JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

それでよいのかぁ?!

2008年11月30日 | a-c

まさに冬晴れの今日は、窓越しの陽射しに暖房いらず、それでも強い風は冷たいもので、おもわず上着を羽織らずにおもてに出て「ヒェ~~」・・・冬ですね。(笑)

季節は変わっても私は相変わらずの日曜日で、午後は近くのスーパーへ買い出しの荷物持ちです。
毎回の事ながら買い物のお付き合いで嫌になってしまうのは長いレジ待ち。今日もなんだか私が並んだレジが一番時間がかかっているような・・・・
原因はおばあちゃんでした。耳も遠くなり腰も曲がったようなおばぁちゃんが、何やらレジの女の子に話をしていてレジ打ちが遅々として進みません。
「こりゃあ文句も言えないな」
「あらま、いつもはプンプン怒るくせに」
いえいえ、そりゃあ狭い通路をカートでふさぎ、堂々と長話をしている方とか、買い物カゴをそのまま置きっぱなしにする方とか、カート置き場意外に平気でカートを置いていく方とか、そういう人には文句も言いますよ。でも腰の曲がったおばあちゃんに文句を付けるほどさもしい気持ちは持っちゃおりませんよ。

そんなこんなで時間は多少かかったものの、買い物カゴから買い物袋に荷物を移し、
「よし、帰ろう」
すると今度はそのおばあちゃんが、大きな段ボール箱をカートに積み込もうとしています。
どうやら先ほどレジの女の子に話していたのは、買い物品を入れる段ボール箱が欲しいと頼んでいたようです。
それが段ボール箱をもらい荷物を入れたまでは良かったんでしょうけど、腰の曲がったおばあちゃんにそれをカートに積み上げる力があるわけもなく、しかたないので
「おばあちゃん、ここに乗っければいいの?」
と、カートに段ボール箱を乗せてあげました。
「おばあちゃん、乗っけたはいいけど降ろすのも大変でしょ、いっしょに来た人はいないのかい?」
と訊くと
「タクシー頼むから・・・」
とおばあちゃん、一人で段ボールいっぱいの買い物をしに来たのでしょうねぇ、しかもタクシーを使って。
まっタクシーなら運転手が降ろしてくれるだろうと、「おばあちゃん、気を付けてね。」と言って、私は帰ってまいりました。

ご老人だけの所帯で、車の運転は放棄されたんでしょう。スーパーがとんでもなく遠いわけじゃないけど、歩いて来るにはしんどい、しかたなくタクシーを頼んで買い物には来るものの、毎日タクシーというわけにもいかないから、一度にできるだけ多く、自分では持ち上げられないほどの買い物をして帰る、まぁそんなところなんでしょう。

帰宅して、母にその事を話すと
「まだ、そのおばあちゃんは良いと思うよ、タクシー使えるから。タクシー代ももったいないって人がい~~ぱいいんだから(いるんだから)」
そういえば、スーパー近くのバス停で重そうなリュック型の買い物袋を背負ったお年寄りが、一時間に一本足らずのバスを待っている姿をよく目にしますもんねぇ。
「それに比べれば・・・」
って、
それで、よいのかぁ日本?よいのかぁ高齢化社会?

そんなこんなの買い物で本日の夕食用に買ってきたのは、豚牛合挽のミンチです。
『料理当番、本日の一品』
考えてみれば先週も煮込みハンバーグですから、ミンチ料理を二週続けるのも芸が無いっちゃ無いんですが、
昨日、Mさんのお店のバイトの女の子が
「バブさん、昨夜ロールキャベツ作ってみたんですけど、コンソメ味の・・・・なんか上手くいかなかったんですよねぇ」
と訊いてきたので
「う~~ん、それは・・・ナンタラカンタラ。」
と、偉そうにレシピを教えたりしたもんですから、口で言うだけで自分じゃ作らないっていうのもなんだってんで、ロールキャベツを作ることにしたんです。



私以外の主食(私の主食は当然アルコールですから)は、ご飯を炊かずにロールつながりでロールサンドにしました。

それにグリーン・サラダです。ロールサンドで切り落とした耳を揚げてばらまいてみました。

さて、今日の一枚は、ピアニストでもありヴァイブ奏者でもあるエディ・コスタです。
といっても、ここではピアノは新鋭ビル・エバンスに任せ、ヴァイブ一本で勝負してきております。(笑)

『GUYS AND DOLLS』は、デイモン・ラニヨンの短編小説『ミス・サラ・ブラウンの牧歌』をもとにして、ジョー・スワーリングとエイブ・バロウズが台本を、フランク・レッサーが作詞、作曲を手掛けたブロードウェイ・ミュージカル。(邦題は「野郎どもと女たち」)マーロン・ブランド、フランク・シナトラ、ジーン・シモンズてな面々で映画化もされましたよね。
このアルバムは「LIKE VIBES」てな尾びれは付いていますが、全曲このミュージカルのナンバーです。
なんとも評価しにくいジャケットもこのミュージカルにちなんでのものでしょうけど「ジャズ・アルバムとしてきっと良い演奏が聴けそう」といったジャケットではありませんよねぇ。(笑)
でも、中身はまっとうなジャズを聴かせてくれる一枚だと思います。

エディのヴァイブはもちろんですが、彼がヴァイブに徹してくれたおかげで、マイルス・グループに参加する約3ヵ月前のエバンス(この時期のエバンスを「売れっ子のフリー・スタジオ・ミュージシャンさながら」と称したのは中山康樹氏であったでしょうか)を堪能できる点も、このアルバムの魅力だと思います。

ちなみに「RELAXIN'」でマイルスの「先に演奏して、あとから曲名を教えるよ」というしゃがれ声で始まる一曲目「IF I WERE A BELL」とここでの同曲、それから同じマイルスでも「JAZZ AT THE PLAZA」での同曲との聴き比べ、なんてぇのも面白いかもしれませんよね。

GUYS AND DOLLS LIKE VIBES / EDDIE COSTA
1958年1月15,16,17日録音
EDDIE COSTA(vib) BILL EVANS(p) WENDELL MARSHALL(b) PAUL MOTIAN(ds)

1.GUYS AND DOLLS
2.ADELAIDE
3.IF I WERE A BELL
4.LUCK BE A LADY
5.I'VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
6.I'LL KNOW


かっ込むぞう!!

2008年11月29日 | g-i

昨日は重苦しい雲に覆われていた空も今日は真っ青に晴れ渡っています。趣味部屋は窓越しの陽光でポッカポカ、ついつい眠気が・・・・あはは、原因は陽光だけではありませんでした、昨夜のアルコールが効いているんですね。

昨日、車中でラジオを聴いていると、浅草の『酉の市』が話題となっていました。そういえばそんな季節なんだなぁと思いつつ聞いていると「今年は三の酉まであって、明日がその三の酉です。」今日は『三の酉』ですか、『三の酉』まである年は火災が多いと言いますから、年末に向けて「火の用心しゃっしゃりませ~~!」でありますね。

酉の日に息子持病が又おこり

今じゃ『酉の市』で最もにぎわうのは浅草ですが、江戸時代は、元祖花又村(足立区花畑町)の大鷲神社を『本の酉』、千住にある勝専寺(赤門寺)を『中の酉』、長國寺が別当をつとめていた、浅草の鷲大明神を『新の酉』と称し、この3ヵ所の『酉の市』が有名だったんだそうで、それがなんで『新の酉』が最もにぎわうようになったかといえば、後ろに色町吉原がデ~ンと控えていたからなんですねぇ。
そこで、『酉の市』を口実に息子が又も悪い病気、つまり吉原通いが始まっちゃったという川柳も詠まれちゃうという、いやはやなんとも。
いえいえ、息子ばかりじゃありませんよ。

叱られる側にしなびたとうの芋

なんて川柳もありました。運を「かっ込む」、福を「はき込む」の熊手同様、食べて人の頭になるようにと縁起物として酉の日に食したのが『とう(頭)の芋』、その芋が怒られているだんなの側でしなびてる、つまりこのだんな、『酉の市』に吉原へ出掛けそのまま朝帰り、奥さんにきつく怒られたという、そんな川柳なのであります。

熊手を持って吉原じゃ運も福も吸い取られるんじゃないかと思いますが、男なんてぇもんは今も昔もしょもない生き物なんでございますよ。(笑)

なにはともあれ『酉の市』が終わればいよいよ師走、今年もあと一ヶ月です。そこらの景気を聞いても案の定冷え込む話ばかりですから、無事に新年を迎えられるように皆さん必至ですよね。
しなびたとうの芋の側で怒られている旦那衆がそこかしこにいる、そんな時代はもう来ないのでしょうかねぇ・・・おっと、別に吉原通いを肯定しているわけじゃありませんよ、あくまでそれだけ余裕ある年末をということで・・・・・・
ともかく、吉原通いとはいかなくとも、皆さんが、そして私が、何事もなく新年を迎えられるよう祈るばかりです。

「運でも福でもお金でも、かっ込むぞう!!!」

さて、今日の一枚は、ジョー・ヘンダーソンです。
ブルーノートに残る彼のアルバムを順に聴いていくと(ホレス・シルバーのクインテットも含め)、彼の変化に一種の驚きを感じると思います。
だって、あの「PAGE ONE」の「BLUE BOSSA」から、「IN'N OUT」や今日のアルバムの彼を予測しえるでしょうか?

それじゃ「IN'N OUT」と今日の一枚を聴き比べるとどうか?
リズムセッションがマッコイ、エルビンとなればコルトレーンを意識せずにはいられませんし、たしかにヘンダーソン自身も意識していたことを2枚のアルバムどちらからも感じ取れるように思います。
ただ「IN'N OUT」では、ケニー・ドーハムという存在がひとつのキーマンとなっている感があります。そのドーハムの抑制を良しとするか、それともさらに解放されたヘンダーソンを良しとするかで2枚の評価は変わってくるのではないでしょうか。

どちらにしても、コルトレーンの影響を強く感じつつも、そこにヘンダーソン独自のパワーを感じ取ることがこの2枚を聴く魅力であると思います。

INNER URGE / JOE HENDERSON
1964年11月30日
JOE HENDERSON(ts) McCOY TYNER(p) BOB CRANSHAW(b) ELVIN JONES(ds)

1.INNER URGE
2.ISOTOPE
3.EL BARRIO
4.YOU KNOW I CARE
5.NIGHT AND DAY


たらふく飯を喰らう?

2008年11月27日 | m-o

今日は朝から時雨れ模様、寒い一日になりました。

昨晩は
「S君、俺8時くらいまでには仕事終わるんだけど、飯喰いに行かねぇ?」
「そうだなぁ、飯だけだったら付き合ってもいいよ」
てなわけで、珍しくも中華屋さんでS君と待ち合わせ、先に付いていたS君が「飯だけ」との舌先も乾かぬうちに
「紹興酒飲む?」
以前、「『飯を喰いに行く』と言って、飯だけで終わったためしがない、みんなバブが悪いんだ。」
みたいな言い方をしていたS君。録音を撮っておいて後で聞かせてやりたいものです。

ともかく、飯を喰いに行った二人は、いつものようにアルコールの海へ飛び込んでいったのでありました。(笑)

まずは中華屋さんで生ビール(中ジョッキ)一杯、紹興酒3合、
ここで、いつものバーでラガヴーリンを飲むか、それともカラオケスナックで下手な歌をかますか、党首会談を開いた結果。
「ラガヴーを一杯飲んでカラオケに行くってぇのが妥当だろう」
との同意を得
「ママ、S君とラガヴー一杯だけ飲みに行くから」
とTEL。
ところがちょっとした事故がありまして、ママがしばしの時間店を離れなければいけなくなってしまいました。
「ならば、カラオケ行ってからラガヴーということで」
あはは、そんな予定などあって無いのが酔っぱらい
素敵なおじ様とおば様が切り盛りしているカラオケスナックで、なんとその場でボトルキープした竹鶴を一本飲み干し、さらに以前ボトルキープしておいた焼酎にまで手を出せば、ラガヴーリンなど入る隙間はありません。
「ママ~~~、お客さんいなければこっち来ちゃいなよ」
無茶苦茶な誘いでバーのママまで呼んじゃって(もちろん店の営業が終わってからね)『飲めや歌えやの大騒ぎ』ですよ。
つまりこれが我々の『飯を喰う』という行為なのであります。(笑)

てなわけで、昨晩はたらふく『飯』を喰らいましたので、蓄積ぎみだった疲れも吹っ飛びました。
これって、
「めでたし、めでたし」
ですよね?????

さて、今日の一枚は、スペインが生んだ盲目の天才ピアニスト、テテ・モンテリューです。
若干硬めの音と独特のリズム感に好き嫌いがハッキリ分かれるピアニストではありますが、そのテクニックはとても盲目とは思えない、ひょっとしてあのサングラスは偽装の小道具ではないかというくらい素晴らしいものがあります。
コペンハーゲンで彼に出会ったデクスター・ゴードンやローランド・カークは、ちょっとした衝撃を受けたらしいですよ。(デクスターとの共演盤「BOUNCIN' WITH DEX」なんか聴くと、「たしかに」と思わされますよね。)

切れ味のいいナイフのようなピアノは、一度ハマルと抜け出せない感の魅力があります。

今日のアルバムは、脇を固めるニール・ペデルセンはご存じ私好みのベーシストですし、アルバート・ヒースが若干はしゃぎすぎとも思えなくはありませんが、そんなテテを充分に楽しめる一枚だと思います。

余談ですけど、私が高校生の頃ソロで来日したんですよねぇ、聴きに行きたかったのに時間も金もなかった私でした。「う~~ん、残念」

CATALONIAN FIRE / TETE MONTOLIU
1974年録音
TETE MONTOLIU(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)

1.SWEET GEORGIA FAME
2.A NIGHTINGALE SANG
3.BLUES FOR PERLA
4.FALLING IN LOVE WITH LOVE
5.OLD FOLKS
6.AU PRIVAVE
7.BODY AND SOUL


カンラカラ!?

2008年11月24日 | a-c

いやいやいやいや、とんでもない間違いを書いてしまいました。石川遼君は18歳どころか17歳だったんですねぇ・・うちの娘の一つ下、やっぱ凄いわ。(笑)

午前中はこれでもかってくらい晴れていた空も、昼過ぎから雲が覆い始め、徐々に厚みを増してきて、先ほどからは雨が降り出しました。このところのカラッカラ陽気にはそろそろお湿りが必要、雨もまた良いでしょう。

そんな振り替え休日の今日は、O君にDVDを貸すついでにやり残した仕事をチャチャっと済ませ、(「仕事のついでに貸す」じゃないのが私らしいところです。笑)残りは外部からの通信を一切絶ち(笑)、音楽鑑賞にドップリと浸かりました。
しかもほとんどコルトレーン・オンリー・・・・・・・これだけまとめて聴くのは7月17日以来です。

いえね、最初はそんな予定で聴いていたわけじゃないんですよ。タイム盤の「SONNY CLARK TRIO」を聴いて、フィル・ウッズの「ALIVE AND WELLIN PARIS」を聴いていたら、
「あっ!マイ・フェィバレット・シングス聴きたい(ハートマーク、ハートマーク)」
みたいなもんですよ。
すぐに「SELFLESSNESS」をターンテーブルに乗せて、大音量で聴いちまったら・・・・
「どうにでもして」
みょうにオカマチックになるところが自分でも気持ちが悪いのですが、もうダメです。
このところのなかなか抜けない疲れもあってか、コルトレーンが心の深の深まで染みわたってくると、久しぶりに鳥肌が立って涙が出てきそうです。
「CRESCENT」「INNER MAN」「IMPRESSIONS」・・・・

「チムチムチェリー チムチムチェリー ・・・・・・」
もちろん歌ったわけじゃないですよ。「THE JOHN COLTRANE QUARTET PLAYS」に酔いしれていたその時、
ダンダンダン!
まるでテレビドラマでよくある刑事がアパートのドアを叩くように趣味部屋のドアが鳴りました。
「まったく、いくら呼んでもダメなんだから!!!!少しは静かにすれば、ちょっとの時間だったら我慢しようと思ったけど・・・・いいかげんにしなさいよ!」

あはははははは、まったく調子に乗りすぎた子どもが親に叱られたみたいな感じ、ボリュームをスーっと落として、今はレイ・ブライアントの「RAY BRYANT TRIO」を聴いています。

でも、なんだかとても気分が良いんです。体の中にあった毒気が抜けたような、モヤモヤが一つ「パン!」とはじけたような・・・・・

あらためて私は声を大にして言いたいのです。
「やっぱコルトレーンって、スゲー!!!音楽の力って、やっぱグレートだぜぇい!!!カンラカラ、カンラカラ」
半日大音量でコルトレーンを聴くだけで、これだけリフレッシュできる私は、やっぱり単純なんでしょうかねぇ?

さて、今日の一枚は、もちろんコルトレーンということになるのですが、ここは以前との重複を承知でこのアルバムにさせていただきました。

私にとってこのアルバムはただ一点「MY FAVOTITE THINGS」を聴くだけのアルバムと言っても過言ではありません。
始めてこの「MY FAVOTITE THINGS」を聴いたときのことは、今でもしっかりと覚えています。それこそ全身に鳥肌が立って、もうその場から一歩も動けない、そんな感覚。
マッコイのソロの後、吹き上げる、ぶちかます、叫ぶ、語る、諭す・・・・・・このコルトレーンを聴くとその時の衝撃が一気に蘇ってくるんです。

今日もLPで聴いていたのですが、A面がかなり削られておりまして、いかに何度も聴いたかと盤面を見ただけで分かるような状態です。
CDを手に入れたのは10年ほど前だったでしょうか、始めて聴いたとき「あれ?こんなキンキンした音だったっけ?」と感じた覚えがあります。LPと聴き比べてもCDのほうはロイ・ヘインズの音がカンカン響いてきて・・・・・これもLPがすり減っているからなんでしょうかねぇ?
未だにCDを持っていながらLPばかり聴いています。(笑)

私を襲うのには、銃も刃物も必要ありません。だって、この「MY FAVOTITE THINGS」を聴かせておけば何されても気が付きませんもん。(笑)
高校時代、バイト先のジャズ喫茶でママが私にイタズラするんです。わざわざ最終バスの時間が近くなるとコルトレーンをかけて乗り遅らせるというイタズラで、何度この手に引っ掛かったでしょう。
この「MY FAVOTITE THINGS」もずいぶん利用されましたっけ・・・・

SELFLESSNESS / JOHN COLTRANE
1963年6月7日,1965年10月14日録音
JOHN COLTRANE(ts,ss)
McCOY TYNER(p) ROY HAYNES(ds) JIMMY GARRISON(b)[1,2]
PHAROAH SANDERS(ts) DOANLD GARRETT(bcl,b) ELVIN JONES(ds) FRANK BUTLER(ds) JUNO LEWIS(vo,perc)[3]

1.MY FAVOTITE THINGS
2.I WANT TO TALK ABOUT TOU
3.SELFLESSNESS


高望みはみしらず柿

2008年11月23日 | g-i

  ♪ 春には 柿の花が咲き
    秋には 柿の実が熟(う)れる
    柿の木坂は 駅まで三里
   思い出すなァ ふる里のョ
   乗合バスの 悲しい別れ ・・・・・・ ♪

またえらい古い歌で始まってしまいました。
青木光一が歌った『柿の木坂の家』です。(私はちあきなおみで聴いたんだと思います。)
乗合バス、赤とんぼに村祭りと、いかにも懐かしさを誘う石本美由起氏の歌詞、これが船村徹氏の郷愁を誘うメロディにのって、ググッと心にしみ込んでくるような名曲でありますが、何故に今『柿の木坂の家』なのか?
あはは、届いたんですよ今年も、母の郷愁を誘う『会津みしらず柿』です。

一度陽にあてると甘みがさらに増すということで、柿の日向ぼっこです。
今年は昨年より若干小振りのようにも思えましたが、身のほど知らずのみしらず柿は、我が家の初冬の定番フルーツとなりました。毎年贈ってくれる伯母には「感謝、感謝」です。
そんでもって、半日ほど陽にあてた柿を箱に戻しながらふと口に出た歌が『柿の木坂の家』だったんですねぇ(笑)

ところで、自分で歌っておいてなんなんですけど、『柿の木坂』ってぇのは、東京の目黒にあるあの『柿の木坂』なんでしょうか?
あの『柿の木坂』だとすると「駅まで三里」っていうのもねぇ???
いやいや、歌詞からして故郷を想う歌でしょ、ってことは石本美由起氏の故郷???
そこにも『柿の木坂』があるんでしょうかねぇ???
まっ、べつにどうでもいいんですけど(笑)

『柿の木坂の家』の鼻歌も軽やか(?)に『会津みしらず柿』を取り込んだ後は、珍しくもテレビでゴルフなど観戦し始めました。
それにしても、優勝は逃したものの単独第二位、賞金2000万円で、次回日本シリーズで確実に獲得する100万円弱を加えると年間獲得賞金額が一億を超えるという
・・・すっげぇ石川遼
なんてったぁてあんた、18歳ですよ18。
いずれ彼もアメリカツアーへ参戦ということになるんでしょうかねぇ?
・・・いったいいくら稼ぐんだ『はにかみ王子』(そういやぁ最近、そう呼ばれなくなりましたよねぇ)
「え~~ん、今更、我が愚息に期待はできないし・・・孫は・・・」
しょせん、海老で鯛は釣れても海老が鯛を生むこたぁできないわけですし、我が家系にそれは望めませんね。まして、子や孫に投資する財力も有りませんし・・・
あは、高望みは『みしらず柿』のごとく、まさに「身のほど知らず」です。

そんなこんなで夕方になりましたので『料理当番、本日の一品』です。

寒さも本格化してきて、やはり煮込み系の料理が良いんじゃないかと、『煮込みハンバーグ』です。
今回はデミグラスソース・・・といっても自宅で作るにはあまりに手間がかかりますので、缶詰のデミグラスソースになんやかやと手を加え煮込みソースを作りました。もちろんハンバーグはお手製ですよ。

こちらは、せっかくのいただき物ですから『柿サラダ』です。(市販品にレモン酢を加えて少々酸味を増したマヨネーズであえました。)

さて、今日の一枚は、ゴルフつながりでこんなアルバムを選んでみました。ハンプトン・ホーズです。
異様に明るいジャケット、いかにもコンテンポラリーらしい一枚ですよねぇ。しかもメンバーはホーズ以外全員白人「どうだい、ウエストコーストジャズは!」みたいな香りがプンプンです。
では内容はどうかといえば、これがこの手のウエストコーストにありがちな軽率さというか、尻軽さというものがほとんど無いように思います。それでいて明るさとノリのよさはしっかりとあって、そこそこ気持ち良いアルバムなんです。

午後のティータイムなんかにいかがでしょうか?・・・ってティータイムってガラじゃないか(笑)

残念ながら私はLPを持っておりませんので、本日はボーナス・トラック二曲が加わったCDで紹介します。

FOUR ! / HAMPTON HAWES
1958年1月27日録音
HAMPTON HAWES(p) BARNEY KESSEL(g) RED MITCHELL(b) SHELLY MANNE(ds)

1.YARDBIRD SUITE
2.THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
3.BOW JEST
4.SWEET SUE
5.UP BLUES
6.LIKE SOMEONE IN LOVE
7.LOVE IS JUST AROUND THE CORNER
8.THOU SWELL
9.AWFUL TRUTH

追伸、
UPしてから気付きましたが「何故に『会津みしらず柿』が身のほど知らずなのか」の説明を一切しておりませんでした。
その点に関しましては、三年前にやはり我が家へ『会津みしらず柿』が届いた日のブログ「みのほどしらずの実」をご参照あれ。(笑)


セコイのはどっち?!

2008年11月22日 | j-l

いやいや、日本海側の方々にはほんと申し訳ないような良い天気が続いて、風は冷たいものの車の中じゃワイシャツ一枚でも汗が出てきそうな毎日です。

「バブさん、レイ持ってる?レイ?」
「レイ、レイって、なにかい、俺はおまえのクビに優しくそれをかけて、キスでもしろってぇのかい?それとも多少ブームが去りつつあるフラでも踊れと・・・」
「違いますよぉ、映画、映画のレイ、ほら、レイ・チャールズの伝記みたな」
「あ~~・・・だったら持ってるか?じゃなくて見たか?だろ」

一昨日の晩、友達との飲み会だったというO君、二次会でその友達の一人がサザンの「愛しのエリー」を歌ったんだそうで
「それをきっかけにレイ・チャールズの話で盛り上がったんですよ。そんでね、映画の『RAY』を見た見ないって・・・・あはは、みんなが見たって言うもんですから、僕も見たって嘘ついちゃったんですけど、じつは見てないんですよ・・・・僕、レイ・チャールズが大好きで、だから逆に『RAY』を見るのを拒んでいたというか・・・・だけど、話しているうちにもう見てもいいかなぁなんて思ったりして、だからバブさんなら持ってんじゃないかなぁみたいな」
「なんじゃそりゃ、だったらレンタルしてくりゃいいだろ」
「だって、バブさんが持ってたらレンタル代もったいないじゃないですか」
「おいおい」

レンタル代が惜しいというのはなんともセコイ話ですが
「レイ・チャールズが大好きで、だから逆に『RAY』を見るのを拒んでいたというか・・・・」
というのは、なんとなく分からなくもないわけでして、
昔、「バカじゃねぇ」ってくらいチャリー・パーカーを崇め奉る『熱狂的パーカー狂い』のオッサンがおりまして、その方も映画『バード』を「どうしても見られないんだよね」と言っていたことを思い出したのです。

「本や文章だと、ほら載っている写真も本人のものだし、自分で内容をこなすっていう余裕もあんジャン、だから問題ないんだけど・・・・映像になっちゃうとなぁ・・・・いや演奏している本人の映像ならいいよ。でも、誰かが作り上げたチャリー・パーカーの一生みたいな気がして、どうしても受け入れられないんだよなぁ」
てなこと言いながらね。

噂によれば、クリント・イーストウッドがコルトレーンの伝記的映画を制作している?計画している?との話を聞きます。
それが出来上がったとき、私は素直にその映画を観るのでありましょうか?
まっ、できてもいない映画を観るか観ないか迷う必要もないのですが、そんなことをふと思ったのであります。

てなわけで、午後からはMさんのお店のお手伝い、今日の午前中は、明後日O君に貸すことを約束した『RAY』を見ていました。
いやぁ、内容が「誰かが作り上げたレイ・チャールズ・ロビンソンの一生」かどうかは別としても、ジェイミー・フォックスのナリキリ方は、何度見ても半端じゃありませんよねぇ、『バード』のフォレスト・ウィテカーもなかなかのもんでありましたけど、それ以上に思えます。

「なんだか貸すの惜しくなってきたなぁ、やっぱり自分で金出してレンタルしてこいって言おうか?」
「あ~あ、ヤダヤダ、人のセコさより自分のセコさを考えるべきだね」

さて、今日の一枚は、映画『RAY』では取り上げられていませんでしたが、レイ・チャールズがアトランタ時代に残したボーカル抜きのジャズ・アルバムです。
本当はミルト・ジャクソン、ケニー・バレルと組んだ「SOUL MEETING」を紹介しようかと思ったのですけど、67camperさんがつい先日紹介されていましたので、私はもう一枚の方、このアルバムにしてみました。

この二枚のアルバムを聴くと、レイ・チャールズという人がジャズメンとしても一流であったことを実感させられます。
彼の根底に流れるブルース魂は、たとえジャズだろうとR&Bだろうと「そんなの関係ねぇ」(すでに古いな)なんでありましょう、歌声がきこえなくとも充分伝わってきます。

同時に私などはミルト・ジャクソンの偉大さに触れる思いもあります。
MJQをスタートした当初、本来ならリーダーと呼ばれるべきジャクソンが、リーダーと呼ばれる事を完全拒絶した真意が、こういった他者とのジョイントを聴くたびに伝わってくると思えてならないからです。

ともかく、たまには歌のないレイ・チャールズもよろしいんじゃないでしょうか。

SOUL BROTHERS / MILT JACKSON & RAY CHARLES
1957年9月12日録音
MILT JACKSON(vib,g) RAY CHARLES(p,as) BILLY MITCHELL(ts) SKEETER BEST(g)[1,2,4,5] OSCAR PETTIFORD(b) CONNIE KAY(ds)

1.SOUL BROTHERS
2.HOW LONG BLUES
3.COSMIC RAY
4.BLUE FUNK
5.BAG'S GUITAR BLUES


深酒信号はサンタのごとく

2008年11月20日 | a-c

まったくもって、テロなのか、はたまた妬みからの怨恨なのか、ともかく関連性が有りそうな殺人事件(未遂も含め)が続き、なにやらきな臭いいやぁな風を感じます。
マスコミもあまり大騒ぎするとこれもまた彼ら馬鹿たれの思う壺なのかもしれませんので、事実のみ適切に報道してくれれば良いのですが、興味をそそる事件だけにそうもいかないのでしょうね。
なんにしても、この国に『人の命がなんたるかを知らぬ馬鹿たれ』が増えていることが腹立たしく思えてなりません。

冬晴れの今日、なんとなく立ち寄った住宅地の中の公園、色づいたイチョウが枯葉となって地面を覆っていました。その中にポツンと佇む錆びたブランコ、しばらく子供たちが遊んだ様子のないその寂しい姿が、都会以上に進む地方の高齢化と少子化を、まるで訴えているかのようです。

いやいや、ブランコを見て寂しい思いになるのは、そんな小難しい理由じゃありません。これが晩秋、初冬という季節なのでしょう。

落ち葉に冷たい風、各地で初雪の便りなど聞くとなんとなく寂しい気持ちになるのは致し方ないこと、

  木の葉散る時雨やまごうわが袖に
         もろき涙の色とみるまで

新古今集にもこんな歌があったじゃないですか。
秋の深き情趣でありますねぇ、袖を濡らすのは時雨なのか涙なのか、木の葉も時雨も涙の色もなんとももの哀しいのでありますよ。ちょっと勘違いすると「一編の詩でも書けるんじゃないか」なんてね。(笑)

夕方、突然ぶ厚くなった服装を重たそうに歩いていると、何処からともなくナット・キング・コールの「THE CHRISTMAS SONG」なんかが聴こえてきて
「おいおい、まだちょっと早くないかい・・・・でも、もう11月も後半だもんなぁ」
暖かくてホッとする歌声のはずなのに、それ故になおさら人恋しくなったりして、
「早くお家に帰ろう」
どっかのCMのような気分に・・・・・あはは、そこは私ですから心は家に向かわないんですよねぇ(笑)
「う~~ん、やっぱ一杯飲んでこうかなぁ」

これはいつものパターンか?!まさに『深酒危険信号』は黄色です。
プルル プルル プルル・・・・・
「あれ?今日は木曜日だよねぇ?????」
プルル プルル プルル・・・・・
なんと、ママが電話に出ないではありませんか。

今年はボージョレ・ヌーボーの配達手伝いもないし、しかたなく家に帰ってきた私は今、ナット・キング・コールを聴きながら趣味部屋で寂しく飲んでおるのでありますよ。(笑)
こうして『深酒危険信号』も点滅で終わったという・・・・・・
いや待てよ、すでに日本酒は5合目にさしかかっています。
「湿った袖が、時雨なのか涙なのか、あと2合くらいいかないと分かんないかもしんない」
やはり『深酒危険信号』はサンタの服のごとくまっ赤になっていたのでした。チャンチャン。

さて、今日の一枚は、今まさに流れておりますナット・キング・コールです。
説明は必要ありませんよね。「THE CHRISTMAS SONG」は定番中の定番ですもん。

クリスマスの一ヶ月以上も前に、これを聴きながら日本酒をあおっているとは思いもしませんでした。
そんなせつない私の心を包み込むように彼は語り掛けてくれます。なんといっても私と同じ『魚座』(生まれ月日がまったくいっしょなんですよ、私とナット・キング・コール)の彼は、私と同じ優しい心の持ち主なんですよ!

「暖かいのはナット・キング・コールの歌声と揺らめくローソクの炎だけだよぉ~~~~」(寂し~~~!!)

CHRISTMAS / NAT KING COLE
NAT KING COLE(p,vo) その他

1.THE CHRISTMAS SONG
2.DECK THE HALLS
3.FROSTY THE SNOMAN
4.I SAW THREE SHIPS
5.BUON NATALE
6.ADESTE FIDELES
7.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM
8.THE LITTLE BOY THAT SANTA CLAUS FORGOT
9.O TANNENBAUM
10.THE FIRST NOEL
11.THE LITTLE CHRISTMAS TREE
12.HARK! THE HERALD ANGELS SING
13.THE HAPPIEST CHRISTMAS TREE
14.JOY TO YHE WORLD
15.O HOLY NIGHT
16.CAROLING,CAROLING
17.A CRABLE IN BETHLEHEM
18.AWAY IN A MANGER
19.GOF REST YE MERRY GENTLEMAN
20.SILENT NIGHT


アルコールトロー?

2008年11月18日 | p-r

今晩あたりからグッと気温が下がる予報が出ています。みなさんも風邪などめさぬよう、じゅうぶんご注意下さい。

「バブさん、バブさんはお酒飲まない日ってあるんですか?」
Mさんのお店のアルバイトの女の子にそんなことを訊かれました。
「あるよ、あれ知らないの?年に一回、5月13日は『酒飲みは止めようの日』って、え~~とアレはたしか7,8年前に法案かなんか通ったんじゃなかったかなぁ、拘束力は無い法律だけど俺は守ってるよ。」
「へぇ~~そんな法律あるんだぁ」
って信じるほうも信じるほうですが、まっ素直な可愛い子であります。(笑)
我が子供たちと同じくらいの年頃の子と話をする機会は仕事関係でもほとんど無く、そういった意味でMさんのお店のアルバイトの子たちとの会話は新鮮味があります。

先日いつものバーで飲んだとき、
「しかしこの店には若い子が来ないよねぇ」
「若い子たちはウイスキーって飲まないしねぇ、っていうかお酒そのものを飲まなくなったもん。」
とママ
たしかに、私などは「金が入れば一にも二にも酒」てな青春時代をおくっていましたが、現代の若者にはその手の人種がめっきり減ったことは実感します。
「う~~ん、たしかに、Mさんとこでも、ビールや日本酒、ウイスキーより、カクテル系の酒の方がだんぜん売れてるし、バイトの子も飲まない子が多いもん」

これはある意味、私のような『アウトロー』ならぬ『アルコールトロー』的ダメ人間が少なくなってきているという、じつに良い傾向とも言えるのでしょうけど、以前お話しした『ナナメの関係』を大人どうしが築くためには弊害でもあるようにも思えます。

今から十数年前、私がまだ接客業の現場で責任者をやっている頃、若い社員とどうコミュニケーションを取っていたかといえば、こんな私ですから酒場に依存していたわけで。
みんなを連れて飲みに行くことはもちろん、男女問わず全員と二人きりで飲みに行く(全員とというところがミソなのでありますが)という、じつにありきたりのやり方でコミュニケーションを取っていました。

二人きりで行く飲み屋は「バー○○」限定、相手によって場所を変えたりはしません。
そんでもって「二人きりで飲みに行くときには友人のごとく」を原則に、私もできる範囲で素を出すように心がけていました。
「いいねぇバブさんは、ヒッカエトッカエ若い女の子連れて、うらやましいぞ!」
「男の子だって連れて来てんでしょうよぉ、勘違いされるからヘンなこと言わないで」
てなマスターとの最初の会話が、始めて連れて行った子の気もほぐしてくれるみたいな、マスターも良く心得ていてくれましたっけ。

そんな中で、若い子たちが素の気持ちを話してくれるようになる、これはじつに大切なことだったのであります。
考えてみると今こんな手は通用しない時代になったのかもしれませんよね。良かったぁ十数年前で(笑)
ちなみに、未だに彼ら彼女らの何人かは、私に近況を連絡してくれたりします。

あれ?今日は何の話をしようと思ったんだっけ?
そうそう、だから、世代を超えたコミュニケーションをもっと広める必要があると、そう言いたいわけで・・・・えっ?「ただただ、あんたみたいな『アルコールトロー』を増やしたい、闇の世界に引きずり込みたいだけだろ」ってですか?
「えへへへへ」
「やっぱりそうなんかい!」

今日は『酒飲みは止めようの日』にしようかなぁ・・・あっいかんビール切れてたんだ、買って来なきゃ(笑)

さて、今日の一枚は、マックス・ローチです。
エリック・ドルフィーにブッカー・リトル、何故に今までこのアルバムを紹介しなかったのか自分でも不思議なのでありまして(笑)

オバマ氏が初の黒人アメリカ大統領に決まった今、マックス・ローチはこのニュースを天国でどんな顔で聞いているでしょうか?そして、社会派的傾向に彼を誘ったアビー・リンカーンは??????
人種意識を前面に打ち出したアルバムだけに、そんなことを考えつつ聴くと、また違った感覚が湧いてくるかもしれませんね。
いやいやそれとは逆に、そんないらぬ思いは捨て去って聴くことが一番なのかもしれません。だって「マーカス・ガーヴィーがなんたらかんたら・・・・」そんな主張を抜きにしても、これだけ個性的なミュージシャン達がこれほどの演奏を聴かせてくれれば「余は満足じゃ」だからです。(笑)
「リトル最高!やっぱドルフィーはいいわ」
みたいなね。
(本日はCDでの紹介です。)

PERCUSSION BITTER SWEET / MAX ROACH
1961年8月録音
MAX ROACH(ds) BOOKER LITTLE(tp) JULIAN PRIESTER(tb) ERIC DOLPHY(as,bcl,fl) CLIFFORD JORDAN(ts) MAL WALDRON(p) ART DAVIS(b) CARLOS POTATO VALDEZ(conga) CARLOS TOTICO EUGENIO(cowbell) ABBEY LINCOLN (vo)

1.GARVEY'S GHOST
2.MAMA
3.TENDER WARRIORS
4.PRAISE FOR A MARTYR
5.MENDACITY
6.MAN FROM SOUTH AFRICA


しょせん昭和のサラリーマン

2008年11月17日 | s-u

今日は期待していなかった太陽さんが顔を出してくれて、満天の青空とまではいかなかったものの良い天気でした。これがいずれ冬晴れになり、静電気ビリビリの季節へと巡っていくわけですが、はや11月も半ばとなればそれもいたしかたないでしょう。

またまた新聞の記事話になりますけど、毎週けっこう楽しく読ませていただいている土曜版朝日新聞beの「サザエさんをさがして」、今回は1968年2月29日の同新聞に掲載されたサザエさんがお題でした。

パチンコで「タバコ三つか、もとを引いても百円のもうけだ!」と喜んでいるマスオさん、かたや「あの土地のもうけがたった六千万円か!もうひとおしすりゃァよかった」と後悔するおじさん、二人が電車で隣りあわせになって、マスオさんは鼻歌まじり、おじさんはシュンとした顔、そんな最後のコマに「こういう性格のほうが、長生きするんですって」という説明がマスオさんを指しているという4コマ漫画です。

先日の我がブログ「有っても苦労、なくても苦労」にも相通じるようなお話でありますが、「昭和のサラリーマンとして日々、マージャンやパチンコをたしなんだマスオはしかし、根っからの賭博者の素養は備えていなかったらしい。」とは記事を書かれた保科龍朗氏の弁。

牧野さん(パチンコ博物館館長)によると、戦前のパチンコの原型機は菓子を賞品にした子供の遊技機だった。戦後のパチンコは、大人が子どもの遊びをとりあげたようなものなのだ。さらに80年に恐るべき大量出玉のフィーバー機が出現した。
「ギャンブル性にこそパチンコの醍醐味ありきという真実が、とうとう露見してしまった。歴史はそこで、いったんリセットされたのです。」
マスオはついに、パチンコの真実に触れることはなかったのである。

と記事は締めておりました。

まっさすがに私も1968年にはパチンコを打ってはおりませんでしたが、手打ちパチンコから電動式に移行する頃、70年代中頃には「タバコはパチンコで取る」てな時代があって、ちょくちょく打っていました。(年齢は言わずもがな、補導員の目を気にかけながらのパチンコ打ちでした。笑)

そもそもパチンコのルーツは、アメリカの「コリントゲーム」、フランスの「マシン・ア・スー」等々諸説有る中、「イギリスの「ウォールマシン」という遊技機が大正時代に日本に伝わり、パチンコの原型となった。」というのが最も有力な説なんだそうで、戦後、かの正村竹一氏によって『正村ゲージ』が考案されてから、大人の身近な娯楽として広まっていったというのは有名なお話です。

私がちょっとしたお小遣いやタバコ、ピエールカルダンのグラスやカップ、モーター音のうるさいパタパタ時計(そう呼ぶのかどうかは分かりませんが、)なんかをとっていた頃は手打ち専門でやってました。支柱にハンカチを巻いて手をかけ「パチンパチン、チーン、ジャラジャラ」ってね。(笑)


パタパタ時計はこんなカッコイイもの
じゃありませんでしたが、
グラスはこれこれこういうヤツ(笑)

掛け金だって千円超えると「えらい散財しちゃった」みたな、それでいてそれほど入らなくても千円もやればかなりの時間をつぶせたんですよ・・・・・
私が好きだったのは、天穴から中央に玉が入るとヤクモノの中で玉が跳ねて、真ん中の穴に入るとチューリップ全開、右の穴だと右の、左の穴だと左のチューリップが開くっていうオール15の機種だったと思います。(いやぁ懐かしい)

それな私もフィーバー機の出現でほとんどパチンコをやらなくなった時期がありました。おそらくはそのギャンブル性に恐れを成したのでしょう。
最近もたま~にやることはありますが、なかなか時間つぶしとまではいきませんし、なにしろかかる金額が・・・

「子どもの遊戯具まで戻さなくても、手打ちの時間つぶしくらいまでパチンコの世界も戻ってくれれば」なんて思うのは、私がマスオさん同様「根っからの賭博者の素養は備えていな昭和のサラリーマン」だからなのでありましょうかねぇ

さて、今日の一枚は、お久しぶりのマッコイ・タイナーです。
BN-LAの第一弾アルバム。
ジャケットどおりマッコイのアフロ・アフリカンの意識がヒシヒシと伝わってくる、いかにもマッコイらしい(この頃の)アルバムであると思います。

ただ、アリス・コルトレーンのハープはいかがなもんでしょうかねぇ????
私には時々異音にきこえる部分があったりするのですが、これは修行不足でしょうか?(笑)

対照的にウェイン・ショーターとゲイリー・バーツ、この二人のサックスは、私好みかどうかは別としても、グイグイ前に出ていて圧倒されます。

これを聴いて、アフリカの広い草原を思い浮かべるのか、あるいはアフリカの生命力を感じるのか?どちらにしても、チマチマとパチンコで暇をつぶそうとか、逆に「ギャンブル性こそパチンコの醍醐味」とばかりに大金をつぎ込むとか、そんな考えを吹き飛ばしてくれるエネルギーを感じ取れる一枚であると思いますよ。

EXTENSIONS / McCOY TYNER
1970年2月9日録音
McCOY TYNER(p) ALICE COLTRANE(harp) WAYNE SHORTER(ts,ss) GARY BARTZ(as) RON CERTER(b) ELVIN JONES(ds)

1.MESSAGE FROM THE NILE
2.THE WANDERER
3.SURVIVAL BLUES
4.HIS BLESSING


ちょっと力入れました?

2008年11月16日 | a-c

今日は、昨夜遅くから降り出した雨が降るでもなくやむでもなく、一日中靄のかかったような空模様で、今週もお疲れモードの私には、ある意味、体を休めるのにピッタリの天候だったかもしれません。(寒くもありませんでしたし)

「明日あたりから寒くなってくるっていうから、あとで灯油買って来ておいてくれる。あっそれから、ついでに夕飯の買い物もしてきてね。」

いつもの指令ではありましたが、考えてみればダラダラ休日は最近のお決まり、夕食当番も毎回30分そこそこで切り抜ける始末で、少々手抜きをしていたようにも思います。今となっては『料理当番』も私にとっては一種の趣味とも言えるわけで、包丁を使うことも鍋を振ることもストレス解消に充分役立っていると感じています。
「よし、今週は少し手をかけるか」

となればまずは基本から、切れ味がすっかり落ちてしまった包丁5本を全て研ぎ始めました。
いやぁ、けっこうな運動になりました。汗は出るし疲れるし、料理人の方はこれを毎日やっていらっしゃるんでしょ、やっぱ凄いわ。(笑)

さぁて、いよいよ本題の料理でありますが、こういったときには『原点回避』いやいや『原点回帰』が重要でありまして、単純でありながら奥の深い料理・・・・・・・・・
家庭料理の定番「肉じゃが」しかも「おふくろの味」とは一手間違う「肉じゃが」を作ることに決定しました。(じつは、スーパーで皮付き豚バラブロックが安かった事もありましてね)

まずは皮付き豚バラに軽く塩胡椒して、皮目だけを油をひかずにフライパンで焼きます。これをちょっと大きめに切り分け(出来上がりはかなり縮みますから)弱火で小一時間ほど蒸します。
それとは別に皮がむける程度までジャガイモを茹で、まるのまま皮をむいておきます。

かつお昆布だしに、ミリン、酒、砂糖、濃い口醤油を加えタレを作ります。(ちょっと薄めに)このタレでまず豚肉を30分ほど煮て、そこにタカノツメ、丸ごとのジャガイモ、ざく切りの玉葱を加え、弱火で約2時間・・・・ウソウソ、いくらなんでもそこまで時間はかけられませんから圧力鍋を使って約10分、自然に圧を落としてから、蓋を取ってさらに約10分。「特製肉じゃが」の完成です。
ちなみに、その間に蒸し器、フライパン等々をきれいに洗って拭いて、つまり片付けておかないと二度と「肉じゃが」を作らせてもらえなくなりますからご用心を(笑)

こうしてできたのが『料理当番、本日の一品』であります。

もう一品は一尾50円まで値を下げた秋刀魚の「山河焼き」
これの作り方はいたって簡単で、秋刀魚を三枚におろし、包丁でたたきながら、生姜、ニンニク、長ネギ、大葉(いわゆる薬味系のものならなんでもOK)を投入、そこに味噌と少量の醤油を加え、平たく伸ばしてフライパンで焼けば出来上がり。

ついでにもう一品「キムチ納豆」です。
これは説明いらずですよね。本日は軽く塩もみした大根の葉も加えてみました。

さぁ、久しぶりに時間をかけて作ったバブの手料理、いかがでしょうか?
私はこれで日本酒5合いただきました。(笑)

さて、今日の一枚は、ジーン・アモンズです。
先ほどまで趣味部屋で聴いていた一枚なのですが、
以前「昔はジーン・アモンズをあまり好きじゃなかった」という話をしたことがありましたよね。なんていうかなぁ腹の中をくすぐられるというか、それも、くすぐったい一歩手前みたいなくすぐり方?そんな感じだったんですよねぇ。
それがあ~た、ボス・テナーがほろ酔いのおっさんにはじつに心地よい感じに変わってたりするんですよ。(笑)

このアルバムでも相変わらずの「ブァブァ~~~」が、私の腹の中でゾワゾワゾワっと動いてきます。さらには、ペッパー・アダムスのバリトンが、そこに追い打ちをかけてくるのでありまして・・・・・・
これからまた飲み直しを企んでいる私でありました。

BLUE GENE / GENE AMMONS
1958年5月2日録音
GENE AMMONS(ts) IDRESS SULIEMAN(tp) PEPPER ADAMS(bs) MAL WALDRON(p) DOUG WATKINS(b) ARTHUR TAYLOR(ds) RAY BARRETTO(conga)

1.BLUE GENE
2.SCAMPERIN'
3.BLUE GREENS 'N BEANS
4.HIP TIP