JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

なんとこんな私に質問が!

2006年04月25日 | m-o


風邪が、幾分良くなったことをいいことに、昨晩はさっそくS君を誘って、バーへとくり出してしまいました。まったく反省のないバカオヤジであります。

さて、以前の「マスターからの宿題」に、cocoa_teaさんから、コメントを頂き、大好きモンクのお話しなので、ここで、私が知っている範囲でですが、そのコメントにお答えしようと思います。

ブルーノートでのモンクの録音は、1947年~1952年に実施されました。
ブルーノートにおいて、初めてLP盤(10インチ)を発売したのは1951年のことですから、当初モンクを録音していた頃、ブルーノートでは、SP盤を発売していたということになります。当時の録音・販売の経緯は、通常であれば、「SP1、2枚分の録音をし、販売実績を見ながら次の録音に入る」というパターンでした。ところがアルフレッド・ライオンは、モンクに惚れ込んでいたのでしょうか、販売を待たずに録音を続けていったのです。
それでも、当然ブルーノートから最初に発売されたモンクのレコードは、SP盤。cocoa_teaのやろうとされている、ディスコ・グラフィーとなると、SP盤を含めるのか?10インチLP盤の扱いは?12インチLPからとするのか?といったことで、かなり内容が変わってしまうということです。
これにCDの扱いをどうするのか?といったことまで考え始めると、えらい騒ぎになってしまいます。

12インチLP盤以降の販売LPに関しては、HPの「ジャズ四方山話 No.13」で、表にしたことがありましたので、見ていただければと思いますが、録音番号で追うという方法もあるかと思います。
同じく、「ジャズ四方山話 No.28」に表を掲示してみましたので、ご覧下さい。

ブルーノートにおける、10インチLPシリーズは、ディキシーランド・シリーズのBLP7000番台(レコード番号)と、「モダン・ジャズ」と銘打ったBLP5000番台の2シリーズがあります。モンクの最初のLPは、5002番「GENIUS OF MODERN MUSIC」です。(下の写真左)続いて、5009番「GENIUS OF MODERN MUSIC Vol.2」が出されました。


12インチLPシリーズ1500番台は、マイルスの「MILES DAVIS Vol.1」から始まり、モンクの「GENIUS OF MODERN MUSIC」Vol.1,Vol.2は、1510、1511番で初めて発売になります。しかも1509番の「MILT JACKSON」でモンクを匂わせ、それから販売をしました。これはやはり、モンクのアルバムの売れ行きが思わしくなかったことの結果だったのだと思います。

その後は、別テイクを組み合わせたり、CD一枚に集約したり、いろんな形でブルーノートにおけるモンクの録音は、発売されてきました。

ブルーノートにおける、モンクに関しては、さまざまな書籍で知ることもできます。
マイケル・カスクーナの「ブルーノート・JAZZ・ストーリー」、リチャード・クックの「ブルーノート・レコード ~史上最強のジャズ・レーベルの物語」、中山康樹氏の「超ブルーノート入門」、ジャズ批評編集の「定本セロニアス・モンク」、その他さまざまありますよ。

こんなことで、cocoa_teaのコメントに対する答えになっているでしょうか?

ということで、今日は、モンクの「MISTERIOSO」です。(「GENIUS OF MODERN MUSIC」は、以前紹介したので)

MISTERIOSO / THELONIOUS MONK
1958年7月9日、8月7日録音
THELONIOUS MONK(p) JOHNNY GRIFFIN(ts) AHMED ABDUL MALIK(b) ROY HAYNES(ds)
1.NUTTY
2.BLUES FIVE SPOT
3.LET'S COOL ONE
4.IN WALKED BUD
5.JUST A GIGOLO
6.MISTERIOSO