JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

やっぱニューオーリンズから?

2019年05月31日 | y-その他

今日は「ジャズ話」の続きをと思っております。がその前に今日の一枚のお話しを 本当は他のアルバムを考えていたんですけどね。知り合いからこんな一枚をいただきまして、せっかくなので

市原ひかり嬢の「SINGS & PLAYS」というアルバムです。 トランペッターがボーカルてぇとおそらくはサッチモかチェット・ベーカーに影響を受けててぇのが定番のように思います。

例えばスペイン出身のトランペッター兼ボーカリスト、アンドレア・モティスなんか
「サッチモとチェットが私のアイドル」
てなこと言っているようですしね。
「ただ方向性的にはチェット方向だな」
なんて私は思ってるわけで
さても市原さんですがじつにチャーミングなお声をなさっとります。私の評価はあてになりませんので(特に外国語歌詞のボーカルものはね。笑)控えさせていただくとして、夕べのバブはこれを子守唄におねむしたことだけはお伝えしましょう。(笑)

そうそう本題でしたねぇ

前回までルーツ的音楽のお話をしてまいりました。 これを起源にジャズがどうして生まれていったのか?

「JAZZは1900年前後、アメリカのルイジアナ州ニューオーリンズで起こった」

これが世界の定説なんですかね。 ただ、「はい、私がニューオーリンズでJAZZを始めました。」なんてぇお方は誰もおりません。間違いないのは前回まで話したように多くの要素が各地で混ざり合いJAZZの形態が作り上げられてきたということです。
では何故ニューオーリンズなのか?それはお金ですよお金。(だと、私は思っています。)
自然発生的に生まれてきた音楽で飯を食えます?鼻歌で金が取れます?(まっそれでお金を得た方もおりますけど)
つまり、歌が上手くても演奏ができても需要がなければ飯の種にはならないのであります。

16世紀初頭にスペインによって占拠されたその地は、その後フランスへ委譲されます。
1803年ヨーロッパで帝国を築く野望に燃えていたナポレオンは戦費に充てようとミシシッピー・ヴァレー一帯のこの植民地を売りに出しました。それを買ったのが第三代アメリカ大統領ジェファーソン、1500万ドルだったそうです。

メキシコ湾を眼前に望むニューオーリンズは、交通の要所、港町として発展を遂げます。

  ♪・・・俺が旅した若い頃は よく聞け若いの
   酒と女とロマン求め 七つの海を旅したものさ
   母さんは言うけど 船乗りはやさぐれ
   海に抱かれて年とり あとは淋しく死ぬだけ ・・・♪

「アフリカの月」って前回に逆戻りかぁ~~い!

ともかく『港町』そこに付きものなのが「飲む、打つ、買う」という男のロマン?

「何が男のロマンじゃい!!」

との反感はごもっともでありますが、世界中の発展した港にそれは存在するわけで 長い航海の中、欲求を抑え込みながら昼夜仕事を続ける船員にとって港で欲求を満たす事が、次の航海への英気につながったのは間違いありません。
つまり、彼らが港で落とす金はある意味「必要経費」であったと・・・・・ ともかく、ニューオリンズも「飲む、打つ、買う」に集まる金は多かったのであります。

ニューオリンズにはアメリカ唯一の公婦街、つまり公が認めた売春街が存在しました。
1857年にニューオリンズ市役所は場所を指定した上で売春を認め、1897年それらの売春宿を一地区に集める条例を制定、かの「ストーリーヴィル」の誕生です。

さても「ストーリーヴィル」には売春宿しかなかったのか? んなこたぁありません。表通りにはキャバレーやナイトクラブが建ち並び、メインの売春宿は表通りではなく静かな場所に存在するてぇのがまさに「ストーリーヴィル」であったのでありました。
これぞ歓楽街のお手本?

そんではJAZZっぽい演奏はそのどこで生まれてきたのか?
そりゃあんたねぇ、いくらソレ目的たって、一夜限りの夢だとしてもですよ、「うるさい中での方が燃える。」とか「自然と体がダンスしちゃうような元気有る音楽の中でのそりぁたまらん。」てなお方は変態?いやいや仮にいたとしても少数派ですわ。娼館は弦楽四重奏てなメンツが奏でるムード音楽がピッタリであったのは容易に想像がつきます。
ということは、JAZZっぽい演奏を求めていたのは、客引き(ほら今朝ドラでお兄ちゃんがやってるサンドイッチマンやちんどん屋みたいな)や表通りのキャバレー、ナイトクラブということになります。

さてニューオリンズにはもう一つ要因が、それはフランス領であったがための「クリオール」という存在で・・・・続きは次回へ

てなことで、今日の一枚は、市原ひかりです。
面白いのはドラム・レス・トリオ、けっこう頑張っとります。って偉そうに。

SINGS & PLAYS / 市原ひかり
2018年9月7~9日録音
市原ひかり(vo,tp,flh) JOSH NELSON(p) ROB THORSEN(b)

1.My Funny Valentine
2.My Shining Hour
3.How My Heart Sings
4.Be Bop Lives
5.Bein' Green
6.It's A Sin To Tell A Lie
7.But Beautiful
8.I'm Old Fashioned
9.Like Someone In Love
10.We'll Be Together Again


クリスマスソング不要論

2017年12月26日 | y-その他

冬至もクリスマスも終わり年賀状も出したし、いよいよ年末、べつに普段と変わりは無いのになんとなく忙しく感じるのは・・・・こんな私でもやっぱり日本人なんでしょうかねぇ


冬至南瓜、いとこ煮です。

すでに時遅しではありますがクリスマス話を一つ
先日町中を歩いているといろんなところから聞こえてくるのはクリスマスソング・・・まっあたりまえですけど。ただどこから聞こえてくるのも似たり寄ったりのものばかり、
そうそうとうぜんMさんのお店でも同様で・・・いや、今年は安室奈美恵の「CHRISTMAS WISH」が中心でありますが、何度も何度も聴かされるとゲップも出てきます。(笑)

おっと話を戻しましょう。
そんな中、ふと耳にとまったのが「SILVER BELLS」
いや曲としては定番でありますけど
「ん?この声は・・・・」
マヘリア・ジャクソンに間違いありません。
クリスマスからのゴスペル、何ら違和感はありませんが、町中でマヘリア・ジャクソンって、私はあまり聴いたことはなんですがみなさんはいかがでしょうかねぇ?

流していたのはとある雑貨屋さん、マヘリアの曲は一曲だけで終わってしまったんですけどね、有線かなんかで偶然かかったんでしょうか?

昔、とある施設のイベント担当をしていた頃です。
クリスマスイベントとして「ゴスペルグループをよんでクリスマスソングを歌ってもらう」そんな企画を提案したことがありました。
今は「クリスマスにゴスペル」てな事は認知度がかなり高いですけど、当事は「ゴスペルって何だ?」みたいな上司がほとんどで
「んなもん、客も呼べないし、喜こばんだろう」
てなもんです。
もちろん私としてもそれが集客になるかどうかは疑問でしたが、自身が聴いてみたいという願望が先立ちまして
「大丈夫です。お客さんは素敵な聖夜を過ごせると思います。」
と押し通しました。(ある意味、職権乱用でありますね。笑)

施設内の屋内広場にクリスマスツリー(3メートルか4メートルくらいだったかなぁ?)と、暖炉の模型をセットして(もちろん、このセットはしばらく前から飾ったんですよ。)
その前で「昼はハンドベル・コンサート、夜はゴスペル・コンサート」みたいな

結果、これを目当てに来たお客さんは、案の定少なかったように思いますよ。(つまり、企画担当としては失敗。笑)
ただ、夜、照明を少し落とした中、浮かび上がるクリスマスツリーのまえでのゴスペルは、私は心に染みた気がしました。私だけじゃござんせん、ゴスペルのゴの字も知らなかった上司だって、私の隣でうっとりしてましたから、まぁエガッたんじゃないでしょうかね。その時来ていたお客さんは儲かったみたいな。(笑)

またまた話が飛びました。
そんでその日自宅に戻った私は、さっそくウイスキー片手にマヘリアを聴きました。
といっても私の手持ちには彼女の音源がとても少なく、アルバムとしては2枚しかありません。まして定番のクリスマスソングなんてぇのは「SILVER BELLS」はもとより何一つ見当たりません。(べつにクリスマスソングにこだわる必要はないんですがね。)

そこで、れいの「自分よがりのデータベース」を使ってみると
ありました、一曲だけ、「JOY TO THE WORLD !」

数年前に「クリスマスにどうぞ」といただいたCDに入ってました。
ごめんなさい、クリスマスソングを聴くというのは年に一度、さらにジャズを初めけっこうな量のものを持っているので「それ全部を聴く」てな年はまず、いや、絶対に無いんでありまして、このオムニバスCDもたぶんいただいた時に一度聴いただけだったと思います。
というか、子供達がいなくなった今、自宅で「クリスマス・ソング」って・・・・・・・みなさん聴きます?(笑)
過去、回数的にはエラの「ELLA WISHES YOU A SWINGING CHRISTMAS」、ジョー・パスの「SIX-STRING SANTA」、このあたりが一番聴いたでしょうか?でも毎年は聴いてませんよ。(笑)

ここに私は
「普通の家庭にクリスマス・ソングは不要説」
を称えさせていただきます。(笑)

結局「JOY TO THE WORLD !」は聴いたものの他は聴かず、「MAHALIA JACKSON'S GREATEST HIST」と今日の一枚「AMAZING GRACE」を聴いて寝ました。

てなことで、今日の一枚は、ジャズとはチト離れますが、マヘリア・ジャクソンです。
振り返ると以前「MAHALIA JACKSON'S GREATEST HIST」を紹介した時も文中の思い出を少し話していましたですね。まっイイでしょ
このアルバムを手に入れたのは単純です。マヘリアの「AMAZING GRACE」が聴いてみたかった、その一心です。
マヘリアの歌を聴いていると「真夏の夜のジャズ」のあの姿だけが頭の中に巡ります。
マヘリアがバプティスト教会で歌う姿やキング牧師の演説前に歌う姿を生で見ていれば、それが頭に浮かぶんでしょうけどね。

AMAZING GRACE / MAHALIA JACKSON
MAHALIA JACKSON(vo)

1.CONSIDER ME
2.NOBODY KNOWS THE TROUBLE I'VE SEEN
3.IF YOU JUST KEEP STILL
4.I WALKED INTO THE GARDEN
5.A CITY CALLED HEAVEN
6.COME TO JESUS
7.HE'S MY LIGHT
8.RUN ALL THE WAY
9.IN THE UPPER ROOM
10.I BELIEVE
11.AMAZING GRACE
12.IT IS NO SECRET

おまけ、
『料理当番、本日の一品』です。

いちおう日曜日はクリスマスイブでしたんで、それらしくとクリスマスカラーをちょっと意識したロールキャベツ入りシチュー?的なもんを作りました。生クリームとチーズを加え味は絶品?と自画自賛です。

定番の鶏は、残りもんの冷凍した手羽元があったのでフライドチキンにしました。

弁当は焼肉弁当です。

おまけのさらにおまけ、

田舎の叔母が、打ち豆と鬼ぐるみを送ってくれました。
さて、これを正月料理にどう活かすか・・・・楽しみです。


追伸ブログ、『料理当番、本日の一品』

2017年11月09日 | y-その他

ということで、追伸にありましたとおり、ちょっとの間の『料理当番、本日の一品』を一気に

  

まずは、ワンタン多めのスープ、自慢の唐揚げ、柿入りマカロニサラダです。

  

続きましては、おつまみ系ですね。コンニャクの韓国風、肉豆腐、秋刀魚のカレー焼き

途中、叔母から新米が届きまして、こんどは母のリクエストが続きます。

 

いとこ煮にイカと里芋の煮物、さらには母の大好物菊のおひたしも作りました。


これはひたす前ね。

 

ちょっとだけ洋風、鮭のクリームシチューとデミグラス・ハンバーグです。
以上!(笑)  

   


カ・ツ・リョ・クに春は無し

2017年04月03日 | y-その他

いよいよ4月になって暖かくなってまいりました!きっと春です。桜の開花もここ二、三日には・・・・

そういえば、夕べ風呂に入っていると表が変ににぎわしい、耳を澄ましてみると
「ウギャー!ウンギャー!ウルルンギャー!・・・・・」
猫の鳴き声、しかもそうあの発情期独特の声であります。
「まったくもう、さかりづきやがって!」
べつに羨ましがってる訳じゃござんせんよ。(笑)
これで野良にまた子供なんぞできると、母が愚痴るんだろうなぁと思うだけです。
ともあれ、そんな季節なんであります。

俗に『人間には発情期が無い』なんて申しますが、『発情』それはある意味、活力でありますから、春になって活力が増すことは有るんじゃないですかねぇ
「よかったねぇ、若い頃のあのカ・ツ・リョ・クがだれかさんは衰えて」
「ハイ、微力ながら世界平和に貢献しております。」(笑)

そもそも、人間に発情期らしきものが無くなったのは女性に一因があるそうで、
「メスの生殖能力が高まった時点で信号を送り、これを受け取ったオスが興奮する」のが自然の摂理なんだそうであります。
だから、猫のうるさいサカリ声も「発端はメスが発してオスが答える」、つまり「メスが誘わなけりゃオスは発情しない」という事らしいです。
そして、そのメスの生殖能力が高まる季節は、子供の生まれる季節に大きく関わっていて、つまり「子供が最も生き残り安い、育て安い季節に生まれるように発情する」そういうことらしいですな。

それが、火をおこせ、生活環境を作り上げる能力を得た人間は、季節を選ぶ必要が無くなり、その結果女性のそのサインが薄れていって
「おらぁ、いつ発情すればエエんだべか」
と、男性は路頭に迷い、常に発情する生き物になってしまったという・・・
「男の浮気癖を作ったのは、女だ!」
これを『男の屁理屈』と申します。(笑)

ともかく少子化の現代、女性のそのサインの低下は人類の存亡に関わるわけで
「男性の生殖能力の衰えも、つまりは女性に原因があると、私は強く申したい!これからは、「イケメンでぇ、優しくてぇ、面白くてぇ・・・お金のある人」そんな理想は捨てなさい!ずばり「生殖能力が高い人」これです!そこいくってぇと、私なんざぁ実績もあるしぃ・・・・適任?」
「・・・・悲しいよ・・・・寂しいんだねぇ・・・・哀れだねぇ・・・・そりゃもう『男の屁理屈』以下、底辺、どん底。そもそもカ・ツ・リョ・クの低下で世界平和じゃなかったのかぁ~~い!!!」
「すんません。」
季節は完全なる春へと進もうとも、「我が心、そしてカ・ツ・リョ・クの冬は永遠です!」
巨人軍開幕3連勝おめでとうございます。(なんのこっちゃ、笑)

んなわけで(どんなわけ?)『料理当番、今日の一品』です。

先日、SAちゃんが彼氏に「ブリ大根を作ってあげた」てな話を聞いて、対抗したわけじゃありませんが、私のためにブリ大根を作ってあげました。

 

それに、季節の天麩羅(タラの芽、ウドの葉)と、手まり寿司です。

御弁当は、牛丼・鮭のハーフ弁当です。

さて、今日の一枚は、ザ・モダン・ジャズ・ディサイプルズです。
と言っても、お初ですかね。
アルトのカーティス・ピグラーを中心とした・・・ン~~~ほら、ハード・バップ全盛期にけっこうコンボ名で出たアルバムって多かったじゃないですか、これもそんな中の一つです。

なんだか、「イイカゲンに流行にノッテ」みたいな言い方になってしまいましたが、中身はバカにしたもんじゃありません。
カーティス・ピグラーもしっかりしたアルトを聴かせてくれますし、ノリも悪いことありませんよ、
そして、ウィリアム・ケリーの吹くノーマフォン、ユーフォニアムという、どうにも聞き慣れない楽器、私も詳しくは知りませんけど。(笑)
ノーマフォンとは「サックス型のユーフォニアム」、つまりユーフォニアムの一種?それじゃユーフォニアムは・・・・
ともかく音を聴けば分かりますよ。これがけっこう存在感があって、私は好きかもしんない。(笑)
そんな一枚です。

THE MODERN JAZZ DISCIPLES
1959年9月8日録音
CURTIS PEAGLER(as) WILLIAM "HICKY" KWLLY(normahone,euphonium) WILLIAM "BILLY" BROWN(p) LEE TUCKER(b) RON McCURDY(ds)

1.AFTER YOU'VE GONE
2.DISCIPLES BLUES
3.SLIPPIN' & SLIDIN'
4.A LITTLE TASTE
5.PERHAPS
6.HUCK'S DELIGHT
7.DOTTIE


合間に『料理当番、本日の一品』

2017年02月06日 | y-その他

次回と言いながら『ニューヨークの夜が新時代を生んだ!』はひとまず置いて、
間に今日二回目の更新、『料理当番、本日の一品』をチョチョっと入れさせていただきます。

まずは、もう先々週になってしまいますが、ご近所さんに『むかご』をいただきまして、塩茹でにして私のビールのつまみにもしたんですけど、家人には天麩羅にして喰わせてやりました。(何を偉そうに)

 

翌週は、どうしても私が生牡蠣を食べたくて、私専用のこちら

そして、得意の角煮です。

肉を心からは喜ばない母にはサッと厚揚げを焼いて

てっきりこの時の生牡蠣が私の腹下しの原因かと思ったのですけど、その後母が微熱と下痢という、同じような症状が出ましてね・・・・
「ひょっとして感染性の胃腸炎だった?」
ならば、他の人にうつしていないことを祈るばかりです。

そして昨日、なんとか腹の調子も良くなった母に
「何食べたい?」
と訊くと
「この前喰った味噌入りのヤツ、美味かったなぁ」
「いやいや、あれは消化良くねぇんじゃねぇ?」
とは言ったものの、本人の望みとあらば

味噌入りホワイトシチューですが、病み上がりの母のリクエストですので、白菜、蕪、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、鮭、そして何より私の大好物(笑)茸もたっぷり入れた具沢山にして栄養を取ってもらおうと・・・・
さらには、林檎を焼き煮にしてカステラに添えるというデザートまで・・・・

「なんとまぁ親思いな・・・」
誰も言ってくれないので自分で言ってみました。(笑)

私はこんなサラダで飲みました。

御弁当は

 

以上、更新サボリを埋める『料理当番、本日の一品』でございました。

さて、今日の二枚目は、ジャズですかねぇ?カロ・エメラルドというオランダの歌姫であります。(ダッチシンガーって言うそうですよ。)

最近帰宅時に彼女のこのアルバムを好んで聴いています。
なんかねぇ変に、何故か、理由は分からないけど、懐かしい感じがするんですよ。
そんで帰宅時にはそこそこ私の機嫌が良くなるという(笑)

そうですねぇ、ジャズと言うよりは、まさに私のイメージするヨーロッパ?
頭に浮かぶのはサーカスや回転木馬、そして行った事無いけどヨーロッパのとある街の飲み屋(笑)、その懐かしさはけしてアメリカンでは無いんですよねぇ

まぁまぁ、穴埋め『料理当番、本日の一品』の今日なら許してもらえるでしょう。

DELETED SCENES FROM THE CUTTING ROOM FLOOR / CARO EMERALD
2010年1月29日リリース
CARO EMERALD(vo)

1.THAT MAN
2.JUST ONE DANCE
3.RIVIERA LIFE
4.BACK IT UP
5.THE OTHER WOMAN
6.ABSOLUTELY ME
7.YOU DON'T LIVE ME
8.Dr.WANNA DO
9.STUCK
10.I KNOW HE'S MINE
11.A NIGHT LIKE THIS
12.THE LIPSTICK ON HIS COLLAR
13.BACK IT UP
14.RIVIERA LIF
15.THAT MAN


マッチ一本・・・お互い気をつけましょう

2016年12月13日 | y-その他

事件です?いや事故です????火事です!!!

今日はお休みだったのですが・・・・
「○○!○○!早く、早く降りてこう!」
「何大騒ぎしてんの?」
と、部屋から一階に降りてみると、道路を挟んだ斜め前のお宅からモクモクと煙が・・・・
「早くって、こりゃ火事だよ火事、119番!」

程なくして消防車が到着、炎が見えなくなるまで30分位?40分位で鎮火したでしょうかねぇ?
ともかく、目の前でこんな火事を目撃したのは初めての経験でビックリしましたよ。
不幸中の幸いとでも言いましょうか今日は風も弱く、怪我人もそこに住んでいた奥様が煙を吸って病院に運ばれたものの命に別状無し、延焼もお隣の家の壁を焦がした程度で済んだようですけど、なにしろ乾燥していますからねぇ、あっと言う間に火はそのお宅を飲み込んでいきました。

しかしまぁ震災の時もそうでしたけど、ああいう場に居合わせると、自分が何をどうするべきなのかてなことは全く思い浮かばないもんでざいますなぁ
いわゆる「ウロウロして何も出来ない」木偶の坊そのもの、ただ呆然ってヤツです。
不謹慎とは思いますけど、ただただ「我が家に被害が及ばぬよう」そればかり祈るだけ・・・・・・という

夕方のローカルニュースによれば出火元は流し付近だったとか、料理でもされていて火が何かに燃え移ったんでしょうかねぇ?
まっ、詳しい原因は明日以降の調査となるのでしょうが
ともかく、この辺りは冬場猛烈に乾燥しますし、今日みたいに風が無い日も珍しくなりますんで注意せねばいけません。

火の用心、マッチ一本火事のもと

さて、今日の一枚は・・・・・今日は止めておきましょうか。


男々しいバブの独り言

2016年12月12日 | y-その他

突然

BRUICHLADDICH Bere Barley 2008
Unpeated Islay Single Malt
700ml 50%

そんな島物(アイラ)を、先日一杯いただいてまいりました。
度数のわりには口当たりは軽く、島物独特の香りはほとんど無し、アイラ嫌いのお方でも「これならいけるかな?」といったシングルモルトでありました。
これを「麦芽系の風味が強く淡いピートフレーバー」というのだそうですけど、私的にはそんなんはどうでも良くて
「島もんにしては物足りなさもあるけど、これはこれで美味い酒やね。」
「アルコールなら何でも美味いんでしょ」
「それを言っちぁおしめいよ」

まぁまぁ、昨日はゆっくりと歩きながら、片道20分くらいかなぁ?そんなスーパーまで買い物に行ってきたんですけどね。
冬空となんちゃ無い住宅地を見ながら
「出遭いっちゃなんだろう?」
唐突ですねぇ・・・・・いや、出遭いもまた唐突なんであります。

いろんなもんと出遭い、別れ、また出遭う

寝る間際にふとラジオから流れた音楽に心ときめかせ、調べに調べ探し当てる、これもまた出遭いでありますが、改めて昼間聴き直すと「そこまでのもんだったか?」って(笑)

酒蔵を訪ね試飲に「これだぁ!」と、最大の喜びを感じさせてくれた出遭いが、家に持ち帰って飲んでみると「あれ?」って

一目で「素敵な人だなぁ・・・」なんて思った彼女との出遭い、結局はその時気にもとめていなかった彼女の隣にいた違う女性を好きになってしまったりして、これもまた出遭い

「今日のこの何気ない風景も、この前飲んだBRUICHLADDICHも、また出遭い・・・・・」

「あのさぁ、男の場合、出遭った物をなるたけ離したくないっちゅうか、全部懐に入れたいってな気質があるんだろうね。つまり別れが下手なんだなぁ、その点女性は・・・」
「バブはねぇ、そうやって男女差別するところが悪いとこだよ。」
「未練がましいのは、たしかに男ということでは無く、オレだから・・・かぁ」
そんな会話を思い出したりして

「考えてみりゃ今こうしてみているなんちゃない空も、もう二度とお目にかかれない代物だもんなぁ・・・」
そして、そのほんの一時を後々私が思い出すことがあるのか?
「ただの冬空をながめて、そんなことを思うことこそアンタの未練のあらわれ、女々しいねぇ・・・おっと、アンタ流に言わせると男々しいか?」

そのくせ
「私にはもう出遭いなんか無い!」
と流した涙がウソのように
「彼氏でぇ~~す」
って、
そんな女の子の笑顔に心癒やされたりしてね。

・・・・あれ?今日は何のお話し?
男々しいバブの独り言、季節がそんな気持ちにさせるという事よ」(笑)

そんな日曜日の『料理当番、本日の一品』ですが、
かなり最近作ったような気もしないではない酢で煮込んだ手羽の柔らか煮です。

我が家には若干(かなり)わがままなお人がおりますので、「そのお方が手羽は一本しか食べんだろ」との予測のもと大根も一緒に煮込んでみました。

 

さらにそのお方用に二品(と言っても、一皿は香の物ですが)
さらにさらに、おそらくはちょっとオンス気味の我が輩は、長っ尻になろうとの予測のもと「板わさ」ならぬ「板ショウガ」を用意し、寒さと戦うためにちょっと暖めたポン酒と格闘、久しぶりに我が家で六合ほどいただいたのでありました・・とさ。
(正確には、六合くらいしかポン酒が無く、ウイスキーも飲み干し・・・・「今日仕入れてこなくては」)

弁当は、得意の鮭と梅と青じその混ぜご飯です。

さて、今日の一枚は、ジャズじゃござんせん。クラシック?
須川展也とロン・カーターです。
むろん畑違いの二人の共演アルバムということになるのですが、これもまたラジオで聴いて手に入れたCDだったと思います。そして、しょっちゅう聴くアルバムかと問われれば「NO」です。

不思議なんですが、この手の音楽を「どの時間で聴くのか」というと、私の場合非常に限られてしまいます。
朝?いえいえ、昼間?いえいえ、夕方?いえいえ、夜?いえいえ、
「それじゃ聴かねぇんじゃん!」

そうですねぇ、聴く機会は少ないのは確かです。
昼酒を飲んで、本も読まず、それこそ冬の青空を窓越しに見ながら、寝るでもなく、起きているでもなく・・・・そんな時に「アルハンブラの想い出」あたりを聴いていると、じつに心地良い
「そりぁ機会が少なくて当然だし必要ねぇんじゃねぇ?」
ってですか?
それは違います。出遭ったときに手に入れ、昨日みたいな冬の青空と、オンスが重なるときなんかに、ふとその出遭いを思い出させてくれる。そんなアルバムがあっても
「イイんです!」(笑)

すいません、我がJAZZリストには登録していないのでコピーという単純作業が出来ず、二人以外のパーソナルの省略、そして曲の日本語表記をお許し下さい。

air / 須川展也, RON CARTER
1999年10月18,19日, 2000年2月29日~3月2日録音
須川展也(as,ss) RON CARTER(b) 他

1.アリオーソ
2.ブラジル風バッハよりアリア
3.アルハンブラの想い出
4.アイ・ガット・リズム
5.サマータイム
6.ポロヴェッツィアン・ダンス
7.G線上のアリア
8.グリーンスリーブス幻想曲
9.ハフナー
10.美しい夕暮れ


東京Jazz 2016 その最後

2016年11月07日 | y-その他

今朝の冷え込みはまさに立冬を感じさせるものでしたが、空気の乾燥が進み、イイオッサンが(もちろん私も)リップクリームをちょっと恥ずかしがりながら買う姿に季節を感じております。

さても昨日まで2回にわたっておおくりしてきた『東京Jazz 2016』NHK放送の無責任感想も、今回が最終回、「いつまで引っ張るんだ」とのお怒りもあろうかと、日を置かずに更新することとあいなりました。
さっそくまいりましょう。

まずは、アロルド・ロペス・ヌッサ
このお方の凄いところは、どんな音楽を取り上げようとも自の色、つまりラテン系がそこはかとなく香るところでしょうか
「同じ音符を奏でても消えぬ臭い」ってそれはある意味障害であるかもしれないけど、私は最大の魅力だと思っています。
秋吉敏子が日本人であることに悩み、開き直りから日本人であることを誇りに変えたごとく
幼少期から環境が育てた個性はそうそう消えるもんじゃ無いし、それが他との違いになり魅力となるんだと思います。
例えば、大好きなセロニアス・モンクが、幼少期に自動ピアノに出会わなければ、ジェイムズ・P・ジョンソンが近くに住んでいなければ・・・・
そういう事かな?
おっと話が脱線しそうです。

 

「NEW DAY」
何しろ良いところは本人がじつに楽しそうにピアノを弾いているところですかね。しかも何気に上手いてぇのが・・・・
「カチン!」
って、楽器も出来ないくせに(笑)
ピアノトリオで身体揺らして楽しげに聴ける、それだけで私なんか嬉しかったりします。ベースのアルネ・ワデと弟のルイ・アドリアンとのバトルも面白かったと思いますしね。

「LOS MUNECOS」
連弾は楽しいですけど、これはまさにショーですね。
それこそ小さな会場でこれを見せられたら「イェィ」もんでしょうが、CDで買ってこれが入っていたら映像で見るのとは少し違う感想になるかもしれません。

いよいよラスト、上原ひろみ×ミシェル・カミロであります。
「TWO MUCH LOVE THEME」
を聴いていたときは、正直「期待薄かな」なんて思ったんですけどね、だってひろみちゃんは、髪型のごとく爆発せんと(笑)
まぁまぁ、寂しさ溢れる独り酒には浸みる演奏でした。

そして、その後に待っていたのが「CARAVAN」ですよ。
出だしで「えっ?何処がキャラバン?」と思いながらも、二人のやり取りに徐々にのめり込んでいって
 ♪ ジャーン パラパパラパラパー ・・・・ ♪
お馴染みのメロディーが聞こえた頃には、もうドップリ浸かり込んで・・・・
「来たぁ!メインディッシュが最後に来たぁ!」
みたいな
これを聴いたら良いも悪いも全て吹っ飛ぶ感じです。
「NHK、これを最後に持ってくるとは、おぬしも悪よのう」

ともかく、最後にこの演奏を見られて?聴けて?私としては満足な『東京Jazz 2016』でありました。
ひろみちゃん、アンタやっぱ凄いわ。

さて、てなことで今日の一枚は、上原ひろみです。
トリオ・プロジェクトの最終盤であります。

このアルバムを聴くと本文ではありませんけど、私はそこはかとなく日本を感じるんですよねぇ、それがゴスペル調であっても何調であっても
もちろん「何処が」という具体性は無いのですけど、ひろみちゃんには日本人の血が脈々と流れている感じが伝わってくるというか・・・これは私の思い込みかも知れませんがね。(笑)

「WANDERER」なんか聴くと、完全に的外れですが日本の雨だれが聞こえてくるような
・・・・あはは、やっぱ思い込みですね。

ひろみちゃんのアルバムの中でもとても好きな一枚です。

ALIVE / 上原ひろみ
2014年2月5~7日録音
上原ひとみ(p) ANTHONY JACKSON(b) SIMON PHILLIPS(ds)

1.ALIVE
2.WANDERER
3.DREAMER
4.SEEKER
5.PLAYER
6.WARRIOR
7.FIREFLY
8.SPIRIT
9.LIFE GOES ON


東京Jazz 2016 そのⅡ

2016年11月06日 | y-その他

風は少し強いものの晴天でした。「ガラス越しの日差しが心地良い」そんな季節になったんですなぁ・・・・
ということで、前回の続きですね。『東京Jazz 2016』、NHKでVol.3として放送されたぶんの感想です。

まずは、ハービー・ハンコック「ACTUAL PROOF」
三十年前ならまず敬遠した演奏でありますけど、素直になった現在は冷静に聴けましたねぇ、しかし、好きか嫌いかと問われれば今でもけして「好き」とは答えられないと思います。
「ケニー・バロンに一票!」
なんてね。
ただね、この演奏は会場ウケしたように感じます。私も当日この場にいたら「エガッタねぇ」なんて言ってると思いますよ。
「そのハンコックの巧妙さが好きになれないんだよなぁ」
ただの負け惜しみ?です。(笑)

「MIRROR」
バロンとこのパーラトちゃんより、私はハンコックんとこのハサウェイちゃんの方が声質が好きかな、なかなかの美人さんですしね。(私、少々の太めは気にしません。笑)少し前にラジオでライブアルバムのなんとか言う曲を聴いた覚えはあるんですが、真剣に聞いたのはこれが初めてでした。

お次は、石若駿PROJECT 67
ここで私が楽しみにしていたのは寺久保エレナなんでありますねぇ
もちろん石若はじめ他の日本人若手ミュージシャンに興味が無いわけじゃありませんよ。ありませんけど、何と言ってもエレナちゃんだったわけですが
「CLEANUP」でもソロは短いし期待した演奏は聴けなかったように思うし、「SHUN」?
「スケベ日野テル引っ込んでろ!」(日野輝正ファンの方々申し訳ありません。)
完全な消化不良です。

 

小曽根真presents JFC ALL STAR BIG BAND + JUILLIARD JAZZ ENSEMBLE
演奏がどうのこうのというより、大きな会場での楽しいビックバンド、エレナちゃんの消化不良が払拭されましたねぇ
「BOUNCING IN TWO DIFFERENT SHOES」
ジュリアードの連中とのソロのやり取りはじつに楽しい感に溢れていたじゃないですか、テナーの芹澤朋ちゃんも、ピアノの鈴木瑶子ちゃんも(もちろん男子もね。笑)楽しそうだし一生懸命だし、ほんとメンコイ
ドラムバトルをやった北井誉人君なんか、最初様子見様子見がそのうちに盛り上がっちゃって、イイ演奏は上手さじゃないんですよね。
今回の放送の中ではオアシス的存在でした。

そんでもって、フォックス・キャプチャー・プランですが、私的には今回の『東京Jazz』で最大の拾い物だったと思っています。
彼らを全く知らなかった私は、それが恥ずかしいと思ったほどですもん。
私は好きですねぇ、メロディアスでありながらパワーがあって、JAZZとしてどうかとかそういう問題じゃ無く、身体の中に響いてくる感じがじつに心地イイ(時折入る電子音が気になりましたが・・って、そこかい!笑)
ともかく「REINCARNATION」にしても「ATTACK ON FOX」にしても新しい音楽に出会った感じがして・・・・
さっそく、ネットという便利グッツを利用して「TRINITY」「WALL」「BUTTERELY」と三枚のアルバムを聴いてみましたが・・・・・

昔、山中湖の湖畔でダイアン・リーヴスを聴いて超感激、慌てて買ったCDでしたが、その後ほとんど聴くことは無く現在に至る、てな経験があるんですけど
ん~~~~~ちょっとだけそれに近いものを感じたりして・・・
CD購入はもうしばらく聴き込んでみてからにしようと思っています。

残るは、アロルド・ロペス・ヌッサ上原ひろみ×ミシェル・カミロの二組でありますが
この二組には少々時間を割きたいので、又次回、第三弾でお話ししようと思います。
「引っ張るねぇ~~」(笑)

てことで『料理当番、本日の一品』です。
それにしても野菜がたっかいですなぁ、何を買うにしても躊躇してしまいます。(おまえは主婦か)

それでも蕪が少しだけ安かったので、蕪シチューを作りました。
もちろん、葉っぱも無駄には出来ません。シチューに入れた残りは、塩でちょっと絞って豆腐と和え、コロッケにしてみました。

マヨネーズ醤油で食べたら、けっこうイケましたぜ。(笑)

お弁当はいつものごとくです。ちょっとだけ言わせていただければ、手作りロールキャベツが入いっとります。

さて、今日の一枚は、『東京Jazz 2016』の消化不良を払拭すべく寺久保エレナちゃんが、ケニー・バロンと一緒にやったこのアルバムにしました。

ベースのロン・カーターとは『東京Jazz 2010』で共演しましたですね。あの時は消化不良は無かったんですが(笑)
ともかく、この「THIS HERE」のようなソロを私はエレナちゃんに期待していたわけで・・・・・やっぱり私は古くさいんでしょうか?

NEW YORK ATTITUDE / 寺久保エレナ
2011年録音
寺久保エレナ(as) DOMINICK FARINACCI(tp) KENNY BARRON(p) RON CARTER(b) DOMINICK FARINACCI(tp) LEE PEARSON(ds)

1.NEW YORK ATTITUDE
2.ONE FOR YOU
3.STAR EYES
4.ORIENTAL FOLKSONG
5.THAT'S THE TRUTH
6.INVITATION
7.THIS HERE
8.FASCINATION
9.DEL SASSER
10.BODY AND SOUL


ロマンが妄想へ

2016年10月05日 | y-その他

嵐の前のバカ陽気?昨日は晴れ渡った空から、元気な太陽が季節外れの暑さをプレゼントしてくれました。って、季節外れも度が過ぎんだろってな感じでしたがね。今日の夕方からは、この辺りでも台風の影響を受けるようです。

さても、今日はまたして老いのお話でありまして
益々増えてきた白髪や目の衰えなんてぇもんは、最近じゃ全く気にもとめなくなりましたが、異性に対する感覚にいつのまにやら大きな変化があることに気が付きました。(いまさら?)

NHKの朝ドラを見る習慣は、いわゆる朝のルーティーンに組み込まれてしまっているので欠かせないわけですけど
『とと姉ちゃん』が終わり、今週からは『べっぴんさん』が始まりましたね。
今はまだ幼少期ですから、主演の芳根京子ちゃんは最初にチョコット出てきただけです。
ところが
「この子、めんこいねぇ」

私ねぇ、この「めんこい」と思う頻度が年々増えているように思えてしょうがないんですわ。
若い頃は「めんこい」てな芸能人はそうそう居なかったし、他人様が「素敵な人だよねぇ」てな事を言う芸能人にも、「どこが?」みたいなところがあって、腹の中では
「芸能人なんて、いっぱ(つ・・・・・・・)出来るわけでも無し」
こりゃ表現が悪いですね。悪いですが若い男性として当然、異性を性の対象として少なからず見ていたのも確かだったのでしょう。

それが「めんこい」と言う頻度が増しているのは・・・・
つまりは精力減退、老いの証拠、ということに他ならないのでは無いか、とね。

音楽だってそうですよ、50、60、70年代のジャズは相変わらず聴いちゃいますけど、「ohana」「モダーン今夜」「EGO-WRAPPIN'」「羊毛とおはな」「柳沢暁子」、まぁ一応ジャンルはジャズとなっとる「Ema」の『I LOVE YOU』なんかを「エエねぇ」なんて聴いてるし、しまいにゃ「西野カナ」の『Just LOVE』を聴いて、「かわいい」なんて、この前なんか「田中景子」のヴィオラ『ひまわりの丘』を聴いてホッコリしたりもしました。

「みんな女性じゃん!」

まぁまぁ、そのツッコミはイイとして、どうにもまとまりが無くなってきているというか・・・・若い頃みたいなトンガリが無いんですなぁ

映画だってそうですよ。
社会派ドキュメンタリーなんて、若い頃は何よりの好物だったのが、今は「カッル~~イヤツの方が疲れなくてイイ」なんてね。

結論を申しましょう。
何だかんだ言いながら老いを理由に自身の不甲斐なさを正当化しているだけだってこと
「なんか・・・寂し~よぉ~~!」
ってぇのを、老いたと嘆くことで紛らすみたいなね。(笑)

そうそう、Emaの『I LOVE YOU』が収録されたアルバムに、グラミーを取ったサム・スミスの『STAY WITH ME』もカバーされとりましたね。

  ♪ Oh won’t you Stay with me(そばにいてくれないか)
     Cos you’re All I need((今僕には)君が必要なんだ)
     This aint love It’s clear to see(これが恋なんかじゃないことは見れば分かるさ)
     But darling Stay with me(それでも、しばらくそばにいてくれよ)♪

心境はそんなとこなのに、そんなことを言える相手も居ない・・・・・・(笑)
つまり老いは寂しさ?

いやいや、負けちゃいけません。体力、性力は衰えようともロマンだけは持ち続ける・・・
「頑張れバブ!頑張れ中高年の男達!」
と鼓舞しつつ、ロマンが妄想へと変化するだけのバブでありました・・とさ。

さて、今日の一枚は、秋吉敏子と言うべきか・・・・THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTETです。

私からすると「レナード・フェザーが面白がって作ったアルバム」てな印象を未だぬぐい去れない一枚であります。
敏子のアルバムでいえば「THE MANY SIZE OF TOSHIKO」「AKIYOSHI TOSHIKO HER TRIO HER QUARTET」と「TOSHIKO MARIANO QUARTET」の間に入り込む録音盤ですけど、その実力より興味、つまり着物姿で演奏させられたり云々の延長上にこのアルバムもあるように思えてしまうからだと思います。
まっ、そういうイラヌ勘ぐりをするのは、私だけかもしりませんけどね。

さて、肝心の演奏は、日、英、独、ベルギー、スウェーデン(もちろんアメリカも)の当事精鋭と目されるジャズメンが集められているわけですから、標準点以下であるわけはありません。
さりとて、企画物のサガ、取り立てて素晴らしい演奏であるかというとそうとも思えない。
こういうのを聴くと「1+1が3にも4にも」てな事は難しいんでありまして、「2」の演奏だという評価です。
おっと、勘違いしてもらっては困るのは、凡人の「2」では無く、あくまで精鋭の「2」であることはお忘れ無く。

UNITED NOTIONS / THE INTERNATIONAL JAZZ SEXTET
1958年6月13日
NAT ADDERLEY(cnt) DOC SEVERINSEN(tp) ROLF KUHN(cl,as) BODDY JASPAR(fl,ts,bs) TOSHIKO AKIYOSHI(p) RENE THOMAS(g) JOHN DREW(b) BERT DAHLANDER(ds)

1.I CRIED FOR YOU
2.INTRODUCTION
3.BROADWAY
4.SUKIYAKI
5.SWINGIN TILL THE GIRLS CAME HOME
6.UNTTED NOTIONS
7.CIVILIZED FOLK
8.STRIKE UP THE BAND
9.JANE