JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

しつこい!!

2005年07月11日 | d-f

今年4月、パーシー・ヒースとニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンという2人のジャズ・ベーシストの巨匠が相次いで亡くなりました。
どちらが好きとかいう話ではないのですが、ペデルセンには、ちょっとした思い出があります。

長男が生まれた時、しばらく連絡が取れなかった(していなかった)女友達から、ケニー・ドリュー・トリオの「THE LULLABY」が送られてきました。
「あなたは、ケニー・ドリューがお好きでしたね、題名のような「子守唄」代わりには、ならないかも知れませんが、ジャズ好きになるよう、聴かせてあげて下さいね」みたいなメッセージ付で。
じつは、この女性、以前にちょっとした恋心をいだいたひとで、その時、何かあったわけでは無いのですが、思わずメッセージを隠してしまいました。
これがいけなかった、変にかんぐられ、このLPは、お蔵入りとなってしまったのでした。

おかげで、長男はジャズには縁遠く、父とジャズを楽しむなんて事はまったくありません。
(しかーし、長女は、今、アルトサックスを手にがんばってるんですよ!!ニコニコ )

ペデルセンの訃報を聞いた時、すでに時効とばかり、ケニー・ドリューの話を持ち出すと
「じつは、なんかあったんでしょう?」 しつこい!!!

コペンハーゲン「カフェ・モンマルトル」で、ドリューとペデルセンが出会ったことは、私には、エバンスとラファロの出会いのごとく思えてしまいます。

ということで、「THE LULLABY」を紹介しないところがいいでしょ

DARK BEAUTY / KENNY DREW
1974年5月21日録音
KENNY DREW(p) NIELS PEDERSEN(b) ALBERT HEATH(ds)
1.RUN AWAY
2.DARK BEAUTY
3.SUMMER NIGHT
4.ALL RLUES
5.IT COULD HAPPEN TO YOU
6.LOVE LETTERS
7.SILK BOSSA
8.BLUES INN

おまけ
「カフェ・モンマルトル」(デンマーク、コペンハーゲン)
50年代から60年代にかけ、進歩的ジャズ・ミュージシャン達が演奏の場を求め、ヨーロッパに渡りました。その代表的ジャズ・クラブで、その名を世界的に知らせたのは、62年のライブ盤「カフェ・モンマルトルのセシル・テーラー」でありました。
当時は、フリー・ジャズ色の強いクラブでしたが、70年代に入り、ペデルセン、ドリューらのハウス・ミュージシャンの活躍でオーソドクスな、名門ジャズ・クラブとして有名になっていき、その後はジョニー・グリフィンやデクスター・ゴードンの名盤がここで録音されています。