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御三家の倍率はなぜ3倍?

御三家の倍率というのは、例年あまり変化しません。
だいたい3倍前後で推移します。

年によって3倍をきる場合もあれば、3.5倍程度になることもあるが、まあ、3倍程度とみて間違いがない。

なぜでしょうか?

首都圏の中学受験生はおよそ5万人。で御三家の合格可能性80%以上の偏差値は64です。偏差値64以上は正規分布で考えると約8%つまり4000人。その半分が男子としましょう。およそ2000人。で、開成、麻布、駒場東邦の定員合計は約800名。したがって妥当な偏差値を持っている層に対して2.5倍の倍率がすでに形成されています。これに挑戦組が加わって3倍の倍率ができるわけですね。

ただ、注目すべき点は、妥当な力を持っている子が定員の2倍以上いるところ。

つまり、非常に僅差の勝負になっているわけです。だから、試験によってその結果は随分変わるでしょう。

安定的に問題が解ける子はそう多いわけではない。したがって、試験でのあたりはずれが結構でてくる。

私が学校別対策を重視するのは、ここにあります。

四谷大塚の合不合という試験では偏差64以上という実績であるに過ぎない。統計的には同程度の力を持つ子が定員の2倍以上いるわけだから、本番の各校独自入試でその力を発揮して合格点をとれなければ、僅差の勝負を制することはできないのです。

で、これは御三家ばかりの話ではない。

例えば私が専門の慶應3校にしても、同じ慶應でありながら、出題傾向はやはり違うのです。

偏差値ばかりを気にしていると、その力があっても独自入試で振り落とされる可能性はある。だから、第一志望を早目に決めて、学校別傾向にあわせた入試対策を優先するということが、難関を突破するには最も効率が良いということになるのです。

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