JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

みなさん、よいお年を

2005年12月31日 | s-u

いよいよ大晦日でありますが、晦日用の料理は仕込みも終わり、あとは盛りつけして飲み始めるのみ、こうして今年も終わっていくのですね。

今年もまた進歩のない一年でしたが、唯一このブログとHPを立ち上げ、現在までなんとか続けてこれたことは、私的にはとてもよかったことだと思っています。

ブログ・HPをかいして多くの素敵な方々とも出会うことができ、自分の視野も多少は広がったきがします。
本当に、みなさん、ありがとうございました。
せっかく始めたブログ・HPですので、来年もできるかぎり続けていきたいと思っています、よろしければまたお付き合い下さい。

さて、ジャズに関しての今年一番の拾いものは、「THELONIOUS MONK QUARTET WITH JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL」を耳にできたことでしょう。久しぶりに感激して何度も聴き返しました。こんな音源の発見であれば来年もまた期待したいものです。

残念だったことは、結局ライブを一回も聴きに行けなかったことです。来年は「出不精」に別れを告げ、なんとかライブ鑑賞に出掛けたいと思っています。

ともあれ、来年もジャズと酒に身をゆだねる日々は変わりそうもありません。「肝臓君」にも今年一年を感謝し、来年も苦労をかけることを、今から頭を下げお願いしておくことにします。
「ごめんね、苦労をかけるけど、来年もよろしく」

今年最後の書き込みとなります、もう一度言わせて下さい。
「みなさん、本当にお付き合い頂き、ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。どうぞよいお年をお迎え下さい。」

今年最後のアルバムは「SUGAR」を選びました。彼女は何故、誰の足をなめているのでしょうか? 私の臭い足で無いことはたしかです。(笑)

SUGAR
1970年11月録音
STANLEY TURRENTINE(ts) FREDDIE HUBBARD(tp) GEORGE BENSON(g) LONNIE L.SMITH Jr.(ele p) BUTCH CORNELL(org) RON CARTER(b) BILLY KAYE(ds) RICHARD "PABLO" LANDRUM(conga)
1.SUGAR
2.SUNSHINE ALLEY
3.IMPRESSIONS

おまけ、
みなさんへの年賀状をHPに明日の朝アップします、ちょっと不気味な年賀状ですが、よろしければご覧下さい。


山椒漬けで一杯

2005年12月30日 | d-f

今年はもう飲みに出掛けるのはやめようかとも思っておりましたが、悪友の誘いに昨夜は、またしても午前様となってしまいました。

ところで、みなさんは福島県会津地方の「ニシンの山椒漬け」という郷土料理をご存じでしょうか?

昨晩は最近には珍しく夜の町が活気づいていて、行きつけの店はどこも満員、何日か前の記事ではありませんが、やっと探し当てたのは新規の縄のれんでした。
入ってみると、火鉢ふうのテーブルに炭が熾きています。
「なんかいいねぇ」なんて言っていると
お通しに出てきたのが、ウドの炒め煮みたいなもの、その中にニシンが入っていました。
「あれ?大将は会津人?」
なぜそんなことを訊いたかというと、会津では煮物によくニシンが入って出てきます。昔、雪深い会津地方で冬場使える海魚は、カチカチに乾燥させた身欠きニシンぐらいしか無かったのでしょうね。煮物だけでなく山椒で漬けたり、麹で漬けたり、料理のバリエーションもたくさんあります。

「ええ、喜多方なんですけどね、なんでわかりました?」
「お通しにニシンが入ってたから」
すると今度は、品書きをみていた友人が
「あ~~、それじゃあこの馬刺しも本場もんだ」
(そうそう、馬刺しも九州に負けないほど旨いのが会津にはあったけ)

そんなこんなで飲んでいると、
「こちらどうぞ」と品書きにない一品が出てきました。「ニシンの山椒漬け」です。
友人は初めて口にするとのことで
「どうよ?」
「旨い!こりゃ酒に合うわ」
「あっははは、お酒あと2本ね!」

大将、ごちそうさまでした、またよらせてもらいますね。

昨日の記事で書いたとおり、今日は酒臭いのも我慢しながら、一日中大忙しでありました。
いよいよ今年もあと一日、明日はしみじみ今年を振り返ってみる?

GREEN DOLPHIN STREET
1959年6月19日,1962年8月21日録音
BILL EVANS(p) PAUL CHAMBERS(b) RON CARTER(b) PHILLY JOE JONES(ds) ZOOT SIMS(ts) JIM HALL(g)
1.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2.MY HEART STOOD STILL
3.GREEN DOLPHIN STREET
4.HOW AM I TO KNOW ?
5.WOODY'N YOU (take 1)
6.WOODY'N YOU (take 2)
7.LOOSE BLOOSE

俺は主婦か!

2005年12月29日 | s-u

本日より正月休みであります。
せっかくの休みなので、ゆっくり読書でもしたいところですが、なんだかんだと用事を押しつけられ、仕事をしているほうが休めるような....
明日は、「買い物のお付合」&「神棚掃除」&..........
「愚痴は言うまい、申すまい」

ところで、みなさんのおたくでは、「おせち料理」を用意されますか?
我が家では、お重に詰めるようなことはしないのですが、それでも毎年「晦日、正月にはこれを食べる!」みたいなものがあって、この準備も、なっなんと私におはちが回ってくるんですねぇ、怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ

刺身以外は、明日準備をしなければいけないでしょうが、
「昆布巻きでしょ、煮しめでしょ、数の子と豆を和えて(....いかん豆を戻さなければ)、烏賊にんじんはもう作ってあるし、かまぼことたこは切ればいいだけだから、焼き物は何にしよ?.......」
って、私は主婦か!!!!

「いいじゃないの、全部、だれかさんのつまみになるんだから」

今日の3時以降だけは、時間をもらい、めったに聴かないレコードをじっくり聴くことに、
けっこうありますね、しばらく聴いていなかったレコードが
このソニー・スティットもしばらくほったらかしにしていた一枚です(二枚組なので正確には二枚ですか)。
もう一人のパーカーと呼ばれることを嫌い、パーカーが生きている間はテナーを吹いていた彼ですが、この「AT LAST」は、彼が亡くなる1ヶ月前、まさにラスト・レコーディングであります。
二枚組で売り出されたのは、日本だけだったと記憶していますが(海外では1枚ずつ分けて出されたはずです。)、私の持っているレコードの中では、比較的新しいアルバムの一つということになります。
なぜほったらかしになっていたか? 嫌いだからということではないのですよ。ただ、「とりたててこのアルバムを聴こうというきが起きなかった」というのが正解でしょう。買って間もなくは何度か聴き、チャンチャン、ということだったのだと思います。

今日、あらためて聞き直すと、なかなかいいではないですか。買った頃はこれほどいいとは思えなかったのでしょうけど、不思議です。これも年齢のなせる技かも知れません。

まだまだ、しばらく聴いていないアルバムがあるんですよ、キースとか、ハンコックとか、コリアとか.....はははは、時間があるかぎり聴き直してみようっと

AT LAST / SONNY STITT
1982年6月8,9日録音
SONNY STITT(ts,as) GEORGE DUVIVIER(b) JIMMY COBB(ds)
JUNIOR MANCE(p)[1-1~8] WALTER DAVIS(p)[2-1~7] BILL HARDMAN(tp)[2-2,5~7]
1枚目
1.STEAMROLLER
2.I'LL BE SEEING YOU
3.OUT OF NOWHERE
4.SWEET GEORGIA BROWN
5.KEEPIN' IT
6.THIS IS ALWAYS
7.MAKIN' IT
8.ANGEL EYES
2枚目
1.AT LAST
2.BOUNCIN' WITH BUD
3.AS TIME GOES BY
4.AWIFTY
5.SUGAR
6.THE JUMPIN' BLUES
7.BYE BYE BLACKBIRD

銀杏

2005年12月27日 | s-u

新規開拓に行く口実も思いつかずに、明日は大掃除、真っ直ぐ帰宅とあいなりました。
友人Sから「M君からバブにわたしてくれって銀杏を預かってんだけど、これからちょっと持って行っていいかな」との連絡、袋いっぱいの銀杏をいただきました。

銀杏は私の大好物、「どれどれ日本酒はあったかな?」
夕食もそっちのけで封筒に銀杏を入れ、電子レンジへ、
「今日はぬる燗ででもいってみましょうか」ニコニコと独り言を言いながら、お湯を沸かしました。
(我が家では、「一本つけて」と頼んでも、絶対に返事はありませんので、自分でやるしかありません。)

「パン!パン!」銀杏がはじけるいい音、ツァーっと塩をふって、いただきました。口の中に広がる銀杏独特の風味と塩味、
「酒!酒!」いい感じのぬる燗が塩味を溶かして.......う~~~ん
どこにもまわらずに帰ってきて正解だったかも知れません。

話はかわりますが、茶碗蒸しを食べるとき、あなたは銀杏をいつ食べるでしょうか?
そうそう、たまーに銀杏が入っていない茶碗蒸しがありますが、あれはいけません。私に言わせれば銀杏が入っていない茶碗蒸しなんて、ウズラの卵が入っていない五目焼きそばよりたちが悪い。(笑)

「いやあ、やっぱり臭いな、まだよく乾いてないのかねこの銀杏、明日もう一回干しとこな」母のことばで今日の宴会は終了いたしました。

そういえば、ホレス・シルバーは来日したとき、すき焼き屋に行って初めて暖めた酒を飲み、いたく感激したとか。
「みたか!これが日本文化だ!」...(そんなたいそうなことでもありませんが)
今日は「トゥー・マッチ・サケ」を聴かねばならないでしょう。
今日の銀杏には、まさにぬる燗の「サケ」が「トゥー・マッチ」でありました。

THE TOKYO BLUES / HORACE SILVER
1962年7月13,14日録音
BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) HORACE SILVER(p) GENE TAYLOR(b) JOHN HARRIS(ds)
1.TOO MUCH SAKE
2.SAYANORA BLUES
3.THE TOKYO BLUES
4.CHERRY BLOSSOM
5.AH! SO

おまけ、
このアルバムの曲のタイトルをみているといつも思うのですが、「サヨナラ・ブルース」のつづりはSAYONARAが正解ですよね。ホレス・シルバーは「サヤノラ」って憶えて帰ったのかな?


新規開拓作戦

2005年12月26日 | p-r

先週まで忘年会という名のもと、多いに好物を楽しんできましたが、さすがに今週は仕事納めの「打ち上げ」ぐらいでしょう。なにか飲みに行く口実を考えなければ、清原や中村をくどいた、名将故仰木監督のことばのような、真に迫った理由は無いものでしょうか。

ところで、みなさんは新規の飲み屋を一人で探すなんて事はありますか?
さすがに女性が一人で飲み屋を探し歩くというのは、そうとうの勇気が必要でしょうが、私はけっこうこのパターンが多い方だと思っています。

かといって行き当たりばったり、片っ端から入ってみるわけではありません。まずは臭い(?)、臭いといっても実際に香りがするわけではありませんが、なんとなく良さそうな臭いがする方向とか店ってありません?つまりは直感ですね。

高校生の時、前にお話ししたNHKの大会が福岡で行われました。夜、ホテルをそうっと抜け出した私は、臭いを頼りに中洲近くのジャズ喫茶を探し当て、一杯飲んできたことがありました。(高校生がこういうことをしてはいけません!)
当時は、ジャズ臭に敏感だったんですね。

話を戻しましょう、臭いの次は、縄のれん、バー系をねらいます。
最近はそうでもありませんが、そもそも「縄のれん」というのは、中を覗かせるためにかけたものです。ですから、のれんに手をかけたからと行って入らなくちゃいけないというのは、間違った常識であります。
「縄のれん」というのは、指でちょっと払って、中を覗く、客が少なければ「ゆっくり飲めそうだ」、客が多ければ「楽しく飲めそうだ」これを判断できたものなのです。

バーの前では一度中の音を聴いて、大きな笑い声や、がさがさした雰囲気が感じ取れれば、ドアを開けずに他の店を探します。

中に入ったら、しばらくの間、店主とお客さんのやりとりをつまみに飲みます。ここで、ほぼ、その店の大筋がつかめますので、「ストライク」と思ったら、私の場合長居をしてしまいますね。
本道から行くと、そこそこで1回目は帰るのが良いのでしょうけど

さて、今日は、新規開拓のマウンドに立つためにも、何とか名采配と拍手をいただけるような最高の口実を、一杯飲みながら考えなければ。
BGMはと、そうそう、アルフレッド・ライオンが4000番台の先発に選んだニューク投手に頑張ってもらいましょう。
ブルックリン・ドジャースのドン・ニューカム投手にそっくりだと、誰がつけたともなく「ニューク」と呼ばれたロリンズ、
はたして、題名のごとく「ニュークの時代」はやってきたのでしょうか?

NEWK'S TIME / SONNY ROLLINS
1957年9月22日録音
SONNY ROLLINS(ts) WYNTON KELLY(p) DOUG WATKINS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.TUNE UP
2.ASIATIC RAES
3.WONDERFUL! WONDEFUL!
4.THE SURREY WITH ERINGE ON TOP
5.BLUES FOR PHILLY JOE
6.NAMELY YOU

追伸、
またまた、HPの「ジャズ四方山話」をアップいたしました。よろしければご覧下さい。

アンテナ無しで見えるもの

2005年12月25日 | a-c

先日、ニュースを見ようとテレビをつけたら、何かおかしい?
「なんだぁ?中継局が寒さでおかしくなったかあ?」
違いました、強風でアンテナが折れてしまっていたのであります。
私の住んでいるこの地域は、ひじょうに特種な地域で、地上波放送が民放地方局4局、民放キー局5局、それにNHKも地方局、中央局がそれぞれ受信できます。
(そのかわり、アンテナ3本が必要なんですけどね)

今回、折れてしまったのは、民放キー局、NHK中央局を受信するアンテナ、ですから、見えなくなってもさしあたっての不便はありません。
それでも、
「今日、12チャンで観たいのがあるのになあ、でも電気屋さん頼むと、5,6万取られるんだってさ」などというプレッシャーをかけるヤツがいるんです、我が家には。
(「何言ってやがんだい、そんな番組いつもは見ないくせに」)
「はいはい、わかりました。日曜日にわたくしが、わ・た・く・し・が、修理いたします。」

というわけで、今日は、近くのホームセンターで材料を買い、いざ屋根の上に
「本当に大丈夫なの?電気屋さん頼んだほうがいいんじゃないの」
(「なに~~~?値段が高いからと言ったのは誰だ~~~~~あ!俺は高所恐怖症だぞ!!!!?」)
「大丈夫だよ、こんくらい」

屋根の上から
「みえるかア~~~~!?、映りは大丈夫かあ~~~!?」
と大声を上げながら、それでもなんとか修理成功、誰もほめてはくれませんでしたが、心地よい風が「よしよし」と頬をなでてくれました。

高所恐怖症のわりには、修理が終わってほっとまわりを見渡すと、とてもいい眺め、遠くから子供達の笑い声も聞こえてきます。
アンテナなんか無くても見えるこの風景に、なんかとても平和な気分、
「暮れの忙しさなんて、勝手に忙しい忙しいって思ってるだけなのかも知れない、うん、勘違いだ」そう思える一瞬でした。

片付けを終え、コーヒーを入れ、
「さて、何を聴こうか? こんな時は、ちょっと楽しくなる演奏がいいなあ」ということで、かけたのは「THE MEETING」です。
ヨーロッパに拠点をしっかりと持っていた、ケニー・ドリューとデクスター・ゴードン、ジャッキー・マクリーンはゲストという感じだったのでしょうか?「THE SOURCE」と対で出たアルバムですが、A面の2曲なんかジャムっぽい演奏がとても楽しげ、ドリューも70年代とは思えぬ、弾むハード・バッパーって感じのピアノを聴かせてくれます。一仕事を終え、ちょっと幸せな気分になったとき、聴くのにはピッタリの選曲でした。

THE MEETING
1973年7月20日21日録音
JACKIE McLEAN(as) DEXTER GORDON(ts) KENNY DREW(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALEX RIEL(ds)
1.ALL CLEAN
2.RUE DE LA HARPE
3.SUNSET
4.ON THE TRAIL

再会のプレゼント

2005年12月24日 | a-c

              

いやぁ~~~クリスマス・イブですね。
今日ばかりはおもてで飲むわけにもいかず、「ローマの休日」でも観ながら、一杯飲もうかな....なんて思っています。

娘へのクリスマス・プレゼントは、「ひだまりくん」とかいう首振り人形で済んでしまったので、安上がりでひじょうに助かりました。

今日は、サックスを吹く友人宅に遊びに行く約束があったので、
「夕食に間に合うように帰ってきてよ」のことばを受け、早々に出掛けました。
約束の時間まで幾分あったので、古本屋を覗き、先日、bassclefさんのコメントにあった「Jazz Hero's Date Bank」という本がないかと探してみましたが、やっぱりありませんでした。(ちょっとガッカリ)

友人宅につき、その本の話をすると
「あんたバカじゃないの?」
「はぁっ?」
「この本だろ?」と友人が持ってきた本、どこかで見覚えがあります。
「あれ?」
「これは、あなたの本です、あなたの」
そうだ、そうでした、私はこの男にずう~~~と昔、本を貸したのでありました。
その本がこれ
           
              

「ハハハハハハ......ジャズ・ヒーローズ・データバンクって書いてあるね」

”私は持っておりませんが”とコメントに書いてしまいましたが、”手元には持っていなかった”というのが正解でありました。
「発行年月日が1991年7月1日 第1刷発行」と書いてありますから、14年前に買ってたんですね、しかもご丁寧にいたるところにチェックした後があったりして、間違いなく私のものです。

            

とにもかくにも、モンクのアルバムの確認もでき、まぁある意味、私にとってはおもいもよらぬクリスマス・プレゼントになったような.....

おーと、オードリーが現れてしまいました。
取り急ぎ、今日の一枚、チェット・べーカー「IN NEW YORK」です。

CHET BAKER IN NEW YORK
1958年9月録音
CHET BAKER(tp) JOHNNY GRIFFIN(ts) AL HAIG(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.FAIR WEATHER
2.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
3.HOTEL 49
4.SOLAR
5.BLUE THOUGHTS
6.WHEN LIGHTS ARE LOW

追伸、
オードリーの笑顔に負けて、アルバムについてはまた後で、みなさん楽しいクリスマスをお過ごし下さい。
HPでチェット・ベイカーのプロフィールなんか書いてますのでよろしければ、どうぞ。


威厳

2005年12月23日 | s-u

今朝起きると
「すいぶん、いい気分だったこと」
とイヤミを聴かされ、
「すいませんでした。」
たしかに昨晩はイヤミもしかたがないほど酔っておりました。
嫌いな大宴会(1次会)を1時間半できりあげ、後はズブズブのダラダラ、6時に飲み始め、2時までやっつけてしまいました。

「今日中に年賀状出したいんですけど」
「はいはい、それはもう、喜んでやらせていただきますです。」
ということで、年賀状を仕上げ、投函してまいりました。
しかし、今や子供でもパソコンで年賀状を作るのがあたりまえ、もらった方もなんとなく味気ないようなきもしますが、

そういえば、私が中学時代、美術の教鞭をとっておられた先生が、版画家としても超一流の先生で、今やハガキ大のものでも、一枚ウン万もの値が付いております。この先生に年賀状をいただいたことがありますが、それは素敵な版画で宛名も毛筆。年賀状たるもの先生のものまではいかなくとも、もう少し一枚一枚に心を込めたものにしなければいけないのでしょうね。
かく言う私もパソコンでダーッと作ってしまいましたけど

私が小さい頃は年賀状が届くと、父が一枚一枚振り分け、父から手渡されないうちは、年賀状を見ることができませんでした。なにかとてもありがたいもののようなきがして、正座して受け取った覚えがあります。今じゃ考えられないことですけどね。

いつもは掃除など絶対にやらない父が、正月前の神棚の掃除としめ縄などの飾り付けは、誰にも手をつけさせない、正月料理の味は父に伺いをたてる、晦日の一番湯は必ず父、などなどなど
あの頃はまだ「おやじの威厳」というものがあったのでしょう。正月の一連のしきたり、その中心にはいつも父がおりました。

「おやじの威厳」はいまや地に落ち、へたをすると地下室の隅でほこりをかぶった状態、
「お願いです、正月ぐらいはおやじの威厳を、ほんのちょっと、ほんのちょっと、感じさせてはいただけないでしょうか?」
ハハハハハ.......頼んじゃってるようじゃ、威厳もへったくれもありませんけどね。

さて、今日の一枚は、先日HPで「枯葉」の入ったアルバム紹介をしたときに、紹介し忘れた1枚です。
ボビー・ティモンズがメッセンジャーズを卒業して間もない録音ですが、「ヴィレッジ・バンガード」でのトリオ演奏、これも、なかなかよろしいですよ。
ビル・エバンスの「枯葉」とこの「枯葉」の聞き比べなんてのも楽しいかも知れません。

THE BOBBY TIMMONS TRIO IN PERSON
1961年10月1日録音
BOBBY TIMMONS(p) RON CARTER(b) ALBERT HEATH(ds)
1.AUTUMN LEAVES
2.SO TIRED
3.GOODBYE
4.DAT DERE
5.POPSY
6.I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
7.SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE
8.DAT DERE

コスプレでウインク

2005年12月21日 | m-o

今日の昼食は、先日の宿題の件もあったので、れいのマスターの喫茶店へ、
宿題への私なりの回答を伝えると、カウンターにいらしたお客さんにマスターが
「××先輩、こちらのバブさんもジャズが大好きなんですよ」
私は初めてお会いする方でしたが、マスターの先輩ということは、当然私より先輩なわけで
「始めまして」

さて、今日はこの××先輩と私が「始めまして」では無いかも知れないというお話し。

しばらくジャズがらみのお話しをしていると、ひょんなことからライブの話に
「いやぁ、最近、私、生を聴いてないんですよ」
「そうだよな、田舎にいるとなかなか出ていくのがおっくうだもんなぁ」
「それでも、昔はけっこう行ってたんですよ。夏になると野外のライブなんて得意だったんですけどね」と私、
「俺もよく行ったよ、マウントフジなんか毎年行ってたし、斑尾も行ったなあ」
「あらま、マウントフジは私もけっこう行きましたよ」

さあ、話が盛り上がってまいりました。
「何年だか忘れちゃいましたけど、ダイアン・リーブスが初めて出たとき行かれました?」と訊くと
「行った、行った、夜の部が良かったなぁ.....」と××先輩
「えっ?あのダイアン・リーブスの口の中に虫が全部入っていきそうな時、あそこにいらしたんですか?」
「いやあ~~~良かったね、昼間より会場が狭くてさぁ」
「私もあそこにいたんですよ」
「ほんとに?じゃあ、あの時あってたかも知れないね」
「それじゃあ、始めましてじゃないですね」
ハハハハハハハハ

「この寒いのに、なに真夏の話をしてるんですか。」マスターのお言葉でした。

この××先輩という方、なかなか面白い方で、映画「真夏の夜のジャズ」でのアニタ・オデイの姿に恋をして、同じような帽子と手袋を探してきたそうです。
当時、お付き合いされていた彼女にあの格好をさせ、「ANITA SINGS THE MOST」を流しながら、××先輩だけのためのウインクをさせたとか。
「それってコスプレじゃあないですか...はははは」
「今の嫁じゃないんだけどね....はははは」

楽しい昼食時間を過ごさせていただき、××先輩ありがとうございました。
今宵は、コスプレさせる相手も、ウインクしてくれる相手もおりませんが、「ANITA SINGS THE MOST」を聴きながら、美味しい酒を飲ませていただいております。

ANITA SINGS THE MOST
1956年5月録音
ANITA O'DAY(vo) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) MILT HOLLAND(ds) JOHN POOLE(ds)
1.S'WONDERFUL / THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
2.TENDERLY
3.OLD DEVIL MOON
4.LOVE ME OR LEAVE ME
5.WE'LL BE TOGETHER SOON
6.STELLA BY STARLIGHT
7.TAKING A CHANCE ON LOVE
8.THEM THERE EYES
9.I'VE GOT THE WORLD ON A STRING
10.YOU TURNED THE TABLES ON ME
11.BEWITCHED, BOTHERED & BEWILDERED

誰の差し金じゃ?

2005年12月20日 | g-i

いやはや、昨日の「マスターの宿題」では、みなさん貴重な情報をありがとうございました。「耳にしていないテイクがあったら」なんて思うと、ついつい探してみたくなってしまうものです。まぁなんとか耳にしていないブルーノートでのモンクの録音は、今のところなさそうなので良しとしましょう。

今晩は、昨晩に比べ冷え込みがゆるいのか、暖かく感じられます。だからというわけでもありませんが、今日は、一滴の酒も今のところ口にしておりません。ここ一週間では初めてのことでしょうか。老いた肝臓君のために今日は休肝日といたしましょう。

「耐震構造偽装問題」も一斉捜査がはいり、新たな局面を迎えつつあるようですが、はたして誰の差し金で全てが動いたのか?黒幕は誰なのか?わかるのでしょうかね?
まぁ私が心配しても、何の解決にもなりませんが

そういえば、「差し金」ということば、昔、私は大工道具の曲尺が語源とばかりおもっていましたが、そうでは無く歌舞伎の小道具からきたことばだそうですね。
歌舞伎では、蝶々なんかをヒラヒラさせるのに、「差し金」という金属の棒の先に蝶をつけて操るそうで、ここから影で操る「差し金」ということばができたそうであります。

今や「差し金」の先に付いているものは、蝶ではなく、お札ということになるのでしょうか?
そして、そんな「差し金」に操られるさもしいやからが、そこらじゅうにウヨウヨいるのでしょうね.....という私だってお札は嫌いじゃないもんなぁ(トホホ)
金にしか夢を追えない、そんな人間にだけにはなりたくないものですけど

さて、今日は「SOUL JUNCTION」、私が大好きなアルバムの一つです。
聴いていて、なんかホットするんですよね。目を閉じて、難しい顔して聴くアルバムじゃないし、今日みたいに酒も飲まずに、コーヒーで我慢している時なんかピッタリじゃないかなぁ。
「HIGH PRESSURE / RED GARLAND」と同日、同メンバーの演奏ですが、正直、私はこちらのアルバムの方が好きです。

SOUL JUNCTION / RED GARLAND
1957年11月15日録音
RED GARLAND(p) DONALD BYRD(tp) JOHN COLTRANE(ts) GEORGE JOYNER(b) ART TAYLOR(ds)
1.SOLL JUNCTION
2.WOODY'N YOU
3.BIRK'S WORKS
4.I'VE GOT IT BAD
5.HALLELUJAH

追伸、
しつこいようですが、ブルーノートでのモンクの録音盤について、HPの四方山話でも取り上げてみました。よろしければご覧下さい。