JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『オヤジ宴会』かくあるべし!

2007年05月31日 | p-r

いやあ、今週は二日も更新をサボってしまいました。初日は仕事ですから仕方ないにしても、昨日はまたしても飲み歩いてしまったのが原因でした。
面子は、相も変わらずS君、それにS君同様、高校時代からの旧友であるMA君です。
旧友3人となれば、お互いの酒の好みも飲み屋の好みもよく知っていて当然、『オヤジが三人集まって酒を飲むとこうなる』みたいな飲み方をやっちまったわけです。


左がMA君、右がS君です。
気分良さそうでしょ

「たまには鯨でも食いに行こうか。鯨を出す居酒屋があるからさ」
おりしもIWC(国際捕鯨委員会)の総会が、アンカレッジで行われておりますが
「鯨を食用とするのは日本の文化だ!だからこそ今日鯨を食べることに意義がある。」
などと、わけのわからないことを言いながら居酒屋へ



二人は私と違って、つまみ多いに必要人間達ですから(特にS君はなのですが)、
竜田揚げにベーコン、カツにルイーベ・・・・・・
「馬刺しもいっちゃおうか」
「オイオイ、肉肉かい」
「あっ、そうか鯨は魚じゃないもんなぁ、ほんじゃキビナゴ刺しと奴、それと馬刺しね」
って、やっぱり食うのかい。

IWCへの強い意思表明など何処吹く風、生ビール、瓶ビール、常温の日本酒2合に、冷酒計8合を飲み干し、次のお店へ。

ここは、私の我を通させていただき、バーでバーボンを3杯程いただき、
「つぎ行くぞう!!!!!」
「えっ?あんた10時門限はよろしいのかい?」
最近、S君は別に奥様にそう決められたわけではなく、自分自身でそんな門限を作っているのです。(とは言いつつ、この門限を守ったところを、私は見たことがありません。)
「いいのいいの、バなんとかっていう、悪~い友達が一緒だったから仕方なかったって言うから・・」
「げげ、またオレが悪いことになっちゃうの?」

ラストのお店は、誰の趣味かはあえて言いませんが、女性がお話相手をしてくれるお店へ。
「バブさん、ずいぶん久しぶりじゃない。」
「あれ?S君は最近飲まないとか言いながら、たまに来るの?」とMA君
「まあ、まあ・・・・」
S君がいつ誰と飲みに来ているかはとりあえず良しとして、

「バブさ~ん、前に見てもらった手相、すごく当たってたぁ~~~~」
「えっ?手相見れるんですかぁ~~~あたしのも見て~~~~」
「おう、よしよし」
中年オヤジの鼻の下は、大きく伸びるのですよ(しかたないでしょ、女性の手を握るなんてこと、こんな時にしかできないんだから・・・・)。


とてもウン歳とは思えない、可愛らしいママさんです。

最後はバランタインを飲みながら、カラオケ大会で盛り上がり、オヤジ三人の宴会は、夜遅くまで続いたのでありました。めでたしめでたし(笑)
『オヤジ宴会』は、まさにかくあるべきでしょ?

さて、今日の一枚は、ソニー・ロリンズのプレスティッジ盤です。
まさに破竹の勢いといった時期の若きロリンズですから、悪かろうはずはないのですが、このアルバム、ある意味『不要の一枚』とも言える一枚なのです。

もともと、このアルバムは1~3曲目は、以前紹介した「TOUR DE FORCE」とダブりますし、4曲目の「THE HOUSE I LIVE IN」は、「SONNY ROLLINS PLAYS FOR BIRD」に収まらない分をこれに乗っけちゃったみたいな、いかにもプレスティッジらしい一枚なのです。それでも「THE HOUSE I LIVE IN」と「SONNY BOY」はこのアルバムでしか聴けなかったわけで、ある程度、意味があったのです。

ところがところが、「TOUR DE FORCE」「SONNY ROLLINS PLAYS FOR BIRD」2枚のCD収録曲を見てみると・・・・・・
れいの『+1』方式ですよ。「SONNY BOY」は「TOUR DE FORCE」に、「THE HOUSE I LIVE IN」は「SONNY ROLLINS PLAYS FOR BIRD」に、しっかり収まっているではありませんか。
つまり、CDで楽しんでいる方には、このアルバムはCD化する必要のない一枚ということになるのです。
なんだか、何処かで損しているような・・・・・・・・
そう思うのは私だけでしょうか?

ちなみに、内容は、勢いの1~3、5曲、箸休めの4曲といった感じで、間に合わせで入れた「THE HOUSE I LIVE IN」が、良いクッションになっているように思います。(「TOUR DE FORCE」では、アール・コールマンのボーカルが同じような役割を担ってますよね。)

SONNY BOY / SONNY ROLLINS
1956年10月5日[4], 12月7日[1-3,5]録音
SONNY ROLLINS(ts) KENNY DORHAM(tp)[4] KENNY DREW[1-3,5], WADE LEGGE[4](p) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)

1.EE-AH
2.B.QUICK
3.B.SWIFT
4.THE HOUSE I LIVE IN
5.SONNY BOY

追伸、
S君へ、「オレの写真はブログに使わんでくれよ。」との要望がございましたが、軽く却下させていただきました。ご了承あれ。


じじ臭マイブーム

2007年05月29日 | g-i

寒くなったり暑くなったり、本当に忙しい天候ですが、世の中もなんだか大きな出来事があって慌ただしいかぎりです。背景は背景として、ともかくは亡くなった方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
私はといえば、普段サボっている分、昨日は少々忙しい状況になりまして、帰宅後パソコンに手をつけることもなく爆睡するという・・・・・
「あ~~~ ひょっとしてオレは過労死するのではないだろうか???」
「あははははは、これで過労死するんだったら、世の中の人は全員過労死するから。しかも一日だけ忙しいからって死ぬやつぁーいないっしょ。」
「・・・・・・たしかに」
しかも、忙しかったのは誰のせいでもなく、自分のせいなのですから情けない。(笑)

話は変わりますが、先日とある方から
「バブさん、バブさんの最近の『マイブーム』ってなに?」
と訊かれました。
「えっ?『趣味』じゃなくて『マイブーム』ですか?」

『マイブーム』といえば、たしかかのみうらじゅんさんが造られた造語だったと思いますが、いまやあたりまえのように使われる言葉になりました。
『マイブーム』というのは『趣味』とはいくぶん違ったニアンスがありますよね。
『趣味』というのは、何となくパブリックというか、万人に認められるもので、『マイブーム』は内向きというか、こんな興味は自分だけしか持たないだろう、さらにはいくぶんフェチ的なニアンスまで含まれてくるように思うのは私の考えすぎでありましょうか?

ですから、これに対する答えは「読書」とか、「音楽鑑賞」ではダメなのじゃないかと思ってしまうわけで・・・・


これがロイヤルプレコです。

「う~ん、一時、熱帯魚っていっても、優雅で美しいってヤツじゃなくて、プレコっていう流木にへばり付いてる魚が好きで、夜家に帰ると一人水槽を覗きながら酒を飲むっていうのが一番の幸せ、なんて事もありましたけど・・・・最近は散歩ですかね。」
「散歩?そりゃまたじじ臭い。」
「いやいや、そんなこともないんですよ。・・・・」

しばし、歩きながら道ばたの花を探したり、風を感じたり、写真撮ったり、季節を身体で感じられる良さを力説しましたが、力説すればするほどじじ臭く自分でも感じてしまうという・・・・

「いやぁ、じじ臭いけど『マイブーム』ってはそんなもんだよね。」
なんだか慰められているように思えたのは、私の勘違いでしょうか?
さぁ、この『じじ臭いマイブーム』は、はたしていつまで続くのでありましょうか?
えっ?料理も『マイブーム』だろうって?バカ言っちゃいけません。あれは義務です。



さて、今日の一枚は、『マイブーム』にも変遷があるように、ハンプトン・ホーズがどう変遷したのかが、よくわかる一枚を選んでみました。
コンテンポラリーに残る一連のホーズからは、かなりの変貌を遂げた彼を聴くことが出来ます。
B面1曲目の「HIGH IN THE SKY」なんて、モードを駆使した11分近い長い曲で、けして時代に取り残されていなかったホーズを再確認できますし、まさに快演、一聴の価値があるアルバムだと思いますよ。

ちなみに、2曲目「EVENING TRANE」はコルトレーンに捧げられた曲。一つ残念なのはラストの「SPANISH GIRL」がフェイド・アウトで終わってしまっています。もしCDで再販になっているなら(マイナーレーベルだからどうかなぁ?私は確認していません)これは、最後までの収録であって欲しいと願っています。

HIGH IN THE SKY / HAMPTON HAWES
1970年録音
HAMPTON HAWS(p) LEROY VINNEGAR(b) DONALD BAILEY(ds)

1.LOOK OF LOVE
2.EVENING TRANE
3.MUFFIN MAN
4.HIGH IN THE SKY
5.CARMEL
6.SPANISH GIRL


巫女、悩殺の舞

2007年05月27日 | y-その他

昨日は楽しい一日をおくることが出来ましたが、そのぶん、今日は家の仕事を押しつけられるのではないかとビクビクしていました。
(「何で、休みの日にビクビクしなきゃいけないんだよ!」)
しかも、なんだかすごい日差しで、いかにも暑そう、庭仕事でも仰せつかったら死にそうな雰囲気です。

 ♪ テンツクテン ドンドン テンツクテン ドンドン ♪

どこからかお囃子が聞こえてきました。
「あれ?何の音?」
「この前、回覧板でお祭りの案内きてたでしょ」と母
「あ~あ、お祭りね・・・・・あっ!○△さんの子供も御輿担ぐんじゃない、見に行かなくちゃ」
お祭りにかこつけて逃亡、これしかありません。

氏神様から御輿が出張しての町内のお祭りですから、じつにこぢんまりとしたもので、つまりは、大人の御輿と子供御輿が町内を練り歩くだけのものです。



子供の法被姿というのは、なんとも可愛さがありますよね。
さすがに町内祭りでは、豆絞りに口紅鼻白粉とまではいっておりませんでしたが、見ているだけでおもわず微笑んでしまいます。

そんな中、何人かの小学生らしき女の子が、巫女の衣装で出待ちをしています。
「すいません、これからなんかあるんですか?」
「あの子たちが巫女舞を奉納すんだよ」
よく見れば、四襟(よつえり)に紅色の単(ひとえ)を着け、その上から千早(ちはや)をはおり、桧扇(今日は不通の扇でしたが)を持っています。いわゆる『諸舞』の衣装でありますね。

 

法被の子供も可愛らしかったですが、こちらの舞も可愛らしくて、ちっちゃなお祭りもたまには良いものです。

巫女舞を見終わって、
「さて、どうしようか????今帰れば地獄が待っている・・・・・・」
帰宅後のカミナリも目先の肉体労働よりはマシです。行きつけの喫茶店に一時避難をいたしました。(笑)

さて、今日の一枚は、リー・モーガンのアルバムというより、ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとMJT+3のメンバーが、親分の目を逃れて集まっちゃった、みたいな感じで誰をリーダーとは決めかねるアルバムです。

親分の下を離れると、一番感じるのは、モーガンとショーターは根本的に方向が違うかもしれないということです。
自由な分、本音がちらっと出たりするのでしょうかね。
ともかく、そのあたりを気にしながら聴いてみると、ちょっと面白いアルバムだと思います。

THE YOUNG LIONS
1960年4月25日録音
LEE MORGAN(tp) WAYNE SHOTER(ts) FRANK STROZIER(as) BOBBY TIMMONS(p) LOUIS HAYES, ALBERT HEATH(ds)

1.SCOURN
2.SEEDS OF SIN
3.FAT LADY
4.PEACHES AND CREAM
5.THAT'S RIGHT

おまけ、
そんなわけで、家の仕事を逃れた私は、晩飯作りも手を抜きまして。
『料理当番、今日の一品』



鰹、烏賊の刺身と、お得意バリバリ・サラダ、これに煮物、漬け物で済ませました。


ジャズ喫茶「BABU HOUSE」(?)

2007年05月26日 | d-f

昨日と今日の気温差はなんたることでありましょう。せめて5度以内にしてもらえれば助かるのですが、空模様だけは思うとおりにはなりません。

朝食後に趣味部屋の掃除をしていると、先日ランチを共にしたT君から電話がかかってきました。
「バブさん、午後からおじゃましてもいいですかね?」
もちろん、誘ったのは私の方ですから断る理由もありません。

「午後からお客さんが来るから、家の仕事は無しね。」
「え~~せっかくいい天気なのに・・・」

さぁ、午後からはジャズ喫茶「BABU HOUSE」(?)をオープンせねばなりません。
「趣味部屋にもう一つ椅子を用意してと・・・」
「それじゃあ、午前中の内に買い物だけは行ってきてよ。お客さんに出すお茶菓子も無いよ。」
「はーい」
こういう時の返事はじつによろしいんです私。しかも同時にナイス・アイディア(これは死語か?)が浮かびました。
「今晩はT君をダシに、我が家で飲み会というのはどうだろう?????」
仕入れてきましたよ。ビールにワインにバーボン、それとバブ・シェフ特製つまみの材料。(ふふふふふ)

午後1時過ぎにT君はやってまいりました。それもケーキとビールまで持参で
「あら、すいません。汚いところですけど、ゆっくりなさっていって下さい。」
(ケーキの力は絶大だ!)
ともかく、ジャズ喫茶「BABU HOUSE」(?)オープンです。

 

昔を思い出しながら円盤をまわしていると、プレーヤーが一台しかありませんので音の切れ間は出てしまうものの、なんだかとてもいい気分。
「あーっ!リクエスト・カードは用意してなかったなぁ~~。まぁ、常連のT君だから、口頭でのリクエストも特別に許す!はははははは」
とリストを見せると
「リクエストなんて言われったって、何をリクエストしていいか、わかんないっすよ。」
「前に聴いたことがあるものでもいいし、ちょっとでも好きなプレーヤーがいたらプレーヤーで選んでも、曲で選んでもいいよ。面倒だったら、ジャケットで適当に選んでもいいし。」

彼が選んだのは「WALTZ FOR DEBBY / BILL EVANS」でした。
順当、順当、これでいいんですよね。
ちょっと小難しいジャズ喫茶で「WALTZ FOR DEBBY」なんかリクエストしたら笑われるんじゃないか、なんて考えるのは愚の骨頂。まして、ジャズ喫茶「BABU HOUSE」(?)では、誰に気を遣う必要もない。
一生懸命ライナーノーツを読みながら聴くT君の姿は、まさに昔のジャズ喫茶での私の姿にそっくりじゃありませんか。

「うわぁ、これいいっすねぇ」
T君が感嘆の声を上げたのは、タイム盤の「BOOKER LITTLE」でした。
(なんと嬉しいことを言ってくれるじゃあ~りませんか)
「バブさんは、どんなのが好きなんですか?」
「えっ?詰まるところ持ってるアルバムはどれも好きなんだけどね・・・・」

「CRESCENT / JOHN COLTRANE」をかけると(本当は「LIVE AT VILLAGE VANGUARD」をかけようかとも思ったんですけどね。)
「へぇ~~、やっぱりコルトレーンなんですね。」

夕方6時近くまで、ゆっくり十一、二枚のレコードを楽しんだでしょうか。
「今日は予定無いんだろ?晩飯付き合っていってよ。」
音源をCDに換え、私はいそいそとつまみ作りです。


蓮根でエビのすり身、ホタテを挟んで揚げてみました。


アボガド・蟹サラダ(缶詰ですよ)

まずはビールで「乾杯!」
その後は、私はバーボン、彼はワインで大盛り上がりでした。
そして、二人のジャズ談義は、彼が帰るついさっきまで続いたのでありました。


私は食べませんでしたが、T君には、冷製パスタを用意しました。

「まだまだ聴かせていないレコードもあるし、またいつでもビール持って遊びにおいで」
次回、ジャズ喫茶「BABU HOUSE」(?)の営業日はいつになることでしょう。

さて、今日の一枚は、彼のリクエスト盤です。
たしかに、私も「こんなベタを紹介するのもなぁ」と考えていたふしがあります。ですから、3年近くブログを書き続けていながら、この名盤を紹介しなかったのでしょう。

内容についての説明は、あえて必要ないでしょうから、『珠玉のピアノ・トリオ』誕生について少々、

エバンスがマイルスのグループを離れて、最初に組んだトリオは、エバンス、ジミー・ギャリソン、ケニー・デニスというメンバーでした。これがエバンスの希望により結成されたトリオであったのか否かは別として、1959年11月から『ベイジン・ストリート・イースト』に出演するため、10月からリハーサルに入ったのです。
『ベイジン・ストリート・イースト』での評判は燦々たるもので、話題にも上らない始末、
もっとも、このステージのメインはエバンス・トリオではなく、ベニー・グッドマン率いるグループでありましたし、そもそもピアノ・トリオは『カクテル・ピアニスト』による合間演奏との認識が強い時代でもありましたから、しかたがないともいえますが、ベーシストとドラムに関してはメンバーまで何度も入れ替わる始末でした。

結局、最後にこのステージに立っていたのは、エバンス、スコット・ラファロ、ポール・モチアンというメンバーだったのです。
つまり、今日のアルバムの名演奏を今耳に出来るのも、『ベイジン・ストリート・イースト』で失敗してくれたおかげだとも言えるわけです。
よかったよかった(笑)

ちなみに、デニスは別として、ギャリソンに関して、エバンスとしてはそれなりの構想も持っていたようで、ともすれば、エバンス、ギャリソン、モチアンというトリオが『珠玉のピアノ・トリオ』になっていたかもしれないという話もあります。
でも、電話のベルともインタープレイするとも言われたラファロ、彼あってのエバンス・トリオ、これも揺るがぬ総意でありますよね。

WALTZ FOR DEBBY / BILL EVANS TRIO
1961年6月25日録音
BILL EVANS(p) SCOTT LAFARO(b) PAUL MOTIAN(ds)

1.MY FOOLISH HEART
2.WALTZ FOR DEBBY
3.DETOUR AHEAD
4.MY ROMANCE
5.SOME OTHER TIME
6.MILESTONES

おまけ
エバンスが「TRIO」のクレジットを、プロデューサーのオリン・キュープニュースに「PORTRAIT IN JAZZ」から、入れるように要望したのだそうで、『三人の音楽』という考えを明確に感じていたところがうかがえます。
そのキュープニュースも「誰か一人がソロをとり、あとの二人が伴奏にまわる必要はない。たとえばベーシスト、どうしてベーシスとは、絶えず誰かの背後で弾いていなければならないのだろう。」とライナーノーツに書き残しています。
ここに、ピアノ、ベース、ドラムによるインタープレイが完成されたのでありました。


今夜も『ゴマんぞく』

2007年05月25日 | j-l

渇水の心配をしていたら、いくぶんまとまった雨が降りましたね。四国ではまだまだ水量が足りないようではありますが、まずは一息つけたといったところでしょうか。

先週末の「午前4時帰り」から、おもてで飲むことをほんの少し控え気味の私、今週は一昨日一晩だけで、今日もまっすぐ帰ってまいりました。
とはいうものの、お酒を休むわけではありません。趣味部屋にこもってチビチビといただいています。

以前もお話ししましたが、私はつまみをほとんど必要としない人なものですから、ちっちゃな小皿にナッツでもあれば充分なのです。

そんな私が最近こっているおつまみがこれ。
その名を、黄色い袋が『ごきげんだね』黒いのが『ゴマんぞく』という、新発売でもなんでもない、けっこう昔から売っているしょっぱい豆菓子みたいなものなのですが、これがなかなか美味しいんですよ。
特に私は『ゴマんぞく』がお気に入りなのですけど、家人に言わせれば「これ食べて飲むんだったら、ごま塩なめながら飲んでもかわんないんじゃない。」だそうで・・・
いいんです。私が旨いと思えば。

この小さな袋二つぐらいで、そうだなぁ・・・ボトル半分はいけますね。(笑)
今日ももう少し酒が進むと、カラオケの代わりにギターを引っ張り出して、大声で歌い始めるのでしょう。
今日は何を歌おうかなぁ???????

「18番バブ、岡林の『手紙』を歌わせていただきま~す!!!!!」

 わたしの好きなみつるさんは、おじいさんからお店をもらい
 二人いっしょに暮らすんだと、嬉しそうに話してたけど
 私と一緒になるのだったら
 お店をゆずらないと言われたの お店をゆずらないと言われたの

    中略(笑)

 もしも差別がなかったら 好きな人とお店がもてた
 に生まれたそのことの どこが悪い 何が違う
 つらい手紙になりました
 だけど 私は書きたかった だけども私は書きたかった

「続きまして、同じく岡林の『チューリップのアップリケ』を・・・・」
「古いし、うるさいよ!!!!!」

ところで、みなさんは『合コン』の経験はおありでしょうか?
残念ながら私は、コンパと聞くと店の形態を連想するという古い人間ですので、『グループ・デート』みたいなものの経験はあっても、『合コン』は未経験なのです。
聞くところによれば『合コン』には『お持ち帰り』というものがあるそうで・・・・・
どなたか、中年4人組と楽しい夜を過ごそうなんていう物好きで、しかも若い女性のグループを御存じなら、ぜひともご紹介いただけませんでしょうか。
ちなみに、私以外のメンバーはそこそこの経済力をもった紳士ですので、損はさせませんよぉ~~~~~デヘヘヘヘヘ(きゃー!キモイ!)

さて、どうして突然『合コン』『お持ち帰り』なのかというと、今日の一枚、クリフ・ジョーダン、ジョン・ギルモアのアルバムに大きく関わっているのです。

アルバム・タイトルにあるように、二人の若きテナーマンは、共にシカゴ出身の同級生(厳密にいうとギルモアはサミット生まれシカゴ育ちということになりますが)。
コルトレーンも「こんなに若くて優秀なテナーマンがたくさんいるのは、全米でここだけだ」とシカゴについて言ったそうで、つまり、魅力的で若いピチピチの連中がゴロゴロいたわけですよ。
「粗野で無骨でありながら、気持ちいい」といったシカゴ・スタイルには、先輩、ジョニー・グリフィンを聴いてもわかるとおり、ニューヨークにはない魅力があったわけで。

あれ?『合コン』の話は?

そうそう、この二人をシカゴから『合コン』会場「ブルーノート」に引っ張り出したのは、ホレス・シルバーです。
「いい、リズム・セッションがそろってっからよぉ、おいでよぉ」
みたいな(笑)

ニューヨークの面子は、シルバーとアート・ブレーキー、盛り上げ役にカーリー・ラッセルも同席しました。
『合コン』の楽しさにシカゴの彼女(?)もノリノリ、シルバーはジョーダンに、ブレーキーはギルモアに、猛アタックをかけたのです。
その結果、二人とも『お持ち帰り』に成功。
こうして、ジョーダンはシルバーの、ギルモアはブレーキーの、グループの一員となったのでした。めでたしめでたし。

BLOWING IN FROM CHICAGO
1957年3月3日録音
CLIFF JORDAN, JOHN GILMORE(ts) HORACE SILVER(p) CURLY RUSSELL(b) ART BLAKEY(ds)

1.STATUS QUO
2.BO-TILL
3.BLUE LIGHTS
4.BILLIE'S BOUNCE
5.EVIL EYE
6.EVERYWHERE


私の健忘癖

2007年05月24日 | a-c

今日気象庁より3ヵ月の長期予報が発表になったようで、『短い梅雨と暑い夏』なのだとか、各地の渇水被害がやはり心配です。

先日いつものバーのママにテレビ番組の録画を頼まれてまして、これをDVDに焼き終えたものですから、昨晩、早々に届けようと出かけてまいりました。

とはいうものの、なんだか一人で飲むのが寂しくなって、S君をむりやり電話で呼び出し、まずは焼鳥屋で待ち合わせ、乾杯とあいなりました。
「かー!うめぇ~~~~~!」
暑い日の仕事明けのビールは、そりゃもうたまりません。
エビス生の中ジョッキを一気に半分ほど飲むと
「バブ、しかしおまえは、ほんと旨そうに飲むよなぁ」とS君
「そっかぁ?まぁ、みんなにそう言われるけどね。」
「いや、間違いない、これでいい男で芸能人でもやってりゃ、間違いなくビールのCM依頼が来るよ。」
「はははははは......」
これって、褒め言葉ととって良いのでしょうか?

ビールで喉を潤したら、次はやっぱり日本酒でしょ
この焼鳥屋さん、灘の酒蔵にご親戚がいらっしゃるそうで、なかなか美味しい灘のお酒を飲ませていただけるのです。
たしか、銘柄は・・・・・・・・・・・

私の悪いというか、ダメなところというか、昔から酒の銘柄をめったに覚えないという癖があります。
ともかく、この生酒がじつにたまらない。常温をちょっと大きめのぐい呑みでいただくと、何の戸惑いもなしに喉をスーっと通っていって、日本酒のいい香りが口いっぱい、いやいや身体いっぱいに広がるのであります。
「バブ、おまえ日本酒のCMもいけるわ」

銘柄を覚えないといえば、
最近、特にお気に入りで、いつものバーでは必ず一杯飲むモルト・ウイスキーがあります。(とはいうものの、一杯だけストレートでいただいて、あとはバーボン・ロックで済ますんですけどね。)
この銘柄も、すでにそうとう飲んでいるにもかかわらず、覚えていなかったのです。
スコッチ好きの方なら、よく御存じの銘柄なのでしょうが、私がそこそこ知っているのはバーボンばかりなもので・・・・(かなり言い訳っぽいですね)

今日からこんな本を読み出しました。土屋守著「モルトウイスキー大全」です。
この本、単なるモルトウイスキー・カタログといった内容ではなく、醸造所の紹介や、まつわるエピソード、ウイスキー・ジョークまで紹介されているという、酒好きにはじつに読みごたえのある本なのであります。

「どれ、あのお気に入りのモルトはと・・・・・・・」
なんとなくボトルラベルの雰囲気から『LAGAVULIN(ラガヴーリン)』であろうと断定・・・・しかし、自信がありません。
はははははは、ママに電話しちゃいました。
「ママ、れいのお気に入り、ラガヴーリンでいいんだよね」
「そだよ」
かくして、ついに、お気に入りのモルトウイスーの名前を、私は覚えたのです。(パチパチパチ)

この『LAGAVULIN』というウイスキー、みなさんは飲んだことありますか?
旨いですよ~~~。なんとも癖のある、それでいながらまろやかで、テイスティングをする専門家みたいに上手いこと言えませんが、島ものらしい何処かしょっぱい感じもあるし、くせ者好きの方、ぜひ一度お試しください。くれぐれも、氷は入れずにお飲み下さいね。

「ようし、こうなったら、この本でモルトウイスキーの銘柄を覚え尽くすぞ!!!」
「飲んだ酒の銘柄だって忘れちゃうだれかさんが、本を読んだくらいで覚えるわけないじゃないの、バカみたい。」
「シュン」

さて、今日の一枚は、レイ・ブライアントのソロ・アルバムです。

ブライアントのソロといえば、私の大のお気に入り「RAY BRYANT ALONE AT MONTREUX」がピーンと浮かんできます。しかし、さかのぼること約4年前に録音されたこのソロも、負けず劣らずのアルバムなのです。
おおむね、ブライアントの評価は「RAY BRYANT ALONE AT MONTREUX」を挟んだ前後で大きく変わるのが常識のように言われますが、このアルバムを聴くと、彼の実力を周りが見逃していたにすぎない、ということが実感できるのではないでしょうか。
ブルースでない曲まで、彼の手にかかればブルースに聴こえてくる、ブライアントという人はそういうお方なのです。

ALONE WITH THE BLUES / RAY BRYANT
1958年12月19日録音
RAY BRYANT(p)

1.BLUES #3
2.JOY
3.LOVER MAN
4.ME AND THE BLUES
5.MY BLUES
6.ROCKIN' CHAIR
7.STOCKING FEET


理論武装は止めましょう

2007年05月22日 | d-f

今日は昨日にも増して良い天気、気温も順調に上がって、いよいよ初夏、いや、夏でしょうか?一部ですでに水不足が心配されている地域もあるとか、なんとか過ごしやすい夏であってほしいものです。

今日は、久しぶりに行きつけの喫茶店でランチをいただきました。すると、若い常連さんTさんが話しかけてきました。
「バブさん、ホームページ見させていただきましたよ。最近、僕もジャズに目覚めてきて、とても参考になりました。」
こう言われれば悪い気はしません。
「ありがとう、最近、更新がおろそかだけどね。」
「それにしても、バブさんは詳しいですよねぇ、どんなふうにすればあんなに詳しくなれるんですか?」

私は、けしてジャズに詳しいとも思っていませんし、何を指して「詳しい詳しくない」を決めるのかよく理解していません。
しいて詳しいと思う方は、多くのそれを聴いている方だと思っています。

「オレなんかぜんぜん詳しいうちに入らないけど、T君、ジャズの歴史だの時代背景だの、ジャズマンの人となりやレーベルの特徴なんてのは、多く聴き込めばおのずと興味が出てくるもので、『まずは聴くべし』これだと思うよ。」
「なるほど」
「音楽聴くのに理論武装が先に立ったってもあんまり意味がないと思うもん。多く聴いて、ライナーノートなんか読んでると、そこそこの事は覚えられるし、それで興味でも出れば、ジャズ研究家でも目指せばいいジャン(笑)、まぁ、それは冗談としても、自然とオレくらいの薄っぺらい知識はすぐに身につくって。それよりも偏見無しにいろんなものを聴くことが一番だって。」

「じゃあ、バブさん、どんなの聴けばいいですかねぇ?」
きた!この質問が私は一番の苦手です。
「いゃあ、それはなんとも言えないなぁ、ただ、聴く機会が無くて、何でもいいから聴いてみたいって言うんだったら、かなり偏ってるけど、家に聴きに来てもいいよ。」
「行きます行きます。日曜日に行ってもいいですか?」
「いいけど・・・・土曜日のほうがいいかなぁ、オレ飯の支度しなくちゃいけないから」
「・・・・・・・・・・!? ともかく、じゃあ土曜日に電話します。」

「貸してあげるよ」と言わないところがミソですね。(笑)

でもね、そんな事言いながらも、少し聴き始めるといろんな本や、メディアを通して、少しでも知りたいと思うのも確かで、私も知らず知らずにいらぬ理論武装に走ったりしたものです。
もし、T君が我が家に遊びに来てくれて、読みたいという本があれば、そちらは喜んで貸してあげることにします。土曜日がちょっと楽しみです。

ところで、今月のNHK「私のこだわり人物伝 マイルス・デイビス」は、皆さんご覧になってます?
まぁ、そのお話は、全ての放送が終わってからにしましょうか。

さて、今日の一枚は、ビル・エバンスです。
このアルバム、エバンスのアルバムでは、えらいマイナーな一枚ですよね。ライナーノートには、エバンス二枚目のリーダーアルバムと記載がありますが、ホブ・ブルックマイヤーとの共演盤と言った方が間違いないように思います。

さぁ、理論武装的なお話ですよ(笑)
私は、このアルバムの録音日にとても興味があります。
1956年3月12日録音といえば、名盤「KIND OF BLUE」二度のセッションの間に録音されたということになります。

「KIND OF BLUE」の第一回目の録音は、1969年3月2日、先にスタジオに入ったエバンスは、ウイントン・ケリーがやって来たことに驚きます。(もちろん、ケリーもですが)
結局は、先に来たエバンスが待たされるかたちで「FREDDIE FREELOADER」がケリーのピアノで録音され、ケリーがスタジオを後にしてから、「SO WHAT」「BLUE IN GREEN」をエバンスのピアノで録音したのでありました。
エバンスは「FREDDIE FREELOADER」にもかなりの自信を持っていたといわれていますが、心中はどんなものだったのか?
そして、二回目の録音、4月22日を迎えるわけです。

一回目の録音を終えて10日後に録音された今日のアルバム、エバンスの心の中はどんな状態だったのでしょう?

そんなことを思いながら聴いてみるのも、一興ではないかなぁ、なんちゃってね。

アルバム的には、エバンスがピアノ共演に挑戦しているという面白味と、バルブ・トロンボーン奏者のブルックマイヤーが、ピアノのみで通しているというところでしょうか。二人のピアノ・タッチの違いがへんに面白くも感じられます。
曲も、誰もが知っているものばかりですので、気軽に楽しめる一枚だとは思いますよ。

IVORY HUNTERS / BILL EVANS
1956年3月12日録音
BILL EVANS, BOB BROOKMEYER(p) PERCY HEATH(b) CONNY KAY(ds)

1.HONEYSUCKLE ROSE
2.AS TIME GOES BY
3.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
4.IT COULD HAPPEN TO YOU
5.THE MAN I LOVE
6.I GOT RHYTHM


愛煙家であるために

2007年05月21日 | m-o

先日、親たちが子供達に酒を飲ませ、その写真がネット上に流れたことが原因で書類送検された、との事件がありました。「何もちょっとぐらい」という考えはいかんということ、私も充分気をつけなければいけませんね。

今だから言えますが、愚息が高校生の頃、とある企画の打ち上げで、私の目を盗んで酒を飲んだことがありました。あの時も「親父のことを考えれば、可愛いもんだろ」とみんなに言われ、「多少ならしかたあるまい」と考えてしまった私、今更ながら反省しております。いかに自分が、中学高校の頃どうであったにしても、子供には「悪いことは悪い」と教えなければいけないということでしょう。

悪いことといえば、昨日の『おさかな's ブログ』(ブログ仲間おさかなさんのブログ)の記事で、マナーの悪い喫煙者の事を書いておられました。

<時々タバコの吸い殻の固まり(沢山っていう意味)が道路の上にあるのを見かけるのですが。。。。。今日見てしまいました。車の窓が開き、灰皿をひっくり返してるところを(^^;;
なんだか、思いっきりブルーな気分に。。。>

とのお話。
同じ喫煙者としてじつに腹の立つお話でありました。こういったヤカラがいるから、ますます我々喫煙者の肩身が狭くなっていくわけで、嘆かわしいかぎりです。

 
これは知り合いからいただいた
マイルドセブン30周年記念ライター

今年は、今や世界シェアー第2位というタバコ『マイルドセブン』が発売になって、30周年だそうで、そういえば『マイルドセブン』が発売になった当時のことをよく覚えています。30年前、私はまだ学生でしたねぇ、しかも未成年でしょ、『ハイライト』をすでに吸っていたことは問題です。でも今となってはもう時効でしょう?(未成年者の喫煙は違反ですから、けして真似をしないように)

記憶が確かなら、吉田拓郎がフォー・ライフの社長に就任したのも、気象衛星『ひまわり』が打ち上げられたのも、「不通の女の子に戻りたい」とキャンディーズが解散したのもこの年だったと思います。サザンの「愛しのエリー」が発売になったのも、日テレの「24時間テレビ」が始まったのも、私が始めて一人の彼女と付き合い始めたのも・・・・・

最後の思い出が、これだけ出来事をよく覚えている最大の要因ですね。(笑)

話がまたしても大きく本題をはずれてしまいました。
ともかく、喫煙者はルールを守って、これ以上、非喫煙者だけでなく、同じ喫煙者にも迷惑をかけるような行いは謹んでもらいたい。そして、子供達にも胸を張れる行動をお互いに心がけましょうよ。

 煙草のめのめ 空まで煙せ どうせ この世は 癪(しゃく)のたね
 煙よ 煙よ ただ煙 一切合切 みな煙

これは、私と同じく、タバコ好き酒好きの北原白秋の詩です。
投げやりに空へ煙を吐き出す世はすでに終わり、場所を考えてタバコを吸う時代になったのです。寂しいですが、愛煙家のマナーの悪さが引き起こした現状でもありますから、あまんじてこの現状を受け入れるしかありませんね。

さて、今日の一枚は、ブルー・ミッチェルです。
一曲目のジャズ・ロックは、私としてはちといただけませんが、日野輝正のバラード「ALONE, ALONE AND ALONE」なんて、じつに出来の良い一曲だと思います。

また、あんがい光っているのが(失礼な言い方ですが)、ジュニア・クックです。「ONE SHIRT」あたりのソロはなかなかのものです。

若きチック・コリアも新鮮みはあるかな?

DOWN WITH IT / BLUE MITCHELL
1965年7月14日録音
BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) CHICK COREA(p) GENE TAYLOR(b) AL FOSTER(ds)
 
1.HI-HEEL SNEAKERS
2.PERCEPTION
3.ALONE, ALONE AND ALONE
4.MARCH ON SELMA
5.ONE SHIRT
6.SAMBA DE STACY


罪滅ぼし

2007年05月20日 | a-c

風が強いものの良く晴れた一日でした。

昨晩はMさんにまたも誘われ、な、なんと、朝の4時に帰宅という・・・・不良中年は健在であります。(もちろん誇れることではありませんが)

昨晩の酒席には、当地の若き高校教諭も同席しており、話は教育論にまで及ぶ有意義なものでありましたが、ふと気づけばそんな話も何処へやら、不良中年二人と若き教諭二人は鼻の下を伸ばしながら、お嬢様方(いわゆるホステスですが)と、くだらぬお話に花を咲かせていたのでありました。(しょうがねぇ~~~~!)

そんなこんなで、今日は家人の風当たりも、おもての風のように強く、私も罪滅ぼしに懸命だったわけで、
買い物でしょ、庭仕事でしょ、風呂掃除、昼食の準備だってさせられて、カメの水槽洗い、洋服の入れ替えまで・・・・・・・・
最後はもちろん夕食の準備もです。
トホホホホホ、自業自得ですね。

そこで、『料理当番、今日の一品』

まずは、「生ハムサラダ」です。ちょっと塩をした野菜に、ニンニク、鷹の爪で香り付けしたオリーブ油とレモン酢をかけてみました。

お次は、今日のメインですね。
「マグロの黄身おろし和え」です。煮きり酒、煮きりみりん、醤油で作ったタレに、マグロのブツを15分程漬け、皿に盛ります。焼き海苔、黄身おろし、山葵を添えて、漬けダレを少々廻しかけたら出来上がり。
これが、日本酒に良く合うこと合うこと・・・・「何?今日も飲む気?!」

こちらは「簡単煮物」

母が「生もの」がダメなものですから、ご飯に味をつけてみました。
ほぐした塩鮭と、梅干し、白ごま、大葉を混ぜただけですが、けっこういけるんですよ。
私は、飲みますから食べませんでしたが・・・・「やっぱり、飲んだんかい!」

これだけご奉仕すれば、昨晩の乱行もお許し頂けますよね・・・・・
「来週もやってもらう事、いっぱいあるからね!!!」
「ハイ」

さて、今日の一枚は、英国生まれのピアニスト、ロニー・ボール唯一のリーダー・アルバムです。
トリスターノ派ピアニストということで、なんだか小難しいイメージもありますが、堅苦しさもなく乗りの良い一枚に仕上がっていると思います。
(う~~ん、ケニー・クラークが入っているせいでしょうかね。)

なんといっても聴き所はテッド・ブラウンでしょう。伸び伸びと吹き上げる彼のテナーが、とても良いと思います。しかし、この人も不遇のテナーマンですよねぇ。「もっと、多くの録音が残っていればなぁ」とついつい思ってしまいます。

ともかく、「トリスターノ派の連中が集まって、また、小難しい事やってんじゃないの」と思われる方、その期待は完全に裏切られる一枚のはずです。(笑)

ただ、ジャケット・デザインはいただけませんよねぇ、まぁ、そこがサヴォイらしいといえばらしいのですけど。

ALL ABOUT RONNIE / RONNIE BALL
1956年3月21日録音
TED BROWN(ts) WILLIE DENNIS(tb) RONNIE BALL(p) WENDELL MARSHALL(b) KENNY CLARKE(ds)

1.PENNIE PACKER
2.PREZSEZ
3.I DON'T STAND A GHOST OF A CHANCE
4.LITTLE QUAIL
5.CITRUS SEASON
6.SWEET AND LOVELY
7.FEATHER BED


鳥啼魚の季節かな

2007年05月19日 | a-c

今日は朝からどんよりとした曇り空、西の空にはさらに黒い雲がかかり、いかにも雨を「降らすぞう」と言わんばかりでした。
我が市内では、先週に引き続き今週も『運動会』を予定している学校が多いそうで、確かに遠くで花火の音が聞こえます。
こんな天気の日には、『運動会』を行うべきか否か、担当の方は多いに頭を悩まされるでありましょう。無理に決行して雨でも降れば「明日は晴れとの天気予報なんだから、何も無理して今日やらなくとも」と文句を言われ、早々と中止を決めても、たいした雨でなければ「料理の準備をしちゃったのに」とか「せっかく今日休みが取れたのに」とか・・・・・・
「どうせなら朝から雨がザァーザァー降ってくれりゃぁいいのに」てなこと思うんでしょうね。
結果、小雨は少々あったものの、昼過ぎには青空も見えてきましたので、担当者も胸をなで下ろしておられることでしょう。

私の方は、恒例の散歩をどうするか悩んでおりましたが、ちょっとした買い物を頼まれたこともあり、ついでとばかり小雨をもろともせずに近くの公園を歩いてまいりました。

 

山の中の公園にこれといった特徴はありません。魅力と言えば、まずは広いこと、それに起伏に富んだ遊歩道があること、そして季節の移ろいを肌で感じられるといったところでしょうか。
遊歩道を歩けば、この季節ならではの、う~ん青葉の香りというか、土の香りというか・・・
そうそう、夏、山にキャンプなんかに行って、朝とんでもなく早い時間に目覚めて、テントを出た瞬間に香ってくる、あれのもっと若い香りみたいな・・・・
説明になってませんね。ともかく、そこらで鳴く鳥の声と独特の香りを楽しみながら歩いてきました。



行春や鳥啼魚(とりなきうお)の目は涙

歩くといえば、かの松尾芭蕉が陸奥、北陸へ向かい、江戸深川の庵を出たのが、元禄二年弥生の末の七日ですから、旧暦の三月二十七日、新暦では今週の月曜か火曜、14、5日あたりでしょうか。
その日のうちに



草臥(くたびれ)て宿かる比(ころ)や藤の花

と草加に到着。
ビックリしちゃうのは



あらとうとう青葉若葉の日の光

三日目には日光に着いてしまったという健脚ぶり。
同じ季節に同じ歩くでも、私のそれとは歩きが違うわけで、それでも今も昔も青葉を愛でる心は変わらぬようであります。

おっと、ちなみに鳥啼魚(とりなきうお)というのは、魚の名前じゃござんせん。鳥が鳴き、魚が涙するという意味ですのでお間違いのないように。
つまり、
春も行ってしまうし、私も旅立つ、なんだか寂しい気持ちに、鳥も泣くし、魚も涙するようだなぁ
という句ですので、子供さんやお孫さんに訊ねられたとき、間違えないように教えて上げてくださいね。

さて、今日の一枚は、ジャズファンであらずとも一度は耳にしたことがある「TAKE FIVE」が収まった、このアルバムです。
「あらあら、いまさら」
とも言われそうですね。

今日の午後は天気も回復して、お昼寝にはピッタリ。
じつは小野リサなど聴きながら、うたた寝をしていたんですよ。それでね、小野リサの後に何を聴こうかと考え選んだのが、このアルバムだったのです。

四分の五拍子、八分の九拍子、四分の六拍子といった、私には言われてもピンとこない変拍子の曲が続くこのアルバムは、誰しもが知る名盤であります。
デイブ・ブルーベックのピアノはもちろんですが、なんと言ってもポール・デスモンドの美しいアルトが最大の魅力でしょうね。
私にとってこのアルバムは、朝起きてすぐに聴くモーニング・アルバムではないんです。
風が心地よいこの季節って、昼寝起きはボーッとしちゃうじゃありませんか。そんな時に聴くこのアルバムが私は好きなんです。

ちなみに、私がジャズと意識して聴いた初めての曲は、小学校4年生の時、ステレオ東芝ボストンが、何故か貧乏所帯の我が家に場違いのごとく置かれ、聴くレコードがな無いと父が仕入れてきたポピュラー全集、ジャズ編A面の一曲目に収められていた(話がナゲー!)「TAKE FIVE」それでありました。

TIME OUT ! / DAVE BRUBECK
1959年6月7,8日録音
DAVE BRUBECK(p) PAUL DESMOND(as) EUGENE WRIGHT(b) JOE MORELLO(ds)

1.BLUE RONDO A LA TURK
2.STRANGE MEADOW LARK
3.TAKE FIVE
4.THREE TO GET READY
5.KATHY'S WALTZ
6.EVERYBODY'S JUMPIN'
7.PICK UP STICKS