JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

オレのあん娘はカッケェ娘

2019年05月17日 | v-x

私がログをお休みしている間にも多くの著名人の悲報が届きました。
合わせてご冥福をお祈りいたしますが、

「チャコこと白石冬美です」

私の青春の一ページ「ナッチャコパック」の白石冬美さんもそのお一人です。
相方の(芸人じゃ無いか)野沢那智さんも9年前にお亡くなりになり、
「お二人語りは、完全に想い出となってしまったのかぁ」
とじつに寂しい思いです。(YouTubeで一部聞けますけどね) 令和の産声を聞かずに昭和の想い出が幾つ消えていったことか?

深夜放送と言えば、先日とある方の口から「気まぐれ飛行船」という無茶苦茶懐かしい番組名が飛び出てきました。
みなさん知ってますかねぇ?『スローなブギにしてくれ』の片岡義男さんがパーソナリティーを務めたFM番組でした。
そんでね、「ナッチャコ」の野沢那智が片岡さんだとすれば、「気まぐれ飛行船」でのチャコ役は安田南さん、そうかの名曲『プカプカ』のモデルとされるあの方です。

テーマ曲であったエタ・ベイカーのギター一本での「One Dime Blues」も懐かしいのではありますが、途中逃亡した安田南さんのイメージが印象に残ります。

安田南と言えば、6年前の雑誌『ジャズ批評174号』「伝説の女優=ジャズシンガー安田南と沖山秀子」という特集が組まれておりましたですねぇ
沖山秀子は・・・・って
今日は安田南でした。

ともかく『プカプカ』のモデルとなれば、その自由奔放さとぶっ飛び加減は私ら凡人には想像も出来ないほどであったと推察は出来るわけで
男なんてそりゃもう靴を履き替えるがごとく・・・・なんてね。

中学時代に北海道から家族で上京、ここで佐藤信に出会うんでありますが
高校卒業後、米軍キャンプやキャバレーで、本格的にジャズシンガーとして仕事を始め、並行して、俳優座養成所に入学。
結局ここも逃亡(笑)するけど、原田芳雄などの俳優や舞台関係者との交友が拡がり、その後の自由劇場や黒テントでの活動につながるんであります。
原田芳雄が『プカプカ』を歌ったのも・・・・

青山のジャズクラブ「ロブロイ」、あの安部譲二がやくざ稼業の傍らで経営していた店ですが、この時のママは遠藤瓔子でありますな。
ここで彼女は笠井紀美子とともに二枚看板として活躍してたんだそうで、二人が出演すれば店は満員。
初レコーディングもここでのライブ盤だったとか(もちろん私は持っておりません。)しかもバックは山本剛(p), 福井五十雄(b), 小原哲次郎(ds), 大友義雄(as)ってこりゃ凄い。

「ロブロイ」でのライヴでは、途中でタバコをまさにプカプカ(一日100本は吸ったんじゃないかっつう・・・現代じゃ世間の嫌われ者ですな。笑)、ビールをラッパ飲み。
歌詞や曲順を間違えることは日常茶飯事という始末だったそうですけど、それでも笠井紀美子と人気を二分する・・・・
どんなんだったんでしょうねぇ?ちっとばかり怖いけど覗いてみたような世界です。
ちなみ初アルバム「South」もYouTubeで一部聴くことは出来ます。

「・・・・つまり結局わたしにとって自分が唄う「場」などどうでもいいのだ、
とまずとりあえず言ってみることにする。
わたしは唄うことが好きなのだから。唄うことにしか興味はないのだから。
どんな「場」を与えられようと、わたしはわたしの「やり口」で唄うだけだ。」

結論、
「オレのあん娘はどれほどカッケェ娘だったか・・・・逢ってみたかったような逢いたくなかったような・・・・」

あれ?今日はなんの話でしたっけ?たしか「ナッチャコ」の・・・・まっいいか。(笑)

さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
彼のトリオ演奏を取り上げたのは初めてかもしれません。
やれウエストだイーストだ、黒人だ白人だとこだわる時代でもありませんので、そのあたりはあっちの方に置いておいて
ウォーリントンがバリバリのパウエル派だと・・・「ん?パウエル派?」これもまた時代錯誤か?
ともかく、トリオ演奏になるとジックリと彼のピアノを楽しめる事が出来ます。
バップを貫く姿勢は、コリア、キースとは明らかに違います。(けっこう前回、前々回を根に持ってる?)
ではパウエルと比べてどうなのか?
音が丸いですよねぇ・・・そこが彼の最も彼らしいところだと私は感じます。
音的にはナイトととは言えないかもね(笑)
私は「In A Sentimental Mood」なんかとても好きです。
「バブってね、とってもロマンチストなの」(なんのこっちゃ)

KNIGHT MUSIC / GEORGE WALLINGTON
1956年9月4,5日録音
GEORGE WALLINGTON(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)

1.Godchild
2.Serendipity
3.Billie's Tune
4.The Ghostly Lover
5.Up Jumped The Devil
6.It's Alright With Me
7.The End Of A Love Affair
8.Will You Still Be Mine
9.In A Sentimental Mood
10.World Weary
11.One Night Of Love



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