JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

几帳面は、暇人の証

2005年07月08日 | p-r

几帳面の語源は、平安時代に使われた「几帳」という広い板の間で使われた仕切から来た言葉です。
(お雛様の後にある屏風とも違う布製の幕、あれ・あれです、あれが几帳)
横木に綺麗な絹布(帷カタビラ)をかけて使ったので、布を傷めないために面を特に綺麗に仕上げたそうです、つまりここから「几帳面」。

私の場合、ジャズのCD・レコードだけでもかなりの枚数になってしまい、聴きたい時に探し出すのが大変なんて事もあったので、暇にまかせPCでリスト化してしまいました。
それを打ち出したのが写真のファイルなんですが、
「こんなもん作って、なんの役に立つの? 時間の無駄遣いじゃない」とひなんの声
でも、作ってしまえば私にとっては、とても便利なもので
アルバム名、リーダー名はもちろん、メンバー、曲名、録音年月日すべてから検索がかけられる、聞き比べなんかに重宝するんです。

ある友人は
「おまえ変なとこ几帳面だよなあ、そのくせしっかりしなくちゃいけないところが抜けてんじゃないの」
確かに、その傾向はありますし、A型のくせに「エイヤー」で「チャランポラン」のところが多いような・・・・・・
つまりは、このリストも暇にまかせた時間つぶしだったのかも知れません。
私の「几帳面」は、「暇人の証」だけのものなのでしょうか?

話は変わってしまいますが、このリストを見ていると、ソニー・ロリンズのとある言葉が思い浮かんできます。
「日本人は、レコードを頼りにジャズを考えすぎる。レコードはジャズ演奏の歴史の中の小さな点でしかない、僕とマイルスが一緒にビリー・ホリデイの伴奏だってしたことがあるんだ。」
「こんなリストを作っている暇があったら、ライブ聴きに行けよ」って言われているみたいで

今日は、ロリンズの言葉に敬意をはらい、レコードだけどライブ盤を聴くことにします。

A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD / SONNY ROLLINS
1957年11月3日録音
SONNY ROLLINS(ts) WILBUR WARE(b) ELVIN JONES(ds)
[5.のみDONALD BAILEY(bs) PETE LAROCA(ds)]
1.OLD DEVIL MOON
2.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
3.STRIVER'S ROW
4.SONNYMOON FOR TWO
5.A NIGHT IN TUNISIA
6.I CAN'T GET STARTED

余談、
ピアノ・レスのサックス演奏では、最高峰の演奏ですが、この後、コルトレーンも1961年11月2日、同じビレッジバンガードで同じエルビン・ジョーンズとともに「CHASIN' THE TRANE」(LIVE AT THE VILAGE VANGUARD に収録)を演奏しています。この演奏もまた秀逸、場所もドラムも一緒なんて、コルトレーンは、ロリンズを意識したのでしょうかね。