JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

口約束は恐ろしい

2005年07月30日 | a-c

このブログに遊びに来ていただいた、おさかなさんから、
「ブルー・トレイン」話しが、出ましたので、今日はもう1つ記事を書くことにしました。

「ブルー・トレイン」は、ブルー・ノートに残る唯一のコルトレーン・リーダー・アルバムです。
コルトレーンが、プレステッジと契約する以前、
ブルー・ノートのオフィスで、アルフレッド・ライオンとリーダー・アルバム録音の件を、話していました。
「録音しようか」
「そうですね」
くらいのやりとりの後、ライオンは、その場で前渡金を渡したそうです。
ところが、事件です。
「猫が窓から飛び降り自殺!!!」
「大変だぁ」と後を追うライオン(別にライオンが猫を襲ったという話ではないですよ...失礼)
たまたま、下にいた美女に猫は助けられ、ほっと胸をなで下ろしたライオンがオフィスへ戻ると、あらら今度は、コルトレーンがいない!! 
「契約はどうするんだぁ~~~。」
つまりは、前渡金の持ち逃げです。

それから間もなくコルトレーンは、プレステッジと契約を結び、この口約束のことは、ライオンもすっかり忘れてしまいました。(前渡金も多くはなかったようです)
契約というのは、ある意味とんでもない制約となります。モンク/コルトレーンの「ファイブ・スポット」での名演も、契約の壁の前に、録音が出来ませんでしたし、
当然、ブルー・ノートでのコルトレーン名義のアルバム発売などあり得ない話のはずでした。
ところが、コルトレーンは口約束を忘れてなかったんですね。
「協力、プレステッジ・レコード」と名前を入れることを条件に、録音が実現します。
だから、「よ~く、ジャケットを見て見て!!」
ほら、プレステッジ・レコードの名前が、 ん?何故かリバーサイドの名前もあるぞ。
そうです、メンバーの人選もコルトレーンが行ったため、リバーサイドと契約していたケニー・ドリューがメンバーに、
かくして、ジャズ三大レコード会社の名前が記載された「ブルー・トレイン」は、完成したのでありました。

アッハハハ、おさかなさん、こんな話で良かったでしょうか?

BLUE TRAIN / JOHN COLTRANE
1957年9月録音
JOHN COLTRANE(ts) LEE MORGAN(tp) CURTIS FULLER(tb) KENNY DREW(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.BLUE TRAIN
2.MOMENT'S NOTICE
3.LOCOMOTION
4.I'M 0LD FASHIONED
5.LAZY BIRD


ジャズ~~????

2005年07月30日 | y-その他

今日は、命日間近、お盆間近ということで、父の墓掃除に出掛け、
帰りがけに、ワルツさんお勧めのCDを探そうと「TSUTAYA」にまわってきました。

ジャズ・コーナーを探索していると、おもしろいものが
「エマーソン、レーク & パーマー / 展覧会の絵」発見!!
(ELP....ELP? おいおい ELPは、ジャズじゃねーだろ)

私、ジャズしか聴かずに育ったごとく人には言われますが
デビュー・アルバムはもとより、「タルカス」「トリロジー」「恐怖の頭脳改革」「展覧会の絵」と5枚もELP持っております。

それにしても、仮に百歩譲ったとしても、ジャズはないんでないの。
(おいおい、百歩譲るって何に?)
いそぎ、洋楽ロックを覗くと、ありましたありました「ELP」、
きっと、お店の人が勘違いしてジャズ・コーナーに置いたのだろうと
「展覧会の絵」を洋楽ロックの場所に、移してきました。
(意図的にそうしていたとしたら、TSUTAYAの店員さんごめんなさい。)

しかし、CD屋さんのジャンル決めっていうのは、難しいでしょうね。
すごいへそ曲がりの人がいて、
「「展覧会の絵」は、クラシックの名曲だぞ」てなこと言ったりして
(ハッハハハ そうなりゃあ、マイルスの「スケッチ・オブ・スペイン」だつてクラシックか)

そもそもジャンルって、基準は曖昧でしょ、
リズムや音階できちっとした決まりがあるジャンルは別だけど、
「ジャズって何?」って言われて、「ズバ」っと答えられる人っているのでしょうか。
「オフビートがジャズだ」とか、「ジャズはアドリブさ」とか......
私は、そもそも「自由なのが、ジャズ」だと、思っているので、良く聞かれる質問ですが、答えにはいつも戸惑ってしまいます。

そんなわけで(どんなわけ?)
今日ご紹介のアルバムは2枚、ジャンルは何になるのか。
左のアルバムは、クラシック? クラシックですよね
右のアルバムは、昔、ジャズ喫茶で聴いたことがあるのでジャズ? 歌のないゴスペルかも知れません。

ともかく、2枚の共通点は、同一楽器アンサンブルということ、
「BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS」は、ベーシスト6人
「HANDSCAPES」は、ピアニスト7人(ひとりオルガン弾いてるけど)
どちらも、ジャンルは関係無しに気持ちの良い演奏です。
きかいがあれば、ぜひお聴きになってみて下さい。(お勧めです)

左の写真
BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS. / L'ORCHESTRE DE CONTREBASSES
Christian GENTET(b) Frederic ALCARAZ(b) Jean-Philippe VIRET(b) Thibault DELOR(b) Olivier MORET(b) Yves TORCHINSKY(b)
1.TOUETATOU
2.BASS, BASS, BASS, BASS, BASS & BASS
3.BON VOYAGE
4.LE MYSTERE DES BOIS VULGAIRES
5.ARTIFICIEL PARIS
6.LA POMPE
7.CORPS DE MUSE
8.TANGO
9.UNE VIE SIMPLE

右の写真
HANDSCAPES / PIANO CHOIR
じつは、音源は持っているのですが、アルバムを持っていません。
どなたか中古LPの情報をお持ちでしたら、教えて下さい。