JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

カクテルグラスは似合わねぇ

2009年01月31日 | a-c

只今嵐が通過中・・・
今のところ雨はそれほどでもないのですが風が強くて、東側の窓をガタガタ揺らしています。
そんな嵐が近づきつつあった昨夜は、いつものバーでクダを巻いてきました。

いつもならメインのバーボンへ進む前の食前酒はビールと決めているのですが、昨晩はウォッカマティーニなんぞをお飲みになられまして(笑)
以前もお話ししましたが、私はいわゆるカクテルという類はほとんど飲まないのでありますよ・・・・・

ここのマティーニは、まずベルモットで香り付けした氷にウォッカ(もちろんジンでも良いんですが)を注いでステアーして、冷やしたグラスに注ぐというもので、香り付けしたベルモットは別グラスでオリーブの実とともに出してくれます。
「おう、ドライでいいねぇ」
って、いつも飲まないわりにはけっこう好きかもしんない(笑)

しかし、カクテルグラスがこれほど似合わない男は、他にはいないんじゃないかってくらい、私ゃ絵にならない男だと鏡もないのに感じてしまうのでして、「甘いから飲まない」とか、「チャラチャラした酒は嫌いだ」とか言って飲まない真の理由は、そこにあるのかもしれません。
ビジュアル的にもっとも似合うのは、縁の欠けた茶碗であおる日本酒?
そんな男が、バーの片隅でカクテルグラスやらブランデーグラスってねぇ、ワイングラスですら違和感があるのに(笑)

まっ、食前酒は一杯だけにして、ベルモットで少々甘くなった口の中を、ストレートのバーボンで一気にいつもの世界に引き戻し、そこからは・・・・
「ママ、今日俺何杯飲んだっけ?」
午前3時までママと飲み続けたのでありました。めでたしめでたし(笑)

さて、今日の一枚は、ケニー・コック率いるコンテンポラリー・ジャズ・クインテットのデビュー作です。
若干時代遅れで現れたブルーノートのあだ花みたいな感のある同グループですが、デトロイトで活躍していた彼らをニューヨークに呼び出して録音したわけではなく、ブルーノートがデトロイトにわざわざ出向いて録音したという点から、期待度は大きかったのかもしれません。

内容は、ライナーノーツにあるごとく、マイルス・黄金のクインテットを思わせる演奏で、私なんぞにとっては、この時すでにオール電化のお宅に住んでいらしたマイルスより、時代遅れと言われてもこちらの方が好きですねぇ(笑)
ジョー・ヘンダーソンの弟レオンもなかなかよろしいんじゃないでしょうか。

白人でありながら、ひたすらに黒人スタイルを追求したコック、「それもまた良し」ってとこだと思います。

INTRODUCING KENNY COX
1968年7月12日録音
KENNY COX(p) CHARLES MOORE(tp) LEON HENDERSON(ts) RON BROOKS(b) DANNY SPENCER(ds)

1.MYSTIQUE
2.YOU
3.TRANCE DANCE
4.ECLIPSE
5.NUMBER FOUR
6.DIAHNN


見て見ぬふりの私でも

2009年01月29日 | s-u

製造業で働く派遣や請負労働者の失業が、3月末までに40万人に達する見通しだそうな。お役所試算の甘さは常の事とはいえ笑っちゃいられません。
失業者の数など目に見えない人たちを含めたら、どれほどになるものか?

昨日の「毎日jp」に『<特集ワイド>歌舞伎町 路上生活の少女を追った38枚 雑踏の空白でこころは笑った』という、写真集『歌舞伎町のこころちゃん』を題材に取り上げた記事が載っておりました。

みなさんはこの『歌舞伎町のこころちゃん』なる写真集をご存じでしょうか?
私は購入は控えたものの、先日本屋で現物を見てきました。
「見なかったことにしておこう」
そう思った自分が情けない・・・・・・

『歌舞伎町のこころちゃん』は、韓国人カメラマンの権徹さんが一昨年新宿歌舞伎町で出会った、路上生活をおくる4歳(当時)の少女こころちゃんを映した写真集です。
この写真集を見て、「写真なんて撮ってる場合じゃないだろう、何故すぐに児童相談所に通報しないか!」との意見をお持ちだった方もいるようですが、それは違いますね。
私のごとく「見て見ぬふり」があたりまえの現代で、彼女に注目し、時に食事をごちそうしたり、お風呂に入れてやって欲しいといっしょに路上生活をしている父親に金を渡したり(けっきょくは酒代に消えたらしいけど)、しまいには父親のアルバイト斡旋まで権徹さんはなさっています。

それじゃ、まわりの人たちは何もしなかったのか?といえばそうでもなくて、ただ歌舞伎町を通り過ぎるだけの大人は見ぬふりでも、ホームレス仲間や気にかける人たちは、父親を諭したり、こころちゃんに食事を与えたりしたそうです。

さらに権徹さんは、行政に保護を求めにだって行かれたらしいですよ。
ところが行政は
「親権者や保護者となるべき人間からの依頼が無いと動けません。ところで、アナタは何者?」といった調子だったそうで
警察官に相談しても
「警察官にその権限はない、ただ、お父さんに一個人として説教をすることくらいしか・・・」
いやいや、これらを責めるわけじゃありません。私が相談を受けたとしても、可哀相だと思いつつ「あまり深入りしない方がいいよ」てなこと言っちゃうんじゃないか、なんてね。

その後、駄目オヤジでも大好きだったお父さんのもとを離れようとしなかったこころちゃんは、路上生活を始める前に家を出た母親が歌舞伎町に現れ、そのまま児童養護施設に預けられたそうで、大人の世界しか知らない彼女が大好きな父親から離され、今どんな思いでいるのかは分かりません。
ひょっとしたら清潔な環境のなか、新しい同年代の友達と楽しく暮らしているかもしれませんしね。

権徹さんは、この写真集『歌舞伎町のこころちゃん』の発刊を自ら進んで望まれたわけでは無かったようで、最後まで悩まれたようです。
「この写真集が、こころちゃんが将来自立した時の足かせにはならないだろうか?」
「ジャーナリストとして、飽食の国日本のダークサイトを明かすべきだ!」
その葛藤が手に取るように分かります。

「○○万人が春までに職を失いそうだ」「ホームレス人口はさらに増加するだろう」
一人の失業者の陰には何人もの生活があり、「仕事さえ選ばなければ・・・」なんてぇのは仕事のある者の立前にすら聞こえ、まして『緊急経済対策』なんて・・・・・・
まさに「見て見ぬふり」の私のような人間が世にはびこる福祉国家などあってはならないと、その私が思うのですから・・・・・いったい何をすべきなのでしょうかねぇ?

彼女は今年小学校に入学するそうです。

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーです。
ブルーノート第二作目のこのアルバムは、一曲目「MODE TO JOHN」からいって、同年7月に亡くなったコルトレーンへのリスペクト的イメージの強い一枚だと思います。
9人編成という大型コンボはさしずめコルトレーンの「AFRICA」といったイメージでしょうか。

作編曲は全てマッコイ、コルトレーン陰は引きずりつつも彼らしさは随所に感じ取れます。
この時期のマッコイは、完全にコルトレーンの呪縛につきまとわれていた頃ですが、「それはそれでええんとちゃう」と思っています。
旧友リー・モーガンも頑張ってますし、ジョー・チェンバースもなかなかいい。
少なくとも私は「ATLANTIS」のA面以外より、数段好きですね。(笑)

TENDER MOMENTS / McCOY TYNER
1967年12月1日録音
McCOY TYNER(p) LEE MORGAN(tp) JULIAN PRIESTER(tb) JAMES SPAULDING(as,fl) BENNIE MAUPIN(ts) BOB NORTHERN(french horn) HOWARD JOHNSON(tuba) HERBIE LEWIS(b) JOE CHAMBERS(ds)

1.MODE TO JOHN
2.MAN FROM TANGANYIKA
3.THE HIGH PRIEST
4.UTOPIA
5.ALL MY YESTERDAYS
6.LEE PLUS THREE


アルコール・ハイには言われたくない

2009年01月28日 | j-l

今朝は久しぶりに寝坊をしてしまいまして、いわゆる二度寝ってヤツですね、おかげで朝食抜きになってしまいました。思えば朝食を抜いたのはいつ以来でしょ?それほど欠かさないものが抜けるとどうにも調子が狂います。しかも昼食が2時って・・体格的にこれはきつい(笑)

それはともかく、今日も一日良い天気で、夕焼け時に珍しく港の近くにいたので写真を撮ってきました。

冬この時間の港というのもなかなか風情があるものでして、車に戻って車中に流れていたのが今日の一枚、ピアノはなんとも気分的にあっていたのですが、『唸り』がねぇ・・・くそぉ!まっその話は後にして

ころっと話題は変わりますが、
みなさんは、横山秀夫原作『クライマーズ・ハイ』を、本か、映画か、テレビドラマかでご覧になりました?
私は今きっさ堤真一主演の映画を見終わりました。
ちょっとばかり昼夜忙しかったので二日がかりでしたが(できれば一気に見たかったのですよ)、なかなか面白い映画でしたねぇ。

1985年8月12日、『日航ジャンボ123便墜落事故』
友人の当時つきあっていた彼女の叔母さんが、あの520人の犠牲者のお一人だったこともあって私は鮮明に覚えています。
当時、あの原形を全くとどめないジャンボ機の残骸をヘリコプターからの映像で目にして、生存者があったことにも驚きましたけど、後に発表された犠牲者の方々が死を目の当たりにした中で走り書きされた遺書に、深い感銘を受けたことを思い出します。

マリコ、津慶、知代子
どうか仲良く がんばって ママをたすけて下さい
パパは本当に残念だ、きっと助かるまい 原因は分らない
今五分たった
もう飛行機には乗りたくない どうか神様 たすけて下さい
きのうみんなと 食事をしたのは
最后とは
何か機内で 爆発したような形で
煙が出て 降下しだした どこえどうなるのか
津慶しっかりた(の)んだぞ
ママ こんな事になるとは残念だ
さようなら
子供達の事をよろしくたのむ
今六時半だ
飛行機は まわりながら 急速に降下中だ
本当に今迄は 幸せな人生だった と感謝している

当時、大阪商船三井船舶神戸支店長でいらした河口博次さんの胸ポケットに残された219文字にも及ぶ遺書であります。

まち子
子供よろしく
大阪みのお 谷口正勝
6 30
     (チッソ株式会社ポリプロ繊維部主任 谷口正勝さん)

恐い 恐い 恐い
助けて
気もちが悪い 死にたくない
まり子
        (日本航空大阪支店勤務 白井まり子さん)

まだまだ多くの遺書が残されておりましたが、どれも死を覚悟して吐露する言葉の重みを痛感します。

玉虫色の事故原因に対し、未だ再検証を望んでおられるご遺族の皆様のお気持ちは痛いほど分かるような気がします。

話を戻しましょ、
『クライマーズ・ハイ』は、この『日航ジャンボ123便墜落事故』の原因を追及していくという内容のものではなく、実際に当時上毛新聞記者であった横山秀夫氏が描いた、架空の群馬県の地方新聞社・北関東新聞社の中での、地元で起きた世界に類のない航空機事故を受け、記者達が、新聞社が、人間達が繰り広げる、報道を巡っての人間模様というか、いわば「記者ドラマ」なのでありますが、
けっこう引き込まれましたねぇ

ただ、「クライマーズ・ハイ」という言葉に結びつけるために、主人公と息子、主人公と同僚の登山仲間、そしてその息子、このシチューションも話の流れも今ひとつ無理矢理のような気がして、できるなら素直に「記者ドラマ」で良かったかな、みたいなね。
そんな感想を持ちました。
まっ「アルコール・ハイ」の私に言われたかぁ無いでしょうけど・・・・
とは言っても面白い映画でしたよ。ご覧になっていない方にはお勧めします。

さて、今日の一枚は、先ほど話に出ましたキース・ジャレットです。
私の所有盤の中では最新録音盤の部類に入る、ミュンヘンでのライブCDです。(笑)

キースの話になると何故か文句を言いたがる私。ならば「買わなきゃいいのに」「聴かなきゃいいのに」って話なんですが、そのくせこうして車の中で聴いていたりするんですよねぇ・・・自分でも不思議だ(笑)

以前『唸り』の話はしたことがありましたよね。キースだけでなく、『唸る』ピアニストは多いんですよねぇ
でもね、何故かこれがバド・パウエルなんかだと私ゃ許しちゃうんですねぇ、ところがキースはいけません。何故なんだかは分かりませんがいけません。(笑)

今日のアルバムも、ちょっと『唸り』過ぎでしょ、
「MY FUNNY VALENTIN」の出だしのソロなんか嫌いじゃないし、ほら、夕暮れの港なんかにゃじつに良いんですよ。
「だから『唸る』なってぇの!」(笑)

キース好きの方には、またまた申し訳ありません。
アンチ・キースは、裏を返せばキース好きって事で、ご勘弁あれ。

STILL LIVE / KEITH JARRETT
1986年7月13日録音
KEITH JARRETT(p) GARY PEACOCK(b) JACK DeJOHNETTE(ds)

DISC 1
1.MY FUNNY VALENTINE
2.AUTUMN LEAVES
3.WHEN I FALL IN LOVE
4.THE SONG IS YOU
DISC 2
1.COME RAIN OR COME SHINE
2.LATE LAMENT
3.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC EXTENSION
4.INTRO
5.BILLIE'S BOUNCE
6.I REMEMBER CLIFFORD


許される若気の至り?

2009年01月26日 | m-o

3時ぐらいまではいい天気だったのですが、薄い雲が拡がってきました。まっ雨は降らないでしょう。

昨日仕事前にTVを見ておりますと「たけしの誰でもピカソ」(地方ですから時期遅れの再放送ですが)に、大野真澄、太田裕美、南こうせつの三人が出演しておりました。
チラ見だったので詳しい内容は分かりませんでしたが、『学生街の喫茶店』『木綿のハンカチーフ』『赤ちょうちん』をそれぞれ歌っていました。

 ♪ 恋人よ 僕は旅立つ 東へと向かう列車で
   はなやいだ街で きみへの贈りもの 探す探すつもりだ ・・・・♪

いゃあ高校時代、太田裕美が好きなヤツがいましてね、そいつの家がたまたま高校の近くにあったもんで、まともに登校するときには(たまにまともじゃなかったことがあったもので・・笑)学校に行く前に何故かそいつの家で一休みして行くんであります。
モーニング・コーヒーを飲みながらハイライトに火を着けて、
「何か面白ぇことねぇかなぁ」
その姿は、どっかのオッサンのようでありましたが、その時よくヤツが聴いていたのが太田裕美だったんですねぇ(あとは岩崎裕美でしょ、かぐや姫も聴いてたけど、太田裕美が多かったんだよなぁ・・・)
好き嫌いは別として、『雨だれ』『木綿のハンカチーフ』『赤いハイヒール』なんかは完全に歌詞を覚えてしまいましたっけ(笑)

Mさんの店を手伝っていると、たまにどう見ても中学生か高校生かって輩がタバコを買いに来たりします。もちろん私は売りませんけど
「バブさん、バブさんはいくつから煙草吸ってたんですか?」
なんて店の女の子に訊かれると、じつに後ろめたさを感じてしまいます。
「それはそれ、これはこれ、ダメなもんはダメなんだから、みんなもしっかり断ってね。何かあったら俺がきっちり言ってやるから」

昔、我が息子が高校生の頃、部屋に煙草の吸い殻があったと聞いて注意したことがありました。
「何でそんなこと言えんだよ、オヤジだって高校生の頃はもう吸ってたんだろ!」
カチ~~ンでありましたねぇ、久しぶりの親父の逆鱗ってやつですか、手を挙げる寸前までいったことがありました。
「親がやった過ちを、子供にはさせない」これも立派な親心なわけで・・・・
じつに説得力が無い、そこで我が学生時代を恥じても時遅しなのであります。

タバコや酒だけではありません。庶子諸々『若気の至り』というものは、時に必要なことではあるものの、逆に後々まで後悔することもあるわけで、
若者よ、そのあたりを充分にふまえて、先輩や親の言うことは聞くものだよ。
あれ?何の話でしたっけ?

まっいいや、「『赤いハイヒール』歌いま~~~す。」

 ♪ ねぇ友達なら きいてくださる
   ねぇ友達なら きいてくださる
   寂しがりやの 打ち明け話 ・・・・・♪

さて、今日の一枚は、ジャッキー・マクリーンとオーネット・コールマンの共演盤です。

フリー、自由とはじつに解明しにくいものでありまして「自由を追求すればするほど、自由なはずなのにどんどん不自由になっていくのは何故?」みたいなところがあったりします。(ジャズの話ばかりではなくて)
自由を得るために自由と闘う、じつに矛盾した話ですが、マクリーンのフリーへの挑戦はそんなものを感じずにはいられません。
その点、コールマンはちょっと違うというか、真面目じゃない?いや違うなぁ、根っからの自由人?そうでもないし・・・ともかく、同じアルトで自由を求めるにもそれぞれの方法があるということなのかもしれません。

そんな、なんとなく必至さを感じさせるマクリーンと、「闘ってはいないかなぁ」っていうコールマンの共演は、じつに面白い一枚に仕上がっていると思います。
これがトランペットではなくアルトでコールマンがやったらどうだったんだろう?という興味はあるものの、なんとなくマッチしてしまうのもこのアルバムの魅力だと思います。

ちなみに、この二人の共演を演出したのは、ドラムのビリー・ヒギンズだったそうですよ。

NEW AND GOSPEL / JACKIE McLEAN
1967年3月24日録音
JACKIE McLEAN(as) ORNETTE COLEMAN(tp) LAMONT JOHNSON(p) SCOTT HOLT(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.LIFELINE
  A.OFFSPRING
  B.MIDWAY
  C.VERNZONE
  D.THE INEVITABLE END
2.OLD GOSPEL
3.STRANGE AS IT SEEMS


仕事も遊びも、頑張るどぉ!!

2009年01月25日 | y-その他

三日間も更新をサボって何をしていたのか?いやぁうち二日、『ジャズの日』(22日)だって『郵便制度施行記念日』(24日)だって、仕事で夜中まで頑張っていたんですよ。
えっ?23日はどうしたのかって?
いや、ほら、忙しい合間って気分転換が必要じゃないですか・・・・

じつは、23日は近所の方とちょっとしたホームパーティーみたいなものをやったんであります。
私も3時ぐらいで仕事を切り上げ、料理担当です。

いつもはテーブルに上がることもない高級食材(笑)を惜しげもなく使い、まずは「金目の煮つけ」。

それに「生春巻き」

小鉢は「ウニ豆腐」

これに「お造り」と腕を振るいました。(笑)

ところが、5時半頃から始まった宴会は、なんと7時にはお開きといういかにも年寄りのホームパーティーになってしまいまして、
「俺、まだ4合くらいしか飲んでないんだけど・・・・・・」
「それだけ飲めば充分でしょ」
「時間も早いし・・・・・・・・」

あは、後片付けはお任せして、行っちゃいました。
しかも、いつものバーで飲んだ後は、またまた常連さんとママに引きずられながら
「歌うどぉ!飲むどぉ!」


いつものバーのママに連れて行かれた初めてのお店です。

てなわけで昨日の午前中は、ほぼ爆睡、その後夜中まで仕事と3日間更新ができなかったわけです。
じつは今日も仕事が入っているんですが、昨晩は飲み過ぎてませんのでなんとかこうして更新ができてるんですけどね。

仕事にしても遊びにしてもなにしろまだまだ病み上がりですから、ほどほどにとは思うんですよぉ・・・・・・だ・け・ど
「今日も頑張るどぅ~~!!!!」(笑)

さて、今日の一枚は、一昨日飲んでいるときに話の出た、レスター・ヤングです。
いっしょに飲んだ常連さんは、プレスをあまり得意とはされないようでありましたが、私もどうにも詳しい分野とは言えないのでありまして、
でも、こうして久しぶりに聴いてみると、いかにも王道といったサックスの音色は、じつに体に優しい気がします。

このオスカー・ピーターソンとのこの共演盤は、彼にすれば後期の録音になるのでしょうが、スタンダードを中心にじつにリラックスした演奏を聴かせてくれる、「やれプレスはどうだ、やれピーターソンはどうだ」てな難しいことは言わずに、素直に楽しめばよいアルバムなんだと思います。

正直、私は毎日聴いたらアキが来るかもしれません。でも、たまにこうして聴くと素直な自分を思い出させてくれる、そんな感じがするんですよね。
「よっ大統領!」
ちなみに、プレスのボーカルも聴けますが、これはやっぱりレディに任せた方が、私は良いと思います。

THE PRESIDENT PLAYS WITH THE OSCAR PETERSON TRIO / LESTER YOUNG
1952年11月28日録音
LESTER YOUNG(ts) OSCAR PETERSON(p) BARNY KESSEL(g) RAY BROWN(b)

1.AD LIB BLUES
2.JUST YOU, JUST ME
3.TEA FOR TWO
4.INDIANA
5.THESE FOOLISH THINGS
6.I CAN'T GET STARTED
7.STARDUST
8.ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
9.ALMOST LIKE BEING IN LOVE
10.I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE
11.THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
12.I'M CONFESSIN'
13.TWO TO TANGO


お幸せに。

2009年01月21日 | m-o

あまり寒さを感じないままに『大寒』を迎え、ニュースはオバマ新大統領一色。若い、しかも初の黒人大統領は、世界のリーダーとして今後どんな活躍をしてくれるのか、他国の大統領なのに自国の首相以上に期待してしまう自分が情けないっちゃありゃしません。

今月の7日、タレントのはしのえみさんがご結婚されたとのニュースが流れました。
芸能ニュースにはほとんど気にも止めない私も、このニュースには興味があるのでありまして・・・・
というのは、ずいぶん前にこのブログでもお話しさせていただいたことがあるのですが、彼女が欽ちゃん劇団で活躍していた頃に1ヵ月ほど仕事をご一緒させていただいたことがありましてね。(もちろん私がステージでなんかしたわけじゃありませんよ。笑)

はしのさんも当時はまだ二十歳前、セーラー・ムーンのコントなんかで大いに会場を笑わせてくれる笑顔の素敵なお嬢さんでした。
しかし、こと仕事に対する姿勢は二十歳前のお嬢さんとは思えぬほど真剣で、大将こと萩本欽一さんの厳しい教えのもと、大きな夢に向かって毎日いろんな涙を流しながら頑張っておられるのだろうと、容易に想像できる苦労人でもありました。(はしのさんだけでなく、欽劇の方々はどなたも人間味があって努力家で魅力的な方ばかりでしたが・・・・)

以来、あちらさんは私のことなどとうにお忘れでしょうけど、萩本欽一さんはもとより、その時ご一緒させていただいた「テイク2」「あさりど」そしてはしのえみさんをTVなどで見かけるたびに「頑張ってるなぁ、嬉しいなぁ」と一人勝手に声援をおくっていました。

そんな彼女も30代半ば、適齢期を過ぎようかというときに結婚のニュースでしょ、これも勝手ながらとても嬉しいんです。
若くから東京へ出てきて、あれだけ頑張って、今の人気を手にして・・・・・ほんと幸せになって欲しいなぁ

遅ればせながら一ファンとして
「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」


これはその時大将からいただいた本と裏表紙に書いていただいたサインです。
「夢をもって、何かに立ち向かっている大人に対して、
若い人は、必ず応えてくれるものだと、僕は信じています。
大人が、夢を失ってしまっている時代に育つ若者は、可哀そうです。」
この本の中の一節です。

さて、今日の一枚は、今月5日が命日であったチャーリー・ミンガスです。

1957年、ブラウン判決(連邦最高裁判所による「公立学校における人種の分離は違憲」)に基づく人種共学への取り組みはアーカンソー州でも計画され、リトルロック・セントラル高校というごく普通の子供たちが通う学校から始まることになります。黒人専門で伝統のあるホラス・マン・スクールという高校から9人の生徒たちが選ばれ、セントラル高校へ転入することになったのです。
ところが、彼らの入学を阻止しようと考えた人種差別を容認派のフォーバス知事は、9人が入学する日に人種差別主義者による暴動が起きるというニセ情報を流し、その鎮圧のためと称して州兵を出動させ学校を封鎖しました。州兵達は、本来の目的であるべき人種差別主義者による暴動などには目もくれず、白人学生は中へ通すものの、黒人の入学生が中に入ることを阻止したのです。
一人の黒人女子入学生は、あわや集まった白人群衆にリンチを受けそうになります。助けに入ったニューヨーク・タイムズの記者は、少女にこう告げました。
「連中に泣き顔を見せてはだめだ!」

この事件も、それまでであれば、良くある田舎の良くある事件と片付けられたかもしれません。ところが、始まったばかりの全国ネットのTVがこの様子を全米、全世界へと報道したのです。これは大変な反響を生みました。
ところが、世論などお構いなしのフォーバス知事、「周りが騒いでいるだけで、アーカンソー州のほとんどの人(白人)は私と同じ考えだからね、そんなん無視、無視」てなもんです。

しかし、アメリカ大統領となると立場が違うわけで、時の大統領アイゼンハワーは世論に押されるかたちでフォーバス知事に改善を求めます。
「へいへい、大統領がおっしゃるならしかたありやせんわ、ようござんす、なんとかしまひょ」
ところがところがです。返事は良かったもののいっこうに改善する様子もない。
「あのバカタレが、俺の顔に泥を塗りゃがって!」
怒ったアイゼンハワーは、アメリカ最強の精鋭部隊、第101空挺師団をリトルロックに出動させ、黒人生徒たちを待ち受ける白人暴徒をあっという間に追い散らし、さらには9人の生徒たちを学校まで送迎したのです。

あ~話が長くなってしまいました。これが世に言う『リトルロック暴動』のあらましでありまして、これを曲にしたのが「ORIGINAL FAUBUS FABLES(フォーバス知事の寓話)」なんであります。

初の黒人アメリカ大統領誕生の日に聴くには、ピッタリの曲じゃありませんか?
もちろんそれだけじゃありません。メンバーをみれば演奏の良さも想像がつこうってもんです。

CHARLES MINGUS PRESENTS CHARLES MINGUS / CHARLES MINGUS
1960年10月20日録音
CHARLES MINGUS(b) ERIC DOLPHY(as) TED CURSON(tp)DANNY RICHMOND(ds)

1.FOLK FORMS NO. 1
2.ORIGINAL FAUBUS FABLES
3.WHAT LOVE
4.ALL THE THINGS YOU COULD BE BY NOW IF SIGMUND FREUD'S WIFE WAS YOUR MOTHER


親近グ・タ~~ム

2009年01月19日 | d-f

風邪はほぼ全快、ところがマスクはもう少し手放せないようで、鼻のかみすぎでしょうかヘルペスが顔を出してしまいました。せっかくの美顔がぁ!!!!(笑)

風はいくぶん強かったものの、昨晩から降った雨は気温低下を大いに妨げたようで、車中では汗すらにじんできます。
ほぼ全快とはいっても病み上がりに無理をしちゃいけません。仕事もサボリどころをしっかりと押さえ、それなりにこなしてこそイッパシなのでありまして・・・・・
「よし、今日は昼休みを2時間とろうか」
「え~~~~」

まっ2時間というのは大げさとしても、何年か前に出会った白鷺に久しぶりに逢いたくなって、ちょっとだけ寄り道をしました。

私はこの姿がとても好きです。
私と同じスリムな体型(笑)、孤独感がにじみ出ているのに、淋しさなどおくびにも出さない涼やかな目線。
「綺麗な鳥だよなぁ・・・・・・」

「バブさん、バブさん、体系的にはこっちの方が近親感湧くんじゃないですか?」
「何を言うか!内面的な部分に共通点があるって事を言いたいわけで、見た目が全てじゃないの。しかも近親感って、それを言うなら親近感。全く、麻生総理もビックリだよ!」

でも、本当にお近づきになりたいのは、池の隣の公園を園児と散歩していた保母さんだったりして・・・・(笑)
「バブさん、鼻の下伸びてますよ」
「えっ?!」
と手で押さえれば、
「バカヤロウ、マスクしてんだから見えるわけねぇじゃねぇかよ!」
鼻の下は見えずとも、私の「親近グ」はお見通しだったと・・・・・やだねぇオヤジは。

確実に風邪の驚異は我がもとを立ち去ったようです。

さて、今日の一枚は、先日お亡くなりになったフレディ・ハバードです。
ハバードの自選ベスト3アルバムは、ともにCTIに残る「RED CLAY」「FIRST LIGHT」と今日のこのアルバム、この三作なんだそうで、理由は「ストレートなプレイ、アレンジの良さ、自分がリーダーとして全てをコントロールできた」この三点なんだそうです。

まっCTIの二枚は置いておいて、たしかにこのブルーノート盤は当時のハバードの意向にピッタリはまったメンバーが揃っているという点で、その理由も納得いくように思えます。
やっぱ、マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズ、ここがきいてますよねぇ、そしてウェイン・ショーターの協力も大きいのでしょう。
ところで、ユーフォニウムなる楽器を加えて無理矢理3管にする意味はあったのか?
「トロンボーンじゃメッセンジャーズと変わらない」とのアルフレッド・ライオン、「自分がコントロールする上で、バーナード・マッキニーが必要なんだ」と切望したハバード、二人の意見がかみ合ったのでしょうけど、みなさんはどう思われますか?

ともかく、コルトレーンのリズム隊、メッセンジャーズの音楽監督、望みの3管、ここに「READY FOR FREDDIE」ハバードの準備は整ったのでした。

ちなみに、なんといっても私はA面が好きです。
全快を祝して、今晩はこのA面を聴きながらバーボンをいただこうと思います。

READY FOR FREDDIE / FREDDIE HUBBARD
1961年8月21日録音
FREDDIE HUBBARD(tp) BERNARD McKINNEY(euphonium) WAYNE SHORTER(ts) McCOY TYNER(p) ART DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)

1.ARIETIS
2.WEAVER OF DREAMS
3.MARIE ANTOINETTE
4.BIRDLIKE
5.CRISIS


オヤジ・センター試験

2009年01月18日 | m-o

風邪をひいてから始めてまともに休むことが出来ました。できればピーク時に休みたかったのですがね 。
そういえば、この土日は各地でセンター試験が行われているんでした。受験生達は私以上に風邪をひいたなんてのんきなことを言っていられないわけで、今日ばかりは用事を押しつけられることもなくゆっくりと出来た私は、彼らに比べればじつに幸せ者ですね。

ところで昨日のセンター試験の問題が今日の新聞に掲載されておりましたけど、どなたか挑戦されましたか?
えっ私?・・・私はあ~た理数系ですから、国語・外国語・社会ってぇのはどうもねぇ(明日になると文系に変わるんですけど...笑)

ところがですよ
「そりゃ、出来るわけないじゃないの」
てな挑発をする馬鹿たれがおりましてね。
「よっしゃ、見せてやろうじゃあ~りませんか。」
とよせばいいのに時計片手に挑戦をするハメに

「科目は?」
「もちろんなんでもいいよぉ」
「ほんじゃ英語」
「いやぁ・・・風邪ひいてるし・・・・ほらヒアリングは家じゃ出来ないから、ね」(なんじゃそりゃ)
「じゃ国語」
「・・・・・いいよぉ」
「はい、それじゃ、よーい、スタート!」
「ちょっとたんま、こりゃ字が小さすぎてダメだな」
「けっきょく全部ダメなんでしょ」
このままでは面目丸つぶれです。
「分かった、そんじゃ日本史、ね、日本史でいこう」

ということで、『日本史B』に挑戦しました。
結果は・・・・・
あたしゃ受験生じゃありませんから、結果なんてどうでもいいんです。(笑)
「いかん、また熱が出てきそうだ」
とは言ってもね、そこそこ良い点だったと私は思うんだよなぁ・・・・結果発表は、平均点なんぞの発表を見てからにしましょ(笑)

ところで同じ朝日新聞に『検定 腕試し』なる「漢字能力・3級」「国内旅行地理・3級」「ビジネス文書・3級」の例題が。
こりゃちょうしに乗ってやってみなくちゃいけません。

パチパチパチパチ

さすがにこちらはどれも3級の問題でしたから、全問正解!
「ボクちゃん偉い!」
「こんなん誰でも出来るよ。」
「・・・・・」
中年オヤジもたまにはセンター試験みたいなもんがあったほうが、刺激があって良いのかもしれませんね。
「どれ、明日は得意の数学と化学かぁ」
「やめといたほうが良いと思うよ。」
「・・・・・・はい」

「中年オヤジもたまにはセンター試験・・・」これは却下させていただきます。やっぱり『オヤジ・センター試験』は、「飲み屋科目」とか、「趣味選択科目」とか、そういうものにしていただいた方が無難ですよね。

そんなこんなで夕方には体調もかなり回復し、
『料理当番、本日の一品』です。

久しぶりに「鶏のトマトソース煮」を作りました。付け合わせはポテトとニンニクバター味のスパゲッチョ。

これに、得意の「バリバリサラダ」と「キューリとベーコンのコンソメスープ」でいっちょ上がりです。

さて、今日の一枚は、リー・モーガンです。
この時期のモーガンというと、ドラッグとの戦い、ハード・バップからの脱却と、迷いに迷っている時です。
この怖い顔は、そんな自身への怒りなのか?
いえいえ、どうみても
「テメェ、だからテメェだってよ、テメェ!何度言わせりゃわかんだよぉ、テメェが全てダメにしてんだよ!」
てな感じですよね。

でも、内容を聴いてみると、不完全燃焼なのはモーガン自身、へたをすればクリフォード・ジョーダンの方が目立つくらい・・・・・
やっぱり、自分に対する怒りが最も強かったのだと思いますよ。
天才と呼ばれた男が、悩み、ドラックに溺れ・・・・人一倍負けず嫌いなモーガンの苦しみ、それが良く感じ取れる一枚ではないでしょうか。

裏ジャケに写るモーガンとジョーダン、そしてバリー・ハリス。何を話し合っているんでしょうねぇ、思うように行かないモーガンのジレンマを、ジョーダンとハリスは何とか解決しようと、怖い顔して責められてもキレずに頑張っている、そんな風景が私には見えるのですが。

TAKE TWELVE / LEE MORGAN
1962年1月24日録音
LEE MORGAN(tp) CLIFFORD JORDAN(ts) BARRY HARRIS(p) BOB CRANSHAW(b) LOUIS HAYES(ds)

1.RAGGEDY ANN
2.A WALTZ FOR FRAN
3.LEE-SURE TIME
4.LITTLE SPAIN
5.TAKE TWELVE
6.SECOND'S BEST


昨日は自然治癒力、今日は人間力

2009年01月17日 | a-c

予定通り散髪へ行ってきましたが、日に日に良くなっている感はあるものの、風邪は全く抜けてくれません。このままではMさんのお店の戦力になるかどうか(普段でもあまり戦力になっていないのに..笑)最低でも事務処理はきちんとこなしてこようと思っています。

私はブログをはじめて「今日は何の日なんだろう?」と以前にも増して気になるようになりました。
風邪でヒーヒー言っていた昨日も「禁酒の日」という、私にとって由々しき日でありましたし、JAZZに多少なりとも影響を与えたアメリカでの禁酒法を基に出来た日ですから、ここでも触れておくべきだったかもしれません。
明けて今日は何の日か?
「阪神淡路大震災記念日(防災とボランティアの日)」(記念日と呼ぶのはいささか抵抗がありますが)
そう、1995年(平成7年)、M7.2というとてつもない地震が神戸、淡路に襲いかかり、死者約6300人というミゾウユウ・・失礼、未曾有の被害をもたらしたあの震災の日なんであります。

あの日のことは私も良く覚えています。
震災地から遠く離れたこのあたりでは、最初いつものごとくそこら辺で起きている地震と何ら変わらない印象で第一報を聞きました。
それが時間が経過するにつれ、まるで空爆にでも襲われたがごとく変貌した神戸の町並みが映し出され、TVから目が放せない状況になりましたっけ
あれから14年、復興はめざましいものですが、いまだいろんなキズをお持ちの方も多くいらっしゃるのでしょうね。
私が神戸に行ったのは、ちょうど震災後9年を迎えるころだったでしょうか。見た目はほとんど何事も無かったかのようにまでなっておりましたが、現地の飲み屋(神戸に行っても飲んでるんですねぇ..笑)で地元の方と話をさせていただいたときに、あの震災の影響がいかに大きいものか痛感させられた記憶があります。

まっ、未だに残る当事者にしか分からないキズを私がとやかく言える立場でもありません。ただ、あれだけ打ちのめされた街が復興していく姿に、人間力の偉大さを感じるのです。
「100年に一度の経済危機、あの人間力があればきっと乗り越えていけるのではないか」
などと期待を抱いてしまうのは、私が甘ちゃんなのでしょうかね。
ともかく、人間、必ずどん底から這い上がる力を秘めていると信じ、
「俺も頑張るぞう!」

さて、今日の一枚は、チック・コリアです。
えっ?何と珍しいってですか?
あはははは、ちょっと熱があるもんですから・・・・
ってそうじゃなくて、私もサークル時代のコリアはけっこう聴いたりするんですよ。

「このパリの特別な夜に、この夢は実現した。」
サークルはこのパリでの夜を最後に解散をしてしまいます。そして一年後、かの「RETURN TO FOREVER」で、コリアは私のもとを離れて行ってしまったわけです。(笑)
才人の集まりのようなサークルというグループが、何故にこれほど短命であったのか?
それは、互いに求める世界がここに留まらなかったということなのでしょうが、私のような凡人には理解できません。

ともかく、ここでのコリアであれば、私的には許すのであります。(偉そうに..笑)

CIRCLE PARIS-CONCERT / CHICK COREA
1971年2月21日録音
CHICK COREA(p) ANTHONY BRAXTON(reeds) DAVID HOLLAND(b) BARRY ALTSCHUL(ds)

1.NEFERTITTI
2.SONG FOR THE NEWBORN
3.DUET
4.LOOKOUT FARM
5.73° KALVIN(Variation ­ 3)
6.TOY ROOM ­ Q&A
7.NO GREATER LOVE

余談、

 ♪ 熱海の海岸散歩する
   貫一お宮の二人連れ
   共に歩むも今日限り
   共に語るも今日限り ・・・・・・♪

今日は「今月今夜の月の日」でもあるそうで

 「宮さん、こうして二人が一処に居るのも今宵限りだ。・・・
  一月の十七日、宮さん善く覚えてお置き、
  来年の今月今夜は寛一は何処で此月を見るのだか。
  再来年の今月今夜・・・十年後の今月今夜・・・
  いいか、宮さん、一月の十七日だ。
  来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らしてみせるから」

って、あの一月十七日だというわけです。

てなわけで、こんな古い写真を取り出してみました。
あはは、この銅像の前に来ると必ず皆さんこんな写真を撮るんじゃありませんかねぇ
はたして今宵の月は、誰の涙で曇っているのでありましょうか?


目覚めよ自然治癒力!

2009年01月16日 | m-o

死んでます。(笑)
風邪のピークは一昨日の晩では治まらず、昨日などは二日酔いでも休みを取ったことのない私が「休みてぇよぉ~~~」てな調子。それでもどうしても外せない仕事があったので一日死ぬ思いで乗り切り、昨晩は帰宅と同時にバタンキューでありました。
一夜明けて今日はどうかといえば、昨日よりはいくぶん良くなったような気はするものの、今度は鼻水が止まりません。このまま仕事を続けても他人に迷惑をかけるばかりだと、しょうがないので早退してまいりました。体を休め、なんとか明日には復活したいと思っています。
とは言うものの、いざ床についても窓の外には燦々と輝く太陽、そうそう寝られるものではありませんねぇ。かといって活字を見ればなんだかいらついてくるし、音楽を聴きながらウトウトはしてみるのですが、寝てるんだか起きてるんだか分からない様な感じです。確かなのは、枕元のティッシュが異様なまでの速さで無くなっていく事だけです。

「ど~お?少しは良くなってきた?・・・熱でも測ってみれば?医者に行った方がいいんじゃないのぉ」
心配してくれるのは大変嬉しいのでありますが、体温だけは絶対に測りませんよぉ
体感で熱があることは確かなんでありまして、その数値を見るのが怖いんです。(笑)
医者だって・・・・・「嫌いだもん」(笑)
ここはグッとティッシュの箱を抱きしめながら堪え忍び、自然治癒力に全てをかけるしかないのでありますよ。
明日の午後からはMさんのお店の手伝いも入っています。その前に、先日から延び延びになっていた散髪も行かなくちゃいけません。
「神よ!我が治癒力に力を!!!!!!」

こんな日は、体の芯の芯から温まるような食事がしたいですよね。きっと今晩は気を遣って美味しいものを・・・・・

私には風邪をひいたときに食べたい料理ってぇもんがありまして、『小田巻き蒸し』ってぇやつなんですがね。
昔、学生時代に学祭の準備やらなんやらで、十日ほどアパートにも帰らずちと無理をしたことがありまして、案の定最後は高熱で倒れそうにまでなったのですが、アパートに帰っても一人じゃないですか、その時私を送って帰ってくれたサークルの女の子が「それじゃあ可哀相だ」ってんで、当時お付き合いしていた彼女に電話をしてくれたわけですね。
どうせ、夜も遅いし来てくれないだろうと思っていたら、なんと来てくれたんですよ・・・嬉しかったぁ
そして、その時作ってくれたのが『小田巻き蒸し』だったというわけでして
出てくるまでとんでもなく時間がかかったんですが(出てきたものも『小田巻き蒸し』と言えるかどうか・・・・)、でも愛情がこもっていて、その後一晩看病をしてくれた彼女の暖かさと合間ってどれほど心に染みたか・・・・

「えっ?今晩?カレーだよカ・レ・ー、それがなにか?」
現実はこんなもんなんですやね、あ~あ、あの『小田巻き蒸し』があれば自然治癒力は一気に強まるだろうに。

なお、上の写真は無断で『Yahoo!グルメ』から拝借しました(ごめんなさい)。同HPにレシピも載っておりますので、風邪気味の恋人、御主人がいらっしゃいましたら、愛情をたっぷり込めて作ってあげてはいかがでしょうか?

さて、今日の一枚は、ウェス・モンゴメリーです。
得意の未発表発掘音源盤として発売になったパリでのライブ二枚組LPです。
1965年のウェスというと同じライブ盤「SMOKIN' AT THE HALF NOTE」もそうですが、最初からレコード用として録音された音源でなくとも、その演奏内容にはキラッと光るものが・・・というより、個人的趣味としてこの頃のウエスが一番好きだということなんでしょうね。(笑)

ともかくスローな「TO DJANGO」あたりもいいんですが、速いテンポで繰り出されるウェスのソロを楽しむべきアルバムだと思います。「IMPRESSIONS」良いですよぉ(笑)
もちろん「'ROUND MIDNIGHT」のジョニー・グリフィンもいけてます。

SOLITUDE / WES MONTGOMERY
1965年3月27日録音
WES MONTGOMERY(g) HAROLD MABERN(p) ARTHUR HARPER(b) JIMMY LOVELACE(ds)
JOHNNY GRIFFIN(ts)[8]

1.4 ON 6
2.WES' RHYTHM
3.IMPRESSIONS
4.TO WHEN
5.MISTER WALKER
6.TO DJANGO
7.HERE'S THAT RAINY DAY
8.'ROUND MIDNIGHT