JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

柳に目を奪われる事なかれ

2016年02月29日 | d-f

 ♪ 梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳なよなよ風しだい
         山吹ゃ浮気で 色ばっかり しょんがいな ♪

今朝は変に暖かでしたが、発達中の低気圧と前線が抜けるとまた寒さがやって来るとか、閏の今日が終わればいよいよ3月、本格的な春が待ち遠しい今日この頃です。

ところで、「山吹ゃ浮気で 色ばっかり」って、何故に山吹が浮気するんでしょ?

春の花の順番でいきますてぇと、梅・桃・桜・山吹てな感じでしょうかねぇ
これを辿るてぇとチト面白い

梅と柳と言えば、
 梅柳さぞ若衆かな女かな
てな芭蕉の句にもあるとおり、梅は美男で柳が美女のたとえだったりします。

梅が恋して桃色に染まり、二人は桜満開の喜び・・・のはずが、色気を放つ柳の姿に、ふと浮気心が山吹咲かす、なんてね。

昔っから男なんざぁそんなもんでしょうかねぇ、まさに「しょんがいな」(笑)

いやいや「しょんがいな」じゃ済まされませんね、女性はこれを責め立てるんでありますから
開き直った男は、
「ばぁやろう、浮気なんざぁ男の甲斐性、男特有の流行病みたいなもんだから、温かく見守るもんだよ。」
てな、わけのわからん事を言い出します。
こりゃ完全に浮気をする男が悪いんでありますから、言い訳にもならんわけで
「インフルエンザと浮気を一緒にすな!」
てなもんですわ。

ただね、不思議に思うのは、その手のゴシップ話が女性は大好物だったりしますよね。
事実、今も昔も、女性週刊誌、テレビのワイドショー、一番盛り上がるのはこの手の話題じゃありません?
先日の桂文枝師匠なんざぁ、私はかわいそ過ぎて見てられませんでしたよ、ほんと。

べつに私ゃ浮気擁護派てぇわけじゃないんですよ、
ないんですが、浮気を誘う柳だって、そりゃあ悪くありませんか、っちゅう話でね。
事によっちゃ、山吹がクロユリの花に「変身!」なんてね。これって男だけの責任じゃ無いと・・・・・・・・
まして、昨今、梅を散らして桃で鳴く鶯みたいな女性だっておるんですよぉ。

まぁまぁまぁまぁ、ともあれ、柳に目を奪われる梅が悪い事は明白、
「男性諸氏、この手の病に特効薬はござんせん、予防あるのみ、柳が山吹かクロユリかしっかり見分ける目を・・・・もとい、柳なんぞに目もくれず、今ある桜を散らさぬように日々頑張ってまいりましょう」

今日はなんの話やらよう分からん内容でしたが、本物の春が待ち遠しいということで『料理当番、本日の一品』です。

春を先取りということで、蕗の薹とタラの芽、おまけで舞茸の天ぷらです。
って、じつはね、昨日は牛タンと豚トロをいただいたので、私はこれを塩焼きにしてつまみにしたんですよ。ところが、ほら、れいの、わがままな・・・・その結果の天ぷらです。(笑)

 

あと一品は、叔母にいただいていたゼンマイの缶詰を煮物にしました。

お弁当はあいかわらずです。

さて、今日の一枚は、超超お久のマイルスです。

1953年1月30日、録音予定のセクステットのメンバーは、マイルス、ソニー・ロリンズ、ウォールター・ビショップ、パーシー・ヒース、フィリー・ジョー・ジョーンズ、そして、ジミー・ヒースでありました。
ところが録音直前、曲まで提供したヒースが外され、チャーリー・チャンがテナーで加わる事になりました。
チャーリー・チャンって・・・もちろんバードの事であります。
一説によれば、どうしてもバードが金を必用としていたからだそうですが、ともかくヒッチャカメッチャカで、リハーサルにマイルスは来ないは、当日も遅れてくるは・・・もちろんマイルスだけじゃありません。バードもロリンズも遅刻、さらにバードは全員のために用意されたジンを一人で飲んじゃったりして
つまり、こいつらみんな酒と薬でヘ~ロヘロ、プロデューサーのアイラ・ギトラーが、マイルスに文句を言ったほどだったそうです。

と、前半4曲を聴くとき、その情景が浮かぶかどうか?
言えるのは、当事のロリンズはそれでもたいしたもんだと思う事?それとバードはテナーもいけたんだと思う事?そしてなにより、録音時間あと15分というところで、間違えてばかりいる「WELL YOU NEEDN'T」から、変更録音された「'ROUND ABOUT MIDNIGHT」のすばらしさ

まっ、そんなアルバムです。
                                                                        
COLLECTOR'S ITEMS / MILES DAVIS
1953年1月30日[1-4]、1956年3月16日[5-7]録音
MILES DAVIS(tp) SONNY ROLLINS, CHARLIE CHAN(PARKER)[1-4](ts) WALTER BISHOP[1-4], TOMMY FLANAGAN[5-7](p) PERCY HEATH[1-4], PAUL CHAMBERS[5-7](b) HILLY JOE JONES[1-4], ART TAYLOR[5-7](ds)

1.THE SERPENT'S TOOTH(take 1)
2.THE SERPENT'S TOOTH(take 2)
3.'ROUND ABOUT MIDNIGHT
4.COMPULSION
5.NO LINE
6.VIERD BLUES
7.IN YOUR OWN SWEET WAY


卒業できない男

2016年02月27日 | a-c

最近、インフルエンザで次々に周りの人達が倒れております。皆様どうぞお気をつけ召され。

「バブさん、柏原芳恵ってど真ん中くらいですか?」
突然そんな事言われてもねぇ、実際ちょっと外れておりますよ年齢的に、それでも我が年代で好きだった人はけっこういたかもしれません、しれませんが私はねぇ・・・・・
「柏原芳恵?『バイブ事件』の柏原芳恵?」
って、覚えている事が違います。(笑)
いやいや、失礼
「♪ 紅茶の美味しい喫茶店・・・♪ でしょ。」

そんな話を持ち出したのはN君、
「『ハローグッバイ』じゃなくて、『春なのに』って知りません?」
「♪ 春なのに お別れですかぁ~~~♪ ってヤツね、しっとるしっとる。」
「あれって、誰が作詞作曲だか知ってます?」
「???????」
「へへへへへ、これはど真ん中でしょ、中島みゆきですよ。」

N君はTBS系の『マツコが知らない世界』を毎週楽しみに見てるんだとか(当然私は見ておりませんが)、その番組の今週のお題の一つが「卒業ソングの世界」だったそうで、そこにゲストとして柏原芳恵が出てきたんだとか。

「つまり『春なのに』が卒業ソングだと・・そういやあ、ヨッシエちゃ~~~んは、最近は何をなさっとるんじゃろねぇ」
「そんな事は知りませんけどね、『春なのに』をはじめ、柏原芳恵が中島みゆきからけっこう曲をもらってたんだって分かったんですよ。」
「なるほど」

そこはア~タ、ネット時代でありますよ。ササッと調べてみるてぇと
「ザッと見ただけでも『春なのに』『カム・フラージュ』『最愛』『ロンリー・カナリア』4曲はあるねぇ、これって中島みゆき本人も歌ってるんかいなぁ?」
ここもまた便利なもんで直ぐに調べる事が出来て、
「おうおう、YouTubeにもけっこうのってんじゃん」

あはは、これで年代的には中島みゆきがドストライクでも、私は隅々まで追いかけてはいなかったということが分かってしまいましたね。

おっと、便利と言えば、『マツコが知らない世界』そのものが見られるんですねぇ、いやいや違法じゃありませんよ、TBS本体が提供してますんで(最新回、7日間限定ですけど)
てな事で、見てみました。

とりあえずビックリしたのは、柏原芳恵の現在のお姿ではなく、卒業式で歌った曲のベスト5でありましたねぇ。
当然ながら年代が違えば変化があってしかるべきではありますが、マツコじゃないけど「EXILE」って・・・ねぇ(笑)

 

とか言いつつ、
 ♪いつまでも 絶えることなく 友達でいよう・・・・♪
そういえば、どの卒業式だったかは忘れましたけど、森山良子の『今日の日はさようなら』を歌ったような記憶があります。
「あれだって当事としては斬新だったんだろうなぁ・・・
それからね。
 ♪さようなら みなさま またいつか 会う日まで・・・・♪
この曲が、じつに懐かしく思うんですが・・・・やっぱ歳だわねぇ。

ともかく、卒業、そんな季節が今年もやってきたんですな。
「アンタはそろそろ飲み過ぎを卒業しなさい。」
「ゴメン、その卒業だけは出来ない男だから」

さて、今日の一枚は、アーチー・シェップです。
このアルバムは、昔はほとんど聴かない一枚でありました。
理由は前衛云々ではなく、シェップの音質にありました。どうにも僕の耳には彼のテナーが「金属音過ぎて嫌だ」との印象があったんです。

これは曲調から来ているイメージでしか無かったのだと思いますが、でも、前にも言いましたかね、マックス・ローチの「FORCE」を初めて自由が丘の『アルフィー』で聴いたとき、シェップに少しだけ魅力を感じてしまったという経験があります。
以降、「毛嫌いするのは止めよう」と誓ったのですが・・・・それでもねぇ(笑)

しかし、加齢とは、悪い事ばかりでもありません。花粉症も年々柔らいでますし、このアルバムも聴ける耳になってきました。
「フリーったって、そんなメチャクチャじゃねぇじゃん」
なんてね。

STEAM / ARCHIE SHEPP
1976年5月録音
ARCHIE SHEPP(ts,p) CAMERON BROWN(b) BEAVER HARRIS(ds)

1.A MESSAGE FROM TRANE
2.SOLITUDE
3.INVITATION
4.AH-LEN-CHA
5.STEAM
6.52ND STREET THEME


疲れた体は夢を見る

2016年02月22日 | m-o

「今日一日でイイ、今日一日でイイからダラ~~~っと・・・・」
「いつもダラ~~っとしてんでしょ!」
「いや、ホント今日だけは、今日だけは・・・お代官様ぁ~~~!」

昨日は、それほど疲れが出てしまいましてね、発掘中のMDから流れる『女子十二楽坊』の「奇跡」「自由」と(懐かしいでしょ、笑)聴いている間に、ウトウト

なんと私は胡弓を弾こうとしております。
ところが、音も鳴らさないうちに弦を押さえる左手に鞭のような物が
「師匠~~~!!」

夢です夢、ほんのちょっと居眠りをした感じが、時計を見るとすでに1時間あまりが過ぎておりました。
「イカン、イカン」
冷たくなった珈琲を飲んで、MD発掘に戻ると、今度は『Boyz II Men』の「4 SEASONS OF LONELINESS」を聴きながらまたしてもウトウト

歌ってました、私、もちろん夢の中で、しかも英語?で(笑)
そんでもって、また1時間あまり・・・

「珈琲のカフェイン効かねぇジャン!」

 

けっきょくそんなんで、貴重なお休みの半日が過ぎ、午後からは買い物やらなんやらかんやら・・・・・
疲れがいっこうに取れないんですけど、どうしたもんでしょ?

そうですねぇ・・・風が心地よいくらいのところがエエですなぁ、
朝から一杯いただいちゃったりしてね、好きな音楽を聴きながら本でも読んでるふりをして、変な夢じゃ無くてイイ夢見ながらウトウト
「お昼ですよ」
なんて、優しい声をかけてもらって、食事を済ませるってぇと、珈琲を飲みながら
「午後は何をしようかなぁ・・・」
なんてね。
まずは、「さっぱりしようか」てんで、一っ風呂浴びますわ、もちろん風呂上がりのビールは欠かせませんねぇ、
するてぇと、感じの良い優しそうな女性(けして美人じゃ無いけど)が、「こちらどうぞ」なんてね
ベットに横たわった私の体を優しくもみほぐしてくれる、いやいや、いかがわしい事なんざぁなんもいらんのです。
その心地よさと脱力感にまた眠気が襲ってきますわいな。

今度は、静かな海風が私を起こしてくれますな。
「よく寝たなぁ・・・」
また夢?いやいや、こんな時は夢なんぞ見んでしょ、仮に見たとしてもそりゃケモチのエエ何を見たかも忘れてしまうような夢だと思いますねぇ。

もう時刻も夕方のイイ頃合い、ちょっくら身なりを整えて気の置けない連中と待ち合わせですかね。

一日目は、ゲームにでも興じましょうか。
二日目は、ライブ?もちろん酒付きね。
三日目は・・・・・二人きりの静かな夜(誰と?)

そんな三日間を過ごせばきっと疲れも取れるかと・・・・

「ハイハイ、今晩はそんな夢が見られるとイイねぇ~~~」

さて、今日の一枚は、お久しぶりのミンガスです。
かの『直立猿人』録音一ヶ月前の、マックス・ローチをゲストに迎えたライブ盤です。
そのせいでしょうかねぇ、あまり目立たない一枚かもしれません。
それでも、ローチとの掛け合いは一聴の価値はあると私なんぞは思っとります。
まぁまぁ、実際にローチが入っているのは「DRUMS」と「I'LL REMEMBER」の二曲だけなんですけどね。

前回から、個性個性と連呼しておりますが、さしずめミンガス・サウンドもまさに個性の塊みたいなところがありますよね。よって「好き嫌いも生じる」これはいたしかたのない事だと思います。
ともかく『重量感』は半端ないですよねぇ、それがちょっと暗さに感じる点はあるかなぁ?いや、それがなんとなく内蔵に響くんですわねぇ、これ魅力(笑)

ちなみに、断片を削り取れば心地よい風の中でも・・・・・・・それはよしといた方が無難ですかね。(笑)

THE CHARLES MINGUS QUINTET + MAX ROACH
1955年12月23日録音
CHARLES MINGUS(b) EDDIE BERT(tb) GEORGE BARROW(ts) MAL WALDRON(p) WILLIE JONES(ds)
MAX ROACH(ds)[2,5]

1.A FOGGY DAY
2.DRUMS
3.HAITIAN FIGHT SONG
4.LADY BIRD
5.I'LL REMEMBER
6.LOVE CHANT

おまけ、
『料理当番、本日の一品』です。

昨日は母のリクエストディ、というわけでもないんですけど、「ソースとんかつが喰いてぇ」(母の言うところのソースとんかつは、甘辛ソースでちょっと煮込んだもんです。)との母のわがままを聞くべく、いざとんかつを揚げようとしたら、パン粉が残り少なくて、半分は生姜焼きに化けてしまいました。

こちらはスーパーに新じゃがのちっちゃいのが売っていたので、いわゆる『味噌かんぷら』です。おやつ代わりにね。

お弁当は、豆ご飯でした。


遅かりしバブ之助

2016年02月19日 | p-r

昨日今日と続くそりゃもう青一色の空からは、明日あたりから襲ってくると言う嵐の予感は全く感じられません。それにしても忙しいほどの天候変化、気温変化、これってなんとかならんもんなんでしょうかねぇ・・・・

「○○!○○!」
遠くの方から私を呼ぶ母の声
何かと思って駆けつけると(って、母の部屋に行っただけですけど。笑)、押し入れの中身が雪崩を起こしておりまして
「なに?どうした?」
どうも必用だった物が奥にあったようで、椅子無しで取れると思ったのが母の判断ミス、手前の物が雪崩を起こしそうになり、慌てて私の名を呼んだらしいのです。
ところが時すでに遅し
「遅かりし由良之助」ならぬ「遅かりしバブ之助」と、まぁそんな次第です。
幸い母は怪我もせずに済みましたから良かったのですけど
「なんで直ぐ来ない」
と、自分で犯したミスを棚に上げ、バブ之助を攻めるのでありました。

そういえば、MD発掘音源に、ひときわ懐かしい物がありました。それは、アルバム「MICHEL PETRUCCIANI」の音源です。
いえね、このアルバムにも「遅かりしバブ之助」の思い出がありまして・・・

ミシェル・ペトルチアーニといえば、遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負いながらも、36年という短い人生(その難病のため二十歳ぐらいまでしか生きられないとも言われていたらしいですから、短いというのは語弊があるかも知れません。)に、名演を数多く残したフランスの名ピアニストであります。


ロイドを引きずり出したのも彼ですかね

って、いかにも知ったかぶりに語っておりますが、彼のデビュー当初、私は人生で最もいろんな諸事情が重なっていた頃でありまして、それほど聴いてはいなかったのです。(音楽を聴く時間が最も無くなりつつある時期でした。)

それでも、たまに現実逃避がしたくなって、まだ生き残っていたジャズ喫茶に潜り込むことがありましてね。
そんなジャズ喫茶で初めてアルバム「MICHEL PETRUCCIANI」を聴いたのでした。
「う~~ん、これは買いだ!」
一聴でこのピアニストが好きになりましたが、諸事情は彼を追うことを許さず、その余裕が出来た頃には、このアルバムを探すことが難しい状況になっておりました。
まさに「遅かりしバブ之助」であります。

それから、ペトちゃん(私より年下ですから、笑)のアルバムは、何枚か買ったんですよ。しかしこのアルバムが・・・・・

15,6年前ですかねぇ、とある知り合いがこれを持っておりまして、拝借できることになりました。2ヶ月ぐらい我が家に滞在されたと思いますが、もちろんその時、一生懸命聴きましたよ、そして録音もしたんです。
がしかし、こんどはその録音した物が・・・・・

私はてっきりテープに録音したつもりでいたんです。MDだったんですねぇ・・・
バブ之助は、ここでも不覚を取ったのでありました。(笑)
まっCD化もされ、購入しましたので、聴けなくなっていたということは無いんですけどね。

あの頃、「遅かりしバブ之助」ってな事がいっぱいあったなぁ・・・と、思い出すバブでありました。

さて、そんなことでもちろん今日の一枚は、ペトちゃんのそのアルバムです。
ペトちゃんは、時代的にキースやハンコックなんかと比較される事が多いんでしょうか?エバンス系だと言う人もいます。

私は、以前から言ってるように個性あるピアニストが好きです。
しかるに、ペトちゃんからは強烈なそれを感じるのです。
繊細でありながら力強く太い音、ヨーロッパ系に多いいわゆるクラシックに根付いたピアノでありながら、ブルース魂がこもっている、ともかく、私をその世界に引きずり込むんです。
特に、今日のアルバムは違いますが、ソロ演奏を聴くとその個性はさらに引き立つように感じます。

ともかく、好きなピアニストです。

MICHEL PETRUCCIANI
1981年4月3,4日録音
MICHEL PETRUCCIANI(p) J.F. JENNY CLARK(b) ALDO ROMANO(ds)

1.HOMMAGE A ENELRAM ATSENIG
2.DAYS OF WINE AND ROSES
3.CHRISTMAS DREAMS
4.JUSTE UN MOMENT
5.GATTITO
6.CHEROKEE


女房思うほど亭主もてなくもなく

2016年02月15日 | p-r

昨日は「春の嵐」の中、毎年恒例となった『いわきサンシャインマラソン』が開催されました。
強風とときおり吹き付ける雨に、出場選手達は大変だったと思います。
我が家の近くを通るルートはフルマラソンコース、かなり多くの方々が参加しておられましたけど、きっと途中棄権の方もいらしたでしょうねぇ。(41都道府県からフルマラソン以外のコースも含め1万550人がエントリーしたそうです。)

 

私もカッパを着て例年どおり沿道に立ちましたが、去年ほど一人一人の顔をじっくり見るとまではいきませんでした。ですから、ゲストランナーのエリック・ワイナイナ選手の姿はついに確認できず、小林祐梨子選手を何とか見つけ出したものの、写真を撮るまでには至りませんでした。

ともかく、参加選手のみなさん、スタッフのみなさん
「ごくろうさん、お疲れ様でした。」

女房妬くほど亭主もてもせず

「バブさんは、ベッキー騒動と宮崎議員騒動とどっちが気になります?」
Sちゃんがこんな事を訊いてきました。
正直、ベッキーの不倫も宮崎議員の不倫も「関係ないね!」てなもんですけど、若い女の子はやっぱり興味が湧くんですかねぇ?

そもそも男なんてぇもんはアホですから、女性が、まして魅力ある女性が「少しでも自分に振り向いてくれないだろうか」などと、いつも頭の隅に思っておるもんであります。
ですから、才能ある方や権力を握った(宮崎議員の場合は、かなり本人の思い込みもありそうですけど)方、小金を手にした方なんかは、容易にその思いを叶えられるてな勘違いと甘えが出てくるもんですわいな・・きっと(私には才も権力も金もありませんからねぇ。笑)

それと同時に、「不安定な、危険な、そんな恋愛には蜜の香り漂う魅力がある」これは男女問わず心の何処かに存在する罪な想いじゃありません?

まぁまぁ、ともかくこういった類いの恋愛てなもんはまさに熱病みたいなもんで、いずれ冷めるもんではありますけど、燃え上がっている本人達だけがそれに気付かないで「もうどうなってもいい」的、まるで薬物依存のような状況になるんでしょうなぁ。

いずれにしろ、罪を犯すのは男の邪であり、男より高等な存在である女性は、それに乗らないのが肝心ではないでしょうか・・・・
などと分かったような口をきくのは、まさにモテない亭主の愚痴にも聞こえてしまいますね。

でもね、そこの女房
女房思うほど亭主もてなくもなく
てなこともありまっせ。(笑)

バカな話はこのくらいにして『料理当番、本日の一品』です。

「鯛のソテー、二種類のソースで」なんていうとちょっと聞こえが良いでしょ(笑)
鯛の種類はあえて申しませんが、昨日スーパーで二尾498で売っとりましてね。それを使いました。
ソースは、ニンニク焦がしバターとバジルソースの二種、まぁまぁ美味しゅうございました。

お弁当は生姜焼き弁当です。

さて、今日の一枚は、マックス・ローチです。
ブラウニー、ケニー・ドーハムと経て、ローチは新たなメンバーをエマーシーの本拠地シカゴで探し始めます。
するてぇと、ソニー・ロリンズが「だんな、シカゴ音楽院で同室だったブッカー・リトルってぇ生きの良いのがいまっせ」
このアルバムは、大好きなブッカー・リトルの初レコーディングでもあります。
若干、リトルが若すぎる感はありますけど「若さ溢れるリトルを迎え、活気を取り戻したローチ」そんなアルバムですかね。

ON THE CHICAGO SCENE / MAX ROACH
1958年6月3日録音
MAX ROACH(ds) BOOKER LITTLE(tp) GEORGE COLEMAN(ts) EDDIE BAKER(p) BOB CRANSHAW(b)

1.SHIRLEY
2.MY OLD FLAME
3.SPORTY
4.STELLA BY STARLIGHT
5.STOMPIN' AT THE SAVOY
6.MEMO : TO MAURICE


おまえはいくつじゃ!?

2016年02月12日 | y-その他

イイ天気ですねぇ、少しずつ春は近づいてるんでしょうか?

先日からMDの整理をしている事はお話ししておりましたが、嬉しい発見が『へーこきましたねあなた』だけじゃあまりにも寂しい、というか恥ずかしい(笑)
他の話もさせて下さいよ。

私にしては珍しく曲名も何も書いていないMDを聴いとりますと
 ♪ All of me why not take all of me ・・・・・・♪
ポツンと女性歌手の「ALL OF ME」が聞こえてきました。
「ん?だれ?」
そうじゃなくても不得意なボーカルで、しかもサックスもピアノも今一つ誰の音か聴き分けられません。
正直これは気になります。少ない記憶をたどりたどり・・・・・
「あっ!思い出した。ひょっとして新倉美子じゃねぇ?」

みなさんは『青春ジャズ娘』という、メチャクチャな題名の邦画をご存じでしょうかねぇ?
片山 明彦、新倉美子、フランキー堺、江利チエミ・・・・
あはは、今の若い人はフランキー堺すら知らんかな。
ともかく、1953,54年のSP盤と1989年のプライベート録音が合体した新倉美子のその名も『青春ジャズ娘』というCD盤がありましてね。そこから録音したものだと思うわけです。

「でもどうして全曲録音してないんだ??????いや、全曲何かに録音した記憶が確かにある」

ありました、ありました、しかもまだデジタル化をしていないカセットテープに(全部整理したんと違うんかい!)
ひょっとして録音したときはほとんど興味が無かったのかもしれません。(んなもん何故に録音した?)
「改めて聴いてみましょっと」
8曲目の「VAYA CON DIOS 」までがSP盤ですね、CDからの録音なのにガサガサ凄い音がします。
「9曲目「ALL OF ME」からが、89年かな?」

これがねぇ、思った以上に色っぽいんですわ。
「何故あの時粗末に扱ったんだろ?」
いやいや、当事この美人に惚れる器量が私に備わっていなかったに違いありません。
「え?そんな器量今でもありゃしないって?ちょっとそこの君、笑いすぎ!」

ともかく、時間を見てデジタル化しようと思っています。

そうそう、フランキー堺といえば、与田輝雄とシックス・レモンズの音源も何処かにあったような?
残念、これはありませんでした。
ちなみに、同じMDにナンシー梅木の『哀愁の一夜』も収録されておりましてね。これは一発で分かったんですけどねぇ・・・・って、
「おまえはいくつだ!?」

てな事で、今日の一枚は、その新倉美子のCD『青春ジャズ娘』です。
我がログに合う一枚かというといささか疑問はありますが、脱線盤の一つとしてご了承下さい。

もちろんジャケ写真はネットから流用させていただきました。
曲名はあえて日本語表記させていただきます。

青春ジャズ娘 / 新倉美子
1953,54,89年録音

1.ヴァイア・コン・ディオス
2.可愛いルアナ娘
3.九月の雨
4.歌えば楽し
5.メニイ・タイム
6.キッス
7.君待つワルツ
8.ヴァイア・コン・ディオス
9.オール・オブ・ミー
10.ヒーズ・ファニー・ザット・ウェイ
11.明るい表通りで
12.時のたつまま
13.二人でお茶を
14.お久しぶりね
15.手紙でも書こう
16.マイ・ファニー・バレンタイン


サクラ咲かせろ受験生

2016年02月08日 | m-o

立春を迎えても寒い毎日が続いています。一転、今週末には春の陽気になるとかならないとか、インフルエンザも流行ってますので、身体がついて行けるか心配ですよね。

「バブさん、あれ金運と家内安全祈願だったんだってねぇ、がっかりしちゃった。」
突然そんなふうに話しかけてきたのはTさん。
Tさんというのは、Mさんのお店の常連客で、今年高校受験をひかえた息子さんがおります。
そのTさんが恵方巻き予約数量限定『福銭』を息子にプレゼントしようと、いそいそ恵方巻きを取りに来たのはもちろん2月3日でありました。

源頼朝が、巳の日に見た夢で「この福水で神仏を供養すれば天下泰平に治まる」というお告げがあり宇賀神を祀ったのが、鎌倉は銭洗弁財天宇賀福神社。
その後、北条時頼が「金銭をこの水で洗い清め、己の心身も清め行いを慎めば不浄の塵垢が消えて清浄の福銭になる!」てんで、こぞってみんなが銭を洗うようになったそうでありますが、
その福水で洗った五円玉が今回のプレゼントでありました・・・

いや確かに俗に言うには、その御利益は「洗った金が倍々と増える」てぇもんでありますし「受験にはねぇ」なんて思いますけど、福を招くのであれば
「いやいや、大きく見りゃ受験にも御利益があるって、何よりその母の想いが一番なんじゃないの」
「そうだよね、そうだよね、気持ちの問題だよね」
息子の合格を必死に祈る母はいじらしい。

それにしても受験シーズン「最後は神頼み」てぇのは、昔も今も変わっちゃおりません。
受験前になると突然お守りやら何やらが増えた経験はどなたもお持ちでしょう、そして個々に祈ってくれる想いがこもっていたわけで、ありがたいことです。

問題は、私みたいにそれらの想いを踏みにじるかのごとく、いいかげんに受験をし、いいかげん受かった学校へいいかげんに行く、てな輩にあるわけですね。
「いいか、そんな想いを受け取って、心配をかけないように努力しろよ」
私が言うとどうしても説得力が無いのはそのせいでしょう。

しかし、あえて言いましょう
「受験生諸君、ここに至って悪あがきはつうようせんよ。後は気持ちの問題よ、ねぇ、その学校へ行きたい、行くんだという想いをぶつけなさいな。サクラ咲かせろ受験生、頑張れよ!」
なんちゃって(笑)

てな事で、受験生諸氏はもとより、北朝鮮のミサイルも台湾の地震も、置いといて、料理なんぞにいそしむバブの『料理当番、本日の一品』です。

え~~ちょっくら洋風の具だくさんスープのようにも見えますが、揚げ鱈で出汁を取った白菜スープですから、味は和風です。

それに、鶏つくね焼き(ハンバーグにも見えますが。笑)、もちろんお相手は日本酒でした。

弁当はまさにハンバーグです。

さて、今日の一枚は、チャールズ・マクファーソンです。以前紹介済みアルバムです。
昨日、昼飯を済ませ「なぁ~~に聴こうかなぁ」と思ったとき、何故かこれだと選んだ一枚です。
たぶん気持ちよくなりたかったんだと思います。(?)

あのね、ギターとバイブが少々気にはなるのですけど、やっぱり彼のアルトの音は気持ちがイイんですよねぇ。
何て言うかなぁ?若い連中がいれたビター珈琲みたいな堅さがある音なのに、大人が入れた珈琲のように何処かに甘みがある?そんな感じかなぁ?(わけわからん。笑)

ともかく、昼飯後で聴くのには私はピッタリじゃないか、なんてね。
案の定、なんとなくイイ気分になりました。

HORIZONS / CHARLES McPHERSON
1968年8月27日録音
CHARLES McPHERSON(as) NASIR HAFIZ(vib) PAT MARTINO(g) CEDAR WALTON(p) WALTER BOOKER(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.HORIZONS
2.LUSH LIFE
3.AIN'T THAT SOMETHIN'
4.NIGHT EYES
5.I SHOULD CARE
6.SHE LOVES ME


『邪気の塊』の欲はつきず

2016年02月04日 | a-c

今日は立春、まぁまぁ毎年のことですけど、この日に春を実感できるわけも無く、この辺りのここ二・三日は「寒さの底」てな感じです。

「散熬豆因唱鬼外福内」
昨日は節分、みなさんは豆まきをされましたか?
我が家は、子供達がいなくなって以来ほとんどやっていません。

それでも門柱に鰯の頭は無いもののヒイラギなんぞをくくりつけてはみたのですけど・・・
なにしろ中に居るのが邪気そのものだったりしますから
「どうせならあんたも鬼のように強くなってくれればイイんだけどねぇ・・・・」
「ハイハイ、私ゃ鬼になれない邪気の塊みたいなもんですからね。」
自覚はあります。(笑)

さても、邪気の塊たればなおさらのこと
「アレ喰いてぇ、アレ飲みてぇ、アレしたい、コレしたい・・・」
欲は人一倍強いわけでして

「節分と言ったら『恵方巻き』だろ」
「何をおっしゃる、節分と言ったら『節分蕎麦』だろ」

商業主義で広まった『恵方巻き』を、あまり快く思わないお話しは以前もしましたのでここでは申しませんが、『節分蕎麦』までもいまやその潮流に乗ろうかという感があります。

「そもそも、『恵方巻き』より『節分蕎麦』、いや元祖『年越し蕎麦』のほうが歴史も古く、なんちゃらかんちゃら・・・」

そんなこたぁ邪気の塊にはどうでもよろしい、ようは『恵方巻き』より『蕎麦』の方が好きだというだけのこと
あり合わせの野菜でかき揚げをササッと揚げ、姉がまた送ってくれた『石黒製麺 やまいも蕎麦』を茹であげて
「へぇいお待ち!」

「やっぱ蕎麦はエエねぇ、蕎麦と言えば酒かい?」
すると邪気の塊は、一昨昨日事を思い出します。

先日味わったテキーラの味を忘れられない邪気の塊は、一昨昨日もイソイソと出かけたのであります。
岩塩なめなめテキーラをカーッと飲み干しますてぇと
「いやぁ、疲れも吹っ飛ぶねぇ」
するとママが
「バブ、ここは一つ、歌でも唄いに行っちゃう?」
邪気の塊はこれにも弱い、疲れのピークに悲鳴を上げる肉体にむち打ち『よしこちゃんよ~~~』のお店へくり出したのでした。

  ♪ 空の声が 聞きたくて 風の声に 耳すませ ・・・ ♪

「ママぁ、さすがにもうキツいわ」
「そりゃそうだわね」
と、ママに送り出され帰って来たのは何と深夜(朝だろ)の3時半、
邪気の塊は、パフパフ(?)を夢見ながら床についたのでありました。

翌朝、
「パフパフの、パフがなぁ~~い!」

ははは、『よしこちゃんよ~~~』のお店でいただいた『おっぱいチョコ』が片乳になってましてね。どうも朝方ネズミ(?)に喰われたようで
「どうせチョコは食べないだろ」
「そりゃまぁそうだけど・・・・パフパフが・・・」

「『邪気の塊』の欲はつきず」というお話しでありました、とさ、チャンチャン。

さて、今日の一枚は、ブラウニーです。

ブラウン・ローチ双頭バンド結成当初の録音盤(初スタジオ収録)です。
しかるにバンドとしての熟成度には若干難点はあるものの、そこはブラウニー「難点なんて言わせない」といった感じが私はします。
二曲目「I DON'T STAND A GHOST OF A CHANCE WITH YOU」のブラウニーなんざぁ私はうっとりしてしまうんですよねぇ・・・

それにしても、ブラウニーを取り上げるたびに、彼の早死にを恨んでしまうのは私だけでしょうか?
もしも、マイルスとブラウニー、二人がその後のジャズシーンにいたら・・・・
「たられば」はつきぬ思いです。

BROWN AND ROACH INCORPORATED
1954年8月2,3,6,10日録音
CLIFFORD BROWN(tp) HAROLD LAND(ts) RICHIE POWELL(p) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)

1.SWEET CLIFFORD
2.I DON'T STAND A GHOST OF A CHANCE WITH YOU
3.STOMPIN' AT THE SAVOY
4.I'LL STRING ALONG WITH YOU
5.MILDAMA
6.DARN THAT DREAM
7.I GET A KICK OUT OF YOU


おまけ、
『料理当番、本日の一品』です。

鶏もも肉の照り焼きです。「これなら日本酒でもウイスキーでもOKか?」てんで作ったのですが、けっきょく私はアボカドマグロで日本酒を飲んでしまったという・・・・(笑)

お弁当は、おにぎり弁当でした。

ちなみに、ぼろくそ言っていた『恵方巻き』も、Mさんのお店で少し売り残りが出そうだったので、お付き合いで買ってきました。