JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ハイレゾ?ハイレグの間違いじゃ・・・・

2015年02月23日 | j-l

今日はじつに暖かい朝で、ついつい寝坊をしてしまいそうになりました。春は確実に近づいておるのでしょうか?

さても、土曜の朝日新聞『be』に、『ハイレゾ』の話題が掲載されておりました。
その音源の存在は知っていても、いまだ陳腐なシステムでレコードを楽しんでいる私なんぞにとっては、「ハイレゾ?」てな話なんではありますが

思い起こせば我が短き人生の中で、音楽再生の環境、音源は劇的変化を遂げてきたように思います。

ポータブルレコードプレーヤー、大型一体化ステレオ、システムコンポ、ミニコンポ・・・・・
レコード、CD、オープンリール、カセットテープにDAT、MD・・・・
ちっちゃなマッチ箱みたなもんにアルバム何十枚もの音源が収まっちゃうなんて事・・・いやいや、マッチ箱どこじゃありませんやね、厳密にはチップ一つに全部収まってんですから、我が家で邪魔者扱いされるレコードやらCDがかわいそうになったりして。

そうそう、ちょうどレコードからCDに変わっていったあの頃、
「CD?!バカ言ってんじゃないよ、CDにレコードの深みある音が再生できますかってぇの。世間様がなんと言おうとオレはレコード派を貫くよ」
と、ほざいていた私、今やCDの枚数がレコードを確実に上まっていますもんねぇ、そして一日で一番お世話になっているのは携帯デジタルプレーヤーという(スマートフォン主流の時代にこれも古い感はあるのかな?)・・・・
「恐ろしい時代だ!」

「バブさん、バブさん、いい音で聴きたいんなら、そんな10年も昔の携帯プレーヤーや、二束三文で売ってるヘッドフォンじゃダメですよ。」
「ハイレゾねぇ???????」

あれはUターンして2、3年たった頃でしょうか、出張で東京へ出向き相手との待ち合わせが銀座だったんですね。そんでもってチョックラ時間があったのでソニービルをプラプラしていると
「おう、これが噂のMDか・・・」

てんで、販売間もないMDをね、なんと衝動買いしてしまいまして、
「アンタはねぇ、CDなんかレコードにかなわないなんて言いながら、結局は新し物好きなんだから・・・いい加減にしなよね!」
愚妻にこっぴどく怒られたことがありましたっけ。

「いやいや、まずは聴き比べなきゃ分からんよ」
「だったら電気屋にでも行って、視聴してみりゃイイじゃないですか」
「いやいやいや、それはダメ、衝動買いの虫が騒ぐ気がするし、聴き慣れた曲で比べないと分からんし・・・お前その環境を持ってるんなら、一曲ダウンロードして聴き比べさせてくれよ。」
「それはダメです。」
「なんで?」
「じつは私もハイレゾなんてぇもんは、よく知らんのですわ」
「なんじゃそりゃ」

『-前略-いい音にこだわり出すと金も時間も知識も際限ないのがオーディオという冥府魔道の世界。頭の痛いところだが、悩むことも楽しみのひとつだと割り切り、家電店やショールームで、実際に聴き比べた上で、財布と相談しながら決めるしかないのだろう。』
と、記事は締めくくっておりました。

「うちには相談する財布すら無いんだから、最初からあきらめな」
「はい」(笑)

てなことで『料理当番、本日の一品』です。

「鯛のソテイ・大葉ソース」てなところですが、まぁまぁ母も完食してくれたので良かったのではないでしょうか。

お弁当は、「ゆかりご飯」がなんとなく食べたくなって、こんなんになりました。

さて、今日の一枚は、アーマッド・ジャマルです。
これこれ、これこそ「CDよりレコード」の舌も乾かぬうちの何とかでありまして。
じつは私このアルバムを所有しておりませんで、この音源を手にしたのは、何を隠そうネットなんであります。
それをCD化して聴いているという・・・つまり音の質とか中身なんてぇもんは分からない私は音音痴(音痴はもともと音か。笑)だということですわ。

ただねぇ、ネット購入して演奏は聴けるとしても、「やっぱジャケットやライナーノーツを見ながら聴きたい」的昔感覚はあるわけで、おそらくいずれ手に入れたくなるんだと思います。

前半がライブ録音、後半がスタジオ録音(LPではA面とB面)という構成になっています。

ジャマルに憧れたマイルスは、彼のいわゆる「タイミング、間の取り方」に惚れ込んだわけですが、70年代近くになったこの演奏でもたしかに独特なものはあるように私も感じます。
それが何かと訊かれれば・・・・・・
「漫才師の間を説明しろ」みたいなもんで難しいでしょ(や~~い、逃げた逃げた)

ともかく、マイルスあたりに説明してもらうしかないんでしょう、そしてその魅力も私には説明がつかないものだと思っています。

 
POINCIANA REVISITED / AHMAD JAMAL
1969年録音
AHMAD JAMAL (p) JAMIL SULIEMAN (b) FRANK GANT (ds)

1.HAVE YOU MET MISS JONES
2.POINCIANA
3.LAMENT
4.CALL ME
5.THEME FROM VALLEY OF THE DOLLS
6.FRANK'S TUNE
7.HOW INSENSITIVE


『あ・た・し』という女

2015年02月19日 | v-x

今日は『雨水』、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという日でありますが、春の実感はまだまだであります。
そういえば、かの『浅間山荘事件』が起きたのも、確か1972年の今日でありましたねぇ、あれから早43年ですかぁ・・・そりゃ歳もとりますわいな(笑)

 ♪不幸せという名の猫がいる
  いつも私のそばに ぴったり寄り添っている・・・♪

一昨日、いつものバーでお客さんは私一人
「バブ、今日はバブ一人だから、好きなのかけてやるけど・・・やっぱコルトレーンかい?」
と、ママ
「いやいや、浅川マキにしよう、浅川マキ」
「浅川マキ?」

最近「あ・た・し」、暖かい湯船に浸かるたんびに、
 ♪・・・だから私はいつも ひとりぼっちじゃない♪
と、浅川マキの『不幸せという名の猫』を何故だか唄ってしまうんです。

「なに?そんなに寂しいの?バブちゃんは?」
「うん、ボクチン寂しいの」
とは言いませんでしたよ。(笑)

ただね、烏の行水?いやいや雀の行水でさえかなわぬほどの早風呂バブが、最近は寒さに負けてけっこうな長風呂になりまして(といっても、烏の行水に毛が生えた程度なんですが)、以前より湯船に浸かっている時間が長いのです。
そんでもってほぼほぼ毎日風呂に入るのは、みんなが寝静まった深夜、じっと湯船に浸かっていると物音一つしやしない・・・・・
あれ?やっぱ寂しいのかぁ?(笑)

「だったら、なおさらもっと元気が出るような鼻歌唄えばエエに」
「いやいや、そうだからこそ、『あ・た・し』の雰囲気になりたいわけさ・・・わかるかなぁ」
「わかんねぇ」
「ともかく、オレにとっちゃぁ浅川マキは『わ・た・し』じゃなく『あ・た・し』の女なんだわなぁ、ママにわかるこの違い」
「わかんねぇ、っていうか、だからなんで物音一つしない湯船が『あ・た・し』の女なわけ?それはもっとわからん」
「そうねぇ?そりゃオレにもわからん。」
「なんじゃそりゃ」

まぁまぁ理由を言ってもわかっちゃもらえんかもしれませんし、自身よくわかっちゃいないのですよ。
だけど何故か、ちょっと酔ったり、一人静かに風呂に入ったりしていると、私の場合、『わ・た・し』という女より『あ・た・し』という女が恋しくなるんだと思います。
その二つの女の違いは何か?と訊かれても、これもまたよくをわからんのですけどね。

そうですねぇ、あえて説明をするとすれば
『あ・た・し』ってぇ女には人間味があるというか、
今時そんな例も無いですけど、場末の飲み屋で、まあ美人じゃ無いけどちょっくら尖った女が、ふと見せる可愛さみたいな?
影はあるけど、付き合ってみるととんでもなく暖ったかみがある、みたいな?
バカに見えるのは表だけ、中身はえらい大きな心を持っている、みたいな?

「わかったわかった、つまりはそういう女に出会いたいと・・・・やっぱ寂しいんじゃん」
「エ~~~~ン、ママァ~~~~!!」
「アホか!」

何の話か分からぬまま終わりましたが、『料理当番、本日の一品』です。

 

ありきたりのハンバーグですけど、「手作りはやっぱ旨い」と言われることは・・・・やっぱエエ気持ちですわな。

お弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
もちろん二度目の紹介かな?

その時にも書いたと思いますが、「白人だからアレコレ、黒人だからアレソレ」とあまり考えずに聴くアルバムの一つだと思います。
私もついつい「白人らしからぬ」とか「いかにも黒人ぽい」とか、言いがちなところがありますが、この表現はじつにおかしいわけで、
あえて言えば、「ウォーリントンらしい」という表現が正解なんだと思います。
今や日本人の世界に通じるジャズメンが多数いる中、「ジャズは、黒人だけのもの」てな時代でも無いでしょ(自身に言い聞かせてる感は強い。笑)

ともかく、ウォーリントンにせよ、フィル・ウッズにせよ、「エエもんはエエ」でありますね。

JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE / GEORGE WALLINGTON

1956年1月20日録音
GEORGE WALLINGTON(p) PHIL WOODS(as) DONALD BYRD(tp) TEDDY KOTICK(b) ARTHUR TAYLOR(ds)

1.OUR DELIGHT
2.OUR LOVE IS HERE TO STAY
3.FOSTER DULLES
4.TOGETHER WE WAIL
5.WHAT'S NEW
6.BUT GEORGE


○○肩で出場断念?

2015年02月09日 | s-u

どこぞのママの△△肩を笑っていたら、一昨日あたりから右腕の調子が悪く、
「えっ?五十肩?」
こりゃ罰が当たったかな?

昨日は『いわきサンシャインマラソン』、思い返せば昨年はこのあたりでは珍しい大雪(といっても10センチほどの積雪だったでしょうか)で、震災の影響以外で初の中止となったこの大会ですが、昨日は冬晴れとはいかなかったもののまずまずのコンデションのもと開催されました。


地元期待の女子ランナーしまむらの橋本富美子選手、
やっぱり走りが違いますなぁ

今年は自転車で鍛え上げた我が肉体を存分に見せつけるために出場もいとわないと・・・・もちろん思いません。(笑)
いつもどおりフルマラソンのスタート直後の選手たちを応援しようと家から歩いて1分の幹線道路沿いに陣取りました。

「バブさん、今日は駅前が珍しく騒がしいよ。」
と、大会前日Mさんのお店のお客さんが言ってましたけど、多くの他地域からの方々が集まったのでしょう、まさに過去最高の出場者数。
その数に圧倒されそうな勢いで、
「こりゃ知り合いが走っていてもわからんなぁ」
ふと、「動物園で動物を見ているのか、動物に見られているのか」てなくだらない事を思うあの感覚にとらわれたりして
「まぁ盛況であることはエエことだ」

 

それでも知り合いを見つけたんでしょう
「あっ○○さんだ!○○さ~~ん、ガンバってぇ~~!!」
見つけられなかった人も
「みんなガンバってぇ!!」
長く続く走者の波に沿道の声援が飛びます。

 
白鳥やら妖怪やらいろいろ頑張っておられました。

「ありがとう!ありがとう~~!!」
走者も手を振って応えたりしますが・・・・・
突然目の前に知った顔の人がハイタッチを求めてきました。


あまりに近かったのでピントが合ってません

増田明美さんです。
この方お幾つになられたんでしょう?
そんな事はともかく、毎大会元気に参加していただけるのはありがたい。

最後の走者を見送り、必死に走り続けているだろう方々を思いつつ(ほんとか?)暖かい部屋でコーヒーを飲むバブでありました。
とにもかくにも
午後からは雨模様となりましたが、大きな事故もなく大会は無事終了したようです。
「えがった、えがった」

てなことで、『料理当番、本日の一品』です。



定番の鶏のトマト煮ですね。これの残りでパスタてぇのもエエんですよ。

弁当は大根飯にしてみました。

さて、今日の一枚は、ジーン・ショウです。
ジーンは、マイルスと同い年のトランペッターでありますが、トランペットを始めたのが20才といいますから、マイルスに比べりゃそりゃもう後発のトランペッターということになりますわねぇ
しかも名前を見聞きするようになったのは、ミンガス・バンドに加わってから、さらにこの初リーダー・アルバムをリリースしたときにはすでに36才という、まさに遅咲きの極みみたいな方です。
ところがギッチョンチョン、この初リーダー・アルバムがすこぶるエエんであります。

何て言ったらいいでしょう、ここでのジーンはじつに真の通った音をしているとでも言いましょうか、「やっぱこのあたりがミンガス仕込み?」なんて思ったりもして。
モーリスもテイラーもエエしね。

以前はなかなかお目にかかれないアルバムだったのですが、CD化もされているようですし、一聴の価値はある一枚だと思います。

BREAKTHROUGH  / GENE SHAW
1962年10月11日録音
GENE SHAW(tp) SHERMAN MORRISON(ts) JAMES TAYLOR(p) SIDNEY ROBINSON(b) BERNARD MARTIN(ds)

1.AUTUMN WALK
2.AD'S BLUES
3.MARJ
4.SIX BITS
5.THE THING
6.TONIGHT
7.OUR TUNE
8.IT'S A LONG WAY


都合良く解釈するなよ

2015年02月04日 | a-c

節分も終え『立春』でありますが、みなさんのお宅では豆まきをされたでしょぅかねぇ?
「恵方巻きは食べたけど豆まきはしなかった。」
てな事を大いに聞くのでありますけど、そもそも『恵方巻き』なんてぇ習慣は、このあたりじゃ無かったんだから・・・・
とまぁこのお話は毎年繰り返してますのでやめとして、
豆まきひとつとっても昔とはえらい変わったように感じます。

そもそもどうして豆をまくのかと言えば、豆をぶつけて鬼を払うんじゃ無く、豆が落ちるときの「パラパラ」という音で鬼を払うんでありまして、小袋に入った豆じゃ意味を成さないはずなんでありますよ。
それがア~タ、神社仏閣で行われる著名人の豆まきはもとより、自宅での豆まきでさえ袋入りのものを使うようになってきているってぇ話じゃござんせんか・・・・
でもまぁ部屋が散らかるしねぇ、立夏の頃にテレビ台の下から豆が見つかっても、そりゃまずかろうてな事なんでしょう
つまりは「都合に合わせて解釈を変えていく」、これすなわち『人間の証』でもあるのかな?
しかし、「それも過ぎれば災いを成す」わけでして

ここ数週間トップニュースをさらった『ISIL人質事件』ですよ。あれなんざぁまさに「都合の良い解釈」で自身の行いを正当化する究極でありますね。
もちろん、完全無神論者の私が宗教を語るなんざぁ片腹痛いわけで、戯れ言にすぎぬかもしれません。

ただねぇ上っ面ではありますが、一神だろうが多神だろうが人間の命というのは、そのおっしゃるところの『神』が与えてくれたもので、あんに人間が奪い取って良いものなのかと?
「私を侮辱すれば死」「私以外を称えれば死」「死には死をもって・・」
そんな事、神様が本当におっしゃったんでしょうか?
いかんいかん、こんな事を言うとまた反感を買ってしまう。
ともかく、「都合の良い解釈」で、本来の意味をねじ曲げちゃいませんか?ちゅう話ですわ。

ただこれね、イスラム過激派に限ったものでは無いようにも感じています。
かのオーム真理教事件しかり、最近起きた女子高生を殺害した同じ女子高生の心理、「人を殺してみたかった」と殺人を犯した女子大生、そして、今回小学生を殺害した男の心理・・・・・極端かもしれませんが、憲法を都合良く解釈するどこぞの政治家、これ全ておんなじような臭いを感じたりするんです。

自分がやっている事を、人間てぇのは何とか正当化したいんですよ。いやいやもちろん私もそういった感はありますとも人間だから
だけどね、「その度が限ると、けして良いことにはならない。」そう歴史は語っているように私は思うんですがねぇ・・・

いずれにしても、『命』には、善・悪、重・軽、そんなもんはありゃしないわけで、
「都合の良い解釈はやめな」

と言いたいと、てな事ですわ。

ところで、節分の料理というと何を思い浮かべますか?
突然昨日うちの母が
「節分かぁ豆食いてぇなぁ」
なんて言うもんですから、コンビニで五目豆を買ってきてやりました。
するってぇと
「この豆じゃねぇんだなぁ・・・」
「じゃぁ、どの豆じゃい!?」
との問いには答えず
「うん、これはこれでなかなか旨い」
なんじゃそりゃ(笑)

てなことで、『料理当番、本日の一品』
じつは日曜の晩飯が私一人になってしまいましてね、しかも飲みたかった日本酒も無い。そこで、ビールとウイスキーのあてにとこんなんを作りました。

 

弁当は相変わらずです。

さて、今日の一枚は、バルネ・ウィランです。

ずいぶん前に紹介した「BARNY」の続編CDみたいなもんなんですが(ジャケがほぼいっしょですもんね。)「ライブの残りを集めた一枚だろ」と言ってしまったら罰が当たりそうな演奏だと思います。

もちろん、「BARNY」どうよう「22才のウィランがドーハム、ジョーダンに負けずと頑張っちゃっている」のも魅力ですし、ドーハムがじつに彼らしい演奏を聴かせてくれていると思います。それにライブ録音としては音質がかなりいいしね。

いずれにしても、「このライブがとても良かったんだろうなぁ」とうらやんだりもする一枚です。

MORE FROM BARNEY / BARNEY WILEN
1956年4月24,25日録音
BARNEY WILEN(ts) KENNY DORHAM(tp) DUKE JORDAN(p) PAUL ROVERE(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE
2.ALL THE THINGS YOU ARE
3.REETS AND I
4.ROUND MIDNIGHT
5.WITH A SONG IN MY HEART
6.TIME ON MY HANDS
7.THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU
8.AS TIME GOES BY