以前、「オーバー・ザ・レインボー」の記事で
不覚にもキース・ジャレットを「嫌い」と、表現してしまいました。
少し、訂正させて頂くと
キース・ジャレットは「好きじゃない」が、正しい表現のような気がします。
まだ、田舎のジャズ喫茶でバイトをしていた頃、
キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」が、人気で
カップルで来たお客さんが
彼、「ジャズなんて聴いたことある?」
彼女、「ほとんどな~い」
彼、「俺よくここにくんからさ、けっこう詳しいのよ。いつも聴くやつ、リクエストしちゃおうかな」
彼女、「してして、○○くんの好きな曲、聴きた~い。」
てな感じで「ケルン・コンサート」をリクエストする「彼」がとても多くいました。
(「けっ、一二回しか来たこと無いくせに」)
基本的にリクエストは受けるお店だったので、一日に何度も「ケルン・コンサート」を聴くこともシバシバ。
あきたんです。
「キースは、しかたないとして、たまには「生と死の幻想」とか「宝島」とか、違うものリクエストしろよ!!」的な、
あきたんです。
リクエストしときながら、ろくに聴きもしないし、暗いことをいいことにいちゃつきやがって!!!
当時、特定の女性とはお付き合いをしない主義(?)だったは私は、「けして、こんな事は、僕はしない」と心に決めたのでした。高校生だし.......(はぁ~~~)
さて、ここで問題です。
このような、自分の立場が最低であるにもかかわらず、負け惜しみで大口をたたくことを何と言うでしょうか?
正解は「ひかれ者の小唄」といいます。
江戸時代、「市中ひきまわしの刑」の後は、「死罪」とわかっているのに、強気を装って小唄を口ずさむ、そんなみっともない負け惜しみの事を「ひかれ者の小唄」と言うんです。
まぁ、こんな理由もあったのですが、基本的にキース・ジャレットのピアノは、面白みに欠けるような気がするのも事実です。(あくまでも私にとってですが)
YOUさんからのコメントもあり、今日はこんな話になってしまいました。
昔、リクエストをしてくれた「彼」に心より感謝し、「ケルン・コンサート」をご紹介します。
THE KOLN CONCERT / KEITH JARRETT
1975年1月24日録音
KEITH JARRETT(p)
1.パートⅠ
2.パートⅡa
3.パートⅢb
4.パートⅡc