JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

一期一会の繰り返し

2015年03月30日 | v-x

いよいよ桜の季節がやってまいりました。
このあたりの桜はまだ開花宣言とまでは行っておりませんが、一昨日あたりかなりつぼみもほころび初めおりましたので、おそらくは昨日今日の暖かさで一輪二輪咲き始めているのではないでしょうか

そんな桜の季節は、また出会いと別れの季節でもあります。
先週末はいわゆる歓送迎会で夜の町も賑わっておったようです。
新たな出会いは心弾むものがありますが、別れは何となく寂しく、さりとて新たな旅立ちは喜ぶべき事であり、まさに『一期一会』を繰り返しながら成長をして行くのが人間でありますから、笑顔で見送るのがよろしいんでありましょう。

そんな中、先日もお話ししたように、Mさんのお店の学生アルバイトも何人かが旅立ってまいりました。
パテシエを目指す者、一人遠く離れた関西の地で仕事に挑戦する者、どうしても介護の仕事に就きたいと上の学校へ進んだ者、物作りがやりたくて会社の大きさより仕事内容に惚れ込んでその道を選んだ者・・・・

思えばサービス業にアルバイトは付きものでして、Mさんのお店だけで無く、私は過去幾人の旅立ちを見送ったことでしょう。
そして彼らの「様々なそれから」も見聞きしてきました。

卒業式の写真を送ってきました。
赤と青の目隠しがアルバイト生です。

「バブさん、連れてきました。」
先週の土曜日、高校生の時にアルバイトで使っていた女の子が、なんと三ヶ月の赤ちゃんを連れて訪ねてきました。
「おぅ!いやはや母親に似ずに可愛こちゃんだこと」(一言多い)
「はいはい、ところで、この子抱っこしてくれます?」
「ええ?!イイの、抱っこさせてくれるの?」
「だって、バブさん、子供が出来たら抱っこさせろよって言ってたじゃないですか」

赤ん坊を抱くなんて何年?いや十何年ぶり?
「あらら、ほらら、おうおう、めんこいめんこい・・・・」
いやはや、エエもんですねぇ、赤ん坊、腕の中でニコニコってされたひにゃア~~タ(笑)
「女の娘を抱く意欲は衰えても、赤ん坊を抱きたいという願望は年々増しているような気がするんだよねぇ」(一言多い)
「あれ?息子さんのところはまだ子供さんいないんでしたっけ?」
「あ~~つくる気が無いみたいよ」
「なら、バブさん本人が頑張ってみたら?」
「アホタレ」

まぁまぁまぁまぁ、過去にアルバイトを数多く使っていると、別れも数多くあるけど、こういう良いこともあると、そういうことです。

てなことで『料理当番、本日の一品』

手作りミートビーンズをバターライスに合わせてみましたが、珍しく母がペロッと食べましたねぇ
私?私はライス抜きでワインなんぞをいただきました。

お弁当は、こんなんです。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのマル・ウォルドロンです。
このアルバムがかのECM最初の一枚、ということになるわけですが、ECMに対しての我が印象は以前に語ったとおり、キース・ジャレット、チック・コリア、パット・メセニー・・・・・と、ほら、私が何となく敬遠しているみなさんにたどり着くじゃござんせんか(笑)

そもそもヨーロッパ・レーベルちゅうもんは、私がジャズにのめり込んでいった頃、続々と日本に上陸してきたわけで、ECMをかわきりにエンヤ、スティープルチェイスとヨーロッパ・レーベルが幅をきかせてきた時代、「いやいや、やっぱジャズはアメリカっしょ」てな事を言っている私はすでに時代遅れであったのでしょうね。

それはともかく、マンフレート・アイヒャーはマルに何を求めたのか?
その後確かにあったECMのレーベルとしての個性、そこに通じる想いは、この一作目にも間違いなく込められているように感じます。

そしてその想いを表現するマル・・・これはこれでエエか。

FREE AT LAST / MAL WALDRON
1969年11月24日録音
MAL WALDRON(p) ISLA ECKINGER(b) CLARENCE BECTON(ds)

1.RAT NOW
2.BALLADINA
3.1-3-234
4.ROCK MY SOUL
5.WILLOW WEEP FOR ME
6.BOO


飛行機無しでも地獄へは・・・

2015年03月25日 | m-o

先週の火曜日に一つ歳を取ったはずなんですが、なぁ~~~んも変わりません。それでも日一日地獄へと近づいておるのでしょうねぇ

地獄と言えば『地獄八景亡者戯』・・・・
ってかなり無理矢理ですが、私が無駄に歳を取っている間に桂米朝師匠がお亡くなりになりましたねぇ

私の場合、東人ですからどうしても江戸落語に目(耳)が行ってしまいますけど、関西落語のまさに大看板、大師匠、そして大恩人でもある米朝師匠の噺は、いろいろ楽しませていただきました。
それでも『地獄八景亡者戯』全編を通しで聞くてぇのは残念ながらありませんでした。
あの長い噺を消えかかったところから復興させ、十八番に仕上げたこと一つとっても師匠が関西落語復興にいかに貢献したかをうかがえるわけですねぇ
そういや、『地獄八景亡者戯』で地獄の芝居町にある寄席に「近日来演 桂米朝」と書いてあるてな噺で笑いを取っておられましたけど、ひょっとしたら今頃地獄で『娑婆百景政治家戯』てな長噺を演じておられるかもしれません。

ともかく、また巨星が一つ消えてしまったことは悲しいことでありまして、ご冥福をお祈りいたします。

話はコロッ変わりまして
「○○(私の事)、飛行機にはしばらく乗れねぇなぁ」
「はぁ????」
今朝、『ジャーマンウイングスの旅客機が墜落』のニュースを見ながら母がこんな事を言うんであります。

母曰く、
「世の中悪い事は、続けざまに起こるもんだ」
だそうで、
「先生が猫埋めたかと思ったら、教頭が横領、今度は学校職員だろ。警察の不祥事しかり、わけわかんない人殺しもしかり・・・・」

たしかに同様の事件・事故が続けざまに起こるというのは、過去にもよくあったような気がします。。

「こりゃ飛行機もパイロットも、お祓いでもしてもらわねぇとダメだな」

ところで
「かあちゃんが飛行機乗ったのいつだったっけ?」
「ねえちゃん(私の姉は、以前義兄の仕事で、フランス、マレーシアと海外生活をおくっておりまして)が、マレーシアに居たとき乗ったっきりだから・・・・」
「はいはい、心配しなくても間近で飛行機に乗ることは無いから、安心しな」

まぁまぁ、うちの母は、ブラジルのスカイダイビングに挑戦した100歳おばあちゃんとは違いますから、出かけるといってもせいぜい『遠くない温泉』くらい、(東京の姉のところに行くのでさえ、「もう行げねぇなぁ、疲れっから」なんて言ってます。)旅客機を使って何処かへ出かけるなんてぇことは無いでしょうし、
「かあちゃん、後は長旅といえば『地獄八景亡者戯』くらいのもんだから」
「ん?」
聞こえなかったようです。よかった。(笑)

てなことで『料理当番、本日の一品』ですが・・・

 

天ぷらは、ついこのあいだ作ったばかりなんですけど、その母が
「○○、この蕗の薹は、やっぱ喰えんかなぁ?(一応、放射能を気にしております。)」
などと、彼岸の墓参りのときそこに生えた蕗の薹を見て言っておりまして、これつまり、蕗の薹が喰いたいと
「分かった分かった、天ぷらでイイね」
とまぁそういうわけです。

お弁当は、鶏飯弁当です。

さて、今日の一枚ですが、
「あんな事があってもチュニジアはきっと良いところだ」
みたいな意を込めまして、このリー・モーガンを選びました。

それにしても、この時モーガンは、なんとまぁ19歳でっせ。
オリジナル曲「HEAVY DIPPER」と「NEW-MA」の曲としての出来がどうかは別としても、19歳の若造じゃ無いでしょ、「恐ろしや恐ろしや」てな感じですよねぇ。保護者ゴルゾン無しでもこれでっせ(笑)

ともかく、チュニジアの悲劇は悲劇として、ペッパー・アダムスとのやり取りに、美しいチュニジアを思い浮かべながら、どうぞお聴き下さい。

THE COOKER / LEE MORGAN
1957年9月29日録音
LEE MORGAN(tp) PEPPER ADAMS(bs) BOBBY TIMMONS(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JP JPNES(ds)

1.A NIGHT IN TUNISIA
2.HEAVY DIPPER
3.JUST ONE OF THOSE THINGS
4.LOVER MAN
5.NEW-MA

追伸、
Mさんのお店のアルバイト、K.ミドがやっとの思いで高等専門学校を卒業いたしました。
まぁまぁこの子は私の若い頃に似ているところがありまして、いらぬ事まで顔出しながら勉強は後回しみたいな(笑)
じつは「卒業も危ないんじゃないか」てな時期もありましてね、えぇえぇ、心配しておりました。
しかし、無事卒業、就職も決まり、後は今週末の自動車学校卒検が残るのみ、
「卒業ほんとうにおめでとう。そして、卒検落ちんなよ!」


ヤダ四連発

2015年03月17日 | a-c

なんだか突然暖かくなりまして、全国で20度越え続出という、まぁこのあたりはそこまでは上がっておりませんが、青空に春と花粉を感じております。

そんなバカ陽気の今日、私事ではございますが、私バブは、また一つ老人へと近づきまして、へえへえ、つまりは誕生日なんであります。
「おめでとう!!」パンパン!
誰も祝ってくれませんので、おちゃらけてみました・・・・・

っていうか、この歳になってしまうと
「一つ歳を取ることに何の意味がある?」
という負け惜しみ?近づく赤いちゃんちゃんこをなるだけ遠目に見たい?
つまるところ、誕生日がそれほどめでたい日じゃなくなるという(それ自体が寂しい、笑)
いずれにしても、黙っていても取る歳は、逃れられない老人への坂道なのであります。


♪ そうおね、誕生石ならエメラルド?

「いやぁ、なんだか今日は腰が痛い」
「えっ?!またギックリ腰手前病再発ですか?」
「ギックリ腰手前病ってアンタ」
「バブさん、無理しない方がいいですよ・・・」
「何だよ、その・・・は、歳なんだからってか?」
こんなふうに卑屈になるとこからして年寄りっぽいってぇ事ですけどね。


♪ そうおね、誕生花ならレンギョウよ??

「さっき来たお客さん、なかなか可愛い女(こ)だったねぇ」
「え~~~なんかヤダ、ヤダなぁそういうの、ヤダヤダ」
「ヤダ四連発って何よ?」
「だってぇ、バブさんが若い女の子に・・・可愛いって・・・ねぇ、なんかヤダ」

Sちゃんが言うには、私が若い女性を見て「可愛い」と称すると、とても嫌らしさを感じるってぇんですよ。
「バブさんには、そういうおじさんにはなってほしくない。(キッパリ!)」
「・・・オイオイ、それじゃ若い女性を褒めようとしたら、オレはどう表現すりゃエエんじゃい、ってぇか、50過ぎのオバサンに「可愛い」って言う方がもっとキモイだろうが」
「ン~~~~たしかにそうかもしんないけど・・・でもやっぱりヤダ」

ここでご説明させていただきます。
Sちゃんのお父さんは、ほぼ私と同い年でありまして、つまり彼女はオヤジと私を同一視している感があります。
「そりゃまぁ、オヤジが、芸能人でも見てならまだしも、普通の若い子に「可愛い」って言ったらいい気分はしない、というかそれ以上考えたくないという心境も分からなくもない・・・・・しかしだ!私は「可愛い」を「可愛い」と表現する自由を、チミに侵害されたくわない!」(なんのこっちゃ)

まぁまぁ話はそんなとこなんですがね。
本音をチョックラ言いますと、その若い女性を「可愛い子」ではなく「可愛い女(こ)」という気持ちで見たことも事実で・・・・やっぱ、オヤジはキモイよね。(笑)
ならば
「え~~~なんか年寄りになったみたいでヤダ、ヤダなぁそういうの、ほんと誕生日ってヤダヤダ」
オヤジのヤダ四連発でした。

そんなこんなで、『料理当番、本日の一品』です。

いつものスーパーで小鰺を見つけたので、こんなんを作りました。

 

それに、タコ入り煮物です。私はネギ蛸で一杯ね。

お弁当は、ワカメご飯弁当でした。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ブライスです。
嫌いだぁ嫌いだぁと言いながら、またまた彼の出番とあいなったわけで、
何度も言いますが、私はマルチ・リード・プレーヤーが嫌いってぇわけじゃないんですよ。だって、エリック・ドルフィーを心から愛しているわけですし(笑)
ただね、ローランド・カークやこのブライスみたいに「いっぺんに吹くこたぁねぇだろう」ってね。
そんでもって、ピアノじゃ無くオルガンてぇのもねぇ・・・・・なんでこいつにグラント・グリーンが引っ付いているんだか・・・・

「それじゃあ、アンタにとって良いとこ無しジャン」
まぁまぁまぁまぁまぁ、そこはそれ、「嫌い嫌いも好きのうち」てな事もあるしね。(なんじゃいな)
じつはね、夕べ、バスかなんかのクラクションのようなあの音を不覚にも目を閉じながら聴き入ってしまったのでありますよ。
チックショー!(笑)

TWO SOULS IN ONE / GEORGE BRAITH
1963年9月4日録音
GEORGE BRAITH(ts,ss,stritch) GRANT GREEN(g) BILLY GARDNER(org) DONALD BAILEY(ds)

1.MARY ANN
2.HOME STREET
3.POINNICIANA
4.MARY HAD A LITTLE LAMB
5.BRAITH-A-WAY


普通に感謝

2015年03月14日 | d-f

こんな時間に更新するのは久々ですねぇ
だいたいこの時間に書いた文章てぇのは、ほらほら、前の日の夜中に書いたラブレター(古っるう!)あれねあれ、最高の出来だと思ったのに翌朝見ると破り捨てるって、あれですわ。(笑)
まっログは破り捨てられないということで・・・・

3.11も何気に過ぎ、大きな変化も無い日々を過ごす自分に幾分の後ろめたさも感じておりますが、そんな私でもあの日の前後では考え方や感じ方が少しだけ変わったとは思っています。

喉元と過ぎればなんとやら、燃料無し、水道無し、物資無し、といったあの生活も4年過ぎれば、「普通」のありがたさをついつい忘れてしまい、風呂に入っても何の感動もなくなってしまうのですから、なんともまぁ恥ずかしい限りではあります。
とはいえ、人間「忘れるのも必要」といったところもあり、何処かで「忘れたい」という感覚があるのもまた事実です。

そんな3.11、政府主催の『東日本大震災追悼式』でのスピーチをみなさんはお聞きになりましたでしょうかねぇ?
安倍総理のお・こ・と・ばなんざぁどうでもいいんですが、各被災地の遺族代表によるスピーチには聞き入ってしまいました。特に宮城県代表、菅原彩加ちゃんのあれねぇ・・・・

彼女の話は、以前NHKのTVかなんかで聞いた覚えはあるんですが、お母さんとの壮絶な別れは、何度聞いてもウルウルしてしまいます。
彼女のように愛する人と壮絶で突然な別れをあの日迎えた人達は、おそらく数え切れないほどおるんでしょうねぇ
私なんざぁ母が腰を抜かしたくらいで・・・・幸せもんです。

メチャクチャになった家の中で呆然としたことだって、「何でここには資材の到着が遅いの?やっぱ原発?」と嘆いたことだって、アルミホイルにレンジアップのアメリカンドックとポテトを並べ「水は一杯だけね」と食べた夕食だって、3時間も給水に並んだことだって、自転車で自販機を巡り「ウルトラマンソーダ」てなわけのわからん飲み物をやっと手に入れ喜んだり、地場スーパーが今日は開くと長い列に並んで手に入れたわずかな食料をありがたいと感じたり・・・・
それら全てが、浜近くの光景を見てスーッと頭から消えていったあの事すら私は忘れる事が出来るかもしれない。
何故なら、私は彼女たちのように復活不可能な物をあの時なくさずに済んだから・・・・・・

でも、忘れちゃイケンよね、倒れた塀、落ちた瓦屋根、潰れた家、曲がった電柱、凸凹になった道、そして大津波が攫った街々・・・・私は確かにあの時それを見ているんですもん。
そして、現実は、写真や映像で見るそれを遙かに凌ぐ、もの凄いものだということを体験したんですもんね。

 

本当に大切なものをなくされた方々には申し訳ないけど、今ある「普通」がどれほど幸せなことかを私は分かるはずだし、もっともっと思い出して痛感せねば。
飯を食べ「不味いだの美味いだの」、風呂に入り「何もうあがったの?、ちゃんと洗ってんだろうねぇ」、安酒飲んで「たまにはイイ酒飲みてぇねぇ」・・・
全部ありがたいと感じねばイカンのだよ、私。

 

支離滅裂ですが、菅原彩加ちゃんのスピーチを聞いてそんなことを思ったバブでありました。

そうそう、話はコロッと変わりますが、先日○ークママに美味しい食パンをいただきまして、ほぼほぼおやつ代わりに食したのですけど、今朝、こんなんを作って朝食としていただきました。(これに、ヨーグルトとトマトジュースという・・・)

「味噌汁とぉ、ご飯無くして、何が朝食かぁ!」
のバブ君が、こんな朝食をいただいたのは・・・・
「そうだ!震災の時、朝パンって時があったなぁ・・・・」
おそらくそれ以来です。

さて、今日の一枚は、ブッカー・アービンです。
ブルーノートお決まりの約10年お蔵入りになっていた録音アルバムです。
アービン評というのは極端な方が多いわけで、それはまさしくキャツの「しつこいまでのらしさ」というところにあるのだと思います。
つまりこのお蔵入りの原因もまさにそれであったのでしょう。
それ故に、アービン好きならそりゃもう楽しめる一枚だと思います。
そして、脇を固めるのがウディ・ショウ、ケニー・バロンてぇのもこのアルバムの好き嫌いに大きく関わるかもしれませんね。
アービンにゲップが出るか否かはあなた次第です。(笑)

TEX BOOK TENOR / BOOKER ERVIN
1968年6月24日録音
BOOKER ERVIN(ts) WOODY SHAW(tp) KENNY BARRON(p) JAN ARNET(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.GICHI
2.DEN TEX
3.IN A CAPRICORNIAN WAY
4.LYNN'S TUNE
5.204


歳を取るとイカンねぇ

2015年03月10日 | g-i

 

「坊主と風は十時から」
このあたりじゃ昔からそう言うんだそうで、たしかに朝方曇り空が晴れてきた頃にはさほどの風も感じませんでしたが、10時を過ぎた頃には、ピューピューという音がうるさくなってまいりました。
「北海道近くで非常に発達した低気圧」このフレーズを今シーズンは特に多く聞いた気がするのは私の健忘が進んだせいじゃありませんよね?
あの震災から明日で早4年、このタイミングで北国に新たな災害が起こらないことを祈っております。

てなことでいまだ傷癒えぬあの震災の話でもなどと思ったのですが、ここしばらくテレビを点ければその話題ばかり、私が近況を訴えるまでも無いかと別な話題にします。

一昨日の日曜日、これといってやる事も無く、されとて雨も降っていたので出かける気にもなれず、
「たまには、You Tubeでも観てみよか」
てんで、PCをTVに接続、音はもちろんアンプを通して・・・・
いやいや、18歳の少年Aを見るわけじゃござんせん、目的は音楽動画でござんすよ、と。

残念ながら古いJAZZの動画は、ほぼほぼ手元にあるものばかり、ならばとたどり着いたのは上々颱風の1993年、江東区は潮見ウッディランドで行われた『上々颱風祭り』の映像であります。

じつはこのライブの模様は、私もビデオで持っておったのですわ。ところがいつの間にやら行方不明、手がかりを得ようと家人にあたってみても、誘拐犯に「何処へ誘拐されたか知ってる?」と訊くようなものですから、そりゃ返答無くて当然であります。

このコンサートが行われた当時、ちょうど私はとあるアマチュアバンド・コンサートにちょっとだけ関わっておりまして「音楽のお祭り」を目指し、そこそこ燃えておりましてね。主催者のK夫妻と奔走(とまではいかないか)してました。

それでね、当時私が密かに抱いていた理想のコンサート場面が、この『上々颱風祭り』のエンディング「Let it be」だったのであります。
まさに会場一体となったお祭り騒ぎ
「我々のコンサートもこんなんになればイイなぁ・・・・」(いつのまにか自分のコンサートにしてしまいましたが、笑)
なんてね。

 
こちらかの村上ポンタ秀一さんのサイン入りポスター
何故にサイン入りかといいますと・・・・その話は後日

そして迎えた1994年の8月28日、23組のアマチュアバンドによる「音楽のお祭り」が開催されました。
『お祭り』と銘打ってから3回目(その前にも同コンサートの前身が開催されていました。)その後も何回も行ったこのコンサートですが、私的には最も印象に残る回となったのでありました。

「歳を取ると思い出話ばかりになってイカン!」
自分でもそう思いますが、『上々颱風祭り』をYou Tubeで観て、そんな懐かしい思い出に浸った日曜日でありましたとさ、チャンチャン。

それでは、『料理当番、本日の一品』です。

 

鯖の味噌煮と母用に簡単天ぷらを作りました。(母は鯖が苦手です。)

お弁当はオムライス弁当です。

さて、今日の一枚は、ゴードンとっさぁんです。
過去紹介済みの一枚ですが、久しぶりにブローの中に暖かみのあるとっさぁんの演奏が聴きたくなり引っ張り出しました。
ご存じのとおり、とっさぁんは1950年代をほぼほぼジャンキーのイカレ野郎で過ごし、ベツレヘムでの復活も水の泡、ブルーノートでの復活でようやく泥沼から抜け出したわけでありますが、
思うにこのとっさぁんその音のごとく力強い中にフッとした優しさみたいなものがあって、それが弱みであったのでしょうねぇ、今も昔も薬の誘惑はそんな弱みに入り込んでくるものなのでしょう。

ともかく、バトルっぽいこんなアルバムでも優しさが滲み出るとっさぁんが私は好きです。

THE TOWER OF POWER ! / DEXTER GORDON
1969年4月2,4日録音
DEXTER GORDON(ts) BARRY HARRIS(p) BUSTER WILLIAMS(b) ALBERT "TOOTIE" HEATH(ds)
JAMES MOODY(ts)[1]

1.MONTMARTRE
2.THE RAINBOW PEOPLE
3.STANLEY THE STEAMER
4.THOSE WERE THE DAYS 


夢ある若者にエール

2015年03月02日 | p-r

晴れたり曇ったり、雨が降ったり風が吹いたり、まぁ忙しいお天気でありますが、これも春を迎える前触れということであきらめましょうか。

川崎のかの事件、なんとも言えぬ思いで捜査の推移を見守っております。
振り返ってみれば、私自身、中学高校時代というのは自分の世界を形成するまさにそのさなか、「親や先生に相談なんて言語道断」てな時期でありました。
それを思うと彼らには彼らの世界が存在したのでありましょうが、「死を持ってルールの遂行を図る」てな考えはいかにも幼稚であって、幼稚故に「大人がそれを関知できなかったのか?」と悔やまれるところです。
さらに言えば、度重なる転校がトラウマになっている私としては、上村君が田舎から都会へ転校したことがどれほどの精神的プレッシャーであったかと思うと胸が痛くなるばかりです。
とにもかくにも、即今『死』に対する軽視が目立ちすぎて、なんだか無性に悲しくなるのは私だけでは無いと思っています。

「Suzuちゃんは、パティシエ目指して、将来はお店でも開くんかい?」
Mさんのお店でバイトをしている(間もなく「していた」になりますが)高校生、Suzuちゃんが昨日無事高校の卒業式を迎えました。
卒業後はパティシエを目指し、東京の専門校に通うそうですが
「そうですねぇいずれはお店も・・・」
いやはや夢があってよろしいですなぁ、
「大丈夫、頑張り屋のSuzuちゃんなら、お店の一つや二つ持てるようになるよぉ、こっちに店を開く?もし開いたらよぼよぼの爺になったオレが買いに行っても優しく迎えてくれよぉ」

 ♪ 恋人よ 僕は旅立つ 東へと向かう列車で
   華やいだ街で 君への贈り物 探す 探すつもりだ
    いいえ あなた 私は 欲しいものはないのよ
   ただ、都会の絵の具に 染まらないで帰って 染まらないで帰って ♪

とうぜん彼女は私の恋人でも何でもありませんが(笑)、
Suzuちゃんも都会へと旅立ち、まったく環境の異なる世界の中で大なり小なりいろんな色に染まっていくのでありましょうねぇ。
純で真っ直ぐな性格のSuzuちゃん、
「変なんに惑わされて、変な色に染まんねぇだろうなぁ」
みたいな、親心って言いますか・・・・・
「あんたはSuzuちゃんの親でもないし、心配されても迷惑だってさ」
「・・・・・」

ともかく、川崎の事件なんかがあるといらぬ心配をしてしまったりしますが
「一流パティシエを目指し、頑張れSuzu!負けるなSuzu!いい女になれSuzu!」
「最後は余計だね。」

てなことで、一流シェフにはどう夢見てもなれない私の『料理当番、本日の一品』です。

スペアリブをマーマレードで煮ようかと思ったのですが、マーマレードを買い忘れ、家にあった蜂蜜で煮てみました。

お弁当は三色弁当です。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのアート・ペッパーです。
「ムーチョ・カラー」とどうしても言ってしまう一枚、正しくは「ムーチョ・カロール」と読むらしいですけど、あまり気にしたことはありません。
「ようはラテン系ね」
てな程度で済ませていたのでしょう。
つまり、「オクテットによるちょっと流行のラテンをどうぞ」的な企画物であるわけで・・・・
とはいえ、いわゆる「出来の悪い安直企画物」というわけではありません。その理由はもちろんペッパーの出来に他ならないわけです。

ただねぇ、一枚連続で全曲聴き通すといくぶんゲップが出る感は歪めませんねぇ、「他のアルバムを聴く合間にスパイスのごとく各曲を聴く」ってぇのがよろしいんじゃないでしょうか。(ペッパー・ファンには酷く怒られそうですが)
「ペッパーよ東へ来い」
密かに心で叫んでしまう感じかな?

MUCHO CALOR / ART PEPPER
1957年10月録音
CONTE CANDOLI(tp) ART PEPPER(as) BILL PERKINS(ts) RUSS FREEMAN(p) BEN TUCKER(b) CHUCK FLORES(ds) JACK COSTANZA(conga) MIKE PACHEKO(bongo)

1.MUCHO CALOR
2.AUTUMN LEAVES
3.MANBO DE LA PINTA
4.I'LL REMEMBER APRIL
5.VAYA HOMBRE VAYA
6.I LOVE YOU
7.MAMBO JUMBO
8.OLD DEVIL MOON
9.PERNOD
10.THAT OLD BLACK MAGIC

追伸、
我が娘も明日3月3日で24歳であります。
彼女なりに夢を持ち、彼女なりに頑張っているようですが、遠くからそっと見守るしかすべの無い父としては、虚しさも感じたりして・・・・・
「誕生日、おめでとう」