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積み重ねることの重要性

誤解を恐れずに言うならば、かなりの確率でみんな勉強はできるようになります。

それが大学受験までの範囲で言うならば、かなり確率は高くなる。というのはやることが結構たくさんあるけれど、それはある程度カリキュラムの積み重ねがきちんとなされている構成のものであるから、その各ステップを積み上げていくことで、理解できることが多い。

だから、ちゃんと積み重ねて勉強していけば、ある程度のところまでは勉強ができるようになるのです。

で、中学受験もある程度のところまでは行くのですが、しかし、期間はそれほど長くないし、子どもたちはまだ小さいし、ついでに言えば、中学受験は論理の積み重ねになっていないところもある。

子どもがその問題で、ぱっとひらめいて解けるという運(というと、ちょっと抵抗感はありますが)がないと、トップ校というのは難しいかもしれない。

しかし、それでも結構良いところまでは行くだろうと思います。

良く偏差値○○~の□□受験、とか、偏差値○○の私がなぜ□□へ、という宣伝文句やエピソードを眼にすることがありますが、そんなのは当然といえば当然。

偏差値○○は、きっと勉強してなかったり、途中で積み重なっていなかったときの結果であり、それがその人の潜在能力を示す数字では決してないわけで、だからその積み重ねがきちんとできるようになっていけば、みんな、結構できるようになるはずです。

ただ、できるようになるはずのものが、できないのはなぜかといえば、それはその積み重ねの部分がきちんとできなかったところがあるから、でしょう。

もちろん積み重ねてもそのとき、ぱっとひらめかないとだめなところはあるわけですが、それがすべてにおいてだめ、ということにはならない。たまたまうまくいくことだってたくさんあるわけで、要はその積み重ねがきっちりできるかどうか、にかかっているわけです。

よくもともとの能力差が議論されることがある。それは足が速い子がいて、絵のうまい子がいるのと同様に、早く理解したり、計算ができたりする能力の上下は当然あるに決まっています。

ただ、その能力があっても積み重ねをしない子は、大学受験ぐらいまでたくさん、やらなければいけないことがあると、太刀打ちできません。ちゃんと積み重ねれば当然、合格するが途中でさぼればそうならない。

逆に覚えが悪かったりしても、それなりに時間をかけて積み重ねができていけば、ある程度まではできることになるわけです。

ある程度というのはだいたい上位10%に入るところぐらいまではいくということです。それがあと5%とか1%とかになれば、当然いろいろな要素が出てくるわけですが、10%ぐらいは充分可能でしょう。

ということは、ちゃんとできていない数がかなりいるということではあるのです。

だから、あまり中学受験の結果ばかりを本当は見ていない方が良いのです。

先先、しっかりやることを積み重ねていくことができる子になってくれれば、特に心配するには及ばない。むしろ中学受験でがんばりすぎて、途中、積み重ねを放棄しないことの方がよほど効率的であるとは言えると思います。

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