JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

だれかぁTに伝えてよ

2015年11月30日 | a-c

この辺りは、昨日今日(アハ、もう一昨日昨日か)と青空が広がりましたが、風の冷たさは間違いなく冬を告げていました。

午前中に所用を済ませ、午後からは得意の引き籠もりです。
何をするわけでも無く、レコードをかけながら冷たくなりかけた珈琲をすする・・・・じつにイイ時間です。
一枚のLPが終わり、選曲を迷っている間に何気にテレビをつけてみたりして。
もちろん何かを見ようとの目的もありませんから、チャンネルをポコポコ変えてみると、BSプレミアムの『ザ・フォークソング』なる再放送番組にぶち当たりました。
なぎら健壱と坂崎幸之助が、
「ギターを始めるとだいたいがFのコードで挫折する・・・」
てな話をしております。
その間も次のレコードを選んでいる私、「ならテレビなんかつけるな」でありますが、そのテレビから突然

♪ おいらの恋した女は 港町のアバズレいつも ・・・・・♪

浅川マキの『かもめ』が流れてまいりました。
おもわず選曲をヤメ見入っていると
「あらら、山崎ハコじゃん」
そう、山崎ハコが『かもめ』を歌い始めたのであります。

浅川マキと山崎ハコ、私からすると「似て非なるもの」
昔、浅川マキが好きだと言うと、
「そんじゃ、山崎ハコも好きだろ」
と言う輩が多くて、そのたびに否定していた事がありました。(そのくせここでも以前取り上げたように『織江の唄』なんか好きなくせにね。笑)

その「似て非なるもの」が、浅川マキを歌っとるんでありますよ。そりゃアンタ聴いちゃいますわいな。

歌ったのは『かもめ』と『赤い橋』の2曲でありましたけど、聴き終えた私は、直ぐにLP『裏窓』をかけたのでありました。
(晴天の日曜の午後に聴くレコードじゃねぇ~~~!笑)

さても、ここに写した2枚のLP、じつは私の持ち物ではありません。(『裏窓』は、私所有の物と2枚あるんですけどね。)
これは昔、私以上に浅川マキファンだった友、T君の持ち物です。

我が青春の思い出を紐解くと、
ジャズ喫茶→ママ→ビール→酔ったイイ女→浅川マキ→寺山修司・真崎守
みたいな、一つの連想が浮かび上がります。もちろん、その中心はママであったのですよ。

ではT君にとって浅川マキはどんな存在だったのか?
それはほぼほぼ、先の連想と似かよったものだったのだと思います。一つ違っていたのは、私はママのそばにいつも居られて、T君は諸事情から逢えても年に数回であったということ
16,7の少年にとって、ほろ酔いのママがジャズ喫茶にもかかわらず浅川マキをかけて聴く姿・・・
「それってどうよ」
ってぇ話ですよ。(笑)

今、T君の消息は全く分かりません。
プレーヤーも持っていないのに、大事に持ち歩いていた2枚のアルバム、彼はそれを私に預けて何処かへ消えてしまったのでした。

何処かで、涙を流しながら浅川マキを聴く酔っ払いオヤジに出会ったら、
「あんた、バブを知らないかい?」
と、声をかけてみて下さい。そして、もし知っていると答えたら
「今でもあんたのレコードを大切に預かっているってさ」
と、伝えていただけないでしょうか。

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。
午前中買い物に出かけると、パイカがありまして、えっ?「なんじゃいパイカって?」ですか?別に乳のデカい烏賊ではありませんで、豚のバラ軟骨です。

本来ならじっくり何時間も煮込むんでありますけど、そこは『文明の利器』圧力鍋がございます。
「何処が軟骨?」
てな感じまで煮込んでやると、スペアリブとはまた違った美味しさがあります。
付け合わせは、煮卵にマカロニグラタン風焼き物とかにかまサラダです。

お弁当はこんな感じ。

さて、今日の一枚は、以前紹介済みのクリフォード・ブラウンです。ちなみに今日最後に聴いた一枚です。

同日録音の『BEST COAST JAZZ』とともに、東西オールスターのジャムセッション、いかにもコマーシャリズムを感じる設定ではあります。
どうみても、イイ演奏は・・・・・
ブラウニーってぇ人は、『CLIFFORD BROWN WITH STRINGS』なんかでもそうですけど、下手な心配をことごとく覆してくれるお人なんであります。

このアルバムもまさにそんな一枚ですよねぇ・・・
「AUTUMN IN NEW YORK」なんか、むちゃくちゃ感じはエエんですけど、「この調子でB面全部?」と思わなくも無い。それがイイ意味で裏切られるんですねぇ
まぁまぁ、「さすが愛するブラウニー」そんなところです。

CLIFFORD BROWN ALL STARS
1954年8月11日録音
CLIFFORD BROWN(tp) HERB GELLER, JOE MAINI JR.(as) WALTER BENTON(ts) KENNY DREW(p) CURTIS COUNCE(b) MAX ROACH(ds)

1.CARAVAN
2.AUTUMN IN NEW YORK


そうです、私が危険人物です。

2015年11月26日 | s-u

ここ一週間ばかり「諸事情によりお目々をあまり使いたくない」との理由で、またしても更新を控えておりました。けして裁判の出頭拒否が原因ではございませんのでご心配めさるな。(笑)

さても、その間に季節は一気に進み、昨日今日とかじかむ寒さです。それにしても歳を感じるのは、昨年より確実に手足の冷たさが増していること、そのうち全身が冷たくなって・・・・・なんちゃってね。

世の中、テロだの爆撃機撃墜だのきな臭い感じでありますが、我が友S君は、ついに自社ビル・・・ごめん、ビルではありませんでした。事務所を新築し、中身だけで無く外見もいっぱしの建築株式会社としてのスタートをきりました。

てな事で、先日の日曜日は引っ越しのお手伝いです。

駐車場のアスファルト打ちや入り口のタイル貼りなど、まだ未完成な部分もありますが、床暖付きの事務所内は天井が高く、そりゃもう快適であります。
片付けが済むまでは内部の撮影はNGというのはいささか残念ですが、
それでも、興味津々の私は隅々までチェックしてまいりました。

「オイオイ、風呂もトイレもあるし、二階のスペースはまさにアンタの避難場所にうってつけジャン。布団かベッドはいつ搬入?」

「じぇじぇじぇ、カウンターキッチン?鍋釜もそろえなくちゃいかんよ、こりゃ、ビックリポンや」

と、訳の分からない言葉遣いで大騒ぎ
するとS君は、

「布団も、ベッドも持ち込む気は無いし、ここで鍋パーティーをするつもりもござんせん。(キッパリ)」

しかしですなぁ、S君の友人は、私のように人の良い者(笑)ばかりじゃござんせんし、いずれこの事務所に進出してくるのは火を見るより明らか。
さらには、S君本人がその決意を全うする人物かどうかということを検討するに・・・・・・
「一年後が楽しみだぁねぇ」
「バブさん、変な誘惑したらダメだからね!!」
おっとそうでした。取締まわれ社長は優柔不断でも、真の取締役がいる限り、この事務所の平穏は保たれるかもしれません。

「でも、取締役~~包丁とまな板と雪平鍋と中華鍋と・・・・・そんくらいは有っても、ほら、キッチンが宝の持ち腐れになってももったいないしね。」
「やっぱり、バブさんが一番の危険人物だよね。」
「・・・・」

そんなこんなで、日曜日は飲みに出かけてしまったので、『料理当番、本日の一品』はお休みです。
その代わりと言っちゃ何ですが、先日のボージョレー・ヌーヴォー解禁日に、自宅で味わった様子を

まぁ相変わらずの水っぽさはヌーヴォーのヌーヴォーたらんところですから置いておいて、私には昨年よりは美味しかった感じがしましたけど、みなさんはいかがでしたか?

お弁当はいつもとあまり変化有りませんかね?真ん中の白い物体はとろろ揚げです。弁当に入れてもふんわり感とトロ~リ感を残す秘訣は・・・企業秘密です。(笑)

さて、今日の一枚は、お久しぶりのホレス・シルバーです。

ホレスと言えば、なんたって「元祖ブルーノートっ子」ですよね。ともかくブルーノート盤が多い。さらには50年代から60年代中期までのアルバムは、まさに彼の絶頂期の記録であります。
そんな中でこのアルバムは珍しく目立ちにくいアルバムでもあります。

その理由は、
ホレスの魅力は何か?
例えば、「OPUS FUNK」「SISTER SADIE」「FINGER POPPIN'」「SENOR BLUES」てな一度聴いたらついつい口ずさむような親しみやすいメロディー、そして元気な中に哀愁がある的な感じでしょうか。
その点、このアルバムには全曲オリジナルなのにその要素は薄いからなのかなぁ?

いやいや、私は好きですよ。
一曲目のタイトル曲なんてエエと思いますもん。まっ、ブルー・ミッチェルとジュニア・クックの頑張りもありますけどね。

ところで、4曲目の「THE DRAGON LADY」というと、西太后のイメージ?
アメリカのコミック「テリーと海賊」に出てくる中国沿岸を根域にしていた、海賊の女王?
ラムベースの甘いカクテル?
何でもイイけど『取締役』じゃ無かろうね?(こりゃまた怒られるぅ~~!)

SILVER'S SERENADE / HORACE SILVER
1963年5月7.8日録音
HORACE SILVER(p) BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) GENE TAYLOR(b) ROY BROOKS(ds)

1.SILVER'S SERENADE
2.LET'S GO TO THE NITTY GRITTY
3.SWEET SWEETIE DEE
4.THE DRAGON LADY
5.NINETEEN BARS


いただきました!永久欠番!

2015年11月17日 | g-i

今日、待望(?)のマイナンバー通知書が手元に・・・・
憧れの王・長嶋の背番号でも五郎丸の背番号でもありませんでした。(背番号に12桁は無いし)

通知を見てふと思い出したのは、何年か(ごめんなさい何十年かです。)前に、初めてポケベルを持たされた日の事です。
もちろん会社の物を持たされたのですが、当事はまだ普及率も低く、なんだか新しいオモチャを手にしたような高揚感があったように覚えています。
しかし、いつの間にかそれは、我がプライベートをも侵食し、常に会社に管理され続けているという一種強迫観念をもたらす道具であったことに気付くのでありますが、時遅し、携帯が普及した現代ではそれすらも感じないまま多くの者にプライバシーは侵食され続けています。
電車内でポケベルが鳴ると、周りにいるスーツ姿の人達が全員でポケットを押さえるという『ポケベル恐怖症』、あの異様な光景は、社会現象にもなりましたっけねぇ


いくら大きくしても私の背番号は見えませんよ。裏面ですから(笑)

「あ~あ、ついに国に完全管理される時代が来たのかなぁ・・・」

こうして我がマイナンバーを目の当たりにすると、そんなことを感じずにはいられないのは、私の極端な被害妄想なんでしょうか?

これほど個人情報の重要性を強調する社会で、個人の意思にかかわらず国だけがそれを把握できる・・・・それって、エエんでしょうかねぇ?
まぁまぁ、今さら言ってもしかたのない事、このナンバーが今後どのように活用されていくのか注視するしかありません。

ところで、みなさんはマイナンバーカードを作られますか?
あの小さなITチップに、それこそ膨大な個人情報が詰め込めるカード・・・・
持つべきなんでしょうか?持つべきじゃ無いのでしょうか?

住基カードで一度失敗している国家権力(過激な言い方ですかね)が、このマイナンバー制に失敗するようなことがあれば、生まれたときにチップを何処か体の一部に埋め込むみたいな、昔読んだSF小説的施策をとったりするまで行くんでしょうか?

と、またまた我が被害妄想は燃え上がるのであります。

ところで、マイナンバーカードが普及すれば、住基カード(私は持っていませんが)はもとより、タスポ(これも持ってません。)も保険証も年金手帳も印鑑登録手帳もキャッシュカードもクレジットカードもいずれ無くなるんでしょうか?
特に女性がアホみたいにため込んでいるポイントカードも?

でも、そんなもん全部集約したカードなんて、おいそれと持ち歩けませんやねぇ
今でもキャッシュカード一つ再発行するんだってけっこう手間ですよ、再発行するまで全てが利用不可能になったりしたら、そりゃ大変じゃないですか。
それに、ITチップなんて、どんなにセキュリティーをかけても中身を見られちゃうなんてぇこたぁ簡単にできる頭のよろしい方がいっぱいいるんでしょ。
ますますおいそれと持ち歩けない。
だけど、それが無いと何も出来ない・・・・
「えっ?それって便利なの?不便なの?」
ってね。

まっ、カード申請はもうしばらく熟慮して決めたいと思っています。(どっかのお偉い方の答弁みたい。笑)

ともかく、今日受け取った紙切れの最上部に書かれた12桁の番号で、私は権力(あえてそう言わせていただきますが)の管理下に置かれた日本国民となったのであります。

「これが、私が孤独死しない保証番号ならイイのになぁ・・・・」

さて、今日の一枚は、アル・グレイです。
夜をテーマに作られたアルバムですけど、どこぞのでかい会場で華やかなパーティーでもしている夜なんでしょうか?
私はもう少ししっとりとした落ち着きある夜の方が好きなんですけどねぇ

ともかく、これだけのバックがいつつも「アルはそこにアル」みたいな一枚だと思います。
正直、個人的には「大好き!」とは言えない一枚ですかねぇ、あまり深く考えずに聴くのが一番かもしれません。

ただ、ジャケは良いでしょ?
「勢いでジャケ買いした」
てな一枚でもあります。

NIGHT SONG / AL GREY
1962年11月1日録音
AL GREY(tb) BILLY MITCHELL(ts) DAVE BURNS(tp) BOBBY HUTCHERSON(vib) EARL WASHINGTON(p) HERMAN WRIGHT(b) OTIS FINCH(ds) PHIL THOMAS(conga)

1.BLUES IN THE NIGHT
2.STELLA BY STARLIGHT
3.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
4.THROUGH FOR THE NIGHT
5.STARDUST / NIGHT AND DAY
6.LAUGHING TONIGHT


こりゃまたエロイ話だ

2015年11月16日 | a-c

二日間続いたぐずついた天気も去り、今日は朝から秋の青空が広がっています。
パリでの同時多発テロ、ショックですよねぇ、普通の観光地で普通にしている人達が突然非日常に巻き込まれ、死者が129人って・・・
「なんちゅうこった!」
まったくそんな気分です。
これは他人事じゃありませんよ。いつ何時秋葉原のAKB劇場が標的になってもおかしくないんですから、さりとて、あまりに過敏に反応すれば、それはそれでテロリストの思う壺ですしねぇ・・ほんといやになっちゃいます。

それとは別に気をつけなくちゃイカンのは、余計な偏見ですよね。
近くにいる普通のイスラム教徒の方々や、ヨーロッパに流出している難民、そういった方々に影響が出るのは必至でしょう。
ごく一部の警官や先生の不祥事が、全体の信用を無くすのとは、次元が違う話ですから、私自身、本人も気付かないうちに生まれる偏見には、注意せねばイカンと思っています。

おっと、そんな真面目な話では無く、今日はエロ話をしようと思ってたんだっけ

米男性誌『PLAYBOY』が、2016年3月からフルヌード写真の掲載を中止

こんなニュースが流れてきたのは、先月中旬だったでしょうか?
『プレイボーイ誌』『ペントハウス誌』といえば、中学生時代憧れの雑誌でもありましたねぇ。もちろん目的は記事の内容では無く、美しいパツキン女性のヌード以外の何者でも無かったわけですけど・・・・
いやいや、これは思春期の男として当然な興味だとご理解願いたい。
そんな中、集英社から『PLAYBOY』日本版が出版されるとの知らせに、「ついにこの日が来たか」と心振るわせた男性諸氏は私を含め多くいたと思います。

創刊号のマリリン・モンロー・・・もちろん創刊号を手にしたことはありませんが、かのヌード写真は幾度となく目にし、鼻の下を伸ばした経験は忘れられませんし、数多くの『プレイメイト』に、心躍らされた諸氏もまた数知れずでありましょう。

それが、「いまやネットを通じワンクリックでありとあらゆる性行為が見られる時代であり、ヌードは時代遅れである。」といった理由で掲載を中止するんだとか。
それってまぁ仕方が無いことなんでしょうけど・・・・・・?

今、世間の大きな関心を呼んでいる『京都の小学生大麻吸引』ですが、あれとて、「ネット社会が引き起こした歪みの産物」みたいなところがありますよね。
大げさですけど、へたすりゃ「少子化の最大の要因がネットにある」なんてぇことに・・・

いやね、思春期に普通にそういったことに憧れ、「見たい、聞きたい、触りたい」といった欲望が、少しずつ現実の物になって行くからこそ、恋が芽生えたり、愛が育ったりするんじゃなかろうか・・・なんてね。
それがア~タ、「ネット開いてワンクリックでバーン!」じゃねぇ、色気も素っ気もありゃしない(笑)

エロスが実はギリシャ神話の男神だったなんてぇこと一つも知らずに、その響きでいろんな妄想なんかしちゃって、頭に浮かぶのは男神エロスじゃ無く、泡から生まれた女神アフロディテの姿・・・
これだからエエんですよ。
それが、最初っから「エロスは男、お前の頭に浮かんでいるの女はアフロディテ」なんてバーンと言われちゃった日にゃ、夢もチボウもありゃせんじゃないですか。

愛の男神エロスは、男と女を愛によって結びつけ、子どもを産ませる神力で、我々に繁栄をもたらしてくれたわけで、その神力は、段階を経た生活の中で効力を発するものだと・・・・・・
「最初っからワンクリック・バーン!はイカンよ。」(笑)

あれ?またまたなんの話だか分からなくなってしまいましたが・・・・
つまりね、バカ者よ、
「女性の足の左右の親指の間は、苦労してものにするからこそ価値があるんだよ。安易に弱い者を付け狙ったり、簡単な方法をとったりしちゃイカン!そこにエロスはおらんよ。」
なんのこっちゃ

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。
昨日、県議会選挙を済ませ家に帰ると母が
「○○、豚汁もイイなぁ」
と宣いました。
「もっと寒い日がいいんじゃねぇ?」
とは言ったのですけど

豚汁です。隠し味はほんの少々の酒粕です。

「豚汁だけでマンマ喰える。」との母でしたが、「そうはイカン」と秋刀魚の塩焼きを食べさせ、私は鰹のサラダで日本酒を・・・・

この鰹のたたきを乗せたサラダのミソは、自家製ポン酢です。先日いただいたカボスを搾り、3日寝せて作りました。
これを炙った鰹にたっぷりすわせ、生わかめ、ニンニク、大葉、そして野菜と一緒に食べれば
「あ~~らま、ビールでもいけんじゃねぇ!?」(笑)

もう一つ、日本酒のお供は得意の筋子の酒粕漬けです。豚汁に酒粕を入れたのは、これを作るんで余ったからじゃありませんからね。

お弁当は相変わらず、いつもと違うのは酢飯にしたところですかね。

さて、今日の一枚は、エリック・アレキサンダーです。

「2004年録音って・・・バブもそんなん聴くんだ?」
って言われそうですが、5作あるこのシリーズの一枚目だけ所有しております。
「なんたってア~タ、ジャケのエロっぽさでしょ」
今日選んだのは、不純なその一点であります。

って、いかにも「魅力無いアルバムだけど」との括弧付きみたいな紹介ですけど、そんなこたぁありません。

エリック・アレキサンダーは1968年生まれ、若いねぇ(笑)
『ストレート・アヘッド』、つまりフュージョンの一大ブームが沈静化し、「王政復古」違った、「ビバップ復古」みたいな流れの中で、期待され出てきた白人テナーマンが彼であります。

この人の魅力は、一音一音がしっかりはっきりしているところですかねぇ、つまり、バーラードにはピッタリみたいな。

夕べ、侍ジャパンの試合を見終わった後、日本酒からウイスキーに切り替えて、このアルバムのエロっぽい女性を妄想・・・チャウチャウ、ダラッとした感じで聴くと心地よい響きに感じると、そういうことです。

GENTLE BALLADS / ERIC ALEXANDER
2004年3月1,2日録音
ERIC ALEXANDER(ts) MIKE LeDONNE(p) JOHN WEBBER(b) JOE FARNSWORTH(ds)

1.THE MIDNIGHT SUN WILL NEVER SET
2.LEFT ALONE
3.GENTLY
4.HERE'S TO LIFE
5.MIDNIGHT SUN
6.HARLEM NOCTURNE
7.SOUL EYES
8.UNDER A BLANKET OF BLUE
9.STORMY WEATHER
10.CHELSEA BRIDGE
11.HARLEM NOCTURNE


オヤジが青春映画を観て何が悪い!

2015年11月11日 | d-f

側溝内から女性の下着をのぞき見ようとしたとして、兵庫県警東灘署は9日、県迷惑防止条例違反の疑いで、神戸市東灘区の会社員の男(28)を逮捕した。約5時間潜んでいたとみられる。

「暑い中5時間も側溝の中?その忍耐は私には無い。」
いやいや、そこじゃないでしょ
この男、2年前にも同様の罪で捕まっとるんですねぇ
「生まれ変わったら道になりたい」
との名言をのたまったとか。
こりゃ本物ですわ。また出所後同様のことを繰り返すんでありましょうねぇ・・・
こういった性癖を直すリハビリ施設はあるのでしょうか?
もしあるならこの男、牢獄よりそこで徹底的に治療して
「生まれ変わるなら雲になりたい」
くらいの事、言わせるべきのような気もしますが。

おっと、今日はそんな話をする予定じゃ無いんですよ。
先日、暇なんで映画鑑賞なんぞをしましてね。(自宅でですよ。)
観たのは『あの頃ペニー・レインと』

キュートなケイト・ハドソンもエエんですが、15歳の少年が思いっきり背伸びをして、大人になろうとする・・・
まぁ、背伸びした先もそんなに大人でも無いんですけどね。それはこの歳になって思うことで、高校一年生が高校三年生をとても大人に感じたり、大学の一回生が四回生に大人を感じたり、そんな感じかな。
ともかく、「15歳の頃の自分はどうだったけなぁ?」なんて、ふと想う映画でありました。

そんでね、
劇中でサンダークラップ・ニューマンの『革命ロック』が流れてきたんですよ。
この曲を聴いて私はもう一つの青春映画『いちご白書』を思い出したのです。(『革命ロック』は、この映画でも挿入歌の一曲でした。)

 ♪Yesterday a child came out to wonder
    Caught a dragonfly inside a jar
    Fearful when the sky was full of thunder
    And tearful at the falling of a star ・・・・・♪

「酷い!『革命ロック』とか言いながら、バフィー・セントメリーの『サークル・ゲーム』かぁ~~い!」
まぁまぁまぁまぁ、家にはこの音源しか無かったし、英文なんか書いてヒヤヒヤもんで、「バンバンの『いちご白書をもう一度』の歌詞にしちゃおうか」てなことまで思ったんですから。(笑)

それで、昨日の深夜に以前BS放送を録画した『いちご白書』を観たのでありました。それこそ『いちご白書をもう一度』ですよ。
今観ると当事の感動はありませんねぇ、正直、おもしろさで言えば『あの頃ペニー・レインと』のほうが上だと思いますよ。

ただね、
学生運動なんかに全く興味の無かった男子学生が、女子大生を追いかけ、いつの間にか活動にのめり込んで行く・・・・・
何事若かりし頃のきっかけなんてぇもんは、そんなもんですよ。
「女子にモテたいからギター始めた。」とか
「カッコよさを求めて、スポーツ始めた。」とか
「彼女が好きだったから、ジュリーも寺尾聡も聴いたしね。」
「って、それはアンタだけ」(笑)
そして、そんなきっかけではあっても、いつか閉鎖中の校内に立てこもるまでになり・・・・
最後の機動隊による学生排除のシーン
「くそ!このやろう!」
今観ても拳を握りしめてしまう私は、やはり年代なんでしょうかねぇ。
「感情移入してしまうのはどちらか」と訊かれれば
「『いちご白書』です。」
と答えてしまうのであります。

おっと、『いちご白書』は、大阪万博の年、1970年の映画ですから、私より少し年上の方が感情移入する映画ではあります。
ですから、私の場合、初公開でももちろん観たのですけど(洋画少年でしたから)、その時より、大学生の時、何処かテレビ局の深夜放送で流れた同映画を、小さな白黒テレビで観たとき・・・一緒に床を叩いておりました。(笑)

 こんなイメージ

まっ、「たまには青春映画を観るのも悪くない」というお話しです。

さて、今日の一枚は、テディ・エドワーズです。
また少しだけ西に向かってしまいましたね。(笑)

前も言いましたがエドワーズという人は、私にとっては完全な脇役的テナーマンです。
それは何故か?
エドワーズの良さは丁寧さにあります。「王道のテナー音をしっかりと一音一音吹ききる」そんな感じ?
つまり、そのへんが「可も無く不可も無く、良の上」そんな感じなんでしょうかねぇ?まぁまぁ、東の方じゃそれは過小評価された原因の一つでもあるようにも思いますし。
「SONNY ROLLINS AT MUSIC INN」なんか、ロリンズの当て馬みたいな扱いですけど、良く取れば、ロリンズに匹敵するテナーマン?との評価もあったのかもしれない。

なんだか言えば言うほどぼろくそみたいな話になってますけど、
いえいえ、私はそんな偉ぶった評論家じゃござんせんから、このアルバムなど十分に楽しませていただいておりますし、聴き込むうちに好きになるテナーマンだと高評価です。

IT'S ABOUT TIME / TEDDY EDWARDS
1960年3月21日録音
TEDDY EDWARDS(ts) LES McCANN(p) LEROY VINNEGAR(b) RON JEFFERSON(ds)

1.OUR LOVE IS HERE TO STAY
2.FRANKLY SPEAKING
3.FOOLS RUSH IN
4.UNDECIDED
5.BEVE'S COMJUMULATIONS
6.WILLOW WEEP FOR ME
7.LOVER COME BACK TO ME


あれ?昨日は立冬だよねぇ?

2015年11月09日 | p-r

昨日は立冬、冷たい雨が降り続いて、冬至までは45日、いよいよ冬本番へと突き進むわけでございますかぁ・・・やだねぇ寒くなるのは、まぁまぁ私の場合は「暑い」よりは「寒い」の方が許せるっちゃ許せるんですけどね。
と思ったのもつかの間、今日は
「暑くねぇ?昨日は立冬だったよねぇ?」
まぁまぁ暑いことは無いにしても、ちょっと動くと汗が出てきたりして、これで前線が通り過ぎるとまた寒くなるってんですから、体がついて行きませんやね。

今日は今日として
そんな冷たい雨が降っていた昨日は、雨のおかげで庭仕事にかり出されることも無く、のんびりと過ごしました。

珈琲をすすりながら、本など読んどりますてぇと、音楽の合間にシトシトという雨音が聞こえてきます。
プレーヤーを止めて、窓をそっと開け、今度は目でそのシトシトを確かめる
「ハァ~~~~」
ため息じゃ無いんですよ。
「○○・・・・」
若かりし日にお付き合いをした彼女の名を・・・・
んなこたぁない。(笑)

しかしまぁ、この時期寄り添いながら一つ傘でアパートなんかに入っていく若い二人連れなんか見ると、
「エエねぇ」
彼女が夕飯を作る後ろ姿を、コタツに入って見つめたあの頃を思い出さない事も無い。
「待ちきれずに後ろから抱きついたりしてね」
って、そっちかい!(笑)

そうそう、少し寒くなってくると、前にも話しましたかねぇ学生時代の『節約湯豆腐』を思い出します。
レシピは簡単。鍋にお湯を沸かして、そこへ豆腐を入れただけの料理(?)なんですが、豆腐の入れ方がミソで、グチャグチャに手でつぶして入れるんですねぇ。
これを箸で取って、鰹節に醤油をかけたタレ(?)につけて食べるという。
「グシャグシャの豆腐を箸で取る」てぇのは至難の業で、この一品だけで一升はいけました。・・・・寂しい!

「そうさねぇ、今晩はあったかいもんでも作ろうか」
んなことで『料理当番、本日の一品』です。

雪鍋風鍋です。『節約湯豆腐』より自慢じゃありませんがそりゃ美味いですわいな。(笑)

珍しく酒を控えめにして、〆の雑炊までいただきました。
「あれ?酒を控えめにしたから今日はこの陽気?ならばやっぱり酒は控えちゃいかんなぁ」
「コレ!」

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのロリンズ、しかも初期物(?)です。

リーダーアルバムとしては「SONNY ROLLINS WITH THE MODERN JAZZ QUARTET」に続く第二弾アルバムです。
ともかく、この時期のロリンズは、すでにテナーマンとして抜きん出た存在でしたし、まさにウエストコーストからジャズの主流をイーストコーストへと奪還する立役者の一人としての勢いも感じられます。

ケニー・ドーハムとの二管セッションが4曲、そしてモンクとのセッションが一曲という内容ですが、悪かろうはずは無い。
速い曲とバラードの組み合わせもほどよくて、雲隠れ以前の(この10月25日の録音を最後に一年の雲隠れに入りましたからね。)初期のロリンズの魅力は、絶対的な勢いとバードばりのバップ感にあるわけで、それを味わうには十分な一枚ではないかと思います。

えっ?大好きなモンクには触れないのかって?
それは「THELONIOUS MONK WITH SONNY ROLLINS」を紹介したときに大いに語りましたから。

MOVING OUT / SONNY ROLLINS

1954年8月18日, 10月25日録音
SONNY ROLLINS(ts)
KENNY DORHAM(tp) ELMO HOPE(p) PERCY HEATH(b) ART BLAKEY(ds)[1-4]
THELONIOUS MONK(p) TOMMY POTTER(b) ART TAYLOR(ds)[5]

1.MOVING OUT
2.SWINGIN' FOR BUMSY
3.SILK 'N' SATIN
4.SOLID
5.MORE THAN YOU KNOW

追伸、
先日○ークママより、母待望のパンをまたいただいてまいりました。

昨日の昼食は、オムレツにそのパンの厚切りトースト。
「ここのパンはやっぱり美味しいわ。」
と、母。

「ママ、いつもいつもごちそうさんでござんす。」


朝のルーティンがオヤジ度を上げる

2015年11月05日 | p-r

今日も青空、気温も上がり冬の到来など忘れてしまうほどです。

昨日お話しした『我が朝のルーティン』ですが、もう一つ、

 ♪朝の空を見上げて 今日という一日が
  笑顔でいられるように そっとお願いした ・・・・♪

そう、NHKの朝ドラを観るてぇのが入っておりました。
まぁまぁ『あまちゃん』ほどの入れ込みは無いものの「ついつい観てしまう」そんな感じでしょうかねぇ。
そして、『あまちゃん』以来、各シリーズごとに私のオヤジ度が増しているようなのです。(自身、なんとなく気付いてはおりましたが・・・)

今朝、『あさが来た』を観ていた私が
「いやぁ、この子めんこいねぇ。」
「もう何回も聞いた。というか、たしか前も何かで同じようなこと言ってなかったっけ?」
「あれ?そうだっけ?」
私がめんこいと連呼するのは、主演の波留ちゃんではございません。もちろん宮崎あおいちゃんでもありません。
「友近?野々すみ花?まさか萬田久子ってぇことは無いよねぇ?」
「当然です。」(みなさん、ごめんなさい。)

そう言えばこの前、好きな女優の話なんかした事がありましてね。

昔、洋画少年だった私が恋する女優は、フェイ・ダナウェイを筆頭に
「B.B,でしょう、ミア・ファローでょう、美人系ではキャンディス・バーゲンあたり」
そんな感じ、日本の女優やアイドルには何の興味ももっとりませんでした。
しかも、
「お付き合いするのは同年代以下、憧れるのは同年代以上」
みたいな変なくくりを作っていたような気がします。つまり、若かったんですなぁ。

「ところがだチミ、最近はだねぇ・・・めんこい、カワイイてぇたぐいが好きになっちゃってね。」
「やだぁ~~キモ~~イ!」

まぁまぁお聞きなせい
綾瀬はるかちゃんは別格として(何が別格なのかよう分かりませんけど)
「『あまちゃん』の時の能年ちゃんの目でしょう。『アンと花子』の黒木華ちゃんね。『まれ』の門脇麦ちゃんもなんとなくめんこかったしぃ、今回(『あさが来た』)の清原果耶ちゃん、これがまたたまんなくめんこい」

  

「やだぁ~~~!やっぱキモ~~イ!清原果耶なんてまだ13歳だよぉ」
「だからぁ、女性としてどうのこうのじゃ無くてぇ、ほら、ちっちゃい子を見てめんこいっていうのといっしょってぇか・・・わかんねぇかなぁ?」
「うわ!ついにバブさんも少女趣味?ロリコン?・・・・変態オヤジ!」

オヤジが何を言おうと真意は伝わりません、それどころか言えば言うほどドツボってヤツでわ。
「そうですとも、私ゃ変態オヤジだよ~~だ。めんこいもんをめんこいと言ってなぁ~~にが悪いか!」(キッパリ!)

それにしても髪を結った清原果耶ちゃん、
「あんた、ほんとめんこいよぉ。」

これからもオヤジ度が進み、益々めんこい子が増えてくるんだろうなぁと感じたバブでありましたとさ。(チャンチャン)

さて、今日の一枚は、ドン・ランディです。
以前紹介したように、私にとってランディは「可も無く不可も無く」というか、「不可を判別するほど聴いていない」と言った方が適当だと思います。
それだったら紹介するなという話ですけど、まぁまぁまぁまぁ西向きついでに・・・

ともかくはこのアルバム、
「やっぱライブは楽しいよね、だからボクチンもライブハウス始めちゃおうと思って」
的感じ?(笑)
事実ランディは数年後にライブ・ハウス『べイクド・ポテト』を開いちゃうんですから、こんなライブ活動がそのきっかけとなっていったというのはあながち間違いじゃ無いと思っています。

ともかく、その場の楽しさは伝わってきます。おそらくは「酒かっくらいながらノリノリ」みたな、それはそれでエエんじゃないでしょうか。
ですから、このアルバム聴くにも、難しいことは考えず、酒でも飲んで、まるでその場にいるようなノリで、イエィイエィやってばよろしいんじゃないでしょうかねぇ。

と、そんなアルバムです。(かなりの手抜き紹介でした。)

LIVE ON THE SUNSET STRIP / DON RANDI
1966年録音
DON RANDI(p) PAT SMITH(b) JOHN CLAUDER(ds)

1.MELLOW YELLOW
2.BANG, BANG
3.YOU SAID YOU LOVED ME
4.CHICAGO
5.HANG LOOSE
6.CARNIVAL
7.YESTERDAY
8.SATISFACTION
9.WHEN I FALL IN LOVE ~ GEORGIA ON MY MIND
10.HE SAID, SHE SAID


一人ツッコミまで枯れてきた?

2015年11月04日 | a-c

今朝は、いつもより一時間ほど早く目が覚めました。
自室の雨戸を開けると、冷たい風と暖かい陽光が私の体内時計をリセットしてくれます。
「おう!まさに秋晴れ!」
いつもならトイレに行って、ザバっと顔を洗い、朝飯食って珈琲飲んで・・・
「これがオレのルーティンだ!
なんでありますが、
「ちょっと時間の余裕もあるし、気持ちもイイ」
てんで、顔を洗った後、珈琲を入れて自室へ、レイ・ブライアントの「ALONE AT MONTREUX」を聴きながらしばしのリラックスタイムです。
いいもんですねぇ

「早起きは三文の得かぁ・・・・」
「いつまでタラタラしてんの?遅れるよ!」
「今行こうと思ったのにぃ~~~」
一転、現実に引き戻される不快感は避けきれませんでしたが(笑)

昨日『文化の日』は、午後から青空も顔を出したので、久しぶりに近くの公園へ自転車乗りに行ってきました。

 

各地で紅葉の美しさが話題となる中、このあたりは寒暖差がとても小さいという、まぁ暮らすにはエエ気候なもんで、紅葉は他に自慢できるものではありません。

それでも、
「落ち葉がちらちらと?オイオイ、ちらちらは桜だろ、はらはら、いやほろほろ、いやはらりひらり?」
と、わけのわからぬ一人ツッコミをかましながら、ベンチに腰をかけますてぇと、

 木の葉散る時雨やまごう我が袖に
 もろき涙の色とみるまで

歌でも詠みたい気分です。でも、その才を持たぬ私は『新古今和歌集』のこんな歌を思い浮かべたのでありました。

そして
「え~~また時雨?っていぅかぁ、時雨れてもないしぃ、泣いてもないしぃ!」
またまた一人ツッコミをかました後
「ええんよ、散り始めの落ち葉には、そんなもの悲しさがあるわけさぁねぇ、今のわちきにも・・・・」
周りに他人がいなくてほんと良かった。(笑)

ともかく、確実に冬へと向かう空気を肌で感じつつ、公園をそぞろ歩いた『文化の日』であったと、そんなお話しです。

さて、今日の一枚は、「朝聴いた」ではないけどレイ・ブライアントです。
還暦祝いの完全企画物アルバム、このろこ多かったんですよねぇ日本人企画ってぇヤツが、簡単に言えば日本人好みの曲を選択して、コマーシャリズムに乗って・・・・みたいな(笑)
と文句を言いつつ、私がめったに聴くことの無い90年代のアルバムにしては、そこそこ聴いている方だと思います。

「ベテランには安定感がある」
つまりですね、新たな発見とか強烈な印象とか、んなもんはありません。
が、
「うんうん、ブライアンとだわな」
みたいな?

枯れ葉話で「AUTUMN LEAVES」
これもまた安定した選曲でしょ?(笑)

THROUGH THE YEARS VOL.1 / RAY BRYANT
1992年3,4月録音
RAY BRYANT(p) RUFUS REID(b) GRADY TATE(ds)

1.AUTUMN LEAVES
2.CUBANO CHANT
3.PRAYER SONG
4.ST.THOMAS
5.MOANIN'
6.BLUES CHANGES
7.CRY ME A RIVER
8.BLUE BOSSA
9.DJANGO
10.LITTLE SUSIE


我が江口の君は・・仁王様?

2015年11月02日 | a-c

朝から冷たい雨が降り続いています。
気が付けば今年もあと二ヶ月ですか、早すぎますねぇ一年が

先週末は「ハロウィン」だか「ハロゲン」だか「ハローエブリバディ」だか知りませんけど、各地で大騒ぎだったようで、バカ者達のはしゃぎっぷりを見てちょっくら不快感を感じるのは「年寄りの何とか」なんでありましょう。

 行方定めぬ雲水の 行方定めぬ雲水の 月諸共に 西へ行く
 西行法師は家を出て 一所不住の法の身に 吉野の花や更科の
 月も心のまにまにに 三十一文字の歌修行
 廻る旅路も長月の 秋も昨日と過ぎ行きて
 都をあとに時雨月 淀の川船行末は 鵜殿の芦のほの見えし・・・・

まぁ今日の雨は時雨というよりはホンマモンの雨ですが、雨空と雨音に『時雨西行』を思い浮かべる、これもやはり「年寄りの何とか」です。
さらには、
「江口の君のごとく、普賢菩薩のようなお方に巡り会えたなら・・・」
てなことを思う・・・これは「ゲスなオヤジの何とか」でござんしょう。

 人は心を留めざれば、つらき浮き世も色もなく

もちろん、ゲスなオヤジが西行法師にはなれるはずもなく、遊女に普賢菩薩なんぞ見えるわけも無い、そもそも
「雨は冷たいし、寒いし、行くとこ無いし・・・一晩ぽっきりと言うことで」
てな、ゲスなオヤジを江口の君が相手にすることすら無いでしょうしね。(笑)

だからって訳じゃありませんよ。私の先週末は妙に忙しくて、夜の9時を回る頃にはグッタリでありました。
そんな夜は
「江口の君はいなくても、普賢菩薩には逢えなくても、自室での一人酒はあまりに寂しい。」
オット失言。我が江口の君、普賢菩薩に逢うべく、一人いつものバーへと向かったのでありました。

「○○ショック」でいくぶんやつれた『我が江口の君』は、相変わらず辛口ないましめを説き、心眼で見たそのお姿は
「おう!これは金剛か?密迹か?まさに仁王のごとし・・・」

普賢菩薩を相手に語り合うのもそりゃエエでしょうが、仁王相手に一献かたむけるもまた良し。
「疲れも不思議と仁王様に癒やされた。」
めでたしめでたしと・・・こりゃまた怒られるな(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。

寒くなってくると、どうしても煮込み系が食べたくなりますよね。お久しぶりのロールキャベツです。
スープは薄味のコンソメですが、今回は中身に塩胡椒とお味噌でしっかり味を付けてみました。好評でしたよ。

こちらは、柿と豆のマカロニサラダに挽肉が余ったので揚げ肉団子を添えてみました。

お弁当は、鶏飯弁当です。

さて、今日の一枚は、チェット・ベーカーとアート・ペッパーの共演盤です。(ここ何回か、かなり西を向いておりますね。)

「『プレイボーイズ』は典型的な麻薬漬けジャズマンのレコードでした。アート・ペッパーは刑務所から出たばかり、チェットはこのセッションの1週間後に逮捕、ピアノのカール・パーキンスはこの2年後に死亡ときてます。録音の最中は私も牢屋の中でした。1955年、私は薬物不法所持で逮捕され、5年近く服役しました。幸運にも私は独房にサックスを持ち込むことを許されました。この間に多くの作品を書きました。彼らは『プレイボーイズ』のアルバムを作るために、刑務所に楽譜を取りに来なければならなかったんです。」
ジミー・ヒースは、こう語ったと言うんでありますが、

明らかなのは、正真正銘のジャンキーが共演したアルバムであるということ、それをふまえてこの演奏を聴くと、なんとなく「気が入ってない?」なんて思ったりします。
基本、三管のいかにもウエストコーストらしいアンサンブルで、演奏の途中で寝てしまう的なラリラリ感は無いものの・・・
何と言ったら良いでしょ、「この二人だからなんとなく上手くやっている」てな感じを受けてしまいます。というか、この二人ならもっと違った凄みのある演奏が出来るはずだという期待感は隠せない一枚だと思います。

PLAYBOYS / CHET BAKER & ART PEPPER
1956年10月31日録音
CHET BAKER(tp) ART PEPPER(as) PHIL URSO(ts) CARL PERKINS(p) CURTIS COUNCE(b) LARANCE MARABLE(ds)

1.FOR MINORS ONLY
2.MINOR-YOURS
3.RESONANT EMOTIONS
4.TYNAN TYME
5.PICTURE OF HEALTH
6.FOR MILES AND MILES
7.C.T.A