JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

人生は涙色?

2016年10月30日 | p-r

なんなんでしょこの寒さ、秋を楽しむ暇さえ最近の季節の移ろいは与えてはくれないようです。
って、考えてみりゃもう11月ですからね、文句を言うなら「夏の暑さが長すぎた」てな事なんでしょうけど。


りんだうや 枯葉がちなる 花咲きね -与謝蕪村-

我が家の庭には、母曰く「何処かから飛んできたリンドウ」が、所々に花を付けています。
けして派手さの無いリンドウは私好みでありますが、

 ♪ 父といえど 男といえど 時の狭間に 落ちるときがある
   今となれば わかることがあり そっと胸がつまる
   花嫁の父が今 少し照れた姿で 娘から花束を 贈られているところ
   薄紫の花が ずっとみつめていた 
   遅咲きのリンドウと それはすぐにわかった ♪

まぁまぁ、時の狭間に落ちるときがあるのかないのかは知りませんけど、
「男たる者、涙など・・・・・」
てな事を、男はいつまで言い続けられるのか?

って、何だか哲学の授業みたいですか?
いえいえ、私ゃさだまさしでも、ソクラテスでもありませんから、そんなことを語るわけも無く、ただ、最近の我が涙腺のもろさに意味がわからんでいるわけです。

我が涙腺は、いかにも「お涙ちょうだい」的小説やらドラマやら、ドキュメンタリーにすらそれほど反応を示さずにおるくせに、何故か、男女問わず子供達(まぁいっても高校生くらいまで?)が、一生懸命何かに打ち込んでいる姿なんかを見たときに、一気に崩壊するのでした。

これは何故なんでしょ?

「私にもあんな時代があったんだ」という年寄りのノスタルジックからなのか?
はたまた、我が子にむりやり重ね合わせる親心なのか?
いずれにしても
「おまえは徳光か!」
と、ツッコミを入れられるほどなんであります。

「いい歳こけば涙もろくなる」これは常識のように語られておりますが、いい歳こいての涙は、ある意味それまでの人生を語る涙?つまり、
「それぞれが十把一絡げでくくれるもんじゃなくなくねぇ?」

あなたの涙は、どんな人生を語るのでありましょう?
なんちゃってね。(笑)

 ♪ 人生は涙色 そんな便箋に・・・♪
それは完全に違うから、「水色」だから(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』であります。
まぁ、最近の野菜高騰は家計に響きますなぁ、
昨日今日みたいに急に寒くなったりするとピンと頭に浮かぶのは鍋でありますが、こう野菜が高くちゃねぇ・・・・

って、えっ?すき焼き?
「すき焼きと言えば、家庭料理じゃ超贅沢品じゃん!」
まぁまぁ、野菜は高いから白菜は入れられなかったし、肉もコマ、寒さに向けて栄養つけるということで・・・エエでしょ(笑)

「すき焼きには、やっぱビールだよね?????って、冷えてねぇじゃん!」
「納戸のビールなら今日は寒いし大丈夫じゃない?」
「・・・なわけなかろう!」
けっきょく、コンビニでビールを買ってくるというオチも付きましたが、美味しくいただきました。

お弁当は相も変わらずでした。

さて、今日の一枚は、ソニー・ロリンズです。
先ほどまで聴いていた一枚です。
このアルバムも以前紹介済みです。
その時はたしか見開きのインパルス独特なジャケットの話をしたかと思いますので、今日は止めて、

二度目の復帰をヴィクターではたしたロリンズは、その後インパルスに移り、その第一弾がこのアルバムということになります。
正直、本当の意味での復帰はこのインパルスに移ってからではないか?なんて私は思っとりますです、はい。
それは、ロリンズ自身の原因では無く、レコード会社の考え方?いやいや、これをぶち壊してインパルスに迎えたボブ・シールの姿勢かもしれませんが、ともかく、「THE BRIDGE」はじめヴィクター時代にはそれほどの名演奏が無いように感じるのは、私だけでは無いと思います。
そして、インパルスに移ると、今日の一枚、さらには「ALFIE」と、いかにもロリンズらしさが出たアルバムが作られたと・・・まっ私はそう思とるわけですわ。

ON IMPULSE ! / SONNY ROLLINS
1965年7月8日録音
SONNY ROLLINS(ts) RAY BRYANT(p) WALTER BOOKER(b) MICKEY ROKER(ds)

1.ON GREEN DOLPHIN STREET
2.EVERYTHING HAPPENS TO ME
3.HOLD 'EM JOE
4.THE BLUE ROOM
5.THREE LITTLE WORDS


ロマン???ちゃうやろ

2016年10月24日 | p-r

今日はまさに日本晴れ、それでも「暑くて冷房が欲しい」てなこたぁ無いわけですから、秋ですねぇ・・・

鳥取地震に爆発事件、それだけじゃありませんね、やれ独り暮らしの女性が襲われただの、一家が就寝中に襲われただの、若者の暴行事件で死者だの、河川敷に遺体が上がっただの、バラバラ遺体発見だの
訃報も、我が郷土の誇り、女性登山家の草分け田部井淳子さんが20日に、俳優の平幹二朗氏が23日に、そして今日は、初代スネ夫を演じられた声優肝付兼太氏が、田部井さんと同じ20日に亡くなられていたことが発表されました。
そしてそして、選挙の結果は・・・って、これはあまり興味は湧きませんが
ともかく、良いこと悪いこと、もとい、悪いこと悪いことが多すぎますやねぇ

そんな中、もとUP研といたしましては、
『25万年前のアルミ製品が発見されていた! 研究者困惑「古代UFOのパーツの可能性も!」』
との20日のニュースに、こんな時だからこそ食らいついてみようと思った次第です。

1973年、ルーマニアはアイウド市近郊ムレシュ川近くでのこと
建設作業員が作業中に、地下10メートル付近で化石のようなものを3つ発掘したんだそうですな。
んでもって発見された物体の一つが、じつは25万年前のアルミ製の人工物ではないかというウソのようなお話しでありまして

当事共産圏であったルーマニアですから、それほど大きく取り上げられなかったらしいですが、その後の研究で「材質の90%はアルミニウムで、25万年前のものである。」という結果が出たんだとか
まっ、さらにその後、追試で400年~8000年前というデータも得られたみたいな話もあるようですけど、それにしてもア~~タ、人間がアルミを使い始めたのは古くても200年前、「どっちが正しくとも時代が合わん」というわけです。

この手の遺物に飛びつくのは、今も昔もUFO研究家と呼ばれる方々でして・・
ルーマニアUFO研究者連盟副会長Gheorghe Cohal氏は、
「そりぁUFOのパーツでしょ」
と断言したそうです。
「だってぇ、その時代にアルミ製人工物を作れたって言ったらぁ、宇宙人以外考えらんないっしょ」
的な(笑)

これに対して、地元の歴史学者Mihai Wittenberger氏は、
「UFO?宇宙人?カッカッ片腹痛い、あれは第2次大戦で使用されたドイツ製戦闘機の部品に決まっとろうが」
と一新、
しかしこの説もたとえ最も新しいと見積もれる400年前の物としても時代が全く合わない訳でして・・・・

「はてさてこのショベルカーの先っぽみたいな謎の物体の正体は、UFOの落とし物?ドイツの戦闘機部品?はたまた・・・・」

ははは、面白いニュースでしょ?
えっ?そんなもんより選挙結果の方が大事?
まっそうおっしゃいますな「ロ・マ・ン」ですって。(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』ですが、
昨日は、何故か朝からトースト(原因は電気釜のスイッチの入れ忘れ)、昼はラーメンと米を一口も食しておりませんでね。
私ゃねぇダメなんですわ、一日に一回も米を食さないなんて3.11じゃあるまいし・・・・

そこで珍しく「今日は休肝日にしてみようか」なんて、前日のつまみの残り物なんかでお寿司を作ってみました。

 

それに、秋鮭の粕汁(つゆ多め)と、秋らしく柿サラダです。

はてさて?本当に休肝日になったのか?
いや、食事の時には350㎖の第三のビールを一本・・・
「これって私にとっちゃ完全な休肝ですから」
「それじゃ寝る前は?」
「えっ!・・・・風呂上がりにウイスキーをロックで三杯ほど・・・・」
「はい、休肝日申請は却下です。」
「・・・・・・」

今週のお弁当は『おにぎり弁当』です。

さて、今日の一枚は、アート・ペッパーの遺作です。

夕べ『休肝日』の禁を破り、ウイスキーのお供にした一枚です。
このアルバムを聴くと「死を目の前にしてペッパーは、素敵なペッパーを感じる名演奏を残した。」と私は思うわけで、
人間、死を目の当たりにしたとき、爆弾破裂させたり、人様に切りつけたり、そんなことの愚かさをこのペッパーを聴いて感じて欲しい・・・なんてね。

私は心底ペッパーファンではありませんが(失礼)、このアルバムを聴くたびに、それまでの「人生いろいろ」が、味になっているのか?それとも大きな反省へとなっているのか?・・・穏やかですよねぇ・・・・

ともかく、秋の夜長にウイスキーとともに味わうには、このアルバムもよろしかろうと
GOIN' HOME / ART PEPPER
1982年5月録音
ART PEPPER(as,cl) GEORGE CABLES(p)

1.GOIN' HOME
2.SAMBA MOM-MOM
3.IN A MELLOTONE
4.DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYIN'
5.ISN'T SHE LOVELY
6.BILLIE'S BOUNCE
7.LOVER MAN
8.THE SWEETEST SOUNDS


秋の夜長は・・・ドラマかな?

2016年10月19日 | j-l

窓に差し込む陽光の長さは日に日に伸び、反比例で日暮れが早くなる、まさに秋の夜長ってぇヤツですか?(昨日は暑いくらいでしたけどね)
「涼しくなって少しは庭(仕事)が出来るからイイけど、夜何したらイイかわがんねくて困る」
とは母、プロ野球が終わった今(巨人の試合が無くなった時点で母の野球は終わっています。)、
「スポーツ中継も昼間だけだしなぁ・・・」(ここでの母のスポーツ中継とは、おもにマラソンと駅伝を指しとります。笑)
「テレビ番組も再編期なんだから、面白そうなドラマでも見つけりゃイイじゃん。」
耳が若干遠くなった母には、ドラマの台詞がよく聞き取れないらしく
「最近のドラマはつまんねぇから」
と、そこはドラマの内容にケチを付ける始末。
「ならば補聴器を・・・・・・」
「そだなめんどくさくて!」
まぁまぁ、話は堂々巡りに終わるといういつものパターンです。

ドラマと言えば、
相変わらず朝のルーティーンとしての『べっぴんさん』、こちらも習慣のような『真田丸』・・・・結局前クールは私も他に見るドラマがありませんでしたねぇ
ところが、今クールは毎週録画予約をしたドラマがありましてね、へぇへぇ

勇者ヨシヒコの新シリーズ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』が始まったんですねぇ
私、最初のシリーズ『勇者ヨシヒコと魔王の城』から、そのあまりのくだらなさに心奪われまして大ファンなんであります。
「くだらなすぎて見るのに全く頭を使わずに済む」これがこのドラマの最大の魅力ですよね。
すでに2回放送を終えましたが、私の期待に十分応えてくれています。

あっ!そうそう、今クールでは無いんですが、もう一つ見ている(ん?見ていた)ドラマがありました。

『勇者ヨシヒコと導かれし七人』の第二回の放送を見ていて
「あらま、シャカには息子がおったんじゃのう・・・・しかも、タイジじゃなかねぇ」

あはは、何を言ってるか意味不明でしょ、その見ていたドラマがNHKBSでやっていた『ママゴト』っちゅうヤツでしてね。

このドラマのある意味主役でしょうね、タイジという役をやっていた子役の小山春朋君、これがア~~タ、まぁめんこいことめんこいこと。
その子が『勇者ヨシヒコと導かれし七人』で、シャカの息子として出てきたと、そういうわけです。

くだらなさでは『勇者ヨシヒコと導かれし七人』ですが、この『ママゴト』っちゅうドラマは、酒を飲みながらついついウルウルしちゃうエエ感じの話でありました。

本来火曜の深夜にやっていたドラマなんですがね、私は一週遅れの月曜日、面白そうな出演者なら『The Covers 』を見て、引き続きこの『ママゴト』の再放送も見るてぇのが、月曜深夜のパターンみたいになってまして
ですから、「本来は昨晩が最終回、されど私は来週が最終回」と、こうなるわけです。

このドラマの本当の主役は、「場末のスナックのママ」映子役の安藤サクラさんですが、奥田瑛二の娘、柄本明の嫁、エエ感じの女優さんですなぁ
とか言いつつ、最近まで江口のりこさんと見分けが付かなかったんですけどね。(笑)
まっどちらも素敵な女優さんですからお許し召され。

このドラマ、漫画が原作だそうで、最近は多いですよねぇ漫画原作
これを良いか悪いかなんて語っている時代じゃ無いんでしょうな、私だって『深夜食堂』をイッショケンメ見てましたもんね。

本放送ではすでに終わってしまったこのドラマ、私は来週の最終回を楽しみにしております。

「小山春朋君、めんこいんだけど、イケメン俳優は無理だろうなぁ・・・」
「余計なお世話です!」

さて、今日の一枚・・・・
と、その前に、昨晩はドラマとは別に録画をしていた番組があります。『東京JAZZ 2016』でありまして、じつはその中でもぜひとも見てみた?聴いてみたい?お方がおりましてね。それはアロルド・ロペス・ヌッサです。

先日、ネットラジオを視聴していると彼の「AFRICA」が流れてきまして、我が触手がピクピクッと反応したもんですから、「これはアルバムを一枚聴いてみなアカン」とネットからダウンロード(やっぱCDは買わないんだ)
私の趣味としてはいくぶん異色ではありますけど、それを今日の一枚とさせていただきます。

「キューバの注目の才能、アロルド・ロペス・ヌッサのMack Avenue 移籍第一弾!」
となっとりますんでそうなんでしょう。(なにぶんよう知らんもんで。笑)

ゴチャゴチャした説明はともかく、この方のピアノには大いに興味を抱きます。
じつに耳に残るというか、流れるような旋律を聴かせたかと思うと、激しく叩きつけるような力強さも聴かせ・・・・
なんとなくですが「キューバ音楽の奥深さを、やはり心に持っているのだろうなぁ」みたいな?
今度はしっかりCDを購入したいと思います。
「録画した『東京JAZZ 2016』も楽しみだなぁ」
その評はいずれ

EL VIAJE / HAROLD LOPEZ-NUSSA(Harold López-Nussa)
2016年録音(?)
HAROLD LOPEZ-NUSSA(p,key,vo) ALUNE WADE(b,vo) RUY ADRIAN LOPEZ-NUSSA(ds,perc,vo) MAYQUEL GONZALEZ(tp) DREISER DURRUTHY(perc,vo) ADEL GONZALEZ(perc) RUY FRANCISCO LOPEN-NUSSA(ds)

1.ME VOY PA CUBA
2.AFRICA
3.FERIA
4.LOBO'S CON PAN
5.BACALAO CON PAN
6.EL VIAJE
7.MOZAMBIQUE EN MI B
8.D' UNA FABULA
9.INSPIRACION EN CONNECTICUT
10.ORIENTE
11.IMPROV


墓穴男爵に誘われて

2016年10月17日 | a-c

爽やかな晴天から一転、今日は曇り空が広がっています。

そんな秋晴れの昨日は、大きな地雷を踏んで最近少々不自由な毎日を余儀なくされている某君(本人の名誉のため、イニシャルも外させていただきます。笑)から
「ちゅっち付き合わない?」
との連絡をもらい、『熊本地震復興支援チャリティーコンサート』なるものに、ある意味地雷を踏ませた張本人の奥様と・・・
「バブさん、それは違うから、あの人が踏んだのは地雷じゃ無くて、自分が掘った落とし穴、つまり墓穴ってヤツよ。」
・・・ともかく、行ってまいりました。

地元出身のピアニスト長瀬賢弘さんのソロコンサートでしたが、急遽の誘いで、ひげも剃らず、汚いジーパン姿で会場にお邪魔した私は少々場違いな感じ、
「オイオイ、せめて夕べの内に連絡くれれば・・・・」
「気にしなくていいよ」
「・・・って、気にするのはワシじゃい!」

さても一曲目はバッハの『主よ人の望みの喜びよ』でござんすか
この曲を聴くと、頭の中にクリスマスツリーが浮かんでくるのは、いかにも偏った耳であります。

二曲目はショパンの『ノクターン』・・・・
今度は、映画『愛情物語』のタイロン・パワーが浮かんできました。(こりゃまた古い)

三曲目はリストの『献呈』、これは長瀬さんもおっしゃっておりましたが、作曲はシューマンでありますね。これをリストがピアノ曲にアレンジしたわけでありますけど・・・・

「君は 僕の魂 僕の心 僕の歓び ああ僕の苦し 君は 僕の生きる世界 僕がただよう天国 ああ僕の墓 そこに僕は悩みを永遠に葬った。」

シューマンがクララに捧げた愛の歌詞を長瀬さんは合わせて紹介しておられましたですな。

リストというと自分がいかにピアノが上手いか知らしめんがために難解な演奏を行った方でござんしょ?
私は、そのあたりがちょっくら気にいらんのですけど(笑)

四曲目は、出ましたモーツァルトの『ピアノソナタ第11番』、『トルコ行進曲』ってぇヤツですね。
これを聴くと俳優の斎藤晴彦さんを思い出すという・・・・・

やれやれ、服装もさることながら、ことこの手の音楽に対する私の聴き込みといったら浅いこと浅いこと

ともかく、アンコール曲ラフマニノフの『鐘』(私好きなんですこの曲)を含めた全5曲、全てよく知られた名曲ばかりで、十分楽しませていただきました。

まずは長瀬賢弘のお名前さえ知らなかった事へお詫びをし、素敵な演奏に感謝を申しましょう。
そして、未だ復興が進まぬ熊本地震被災者の皆様には、一日も早くいつもの暮らしが取り戻せますよう祈っております。

おっと忘れとりました、もちろんお誘いいただいた墓穴男爵にも感謝しとりますよ。

てなことで『料理当番、本日の一品』ですが、
じつは「何にしようかなぁ」なんて考えながら帰宅すると、ご近所さんから天麩羅と焼き鳥が届いとりましてね。
「こりゃ何も作る必要ないねぇ」
てんで、味噌汁、ワカメと大根のサラダだけ作って、他には何にも・・・・・・

いや、作りました。秋といえばこれ、イクラの醤油漬けです。

いつも夜は食べないお米ですが、「ちょっくら味見」とミニイクラ丼にしていただきました。
やっぱり自分で漬けたイクラは最高ですなぁ(笑)

弁当は相も変わらず。

さて、今日の一枚は、昨日クラシックピアノに癒やされましたんで、今朝聴いたレイ・ブライアントにしました。もちろん紹介済みの一枚です。

ソロの「GOTTA TRAVEL ON」とも思ったのですがね、今朝はなんとなくトリオ演奏で聴きたくて・・・出来は「RAY BRYANT ALONE AT MONTREUX」の方が確実によろしいんですがね。

まぁまぁ、三曲目「SMACK DAB IN THE MIDDLE」四曲目「MONKEY BUSINESS」でも少しだけ元気になった気がしますのでよろしいでしょうかね。
しかし、ブライアントには「RAY BRYANT ALONE AT MONTREUX」でのあのぶちかましが欲しいんだよなぁ

全体的に少しホワンとした感じは、寝ぼけた朝聴くのには良しとしても、相変わらず私的には評価の低いアルバムであります。
しいて言うなら「BAG'S GROOVE」から最後3曲があるからまだ救われる・・・・
言えば言うほど悪評っぽく聞こえてしまいますね。
「レイ・ブライアントはトリオまで」
結論はそこでしょうか。(笑)

GOTTA TRAVEL ON / RAY BRYANT
1966年2月17,18日録音
RAY BRYANT(p) WALTER BOOLER JR.(b) FREDDIE WAITS(ds)
CLARK TERRY(flh) SNOOKY YOUNG(tp)[2,5,6]

1.GOTTA TRAVEL ON
2.EREWHON
3.SMACK DAB IN THE MIDDLE
4.MONKEY BUSINESS
5.ALL THINGS ARE POSSIBLE
6.IT WAS A VERY GOOD YEAR
7.BAG'S GROOVE
8.MIDNIGHT STALKIN'
9.LITTLE SOUL SISTER


捨てられない男ののんびり?

2016年10月12日 | p-r

今朝は寒さで目が覚めました。突然秋が深まった感がありますねぇ。
急激な気温の変化は体調を崩す素、どうぞ皆様ご自愛召され。

ここしばらくも「貧乏暇無し」の私でしたが、昨日は久しぶりの完全オフ。たまには家のこともして欲しいという目を気付かぬふりでかいくぐり、一日のんびりと過ごしました。

と言っても、そうなるてぇと案外やることが無い
「やることが無いというのが、のんびりというヤツだ」
と、心に言い聞かせるものの、元々の貧乏性が何だかむずむずと顔を出すのであります。
「いやいや、そこを堪えてこそののんびりだ」
って、何だかのんびりが我慢大会のようでありますが
「まずはBGMを選択し、ちょっくら一杯ひっかけりゃ・・・・・」
つまるところはそこに落ち着くのでありました。(笑)

「BGMはと・・・・・・面倒だなぁ」
昨日はレコードやCDを選ぶのでさえ面倒に思えて、携帯プレーヤーをステレオにつなぎ、ラジオ機能を活用させていただきました。
まぁねぇ、ジャズチャンネルを聴いても好きな曲だけがかかるわけでも無く・・・・
「いや待てよ、これって昔初めてのジャズ喫茶に行って、その店の曲調をうかがいつつ、耳新しい曲を探す、みたいな面白みもあるんでないかい?」
となれば、これに付きものの本と珈琲?もとい、本と酒(笑)
だけど酒はあっても、新たな本は今から調達する気すら無い
「本棚から何年?いや何十年も読み返したことの無い古い本を持ち出して、これをアテに一杯やっつけよう」

何故に我が花咲くか知らねども
我は素直に我が花咲かす

引っ張り出したのは何と『日本現代文学全集・講談社版 47 武者小路実篤集』
「オイオイ、これって中学か高校初めの頃読んだヤツ?」
よくぞ残っとりましたねぇ・・まさに「捨てられない男」の真骨頂!?

カバーには薄くどこぞの病院のスタンプが押してあって、古本屋で購入したことは明々白々であります。

「そういえば『友情』を読んだのは、この全集を手に入れるずいぶん前のことだったなぁ・・・」
なんて思いつつ、老眼の目には厳しい小さな活字を眺めながらウイスキーをチビチビっと

「○○、お昼はぁ?」
「ぁぁ、オレはいらんから、適当に喰っといて」

結局、二杯のストレートウイスキーと、武者小路実篤、そしてジャズチャンネルラジオで、夕方まで過ごしたのでありましたとさ、めでたしめでたし。

「一日遊んだんだから、晩ご飯ぐらい作ってもバチは当たらんよ。」
「へぇへぇ」

ということで、日曜日でも無いのに『料理当番、本日の一品』です。

先日スーパーで冷凍の鶏骨付きもも肉が、安かったので買い置きしておきました。日曜日じゃ無いのであまり手間はかけたくない(日曜日に手間をかけているというわけでも無いんですけどね。笑)、ニンニクと黒胡椒をすり込んでソテーしました。
付け合わせは、林檎サラダとニンジンさんです。

さて、今日の一枚は、アルフレッド・ロドリゲスです。

と分かったように紹介しておりますが、じつは私、この方よく知りません。(笑)
昨日、ジャズチャンネルラジオで流れていたのを聴いてちょっくら気になりましてね。さっそくネットでダウンロードしてしまいました。
ネット紹介によれば「キューバが生んだ新星ピアニスト」なんだそうでありますが、けっこう私ゃ好きですねぇ
ラジオで聴いたのは「VEINTE ANOS」だったのですが、この曲がこのアルバムの中で一番まとも?もとい、穏やかな曲だったんですねぇ

そもそもラテンという土台、これは私好みなんでしょうが、この人、ラテンラテンしてそうでそれだけじゃ無い臭いも漂わせているというか、
「もうちょっと土臭くても、生臭くても(笑)いいかなぁ」なんても思うんですよ、
それでも、ちょっくら都会的?違うなぁ過激な感じ?が好きな人は好きなんじゃないかと・・・先日言った「若きトンガリ」を感じます。電子音は・・・・まっ今はしょうが無いのかな。

衝動買いのなにものでもありませんが、悪い買い物では無かったと信じとります。

THE INVASION PARADE / ALFREDO RODRIGUEZ

ALFREDO RODRIGUEZ(p,syn,electronics,perc.) ROMAN FILIU(as,ss) JAVIER PORTA(fl) ESPERANZA SPALDING[3,4], PETER SLAVOV(b) HENRY COLE(Ds,perc.) PEDRITO MARTINEZ(perc.) BILLY CARRION(bs)

1.THE INVASION PARADE
2.GUANTANAMERA
3.EL GUIJE
4.SANTA BARBARA
5.TMBEROBOT
6.QUIZAS, QUIZAS, QUIZAS
7.SNAILS IN THE CREEK
8.VEINTE ANOS
9.CUBISMO


こう見えて早かったんよ

2016年10月10日 | s-u

  碁敵は憎さも憎しなつかしし

落語『笠碁』じゃありませんが、碁敵が恋しい秋の長雨も北の高気圧の頑張りで何とか終わりですかね、しかしまぁそこは秋の空、油断をすると思わぬ涙雨に遭うかも知れません。

今日は『体育の日』、どうにも「10月の第2月曜日」という規定が、いまいちピンとこない私なんかにゃ、今年みたいに「10月10日、体育の日」ってぇのは気持ちがイイ
「晴れの特異日」「東京オリンピック開会式の日」そんなこたぁどうでもイイけど、全てを覚えているわけでも無い『祝日』の中で、『体育の日』だけは小さい頃からよく覚えていた記憶があります。何故なんでしょうか?
「知らんよ、んなこたぁ」(笑)

そんな『体育の日』、まぁ「今日運動会」というところは少ないでしょうけど、「先週末が運動会」てな小学校もけっこうあったようで、朝から花火が打ち上がっておりました。空模様は今日と交換してあげたかったですけどね。

私の小学校の記憶というのは、「どの学校に行っていたときだったのか?」というところから追いかけられます。おおむね2年ごとに転校していましたので
「あの店に行った時ということは、○○小学校の時だから△年か□年生の時だね」
とこうなるんであります。

今や体型からいって信じられないことではありますけど、運動会というと小学生の私にはまさに『晴れの舞台』でありましてね、ええ、ええ。
ただ走るだけならそこそこの自信があって、花形競技リレーでは何年生の時もどの学校でも選手になっとりました。
三等までは肩にリボンを付けてもらって、あの頃は商品まで出てねぇ、鉛筆やらノートやらをいただきましたよ。
リボンの数を誇らしげに家族に見せましたっけねぇ(笑)

そんな私は、運動会の前日にのみ買ってもらえる一品に心躍らせたのであります。

写真はネット上の物を拝借いたしました。いわゆる『運動足袋』ってヤツです。
まぁねぇ私の記憶が正しければ、これを使用したのは低学年まで、それ以降は運動靴へと変わったようには覚えていますけど、(さっきの記憶法で言いますと、おそらくは白河市に在住していた頃までだったかと・・・)

ともかく、運動会の日、新しい『運動足袋』を履いてグラウンドに立ったときの高揚感たるや半端じゃござんせんでした。
「アベベが裸足なら、わしゃ運動足袋じゃい」(笑)
張り切りすぎて、リレーの頃には『運動足袋』もボロボロで、「裸足のアベベ」と大差無かったりしてね。

小学校での『運動会』は「今も昔も子供達の一大イベントであってほしい」そんなことをふと『体育の日』に思うのでありましたとさ。

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

飲まない人にはドリア、私はこれより一回り小さいグラタンにしました。もちろんベシャメルから手作りですよ。海老とほうれん草が入ってるんですけど・・・・よく見えんですなぁこの写真(笑)

それと、かぼちゃサラダです。

お弁当はこんなんでした。

さて、今日の一枚は、クラーク・テリーです。
エリントン曲集的感じのアルバムです。

「エリントンを悪く言ったらマイルスを貶すより罪深い」と私は思っています。(笑)
ただ「時代相応、あるいはその時に取り上げるなら、この人がやるなら」的期待を持ってエリントンの曲を聴きたい・・・言い方が変ですね。
例えば、ハミルトンの「THE ORIGINAL ELLINGTON SUITE」みたいな、正直聴いていると少し眠くなるような物であっても、エリントンを違う切り口で取り上げているという点で興味があります。
では、ここでのテリーはどうか?
どうもねぇ、ごめんなさい、ちょっとだけ時代錯誤的な感じがしてしまうのです。
いやいや、それが悪いという意味に取られると困るんですが、「THE ORIGINAL ELLINGTON SUITE」と比べてどっちが面白いか?と訊ねられれば、テリーの方が間違いなくジャズらしいし・・・・
比べる対象がかなりひねくれていますけどね。

ともかく、古くささも味ではあっても、テリーはエリントンじゃ無い。
う~~~~ん、これじゃ分かりませんよね。(笑)

DUKE WITH A DIFFERENCE / CLARK TERRY
1957年9月6日録音
CLARK TERRY(tp) BRITT WOODMAN(tb) QUENTIN JACKSON(tb) JOHNNY HODGES(as) PAUL GONSALVES(ts) TYREE GLENN(vibes) BILLY STRAYHORN(p) JIMMY WOODE(b) SAM WOODYARD(ds)
(MARIAN BRUCE(vo) LUTHER HENDERSON(celeste)[2])

1.C-JAM BLUES
2.IN A SENTIMENTAL MOOD
3.COTTON TAIL
4.JUST SQUEEZE ME
5.MOOD INDIGO
6.TAKE THE "A" TRAIN
7.IN A MELLOW TONE
8.COME SUNDAY

追伸、
今日はこの時期らしい気温になりましたので、自宅ラーメンも良かろうとこんなお昼にしました。
「ク~~!チャーシューが欲しかった。」(笑)


ロマンが妄想へ

2016年10月05日 | y-その他

嵐の前のバカ陽気?昨日は晴れ渡った空から、元気な太陽が季節外れの暑さをプレゼントしてくれました。って、季節外れも度が過ぎんだろってな感じでしたがね。今日の夕方からは、この辺りでも台風の影響を受けるようです。

さても、今日はまたして老いのお話でありまして
益々増えてきた白髪や目の衰えなんてぇもんは、最近じゃ全く気にもとめなくなりましたが、異性に対する感覚にいつのまにやら大きな変化があることに気が付きました。(いまさら?)

NHKの朝ドラを見る習慣は、いわゆる朝のルーティーンに組み込まれてしまっているので欠かせないわけですけど
『とと姉ちゃん』が終わり、今週からは『べっぴんさん』が始まりましたね。
今はまだ幼少期ですから、主演の芳根京子ちゃんは最初にチョコット出てきただけです。
ところが
「この子、めんこいねぇ」

私ねぇ、この「めんこい」と思う頻度が年々増えているように思えてしょうがないんですわ。
若い頃は「めんこい」てな芸能人はそうそう居なかったし、他人様が「素敵な人だよねぇ」てな事を言う芸能人にも、「どこが?」みたいなところがあって、腹の中では
「芸能人なんて、いっぱ(つ・・・・・・・)出来るわけでも無し」
こりゃ表現が悪いですね。悪いですが若い男性として当然、異性を性の対象として少なからず見ていたのも確かだったのでしょう。

それが「めんこい」と言う頻度が増しているのは・・・・
つまりは精力減退、老いの証拠、ということに他ならないのでは無いか、とね。

音楽だってそうですよ、50、60、70年代のジャズは相変わらず聴いちゃいますけど、「ohana」「モダーン今夜」「EGO-WRAPPIN'」「羊毛とおはな」「柳沢暁子」、まぁ一応ジャンルはジャズとなっとる「Ema」の『I LOVE YOU』なんかを「エエねぇ」なんて聴いてるし、しまいにゃ「西野カナ」の『Just LOVE』を聴いて、「かわいい」なんて、この前なんか「田中景子」のヴィオラ『ひまわりの丘』を聴いてホッコリしたりもしました。

「みんな女性じゃん!」

まぁまぁ、そのツッコミはイイとして、どうにもまとまりが無くなってきているというか・・・・若い頃みたいなトンガリが無いんですなぁ

映画だってそうですよ。
社会派ドキュメンタリーなんて、若い頃は何よりの好物だったのが、今は「カッル~~イヤツの方が疲れなくてイイ」なんてね。

結論を申しましょう。
何だかんだ言いながら老いを理由に自身の不甲斐なさを正当化しているだけだってこと
「なんか・・・寂し~よぉ~~!」
ってぇのを、老いたと嘆くことで紛らすみたいなね。(笑)

そうそう、Emaの『I LOVE YOU』が収録されたアルバムに、グラミーを取ったサム・スミスの『STAY WITH ME』もカバーされとりましたね。

  ♪ Oh won’t you Stay with me(そばにいてくれないか)
     Cos you’re All I need((今僕には)君が必要なんだ)
     This aint love It’s clear to see(これが恋なんかじゃないことは見れば分かるさ)
     But darling Stay with me(それでも、しばらくそばにいてくれよ)♪

心境はそんなとこなのに、そんなことを言える相手も居ない・・・・・・(笑)
つまり老いは寂しさ?

いやいや、負けちゃいけません。体力、性力は衰えようともロマンだけは持ち続ける・・・
「頑張れバブ!頑張れ中高年の男達!」
と鼓舞しつつ、ロマンが妄想へと変化するだけのバブでありました・・とさ。

さて、今日の一枚は、秋吉敏子と言うべきか・・・・THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTETです。

私からすると「レナード・フェザーが面白がって作ったアルバム」てな印象を未だぬぐい去れない一枚であります。
敏子のアルバムでいえば「THE MANY SIZE OF TOSHIKO」「AKIYOSHI TOSHIKO HER TRIO HER QUARTET」と「TOSHIKO MARIANO QUARTET」の間に入り込む録音盤ですけど、その実力より興味、つまり着物姿で演奏させられたり云々の延長上にこのアルバムもあるように思えてしまうからだと思います。
まっ、そういうイラヌ勘ぐりをするのは、私だけかもしりませんけどね。

さて、肝心の演奏は、日、英、独、ベルギー、スウェーデン(もちろんアメリカも)の当事精鋭と目されるジャズメンが集められているわけですから、標準点以下であるわけはありません。
さりとて、企画物のサガ、取り立てて素晴らしい演奏であるかというとそうとも思えない。
こういうのを聴くと「1+1が3にも4にも」てな事は難しいんでありまして、「2」の演奏だという評価です。
おっと、勘違いしてもらっては困るのは、凡人の「2」では無く、あくまで精鋭の「2」であることはお忘れ無く。

UNITED NOTIONS / THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTET
1958年6月13日
NAT ADDERLEY(cnt) DOC SEVERINSEN(tp) ROLF KUHN(cl,as) BODDY JASPAR(fl,ts,bs) TOSHIKO AKIYOSHI(p) RENE THOMAS(g) JOHN DREW(b) BERT DAHLANDER(ds)

1.I CRIED FOR YOU
2.INTRODUCTION
3.BROADWAY
4.SUKIYAKI
5.SWINGIN TILL THE GIRLS CAME HOME
6.UNTTED NOTIONS
7.CIVILIZED FOLK
8.STRIKE UP THE BAND
9.JANE


甲斐性無しにも老いは来る

2016年10月03日 | d-f

またしても日本列島に台風が近づいておるようですけど、大きな被害が無い事を祈りましょう。

先週の金曜日のことです。
いつものようにMさんのお店を手伝っていると、見知らぬおばあちぉんがやって来ました。最初は気にもとめなかったのですが
「あのうすいません、おばあちゃんが娘さんに連絡して欲しいって・・・」
と、たまたま居合わせた他のお客さんが声をかけてきました。
「おばあちゃん、どうしたの?電話番号が分かれば娘さん呼んであげるけど」

おばあちゃん曰く、散歩をしていたら疲れちゃって、娘さんに迎えに来て欲しいんだとか
「電話番号は・・・・」
よく見ると左目に怪我をしています。
「分かった、電話番号忘れちゃったかぁ、おばあちゃんどこに住んでんの?この近くかい?」
すると、Mさんのお店からは5,6キロ離れた地名を
「なに?おばあちゃん○○から歩いてきたの?そっかぁ、そりゃ疲れたよねぇ」
さすがに娘さんのお宅は近くじゃないかと思いつつ、おばあちゃんが分かるのは、その地名と自分の名前、そして娘さんの名前(お婿さんの名前も言えましたが)だけです。

そりゃねぇ、そのままほっぽり出すわけにはイカンでしょ、さりとて連絡先も調べようが無い、こうなると公的機関に頼るしかありません。
売り場の隅に椅子を出して
「おばあちゃん、娘さんに連絡するから、この椅子に座って待っててくれる?」
警察に連絡を取りました。

幸いにも娘さんから届けが出た直後だったようで
「パトカーを向かわせますから、何処へも行かないように見ていてもらえますか?」
とのこと、
「おばあちゃん、娘さんが知っている人に頼んで迎えに来てくれるって言うから、それまで椅子に座って休んでて・・・目ぇどうしたの?痛くないの?」
目の傷が気にはなりましたが、本人が転んでつけた傷で大丈夫だというので、それ以上は警察にお任せすることにしました。

しかしねぇ、言っちゃ何ですが、ヨボヨボのおばあちゃんですよ、それがア~タ、ほんとにその5,6キロを歩いてきたってんですから、散歩と称して
ほぼ徘徊に近い状況だったのでしょう。

こりゃ他人事じゃござんせんよ、うちの母だって、いやいや私だっていつおばあちゃんみたいになるか分かりません。
途中交通事故にでも遭ったら・・・・考えるとゾッとします。

娘さんに365日見張ってろと言えるわけも無く、さりとて鎖を付けて鍵をかけて・・・んなこたぁもっと出来やしません。
今後益々こういう事が増えて行くんでしょうねぇ

「地域全体で見守る社会」とか、カッコいいことはいくらでも言えますが、真剣に考えなければいけない問題であることは間違いないと思います。

「施設に入れる人は幸せだよ、入る所(施設)も無ければ金も無い、そうなる前にあっちへ行っちゃいたいねぇ」
この話を聞いた母がポツリと漏らしました。
「甲斐性無しの息子ですんませんねぇ・・・」

てなことで、気を取り直して『料理当番、本日の一品』です。

「さすがに秋刀魚続きだろう」てんで、レンコンのはさみ揚げにしましたが、シャレっぽく秋刀魚を大葉、梅肉とともに春巻きにしました。(秋刀魚を食べるってぇことに意地になってるんですかね。笑)

こちらは母のリクエストで豚汁です。酒粕を少し加えましたが母は気付いたでしょうかねぇ?

お弁当は、お久しぶりの鮭と梅肉、大葉の混ぜご飯・・・えっ?だから秋刀魚にも使ったな?ってですか? お察しの通りです。

さて、今日の一枚は、ポール・デスモンドです。

リズムはピアノレスのM.J.Q(笑)、ジム・ホールとの初共演盤ですかね。
ジム・ホールとデスモンドというと、「CONCIERTO」を思い出すのは、ジャズ喫茶でバイトをしていた頃の人気度からでしょう。(マイルスのアランフェスより確実にこちらの方がリクエストは多かったように覚えています。)

ともあれ、デスモンドの演奏技術力は、ウエスト、イーストどちらがどうと言う以前に確実なものです。
均一の音質はどんな時でも揺るぎなく、ブルースだろうがスタンダードだろうが・・・・そこが白人らしいと言えば白人らしいのかもしれませんけどね、それを無機質ととらえるのはひねくれ者のような気はします。(自身に言い聞かせています。笑)

ブルーベック以外でのデスモンドとなると、このアルバムは代表的一枚であると思いますよ。

FIRST PLACE AGAIN / PAUL DESMOND
1959年9月5,6,7日録音
PAUL DESMOND(as) JIM HALL(g) PERCY HEATH(b) CONNIE KAY(ds)

1.I GET A KICK OUT OF YOU
2.FOR ALL WE KNOW
3.2 DEGREES EAST , 3 DEGREES WEST
4.GREENSLEEVES
5.YOU GO TO MY HEAD
6.EAST OF THE SUN
7.TIME AFTER TIME