中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
2つのデータ
これまでの受験データを整理して行く中で、2人のデータが出てきたので、その違いは何だったのかを考えてみました。
2人とも、同じ志望校を狙う男子ですが、6年生の4月時点での模擬試験の偏差値はほぼ同じ。また、受験直前の12月の模擬試験のデータもほぼ同じです。
A君とB君としましょう。
A君もB君も違う大手塾の生徒で、私共にはオンライン個別で参加されました。
A君のご家庭から頼まれたのは、参加する塾でのフォローで、特に模擬試験のやり直しがメインでした。こちらからはやはり過去問練習をがんばることをお勧めしたので、後半からは過去問も頑張りました。1月にほぼ予定した過去問は終了しました。
B君のご家庭から頼まれたのは、最初から過去問でした。しかも6年生の前半から。実際に通われている塾があったのですが、それをオンラインに切り替えて、私共の個別で過去問をどんどんやりました。模擬試験もありましたが、模擬試験のフォローは特段やりませんでした。もう最初から最後まで過去問と最後は予想問題。
で、結果A君は志望校には合格しませんでしたが、他の学校には全部合格しました。
B君は志望校には合格しましたが、他の学校は合格したり、しなかったりでした。
注目すべきは、最後の偏差値は二人に大きな違いはなかった、ということです。
しかし「学校別の対策」という点では、B君の方が進んでいました。B君は過去問は2周しており、さらに予想問題まで手がついた。A君は何とか1周は終わった、という点です。
この差は、実は時期的な差でもあって、二人が過去問を始めた時期が4ヶ月違います。つまり、A君の方が4ヶ月遅かった。では、なぜA君は遅くなったのかといえば、それは塾の課題をちゃんとやったからです。一方B君は、塾の課題はあまりがんばらなかった、というか、本人はそれなりにやったのですが、しかし、絶対的な量はA君には全然及びませんでした。
塾は、なるべく多くの学校に対応させようとする傾向があります。いろいろな学校はいろいろな問題を出すから、それに対応できるようにすることをまず一義的に考える。しかし、子どもたちが行きたい学校の優先順位から考えると、それはちょっと違うかもしれません。
2人の違いは、過去問に対する理解の深さの違いだろうと思っています。B君は志望校の内容に関してはかなり熟知していた。なので、立てた戦略通りに点数を取ってきたので、合格できたのでしょう。
学校別の傾向対策というのは、集合塾ではあまり重要視されていないかもしれません。過去問の取り扱いについても「同じ問題は出ませんから」と言われて、結構ギリギリにスタートすることが多い。しかし、それではやはり過去問に対する理解の深さが出てこないところがある。
この2つのデータを比較しながら、そんなことを考えました。
今日の田中貴.com
早く始めないと、は塾が作り出しただけ
フリーダムオンラインブログ 6年生の担任から
好きな場所で勉強を進める春休み
2人とも、同じ志望校を狙う男子ですが、6年生の4月時点での模擬試験の偏差値はほぼ同じ。また、受験直前の12月の模擬試験のデータもほぼ同じです。
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A君のご家庭から頼まれたのは、参加する塾でのフォローで、特に模擬試験のやり直しがメインでした。こちらからはやはり過去問練習をがんばることをお勧めしたので、後半からは過去問も頑張りました。1月にほぼ予定した過去問は終了しました。
B君のご家庭から頼まれたのは、最初から過去問でした。しかも6年生の前半から。実際に通われている塾があったのですが、それをオンラインに切り替えて、私共の個別で過去問をどんどんやりました。模擬試験もありましたが、模擬試験のフォローは特段やりませんでした。もう最初から最後まで過去問と最後は予想問題。
で、結果A君は志望校には合格しませんでしたが、他の学校には全部合格しました。
B君は志望校には合格しましたが、他の学校は合格したり、しなかったりでした。
注目すべきは、最後の偏差値は二人に大きな違いはなかった、ということです。
しかし「学校別の対策」という点では、B君の方が進んでいました。B君は過去問は2周しており、さらに予想問題まで手がついた。A君は何とか1周は終わった、という点です。
この差は、実は時期的な差でもあって、二人が過去問を始めた時期が4ヶ月違います。つまり、A君の方が4ヶ月遅かった。では、なぜA君は遅くなったのかといえば、それは塾の課題をちゃんとやったからです。一方B君は、塾の課題はあまりがんばらなかった、というか、本人はそれなりにやったのですが、しかし、絶対的な量はA君には全然及びませんでした。
塾は、なるべく多くの学校に対応させようとする傾向があります。いろいろな学校はいろいろな問題を出すから、それに対応できるようにすることをまず一義的に考える。しかし、子どもたちが行きたい学校の優先順位から考えると、それはちょっと違うかもしれません。
2人の違いは、過去問に対する理解の深さの違いだろうと思っています。B君は志望校の内容に関してはかなり熟知していた。なので、立てた戦略通りに点数を取ってきたので、合格できたのでしょう。
学校別の傾向対策というのは、集合塾ではあまり重要視されていないかもしれません。過去問の取り扱いについても「同じ問題は出ませんから」と言われて、結構ギリギリにスタートすることが多い。しかし、それではやはり過去問に対する理解の深さが出てこないところがある。
この2つのデータを比較しながら、そんなことを考えました。
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