JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

捨てたもんじゃない

2005年07月28日 | d-f

古く昔からくりかえされてきた言葉
「最近の若いもんは」
年寄りじみた言葉だけど、最近、私も心でつぶやくことが増えてきたような気がします。

じつは夕べ、よせばいいのに9時半過ぎから、またまた、とある「バー」へご出勤。
すると、20代前半の若い男女が一組すでにいたのですが、
「オレさぁ、サーフィンやんじゃん、今日も海行ったんだけどぉ、台風でぇ、遊泳禁止でぇ・・・・・」
「ええ~だって今日みたいな方が、波いいんじゃないのぉ~~~・・・」
「マスター、ビール何でもいいからぁ、どんどんちょうだぁい」
こんな話を、大声でやっていました。

ビールを出しながらマスターが
「お客さん来たから......」
よくは聞き取れませんでしたが、私が入ってきたのでボリュームを下げるよう注意したようでしたが、お二人はおかまい無し
するとマスターが
「もう帰ってくれ!!金なんかいらねぇから、うちには2度と来ること無いから」
(オヨヨ)

2人が出ていった後、マスターに聞くと、一見さんで男がいかにもカッコ良く女の子を連れて入ってきたらしいのですが、マナーも何もあったものじゃなかったらしく、私が来なくても追い出していたとのこと。
「まったく最近の若いのは、酒の飲み方も知らない!」
そんな話をしながら飲んでいると
今度は、先ほどと同じ年格好の男の子が入ってきました。
(この子は3度目ぐらいの来店だったそうですが)

ちょっと「ドン・フリードマン」っぽい顔立ち
ごつい体つき、格好は今時の若者でしたが
話をしていると、これがあなた、なかなかの好青年ではありませんか。
それはそれは、おじさんの話に良くつきあってくれるんですよ。

話が音楽の話になると
「僕、アコーディオンを持っていて、ちょっとはやるんですけど、もっと良く教えてくれる方を探してるんです」とのこと、
(よしよし、おじさんが当たってあげよう)そんな気にさせてくれます。

「僕、彼女が欲しいんですけど、うまくいかないんですよ、いつも」
(よしよし、それもおじさんが....って、それはちょっと難しい)
こんな感じの良い青年を、どうして代の女性どもは、ほっておくのでしょうか?
新聞によれば、男性の人口は、どんどん減っているというのに。
さっきのバカ者に彼女がいて、この青年には、ずっといないとは、何たることか。

そんなこんなで、またまた、おじさんは気分良く飲んできたのでありました。
でも、本当によさげな青年だったのですよ、まだまだ「捨てたもんじゃない」

ドン・フリードマン似の彼に、1枚プレゼント
彼女が出来たら、かけてあげて下さい、
「このピアニスト、ちょっと僕に似てるんだって」なんて言いながら、
女性好みの一枚ですよ。

CIRCLE WALTZ / DON FRIEDMAN
1962年5月14日録音
DON FRIEDMAN(p) CHUCK ISRAELS(b) PETE LA ROCA(ds)
1.CIRCLE WALTZ
2.SEA'S BREEZE
3.I HEAR A RHAPSODY
4.IN YOUR OWN SWEET WAY
5.LOVES PARTING
6.SO IN LOVE
7.MODES PIVOTING