルターが無くなりそうだったので『ヤナイ珈琲さん』に立ち寄ると、
「バブさん、あらためてホームページを開設しようと思うんで、そしたら、またリンク貼ってくれる?」

今度は、内容もHP作りに詳しい方と練り上げ、身のあるものにしたいとのこと
「良いんじゃないですかぁ、そこからすぐに売り上げにつながるかどうかは別としても、試すべきですよ。そうそう、先日たまたまいっしょに酒を飲ませていただいた社長さんの奥さんなんか、お仲間と手作りされている商品をネットで取り上げて、そこそこの成果を上げているっておっしゃってましたよ。」

一生懸命豆を選別し、試行錯誤しながら焙煎して、より個性有る『ヤナイ珈琲味』を追求する姿を、より多くの方に知っていただくことはけしてマイナスだとは思いませんし、挑戦すべきだと・・・・みなさんもそう思いますよね?

そんなこんなで、今日はすでに実践されている「先日たまたまいっしょに酒を飲ませていただいた社長さんの奥さん」のHPを紹介させていただきます。(ほら、先日の『他にはいない通訳』でお話しした通訳さん(笑)、その後このブログにコメントまでいただいた「くさんちっぺさん」のHPです。)

「くさんちっぺさん」は、お仲間と「COTTON SYNDICATE」なる手作り袋物の制作をするグループを立ち上げられ、現在、ネット上で販売もされています。
コンセプトは「現代版仕覆」だそうで、小さいものは歯ブラシとコップ入れから、大きいものは折畳式の車椅子入やメガホン入れまで、いわゆる袋物を、中に入れるものに合わせた大きさで手作りされるという・・・
あはは、まったくそういったものに疎い私には上手く説明できませんので、詳しくはこちら「アフェリエイト」のHPでご覧になってみて下さい。

ともかく、通訳「くさんちっぺさん」が、行動力のあるお方だということはご理解いただけると思います。

不思議なもので、こういった行動力というのは、あんがい女性の方があったりしませんか?
男はやれ「リスクが伴う」とか「無駄に終わる」とか、なんやかんやと理屈をこねて行動しない、けっきょく最後は嫁さんや彼女に尻を叩かれてやっと動くみたいな。
いや、もちろん全ての男性がそうだとは言いませんけど、私には大いにその傾向があります。
飲みに行くなんて時はじつに腰が軽いのに、いざというときはどうも動きが鈍くて(笑) ほんと、こうした女性達の行動力には脱帽です。

話を戻して、
「ヤナイさん、くさんちっぺさんを見習って行動してみましょうよ。リンクなんざぁ、いいかげんな私んとこみたいなんでよろしければいくらでも貼らしていただきますから」
自分のことは棚に上げて、そう申し上げたいと思います。

ちなみに、くさんちっぺさんのブログはこちらですので、よろしければコメントでもなさってみて下さい。

さて、今日の一枚は、バリー・ハリスです。
じつに地味な印象のあるハリスですが、この人の行動力はどうだったんでしょうか?
この初リーダーアルバムを出したときには、すでに29才間近でしょ、出身地デトロイトの『ブルー・バード・クラブ』で数多くの名プレーヤーと接触があったわりには、このアルバムを録音したときにもまだデトロイトを離れなかったわけで、けっきょくはキャノンボール・アダレイに尻を叩かれてニューヨークに出て行ったんですからねぇ。
まっ、ジャズで喰おうとする時点である意味行動力は必要だったんでしょうけど、他のプレイヤーに比べるとちょっと消極的だったようにも思えます。いや、それがハリスの魅力なのかな。

ともかく、バド・パウエル直系のバップ信仰者ハリス、地味でありながらまるでスルメのごとく「噛めば噛むほど味がある」、前へ前へと出しゃばらない、そこが魅力のハリス、スロー・ナンバーで始まるこのアルバムなんて、いかにもらしい一枚だと思います。

BREAKIN' IT UP / BARRY HARRIS
1958年7月31日録音
BARRY HARRIS(p) WILLIAM AUSTIN(b) FRANK GANT(ds)

1.ALL THE THINGS YOU ARE
2.ORNITHOLOGY
3.BLUESY
4.PASSPORT
5.ALLEN'S ALLEY
6.EMBRACEABLE YOU
7.SRO
8.STRANGER IN PARADISE

おまけ、
今日は日曜日ですので、恒例の『料理当番、本日の一品』といきたいのですが、
「今日ラーメン食べて帰るから、自分のぶんだけ作って食べて」
「なにぃ~~~!???」
でありまして、
けっきょく、お新香と一品だけおつまみを作りそれで済ませました。その一品がこれ

アボガドと炙り鮪の辛子味噌マヨネーズ和え。
これでビール500ml一本、バーボンロック4杯いただきました。(笑)